JPH07271290A - 車衝突シミュレータ及び車衝突シミュレーション試験方法 - Google Patents

車衝突シミュレータ及び車衝突シミュレーション試験方法

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JPH07271290A
JPH07271290A JP6061152A JP6115294A JPH07271290A JP H07271290 A JPH07271290 A JP H07271290A JP 6061152 A JP6061152 A JP 6061152A JP 6115294 A JP6115294 A JP 6115294A JP H07271290 A JPH07271290 A JP H07271290A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M17/00Testing of vehicles
    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
    • GPHYSICS
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    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
    • G01M17/0078Shock-testing of vehicles

Abstract

(57)【要約】 【目的】自動車の非破壊衝突試験における試験コストの
低減、試験時間の短縮、試験精度の向上、試験装置(試
験用地)のコンパクト化等を図る。 【構成】供試体(車輪付きホワイトボディ)1を、ダミ
ー人形が加力機6を見るように、加力機6と向かい合わ
せて配置し、加力機6のピストン61を縮み側のストロ
ーク端にした状態で、このピストン61を供試体1のハ
ード・ポイントと接触させ、この状態から、供試体1に
目標加速度(車にとっては減速度)を与えるべく、入力
発生器8から目標減速度波形を設定するための入力信号
を制御機器7に与え、その入力信号に従う制御機器7の
制御により、加力機6のピストン61を作動させて供試
体1を押す構成とすると共に、加力機6で押された後に
定速で移動する供試体1をショックアブソーバ12で停
止させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の非破壊衝突試験
に好適な車衝突シミュレータ及び車衝突シミュレーショ
ン試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の衝突試験は、クラッシ
ュ量や残存空間量を評価するための実衝突試験と、エア
バッグ・システムやシートベルトに代表される乗員保護
具等を評価するための非破壊衝突加速度シミュレーショ
ン(非破壊衝突Gシミュレーション)とに大別される。
【0003】本発明は、この後者(非破壊衝突Gシミュ
レーション)のための非破壊衝突Gシミュレータに関す
るものである。このGシミュレータでの試験は、剛設計
された自動車の車輪付きホワイトボディ(供試体)のキ
ャビン部分に目標とする加速度(衝突による車内の減速
加速度)を与え、衝突時に乗員保護具や車内レイアウト
が中のダミー人形に与える影響を評価し、安全な車を研
究開発するために実施されるものである。
【0004】従来、この種の試験は、図9に示すメカニ
カル方式で実施されてきた。即ち、ダミー人形や乗員保
護具をセットした車輪付きのホワイトボディ等の供試体
1をウインチ2等でワイヤ13により引張り、走行路3
上で目標の速度になったところで、目標加速度が供試体
1のキャビン部分に発生するように、壁4等に設けた鉛
パッドや油圧ダンパ等のメカニカルストッパ5で供試体
1を非破壊に停止させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の試験
方法では、以下に列挙する課題があった。 (1)走行路が長くなり(通常、約100m程度)、広
大な試験用地を必要とする。
【0006】(2)試験条件が変わるたびに、メカニカ
ルストッパの調整が必要で、試行錯誤による時間ロスも
大きく、加速度波形精度やその再現性も悪い。 (3)供試体が損傷する虞がある。
【0007】以上の課題のため、従来の非破壊衝突Gシ
ミュレータによる試験は、供試体数の増加、試験時間の
増加及び広大な試験用地等に起因する試験コストの問題
と、加速度波形精度等に起因する試験評価上の問題とい
う2大テーマを抱えており、乗務員保護具付きの自動車
の価格を下げるために、上記課題を解決する新式Gシミ
ュレータが世界的に切望されている。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、自動車の非破壊衝突試験の試験コストの
低減及び試験精度の向上が図れる車衝突シミュレータ及
び車衝突シミュレーション試験方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車衝突シミ
ュレータ(車衝突加速度シミュレータ)は、自動車の車
輪付きホワイトボディ等の供試体を把持せずに、ただ押
すことにより当該供試体に目標の減速度を与えるための
加力機、この加力機を制御する制御手段及び供試体(自
動車のホワイトボディのキャビン部)に再現すべき目標
減速度波形から上記制御手段への入力信号を出力する入
力発生手段を含む加力制御システムと、加力機で押され
た後に定速で移動する供試体を停止させるためのショッ
ク・アブソーバとを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また本発明は、供試体を搭載・固定して前
後に滑らかに移動可能なテーブル・カートを用い、上記
の如く加力機により供試体を押す代わりに、テーブル・
カートを押すことにより、テーブル・カートに搭載・固
定されている供試体に目標の減速度を与えるようにした
ことをも特徴とする。
【0011】
【作用】上記の構成において、供試体を(内部にセット
されたダミー人形が加力機を見るように)加力機と向か
い合わせて、供試体のハード・ポイントと加力機の加力
部分の先端を接触させる。この加力部分がピストンで構
成されている加力機の例であれば、加力機のピストンを
縮み側のストローク端にした状態で供試体のハード・ポ
イントとピストンを接触させる。そして、この状態か
ら、供試体に目標加速度(供試体、即ち車にとっては減
速度)を与えるべく、加速度制御システムにより、制御
手段の制御に従う加力機のピストンの作動で供試体を押
す。目標加速度と共に供試体の加速度が「0」となり、
最高速度に達すると、ピストンの作動が止められる。す
ると、供試体は、ピストンから離れて慣性でほぼ等速直
線運動に移行する。この加速度「0」の状態(0Gの状
態)は、実際の車衝突後の車速「0」、即ち車体静止の
状態に相当し、供試体中(車のキャビン中)のダミー人
形がまだ運動している試験評価期間の一部である。この
評価後の供試体は、ショックアブソーバにより、損傷な
く安全に停止させられる。
【0012】また、供試体を搭載・固定したテーブル・
カートを用い、当該テーブル・カートを加力機により押
す構成とした場合には、供試体として、必ずしも車輪付
きのホワイトボディを用いる必要はなく、単なる車のホ
ワイトボディを用いることが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。 [第1実施例]図1は、本発明の自動者用非破壊衝突G
シミュレータ(自動者用非破壊衝突加速度シミュレー
タ)の第1実施例を示すシステム構成図である。なお、
図9と同一部分には同一符号を付してある。
【0014】図1において、6はピストン61を備えた
加力機である。この加力機6は、ピストン61を駆動す
ることで、(ダミー人形や乗員保護具をセットした自動
車の車輪付きのホワイトボディ等の)供試体1を把持せ
ずに当該供試体1に目標とする減速度を与えることが可
能なようになっている。加力機6のピストン61には、
位置センサ及び加速度センサ(図示せず)が装着されて
いる。
【0015】加力機6には、当該加力機6を制御するた
めの制御機器7が制御計測ケーブル11a,11bを介
して接続されている。また、制御機器7には、供試体1
のキャビン部に再現すべき目標減速度波形から決定され
る当該制御機器7への入力信号を出力する入力発生器8
が、制御計測ケーブル11cを介して接続されている。
【0016】以上の加力機6、制御機器7、入力発生器
8及び加力機6のピストン61に装着された位置センサ
及び加速度センサは、加力制御システムを構成する。こ
の加力制御システム(の加力機6)は、例えば電気−油
圧サーボ式、或いは動電式等のアクチュエータにより実
現される。
【0017】加力機6のピストン61先端の前方には、
加力機6で押された後、定速で移動する供試体1を損傷
なく停止させるためのショックアブソーバ12が設けら
れている。
【0018】次に、図1の構成の自動者用非破壊衝突G
シミュレータによる非破壊衝突試験(非破壊衝突Gシミ
ュレーション試験)について説明する。まず、供試体1
を、当該供試体1にセットされたダミー人形が加力機6
を見るように、加力機6と向かい合わせて配置し、加力
機6のピストン61を縮み側のストローク端にした状態
で、このピストン61を供試体1のハード・ポイントと
接触させる。
【0019】この状態から、供試体1に目標加速度(供
試体1、即ち車にとっては減速度)を与えるべく、加速
度制御システムにより、即ち入力発生器8から目標減速
度波形を設定するための入力信号を制御機器7に与え、
その入力信号に従う制御機器7の制御により、加力機6
のピストン61を作動させて供試体1を押す。この入力
信号は、目標減速度波形に対応する目標変位波形であ
る。この目標変位波形の最も簡便な決定方法は、目標減
速度波形(目標加速度波形)を2回積分することであ
る。但し、計算だけで変位波形を決定した場合、制御機
器7のフィードバック制御によりこの変位波形が高精度
に再現されたとしても、加速度センサによりモニタされ
る実際の加速度波形は必ずしも目標加速度波形に一致す
るとは限らない。このような場合、目標変位波形を入力
発生器8から制御機器7に与えて、供試体1(を押すピ
ストン61)の変位が当該目標変位波形に一致するよう
に、制御機器7により加力機6をフィードバック制御さ
せながら、加力機6のピストン61に装着された加速度
センサにより検出される加速度(応答加速度)をモニタ
する。そして、このモニタした加速度(応答加速度)と
目標加速度とのずれから、より目標加速度に近づけるこ
とが可能な、実際の制御系に適合した目標変位波形を決
定し、入力発生器8より出力させる。この手続きを何回
か繰り返すことにより、目標加速度波形を与える最適な
目標変位波形が決定される。
【0020】さて制御機器7は、供試体1の変位及び加
速度を、ピストン61に装着された位置センサ及び加速
度センサにより検出しながら、供試体1の変位が目標変
位波形に一致するように、加力機6をフィードバック制
御する。そして制御機器7は、目標加速度と共に供試体
1の加速度が「0」となり、最高速度に達したことを検
出すると、ピストン61の作動を止める。
【0021】こうすると、供試体1は、ピストン61か
ら離れて慣性でほぼ等速直線運動に移行する。この加速
度「0」の状態(0Gの状態)は、実際の車衝突後の車
速「0」、即ち車体静止の状態に相当し、供試体1中
(車のキャビン中)のダミー人形がまだ運動している試
験評価期間の一部である。この評価後の供試体1は、シ
ョックアブソーバ12により、損傷なく安全に停止させ
られる。
【0022】以上に述べた図1の構成の自動者用非破壊
衝突Gシミュレータでは、上記加力制御システムと供試
体1から構成される制御系の周波数応答特性が目標加速
度波形の主要周波数成分に比べて充分高い場合には、上
記の加力制御機能により、即ち供試体1を(ダミー人形
が加力機6を見るように)加力機6と向かい合わせ、加
力機6のピストン61を縮み側のストローク端にした状
態で供試体1のハード・ポイントとピストン61を接触
させ、この状態から供試体1に目標加速度を与えること
により、所期の試験目的を達成できる。
【0023】これに対し、加力制御システムと供試体1
から構成される制御系の周波数応答特性が目標加速度波
形の主要周波数成分に比べて充分高いとはいえない場合
には、図1の構成では不十分である。
【0024】[第2実施例]そこで、加力制御システム
と供試体1から構成される制御系の周波数応答特性が目
標加速度波形の主要周波数成分に比べて充分高いとはい
えない場合に好適な、本発明の第2実施例について、図
2を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0025】まず本実施例では、制御系の周波数応答特
性が目標加速度波形の主要周波数成分に比べて充分高い
とはいえない場合、予め試加振により把握した制御系の
周波数応答特性を使って目標加速度波形を補償し、これ
を入力とする手法(いわゆる入力補償手法)を適用する
ようにしている。
【0026】この入力補償手法を適用する場合、試加振
時には、通常、適当な入力波で供試体1を押し引きする
振動加振が行われる。そこで本実施例では、この振動加
振(試加振)のために、図2に示すように、供試体1の
ハード・ポイントと加力機6のピストン61先端とを、
ボルト等の結合治具9で結合するようにしている。
【0027】そして、供試体1のハード・ポイントと加
力機6のピストン61先端とを結合治具9で結合した状
態で、加力機6のピストン61を伸縮して供試体1を押
し引きする振動加振(試加振)を行い、加力システムと
供試体1から構成される制御系の周波数応答特性を抽出
した後の本加振(非破壊衝突Gシミュレーション)時に
は、結合治具9を外して結合を解き、図1に示した前記
第1実施例と同様のシステム状態にしておく。この状態
での本加振時の機能は、上記の試加振により把握した制
御系の周波数応答特性を使って目標加速度波形を補償
し、これを入力発生器8からの入力とする点を除けば、
前記第1実施例と同様である。
【0028】ところで、以上の第1及び第2実施例が適
用可能となるためには、次に述べるように目標加速度に
条件が付く。通常、目標加速度は、図4に示すように、
ハーフ・サイン状の基本波の上に、数100Hzの高周
波が乗っている。この図4の例のように、目標加速度が
“+”(プラス)になる時間帯がなかったり、たとえ
“+”になる時間があっても試験目的から、その時間の
加速度を「0」でカットしたりしても良い場合に、第1
及び第2実施例が適用可能となる。
【0029】これに対し、目標加速度が上記の条件を満
足しない場合、例えば図5のように目標速度が“+”
(プラス)になる時間帯がある場合には、第1及び第2
実施例では不十分である。
【0030】[第3実施例]そこで、目標加速度が図5
のような場合に好適な本発明の第3実施例について、図
3を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0031】まず本実施例では、図3に示すように、供
試体1のハード・ポイントと加力機6のピストン61先
端との結合と結合解除を可能とする、油圧チャックや電
磁石等により構成される高応答結合切換機構10が設け
られる。この高応答結合切換機構10は制御計測ケーブ
ル11dを介して制御機器7から制御される。即ち高応
答結合切換機構10は、目標加速度が“+”と“−”と
に大きく変動している期間は、供試体1のハード・ポイ
ントと加力機6のピストン61先端とを結合し、加速度
が「0」持続となる瞬間に、制御機器7から制御計測ケ
ーブル11dを介して与えられる同期信号により高応答
に上記の結合を解除する。
【0032】このような構成においては、前記第2実施
例で述べたような入力補償が必要な場合でも、試加振時
に高応答結合切換機構10を常時結合状態に設定してお
き、結合状態のまま系の周波数特性把握を実施し、この
後の本加振(非破壊衝突Gシミュレーション)では、制
御機器7からの同期信号により高応答結合切換機構10
を結合状態から解除して切り換えれば良い。
【0033】以上の第1乃至第3実施例によれば、以下
に列挙する実施例効果を得ることができる。 (1)供試体1の走行距離は、試験時の目標速度と上記
「0G」の試験評価時間との積で決まり、高々10m程
度以下の短距離で納まる。
【0034】(2)加力機6の全ストロークは目標加速
度波形を2回積分した値程度であり、高々1m以下に納
まる。この短ストロークのため、例えば電気−油圧サー
ボ式で問題となる加力機6の油柱剛性の低下もなく、高
周波での大G加振が可能であり、フィードバック制御方
式とも相まって加速度波形精度と再現性に優れた高効率
システムとなる。
【0035】(3)ショックアブソーバ12には、試験
目的からの制限は無く、いくらでも加速度を小さくする
設計が可能であり、このため、事実上、供試体1を何ら
損傷なく、無傷で安全に停止させることができる。
【0036】上記した実施例効果(1)〜(3)は、
[発明が解決しようとする課題]の欄で述べた課題
(1)〜(3)に対応するもので、本実施例による新規
なGシミュレータは、従来のGシミュレータが有する主
要課題を全て解決しており、新たな課題はない。
【0037】なお、以上の第1乃至第3実施例におい
て、供試体1の向きを図とは反対(ダミー人形が加力機
6に背を向ける状態)にして、ショックアブソーバ12
を剛な衝突壁で置き換えると、[従来の技術]の欄で述
べた通常の破壊衝突試験が実施できるのは勿論である。
【0038】また、以上の第1乃至第3実施例では、供
試体1を車輪付きのホワイトボディ等であるとして、図
1乃至図3に示したように、加力機6のピストン61の
作動により、供試体1を直接押すようにしたが、これに
限るものではない。
【0039】例えば、車の単なるホワイトボディを供試
体として用い、当該供試体を搭載・固定して前後に滑ら
かに移動可能なテーブル・カートを設け、このテーブル
・カートを加力機により押すことにより、前記第1乃至
第3実施例と同様に所期の試験目的を達成可能である。
【0040】このテーブル・カートを用いた(前記第1
乃至第3実施例に対応する)第4乃至第6実施例を、
(図1乃至図3に対応する)図6乃至図8を参照して説
明する。なお、図1乃至図3と同一部分には同一符号を
付して詳細な説明を省略する。
【0041】[第4実施例]本実施例では、図6に示す
ように、供試体21を搭載・固定して前後に滑らかに移
動可能なテーブル・カート22が設けられる。図6に示
す供試体21は車の単なるホワイトボディ(車輪無しの
ホワイトボディ)であり、この点で、図1乃至図3に示
したような、車輪付きのホワイトボディである供試体1
とは異なる。
【0042】図6の構成では、供試体21を搭載・固定
したテーブル・カート22を加力機6と向かい合わせ、
加力機6のピストン61を縮み側のストローク端にした
状態で、このピストン61をテーブル・カート22と接
触させる。
【0043】この状態から、供試体21に目標加速度
(供試体21、即ち車にとっては減速度)を与えるべ
く、加速度制御システムにより、即ち入力発生器8から
目標減速度波形を設定するための入力信号を制御機器7
に与え、その入力信号に従う制御機器7の制御により、
加力機6のピストン61を作動させてテーブル・カート
22を押す。制御機器7は、目標加速度と共にテーブル
・カート22の加速度が「0」となり、最高速度に達し
たことを検出すると、ピストン61の作動を止める。
【0044】こうすると、テーブル・カート22は、ピ
ストン61から離れて慣性でほぼ等速直線運動に移行す
る。この加速度「0」の状態(0Gの状態)は、実際の
車衝突後の車速「0」、即ち車体静止の状態に相当し、
供試体21中(車のキャビン中)のダミー人形がまだ運
動している試験評価期間の一部である。この評価後の供
試体21は、ショックアブソーバ12により、テーブル
・カート22と共に損傷なく安全に停止させられる。
【0045】以上に述べた図6の構成の自動者用非破壊
衝突Gシミュレータでは、上記加力制御システムと供試
体21及びテーブル・カート22から構成される制御系
の周波数応答特性が目標加速度波形の主要周波数成分に
比べて充分高い場合には、上記の加力制御機能により所
期の試験目的を達成できる。
【0046】そうでない場合には、図6の構成では不十
分であり、次の第5実施例を適用する必要がある。 [第5実施例]本実施例は、前記第2実施例と同様に、
入力補償手法を適用するもので、試加振時には、通常、
適当な入力波でテーブル・カート22を押し引きする振
動加振を行うために、図7に示すように、テーブル・カ
ート22の端部と加力機6のピストン61先端とを、結
合治具9で結合するようにしている。この後の本加振
(非破壊衝突Gシミュレーション)時には、結合治具9
を外して結合を解いておく。この状態での本加振時の機
能は、第4実施例と同様である。
【0047】ところで、図5に示したように、目標速度
が“+”(プラス)になる時間帯がある場合には、第4
及び第5実施例では不十分である。 [第6実施例]そこで、目標加速度が図5のような場合
に適用し得るように、図8に示す如く高応答結合切換機
構10を用い、目標加速度が“+”と“−”とに大きく
変動している期間は、当該高応答結合切換機構10によ
りテーブル・カート22の端部と加力機6のピストン6
1先端とを結合し、加速度が「0」持続となる瞬間に、
高応答に上記の結合を解除する構成をとる。
【0048】以上の第4乃至第6実施例によれば、以下
に列挙する実施例効果を得ることができる。 (1)テーブル・カート22の走行距離は、試験時の目
標速度と上記「0G」の試験評価時間との積で決まり、
高々10m程度以下の短距離で納まる。
【0049】(2)加力機6の全ストロークは目標加速
度波形を2回積分した値程度であり、高々1m以下に納
まる。この短ストロークのため、例えば電気−油圧サー
ボ式で問題となる加力機6の油柱剛性の低下もなく、高
周波での大G加振が可能であり、フィードバック制御方
式とも相まって加速度波形精度と再現性に優れた高効率
システムとなる。
【0050】(3)ショックアブソーバ12には、試験
目的からの制限は無く、いくらでも加速度を小さくする
設計が可能であり、このため、事実上、供試体21やテ
ーブル・カート22を何ら損傷なく、無傷で安全に停止
させることができる。
【0051】上記した実施例効果(1)〜(3)は、
[発明が解決しようとする課題]の欄で述べた課題
(1)〜(3)に対応するもので、本実施例による新規
なGシミュレータは、従来のGシミュレータが有する主
要課題を全て解決している。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、従
来の車衝突Gシミュレータが有する主要課題を全て解決
して、試験コストの低減、試験時間の短縮、試験精度の
向上、試験装置(試験用地)のコンパクト化、更に騒音
の低減が図れ、したがって乗員保護具付きの自動車の価
格低下が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシステムの全体図。
【図2】本発明の第2実施例に係るシステムの全体図。
【図3】本発明の第3実施例に係るシステムの全体図。
【図4】供試体に再現すべき目標加速度の第1の例を説
明するための図。
【図5】供試体に再現すべき目標加速度の第2の例を説
明するための図。
【図6】本発明の第4実施例に係るシステムの全体図。
【図7】本発明の第5実施例に係るシステムの全体図。
【図8】本発明の第6実施例に係るシステムの全体図。
【図9】従来のシステムの全体図。
【符号の説明】
1…供試体(車輪付きのホワイトボディ)、 2…ウ
インチ、3…走行路 4…壁、
5…メカニカルストッパ、6…加力機、 7…
制御機器、 8…入力発生器、9…結合治具、
10…高応答結合切換機構、11a〜11d…制御
計測ケーブル、 12…ショックアブソーバ、
13…ワイヤ、 21…供試体(車輪無しのホワイ
トボディ)、22…テーブル・カート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車輪付きホワイトボディ等の供
    試体を押すことにより当該供試体に目標の減速度を与え
    るための加力機、この加力機を制御する制御手段及びこ
    の制御手段に対して上記目標減速度を決定するための入
    力信号を出力する入力発生手段を含む加力制御システム
    と、 上記加力機で押された後に定速で移動する上記供試体を
    停止させるためのショック・アブソーバとを具備するこ
    とを特徴とする車衝突シミュレータ。
  2. 【請求項2】 自動車のホワイトボディ等の供試体を搭
    載・固定して移動可能なテーブル・カートと、 このテーブル・カートを押すことにより上記供試体に目
    標の減速度を与えるための加力機、この加力機を制御す
    る制御手段及びこの制御手段に対して上記目標減速度を
    決定するための入力信号を出力する入力発生手段を含む
    加力制御システムと、 上記加力機で押された後に定速で移動する上記テーブル
    ・カートを停止させるためのショック・アブソーバとを
    具備することを特徴とする車衝突シミュレータ。
  3. 【請求項3】 自動車の車輪付きホワイトボディ等の供
    試体を加力機により押すことで当該供試体に目標の減速
    度を与え、しかる後に加力機による加力動作を停止して
    上記供試体を定速移動させることで、自動車の非破壊衝
    突シミュレーションを行うと共に、上記定速移動する供
    試体をショック・アブソーバに停止させるようにしたこ
    とを特徴とする車衝突シミュレーション試験方法。
  4. 【請求項4】 自動車のホワイトボディ等の供試体をテ
    ーブル・カートに搭載・固定して、このテーブル・カー
    トを加力機により押すことで上記供試体に目標の減速度
    を与え、しかる後に加力機による加力動作を停止して上
    記テーブル・カートを定速移動させることで、自動車の
    非破壊衝突シミュレーションを行うと共に、上記定速移
    動するテーブル・カートをショック・アブソーバに停止
    させるようにしたことを特徴とする車衝突シミュレーシ
    ョン試験方法。
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