JP6370657B2 - エッジエンボスロール及びトイレットロール - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙を連続方向に沿って型押して積層一体化するためのエッジエンボスロール、及びこのエッジエンボスロールによって複数枚の帯状のトイレットペーパー原紙が積層一体化されてなるトイレットペーパーをロール状に巻いたトイレットロールに関する。
帯状のトイレットペーパーをロール状に巻いたトイレットロールは、良く知られる。このトイレットロールにおいては、そのトイレットペーパーが、複数のトイレットペーパー原紙を積層一体化した複数プライのものがある。この複数プライのものは、重ね合わせた原紙を、複数の凸部が所定のパターンで配列された比較的幅の狭いエンボスロールと、エンボスロールを受ける金属製又はゴム製の受けロールとの間を通して、エンボスを付与し、このエンボスによって積層された各原紙のプライ剥離を防止することがある。このエンボスは、エッジエンボス、ナーリング、コンタクトエンボスなどとも呼ばれる(本発明及び本明細書ではエッジエンボスという。また、エッジエンボスを付与するエンボスロールをエッジエンボスロールという。)
エッジエンボスによるプライ接合においては、各原紙が十分なプライ剥離強度で接合されていることに加えて、エッジエンボスロールの摩耗が少ないこと、エッジエンボスの付与に伴う紙の破損が無いこと、エッジエンボスの付与による意匠性の低下がないこと等が求められる。
エッジエンボスロールの摩耗性及びプライ剥離強度については、エッジエンボスロールの各凸部の頂面面積を広くしたり、凸部を密に配置したりすることで、圧着面積が増加してプライ剥離強度が高まるとともに、エッジエンボスロールの凸部の摩耗も進行し難くなるが、単にこのようにすると、トイレットペーパーをロール状にしてトイレットロールとした際に、エッジエンボス部分がリブ状に膨らんでトイレットロールの意匠性が悪化する。反対に、単にエッジエンボスロールの凸部の面積を小さくしたり、凸部を疎に配置したりすると、上記リブ状部分は形成され難くなるが、エッジエンボスロールの凸部が摩耗しやすくなるとともに、付与時にエッジエンボスロールが振動によって飛び跳ねたりがたついたりするバウンシングや、エッジエンボスロールが紙面に面接触せずに傾いて接してしまう片当たりの現象が発生しやすくなり、これに起因してエッジエンボスが付与されない部分があったり、過度の加圧によってエンボスが付与されてエンボス凹部となる部分に孔があいてしまうことがあり、プライ剥離強度や紙面の破損、見栄えの点で問題が生ずるおそれが高まる。
このようにエッジエンボスにおいては、凸部の大きさや配置の粗密だけでは、エッジエンボスに求められる種々の課題を改善することが難しい。
さらに、トイレットペーパーにおいては、デザイン性、滑らかさや嵩高さを向上させるべく紙面の広範な範囲に幾何学的又はランダムパターンで配されるエンボス(このようなエンボスは、エッジエンボスに対して、メインエンボス、デザインエンボス、マイクロエンボス、マクロエンボスなどとも称される。本発明及び明細書においてはメインエンボスという。)を付与することが行なわれるが、エッジエンボスは、このメインエンボスと調和して自身が目立たずにメインエンボスの意匠性を低下させないことが望ましいとされる。
特開2010−173267号公報 特許第4627892号 特許第4450421号 特許第5331530号 特許第5005085号
そこで、本発明の主たる課題は、十分なプライ剥離強度を発揮でき、さらに、バウンシングや片当たりがし難く、エッジエンボス付与後のトイレットペーパーをロール状にした際にリブ状部分が形成され難く、しかも耐摩耗性に優れるエッジエンボスロール、さらにそのエッジエンボスロールによってエッジエンボスが付与されたトイレットペーパーをロール状にした、意匠性に優れるトイレットロールを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
周面に多数の凸部を有し、回転させつつその周面を複数枚が重ねられたトイレットペーパー原紙に圧接させて、その凸部の配列パターンに対応するエッジエンボスを付与して、複数のトイレットペーパー原紙のプライ接合を行なう、エッジエンボスロールであって、
前記エッジエンボスロールは、
周面移動方向に沿って所定間隔で凸部が並ぶ凸部列を有し、この凸部列がエッジエンボスロールの回転軸方向に沿う幅方向に所定間隔で複数配列されているとともに、幅方向の両端に位置する凸部列が、それらの列における周面移動方向において最も近い凸部同士の頂面が周面移動方向で一部重なる位置関係にあり、
かつ、前記凸部が、前記幅方向に平行な第一辺及びその第一辺よりも長い第二辺と、前記第一辺及び第二辺の各両端を繋ぐ第三辺及び第四辺とを有する四角形の頂面を有する形状であるとともに、前記第一辺が紙面に早く接する側に位置し、前記第二辺が紙面に遅く接する側に位置している、
ことを特徴とするエッジエンボスロール。
〔請求項2記載の発明〕
第一辺と第二辺との長さの比(第一辺:第二辺)が1:1.05〜1:1.2である請求項1記載のエッジエンボスロール。
〔請求項3記載の発明〕
流れ方向ピッチ:4.5〜5.5mm
複数の凸部列が、幅方向の3.91〜6.11mmの範囲内に3〜5列ある、請求項1又は2記載のエッジエンボスロール。
〔請求項4記載の発明〕
凸部が前記幅方向に対して40〜50°で並ぶように配されている、請求項1〜3の何れか1項に記載のエッジエンボスロール。
〔請求項5記載の発明〕
請求項1〜4の何れか1項に記載のエッジエンボスロールによってエッジエンボスが付与されて複数枚のトイレットペーパー原紙が積層一体化されたトイレットペーパーが巻かれたトイレットロールであって、
前記トイレットペーパーは、紙面全体に、所定の中心間隔で格子状に配列されたメインエンボスを有し、そのメインエンボスの凹部内にエッジエンボスの凹部が位置している、ことを特徴とするトイレットロール。
〔請求項6記載の発明〕
請求項1〜4の何れか1項に記載のエッジエンボスロールによってエッジエンボスが付与されて複数枚のトイレットペーパー原紙が積層一体化されたトイレットペーパーが巻かれたトイレットロールであって、
前記トイレットペーパーは、紙面全体に、所定の中心間隔で格子状に配列され、かつ、前記底面の四隅部を繋ぐように谷溝が形成されているメインエンボスを有し、そのメインエンボスの凹部又は谷溝上にエッジエンボスの凹部が位置している、ことを特徴とするトイレットロール。
以上の本発明によれば、十分なプライ剥離強度を発揮でき、さらに、バウンシングや片当たりがし難く、エッジエンボス付与後のトイレットペーパーをロール状にした際にリブ状部分が形成され難く、しかも耐摩耗性に優れるエッジエンボスロール、及びそのエッジエンボスロールによってエッジエンボスが付与されたトイレットペーパーをロール状にした、意匠性に優れるトイレットロールが提供される。
本発明に係るエッジエンボスの付与態様を説明するための図である。 本発明に係るエッジエンボスロールを説明するための図である。 本発明に係るエッジエンボスロールにおける凸部頂面の形状及び凸部頂面の配列パターンを説明するための図である。 本発明に係るメインエンボス及びエッジエンボスが付与されたトイレットペーパーの平面図である。 本発明に係るメインエンボスが付与された他のトイレットペーパーの平面図である。 図5におけるA−A断面、B−B断面、C−C断面を示す図である。 本発明に係るトイレットロールの概略を説明するための図である。 比較例1〜4及び従来例のエッジエンボスロールの凸部の配列パターンを説明するための図である。 プライ剥離防止性の試験方法を説明するための図である。 エッジエンボスロールの凸部の摩耗の態様を説明するための図である。
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
本実施形態に係るエッジエンボスロール5を用いたエッジエンボスの付与は、複数の原反ロール80,80から単層のトイレットペーパー原紙11,11を繰り出し、その後に各トイレットペーパー原紙を重ねて積層状態として、その積層状態のトイレットペーパー原紙11Aを、周面にエッジエンボスに対応する所定のパターンで配された多数の凸部20,20…を有するエッジエンボスロール5とこのエッジエンボスロール5を受ける金属製又はゴム製の受けロール6との間を通紙させて行なう。
エッジエンボスロール5と受けロール6とは、各々が回転し、また周面同士が適宜の圧力で接するように配されており、前記トイレットペーパー原紙11Aが、エッジエンボスロール5と受けロール6との間を通過する際に、エッジエンボスロール5の周面に配された凸部20,20…が、トイレットペーパー原紙11Aに圧接し、そのエッジエンボスロール5の周面の凸部20,20…の配列パターンでエッジエンボスが付与され、複数のトイレットペーパー原紙11,11が積層一体化されてプライ接合される。
エッジエンボスロール5と受けロール6との間を通過したトイレットペーパー原紙11Aは後段の工程で巻き取られてロール状にされる等の処理がなされる。一般的には、エッジエンボスが付与されたトイレットペーパー原紙11Aは、製品としてのトイレットロールの直径と同径に巻き取ってログと称されるロール状の中間製品90とされ、その後にこのログ90を幅方向に裁断して個々のトイレットロール10とされる。なお、図1では、エッジエンボスロール5が上方、受けロール6が下方位置となっているがこれらロールの位置関係は、これに限られたものではなく、エッジエンボスロール5と受けロール6の配置は、図1の位置と上下逆転していても良い。また、図1では、各々単層のトイレットペーパー原紙11を巻き取った原反ロール80から各々トイレットペーパー原紙11,11を繰り出しているが、予め複数枚が積層されたトイレットペーパー原紙11Aを巻き取った原反ロールからトイレットペーパー原紙11Aを繰出すようにしてもよい。
前記エッジエンボスロール5は、製造時におけるトイレットペーパー原紙11Aの幅に比して、幅狭であり、トイレットペーパー原紙11Aにおけるエッジエンボス2の付与部分は、製造時におけるトイレットペーパー原紙11Aの幅方向の特定の狭い適宜の位置とされる。上述のようにログ90としてこれを幅方向に裁断して個々のトイレットロール10とする一般的なトイレットロールの製造方法に従えば、個々のトイレットロール10とされた際におけるそのトイレットロール10の幅方向の両端部となる位置である。この場合は、トイレットペーパー原紙11Aの幅方向において複数のエッジエンボスロール5と受けロール6の組56は並列された態様で、エッジエンボスの付与が行なわれる。
ここで、上述のようにエッジエンボスロール5は、トイレットペーパー原紙11Aに対して、幅狭であるとともに複数原紙の圧着のために比較的強く接触させられるため、摩耗が生ずる。また、その紙面への接触の際に、特に幅方向にブレてバウンシングや片当たりといった問題が生じやすい。本発明者は、図10に示すように、従来のエッジエンボスロールの凸部200の摩耗態様やバウンシング等の発生原因などについて詳細に検討したところ、特に、図10に示すが如く、従来エッジエンボスロール5においては、凸部200の摩耗が、回転方向で紙面に早く接する側の部位(以下、先行側部位ともいう)210よりも紙面に遅く接する側の部位(以下、遅行側部位ともいう)220において早く進行し、また、この先行側部位210と遅行側部位220における摩耗差によってがたつきが発生しやすくなり、バウンシング等が発生しやすくなることを知見した。この凸部の遅行側部位がより摩耗が進行しやすい原因は定かではないが、先行側部位210がエンボス未付与のトイレットペーパー原紙の厚みのある部分を押圧するのに対して、遅行側部位220はそれよりも先行する凸部200の部分において押された後にトイレットペーパー原紙を押圧するため、その際エッジエンボスロール5が受けロール6側へ若干近づき、それによって受けロール6側への圧がやや高まるのではないかと推測される。
本実施形態に係るエッジエンボスロール5は、上記知見に基づき、請求項記載の発明に係る下記特徴的な配列パターン及び凸部20の形状として、トイレットペーパー原紙同士11,11の十分なプライ剥離強度を達成し、また、トイレットペーパー1及びトイレットロール10の意匠性を低下させることなく、その問題を解決している。
その本実施形態に係るエッジエンボスロール5は、特に図2及び図3に示すように、周面移動方向に沿って所定間隔で凸部20,20…が並ぶ凸部列21a,21b,21cを有し、この凸部列21a,21b,21cがエッジエンボスロール5の回転軸方向に平行な幅方向に所定間隔で複数配列されている。なお、図示例では凸部列は三列であるが、かならずしも三列に限定されるわけではない。本実施形態に係るエッジエンボスロール5では、このように凸部20が所定間隔で並ぶ凸部列21a,21b,21cとなっているため、トイレットペーパー原紙11,11の連続方向に断続的に凸部20,20…が押されることになり、複数のトイレットペーパー原紙11,11が連続方向に所定間隔の凹部をもって圧着され、プライ剥離が防止される。また、凸部20,20…が所定間隔で配列、すなわち断続的で連続していないことにより、特にトイレットロール10を使用する際のプライ剥離がし難くなる。すなわち、トイレットロール10は、使用時に引き出し側の端(先端)から引き出して使用されるため、使用時におけるプライ剥離は、引き出し側の端から生じ、連鎖的に芯側へ向かって進行しやすい。本実施形態のエッジエンボスロール5によって付与されるエッジエンボスのパターンは、トイレットペーパー原紙11,11が連続方向に断続的に凹部で圧着されることになるため、凹部がトイレットペーパー原紙11,11の連続方向に沿って連通して配されるパターンに比して、剥離が連続方向で連鎖し難い。また、このように凹部が断続配置となることにより、トイレットロール10とした際に、リブ状部分が形成されがたい。すなわち、トイレットロール10は、トイレットペーパー原紙11,11が巻かれて幾重にも重ねられて形成される。そして、リブ状部分は、エッジエンボスの凹部の位置が積層部分において幾重にも重なることがその形成要因の一つとなる。本実施形態に係るエッジエンボスロール5では、付与されるエッジエンボスのパターンが、凹部が断続するものとなるため、凹部の位置がトイレットロール10とした際に重なり難く、もってリブ状部分が形成され難くなる。
また、特に本実施形態に係るエッジエンボスロール5は、上記凸部列が回転軸方向に平行な幅方向に所定間隔で複数列配列されている。このように凸部列21a,21b,21cが複数列配列されていることで、紙面における凹部が分散され、凸部自体を小さくしてもプライ剥離性が十分に発揮されるとともに、リブ状部分も形成され難くなる。さらに、このように凸部列21が複数あることによって、エッジエンボスロール5が紙面に対して安定的に接触しやすくなり、幅方向のブレが発生し難くなり、もってバウンシングや片当たりが発生し難くなる。特に、本実施形態に係るエッジエンボスロール5においては、その凸部列が、幅方向の3.91〜6.11mmの範囲L8内に3〜5列あるのが望ましい。この範囲とすると、プライ剥離の防止性、リブ状部分の形成防止性がより効果的に発揮されるとともに、バウンシング等がより発生しがたくなる。
また、上記凸部列21a,21b,21cにおける凸部20の所定間隔(ピッチ)L7は、4.5〜5.5mmであるのが望ましい。係る間隔であると、プライ剥離の防止性及びリブ状部分の形成防止性がより効果的に発揮される。また、凸部列同士の所定間隔としては、1.0〜3.1mmであるのが望ましい。上記凸部列における凸部間の間隔と相まって、プライ剥離の防止性、リブ状部分の形成防止性がより効果的に発揮されるとともに、バウンシング等がより発生しがたくなる。
他方、本実施形態に係るエッジエンボスロール5は、特に、幅方向の両端に位置する凸部列21a,21cが、それらの列における周面移動方向において最も近い凸部同士Xが周面移動方向で一部重なる位置関係とされている。係る位置関係とすることで、特に、エッジエンボスロール5の回転に伴って次々と紙面に接触することになる凸部20が、両端凸部列21a,21cの凸部20が同時に接触する部分(この同時に接触する部分は、図3中符号Dで示す)をもって、順次紙面に接触することになるため、エッジエンボスロール5が幅方向にブレ難く、バウンシング及び片当たりが発生し難い。
ここで、特に本実施形態に係るエッジエンボスロール5の最も好ましい配列は、特に、凸部列が三列以上であり、上記両端に位置する凸部列の間の凸部列が、前記両端において重なる位置D間で、その凸部が均等間隔で配置されているものである。係る凸部の配列パターンでは、より紙面に対する安定接触性に優れ、バウンシング及び片当たりの発生、さらにプライ剥離の防止性やリブ状部分の形成防止性においても優れるものとなる。なお、図示例は、凸部列が三列21a,21b,21cで、中間の凸部列21bが、両端凸部列21a,21cにおける凸部の周面移動方向の重なり部分Dの中間位置に凸部が位置するパターンとなっている。
他方、本実施形態に係るエッジエンボスロール5では、上記凸部20,20…の配列パターンと相まって、上記の凸部20,20…の配列パターンによるプライ剥離防止性、リブ状部分の形成防止性、摩耗性の改善、バウンシング及び片当たりの発生防止性をより効果的なものとすべく、下記の特徴的な凸部の形状となっている。すなわち、本実施形態に係るエッジエンボスロール5では、凸部20の形状が、幅方向に平行な第一辺E1及びその第一辺E1よりも長い第二辺E2と、前記第一辺E1及び第二辺E2の各両端を繋ぐ第三辺E3及び第四辺E4とを有する四角形の頂面を有する形状であるとともに、前記第一辺E1が紙面に早く接する側に位置し、前記第二辺E2が紙面に遅く接する側に位置しているものとなっている。幅方向に平行な第一辺E1及び第二辺E2を有する形状とすることで、エッジエンボスロール5が回転した際に、当該凸部20は、紙面に対して辺E1で接触して辺E2で抜けていくようになるため、エッジエンボスロール5の紙面への接触安定性に優れるとともに、凸部20の摩耗がし難くなる。この点、本発明とは異なる形状の凸部との対比で説明すると、例えば、凸部の形状が、菱形、四角形或いは三角形であってその頂点から紙面に接する形状や、円形の頂面を有する形状などでは、凸部が紙面に接し始める際にその頂点や円形の一点に過度に力が加わりやすく、エッジエンボスロールの凸部の摩耗が特にその頂点等において進行しやすくなるとともに、エッジエンボスロールの紙面に対する安定的な接触が確保し難くなるが、本実施形態では、上記のように辺E1で接触開始して、辺E2で抜けるため一点に過度の力が加わり難く、また、紙面への安定性にもすぐれるのである。
さらに、本実施形態に係るエッジエンボスロール5の凸部20は、紙面に早く接する側に位置する第一辺E1よりも、紙面に遅く接する側に位置している第二辺E2のほうが長い四角形状となっている。上述のとおり、エッジエンボスの凸部20の摩耗は、図10に示すが如く、エッジエンボスの回転時に紙面に遅く接する遅行側部位220において進行しやすいが、本実施形態に係る凸部20では、特に最遅行側部位である第二辺E2が長い台形形状としてあることにより当該部位の摩耗進行が遅く、偏摩耗が解消される。また、その第二辺E2側の摩耗進行速度の低下によってバウンシングや片当たりも発生し難くなり、バウンシング等に起因する凸部20の摩耗、偏摩耗も抑制され、相乗的に凸部20の摩耗が抑制される。
本実施形態に係るこの凸部20の形状は、上記のとおり第一辺E1より第二辺E2が長い四角形であればよいが、より好適には等角台形である。より紙面に対する安定性がより高まり、本発明の効果がより顕著となる。
また、本実施形態に係る凸部20においては、第一辺E1と第二辺E2との長さの比は、(第一辺:第二辺)は、1:1.05〜1:1.2であるのが望ましい。第一辺E1と第二辺E2との長さの比は、トイレットペーパー原紙11の米坪、重ね合わせ枚数、エッジエンボスロール5の回転速度、エンボス圧によって設計することができるが、米坪11.0〜25.0g/m2のトイレットペーパー原紙を2〜4枚重ねとした紙厚100〜350μmの構成の通常のトイレットペーパーでは、上記第一辺E1と第二辺E2との長さの比を上記範囲内とすることで、特に偏摩耗を効果的に抑制することができる。なお、ここでの米坪とは、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法によるものであり、紙厚は、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて異なる任意の五箇所を測定し、この五箇所の測定値の平均値をいう。
他方、本実施形態に係る凸部20のより具体的な大きさは、第一辺E1の長さL1が0.3〜0.7mm、第二辺の長さL2が0.32〜0.82mm、第一辺E1と第二辺E2との周面移動方向の間隔L3が0.3〜0.82mmであるのが望ましい。この大きさであれば、プライ剥離防止性、リブ状部分の形成防止性、摩耗性の改善、バウンシング及び片当たりの発生防止性の効果が十分に発揮される。また、凸部の高さは、特に限定されないが、0.4〜1.2mm程度である。
他方、本実施形態に係るエッジエンボスロール5は、特に凸部20,20…がエッジエンボスロール5の幅方向に対して40〜50°で並ぶように配されているのが望ましい(図中、この角度を符号∠αとして示している。)。特に好ましくは、45°で並ぶように配されているのが望ましい。凸部20,20…が、幅方向に対して40〜50°で並ぶように配されていると、より紙面に対する安定性が高まりバウンシング及び片当たりがより発生し難くなる。また、係る配列パターンとすると凸部20が縦横に規則正しく配列されることになり、付与されたエッジエンボスの見た目の意匠性も向上する。
ここで、特に本実施形態に係るエッジエンボスロール5では、上述のプライ剥離等の種々のエッジエンボス付与時の問題が解消されるとともに、その凸部20の配列パターンからして、副次的にメインエンボスとの関係で意匠性にすぐれるトイレットロールを形成することができる。係る意匠性にすぐれるトイレットロール10は、図4に示す紙面全体に底面が四角形の凹部30が所定の中心間隔で格子状に配列されたメインエンボスを有し、そのメインエンボスの凹部30内にエッジエンボスの凹部25が位置しているトイレットペーパー1を巻いたトイレットロール10である。このトイレットロール10では、上記のとおりリブ状部分の形成性が改善され、さらに、メインエンボスの凹部30内にエッジエンボスの凹部25が位置しているため、エッジエンボスが目立たず、メインエンボスの意匠性がエッジエンボスによって阻害されない。係るトイレットペーパー1は、本実施形態に係るエッジエンボスロール5を用いて、予めエッジエンボスロール5の凸部20の配列パターンに対応するメインエンボスが付与されたトイレットペーパー原紙11をプライ接合することとし、その際にメインエンボスの位置とエッジエンボスロール5の紙面への接触開始位置を適宜に調整すればよい。メインエンボスとエッジエンボスの凸部の配列関係は、トイレットペーパー原紙11Aにおけるメインエンボスの凹部30のトイレットペーパーの連続方向の間隔と、幅方向の間隔とを、エッジエンボスロール5の凸部列21a,21b,21cにおける凸部20の周面移動方向の間隔と、幅方向の間隔とを対応させるようにすればよい。
また、本実施形態に係る意匠性に優れるトイレットロール10の他の形態として、図5及び6に示す紙面全体に底面が四角形の凹部40,40が所定の中心間隔L9で格子状に配列され、かつ、前記底面の四隅部を繋ぐように谷溝41,41…が形成されているメインエンボスを有し、そのメインエンボスの凹部40又は谷溝41上にエッジエンボスの凹部が位置しているトイレットペーパー1を、巻いたトイレットロール10が挙げられる(なお、図5及び6では、エッジエンボスは省略している)。係るトイレットロール10においても、リブ状部分の形成性が改善され、またエッジエンボスが目立たず、メインエンボスの意匠性が阻害されない。このトイレットロール10を製造するには、メインエンボスの凹部40の大きさと、メインエンボスの各凹部40のピッチと配列角度∠Bと、エッジエンボスロール5における凸部20のピッチ(周面移動方向における間隔)と配列角度∠αとを一致させるようにすればよい。特に、この図5及び6に示す形態では、メインエンボスの凹部40内ではなく谷溝41上を凸部が踏むことになり、プライ剥離の防止性が高まるうえ、エッジエンボスの凹部25が谷溝41上に位置していても、谷溝41によって繋がるメインエンボスの凹部40にエッジエンボスの凹部25が埋没して認識されがたく、エッジエンボスが目立ち難い。図5及び図6に示すこのメインエンボスは、特に、底面が1.0〜1.5×1.0〜1.5mmの四角形であり、中心間隔L9が4.5〜5.5mmで、その凹部50,50…が、幅方向に対しての配列角度40°〜50°(配列角度は図5中において符号∠Bで示す)で格子状に配列されているのがより望ましい。特に、この範囲とするとエッジエンボス2による見た目の違和感が極めて小さくなる。
なお、メインエンボスの付与態様は、一方の面の凹部が他方面の凸部となるいわゆるシングルエンボスの形態に限らず、双方の面が凹部となるいわゆるダブルエンボスの形態であってもよい。
ここで、上記本実施形態に係るトイレットロール10の具体的な大きさ等は必ずしも限定されないが、特に本実施形態に係るエッジエンボスロール5による効果的に発揮されるのは、図7に示すように、幅L4が100〜120mm、直径L5が100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管外径L6が35〜50mmの一般的な形態のトイレットロール10である。なお、エッジエンボス2が配される位置としては、トイレットペーパー10の幅方向両縁部、より具体的には両縁から50mm以内の範囲の縁部それぞれにあるのが好ましいが、必ずしもこの位置に限定されない。
他方、本実施形態に係るエッジエンボスロールの素材、直径等の大きさは、対象となるトイレットペーパー原紙の物性や大きさ、装置規模、加工速度等を考慮して適宜に選択することができる。但し、本発明に係る効果が特に発揮される素材としては硬度がHs54〜90の程度の一般的な工具鋼であり、また、エッジエンボスロールの大きさは直径90〜300mmである。
以上のとおり本実施形態に係るエッジエンボスロールは、十分なプライ剥離強度を発揮でき、さらに、バウンシングや片当たりがし難く、エッジエンボス付与後のトイレットペーパーをロール状にした際にリブ状部分が形成され難く、しかも耐摩耗性に優れる。
また、所定のメインエンボスとの関係とすることで、リブ状部分の形成により意匠性の低下、エッジエンボスによるメインエンボスの意匠性の低下がない、意匠性に優れるトイレットロールが製造でき提供することができる。
以下、さらに本発明に係る実施例1及び2のエッジエンボスロール、比較例1〜4のエッジエンボスロール、従来例のエッジエンボスロールに関し、摩耗性、プライ剥離の防止性、エンボスの入り具合、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性について評価を行なったのでその結果を下記の表1に示す。
用いたトイレットペーパーは、米坪が16.5g/m2のトイレットペーパー原紙を2枚重ねにした2プライ構造のものであり、紙厚は210μm(2プライ)のものとした。
また、トイレットペーパーは、図5及び図6に示すメインエンボスをシングルエンボスの付与態様で形成したものとした。なお、メインエンボスは、底面が1.1×1.1mmの四角形であり、中心間隔が5.0mmである単位メインエンボス凹部が、幅方向に対する配列角度45°で配置され、各四角形の頂点から谷溝をもって連なるようにしたパターンとした。
幅方向の両端に位置する凸部列における周面移動方向において最も近い凸部同士の頂面の周面移動方向での重なりに関しては、表中に凸部の周面移動方向長さに対する重なり幅の割合として記載した。
実施例1に係るエッジエンボスロールは、図3に示される凸部の配列パターンである。具体的な構成は、表1中に示す。
実施例2に係るエッジエンボスロールは、図3に示される凸部の配列パターンで、具体的な構成は、表1中に示す。実施例1とは、幅方向の両端に位置する凸部列における周面移動方向において最も近い凸部同士の頂面の周面移動方向での重なり幅の割合と、加工幅が異なっている。
比較例1に係るエッジエンボスロールは、図8(A)に示す凸部の配列パターンであり、短辺が連続方向に沿って凸部が一列配列されているものである。凸部の頂面の形状は、短辺0.5mm、長辺7.07mmの平行四辺形であり、紙面に頂点から接し、頂点で抜けていくものとなっている。
比較例2に係るエッジエンボスロールは、図8(B)に示す凸部の配列パターンであり、凸部の頂面の形状は、一辺0.5mmの正方形であり、各辺はそれぞれ周面移動方向、幅方向に沿っている。また、この比較例2は、幅方向の両端に位置する凸部列における周面移動方向において最も近い凸部同士の頂面の周面移動方向での重なりがない。
比較例3に係るエッジエンボスロールは、図8(C)に示す凸部の配列パターンであり、凸部列を5列有している。凸部の頂面の形状は、直径0.5mmの真円である。両端凸部列における周面移動方向において最も近い凸部同士の頂面の周面移動方向での重なりはない。図8中、重なりが無いことを、離間部分として符号Wで示している。
比較例4に係るエッジエンボスロールは、図8(D)に示す凸部の配列パターンであり、凸部の頂面形状は、一辺0.62mmの正方形であり、各辺はそれぞれ周面移動方向、幅方向に沿っている。幅方向の両端に位置する凸部列における周面移動方向において最も近い凸部同士の頂面の周面移動方向での重なりは有している。
従来例に係るエッジエンボスロールは、図8(E)に示す凸部の配列パターンであり、凸部の頂面の形状は、一辺1.1mmの正方形であり、各辺はそれぞれ周面移動方向、幅方向に沿っている。各凸部列における周面移動方向において最も近い凸部同士の頂面の周面移動方向での重なりは有していない。
プライ剥離の防止性については、図9に(1)正面視、(2)側面視を示したように、トイレットペーパーのエッジエンボスを含むようにして幅方向に20mm、連続方向にミシン目などを含まない範囲で100mm裁断した試料を用意し、その試料を連続方向の一方端から30mm剥離してその分離端25mmを引張り試験機の各チャックに固定してセットして、一方のチャックを100mm/minの速度で、50mm引張った際の、プライ剥離の強度を測定し、その測定値から評価した。評価は、この試験において4.5cN以上の測定値であれば、プライ剥離のおそれがほとんどないと判断できるため、測定値が4.5cN以上であるものを○と評価した。
エッジエンボスロールの摩耗性については、約18,000,000mのトイレットペーパー原紙に対してエッジエンボスの付与をおこなった後、エッジエンボスロールの摩耗の具合を目視にて確認し、摩耗の進行や偏摩耗の発生具合が従来例以下又は従来例と同等であったものを×、摩耗の進行や偏摩耗の発生具合が従来例よりもやや改善が看られるものを△、摩耗の進行や偏摩耗の発生具合よりも明らかに改善されているものを○と評価することとした。
エンボスの入り具合は、従来例よりもバウンシング、片当たりに起因すると思われる単位凹エンボスの飛び、穴あき等が発生しているか否かを目視にて確認し、殆ど発生していないものを○、従来例よりも若干発生が減少しているものを△、従来と同等かそれ以下のものを×と評価した。
ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性は、外直径42.8mmφ、幅114mmの紙管に、各例に係るエッジエンボスロールによってエッジエンボスを付与したトイレットペーパーを30m巻いたトイレットロールを作成し、エッジエンボス付与部分がリブ状にどの程度の高さ盛り上がっているかを確認した。具体的な確認方法は、各ロールを端面視して、端面の縁を基準としてエッジエンボス付与部分が外面側にどの程度の高さの凸となっているかを定規で計測した。なお、計測は、トイレットロールを定規とともに端面視で撮影して行なう。また、測定値は、5個のロールの平均値とした。 評価は、0.8mm以下であれば目視にてほとんどリブ状であることが感じられないため、0.8mm以下を△、さらに0.3mm以下であったものを○とした。また、0.8mmを超えてくるとリブ状になっていることが目視にて感じられるため0.8mm超〜1.5mm以下を×と評価した。さらに、1.5mmを超えてくると明らかにリブ状部分が目立つようになるため1.5mmを超えてくるものについては×と評価することとした。
意匠性は、従来例を基準として、従来例よりもエッジエンボスが目立たないか否かを目視にて確認し、殆ど目立たなくなるように改善されているものを○、従来例より若干程度しか改善されていないものを△、従来と同等かより目立つものを×と評価した。
Figure 0006370657
表1に示す結果のとおり、本発明の実施例1及び実施例2は、プライ剥離の防止性は十分であり、そのうえでエッジエンボスロールの耐摩耗性、エンボスの入り具合、リブ状部分の形成の防止性について明らかな改善が確認できた。また、意匠性についても良好な結果となった。
これに対して、各比較例は、エッジエンボスロールの耐摩耗性について、明らかな改善が確認できなかった。また、特に、幅方向に平行な辺をもたない比較例1及び比較例3、先行側部位である第一辺と遅行側部位である第二辺の長さが等しい比較例2及び比較例4では、バウンシングと片当たりの発生が確認でき、紙面に対して安定して接しないことが確認された。これにより、エンボスの入り具合についても従来例に比して十分な改善がみられなかった。
さらに、比較例1及び比較例3は、エッジエンボスによる凹部とメインエンボスの凹部とがずれている形態であり、この形態では両エンボスの凹部のズレにより、エッジエンボスが目立ち、意匠性に十分な改善がみられなかった。
一方、エッジエンボスが一列しかなく圧着箇所が少ない比較例1では、プライ剥離の防止性が従来例より劣る結果となった。
以上の各試験の結果からすれば、本発明に係るエッジエンボスのパターンとすることにより、プライ剥離の防止性、エッジエンボスロールの摩耗性、エンボスの入り具合、ロール状にした際のリブ状部分の形成の防止性、意匠性の各項目において優れたものとなる。
1…トイレットペーパー、2…エッジエンボス、5…エッジエンボスロール、6…受けロール、10…トイレットロール、11…単層のトイレットペーパー原紙、11A…積層状態のトイレットペーパー原紙、20,200…エッジエンボスロール周面の凸部、21…凸部列、25…エッジエンボスの凹部、30…メインエンボスの凹部、80…原反ロール、90…ログ、210…凸部の先行側部位、220…凸部の遅行側部位、X…両端凸部列の周面移動方向において最も近い凸部の組、D…両端凸部列の紙面に同時に接する部分、E1…第一辺、E2…第二辺、E3…第三辺、E4…第四辺、L1…第一辺の長さ、L2…第二辺の長さ、L3…第一辺と第二辺との間隔、L4…トイレットロールの幅、L5…トイレットロールの直径、L6…トイレットロールの紙管径、L7…凸部列における凸部の間隔(ピッチ)、L8…凸部列の幅方向付与範囲、L9…メインエンボスの凹部の中心間隔、∠α…幅方向に対する凸部の配列角度、∠B…メインエンボスの凹部の配列角度。

Claims (6)

  1. 周面に多数の凸部を有し、回転させつつその周面を複数枚が重ねられたトイレットペーパー原紙に圧接させて、その凸部の配列パターンに対応するエッジエンボスを付与して、複数のトイレットペーパー原紙のプライ接合を行なう、エッジエンボスロールであって、
    前記エッジエンボスロールは、
    周面移動方向に沿って所定間隔で凸部が並ぶ凸部列を有し、この凸部列がエッジエンボスロールの回転軸方向に沿う幅方向に所定間隔で複数配列されているとともに、幅方向の両端に位置する凸部列が、それらの列における周面移動方向において最も近い凸部同士の頂面が周面移動方向で一部重なる位置関係にあり、
    かつ、前記凸部が、前記幅方向に平行な第一辺及びその第一辺よりも長い第二辺と、前記第一辺及び第二辺の各両端を繋ぐ第三辺及び第四辺とを有する四角形の頂面を有する形状であるとともに、前記第一辺が紙面に早く接する側に位置し、前記第二辺が紙面に遅く接する側に位置している、
    ことを特徴とするエッジエンボスロール。
  2. 第一辺と第二辺との長さの比(第一辺:第二辺)が1:1.05〜1:1.2である請求項1記載のエッジエンボスロール。
  3. 流れ方向ピッチ:4.5〜5.5mm
    複数の凸部列が、幅方向の3.91〜6.11mmの範囲内に3〜5列ある、請求項1又は2記載のエッジエンボスロール。
  4. 凸部が前記幅方向に対して40〜50°で並ぶように配されている、請求項1〜3の何れか1項に記載のエッジエンボスロール。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のエッジエンボスロールによってエッジエンボスが付与されて複数枚のトイレットペーパー原紙が積層一体化されたトイレットペーパーが巻かれたトイレットロールであって、
    前記トイレットペーパーは、紙面全体に、所定の中心間隔で格子状に配列されたメインエンボスを有し、そのメインエンボスの凹部内にエッジエンボスの凹部が位置している、ことを特徴とするトイレットロール。
  6. 請求項1〜4の何れか1項に記載のエッジエンボスロールによってエッジエンボスが付与されて複数枚のトイレットペーパー原紙が積層一体化されたトイレットペーパーが巻かれたトイレットロールであって、
    前記トイレットペーパーは、紙面全体に、所定の中心間隔で格子状に配列され、かつ、前記底面の四隅部を繋ぐように谷溝が形成されているメインエンボスを有し、そのメインエンボスの凹部又は谷溝上にエッジエンボスの凹部が位置している、ことを特徴とするトイレットロール。
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