JPH07271106A - 電子写真用キャリア及びその製造方法ならびに該キャリアを用いた二成分現像剤 - Google Patents
電子写真用キャリア及びその製造方法ならびに該キャリアを用いた二成分現像剤Info
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- JPH07271106A JPH07271106A JP6079251A JP7925194A JPH07271106A JP H07271106 A JPH07271106 A JP H07271106A JP 6079251 A JP6079251 A JP 6079251A JP 7925194 A JP7925194 A JP 7925194A JP H07271106 A JPH07271106 A JP H07271106A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高画質,高精細なフルカラー複写画像を得る
ことができる電子写真用キャリアを提供することにあ
る。 【構成】 少なくともトナーとキャリアを含有する二成
分現像剤に使用される電子写真用キャリアにおいて、 該キャリアが、そのコア材表面に、比抵抗が23
℃,50%RHの条件で1013Ωcm以上の樹脂が被覆
されており、 該キャリアの比抵抗が、5×104V/mの電界強
度において1013Ωcm以上であり、 さらにキャリアコア材表面の樹脂被覆率が90%以
上のキャリア粒子が、全体の80個数%以上を占める、
ことを特徴とする。
ことができる電子写真用キャリアを提供することにあ
る。 【構成】 少なくともトナーとキャリアを含有する二成
分現像剤に使用される電子写真用キャリアにおいて、 該キャリアが、そのコア材表面に、比抵抗が23
℃,50%RHの条件で1013Ωcm以上の樹脂が被覆
されており、 該キャリアの比抵抗が、5×104V/mの電界強
度において1013Ωcm以上であり、 さらにキャリアコア材表面の樹脂被覆率が90%以
上のキャリア粒子が、全体の80個数%以上を占める、
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナーとキャリアを含
有する二成分現像剤に使用される電子写真用キャリア及
びその製造方法に関し、更に該キャリアを用いた二成分
現像剤に関する。
有する二成分現像剤に使用される電子写真用キャリア及
びその製造方法に関し、更に該キャリアを用いた二成分
現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法として、米国特許第2,29
7,691号明細書、特公昭42−23910号公報及
び特公昭43−24748号公報に種々の方法が記載さ
れているが、これらの方法は、いずれも光導電層に原稿
に応じた光像を照射することにより静電潜像を形成し、
ついで該静電潜像上にこれと反対の極性を有するトナー
等の着色微粉末を付着させて静電潜像を現像し、必要に
応じて紙などの転写材にトナー画像を転写した後、熱,
圧力あるいは溶剤蒸気により定着し複写物を得るもので
ある。
7,691号明細書、特公昭42−23910号公報及
び特公昭43−24748号公報に種々の方法が記載さ
れているが、これらの方法は、いずれも光導電層に原稿
に応じた光像を照射することにより静電潜像を形成し、
ついで該静電潜像上にこれと反対の極性を有するトナー
等の着色微粉末を付着させて静電潜像を現像し、必要に
応じて紙などの転写材にトナー画像を転写した後、熱,
圧力あるいは溶剤蒸気により定着し複写物を得るもので
ある。
【0003】該静電潜像を現像する工程は、潜像とは反
対の極性に帯電させたトナー粒子を静電引力により吸引
させて静電潜像上に付着させるが(反転現像の場合には
潜像の電荷と同極性の摩擦電荷を有するトナーを使
用)、一般にかかる静電潜像をトナーを用いて現像する
方法としては、大別してトナーをキャリアと呼ばれる媒
体に小量分散させた二成分系現像剤を用いる方法と、キ
ャリアを用いないトナー単独使用の一成分系現像剤を用
いる方法がある。
対の極性に帯電させたトナー粒子を静電引力により吸引
させて静電潜像上に付着させるが(反転現像の場合には
潜像の電荷と同極性の摩擦電荷を有するトナーを使
用)、一般にかかる静電潜像をトナーを用いて現像する
方法としては、大別してトナーをキャリアと呼ばれる媒
体に小量分散させた二成分系現像剤を用いる方法と、キ
ャリアを用いないトナー単独使用の一成分系現像剤を用
いる方法がある。
【0004】近年、コンピュータ、ハイビジョン等の発
達により、更に高精細なフルカラー画像を出力する手段
が要望されている。この目的のために、フルカラーの複
写画像をさらに高画質、高精細とし銀塩写真の画像水準
にまで高品質化するといった努力がなされている。こう
した要求のために、キャリアと着色剤微粒子であるトナ
ーとを適宜混合して現像剤として用いる二成分現像剤が
しばしば使用されている。例えば電子写真プロセスから
言えば、画像をアナログ処理からディジタル処理する方
式に変更する、あるいは現像時に交流バイアスを印加し
て現像剤ブラシを細かく振動させる方法などを挙げるこ
とができる。また現像剤といった消耗品に関して言え
ば、キャリア及びトナーの粒径を小さくする方法をその
代表的なものとして挙げることができる。
達により、更に高精細なフルカラー画像を出力する手段
が要望されている。この目的のために、フルカラーの複
写画像をさらに高画質、高精細とし銀塩写真の画像水準
にまで高品質化するといった努力がなされている。こう
した要求のために、キャリアと着色剤微粒子であるトナ
ーとを適宜混合して現像剤として用いる二成分現像剤が
しばしば使用されている。例えば電子写真プロセスから
言えば、画像をアナログ処理からディジタル処理する方
式に変更する、あるいは現像時に交流バイアスを印加し
て現像剤ブラシを細かく振動させる方法などを挙げるこ
とができる。また現像剤といった消耗品に関して言え
ば、キャリア及びトナーの粒径を小さくする方法をその
代表的なものとして挙げることができる。
【0005】上述した画質向上方法のうち、比較的容易
に明瞭な高画質化を達成できるのが消耗品であるトナー
を小粒径とすることである。しかしながら、上述したト
ナーの小粒径化は、粉体の取り扱い上の問題が発生して
くることに加え、トナー粒径の低下に伴う電子写真特性
の最適化が困難となる一方で、耐久の進行に伴い画像濃
度が変動したり、非画像部カブリが発生するようになる
など、著しく電子写真特性が変動してしまうといった欠
点が発生しがちであった。またこのためにトナーの小粒
径化による高画質化が十分に達成されないといった問題
を有していた。
に明瞭な高画質化を達成できるのが消耗品であるトナー
を小粒径とすることである。しかしながら、上述したト
ナーの小粒径化は、粉体の取り扱い上の問題が発生して
くることに加え、トナー粒径の低下に伴う電子写真特性
の最適化が困難となる一方で、耐久の進行に伴い画像濃
度が変動したり、非画像部カブリが発生するようになる
など、著しく電子写真特性が変動してしまうといった欠
点が発生しがちであった。またこのためにトナーの小粒
径化による高画質化が十分に達成されないといった問題
を有していた。
【0006】このように高画質高精細の複写画像が得ら
れる現像剤を得るためには、トナーを小粒径にするだけ
では十分ではなかった。従って高画質の複写画像を提供
することが可能な二成分現像剤を提供するためには、上
述の現像剤に十分な電子写真特性を付与し、かつ高耐久
のキャリアを提供する必要があった。
れる現像剤を得るためには、トナーを小粒径にするだけ
では十分ではなかった。従って高画質の複写画像を提供
することが可能な二成分現像剤を提供するためには、上
述の現像剤に十分な電子写真特性を付与し、かつ高耐久
のキャリアを提供する必要があった。
【0007】従来、二成分現像剤に使用されるキャリア
は、種々の被覆樹脂によって被覆して使用される。かか
る被覆キャリアを得るためには具体的には例えば、特公
昭47−20755号公報、特開昭48−94442号
公報、特公昭54−97354号公報、特開昭56−9
7354号公報、特開昭56−113146号公報、特
開昭58−202457号公報、特公昭59−3391
1号公報、特開昭61−149296号公報、特開昭3
−140969号公報、特公昭63−55702号公報
などに記載の方法が知られている。具体的に言えば、特
公昭63−55702号公報にはシリコーンワニスを多
層樹脂被覆することによって樹脂被覆キャリアを得る方
法が開示されている。しかしながら、高被覆のキャリア
を得るといった点では十分満足されるものではなく、高
画質,高精細の複写画像を安定して提供することのでき
る高耐久の現像剤を提供するためには十分なものとは言
い難い点があった。
は、種々の被覆樹脂によって被覆して使用される。かか
る被覆キャリアを得るためには具体的には例えば、特公
昭47−20755号公報、特開昭48−94442号
公報、特公昭54−97354号公報、特開昭56−9
7354号公報、特開昭56−113146号公報、特
開昭58−202457号公報、特公昭59−3391
1号公報、特開昭61−149296号公報、特開昭3
−140969号公報、特公昭63−55702号公報
などに記載の方法が知られている。具体的に言えば、特
公昭63−55702号公報にはシリコーンワニスを多
層樹脂被覆することによって樹脂被覆キャリアを得る方
法が開示されている。しかしながら、高被覆のキャリア
を得るといった点では十分満足されるものではなく、高
画質,高精細の複写画像を安定して提供することのでき
る高耐久の現像剤を提供するためには十分なものとは言
い難い点があった。
【0008】上述したように、複写画像の高画質,高精
細化を図るために、種々の手法が試みられてはいるもの
の、特に上述した欠点を全て改善することができる手段
は現在までのところ得られていなかった。
細化を図るために、種々の手法が試みられてはいるもの
の、特に上述した欠点を全て改善することができる手段
は現在までのところ得られていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、高画質,高精細なフルカラー複写画像を提供する
ことのできる電子写真用キャリア及びそれを用いた二成
分現像剤を提供することにある。
的は、高画質,高精細なフルカラー複写画像を提供する
ことのできる電子写真用キャリア及びそれを用いた二成
分現像剤を提供することにある。
【0010】また本発明の目的は、上述したキャリアを
容易に効率良く製造するための製造方法を提供するもの
である。
容易に効率良く製造するための製造方法を提供するもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、少な
くともトナーとキャリアを含有する二成分現像剤に使用
される電子写真用キャリアにおいて、 該キャリアが、そのコア材表面に、比抵抗が23
℃,50%RHの条件で1013Ωcm以上の樹脂が被覆
されており、 該キャリアの比抵抗が、5×104V/mの電界強
度において1013Ωcm以上であり、 さらにキャリアコア材表面の樹脂被覆率が90%以
上のキャリア粒子が、全体の80個数%以上を占める、
ことを特徴とするものである。
くともトナーとキャリアを含有する二成分現像剤に使用
される電子写真用キャリアにおいて、 該キャリアが、そのコア材表面に、比抵抗が23
℃,50%RHの条件で1013Ωcm以上の樹脂が被覆
されており、 該キャリアの比抵抗が、5×104V/mの電界強
度において1013Ωcm以上であり、 さらにキャリアコア材表面の樹脂被覆率が90%以
上のキャリア粒子が、全体の80個数%以上を占める、
ことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明は、上記電子写真用キャリア
の製造方法であって、 樹脂による被覆後被膜の硬化処理を行なった後、 硬化被膜のガラス転移点よりも少なくとも30℃以
上高い温度で、解砕処理を行ない、得られたキャリア粒
子を分級して所定の粒径のキャリア粒子を得た後、 再度及びの工程を繰り返す、ことを特徴とする
電子写真用キャリアの製造方法に関する。
の製造方法であって、 樹脂による被覆後被膜の硬化処理を行なった後、 硬化被膜のガラス転移点よりも少なくとも30℃以
上高い温度で、解砕処理を行ない、得られたキャリア粒
子を分級して所定の粒径のキャリア粒子を得た後、 再度及びの工程を繰り返す、ことを特徴とする
電子写真用キャリアの製造方法に関する。
【0013】更に、本発明は、上記樹脂被覆キャリアを
含有する高画質カラー画像形成用二成分現像剤に関す
る。
含有する高画質カラー画像形成用二成分現像剤に関す
る。
【0014】以下に本発明の作用を詳細に説明する。
【0015】本発明は二成分現像剤に使用されるキャリ
アを改良することによって、上述した本発明の目的を達
成するものである。かかる観点から本発明者らが詳細な
検討を行なったところ、コア材表面の樹脂被覆率が90
%以上のキャリア粒子が全体の80個数%以上であり、
その比抵抗が1013Ωcm以上である様な被覆キャリア
を使用することによって、ディジタル画像におけるドッ
ト再現性、ハーフトーンガサツキといった画像再現性及
び画像の均一性を飛躍的に向上させることができること
を見いだした。
アを改良することによって、上述した本発明の目的を達
成するものである。かかる観点から本発明者らが詳細な
検討を行なったところ、コア材表面の樹脂被覆率が90
%以上のキャリア粒子が全体の80個数%以上であり、
その比抵抗が1013Ωcm以上である様な被覆キャリア
を使用することによって、ディジタル画像におけるドッ
ト再現性、ハーフトーンガサツキといった画像再現性及
び画像の均一性を飛躍的に向上させることができること
を見いだした。
【0016】本発明のキャリアを使用した現像剤によっ
て画像再現性が向上されるのは、小点再現性、細線再現
性などの劣化が、感光体ドラム上の電荷が現像スリーブ
へリークすることによって発生しているためと推定して
いる。電荷がキャリアを通じてリーク若しくは注入され
ると付近のドット状のディジタル静電潜像が不均一な形
状となってしまい、画質が低下するものと推定してい
る。従って、本発明のキャリアは特に上述の点を高被覆
率のキャリア粒子を高い存在量で含有させることによっ
て達成したものである。特にこの現象は、現像効率を向
上させる目的で、現像スリーブ上の現像剤ブラシを感光
体ドラムに接触させる現像プロセスを使用する際に顕著
な効果を有する。さらにまた、この現象は交番電界を印
加する現像プロセスにおいて顕著な効果を有するもので
ある。
て画像再現性が向上されるのは、小点再現性、細線再現
性などの劣化が、感光体ドラム上の電荷が現像スリーブ
へリークすることによって発生しているためと推定して
いる。電荷がキャリアを通じてリーク若しくは注入され
ると付近のドット状のディジタル静電潜像が不均一な形
状となってしまい、画質が低下するものと推定してい
る。従って、本発明のキャリアは特に上述の点を高被覆
率のキャリア粒子を高い存在量で含有させることによっ
て達成したものである。特にこの現象は、現像効率を向
上させる目的で、現像スリーブ上の現像剤ブラシを感光
体ドラムに接触させる現像プロセスを使用する際に顕著
な効果を有する。さらにまた、この現象は交番電界を印
加する現像プロセスにおいて顕著な効果を有するもので
ある。
【0017】また本発明のキャリアを使用する現像剤
は、特に耐久特性が良好であることが見いだされるがこ
れは、キャリアのコア材の被覆率に大きく依存している
ことが判明したのである。即ち、キャリアコアには通
常、金属粉体、若しくは金属酸化物粉体、あるいは磁性
体微粉末を結着剤樹脂中に分散させた磁性体分散型キャ
リアが使用されるが、これらの微粉末は表面活性が非常
に高く、容易に汚染されてしまい特にベタ画像部の濃度
が耐久によって変動してしまうといった欠点を有する。
しかしながら、本発明のキャリア粒子はキャリア粒子の
樹脂被覆率を十分に高めることによって、上述した活性
な金属酸化物表面を完全に被覆し耐久特性を向上させて
いるものと推定している。
は、特に耐久特性が良好であることが見いだされるがこ
れは、キャリアのコア材の被覆率に大きく依存している
ことが判明したのである。即ち、キャリアコアには通
常、金属粉体、若しくは金属酸化物粉体、あるいは磁性
体微粉末を結着剤樹脂中に分散させた磁性体分散型キャ
リアが使用されるが、これらの微粉末は表面活性が非常
に高く、容易に汚染されてしまい特にベタ画像部の濃度
が耐久によって変動してしまうといった欠点を有する。
しかしながら、本発明のキャリア粒子はキャリア粒子の
樹脂被覆率を十分に高めることによって、上述した活性
な金属酸化物表面を完全に被覆し耐久特性を向上させて
いるものと推定している。
【0018】以下に本発明の態様を詳細に説明する。
【0019】本発明は高度に樹脂被覆されたキャリア粉
体を使用することによって達成される。かかるキャリア
は、樹脂によるキャリアコアの被覆が90%以上である
樹脂被覆キャリアが、80個数%以上存在することが必
須要件である。さらに好ましくは、被覆率90%以上の
キャリアが90個数%以上、及び/又は被覆率95%以
上のキャリアが60個数%以上存在する樹脂被覆キャリ
アを使用することが最も好適である。被覆率が90%以
上のキャリアが80個数%未満では、十分に現像剤ブラ
シの高抵抗化,絶縁化が達成されず、潜像の乱れを十分
に抑制できずに高画質,高精細の複写画像が得られず、
さらには本発明の特徴である小粒径トナーを使用した現
像剤の高耐久化についても達成されない。
体を使用することによって達成される。かかるキャリア
は、樹脂によるキャリアコアの被覆が90%以上である
樹脂被覆キャリアが、80個数%以上存在することが必
須要件である。さらに好ましくは、被覆率90%以上の
キャリアが90個数%以上、及び/又は被覆率95%以
上のキャリアが60個数%以上存在する樹脂被覆キャリ
アを使用することが最も好適である。被覆率が90%以
上のキャリアが80個数%未満では、十分に現像剤ブラ
シの高抵抗化,絶縁化が達成されず、潜像の乱れを十分
に抑制できずに高画質,高精細の複写画像が得られず、
さらには本発明の特徴である小粒径トナーを使用した現
像剤の高耐久化についても達成されない。
【0020】かかるキャリアはその比抵抗が所定の値以
上を有することが好ましく、具体的には5×104V/
mの電界強度において1013Ωcm以上の抵抗を有する
ことが必要である。上述した範囲よりも比抵抗が低い
と、キャリアを通じての電荷のリーク及び/又は電荷注
入が十分に改善されずドット画像が乱され高画質,高精
細といった本発明の目的を達成し難い。本発明で使用す
るキャリア粉体の抵抗測定方法については後述する。
上を有することが好ましく、具体的には5×104V/
mの電界強度において1013Ωcm以上の抵抗を有する
ことが必要である。上述した範囲よりも比抵抗が低い
と、キャリアを通じての電荷のリーク及び/又は電荷注
入が十分に改善されずドット画像が乱され高画質,高精
細といった本発明の目的を達成し難い。本発明で使用す
るキャリア粉体の抵抗測定方法については後述する。
【0021】本発明の被覆キャリアを好ましく製造する
方法としては、キャリア被覆に使用される樹脂の凝集破
壊を利用して解砕を行ない、キャリアコアを露出させず
に高抵抗なキャリアを得るといった方法を挙げることが
できる。かかる方法としては具体的には、溶媒揮発後に
被覆樹脂のガラス転移点以上で固着したキャリアを解砕
する方法や、熱硬化性樹脂を被覆して熱処理を加え硬化
した後に、ガラス転移点以上の温度で解砕し分級した後
に再び樹脂を多層被覆する方法を挙げることができる。
方法としては、キャリア被覆に使用される樹脂の凝集破
壊を利用して解砕を行ない、キャリアコアを露出させず
に高抵抗なキャリアを得るといった方法を挙げることが
できる。かかる方法としては具体的には、溶媒揮発後に
被覆樹脂のガラス転移点以上で固着したキャリアを解砕
する方法や、熱硬化性樹脂を被覆して熱処理を加え硬化
した後に、ガラス転移点以上の温度で解砕し分級した後
に再び樹脂を多層被覆する方法を挙げることができる。
【0022】即ち本発明は、キャリアコアの被覆率の向
上を、キャリア被覆材の凝集破壊を使用して達成するも
のである。一般には金属酸化物であるキャリア上に樹脂
被覆しそれを解砕すると、基材との付着性及び樹脂材料
の凝集力に依存して、基材/樹脂界面での付着破壊と樹
脂中の凝集破壊の双方の破壊過程が発生する。この際、
付着破壊が発生するとキャリアコアが露出してしまうた
め、前述したように好ましくない電荷の注入及び/又は
リークが発生し、潜像を乱したりキャリア付着を発生し
たりして画像品質を著しく低下させてしまう。したがっ
て解砕工程において選択的に凝集破壊を発生させること
が本発明を達成するためには必要となる。
上を、キャリア被覆材の凝集破壊を使用して達成するも
のである。一般には金属酸化物であるキャリア上に樹脂
被覆しそれを解砕すると、基材との付着性及び樹脂材料
の凝集力に依存して、基材/樹脂界面での付着破壊と樹
脂中の凝集破壊の双方の破壊過程が発生する。この際、
付着破壊が発生するとキャリアコアが露出してしまうた
め、前述したように好ましくない電荷の注入及び/又は
リークが発生し、潜像を乱したりキャリア付着を発生し
たりして画像品質を著しく低下させてしまう。したがっ
て解砕工程において選択的に凝集破壊を発生させること
が本発明を達成するためには必要となる。
【0023】このように凝集破壊を選択的に発生させる
手段としては、種々の方法を挙げることができるが、特
に被覆材として使用する高分子化合物のガラス転移点よ
りも少なくとも30℃以上高い温度状態で樹脂被覆キャ
リアを解砕し、直ちに冷却してキャリア粒子を得ること
が最も効率良く樹脂被膜の凝集破壊を発生させつつキャ
リアを被覆し、製造することができることが判明した。
これよりも低い温度では被膜の凝集破壊が選択的に発生
せず、界面剥離が競合して発生してしまい、被覆率の向
上が十分には行われない。
手段としては、種々の方法を挙げることができるが、特
に被覆材として使用する高分子化合物のガラス転移点よ
りも少なくとも30℃以上高い温度状態で樹脂被覆キャ
リアを解砕し、直ちに冷却してキャリア粒子を得ること
が最も効率良く樹脂被膜の凝集破壊を発生させつつキャ
リアを被覆し、製造することができることが判明した。
これよりも低い温度では被膜の凝集破壊が選択的に発生
せず、界面剥離が競合して発生してしまい、被覆率の向
上が十分には行われない。
【0024】また該工程は、熱可塑性樹脂を使用するこ
ともできるが、樹脂被覆の均一性,被覆率の向上性,キ
ャリア自体の流動性といった点から言えば、被覆樹脂と
して熱硬化性樹脂を使用して多重樹脂被覆することが好
適である。このようにして得られたキャリアは、所定の
粒径範囲のものに分級された後、再び樹脂による樹脂被
覆がなされ、その後に解砕,分級を必要に応じて施され
て本発明のキャリアとされる。本発明の樹脂被覆キャリ
アは、特に熱時に解砕処理を行い、かつ直ちに分級,冷
却するといった行程が必要とされることから、上述した
各工程が十分効率よく行われるような製造装置であれば
いかなるものでも使用することができる。
ともできるが、樹脂被覆の均一性,被覆率の向上性,キ
ャリア自体の流動性といった点から言えば、被覆樹脂と
して熱硬化性樹脂を使用して多重樹脂被覆することが好
適である。このようにして得られたキャリアは、所定の
粒径範囲のものに分級された後、再び樹脂による樹脂被
覆がなされ、その後に解砕,分級を必要に応じて施され
て本発明のキャリアとされる。本発明の樹脂被覆キャリ
アは、特に熱時に解砕処理を行い、かつ直ちに分級,冷
却するといった行程が必要とされることから、上述した
各工程が十分効率よく行われるような製造装置であれば
いかなるものでも使用することができる。
【0025】本発明のキャリアは前述したキャリアコア
上に被覆樹脂を被覆することによって得ることができる
が、その際の被覆材の被覆量は一般に0.5重量%〜1
5重量%の範囲が好適であり、さらには2.0重量%〜
10重量%の範囲であることが最も好適である。被覆量
が0.5重量%未満ではキャリアコア材を十分に被覆す
ることが困難となり、結果的に比抵抗の低いキャリア粒
子しか得られず、15重量%を超えると、樹脂被覆量が
多すぎるため比抵抗は所望の範囲とすることができるが
流動性が低下したり、耐久画像特性が劣化したりすると
いった点で好ましくはない。なお本発明では樹脂被覆量
の定量は熱天秤(TGA:パーキンエルマー社製TGA
−7型)を使用してその重量減少率から定量を行った。
本発明で使用したキャリアコアの被覆樹脂による被覆率
の定量化については後述する。
上に被覆樹脂を被覆することによって得ることができる
が、その際の被覆材の被覆量は一般に0.5重量%〜1
5重量%の範囲が好適であり、さらには2.0重量%〜
10重量%の範囲であることが最も好適である。被覆量
が0.5重量%未満ではキャリアコア材を十分に被覆す
ることが困難となり、結果的に比抵抗の低いキャリア粒
子しか得られず、15重量%を超えると、樹脂被覆量が
多すぎるため比抵抗は所望の範囲とすることができるが
流動性が低下したり、耐久画像特性が劣化したりすると
いった点で好ましくはない。なお本発明では樹脂被覆量
の定量は熱天秤(TGA:パーキンエルマー社製TGA
−7型)を使用してその重量減少率から定量を行った。
本発明で使用したキャリアコアの被覆樹脂による被覆率
の定量化については後述する。
【0026】本発明に使用できる被覆樹脂としては、樹
脂の比抵抗が23℃,50%RHで1013Ωcm以上の
絶縁性樹脂を好適に使用することができる。なお樹脂の
比抵抗の測定方法は後述する。上述した本発明の目的の
ために使用される絶縁性樹脂としては、多重被覆した際
の被覆率を向上させるといった点から熱硬化性樹脂を使
用することが好ましい。
脂の比抵抗が23℃,50%RHで1013Ωcm以上の
絶縁性樹脂を好適に使用することができる。なお樹脂の
比抵抗の測定方法は後述する。上述した本発明の目的の
ために使用される絶縁性樹脂としては、多重被覆した際
の被覆率を向上させるといった点から熱硬化性樹脂を使
用することが好ましい。
【0027】かかる熱硬化性樹脂としては、具体的には
例えば、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、マレイ
ン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、
具体的には例えば無水マレイン酸又はテレフタル酸と多
価アルコールの重縮合によって得られる不飽和ポリエス
テル、尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラミン樹脂、
キシレン樹脂、トルエン樹脂、グアナミン樹脂、メラミ
ン−グアナミン樹脂、アセトグアナミン樹脂、グリプタ
ール樹脂、フラン樹脂、エポキシシリコーン樹脂、アク
リルシリコーン樹脂、アルキッドシリコーン樹脂、ポリ
イミド、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹
脂、ポリウレタン樹脂等を挙げることができる。上述し
た樹脂は、単独でも使用できるがそれぞれを混合して使
用してもよい。
例えば、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、マレイ
ン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、
具体的には例えば無水マレイン酸又はテレフタル酸と多
価アルコールの重縮合によって得られる不飽和ポリエス
テル、尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラミン樹脂、
キシレン樹脂、トルエン樹脂、グアナミン樹脂、メラミ
ン−グアナミン樹脂、アセトグアナミン樹脂、グリプタ
ール樹脂、フラン樹脂、エポキシシリコーン樹脂、アク
リルシリコーン樹脂、アルキッドシリコーン樹脂、ポリ
イミド、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹
脂、ポリウレタン樹脂等を挙げることができる。上述し
た樹脂は、単独でも使用できるがそれぞれを混合して使
用してもよい。
【0028】また、熱可塑性樹脂に硬化剤などを混合し
硬化させて使用することもできる。また熱可塑性樹脂を
熱硬化性樹脂中に本発明の多重樹脂被覆が達成される範
囲で混合して使用することもできる。かかる目的で使用
される熱可塑性樹脂としては、具体的には例えばポリス
チレン、ポリメチルメタクリレート、スチレン−アクリ
ル酸共重合体等のアクリル樹脂、スチレン−ブタジエン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、ポリフッ化ビニリデン樹脂、フルオロ
カーボン樹脂、パーフロロカーボン樹脂、溶剤可溶性パ
ーフロロカーボン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルアセタール、ポリビニルピロリドン、石油樹脂、セ
ルロース、酢酸セルロース、硝酸セルロース、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセ
ルロース誘導体、ノボラック樹脂、低分子量ポリエチレ
ン、飽和アルキルポリエステル樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリ
レートといった、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂を挙
げることができる。
硬化させて使用することもできる。また熱可塑性樹脂を
熱硬化性樹脂中に本発明の多重樹脂被覆が達成される範
囲で混合して使用することもできる。かかる目的で使用
される熱可塑性樹脂としては、具体的には例えばポリス
チレン、ポリメチルメタクリレート、スチレン−アクリ
ル酸共重合体等のアクリル樹脂、スチレン−ブタジエン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、ポリフッ化ビニリデン樹脂、フルオロ
カーボン樹脂、パーフロロカーボン樹脂、溶剤可溶性パ
ーフロロカーボン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルアセタール、ポリビニルピロリドン、石油樹脂、セ
ルロース、酢酸セルロース、硝酸セルロース、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセ
ルロース誘導体、ノボラック樹脂、低分子量ポリエチレ
ン、飽和アルキルポリエステル樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリ
レートといった、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂を挙
げることができる。
【0029】また被覆樹脂のガラス転移点は公知のいか
なる方法でも測定でき、具体的には例えば、示差走査熱
分析計(DSC)、誘電率分析計、粘弾性測定装置等を
使用することによって測定できる。なおこのとき、ガラ
ス転移点の決定は、オンセット値を使用するものとす
る。
なる方法でも測定でき、具体的には例えば、示差走査熱
分析計(DSC)、誘電率分析計、粘弾性測定装置等を
使用することによって測定できる。なおこのとき、ガラ
ス転移点の決定は、オンセット値を使用するものとす
る。
【0030】本発明に使用できるキャリア粒子の粒径
は、高画質化といった観点からはできるだけ小さくする
ことが必要である。かかる観点から、本発明で使用でき
るキャリアは小粒径キャリアで有り、その数平均粒径と
しては100μm以下の範囲のものを使用することがで
き、さらには数平均粒径が10〜60μmの範囲である
ことが高画質といった観点から好適である。なお本発明
で使用したキャリア粒径の測定方法は後述する。
は、高画質化といった観点からはできるだけ小さくする
ことが必要である。かかる観点から、本発明で使用でき
るキャリアは小粒径キャリアで有り、その数平均粒径と
しては100μm以下の範囲のものを使用することがで
き、さらには数平均粒径が10〜60μmの範囲である
ことが高画質といった観点から好適である。なお本発明
で使用したキャリア粒径の測定方法は後述する。
【0031】本発明に使用できるキャリアコアは、熱,
ニッケル,コバルトといった磁性体金属、およびそれら
の合金、あるいは希土類を含有する合金類、ヘマタイ
ト,マグネタイト,マンガン−亜鉛系フェライト,ニッ
ケル−亜鉛系フェライト,マンガン−マグネシウム系フ
ェライト,リチウム系フェライト等ソフトフェライト、
銅−亜鉛系フェライトといった鉄系酸化物、およびそれ
らの混合物を挙げることができる。さらにまた、その他
の鉄系合金、例えば、鉄−シリコン系,鉄−アルミニウ
ム系,鉄−シリコン−アルミニウム系,パーマロイ合金
等を用いることができる。本発明において好ましくは、
フェライトであって、該フェライト粒子が周期律表I
A,IIA,IIIA,IVA,VA,VIA,IB,
IIB,IVB,VB,VIB,VIIB,VIII族
の中から選ばれる元素を少なくとも1種類以上含有して
おり、かつ、その他の元素の含有量が1重量%未満であ
るキャリアを用いることができる。
ニッケル,コバルトといった磁性体金属、およびそれら
の合金、あるいは希土類を含有する合金類、ヘマタイ
ト,マグネタイト,マンガン−亜鉛系フェライト,ニッ
ケル−亜鉛系フェライト,マンガン−マグネシウム系フ
ェライト,リチウム系フェライト等ソフトフェライト、
銅−亜鉛系フェライトといった鉄系酸化物、およびそれ
らの混合物を挙げることができる。さらにまた、その他
の鉄系合金、例えば、鉄−シリコン系,鉄−アルミニウ
ム系,鉄−シリコン−アルミニウム系,パーマロイ合金
等を用いることができる。本発明において好ましくは、
フェライトであって、該フェライト粒子が周期律表I
A,IIA,IIIA,IVA,VA,VIA,IB,
IIB,IVB,VB,VIB,VIIB,VIII族
の中から選ばれる元素を少なくとも1種類以上含有して
おり、かつ、その他の元素の含有量が1重量%未満であ
るキャリアを用いることができる。
【0032】本発明のキャリアは、焼結法、アトマイズ
法等の製造方法によって製造が可能であり、必要に応じ
て、磁性体粒径分布をシャープにして造粒したり、焼結
温度,昇温速度,加熱保持時間等をコントロールするこ
とにより本発明の磁気特性を持つキャリアコアを製造で
きる。
法等の製造方法によって製造が可能であり、必要に応じ
て、磁性体粒径分布をシャープにして造粒したり、焼結
温度,昇温速度,加熱保持時間等をコントロールするこ
とにより本発明の磁気特性を持つキャリアコアを製造で
きる。
【0033】このほか上述した磁性体を少なくとも1種
以上結着剤樹脂中に分散させた磁性体分散型キャリアを
使用することもできる。磁性体分散型キャリアを使用す
る場合には、磁性体微粉末の含有量が30重量%以上、
好ましくは50重量%以上であることが、必要とされる
磁気特性を付与するために必要とされる。かかる磁性体
分散型キャリアの結着剤樹脂としては公知の熱可塑性樹
脂、あるいは熱硬化性樹脂のうちいかなる樹脂でも使用
できる。
以上結着剤樹脂中に分散させた磁性体分散型キャリアを
使用することもできる。磁性体分散型キャリアを使用す
る場合には、磁性体微粉末の含有量が30重量%以上、
好ましくは50重量%以上であることが、必要とされる
磁気特性を付与するために必要とされる。かかる磁性体
分散型キャリアの結着剤樹脂としては公知の熱可塑性樹
脂、あるいは熱硬化性樹脂のうちいかなる樹脂でも使用
できる。
【0034】本発明に使用されるキャリアコアの比抵抗
としては、所望の磁気特性を満足するものであればいか
なるものでも使用でき、通常105Ωcm〜1010Ωc
mの範囲のフェライト若しくはマグネタイト、若しくは
磁性体分散型キャリアが好適に使用される。
としては、所望の磁気特性を満足するものであればいか
なるものでも使用でき、通常105Ωcm〜1010Ωc
mの範囲のフェライト若しくはマグネタイト、若しくは
磁性体分散型キャリアが好適に使用される。
【0035】本発明に使用できるキャリアの磁気特性と
しては、1000エルステッドでの磁化の値が30〜2
50emu/cm3の範囲のものを使用することがで
き、さらに好適には30〜150emu/cm3の範囲
であるような低磁気力の磁性体を使用することが好まし
い。
しては、1000エルステッドでの磁化の値が30〜2
50emu/cm3の範囲のものを使用することがで
き、さらに好適には30〜150emu/cm3の範囲
であるような低磁気力の磁性体を使用することが好まし
い。
【0036】磁化の強さが30emu/cm3よりも小
さくなると、現像スリーブの磁気特性を向上させても磁
力によるキャリア粒子の拘束といった目的が達成できな
くなり搬送性が劣化してしまう。また磁化の強さが25
0emu/cm3を超えると現像スリーブ上に形成され
る現像ブラシの密度が減少し、かつ剛直化してしまうた
めコピー画像上に掃き目ムラを生じたり、現像剤の耐久
劣化による中間調のガサツキ,ベタ像のムラといった画
像劣化を引き起こしてしまう。なお、本発明における磁
気特性の測定は、理研電子(株)製の振動磁場型磁気特
性自動記録装置BHV−30を用いて行った。測定条件
の具体例については後述する。
さくなると、現像スリーブの磁気特性を向上させても磁
力によるキャリア粒子の拘束といった目的が達成できな
くなり搬送性が劣化してしまう。また磁化の強さが25
0emu/cm3を超えると現像スリーブ上に形成され
る現像ブラシの密度が減少し、かつ剛直化してしまうた
めコピー画像上に掃き目ムラを生じたり、現像剤の耐久
劣化による中間調のガサツキ,ベタ像のムラといった画
像劣化を引き起こしてしまう。なお、本発明における磁
気特性の測定は、理研電子(株)製の振動磁場型磁気特
性自動記録装置BHV−30を用いて行った。測定条件
の具体例については後述する。
【0037】本発明に使用することのできるトナーとし
ては、重量平均粒径が1〜10μm、好ましくは3〜8
μmの範囲の比較的小粒径のトナーを挙げることができ
る。かかる小粒径のトナーを使用することによって複写
画像はさらに高画質,高精細とすることができるが、か
かる小粒径のトナーは比表面積が大きく、容易にキャリ
ア表面を汚染し、耐久電子写真特性、特に画像濃度及び
非画像部カブリといった特性を悪化させる傾向にある。
しかしながら、本発明のキャリアと共に現像剤とするこ
とによってかかる耐久特性の悪化を防止することが可能
となるものである。上述したようなトナーの重量平均粒
径は、種々の方法によって測定できる。本発明では具体
的には、例えばコールターカウンターを使用する方法を
挙げることができる。
ては、重量平均粒径が1〜10μm、好ましくは3〜8
μmの範囲の比較的小粒径のトナーを挙げることができ
る。かかる小粒径のトナーを使用することによって複写
画像はさらに高画質,高精細とすることができるが、か
かる小粒径のトナーは比表面積が大きく、容易にキャリ
ア表面を汚染し、耐久電子写真特性、特に画像濃度及び
非画像部カブリといった特性を悪化させる傾向にある。
しかしながら、本発明のキャリアと共に現像剤とするこ
とによってかかる耐久特性の悪化を防止することが可能
となるものである。上述したようなトナーの重量平均粒
径は、種々の方法によって測定できる。本発明では具体
的には、例えばコールターカウンターを使用する方法を
挙げることができる。
【0038】上述の測定に使用することのできるコール
ターカウンターとしては具体的にはコールターカウンタ
ーII型(コールター社製)を挙げることができ、得ら
れた結果は例えば個数分布,体積分布といった特性につ
いて解析される。この際に使用する電解液としては1級
塩化ナトリウムを使用して調節した1%塩化ナトリウム
水溶液を挙げることができる。具体的測定例については
後述する。
ターカウンターとしては具体的にはコールターカウンタ
ーII型(コールター社製)を挙げることができ、得ら
れた結果は例えば個数分布,体積分布といった特性につ
いて解析される。この際に使用する電解液としては1級
塩化ナトリウムを使用して調節した1%塩化ナトリウム
水溶液を挙げることができる。具体的測定例については
後述する。
【0039】本発明に使用されるトナーの結着剤樹脂と
しては、具体的には例えばポリスチレン,ポリ−p−ク
ロルスチレン,ポリビニルトルエンといったスチレンお
よびその誘導体から得られる高分子化合物、スチレン−
P−クロルスチレン共重合体,スチレン−ビニルトルエ
ン共重合体,スチレン−ビニルナフタリン共重合体,ス
チレン−アクリル酸エステル共重合体,スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体,スチレン−α−クロルメタ
クリル酸メチル共重合体,スチレン−アクリロニトリル
共重合体,スチレン−ビニルメチルケトン共重合体,ス
チレン−ブタジエン共重合体,スチレン−イソプレン共
重合体,スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合
体,ポリ塩化ビニル,フェノール樹脂,変性フェノール
樹脂,マレイン樹脂,アクリル樹脂,メタクリル樹脂,
ポリ酢酸ビニル,シリコーン樹脂,脂肪族多価アルコー
ル,脂肪族ジカルボン酸,芳香族ジカルボン酸,芳香族
ジアルコール類,ジフェノール類から選択される単量体
を構造単位として有するポリエステル樹脂,ポリウレタ
ン樹脂,ポリアミド樹脂,ポリビニルブチラール,テル
ペン樹脂,クマロンインデン樹脂,石油樹脂,架橋した
スチレン系樹脂および架橋したポリエステル樹脂等を挙
げることができる。
しては、具体的には例えばポリスチレン,ポリ−p−ク
ロルスチレン,ポリビニルトルエンといったスチレンお
よびその誘導体から得られる高分子化合物、スチレン−
P−クロルスチレン共重合体,スチレン−ビニルトルエ
ン共重合体,スチレン−ビニルナフタリン共重合体,ス
チレン−アクリル酸エステル共重合体,スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体,スチレン−α−クロルメタ
クリル酸メチル共重合体,スチレン−アクリロニトリル
共重合体,スチレン−ビニルメチルケトン共重合体,ス
チレン−ブタジエン共重合体,スチレン−イソプレン共
重合体,スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合
体,ポリ塩化ビニル,フェノール樹脂,変性フェノール
樹脂,マレイン樹脂,アクリル樹脂,メタクリル樹脂,
ポリ酢酸ビニル,シリコーン樹脂,脂肪族多価アルコー
ル,脂肪族ジカルボン酸,芳香族ジカルボン酸,芳香族
ジアルコール類,ジフェノール類から選択される単量体
を構造単位として有するポリエステル樹脂,ポリウレタ
ン樹脂,ポリアミド樹脂,ポリビニルブチラール,テル
ペン樹脂,クマロンインデン樹脂,石油樹脂,架橋した
スチレン系樹脂および架橋したポリエステル樹脂等を挙
げることができる。
【0040】スチレン−アクリル系共重合体に使用され
る重合可能な単量体としては、具体的には例えば、アク
リル酸,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリ
ル酸ブチル,アクリル酸ドデシル,アクリル酸オクチ
ル,アクリル酸2エチルヘキシル,アクリル酸フェニ
ル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタク
リル酸ブチル,メタクリル酸オクチル,アクリロニトリ
ル,メタクリロニトリル,アクリルアミドといったエチ
レン性二重結合を有するアクリル酸エステル類、例えば
マレイン酸,マレイン酸ブチルといったマレイン酸のハ
ーフエステル、およびジエステル類、酢酸ビニル,塩化
ビニル,ビニルメチルエーテル,ビニルエチルエーテ
ル,ビニルプロピルエーテル,ビニルブチルエーテルと
いったビニルエステル類、ビニルメチルケトン,ビニル
エチルケトン,ビニルヘキシルケトンといったビニルケ
トン類を挙げることができる。
る重合可能な単量体としては、具体的には例えば、アク
リル酸,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリ
ル酸ブチル,アクリル酸ドデシル,アクリル酸オクチ
ル,アクリル酸2エチルヘキシル,アクリル酸フェニ
ル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタク
リル酸ブチル,メタクリル酸オクチル,アクリロニトリ
ル,メタクリロニトリル,アクリルアミドといったエチ
レン性二重結合を有するアクリル酸エステル類、例えば
マレイン酸,マレイン酸ブチルといったマレイン酸のハ
ーフエステル、およびジエステル類、酢酸ビニル,塩化
ビニル,ビニルメチルエーテル,ビニルエチルエーテ
ル,ビニルプロピルエーテル,ビニルブチルエーテルと
いったビニルエステル類、ビニルメチルケトン,ビニル
エチルケトン,ビニルヘキシルケトンといったビニルケ
トン類を挙げることができる。
【0041】上述した架橋剤としては、主として不飽和
結合を2個以上有する化合物を挙げることができ、具体
的には例えばジビニルベンゼン,ジビニルナフタレン等
の芳香族ジビニル化合物、エチレングリコールジアクリ
レート,エチレングリコールジメタクリレートといった
不飽和結合を2個有するカルボン酸エステル、ジビニル
アニリン,ジビニルエーテル,ジビニルスルフィド,ジ
ビニルスルホン等のジビニル化合物、および不飽和結合
を3個以上有する化合物を単独若しくは混合して使用す
ることができる。上述の架橋剤は、結着剤樹脂に対し
て、0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重
量%で使用するのが好適である。
結合を2個以上有する化合物を挙げることができ、具体
的には例えばジビニルベンゼン,ジビニルナフタレン等
の芳香族ジビニル化合物、エチレングリコールジアクリ
レート,エチレングリコールジメタクリレートといった
不飽和結合を2個有するカルボン酸エステル、ジビニル
アニリン,ジビニルエーテル,ジビニルスルフィド,ジ
ビニルスルホン等のジビニル化合物、および不飽和結合
を3個以上有する化合物を単独若しくは混合して使用す
ることができる。上述の架橋剤は、結着剤樹脂に対し
て、0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重
量%で使用するのが好適である。
【0042】加圧定着方式を用いる現像剤の場合には、
圧力定着トナー用結着剤樹脂を使用することが可能であ
り、具体的には例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリメチレン、ポリウレタンエラストマー、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、アイオノマー樹脂、スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−イソプレン共重合体、線状飽和ポリエ
ステル、パラフィンおよび他のワックス類を挙げること
ができる。
圧力定着トナー用結着剤樹脂を使用することが可能であ
り、具体的には例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリメチレン、ポリウレタンエラストマー、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、アイオノマー樹脂、スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−イソプレン共重合体、線状飽和ポリエ
ステル、パラフィンおよび他のワックス類を挙げること
ができる。
【0043】本発明に使用されるトナーには、荷電制御
剤をトナーに配合して使用することもできる。荷電制御
剤の添加によって現像システムに応じた最適の帯電量と
することができる。かかる正荷電制御剤としてはニグロ
シン、及び脂肪酸金属塩誘導体、トリブチルベンジルア
ンモニウム−1−ヒドロキシ−4ナフトスルホン酸塩,
テトラブチルアンモニウムテトラフロロボレートといっ
た4級アンモニウム塩、ジブチルスズオキサイド,ジオ
クチルスズオキサイド,ジシクロヘキシルスズオキサイ
ドといったジオルガノスズオキサイド、ジブチルスズオ
キサイド,ジオクチルスズボレート,ジシクロヘキシル
スズボレートを単独であるいは2種以上組み合わせて用
いることができる。上述した荷電制御剤のうち特に、ニ
グロシン系、4級アンモニウム塩といった荷電制御剤が
好適である。
剤をトナーに配合して使用することもできる。荷電制御
剤の添加によって現像システムに応じた最適の帯電量と
することができる。かかる正荷電制御剤としてはニグロ
シン、及び脂肪酸金属塩誘導体、トリブチルベンジルア
ンモニウム−1−ヒドロキシ−4ナフトスルホン酸塩,
テトラブチルアンモニウムテトラフロロボレートといっ
た4級アンモニウム塩、ジブチルスズオキサイド,ジオ
クチルスズオキサイド,ジシクロヘキシルスズオキサイ
ドといったジオルガノスズオキサイド、ジブチルスズオ
キサイド,ジオクチルスズボレート,ジシクロヘキシル
スズボレートを単独であるいは2種以上組み合わせて用
いることができる。上述した荷電制御剤のうち特に、ニ
グロシン系、4級アンモニウム塩といった荷電制御剤が
好適である。
【0044】また、本発明では負荷電制御剤を使用する
こともでき、具体的には例えば、有機金属錯体、キレー
ト化合物が有効であり、アルミニウムアセチルアセトナ
ート、鉄(II)アセチルアセトナート、3,5−ジタ
ーシャリブチルサリチル酸クロムを挙げることができ
る。特にアセチルアセトンの金属錯体(モノアルキル置
換体、ジアルキル置換体を包含する)、サリチル酸系金
属錯体(モノアルキル置換体、ジアルキル置換体を包含
する)またはそれらの塩が好ましく、特にサリチル酸系
金属塩が好適である。上述の荷電制御剤はトナーに添加
する際には、結着剤樹脂100重量部に対して0.1〜
20重量部、より好ましくは0.2〜10重量部で使用
されることが好適である。特にカラー画像形成に使用さ
れる場合には無色若しくは淡色の荷電制御剤を使用する
ことが好ましい。
こともでき、具体的には例えば、有機金属錯体、キレー
ト化合物が有効であり、アルミニウムアセチルアセトナ
ート、鉄(II)アセチルアセトナート、3,5−ジタ
ーシャリブチルサリチル酸クロムを挙げることができ
る。特にアセチルアセトンの金属錯体(モノアルキル置
換体、ジアルキル置換体を包含する)、サリチル酸系金
属錯体(モノアルキル置換体、ジアルキル置換体を包含
する)またはそれらの塩が好ましく、特にサリチル酸系
金属塩が好適である。上述の荷電制御剤はトナーに添加
する際には、結着剤樹脂100重量部に対して0.1〜
20重量部、より好ましくは0.2〜10重量部で使用
されることが好適である。特にカラー画像形成に使用さ
れる場合には無色若しくは淡色の荷電制御剤を使用する
ことが好ましい。
【0045】本発明に使用されるトナーにはシリカ、ア
ルミナ、酸化チタン、ポリテトラフロロエチレン、ポリ
ビニリデンクロライド、ポリメチルメタクリレート、ポ
リスチレン、シリコーンといった微粉末を添加すること
が好適である。トナーに対して上述した微粉末を添加す
ることによって、トナーとキャリア、あるいはトナー相
互の間に微粉末が存在することになり、現像剤の流動性
が向上され、かつさらに現像剤の寿命も向上されること
になる。上述した微粉末の表面積としては、BET法に
よる窒素吸着によった比表面積が30m2/g以上、特
に50〜400m2/gの範囲のものが良好な結果が得
られる。かかる微粉末の添加量は、トナーに対して0.
1〜20重量%で使用することが好適である。
ルミナ、酸化チタン、ポリテトラフロロエチレン、ポリ
ビニリデンクロライド、ポリメチルメタクリレート、ポ
リスチレン、シリコーンといった微粉末を添加すること
が好適である。トナーに対して上述した微粉末を添加す
ることによって、トナーとキャリア、あるいはトナー相
互の間に微粉末が存在することになり、現像剤の流動性
が向上され、かつさらに現像剤の寿命も向上されること
になる。上述した微粉末の表面積としては、BET法に
よる窒素吸着によった比表面積が30m2/g以上、特
に50〜400m2/gの範囲のものが良好な結果が得
られる。かかる微粉末の添加量は、トナーに対して0.
1〜20重量%で使用することが好適である。
【0046】本発明で使用されるトナーに添加すること
ができる着色剤としては、従来知られている染料及び顔
料を使用することができ、具体的には例えばカーボンブ
ラック、マグネタイト、フタロシアニンブルー、ピーコ
ックブルー、パーマネントレッド、レーキレッド、ロー
ダミンレーキ、ハンザイエロー、パーマネントイエロ
ー、ベンジジンイエロー等を使用することができる。そ
の際の添加量としては、結着剤樹脂100重量部に対し
て0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜20重量
部、さらにはトナー像の好適なOHPフィルムの透過性
を考慮すると12重量部以下の範囲で使用されるのが好
ましく、通常0.5〜9重量部であるのが最も好適であ
る。
ができる着色剤としては、従来知られている染料及び顔
料を使用することができ、具体的には例えばカーボンブ
ラック、マグネタイト、フタロシアニンブルー、ピーコ
ックブルー、パーマネントレッド、レーキレッド、ロー
ダミンレーキ、ハンザイエロー、パーマネントイエロ
ー、ベンジジンイエロー等を使用することができる。そ
の際の添加量としては、結着剤樹脂100重量部に対し
て0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜20重量
部、さらにはトナー像の好適なOHPフィルムの透過性
を考慮すると12重量部以下の範囲で使用されるのが好
ましく、通常0.5〜9重量部であるのが最も好適であ
る。
【0047】本発明のトナーにはさらに熱ロール定着時
の離型性を向上させる目的でポリエチレン、ポリプロピ
レン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワック
ス、サゾールワックス、パラフィンワックスなどのワッ
クス成分を添加することもできる。
の離型性を向上させる目的でポリエチレン、ポリプロピ
レン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワック
ス、サゾールワックス、パラフィンワックスなどのワッ
クス成分を添加することもできる。
【0048】このような組成を有するトナーは、ビニル
系,非ビニル系の熱可塑性樹脂、着色剤、荷電制御剤、
その他の添加剤を混合機により十分に混合してから加熱
ロール、ニーダー、エクストルーダーといった混練機を
用いて溶融,混練して樹脂類を十分に混合し、その中に
顔料、若しくは染料を分散させる。これを冷却後、粉砕
分級を行なってトナー粒子を得ることができる。該トナ
ー粒子はそのままで使用することもできるが、必要に応
じた種類及び量の微粉体を外添して使用することもでき
る。
系,非ビニル系の熱可塑性樹脂、着色剤、荷電制御剤、
その他の添加剤を混合機により十分に混合してから加熱
ロール、ニーダー、エクストルーダーといった混練機を
用いて溶融,混練して樹脂類を十分に混合し、その中に
顔料、若しくは染料を分散させる。これを冷却後、粉砕
分級を行なってトナー粒子を得ることができる。該トナ
ー粒子はそのままで使用することもできるが、必要に応
じた種類及び量の微粉体を外添して使用することもでき
る。
【0049】かかる微粉末の外添処理は、ヘンシェルミ
キサーといった混合機を使用して行うことができる。こ
のようにして得られたトナーは本発明のキャリア粒子と
混合されて二成分現像剤とされる。上述の二成分現像剤
を形成する場合、現像プロセスにも依存するが典型的に
は現像剤中のトナーの割合が1〜20重量%、より好ま
しくは1〜10重量%の範囲であることが好適である。
またかかる二成分現像剤の摩擦帯電量としては5〜10
0μC/gの範囲であることが好適であり、最も好まし
くは5〜60μC/gである。なお本発明で使用した摩
擦帯電量の測定条件については後述する。
キサーといった混合機を使用して行うことができる。こ
のようにして得られたトナーは本発明のキャリア粒子と
混合されて二成分現像剤とされる。上述の二成分現像剤
を形成する場合、現像プロセスにも依存するが典型的に
は現像剤中のトナーの割合が1〜20重量%、より好ま
しくは1〜10重量%の範囲であることが好適である。
またかかる二成分現像剤の摩擦帯電量としては5〜10
0μC/gの範囲であることが好適であり、最も好まし
くは5〜60μC/gである。なお本発明で使用した摩
擦帯電量の測定条件については後述する。
【0050】以下に本発明で使用した種々の測定方法を
記載する。
記載する。
【0051】(1)キャリアの比抵抗の測定 図1に本発明に使用した粉体の比抵抗の測定装置を示
す。セルAに、キャリアを充填し、該充填キャリアに接
するように電極1及び2を配し、該電極間に電圧を印加
し、そのとき流れる電流を測定することにより比抵抗を
求める方法を用いた。上記測定方法においては、キャリ
アが粉末であるために充填率に変化が生じ、それに伴い
比抵抗が変化する場合があり、注意を要する。本発明に
おける比抵抗の測定条件は、充填キャリアと電極との接
触面積S=約2.3cm2、厚みd=約1mm、上部電
極2の荷重=180g、印加電圧=100Vとする。
す。セルAに、キャリアを充填し、該充填キャリアに接
するように電極1及び2を配し、該電極間に電圧を印加
し、そのとき流れる電流を測定することにより比抵抗を
求める方法を用いた。上記測定方法においては、キャリ
アが粉末であるために充填率に変化が生じ、それに伴い
比抵抗が変化する場合があり、注意を要する。本発明に
おける比抵抗の測定条件は、充填キャリアと電極との接
触面積S=約2.3cm2、厚みd=約1mm、上部電
極2の荷重=180g、印加電圧=100Vとする。
【0052】(2)キャリア粒径の測定 本発明のキャリアの粒径は、光学顕微鏡によりランダム
に300個以上抽出し、ニレコ社(株)製の画像処理解
析装置Luzex3により水平方向フェレ径をもってキ
ャリア粒径として測定する。
に300個以上抽出し、ニレコ社(株)製の画像処理解
析装置Luzex3により水平方向フェレ径をもってキ
ャリア粒径として測定する。
【0053】(3)被覆率の定量方法 本発明では被覆されたキャリア粒子の樹脂被覆率は、2
000倍に拡大した走査型電子顕微鏡による写真画像を
画像処理解析装置Luzex3(ニレコ社製)を用いて
測定する。すなわちキャリア粒子1個について垂直上部
からキャリアを顕微鏡で観測し、キャリア粒子表半球に
ついて二次元的に樹脂被覆部分の面積とキャリアコア面
積をディジタル化することによって画像解析からそれぞ
れの面積を求めキャリア粒子面積に対する樹脂被覆部分
の面積比率を樹脂被覆率として算出した。この操作を本
発明ではランダムに300個以上のキャリアを抽出して
平均化処理を行う。
000倍に拡大した走査型電子顕微鏡による写真画像を
画像処理解析装置Luzex3(ニレコ社製)を用いて
測定する。すなわちキャリア粒子1個について垂直上部
からキャリアを顕微鏡で観測し、キャリア粒子表半球に
ついて二次元的に樹脂被覆部分の面積とキャリアコア面
積をディジタル化することによって画像解析からそれぞ
れの面積を求めキャリア粒子面積に対する樹脂被覆部分
の面積比率を樹脂被覆率として算出した。この操作を本
発明ではランダムに300個以上のキャリアを抽出して
平均化処理を行う。
【0054】(4)トナー粒径の測定 上述した電解質溶液100〜150mlに界面活性剤、
好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5
ml添加し、これに測定試料を2〜20mg添加する。
試料を懸濁した電解液を超音波分散器で1〜3分間分散
処理して、前述したコールターカウンターTAII型に
より100μmのアパーチャーを用いて個数を基準とし
て2〜40μmの粒度分布等を測定する。
好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5
ml添加し、これに測定試料を2〜20mg添加する。
試料を懸濁した電解液を超音波分散器で1〜3分間分散
処理して、前述したコールターカウンターTAII型に
より100μmのアパーチャーを用いて個数を基準とし
て2〜40μmの粒度分布等を測定する。
【0055】(5)磁気特性の測定 キャリア粉体の磁気特性値は±1キロエルステッドの磁
場を作り、そのときのヒステリシスカーブより磁場10
00ガウスのときの磁化を求めた。サンプルは円筒状の
プラスチック容器にキャリアを十分密になるようにパッ
キングした状態になるよう作製した。この状態で磁化モ
ーメントを測定し、これをもって単位体積当たりの磁化
の強さを求める。
場を作り、そのときのヒステリシスカーブより磁場10
00ガウスのときの磁化を求めた。サンプルは円筒状の
プラスチック容器にキャリアを十分密になるようにパッ
キングした状態になるよう作製した。この状態で磁化モ
ーメントを測定し、これをもって単位体積当たりの磁化
の強さを求める。
【0056】(6)樹脂被膜の比抵抗の測定 樹脂の比抵抗の測定に当たっては、測定樹脂の20%溶
液を形成し、その後、0.2mmの厚さのアルミシート
にワイヤーバーを使用して5μmの被膜を形成する。形
成した被膜を乾燥後、表面を金蒸着して現極を形成し印
加電圧5Vの条件のもとで電流を測定し、抵抗を求め
る。
液を形成し、その後、0.2mmの厚さのアルミシート
にワイヤーバーを使用して5μmの被膜を形成する。形
成した被膜を乾燥後、表面を金蒸着して現極を形成し印
加電圧5Vの条件のもとで電流を測定し、抵抗を求め
る。
【0057】(7)摩擦帯電量の測定 トナーと本発明のキャリアをトナー重量が5%となるよ
うに混合し、ターブラミキサーで60秒混合する。この
現像剤を底部に500メッシュの導電性スクリーンを装
着した金属製の容器にいれ、吸引機で吸引し、吸引前後
の重量差と容器に接続されたコンデンサーに蓄積された
電位から摩擦帯電量を求める。この際、吸引圧を250
mmHgとする。この方法によって、摩擦帯電量が下記
式を用いて算出される。
うに混合し、ターブラミキサーで60秒混合する。この
現像剤を底部に500メッシュの導電性スクリーンを装
着した金属製の容器にいれ、吸引機で吸引し、吸引前後
の重量差と容器に接続されたコンデンサーに蓄積された
電位から摩擦帯電量を求める。この際、吸引圧を250
mmHgとする。この方法によって、摩擦帯電量が下記
式を用いて算出される。
【0058】 Q(μC/g)=(C×V)×(W1−W2)-1 (式中、W1は吸引前の重量であり、W2は吸引後の重量
であり、Cはコンデンサーの容量、Vはコンデンサーに
蓄積された電位である。)
であり、Cはコンデンサーの容量、Vはコンデンサーに
蓄積された電位である。)
【0059】以下に本発明を実施例をもって具体的に説
明するが、本発明は実施例によって制限されるものでは
ない。
明するが、本発明は実施例によって制限されるものでは
ない。
【0060】
(実施例1)モル比で、Fe2O3=55モル%、CuO
=25モル%、ZnO=20モル%になるように秤量
し、ボールミルを用いて混合を行った。
=25モル%、ZnO=20モル%になるように秤量
し、ボールミルを用いて混合を行った。
【0061】これを仮焼した後、ボールミルにより粉砕
を行い、さらにスプレードライヤーにより造粒を行っ
た。これを焼結し、さらに分級してキャリアコア粒子を
得た。得られたキャリアコア粒子の抵抗を測定したとこ
ろ、2×108Ω・cmであった。
を行い、さらにスプレードライヤーにより造粒を行っ
た。これを焼結し、さらに分級してキャリアコア粒子を
得た。得られたキャリアコア粒子の抵抗を測定したとこ
ろ、2×108Ω・cmであった。
【0062】得られたコア粒子にたいして、シリコーン
変性エポキシ樹脂[ES−1001N、信越シリコーン
(株)製;比抵抗6×1014Ω・cm(23℃,50%
RH)]を被覆樹脂量が2重量%になるようトルエンを
溶媒として、10重量%のキャリア被覆溶液を作製し
た。この被覆溶液を溶媒浸漬型の被覆装置を使用して上
述のコア材上に塗布した。得られたキャリアを乾燥機中
で温度140℃で1時間乾燥して硬化させた後、乾燥機
中で固着したキャリアを解砕し直ちに分級、冷却して被
覆キャリア粒子を得た。このようにして得られた樹脂被
覆キャリアを室温に冷却した後、再び溶媒浸漬型の樹脂
被覆装置で上記の被覆樹脂を1重量%樹脂被覆し、これ
を回収後、上記工程を繰り返して多重樹脂被覆キャリア
を得た。得られたキャリア粒子の粒径は、41μmであ
った。なお、このときの硬化条件で得られる硬化被膜の
ガラス転移点は67℃であった。
変性エポキシ樹脂[ES−1001N、信越シリコーン
(株)製;比抵抗6×1014Ω・cm(23℃,50%
RH)]を被覆樹脂量が2重量%になるようトルエンを
溶媒として、10重量%のキャリア被覆溶液を作製し
た。この被覆溶液を溶媒浸漬型の被覆装置を使用して上
述のコア材上に塗布した。得られたキャリアを乾燥機中
で温度140℃で1時間乾燥して硬化させた後、乾燥機
中で固着したキャリアを解砕し直ちに分級、冷却して被
覆キャリア粒子を得た。このようにして得られた樹脂被
覆キャリアを室温に冷却した後、再び溶媒浸漬型の樹脂
被覆装置で上記の被覆樹脂を1重量%樹脂被覆し、これ
を回収後、上記工程を繰り返して多重樹脂被覆キャリア
を得た。得られたキャリア粒子の粒径は、41μmであ
った。なお、このときの硬化条件で得られる硬化被膜の
ガラス転移点は67℃であった。
【0063】得られたキャリア粒子の樹脂による被覆率
を電子顕微鏡により測定した結果、被覆率90%以上の
キャリア粒子は全体の94個数%であり、樹脂被覆率が
95%以上であるキャリア粒子は65個数%であった。
を電子顕微鏡により測定した結果、被覆率90%以上の
キャリア粒子は全体の94個数%であり、樹脂被覆率が
95%以上であるキャリア粒子は65個数%であった。
【0064】また、キャリア粒子の比抵抗を測定したと
ころ、5×1014Ω・cmであった。さらに、キャリア
粒子表面に被覆した樹脂の被覆量を熱天秤(TGA−
7:パーキンエルマー社製)により測定したところ、
2.8重量%であった。また、キャリア粒子の磁気特性
を測定した結果、そのときの磁気特性は、σ1000=52
emu/cm3であった(試料のパッキング密度3.5
0g/cm3)。実施例1で使用したキャリアの物性を
表1にまとめて示す。
ころ、5×1014Ω・cmであった。さらに、キャリア
粒子表面に被覆した樹脂の被覆量を熱天秤(TGA−
7:パーキンエルマー社製)により測定したところ、
2.8重量%であった。また、キャリア粒子の磁気特性
を測定した結果、そのときの磁気特性は、σ1000=52
emu/cm3であった(試料のパッキング密度3.5
0g/cm3)。実施例1で使用したキャリアの物性を
表1にまとめて示す。
【0065】一方、プロポキシ化ビスフェノールとフマ
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4重量部 を十分予備混合を行った後、溶融混練し、冷却後ハンマ
ーミルを用いて粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次
いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。
更に、得られた微粉砕物をエルボウジェット分級機を用
いて分級し、重量平均粒径が6.0μmである負帯電性
のシアン色の粉体を得た。
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4重量部 を十分予備混合を行った後、溶融混練し、冷却後ハンマ
ーミルを用いて粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次
いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。
更に、得られた微粉砕物をエルボウジェット分級機を用
いて分級し、重量平均粒径が6.0μmである負帯電性
のシアン色の粉体を得た。
【0066】上記シアン微粉体100重量部と、ヘキサ
メチルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.7
重量部とアルミナ微粉体0.3重量部とをヘンシェルミ
キサーにより混合して、シアントナーを調製した。
メチルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.7
重量部とアルミナ微粉体0.3重量部とをヘンシェルミ
キサーにより混合して、シアントナーを調製した。
【0067】該キャリアとトナーとをトナー濃度5.5
重量%となる様に混合し現像剤を得た。この現像剤をキ
ヤノン製フルカラーレーザー複写機CLC−500を用
いて画像出しを行った。このとき、現像器の現像剤担持
体(現像スリーブ)と現像剤規制部材(磁性ブレード)
との距離を600μm、現像スリーブと静電潜像担持体
(感光ドラム)との距離を450μm、また、現像スリ
ーブと感光ドラムとの周速比が1.3:1、現像スリー
ブの現像極の磁場が1000ガウス、さらに現像条件
は、交番電界1800VP-P、周波数2000Hzとな
るように設定した。
重量%となる様に混合し現像剤を得た。この現像剤をキ
ヤノン製フルカラーレーザー複写機CLC−500を用
いて画像出しを行った。このとき、現像器の現像剤担持
体(現像スリーブ)と現像剤規制部材(磁性ブレード)
との距離を600μm、現像スリーブと静電潜像担持体
(感光ドラム)との距離を450μm、また、現像スリ
ーブと感光ドラムとの周速比が1.3:1、現像スリー
ブの現像極の磁場が1000ガウス、さらに現像条件
は、交番電界1800VP-P、周波数2000Hzとな
るように設定した。
【0068】この結果、現像スリーブ上における現像剤
の供給も十分であり、ベタ画像の濃度が高く、また、電
荷のリークに起因するドットのガサツキもなく、ハーフ
トーン部の再現性、ライン画像の再現性も良好であっ
た。また、10,000枚の画像耐久試験の後にもベタ
部濃度の変動、及び非画像部のカブリの発生等が発生せ
ず良好な耐久特性を示した。実施例1の結果を表2にま
とめて示す。
の供給も十分であり、ベタ画像の濃度が高く、また、電
荷のリークに起因するドットのガサツキもなく、ハーフ
トーン部の再現性、ライン画像の再現性も良好であっ
た。また、10,000枚の画像耐久試験の後にもベタ
部濃度の変動、及び非画像部のカブリの発生等が発生せ
ず良好な耐久特性を示した。実施例1の結果を表2にま
とめて示す。
【0069】(実施例2)実施例1で用いたキャリアコ
ア粒子にシリコーンアクリル樹脂KR−9706(信越
シリコーン(株)社製)を被覆樹脂量が2重量%になる
ようトルエンを溶媒として、10重量%のキャリア被覆
溶液を作製した。この被覆溶液を実施例1と同様にして
キャリアコア材上に被覆を行い、キャリア粒子を得た。
なおこのとき得られたキャリア被覆樹脂のガラス転移点
は63℃であった。得られたキャリア粒子の粒径は、4
0μmであった。また、得られたキャリア粒子は樹脂に
よる被覆率90%のものが91個数%であり、かつ樹脂
被覆率95%以上のものが65個数%存在するものであ
った。キャリア粒子の比抵抗は4×1014Ω・cmであ
った。さらに、被覆量は2.5重量%であった。また、
σ1000=52emu/cm3であった(試料のパッキン
グ密度3.51g/cm3)。
ア粒子にシリコーンアクリル樹脂KR−9706(信越
シリコーン(株)社製)を被覆樹脂量が2重量%になる
ようトルエンを溶媒として、10重量%のキャリア被覆
溶液を作製した。この被覆溶液を実施例1と同様にして
キャリアコア材上に被覆を行い、キャリア粒子を得た。
なおこのとき得られたキャリア被覆樹脂のガラス転移点
は63℃であった。得られたキャリア粒子の粒径は、4
0μmであった。また、得られたキャリア粒子は樹脂に
よる被覆率90%のものが91個数%であり、かつ樹脂
被覆率95%以上のものが65個数%存在するものであ
った。キャリア粒子の比抵抗は4×1014Ω・cmであ
った。さらに、被覆量は2.5重量%であった。また、
σ1000=52emu/cm3であった(試料のパッキン
グ密度3.51g/cm3)。
【0070】この得られたキャリアを用いる他は実施例
1と同様にして試験したところ、実施例1と同様に良好
な結果が得られた。実施例2で使用したキャリアの物性
を表1に、評価結果を表2にまとめて示す。
1と同様にして試験したところ、実施例1と同様に良好
な結果が得られた。実施例2で使用したキャリアの物性
を表1に、評価結果を表2にまとめて示す。
【0071】(実施例3)実施例1で用いたキャリアコ
ア粒子にシリコーンアルキッド樹脂KR−5206(信
越シリコーン(株)社製)を被覆樹脂量が2重量%にな
るようトルエンを溶媒として、10重量%のキャリア被
覆溶液を作製した。この被覆溶液を実施例1と同様に被
覆を行い、150℃で1時間硬化処理を行った後、10
0℃で解砕処理した後分級、冷却してキャリア粒子を得
た。該工程を2度繰り返して行って樹脂被覆量3.7重
量%の高被覆率キャリア粒子を得た。このときのキャリ
ア被覆樹脂のガラス転移温度は30℃未満であった。ま
た得られたキャリア粒子の粒径は、45μmであった。
また、得られたキャリア粒子の樹脂による被覆率90%
以上のものが90個数%でありまた、被覆率95%以上
のものが63個数%であった。また、キャリア粒子の比
抵抗は1×1013Ω・cmであった。さらに、被覆量は
3.7重量%であった。また、σ1000=52emu/c
m3であった(試料のパッキング密度3.51g/c
m3)。実施例3で使用したキャリアの物性を表1にま
とめて示す。
ア粒子にシリコーンアルキッド樹脂KR−5206(信
越シリコーン(株)社製)を被覆樹脂量が2重量%にな
るようトルエンを溶媒として、10重量%のキャリア被
覆溶液を作製した。この被覆溶液を実施例1と同様に被
覆を行い、150℃で1時間硬化処理を行った後、10
0℃で解砕処理した後分級、冷却してキャリア粒子を得
た。該工程を2度繰り返して行って樹脂被覆量3.7重
量%の高被覆率キャリア粒子を得た。このときのキャリ
ア被覆樹脂のガラス転移温度は30℃未満であった。ま
た得られたキャリア粒子の粒径は、45μmであった。
また、得られたキャリア粒子の樹脂による被覆率90%
以上のものが90個数%でありまた、被覆率95%以上
のものが63個数%であった。また、キャリア粒子の比
抵抗は1×1013Ω・cmであった。さらに、被覆量は
3.7重量%であった。また、σ1000=52emu/c
m3であった(試料のパッキング密度3.51g/c
m3)。実施例3で使用したキャリアの物性を表1にま
とめて示す。
【0072】一方、プロポキシ化ビスフェノールとフマ
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4重量部 を十分予備混合を行った後、溶融混練し、冷却後ハンマ
ーミルを用いて粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次
いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。
更に、得られた微粉砕物をエルボウジェット分級機を用
いて分級し、重量平均粒径が5.4μmである負帯電性
のシアン色の粉体を得た。
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4重量部 を十分予備混合を行った後、溶融混練し、冷却後ハンマ
ーミルを用いて粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次
いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。
更に、得られた微粉砕物をエルボウジェット分級機を用
いて分級し、重量平均粒径が5.4μmである負帯電性
のシアン色の粉体を得た。
【0073】上記シアン微粉体100重量部と、ヘキサ
メチルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.7
重量部とアルミナ微粉体0.3重量部とをヘンシェルミ
キサーにより混合して、シアントナーを調製した。
メチルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.7
重量部とアルミナ微粉体0.3重量部とをヘンシェルミ
キサーにより混合して、シアントナーを調製した。
【0074】該キャリアとトナーとをトナー濃度5.0
重量%となる様に混合し現像剤を得た。この現像剤を用
いて実施例1と同じ現像条件下で画像出しを行った。
重量%となる様に混合し現像剤を得た。この現像剤を用
いて実施例1と同じ現像条件下で画像出しを行った。
【0075】この結果、現像スリーブ上における現像剤
の供給も十分であり、ベタ画像の濃度が高く、また、電
荷のリークに起因するドットのガサツキもなく、ハーフ
トーン部の再現性、ライン画像の再現性も良好であっ
た。また、10,000枚の画像耐久試験の後にもベタ
部濃度の変動、及び非画像部のカブリ、摩擦帯電量の低
下に起因すると考えられるトナーの飛散も発生せず良好
な耐久特性を示した。実施例3の結果を表2にまとめて
示す。
の供給も十分であり、ベタ画像の濃度が高く、また、電
荷のリークに起因するドットのガサツキもなく、ハーフ
トーン部の再現性、ライン画像の再現性も良好であっ
た。また、10,000枚の画像耐久試験の後にもベタ
部濃度の変動、及び非画像部のカブリ、摩擦帯電量の低
下に起因すると考えられるトナーの飛散も発生せず良好
な耐久特性を示した。実施例3の結果を表2にまとめて
示す。
【0076】(実施例4)解砕温度を100℃としたこ
とを除き実施例1と同様に被覆を行い、キャリア粒子を
得た。得られたキャリア粒子の粒径は、42μmであっ
た。また、得られたキャリア粒子の樹脂による被覆率は
樹脂被覆率90%以上のものが81%であり、樹脂被覆
率95%以上のものが60個数%であった。また、キャ
リア粒子の比抵抗は3×1014Ω・cmであった。さら
に、被覆量は2.1重量%であった。また、σ1000=5
0emu/cm3であった(試料のパッキング密度3.
36g/cm3)。
とを除き実施例1と同様に被覆を行い、キャリア粒子を
得た。得られたキャリア粒子の粒径は、42μmであっ
た。また、得られたキャリア粒子の樹脂による被覆率は
樹脂被覆率90%以上のものが81%であり、樹脂被覆
率95%以上のものが60個数%であった。また、キャ
リア粒子の比抵抗は3×1014Ω・cmであった。さら
に、被覆量は2.1重量%であった。また、σ1000=5
0emu/cm3であった(試料のパッキング密度3.
36g/cm3)。
【0077】この得られたキャリアを用いる他は実施例
1と同様にして試験したところ、実施例1と同様に良好
な結果が得られた。実施例4で使用したキャリアの物性
を表1に、評価結果を表2にまとめて示す。
1と同様にして試験したところ、実施例1と同様に良好
な結果が得られた。実施例4で使用したキャリアの物性
を表1に、評価結果を表2にまとめて示す。
【0078】(実施例5)解砕温度を100℃としたこ
とを除き実施例2と同様に被覆を行い、キャリア粒子を
得た。得られたキャリア粒子の粒径は、42μmであっ
た。また、得られたキャリア粒子の樹脂による被覆率は
樹脂被覆率90%以上のものが83個数%であり、被覆
率95%以上のものが61個数%であった。また、キャ
リア粒子の比抵抗は2×1014Ω・cmであった。さら
に、被覆量は2.3重量%であった。また、σ1000=5
5emu/cm3であった(試料のパッキング密度3.
36g/cm3)。実施例5で使用したキャリアの物性
を表1にまとめて示す。
とを除き実施例2と同様に被覆を行い、キャリア粒子を
得た。得られたキャリア粒子の粒径は、42μmであっ
た。また、得られたキャリア粒子の樹脂による被覆率は
樹脂被覆率90%以上のものが83個数%であり、被覆
率95%以上のものが61個数%であった。また、キャ
リア粒子の比抵抗は2×1014Ω・cmであった。さら
に、被覆量は2.3重量%であった。また、σ1000=5
5emu/cm3であった(試料のパッキング密度3.
36g/cm3)。実施例5で使用したキャリアの物性
を表1にまとめて示す。
【0079】一方、プロポキシ化ビスフェノールとフマ
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4重量部 を十分予備混合を行った後、溶融混練し、冷却後ハンマ
ーミルを用いて粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次
いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。
更に、得られた微粉砕物をエルボウジェット分級機を用
いて分級し、重量平均粒径が7.8μmである負帯電性
のシアン色の粉体を得た。
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4重量部 を十分予備混合を行った後、溶融混練し、冷却後ハンマ
ーミルを用いて粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次
いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。
更に、得られた微粉砕物をエルボウジェット分級機を用
いて分級し、重量平均粒径が7.8μmである負帯電性
のシアン色の粉体を得た。
【0080】上記シアン微粉体100重量部と、ヘキサ
メチルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.7
重量部とアルミナ微粉体0.3重量部とをヘンシェルミ
キサーにより混合して、シアントナーを調製した。
メチルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.7
重量部とアルミナ微粉体0.3重量部とをヘンシェルミ
キサーにより混合して、シアントナーを調製した。
【0081】該キャリアとトナーとをトナー濃度5.8
重量%となる様に混合し現像剤を得た。この現像剤を用
いて実施例1と同じ現像条件下で画像出しを行った。
重量%となる様に混合し現像剤を得た。この現像剤を用
いて実施例1と同じ現像条件下で画像出しを行った。
【0082】この結果、現像スリーブ上における現像剤
の供給も十分であり、ベタ画像の濃度が高く、また、電
荷のリークに起因するドットのガサツキもなく、ハーフ
トーン部の再現性、ライン画像の再現性も良好であっ
た。また、10,000枚の画像耐久試験の後にもベタ
部濃度の変動、及び非画像部のカブリの発生、摩擦帯電
量の低下に起因すると考えられるトナー飛散等の発生も
なく良好な耐久特性を示した。実施例5の結果を表2に
まとめて示す。
の供給も十分であり、ベタ画像の濃度が高く、また、電
荷のリークに起因するドットのガサツキもなく、ハーフ
トーン部の再現性、ライン画像の再現性も良好であっ
た。また、10,000枚の画像耐久試験の後にもベタ
部濃度の変動、及び非画像部のカブリの発生、摩擦帯電
量の低下に起因すると考えられるトナー飛散等の発生も
なく良好な耐久特性を示した。実施例5の結果を表2に
まとめて示す。
【0083】(実施例6) フェノール 10重量部 ホルムアルデヒド 5重量部 Srフェライト 23重量部 Cu−Znフェライト 62重量部 を含有する組成物を、塩基性触媒としてアンモニア、重
合安定剤としてフッ化カルシウムを使用して水中に懸濁
させながら80℃で2時間重合させて磁性体を含有する
磁性体分散型キャリアを製造した。得られたキャリアコ
アの粒径は46μmであり、比抵抗は2.0×109Ω
cmであった。
合安定剤としてフッ化カルシウムを使用して水中に懸濁
させながら80℃で2時間重合させて磁性体を含有する
磁性体分散型キャリアを製造した。得られたキャリアコ
アの粒径は46μmであり、比抵抗は2.0×109Ω
cmであった。
【0084】得られた磁性体分散型キャリアを実施例1
と同様にして樹脂被覆を行い樹脂被覆キャリアを得た。
このキャリア粒子の樹脂による被覆率は樹脂被覆率90
%以上のものが98個数%であり、樹脂被覆率95%以
上のものが73個数%であった。また、キャリア粒子の
比抵抗は8×1014Ω・cmであった。さらに、被覆量
は3.0重量%であった。また、σ1000=78emu/
cm3であった(試料のパッキング密度2.1g/c
m3)。
と同様にして樹脂被覆を行い樹脂被覆キャリアを得た。
このキャリア粒子の樹脂による被覆率は樹脂被覆率90
%以上のものが98個数%であり、樹脂被覆率95%以
上のものが73個数%であった。また、キャリア粒子の
比抵抗は8×1014Ω・cmであった。さらに、被覆量
は3.0重量%であった。また、σ1000=78emu/
cm3であった(試料のパッキング密度2.1g/c
m3)。
【0085】この得られたキャリアを用いる他は実施例
1と同様にして試験したところ、実施例1と同様に良好
な結果が得られた。実施例6で使用したキャリアの物性
を表1に、評価結果を表2にまとめて示す。
1と同様にして試験したところ、実施例1と同様に良好
な結果が得られた。実施例6で使用したキャリアの物性
を表1に、評価結果を表2にまとめて示す。
【0086】(比較例1)実施例1で用いたキャリアコ
ア粒子に実施例1で用いた樹脂を被覆樹脂量が1.5重
量%になるようトルエンを溶媒として、5重量%のキャ
リア被覆溶液を作製した。この被覆溶液を剪断応力を連
続して印加しつつ溶媒を揮発させて被覆を行った。この
キャリア粒子を150℃で1時間乾燥し、室温まで冷却
後解砕して100メッシュの篩で分級してキャリア粒子
を得た。得られたキャリア粒子の粒径は、42μmであ
った。また、得られたキャリア粒子を同じ被覆溶液を使
用してさらに1.5重量%の樹脂被覆を施した。このキ
ャリア粒子の樹脂による被覆率は樹脂被覆率90%以上
のものが45個数%であり、樹脂被覆率95%以上のも
のが10個数%であり十分に被覆率が向上されたもので
はなかった。また、キャリア粒子の比抵抗は2×109
Ω・cmであった。さらに、被覆量は3.0重量%であ
った。また、σ1000=50emu/cm3であった(試
料のパッキング密度3.36g/cm3)。
ア粒子に実施例1で用いた樹脂を被覆樹脂量が1.5重
量%になるようトルエンを溶媒として、5重量%のキャ
リア被覆溶液を作製した。この被覆溶液を剪断応力を連
続して印加しつつ溶媒を揮発させて被覆を行った。この
キャリア粒子を150℃で1時間乾燥し、室温まで冷却
後解砕して100メッシュの篩で分級してキャリア粒子
を得た。得られたキャリア粒子の粒径は、42μmであ
った。また、得られたキャリア粒子を同じ被覆溶液を使
用してさらに1.5重量%の樹脂被覆を施した。このキ
ャリア粒子の樹脂による被覆率は樹脂被覆率90%以上
のものが45個数%であり、樹脂被覆率95%以上のも
のが10個数%であり十分に被覆率が向上されたもので
はなかった。また、キャリア粒子の比抵抗は2×109
Ω・cmであった。さらに、被覆量は3.0重量%であ
った。また、σ1000=50emu/cm3であった(試
料のパッキング密度3.36g/cm3)。
【0087】この得られたキャリアを用いる他は実施例
1と同様にして試験したところ、現像スリーブ上におけ
る現像剤の供給も十分であり、ベタ画像の濃度も十分で
あったが、電荷のリークに起因するドットのガサツキが
激しく、ハーフトーン部の再現性及びライン画像の再現
性が著しく低下した画像が得られた。さらに実機による
耐久が進行するにつれ、キャリアコアが小粒径のトナー
によって汚染されることによって摩擦帯電量が低下した
ためにトナーの飛散が発生し、また非画像部の地カブリ
も発生し複写画像の高画質化が達成されなかった。比較
例1で使用したキャリアの物性を表1に、評価結果を表
2にまとめて示す。
1と同様にして試験したところ、現像スリーブ上におけ
る現像剤の供給も十分であり、ベタ画像の濃度も十分で
あったが、電荷のリークに起因するドットのガサツキが
激しく、ハーフトーン部の再現性及びライン画像の再現
性が著しく低下した画像が得られた。さらに実機による
耐久が進行するにつれ、キャリアコアが小粒径のトナー
によって汚染されることによって摩擦帯電量が低下した
ためにトナーの飛散が発生し、また非画像部の地カブリ
も発生し複写画像の高画質化が達成されなかった。比較
例1で使用したキャリアの物性を表1に、評価結果を表
2にまとめて示す。
【0088】(比較例2)実施例1で用いたキャリアコ
ア粒子に実施例1で用いた樹脂を被覆樹脂量が1重量%
になるようトルエンを溶媒として、5重量%のキャリア
被覆溶液を作製した。この被覆溶液を流動床式塗布装置
スピラコーター(岡田精工社製)を用いて被覆を行い、
キャリア粒子を得た。このキャリア粒子を140℃で1
時間乾燥機中で乾燥してキャリアを得た。得られたキャ
リアを室温まで冷却後に解砕し、分級した後同一の被覆
溶液を使用して上記の塗布工程を3度繰り返すことによ
って樹脂被覆量2.8%の被覆キャリアを得た。得られ
たキャリア粒子の粒径は、42μmであった。また、得
られたキャリア粒子の樹脂による被覆率は樹脂被覆率9
0%以上のものが67個数%であり、樹脂被覆率95%
以上のものが56個数%であった。また、キャリア粒子
の比抵抗は2×1010Ω・cmであった。さらに、被覆
量は2.9重量%であった。また、σ1000=50emu
/cm3であった(試料のパッキング密度3.36g/
cm3)。
ア粒子に実施例1で用いた樹脂を被覆樹脂量が1重量%
になるようトルエンを溶媒として、5重量%のキャリア
被覆溶液を作製した。この被覆溶液を流動床式塗布装置
スピラコーター(岡田精工社製)を用いて被覆を行い、
キャリア粒子を得た。このキャリア粒子を140℃で1
時間乾燥機中で乾燥してキャリアを得た。得られたキャ
リアを室温まで冷却後に解砕し、分級した後同一の被覆
溶液を使用して上記の塗布工程を3度繰り返すことによ
って樹脂被覆量2.8%の被覆キャリアを得た。得られ
たキャリア粒子の粒径は、42μmであった。また、得
られたキャリア粒子の樹脂による被覆率は樹脂被覆率9
0%以上のものが67個数%であり、樹脂被覆率95%
以上のものが56個数%であった。また、キャリア粒子
の比抵抗は2×1010Ω・cmであった。さらに、被覆
量は2.9重量%であった。また、σ1000=50emu
/cm3であった(試料のパッキング密度3.36g/
cm3)。
【0089】この得られたキャリアを用いる他は実施例
1と同様にして試験したところ、比較例1と同様に画質
の著しく劣った画像が得られ、さらに耐久によって画像
品質の低下が著しい結果が得られた。比較例2で使用し
たキャリアの物性を表1に、評価結果を表2にまとめて
示す。
1と同様にして試験したところ、比較例1と同様に画質
の著しく劣った画像が得られ、さらに耐久によって画像
品質の低下が著しい結果が得られた。比較例2で使用し
たキャリアの物性を表1に、評価結果を表2にまとめて
示す。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】
【発明の効果】本発明の電子写真用キャリアは、キャリ
アの樹脂被覆率を向上させることにより、交番電界が印
加され、かつ現像剤ブラシが感光体表面に接触する現像
プロセスにおいて、とくに電荷のリーク及びキャリアへ
の電荷注入の両者を低減させて画像再現性を向上する効
果を有するものである。また本発明による樹脂被覆率の
向上したキャリアを使用することにより、小粒径トナー
とともに現像剤としてもトナーのスペント等がなく耐久
性の良好な長寿命の現像剤が提供される。これにより高
画質高精細で、ドット再現性、ハーフトーンガサツキの
良好な複写画像の得られるキャリア及び長寿命の現像剤
を提供することが可能となった。
アの樹脂被覆率を向上させることにより、交番電界が印
加され、かつ現像剤ブラシが感光体表面に接触する現像
プロセスにおいて、とくに電荷のリーク及びキャリアへ
の電荷注入の両者を低減させて画像再現性を向上する効
果を有するものである。また本発明による樹脂被覆率の
向上したキャリアを使用することにより、小粒径トナー
とともに現像剤としてもトナーのスペント等がなく耐久
性の良好な長寿命の現像剤が提供される。これにより高
画質高精細で、ドット再現性、ハーフトーンガサツキの
良好な複写画像の得られるキャリア及び長寿命の現像剤
を提供することが可能となった。
【図1】本発明のキャリアの比抵抗の測定装置を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくともトナーとキャリアを含有する
二成分現像剤に使用される電子写真用キャリアにおい
て、 該キャリアが、そのコア材表面に、比抵抗が23
℃,50%RHの条件で1013Ωcm以上の樹脂が被覆
されており、 該キャリアの比抵抗が、5×104V/mの電界強
度において1013Ωcm以上であり、 さらにキャリアコア材表面の樹脂被覆率が90%以
上のキャリア粒子が、全体の80個数%以上を占める、
ことを特徴とする電子写真用キャリア。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電子写真用キャリアの
製造方法において、 樹脂による被覆後被膜の硬化処理を行なった後、 硬化被膜のガラス転移点よりも少なくとも30℃以
上高い温度で、解砕処理を行ない、得られたキャリア粒
子を分級して所定の粒径のキャリア粒子を得た後、 再度及びの工程を繰り返す、ことを特徴とする
電子写真用キャリアの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の樹脂被覆キャリアを含
有する高画質カラー画像形成用二成分現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6079251A JPH07271106A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 電子写真用キャリア及びその製造方法ならびに該キャリアを用いた二成分現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6079251A JPH07271106A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 電子写真用キャリア及びその製造方法ならびに該キャリアを用いた二成分現像剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07271106A true JPH07271106A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13684644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6079251A Withdrawn JPH07271106A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 電子写真用キャリア及びその製造方法ならびに該キャリアを用いた二成分現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07271106A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7283774B2 (en) | 2002-02-01 | 2007-10-16 | Ricoh Company, Ltd. | Developing method using a two-ingredient type developer and image forming apparatus using the same |
US8062822B2 (en) | 2005-08-26 | 2011-11-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Carrier for electrostatic latent image development and electrostatic latent image developer |
US8877419B2 (en) | 2006-01-25 | 2014-11-04 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Method of forming composite color image |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP6079251A patent/JPH07271106A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7283774B2 (en) | 2002-02-01 | 2007-10-16 | Ricoh Company, Ltd. | Developing method using a two-ingredient type developer and image forming apparatus using the same |
US8062822B2 (en) | 2005-08-26 | 2011-11-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Carrier for electrostatic latent image development and electrostatic latent image developer |
US8877419B2 (en) | 2006-01-25 | 2014-11-04 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Method of forming composite color image |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |