JP6225789B2 - ロール状衛生用紙の製造方法および装置 - Google Patents

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本発明は、トイレットペーパーやキッチンペーパーをロール状に巻いてなるトイレットロールやキッチンロールなど、ロール状衛生用紙の製造方法および装置に関し、特に1プライのロール状衛生用紙として製品化される長尺の原紙の表裏両面にエンボス加工を施す技術に関するものである。
トイレットペーパーなどに使用される長尺の原紙に対しては、抄紙過程において、表面が鏡面仕上げされた大径の1本の加熱ロール(一般にヤンキードライヤーと称される)に巻き付けられながら搬送されることで乾燥処理が施される。このため、加熱ロールに接触した面(ヤンキー面と称されることもある)はアイロン効果によって平滑なものとなっている一方、裏面側の非接触面(以下、非ヤンキー面とも称する)は毛羽立ったざらつきのある状態となっている。従って、トイレットロールは通常、平滑なヤンキー面が表側に現れるようロール状に巻かれた状態で製品化される。ここで、2プライ以上の複層原紙でロール状衛生用紙を作製する場合には、表裏のいずれにおいてもヤンキー面が最表面となるように原紙を重ね合わせることで、表側の面と裏側の面とで表面状態の差(以下、表裏差という)が生じないようにすることができる。しかしながら、1プライの原紙でトイレットロールを製造する場合には、裏面側の手触り感などを改善する工夫が望まれる。
そのために、例えば乾燥処理後のカレンダー処理においてニップ圧を高め、裏面側を平滑化して表裏差を軽減することが考えられる。しかしその結果、紙厚が減少して製品のロール径に影響を及ぼすことになるので、ニップ圧を高めることには限界がある。カレンダー処理後にエンボス加工を施し、その結果現れる凹凸によって嵩高性を増すことでロール径を補正することも考えられるが、カレンダー処理で強く圧潰された原紙は復元し難く、これに対処すべく高低差の大きい凹凸を形成した場合には却って手触り感を損ねてしまうなどの問題も生じ得るので、エンボス加工によるロール径補正には限界がある。
一方、特にヤンキードライヤーを経たことを考慮したものではないが、特許文献1には、「スチール対スチール」の一対のエンボスロールであって、雌雄に相当する凹凸が形成された一対のスチールロールを用いて1プライの原紙にエンボス加工を施し、原紙の表裏で同一の凹凸パターンを形成することで表裏差の軽減を図ることが開示されている。
しかしながら、特許文献1は、単に表裏差の解消を主目的としているため、表裏各面に要求される仕様が異なる場合には対応できない。つまり、上述のようにヤンキー面は平滑性が高いためこれを表側の面となるようにする一方で、非ヤンキー面には風合い(柔軟性,しなやかさ,手触り感,嵩高さなど)の付与を目的として適切に凹凸が調整されたエンボス加工を施すことが要望される場合や、表側の面に対してはデザイン性を向上させる加工をさらに施すことが要望される場合には対応できないのである。
これらは、1プライの原紙でトイレットロールなどのロール状衛生用紙を製造する場合に特有な問題であって、それらの要望に応え得る製造方法および装置はまだ提案されていない。
特開2003−73999号公報
よって本発明は、1プライの原紙に対して、表裏各面に要望される仕様に沿ったエンボス加工を施し得るロール状衛生用紙の製造方法および装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の第1の形態では、抄紙過程で加熱手段の加熱面に圧接される処理が行われた第1面と、該第1面の反対側の、前記処理が行われていない第2面とを有する1プライの原紙からロール状衛生用紙を製造する製造方法であって、前記ロール状衛生用紙に風合いを付与するためのエンボス加工を前記第2面に施す工程と、その後、前記ロール状衛生用紙の意匠性を向上するためのエンボス加工を前記第1面に施す工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の第2の形態では、抄紙過程で加熱手段の加熱面に圧接された第1面と、該第1面の反対側の第2面とを有して搬送される1プライの原紙からロール状衛生用紙を製造する製造装置であって、
前記ロール状衛生用紙の意匠性を向上するためのエンボス加工を前記第1面に施す第1のエンボス加工部と、前記ロール状衛生用紙に風合いを付与するためのエンボス加工を前記第2面に施す第2のエンボス加工部と、を含み、前記第1のエンボス加工部は、前記原紙の搬送方向において、前記第2のエンボス加工部より下流側に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、加熱面に圧接されたことで平滑性が高くなっている第1面と、そうでない第2面とを有する原紙に対し、表裏各面に要望される仕様に沿ったエンボス加工を施すことができる。すなわち、まず第2面に対して予め適切に調整されたマイクロエンボスの形成を行うことで、ロール状衛生用紙に所望の風合いを付与することが可能となる。また、第1面に対するデザインエンボスの形成をその後に行うことで、エンボスの潰れが生じることなく、所望のとおりの意匠を得ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るトイレットロールの製造装置の主要部であるエンボス加工セクションを模式的に示す説明図である。 図1のエンボス加工セクションを含む製造装置を用いて製造されるトイレットロールの一例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の方法を適用したトイレットロールの製造装置の一実施形態に係る主要部であるエンボス加工セクションに対しては、1プライの長尺の原紙1が不図示の前工程セクションからガイドロール21を介して搬送されてくる。ここで、前工程セクションとしては、ヤンキードライヤーを含む抄紙機を用いて生産された原反ロールから原紙1を巻き出す工程を有するものとすることができる。従って、原紙1は、ヤンキードライヤーに接触していた第1面であるヤンキー面1aと、接触していなかった第2面である裏面側の非ヤンキー面1bとを有するものとなっている。
エンボス加工セクションには、原紙1の搬送方向に沿って上流側に配置されたエンボス加工部(第2のエンボス加工部)30および下流側に配置されたエンボス加工部(第1のエンボス加工部)40が設けられるとともに、前工程セクションから搬送されてきた原紙1を上流側のエンボス加工部30に導く一連のガイドロール23と、上流側のエンボス加工部30によってエンボス加工が施された原紙1を下流側のエンボス加工部40に導く一連のガイドロール25と、下流側のエンボス加工部40によってエンボス加工が施された原紙1を次工程セクションに向けて搬送する一連のガイドロール27と、が配置される。エンボス加工部30,40は、例えばスチール製の凸エンボスロール31,41およびラバーロール32,42を有し、原紙1を両ロール間に挟み込み、凸エンボスロール31,41の表面に形成されたエンボス模様を型押しすることによって、原紙1に対してエンボス加工が施される。
上流側のエンボス加工部30によって行われるエンボス加工は、風合い(柔軟性,しなやかさ,手触り感,嵩高さなど)を付与することを主目的とし、非ヤンキー面1bに対して、例えば比較的小さい一様な形状のエンボス(マイクロエンボスと称されることがある)を均等もしくはランダムに形成するものである。これに対し、下流側のエンボス加工部40によって行われるエンボス加工は、トイレットロールの意匠性向上を主目的とし、表側の面となるヤンキー面1aに対して模様などを構成するエンボス(デザインエンボスと称されることがある)を形成するものである。
このように、本実施形態によれば、1プライの原紙1に対して表裏各面に要求される仕様が異なる場合に対応できるものとなる。また、本実施形態は、上流側のエンボス加工部30によって非ヤンキー面1bに対してマイクロエンボスを形成した後、下流側のエンボス加工部40によってヤンキー面1aに対してデザインエンボスを形成することに特徴を有する。すなわち、表裏各面に要求される仕様に応じたエンボス加工の順序を適切に定めることができるものである。具体的には、エンボス加工部30では、非ヤンキー面1bに対して予め適切に調整されたマイクロエンボスの形成を行うことで、トイレットペーパーに所望の風合いを付与することが可能となる。また、ヤンキー面1aに対するデザインエンボスの形成をその後に行うことで、デザインエンボスの潰れが生じることなく、所望のとおりの意匠のトイレットロールを製造することが可能となる。
エンボス加工セクションを経た原紙1は、ガイドロール27を介して次工程セクションに搬送される。ここで、トイレットペーパーの製造工程では、大量生産および連続生産を可能とするために、最終的な製品に比してさらに幅広かつ長尺な原紙1が用いられるのが一般的である。従って、次工程セクションとしては、ヤンキー面1a(すなわちデザインエンボスが形成された第1面)が外側に露出するようにして所望の長さだけ巻回することでロール状のログを得る巻回セクションや、
切断刃によりログを製品幅にカットする切断セクションなどを含むことができる。
図2は、このようにして製造された最終的な製品であるトイレットロール10の一例を示す斜視図であり、芯管14のまわりに、模様13が施されたヤンキー面1aに相当する第1面11aを表にした状態で形成された1プライのトイレットロール10が例示されている。
なお、本願発明の趣旨に照らし、エンボス加工セクションは図1に示した構成に限られないのは勿論である。すなわち、上流側のエンボス加工部によって非ヤンキー面に対してマイクロエンボスを形成した後、下流側のエンボス加工部によってヤンキー面に対してデザインエンボスを形成するものであれば、各部のガイドロールの配置およびエンボス加工部における凸エンボスロールとラバーロールとの位置関係は適宜定め得るものである。
また、本発明は、上述したトイレットロールの製造方法および装置に利用することができるほか、ロール状キッチンタオル等、その他のロール状衛生用紙を製造する方法および装置にも適用して好適なものである。
さらに、本発明は、加熱手段の加熱面に対する圧接処理を受けることでアイロン効果によって平滑化された第1面(ヤンキー面)と、その反対側の、当該処理を受けていない第2面(非ヤンキー面)とを有する1プライの原紙からロール状衛生用紙を製造する際に適用して好適なものであり、加熱手段およびその構成は適宜定め得ることは勿論である。すなわち、加熱手段としては、大径の単一の加熱ロール(ヤンキードライヤー)に限られるものではない。
1 原紙
1a ヤンキー面
1b 非ヤンキー面
21、23、25、27 ガイドロール
30、40 エンボス加工部
31、41 凸状エンボスロール
32、42 ラバーロール

Claims (2)

  1. 抄紙過程で加熱手段の加熱面に圧接される処理が行われた第1面と、該第1面の反対側の、前記処理が行われていない第2面とを有する1プライの原紙からロール状衛生用紙を製造する製造方法であって、
    前記ロール状衛生用紙に風合いを付与するためのエンボス加工を前記第2面に施す工程と、
    その後、前記ロール状衛生用紙の意匠性を向上するためのエンボス加工を前記第1面に施す工程と、
    を含むことを特徴とするロール状衛生用紙の製造方法。
  2. 抄紙過程で加熱手段の加熱面に圧接された第1面と、該第1面の反対側の第2面とを有して搬送される1プライの原紙からロール状衛生用紙を製造する製造装置であって、
    前記ロール状衛生用紙の意匠性を向上するためのエンボス加工を前記第1面に施す第1のエンボス加工部と、
    前記ロール状衛生用紙に風合いを付与するためのエンボス加工を前記第2面に施す第2のエンボス加工部と、
    を含み、前記第1のエンボス加工部は、前記原紙の搬送方向において、前記第2のエンボス加工部より下流側に配置されていることを特徴とするロール状衛生用紙の製造装置。
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