JPH07271031A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JPH07271031A
JPH07271031A JP7919294A JP7919294A JPH07271031A JP H07271031 A JPH07271031 A JP H07271031A JP 7919294 A JP7919294 A JP 7919294A JP 7919294 A JP7919294 A JP 7919294A JP H07271031 A JPH07271031 A JP H07271031A
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JP
Japan
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segment
meth
conjugated diene
aliphatic conjugated
aromatic vinyl
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JP7919294A
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English (en)
Inventor
Katsuo Koshimura
克夫 越村
Takayoshi Tanabe
隆喜 田辺
Hozumi Sato
穂積 佐藤
Noboru Oshima
昇 大嶋
Takashi Nishioka
隆 西岡
Etsuji Hashiguchi
悦治 橋口
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水現像時の膨潤が小さくて強度低下や寸法変
化が少なく、優れた特性バランスを有する新規な水現像
性感光性樹脂組成物を提供する。 【構成】 感光性樹脂組成物は、(1)カルボキシル基
含有ジエン系架橋重合体、(2)共役ジエン系重合体か
らなるソフトセグメントの一端または両端に、芳香族ビ
ニル系重合体あるいは共役ジエン系重合体からなるハー
ドセグメントが結合し、共役ジエン単位の水素添加率が
80モル%以上である特定の水添ジエン系ブロック重合
体、(3)光重合性不飽和単量体、(4)アミノ基含有
化合物、並びに(5)光重合開始剤を含有することを特
徴とする。成分(2)は、例えばS/B−B−Sで表さ
れる(但し、B:ビニル結合含量30〜90モル%の水
添ポリブタジエンセグメント、S/B:スチレンを主体
とする水添スチレン/ブタジエン共重合体セグメント、
S:ポリスチレンセグメント)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水現像性を有する新規
な感光性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の感光性樹脂組成物が、フォ
トレジスト、印刷インキ、製版等の分野において広く利
用されている。前記感光性樹脂組成物としては、環化ゴ
ムおよびビスアジド化合物を含有する組成物、熱可塑性
エラストマー、アクリル系モノマーおよび光重合開始剤
を含有する組成物、ポリエステルアクリレート、エポキ
シアクリレート、ポリケイ皮酸ビニル、クロロメチル化
ポリスチレン、芳香族アジド基含有樹脂等の感光性樹脂
を主体とする組成物等が知られているが、これらの感光
性樹脂組成物はいずれも非水溶性であり、現像時に有機
溶剤を使用している。しかしながら、近年、作業時の安
全性、健康上の問題に加え、環境に及ぼす有機溶剤の影
響が問題となっている。前記問題を解決するものとして
は、ノボラック樹脂やポリ(ビニルフェノール)とキノ
ンジアジド化合物とからなるアルカリ現像性感光性樹脂
組成物が知られているが、より安全で簡便な水による現
像が可能な感光性樹脂組成物が望まれている。このよう
な水現像性感光性樹脂組成物としては、例えばポリビニ
ルアルコール、ゼラチン、カゼイン等の水溶性樹脂と重
クロム酸塩、ジアゾニウム塩またはビスアジド化合物と
からなる組成物;水溶性樹脂、水溶性アクリル系モノマ
ーおよび光重合開始剤からなる組成物等の水溶性樹脂を
ベースにしたものが提案されている。しかしながら、従
来の水現像性感光性樹脂組成物は、ベースとなる樹脂の
水に対する親和性が高過ぎるため、現像時に膨潤して強
度低下や寸法変化を来し、その結果、例えばレジストの
寸法精度の低下や印刷版の耐刷性、印刷品質等の低下を
招く等の問題がある。このような水現像性感光性樹脂組
成物の問題点を解決するため、本出願人は既に、共役ジ
エン系化合物やアクリル系エステル化合物と、α,β−
エチレン系不飽和カルボン酸および多官能性ビニル化合
物との共重合体がアルカリ水溶液に可溶性であり、該共
重合体に対して、光重合性不飽和単量体、光重合開始剤
並びにアミノ基含有化合物を配合することにより、水現
像性を有する感光性樹脂組成物が得られることを明らか
にした(例えば特開昭60−179411号公報、特開
昭60−219208号公報、特開昭61−18181
1号公報参照)。しかしながら、これらの水現像性感光
性樹脂組成物については、露光・現像後の樹脂版強度を
さらに改善することが望まれている。また、脂肪族共役
ジエン、α,β−エチレン系不飽和カルボン酸および少
なくとも2個の付加重合可能な基を有する化合物を乳化
重合した部分架橋共重合体、脂肪族共役ジエン系重合
体、光重合性不飽和単量体、塩基性窒素原子含有化合物
並びに光重合開始剤を含有し、寸法安定性や耐水性が良
好な印刷版を形成しうる水現像性感光性樹脂組成物も知
られているが(例えば特開平1−300246号参
照)、該組成物も、露光後の樹脂版強度等の問題は解決
されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、水
現像時の膨潤が小さくて強度低下や寸法変化が少なく、
優れた特性バランスを有する新規な水現像性感光性樹脂
組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によると、前記課
題は、 (1)カルボキシル基含有ジエン系架橋重合体、 (2)X、X1 、Y、Y1 、Z、Z1 、Z2 が下記に定
義するセグメントであるとき、ブロック構造が次の式
(i)、(ii)、(iii)、(iv) または(v) 、 (i)X−Y1 もしくはX−Z; (ii) Y1 −X−Y; (iii)Y−X−Z1 ; (iv) Y−X1 −Z2 ; (v) Z1 −X−Z; で表される脂肪族共役ジエン系ブロック重合体中の脂肪
族共役ジエンからなる繰返し単位の80モル%以上が水
素添加された水添ジエン系ブロック重合体からなり、セ
グメントXあるいはセグメントX1 の水素添加物が該水
添ジエン系ブロック重合体中の40〜95重量%を占
め、結合芳香族ビニルの合計含有率が40重量%以下で
あり、かつ数平均分子量が5〜60万である水添ジエン
系ブロック重合体、 (3)光重合性不飽和単量体、 (4)アミノ基含有化合物、並びに (5)光重合開始剤 を含有することを特徴とする感光性樹脂組成物、 記 X ; 脂肪族共役ジエン重合体または結合芳香族ビニ
ルの含有率が30重量%以下の脂肪族共役ジエン/芳香
族ビニル共重合体からなり、結合脂肪族共役ジエンのミ
クロ構造の1,2−ビニル結合含量が30〜90モル%
であるセグメント; X1 : 結合芳香族ビニルの含有率が30重量%以下の
脂肪族共役ジエン/芳香族ビニル共重合体からなり、結
合脂肪族共役ジエンのミクロ構造のビニル結合が30〜
90モル%であるセグメント; Y : 芳香族ビニル重合体または芳香族ビニルを45
重量%以上含有する芳香族ビニル/脂肪族共役ジエン共
重合体セグメント; Y1 : 芳香族ビニルを45重量%以上含有する芳香族
ビニル/脂肪族共役ジエン共重合体セグメント; Z : 脂肪族共役ジエン重合体または結合芳香族ビニ
ルの含有率が45重量%未満の脂肪族共役ジエン/芳香
族ビニル共重合体からなり、結合脂肪族共役ジエンのミ
クロ構造の1,2−ビニル結合が20モル%以下である
セグメント; Z1 : 脂肪族共役ジエン重合体(但し、ポリブタジエ
ンを除く。)または結合芳香族ビニルの含有率が45重
量%未満の脂肪族共役ジエン/芳香族ビニル共重合体か
らなり、結合脂肪族共役ジエンのミクロ構造のビニル結
合が20モル%以下であるセグメント; Z2 : 結合ブタジエンのミクロ構造の1,2−ビニル
結合が20モル%以下であるポリブタジエンセグメン
ト; により達成される。
【0005】以下、本発明を詳細に説明するが、これに
より、本発明の目的、構成および効果が明確になるであ
ろう。成分(1) まず、(1)カルボキシル基含有ジエン系架橋重合体
(以下、「成分(1)」という。)は、脂肪族共役ジエ
ン結合を有する繰返し単位を必須成分とするカルボキシ
ル基含有ジエン系架橋重合体の少なくとも1種からな
る。該重合体中のカルボキシル基は、例えば脂肪族共役
ジエンとカルボキシル基含有不飽和化合物とを含有する
単量体混合物を共重合する方法のほか、脂肪族共役ジエ
ンからなる繰返し単位を含有する重合体をマレイン酸付
加反応等のカルボキシル化処理する方法によって、導入
することができる。成分(1)は、形態的には、直鎖状
あるいは分岐状であることができる。
【0006】成分(1)としては、脂肪族共役ジエ
ン、α,β−エチレン系不飽和カルボン酸(以下、
「不飽和カルボン酸」という。)および少なくとも2
個の不飽和基を有する単量体(以下、「架橋性単量体」
という。)を共重合成分とするカルボキシル基含有架橋
共重合体(以下、「架橋共重合体(1)」という。)が
好ましい。このように、架橋性単量体を共重合成分と
することにより、生成共重合体中に少なくとも部分的に
架橋構造が導入される。また該共重合体は、必要に応じ
て、全単量体成分の40モル%以下の量の他の共単量
体をさらに含有することもできる。架橋共重合体(1)
において、脂肪族共役ジエン、不飽和カルボン酸お
よび架橋性単量体の含有率は、これらの単量体成分の
合計量に基づいて、 脂肪族共役ジエンが、通常、40〜95モル%、好ま
しくは50〜95モル%、特に好ましくは70〜95モ
ル%であり、 不飽和カルボン酸が、通常、0.1〜20モル%、好
ましくは0.5〜10モル%、特に好ましくは0.5〜
8モル%であり、 架橋性単量体が、通常、0.1〜15モル%、好まし
くは0.5〜10モル%、特に好ましくは0.5〜5モ
ル%である。 また、架橋共重合体(1)において場合により使用され
る他の共単量体の含有率は、好ましくは5〜30モル
%、特に好ましくは5〜20モル%である。架橋共重合
体(1)において、脂肪族共役ジエンは組成物の露光
後の強度を高める成分であり、その含有率を40モル%
以上とすることにより、露光後の強度が特に優れた組成
物を得ることができる。但し、95モル%を超えると、
組成物の水現像性が低下する傾向を示す。また、不飽
和カルボン酸は組成物の水現像性を高める成分であり、
その含有率が0.1モル%未満では、組成物の水現像性
が低下する傾向を示す。但し、20モル%を超えると、
露光後の組成物が硬く脆くなる傾向を示す。さらに、
架橋性単量体は成分(1)に架橋構造を導入し、組成物
の水現像性と露光後の強度とのバランスを調節する成分
であり、その含有率が0.1モル%未満では、組成物の
水現像性が低下する傾向を示し、15モル%を超える
と、該単量体の種類によっては成分(1)と(3)光重
合性不飽和単量体との相溶性が悪化して加工性が低下し
たり、組成物の露光後の強度が低下する場合がある。
【0007】脂肪族共役ジエンとしては、例えば1,
3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、
1,3−ヘキサジエン、2,3−ジメチルブタジエン、
4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル
−1,3−オクタジエン、クロロプレン、2,3−ジク
ロロブタジエン、1,3−シクロペンタジエン等を挙げ
ることができ、特に1,3−ブタジエンおよびイソプレ
ンが好ましい。これらの脂肪族共役ジエンは、単独で
または2種以上を混合して使用することができる。
【0008】不飽和カルボン酸としては、例えば(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、
無水イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル
酸、シトラコン酸、メサコン酸等のα,β−エチレン系
不飽和カルボン酸類;イタコン酸、マレイン酸、フマル
酸、シトラコン酸、メサコン酸等のα,β−エチレン系
不飽和多価カルボン酸のモノメチルエステル、モノエチ
ルエステル、モノプロピルエステル等の遊離カルボキシ
ル基含有エステル類;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチルとコハク酸とのモノエステル、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチルとフタル酸とのモノエステル
等の不飽和モノカルボン酸ヒドロキシアルキルと多価カ
ルボン酸との遊離カルボキシル基含有エステル類等を挙
げることができ、特に(メタ)アクリル酸、クロトン
酸、ケイ皮酸、イタコン酸、マレイン酸、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシエチルとコハク酸とのモノエステ
ルおよび(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルとフ
タル酸とのモノエステルが好ましい。これらの不飽和
カルボン酸は、単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることができる。
【0009】架橋性単量体としては、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール等のアルキレングリコールのジ(メタ)アクリ
レート類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコール(アルキレング
リコール単位数=2〜23)のジ(メタ)アクリレート
類;両末端ヒドロキシポリブタジエン、両末端ヒドロキ
シポリイソプレン、両末端ヒドロキシブタジエン−アク
リロニトリル共重合体、両末端ヒドロキシポリカプロラ
クトン等の両末端に水酸基を有する重合体のジ(メタ)
アクリレート類;グリセリン、1,2,4−ブタントリ
オール、トリメチロールアルカン(アルカンの炭素数は
例えば1〜3)、テトラメチロールアルカン(アルカン
の炭素数は例えば1〜3)、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール等の3価以上の多価アルコールの
オリゴ(メタ)アクリレート類;3価以上の多価アルコ
ールのポリアルキレングリコール付加物のオリゴ(メ
タ)アクリレート類;1,4−シクロヘキサンジオー
ル、1,4−ベンゼンジオール等の環式ポリオールのジ
(メタ)アクリレート類;ポリエステル(メタ)アクリ
レート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メ
タ)アクリレート、、アルキド樹脂(メタ)アクリレー
ト、シリコーン樹脂(メタ)アクリレート、スピラン樹
脂(メタ)アクリレート等のオリゴ(メタ)アクリレー
ト類;N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド、N,N’−エチレンビス(メタ)アクリルアミド、
N,N’−ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミド
等のビス(メタ)アクリルアミド類;ジビニルベンゼ
ン、ジイソプロペニルベンゼン、トリビニルベンゼン等
の芳香族ポリビニル化合物;ジビニルフタレート、ジア
リルフタレート等の多価カルボン酸の不飽和アルコール
エステル類;ジビニルエーテル、ジアリルエーテル等の
多官能性不飽和エーテル類等を挙げることができる。こ
れらの架橋性単量体のうち、特にエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)ア
クリレートおよびジビニルベンゼンが好ましい。前記
架橋性単量体は、単独でまたは2種以上を混合して使用
することができる。
【0010】さらに、他の共単量体は特に限定される
ものではなく、その例としては、スチレン、α−メチル
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、o−ク
ロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレ
ン、1,1−ジフェニルエチレン、N,N−ジメチル−
p−アミノスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノス
チレン、ビニルピリジン等の芳香族ビニル類;メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、
n−アミル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、メトキシプロピレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート等の(メタ)ア
クリレート類;(メタ)アクリロニトリル、α−クロロ
アクリロニトリル、α−クロロメチルアクリロニトリ
ル、α−メトキシアクリロニトリル、α−エトキシアク
リロニトリル、クロトン酸ニトリル、ケイ皮酸ニトリ
ル、イタコン酸ジニトリル、マレイン酸ジニトリル、フ
マル酸ジニトリル等の不飽和ニトリル類;(メタ)アク
リルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルア
ミド、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリル
アミド、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)(メ
タ)アクリルアミド、クロトン酸アミド、ケイ皮酸アミ
ド等の不飽和アミド類;クロトン酸メチル、クロトン酸
エチル、クロトン酸プロピル、クロトン酸ブチル、ケイ
皮酸メチル、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸プロピル、ケイ
皮酸ブチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フマル
酸ジメチル、フマル酸ジエチル等の前記以外の不飽和カ
ルボン酸エステル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭
化ビニル、酢酸ビニル、酢酸アリル、N−ビニルピペリ
ジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール
等を挙げることができる。これらの他の共単量体のう
ち、特にスチレン、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、メトキ
シエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メト
キシジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
メトキシジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ートおよび(メタ)アクリロニトリルが好ましい。前記
他の共単量体は、単独でまたは2種以上を混合して使
用することができる。
【0011】前記架橋共重合体(1)等の成分(1)は
粒子状であることが好ましい。このような粒子状の成分
(1)は、例えばラジカル重合開始剤を用い、例えば乳
化重合、懸濁重合、沈澱重合等により直接製造すること
ができ、また、例えば予め製造した塊状重合体を粒状化
し、あるいは重合体溶液から重合体を粒子状で回収する
ことによっても得ることができる。粒子状の成分(1)
は、乳化重合または懸濁重合により製造することが好ま
しく、粒子の大きさ、粒子径の均一性等の観点から、特
に乳化重合により製造することが好ましい。粒子状の成
分(1)の平均粒径は、通常、0.02〜1μm、好ま
しくは0.04〜0.3μm、特に好ましくは0.05
〜0.3μmである。
【0012】前記ラジカル重合開始剤としては、例えば
ベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、ク
メンハイドロペルオキシド、パラメンタンハイドロペル
オキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド等の有機過酸化
物;2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’
−アゾビスイソバレロニトリル、2,2’−アゾビスイ
ソカプロニトリル等のアゾ化合物;過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム、過酸化水素等の無機過酸化物;前記
有機過酸化物あるいは無機過酸化物と有機アミン、硫酸
第一鉄、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ナト
リウムホルムアルデヒドスルホキシレート、L−アスコ
ルビン酸、スルフィン酸等の還元剤とからなるレドック
ス系触媒等を挙げることができる。前記乳化重合におい
て使用される乳化剤としては、アニオン系界面活性剤、
ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界
面活性剤等を使用することができるが、特にアニオン系
界面活性剤およびノニオン系界面活性剤が好ましい。こ
れらの界面活性剤は、フッ素系界面活性剤であることも
できる。また、乳化重合に際しては、反応系の粘度、粒
子径等を調節するため、下記するような懸濁安定剤ある
いは増粘剤を乳化剤とともに使用することもできる。前
記懸濁重合において使用される懸濁安定剤としては、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、メチ
ルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、水溶性ポ
リエーテル、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、澱粉、ゼラチン、カゼイン、アルギ
ン酸塩等を挙げることができる。前記各種の重合におい
ては、単量体、ラジカル重合開始剤等の反応成分は、反
応開始前に全量を添加してもよく、あるいはそれらの一
部または全部を、反応開始後に分割あるいは連続して添
加してもよい。重合反応は、通常、0〜60℃で、酸素
を除去した雰囲気(例えば窒素)中で行われるが、反応
途中で温度、攪拌速度等の操作条件を適宜に変更するこ
ともできる。重合反応は、連続式、回分式いずれでも実
施可能である。
【0013】成分(2) 次に、(2)水添ジエン系ブロック重合体(以下、「成
分(2)」という。)としては、ブロック構造が式 (i)X−Y1 もしくはX−Z、 (ii) Y1 −X−Y、 (iii)Y−X−Z1 、 (iv) Y−X1 −Z2 または (v) Z1 −X−Z; で表される2セグメントあるいは3セグメントからなる
脂肪族共役ジエン系ブロック重合体が水素添加された特
定の水添ジエン系ブロック重合体を使用する。これらの
セグメントのうち、セグメントXおよびX1 はともにゴ
ム的特性を有し、成分(2)におけるソフトセグメント
をなし、セグメントY、Y1 、Z、Z1 およびZ2 はい
ずれも樹脂的特性を有し、成分(2)におけるハードセ
グメントをなすものである。以下、これらのブロック構
造を有する成分(2)について順次説明する。
【0014】成分(2)を構成する脂肪族共役ジエン系
ブロック重合体のうち、前記式(i)で表される脂肪族
共役ジエン系ブロック重合体(以下、「非水添ブロック
重合体(i)」という。)において、セグメントX、Y
1 およびZは、次のものを意味する。即ち、セグメント
Xは、脂肪族共役ジエン重合体または結合芳香族ビニル
の含有率が30重量%以下の脂肪族共役ジエン/芳香族
ビニルランダム共重合体からなり、結合脂肪族共役ジエ
ンのミクロ構造の1,2−ビニル結合(以下、単に「ビ
ニル結合」という。)含量が30〜90モル%であるセ
グメントからなる。このようなセグメントXは水素添加
されて、脂肪族共役ジエンに由来するエチレン単位とブ
チレン単位とが分子鎖中にランダムに結合した構造また
はその類似構造に変換され、所要のゴム的特性を示すよ
うになる。この場合、結合芳香族ビニルの含有率が30
重量%を超えると、セグメントXの水素添加物のゴム的
特性が損なわれ、またビニル結合含量が30モル%未満
でも90モル%を超えても、セグメントXの水素添加物
のゴム的特性が損なわれる。セグメントXにおいて、ビ
ニル結合含量は35〜85モル%が好ましく、特に35
〜80モル%が好ましい。また、セグメントXが前記ラ
ンダム共重合体からなる場合、その芳香族ビニルの含有
率は2〜30重量%が好ましく、特に5〜30重量%が
好ましい。また、セグメントY1 は、芳香族ビニルを4
5重量%以上含有する芳香族ビニル/脂肪族共役ジエン
共重合体セグメントからなる。このようなセグメントY
1としては、例えば芳香族ビニル/脂肪族共役ジエンラ
ンダム共重合体、芳香族ビニルが非水添ブロック重合体
(i)の分子鎖末端に向かって漸増するように共重合し
た芳香族ビニル/脂肪族共役ジエン共重合体等を挙げる
ことができる。セグメントY1 において、芳香族ビニル
の含有率は45重量%以上が好ましく、特に50〜10
0重量%が好ましい。また、セグメントZは、脂肪族共
役ジエン重合体または結合芳香族ビニルの含有率が45
重量%未満の脂肪族共役ジエン/芳香族ビニル共重合体
からなり、結合脂肪族共役ジエンのミクロ構造のビニル
結合含量が20モル%以下であるセグメントからなる。
この場合、ビニル結合含量が20モル%を超えると、該
セグメントの水素添加物にゴム的特性が有意に残存し、
樹脂的特性が不十分となる。セグメントZのうち、脂肪
族共役ジエン/芳香族ビニル共重合体としては、例えば
脂肪族共役ジエン/芳香族ビニルランダム共重合体、芳
香族ビニルが非水添ブロック重合体(i)の分子末端に
向かって漸増するように共重合した脂肪族共役ジエン/
芳香族ビニル共重合体等を挙げることができる。セグメ
ントZにおいて、ビニル結合含量は18モル%以下が好
ましく、特に15モル%以下が好ましい。また、セグメ
ントZが前記共重合体からなる場合、その芳香族ビニル
の含有率は45重量%未満が好ましく、特に5〜40重
量%が好ましい。
【0015】また、前記式(ii)で表される脂肪族共役
ジエン系ブロック重合体(以下、「非水添ブロック重合
体(ii)」という。)において、セグメントXおよびセ
グメントY1 はそれぞれ、前記非水添ブロック重合体
(i)におけるセグメントXおよびセグメントY1 と同
様のものを意味するが、セグメントYは、次のものを意
味する。即ち、セグメントYは、芳香族ビニル重合体ま
たは芳香族ビニルを45重量%以上含有する芳香族ビニ
ル/脂肪族共役ジエン共重合体セグメントからなる。セ
グメントYのうち、芳香族ビニル/脂肪族共役ジエン共
重合体としては、例えば前記非水添ブロック重合体
(i)におけるセグメントY1 と同様のものを挙げるこ
とができる。
【0016】また、前記式(iii)で表される脂肪族共役
ジエン系ブロック重合体(以下、「非水添ブロック重合
体(iii)」という。)において、セグメントXは、前記
非水添ブロック重合体(i)におけるセグメントXと同
様のものを、セグメントYは前記非水添ブロック重合体
(ii)におけるセグメントYと同様のものを意味する
が、セグメントZ1 は、次のものを意味する。即ち、セ
グメントZ1 は、脂肪族共役ジエン重合体(但し、ポリ
ブタジエンを除く。)または結合芳香族ビニルの含有率
が45重量%未満の脂肪族共役ジエン/芳香族ビニル共
重合体からなり、ビニル結合含量が20モル%以下であ
るセグメントからなる。セグメントZ1 のうち、脂肪族
共役ジエン/芳香族ビニル共重合体としては、例えば前
記非水添ブロック重合体(i)におけるセグメントZの
脂肪族共役ジエン/芳香族ビニル共重合体と同様のもの
を挙げることができる。
【0017】また、前記式(iv) で表される脂肪族共役
ジエン系ブロック重合体(以下、「非水添ブロック重合
体(iv) 」という。)において、セグメントYは、前記
非水添ブロック重合体(ii)におけるセグメントYと同
様のものを意味するが、セグメントX1 およびZ2 は、
次のものを意味する。即ち、セグメントX1 は、結合芳
香族ビニルの含有率が30重量%以下の脂肪族共役ジエ
ン/芳香族ビニルランダム共重合体からなり、結合脂肪
族共役ジエンのミクロ構造のビニル結合含量が30〜9
0モル%であるセグメントからなる。この場合、結合芳
香族ビニルの含有率が30重量%を超えると、セグメン
トX1 の水素添加物のゴム的特性が損なわれ、またビニ
ル結合含量が30モル%未満でも90モル%を超えて
も、セグメントXの水素添加物のゴム的特性が損なわれ
る。セグメントX1 における好ましい結合芳香族ビニル
の含有率およびビニル結合含量は、前記非水添ブロック
重合体(i)のセグメントXの脂肪族共役ジエン/芳香
族ビニルランダム共重合体の場合と同様である。セグメ
ントZ2 は、ビニル結合含量が20モル%以下であるポ
リブタジエンセグメントからなる。この場合、ビニル結
合が20モル%を超えると、該セグメントの水素添加物
にゴム的特性が有意に残存し、樹脂的特性が不十分とな
る。セグメントZ2 における好ましいビニル結合含量
は、前記非水添ブロック重合体(i)のセグメントZの
場合と同様である。
【0018】さらに、前記式(v) で表される脂肪族共
役ジエン系ブロック重合体(以下、「非水添ブロック重
合体(v) 」という。)において、セグメントXおよび
セグメントZはそれぞれ、前記非水添ブロック重合体
(i)におけるセグメントXおよびセグメントZと同様
のものを意味し、セグメントZ1 は、前記非水添ブロッ
ク重合体(iii)におけるセグメントZ1 と同様のものを
意味する。
【0019】本発明における非水添ブロック重合体
(i)〜(v) は、前述したブロック構造を有するもの
であるが、該ブロック構造は、より具体的には、下記の
ように表すことができる。但し、X2 は脂肪族共役ジエ
ン重合体からなり、結合脂肪族共役ジエンのミクロ構造
のビニル結合含量が30〜90モル%であるセグメント
を表し、またY2 は芳香族ビニル重合体からなるセグメ
ントを表す。 〈非水添ブロック重合体(i)〉 X−Y1 :X1 −Y1 あるいはX2 −Y1 ; X−Z :X1 −Z1 、X1 −Z2 、X2 −Z1
あるいはX2 −Z2; 〈非水添ブロック重合体(ii)〉 Y1 −X−Y :Y1 −X1 −Y1 、Y1 −X1 −Y
2 、Y1 −X2 −Y1あるいはY1 −X2 −Y2 ; 〈非水添ブロック重合体(iii)〉 Y−X−Z1 :Y1 −X1 −Z1 、Y2 −X1 −Z
1 、Y1 −X2 −Z1あるいはY2 −X2 −Z1 ; 〈非水添ブロック重合体(iv) 〉 Y−X1 −Z2 :Y1 −X1 −Z2 あるいはY2 −X1
−Z2 ; 〈非水添ブロック重合体(v) 〉 Z1 −X−Z :Z1 −X1 −Z1 、Z1 −X1 −Z
2 、Z1 −X2 −Z1あるいはZ1 −X2 −Z2
【0020】以上、主に非水添ブロック重合体(i)〜
(v) のブロック構造に基づいて詳細に説明したが、こ
れらのブロック構造以外の脂肪族共役ジエン系ブロック
重合体を使用すると、たとえ該重合体の水素添加物がゴ
ム的特性を有する場合でも、感光性樹脂組成物の成形外
観が損なわれ、また該重合体の水素添加物が樹脂的特性
を有する場合でも、感光性樹脂組成物の露光後の耐衝撃
性、特に低温耐衝撃性が損なわれ、いずれの場合も、優
れた感光性樹脂組成物を得ることが困難となる。成分
(2)は、前記非水添ブロック重合体(i)〜(v) の
水素添加物からなるが、その水素添加率は、脂肪族共役
ジエンからなる繰返し単位の80モル%以上、好ましく
は90〜100モル%、特に好ましくは95〜100モ
ル%であり、またセグメントXあるいはセグメントX1
の水素添加物は、成分(2)中の40〜95重量%、好
ましくは50〜95重量%、特に好ましくは50〜80
重量%を占める。さらに、成分(2)において、結合芳
香族ビニルの合計含有率は、40重量%以下、好ましく
は5〜35重量%、特に好ましくは8〜35重量%であ
り、また数平均分子量(以下、「Mn」という。)は、
5〜60万、好ましくは10〜40万、特に好ましくは
10〜35万である。
【0021】本発明において、前記成分(2)のうち、
特に好ましい水添ジエン系ブロック重合体は、次の
(a)〜(d)である。 (a)非水添ブロック重合体(ii)のブロック構造がY
1 −X1 −Yで表され、特に、セグメントX1 の芳香族
ビニルの含有率が2〜30重量%、さらに好ましくは5
〜30重量%であり、ビニル結合含量が35〜85モル
%、さらに好ましくは35〜80モル%であり、かつセ
グメントX1 の水素添加物が重合体中の50〜95重量
%、さらに好ましくは50〜80重量%を占める水添ジ
エン系ブロック重合体。 (b)非水添ブロック重合体(iii)のブロック構造がY
−X2 −Z1 で表され、特に、セグメントX2 のビニル
結合含量が35〜85モル%、さらに好ましくは35〜
80モル%であり、かつセグメントX2 の水素添加物が
重合体中の50〜95重量%、さらに好ましくは50〜
80重量%を占める水添ジエン系ブロック重合体。 (c)非水添ブロック重合体(iv) のブロック構造Y−
1 −Z2 において、特に、セグメントX1 の結合脂肪
族共役ジエンのミクロ構造のビニル結合含量が35〜8
5モル%、さらに好ましくは35〜80モル%であり、
かつセグメントX1 の水素添加物が重合体中の50〜9
5重量%、さらに好ましくは50〜80重量%を占める
水添ジエン系ブロック重合体。 (d)非水添ブロック重合体(v)のブロック構造Z1
−X−Zにおいて、特に、セグメントXの結合脂肪族共
役ジエンのミクロ構造のビニル結合含量が35〜85モ
ル%、さらに好ましくは35〜80モル%であり、セグ
メントXの水素添加物が重合体中の50〜95重量%、
さらに好ましくは50〜80重量%を占め、かつセグメ
ントXがセグメントX1 である場合、その芳香族ビニル
の含有率が2〜30重量%、さらに好ましくは5〜30
重量%である水添ジエン系ブロック重合体。
【0022】成分(2)を構成する脂肪族共役ジエンと
しては、例えば1,3−ブタジエン、イソプレン、1,
3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、2,3−ジ
メチルブタジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタ
ジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロロプ
レン、2,3−ジクロロブタジエン、1,3−シクロペ
ンタジエン等を挙げることができる。これらのうち、工
業的に利用し易く、また物性面でも優れた成分(2)を
得るためには、1,3−ブタジエン、イソプレンおよび
1,3−ペンタジエンが好ましく、特に1,3−ブタジ
エンが好ましい。また、成分(2)を構成する芳香族ビ
ニルとしては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、ジイソプロペニルスチレン、o−クロロスチレン、
m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、1,1−ジ
フェニルエチレン、N,N−ジメチル−p−アミノスチ
レン、N,N−ジエチル−p−アミノスチレン、ビニル
ピリジン等を挙げることができる。特に好ましい芳香族
ビニルは、スチレンおよびα−メチルスチレンである。
【0023】非水添ブロック重合体(i)〜(v) は、
例えば、前記脂肪族共役ジエンあるいは芳香族ビニルか
らなる単量体を、有機リチウム触媒等のアニオン重合触
媒を用いてリビングアニオン重合することにより製造す
ることができる。該リビングアニオン重合に際しては、
通常、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン
等の炭化水素系溶媒中、n−ブチルリチウム、sec−
ブチルリチウム、ジリチウムブタン等の有機リチウム触
媒を用い、−30〜+150°、好ましくは15〜13
0℃の温度で重合する。重合中の温度は一定でも、ある
いは熱除去を行わないで昇温させてもよい。脂肪族共役
ジエンと芳香族ビニルとのランダム共重合体は、例え
ば、両単量体を所定割合で少量づつ重合系に添加する方
法、重合時にランダム化剤を存在させる方法等により製
造することができる。さらに、芳香族ビニル成分が分子
鎖末端に向かって漸増する脂肪族共役ジエンと芳香族ビ
ニルとの共重合体は、例えば、有効量のランダム化剤を
存在させないで、脂肪族共役ジエンと芳香族ビニルとの
共存下で重合を行う方法により製造することができる。
また、リビングアニオン重合時におけるビニル結合含量
は、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、
エチレングリコールジブチルエーテル、テトラメチルエ
チレンジアミン等の極性化合物を、ビニル結合含量調整
剤として適量添加することにより、10〜90モル%の
範囲内で制御することができる。また、成分(2)にお
ける結合芳香族ビニルの合計含有率は、各重合段階にお
ける芳香族ビニル単量体の供給量を調節することにより
制御することができ、成分(2)のMnは、有機リチウ
ム触媒等のアニオン重合触媒の添加量により制御するこ
とができる。さらに、有機リチウム触媒等を用いるリビ
ングアニオン重合でよく知られた方法であるが、非水添
ブロック重合体(i)〜(v)は、末端にリビングアニ
オンを有する前駆重合体鎖を、適量のカップリング剤で
処理することにより製造することもできる。この場合の
カップリング剤としては、例えばアジピン酸ジエチル、
ジビニルベンゼン、テトラクロロケイ素、ブチルトリク
ロロケイ素、テトラクロロ錫、ブチルトリクロロ錫、ジ
メチルジクロロケイ素、テトラクロロゲルマニウム、
1,2−ジブロモエタン、1,4−ジ(クロロメチル)
ベンゼン、ビス(トリクロロシリル)エタン、エポキシ
化亜麻仁油、トリレンジイソシナネート、1,2,4−
ベンセントリイソシアネート等を挙げることができる。
【0024】非水添ブロック重合体(i)〜(v) 中の
脂肪族共役ジエンからなる繰返し単位に対する水素添加
は、例えば、これらのブロック重合体を不活性溶媒中に
溶解し、水素化触媒の存在下、通常、20〜150℃の
温度、1〜100Kg/cm2の加圧水素雰囲気中で処理する
ことにより行うことができる。水素添加に使用される不
活性溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン等の炭
化水素溶媒や、メチルエチルケトン、酢酸エチル、エチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等の極性溶媒等を挙げ
ることができる。また、水素化触媒としては、例えばジ
シクロペンタンジエニルチタンハライド;有機カルボン
酸ニッケル;有機カルボン酸ニッケルと周期律表第I〜
III 族の有機金属化合物とからなる系;カーボン、シリ
カ、ケイソウ土等に担持されたレニウム、ニッケル、白
金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム等の金属触媒;
カーボン、シリカ、ケイドウ土等に担持されたコバル
ト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム等の錯体;リチウ
ムアルミニウムハイドライド;p−トルエンスルホニル
ヒドラジド; Zr-Ti-Fe-V-Cr合金、Zr-Ti-Nb-Fe-V-Cr合
金、 LaNi5合金等の水素貯蔵合金等を挙げることができ
る。脂肪族共役ジエンからなる繰返し単位の水素添加率
は、非水添ブロック重合体(i)〜(v) の濃度、水素
化触媒の添加量、水素圧力、反応時間等を調節すること
により制御することができる。水素添加された成分
(2)は、水素化触媒残渣を除去し、例えばフェノール
系、アミン系等の老化防止剤を添加したのち、溶液から
単離する。成分(2)の単離は、例えば、得られた重合
体溶液を攪拌しつつ、アセトン、アルコール等の沈澱剤
を添加する方法;得られた重合体溶液を、攪拌下で熱湯
中に投入したのち、溶媒を留去する方法等により実施す
ることができる。
【0025】成分(2)においては、該成分を構成する
前記非水添ブロック重合体(i)〜(v) のそれぞれ
が、単独または2種以上からなることができ、また非水
添ブロック重合体(i)〜(v) の2種以上を組合せて
使用することができる。成分(2)の配合量は、感光性
樹脂組成物の使用目的に応じて適宜選定することができ
るが、成分(1)100重量部に対して、通常、0.1
〜100重量部、好ましくは1〜90重量部、さらに好
ましくは2〜70重量部、特に好ましくは5〜50重量
部である。成分(2)の配合量が0.1重量部未満で
は、組成物の露光後の強度が低下する傾向があり、また
100重量部を超えると、組成物の水現像性が低下する
傾向がある。
【0026】成分(3) 次に、(3)光重合性不飽和単量体(以下、「成分
(3)」という。)は、後述する(5)光重合開始剤の
存在下、光照射により重合しうる不飽和結合を有する化
合物である。成分(3)としては、例えばスチレン、α
−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、o
−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロス
チレン、1,1−ジフェニルエチレン、p−メトキシス
チレン、N,N−ジメチル−p−アミノスチレン、N,
N−ジエチル−p−アミノスチレン、ビニルピリジン等
の芳香族ビニル類;(メタ)アクリロニトリル、α−ク
ロロアクリロニトリル、α−クロロメチルアクリロニト
リル、α−メトキシアクリロニトリル、α−エトキシア
クリロニトリル、クロトン酸ニトリル、ケイ皮酸ニトリ
ル、イタコン酸ジニトリル、マレイン酸ジニトリル、フ
マル酸ジニトリル等の不飽和ニトリル類;メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)
アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−
アミル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート
類;クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、クロトン酸
プロピル、クロトン酸ブチル、ケイ皮酸メチル、ケイ皮
酸エチル、ケイ皮酸プロピル、ケイ皮酸ブチル、イタコ
ン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジメチル、フマル酸
ジエチル等の前記以外の不飽和カルボン酸エステル類;
トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペンタフル
オロプロピル(メタ)アクリレート、ヘプタフルオロブ
チル(メタ)アクリレート等のフルオロアルキル(メ
タ)アクリレート類;2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等
のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリ
アルキレングリコール(アルキレングリコール単位数=
2〜23)のモノ(メタ)アクリレート類;2−メトキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル
(メタ)アクリレート、2−メトキシプロピル(メタ)
アクリレート、2−エトキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、3−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、3
−エトキシプロピル(メタ)アクリレート等のアルコキ
シアルキル(メタ)アクリレート類;シアノエチル(メ
タ)アクリレート、シアノプロピル(メタ)アクリレー
ト等のシアノアルキル(メタ)アクリレート類;2−フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−フェノキシ
プロピル(メタ)アクリレート、3−フェノキシプロピ
ル(メタ)アクリレート等のアリーロキシアルキル(メ
タ)アクリレート類;メトキシポリエチレングリコー
ル、エトキシポリエチレングリコール、メトキシポリプ
ロピレングリコール、エトキシポリプロピレングリコー
ル等のアルコキシポリアルキレングリコールのモノ(メ
タ)アクリレート類;フェノキシポリエチレングリコー
ル、フェノキシポリプロピレングリコール等のアリーロ
キシポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリレ
ート類;
【0027】エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等のアルキレングリコー
ルのジ(メタ)アクリレート類;ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリ
コール(アルキレングリコール単位数=2〜23)のジ
(メタ)アクリレート類;両末端ヒドロキシポリブタジ
エン、両末端ヒドロキシポリイソプレン、両末端ヒドロ
キシブタジエン−アクリロニトリル共重合体、両末端ヒ
ドロキシポリカプロラクトン等の両末端に水酸基を有す
る重合体のジ(メタ)アクリレート類;グリセリン、
1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールアルカ
ン(アルカンの炭素数=1〜3)、テトラメチロールア
ルカン(アルカンの炭素数=1〜3)、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール等の3価以上の多価ア
ルコールのオリゴ(メタ)アクリレート類;3価以上の
多価アルコールのポリアルキレングリコール付加物のト
リ(メタ)アクリレート、テトラ(メタ)アクリレート
等のオリゴ(メタ)アクリレート類;1,4−シクロヘ
キサンジオール、1,4−ベンゼンジオール、1,4−
ジヒドロキシエチルベンゼン等の環式ポリオールのオリ
ゴ(メタ)アクリレート類;ポリエステル(メタ)アク
リレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン
(メタ)アクリレート、アルキド樹脂(メタ)アクリレ
ート、シリコーン樹脂(メタ)アクリレート、スピラン
樹脂(メタ)アクリレート等のオリゴ(メタ)アクリレ
ート類;
【0028】(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ケイ皮
酸、イタコン酸、無水イタコン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸等の不
飽和カルボン酸類;イタコン酸、マレイン酸、フマル
酸、シトラコン酸、メサコン酸等の不飽和多価カルボン
酸のモノメチルエステル、モノエチルエステル、モノプ
ロピルエステル、モノブチルエステル、モノヘキシルエ
ステル、モノオクチルエステル等の遊離カルボキシル基
含有エステル類;(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロ
キシメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロ
キシエチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、
N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、N,
N’−エチレンビス(メタ)アクリルアミド、N,N’
−ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミド、クロト
ン酸アミド、ケイ皮酸アミド等の不飽和アミド類;塩化
ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビ
ニル類;酢酸ビニル、酢酸アリル、ジビニルフタレー
ト、ジアリルフタレート等の不飽和アルコールのエステ
ル類;シクロペンテン、ジシクロペンタジエン、エチリ
デンノルボルネン、ノルボルナジエン等のシクロオレフ
ィン類等を挙げることができる。これらの成分(3)の
うち、特にラウリル(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレートおよびジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレートが好ましい。
【0029】成分(3)は、単独でまたは2種以上を混
合して使用することができるが、本発明においては、成
分(3)またはそれらの組合せを適切に選定することに
より、露光後の組成物の特性バランスを計ることができ
る。本発明の感光性樹脂組成物の流動性は、成分(3)
の配合量に応じて、ワックス状ないしゴム状から低粘度
液状まで自由にとることができ、したがって、成分
(3)の配合量は、組成物の使用目的に応じて適宜選定
することができるが、成分(1)100重量部に対し
て、通常、10〜10,000重量部、好ましくは10
〜1,000重量部、特に好ましくは10〜100重量
部である。成分(3)の配合量が10重量部未満では、
組成物の露光後の強度が低下する傾向があり、また1
0,000重量部を超えると、露光後の組成物の収縮が
大きくなって、組成物の水現像性と露光後の耐水性との
両立が困難となるおそれがあり、また組成物の粘度設計
上の自由度も小さくなりがちである。
【0030】成分(4) 次に、(4)アミノ基含有化合物(以下、「成分
(4)」という。)は、第一級〜第三級のアミノ基の少
なくとも1種を含有する化合物からなる。成分(4)と
しては、例えばメチルアミン、エチルアミン、プロピル
アミン、ブチルアミン等の第一級アミン類:ジメチルア
ミン、メチルエチルアミン、ジエチルアミン、メチルプ
ロピルアミン、エチルプロピルアミン、ジプロピルアミ
ン、メチルブチルアミン、エチルブチルアミン、プロピ
ルブチルアミン、ジブチルアミン等の第二級アミン類:
第三級アミンとして、トリメチルアミン、メチルジエチ
ルアミン、ジメチルエチルアミン、トリエチルアミン、
ジメチルプロピルアミン、メチルエチルプロピルアミ
ン、ジエチルプロピルアミン、メチルジプロピルアミ
ン、エチルジプロピルアミン、トリプロピルアミン、ジ
メチルブチルアミン、メチルジブチルアミン、メチルエ
チルブチルアミン、ジエチルブチルアミン、エチルジブ
チルアミン、メチルプロピルブチルアミン、エチルプロ
ピルブチルアミン、ジプロピルブチルアミン、プロピル
ジブチルアミン、トリブチルアミン等のトリアルキルア
ミン類;ジメチルエタノールアミン、メチルジエタノー
ルアミン、ジエチルエタノールアミン、エチルジエタノ
ールアミン等のアルキルアルカノール第三級アミン類;
トリエタノールアミン、ジエタノールプロパノールアミ
ン、エタノールジプロパノールアミン、トリプロパノー
ルアミン等のトリアルカノールアミン類;N,N−ジメ
チルアミノエトキシエタノール、N,N−ジエチルアミ
ノエトキシエタノール、N,N−ジメチルアミノエトキ
シプロパノール、N,N−ジエチルアミノエトキシプロ
パノール等のN,N−ジアルキルアミノアルコキシアル
カノール類;2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、3−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、3−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート
等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート
類;2−(2−ジメチルアミノエトキシ)エチル(メ
タ)アクリレート、2−(2−ジエチルアミノエトキ
シ)エチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノ
アルコキシアルキル(メタ)アクリレート類;N−(2
−ジメチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N
−(2−ジエチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミ
ド、N−(2−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アク
リルアミド、N−(3−ジメチルアミノプロピル)(メ
タ)アクリルアミド、N−(2−ジエチルアミノプロピ
ル)(メタ)アクリルアミド、N−(3−ジエチルアミ
ノプロピル)(メタ)アクリルアミド等の第三級アミノ
基含有(メタ)アクリルアミド類;2−ジメチルアミノ
エチル−N−(メタ)アクリロイルカーバメート、2−
ジエチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルカー
バメート等の第三級アミノ基含有カーバメート類等を挙
げることができる。これらの成分(4)のうち、水現像
性が良好な第三級アミンが好ましく、特に露光後の組成
物の強度の観点から、2−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、2−ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、2−ジプロピルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、2−ジメチルアミノプロピル(メタ)アク
リレート、2−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリ
レート等の第三級アミノ基含有(メタ)アクリレート類
や、N−(2−ジメチルアミノエチル)(メタ)アクリ
ルアミド、N−(2−ジエチルアミノエチル)(メタ)
アクリルアミド、N−(2−ジメチルアミノプロピル)
(メタ)アクリルアミド、N−(2−ジエチルアミノプ
ロピル)(メタ)アクリルアミド等の第三級アミノ基含
有(メタ)アクリルアミド類等のα,β−エチレン系不
飽和基を有する化合物が好ましい。
【0031】成分(4)は、単独でまたは2種以上を混
合して使用することができる。成分(4)の配合量は、
感光性樹脂組成物の使用目的に応じて適宜選定すること
ができるが、成分(1)中のカルボキシル基に対するア
ミノ基のモル比(配合モル比)として、通常、0.5以
上、好ましくは0.5〜3、特に好ましくは0.5〜
2.5となるように使用される。アミノ基の配合モル比
が0.5未満では、組成物の水現像性が低下する傾向を
示す。但し、アミノ基の配合モル比が3を超えても、組
成物の水現像性が特に向上するわけではなく、経済的に
得策でない。また、本発明においては、成分(3)と成
分(4)とが同一の化合物となる場合もありうるが、そ
の場合は、これらの成分の成分(1)に対する配合量
を、前記範囲をともに満足するよう調節される。
【0032】成分(5) さらに、(5)光重合開始剤(以下、「成分5」とい
う。)は、光照射により、前記成分(3)の重合を、ま
た本発明の好ましい態様においては、成分(4)のうち
のα,β−エチレン系不飽和基を有する化合物の重合
も、開始ないし増感する成分である。成分(5)として
は、例えばジアセチル、メチルベンゾイルホルメート、
ベンジル等のα−ジケトン化合物、ベンゾイン、ピバロ
イン等のアシロイン類;ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエー
テル、ベンゾインイソブチルエーテル等のアシロインエ
ーテル類;アントラキノン、2−エチルアントラキノ
ン、2−t−ブチルアントラキノン、1,4−ナフトキ
ノン等の多核キノン類;アセトフェノン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−プロピオフェノン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシフェ
ニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、トリクロロアセトフェノン等のアセトフェノン類;
ベンゾフェノン、メチル−o−ベンゾイルベンゾエー
ト、ミヒラーズケトン等のベンゾフェノン類;キサント
ン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン等のキ
サントン類等を挙げることができる。成分(5)は、単
独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
成分(5)の配合量は、感光性樹脂組成物中の光重合性
成分の使用量、成分(5)の種類等に応じて適宜選定さ
れるが、成分(1)100重量部に対して、通常、0.
1〜20重量部、好ましくは0.1〜10重量部、特に
好ましくは0.1〜8重量部である。成分(5)の配合
量が0.1重量部未満では、組成物の光硬化度が低下す
る傾向があり、また20重量部を超えても、配合された
成分(5)の全てが光硬化に関与するわけではないので
不経済であるばかりか、成分(5)の種類によっては成
分(3)や成分(4)との相溶性が悪いため均一に分散
できない場合がある。
【0033】また、本発明の感光性樹脂組成物には、必
要に応じて、各種添加剤を配合することができる。前記
添加剤の例としては、保存安定剤として作用する熱付加
重合禁止剤が挙げられる。前記熱付加重合禁止剤として
は、例えばヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエー
テル、モノ−t−ブチルヒドロキノン、カテコール、p
−t−ブチルカテコール、p−メトキシフェノール、p
−t−ブチルカテコール、2,6−ジ−t−ブチル−p
−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−m−クレゾー
ル、ピロガロール、β−ナフトール等のヒドロキシ芳香
族化合物;ベンゾキノン、2,5−ジフェニル−p−ベ
ンゾキノン、p−トルキノン、p−キシロキノン等のキ
ノン類;ニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン、2−
メチル−2−ニトロソプロパン、α−フェニル−t−ブ
チルニトロン、5,5−ジメチル−1−ピロリン−1−
オキシド等のニトロ化合物またはニトロン化合物;クロ
ラニル−アミン系、ジフェニルアミン、ジフェニルピク
リルヒドラジン、フェノール−α−ナフチルアミン、ピ
リジン、フェノチアジン等のアミン類;ジチオベンゾイ
ルスルフィド、ジベンジルテトラスルフィド等のスルフ
ィド類;1,1−ジフェニルエチレン、α−メチルチオ
アクリロニトリル等の不飽和化合物;チオニンブルー、
トルイジンブルー、メチレンブルー等のチアジン染料;
1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル、1,
3,5−トリフェニルフェルダジル、4−ヒドロキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシ
ル、2,6−ジ−t−ブチル−α−(3,5−ジ−t−
ブチル)−4−オキソ−2,5−シクロヘキサジエン−
1−イリデン−p−トリオキシル等の安定ラジカル等を
挙げることができる。これらの熱付加重合禁止剤の配合
量は、全感光性樹脂組成物100重量部に対して、例え
ば0.001〜2.0重量部程度である。さらに、他の
添加剤としては、酸化防止剤、充填材、補強材、可塑
剤、ハレーション防止剤、接着助剤、染顔料等が挙げら
れる。
【0034】本発明の感光性樹脂組成物は、成分
(1)、成分(2)、成分(3)、成分(4)並びに成
分(5)を、必要により配合される各種添加剤ととも
に、通常、加温下で、例えばニーダー、インターミキサ
ー等を用いて十分混合することにより得ることができ
る。得られる組成物の性状は、流動性のないワックス状
ないしゴム状から、流動性が良好な低粘度液状までを自
由に調節することができ、その流動性の程度は、組成物
の使用目的に応じて適宜選定される。特に低粘度の組成
物が好ましい場合は、溶媒を適当量添加することもでき
る。本発明の感光性樹脂組成物から感光性樹脂版を加工
する際には、組成物の流動性の程度に応じて、各種の方
法を採用することができる。例えば流動性がない場合あ
るいは流動性が低い場合は、適度の間隔を有するスペー
サー間に通すか、ロールコーター等の塗布装置を用いて
適当な支持体上に塗布するか、圧縮成形、押出成形、カ
レンダー成形等により、所望の膜厚に加工することがで
きる。また、流動性が良好な組成物は、フローコート、
ロールコート、カレンダーコート、ドクターブレードコ
ート、エアナイフコート等の適宜の塗布方法により支持
体上に塗布して感光性樹脂版に加工することができるほ
か、特にスピンコートに適するレジストとして有用であ
る。これらの感光性樹脂版あるいはレジストは、所望の
パターンのネガフィルム等を介して紫外線等の化学活性
線で露光したのち、未露光部を水で洗浄・除去し、乾燥
することにより、鮮明なレリーフ画像を形成することが
できる。この場合、必要により、乾燥後再露光すること
もできる。
【0035】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げてさらに具
体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限
り、これらの実施例に何ら制約されるものではない。こ
こで、部は重量に基づく。 実施例1成分(1)の製造 (1−1):ブタジエン/メタクリル酸/エチレングリ
コールジメタクリレート/エチルアクリレート=84.
1/2.2/1.2/12.5(モル%)の組成の単量
体混合物を、ラウリル硫酸ナトリウムを乳化剤とし、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを重合開始剤と
して用いて、乳化重合した。重合後、得られたエマルジ
ョンを塩化カルシウムにより塩析・凝固し、水洗し、乾
燥して、平均粒径0.071μmの粒状架橋共重合体
(1−1)を製造した。 (1−2):ブタジエン/メタクリル酸/ジビニルベン
ゼン/メチルメタクリレート=84.1/2.2/1.
2/12.5(モル%)の組成の単量体混合物を、前記
(1−1)と同様に処理して、平均粒径0.070μm
の粒状粒状架橋共重合体(1−2)を製造した。 以上の成分(1−1)および(1−2)を表−1にまと
めて示す。
【0036】成分(2)の製造 (2−1): −重合− 10リットルのオートクレーブに、脱気・脱水したシク
ロヘキサン5Kg、テトラヒドロフラン0.25gおよび
n−ブチルリチウム1.0gを仕込んだのち、1,3−
ブタジエン200gとスチレン150gとの混合物を、
7.0g/分の速度で仕込み、75℃の等温重合を行な
った(第1段階重合)。転化率がほぼ100%に達した
のち、反応液を10℃とし、テトラヒドロフラン200
gを加え、さらに1,3−ブタジエン500gとスチレ
ン50gとを同時に添加して、昇温重合を行なった(第
2段階重合)。次いで、スチレン100gを添加して昇
温重合を続けた(第3段階重合)。転化率がほぼ100
%となったのち、重合体末端のリビングリチウム量を測
定したところ、10.9ミリモルであった。 −水素添加− 前記の第3段階重合終了後の系内に、ベンゾフェノン
2.0gを添加し、10分間撹拌した。重合体溶液の色
の変化から、リビングリチウムが重合体末端に存在しな
いことを確認したのち、シクロヘキサン20ミリリット
ル中でベンゾフェノン0.86gとn−ブチルリチウム
0.28gとを窒素雰囲気下で予め20分間反応させた
反応生成物を仕込み、さらにビス(シクロペンタジエニ
ル)チタニウムジクロリド0.36gとトルエン10ミ
リリットルに溶かしたジエチルアルミニウムクロリド
1.3gとを窒素雰囲気下で予め混合した成分を仕込ん
で撹拌した。その後、水素ガスを8Kg/cm2G の圧力で供
給し、90℃で40分間水素添加反応を行なって、水添
ジエン系ブロック重合体(2−1)を製造した。 −分析− 得られた水添ジエン系ブロック重合体の水素添加率は9
7%、Mnは12万であった。また、第1段階重合終了
時点で測定したビニル結合含量は10モル%、第2段階
重合終了時点で測定したビニル結合含量と第1段階重合
終了時点で測定したビニル結合含量とから算出した結
果、第2段階重合におけるビニル結合含量は77モル%
であった。この重合体は、スチレン含有率約43重量%
のブタジエン/スチレン共重合体からなるセグメントZ
1 、スチレン含有率約9重量%のブタジエン/スチレン
ランダム共重合体からなるセグメントX、およびポリス
チレンからなるセグメントYからなるZ1 −X−Yのブ
ロック構造を有し、セグメントXが55重量%を占め、
かつ結合スチレンの合計含有率が30重量%であった。
【0037】(2−2): −重合− 10リットルのオートクレーブに、脱気・脱水したシク
ロヘキサン5Kg、1,3−ブタジエン50gおよびスチ
レン50gを仕込み、さらにテトラヒドロフラン17.
5gおよびn−ブチルリチウム0.8gを仕込んで、5
0℃からの昇温重合を行った(第1段階重合)。転化率
がほぼ100%に達したのち、反応液を50℃とし、
1,3−ブタジエン600gとスチレン200gとを添
加して、昇温重合を行なった(第2段階重合)。その
後、1,3−ブタジエン50gとスチレン50gとを同
時に添加して、昇温重合を行なった(第3段階重合)。
転化率がほぼ100%に達したのち、重合体末端のリビ
ングリチウム量を測定したところ、7.5ミリモルであ
った。 −水素添加− 前記の第3段階重合終了後の系内に、ベンゾフェノン
1.37gを添加し、10分間撹拌した。重合体溶液の
色の変化から、リビングリチウムが重合体末端に存在し
ないことを確認したのち、シクロヘキサン20ミリリッ
トル中でベンゾフェノン1.48gとn−ブチルリチウ
ム0.5gとを窒素雰囲気下で予め20分間反応させた
反応生成物を仕込み、さらにビス(シクロペンタジエニ
ル)チタニウムジクロリド0.36gとトルエン10ミ
リリットルに溶かしたジエチルアルミニウムクロリド
1.31gとを窒素雰囲気下で予め混合した成分を仕込
んで撹拌した。その後、水素ガスを8Kg/cm2G の圧力で
供給し、90℃で40分間水素添加反応を行なって、水
添ジエン系ブロック重合体(2−2)を製造した。 −分析− 得られた水添ジエン系ブロック重合体の水素添加率は9
8%、Mnは19万、水素添加前のビニル結合含量は5
0モル%であった。この重合体は、スチレン含有率50
重量%のスチレン/ブタジエン共重合体からなるセグメ
ントY1 、スチレン含有率25重量%のブタジエン/ス
チレンランダム共重合体からなるセグメントX、および
スチレン含有率50重量%のスチレン/ブタジエン共重
合体からなるセグメントYからなるY1 −X−Yのブロ
ック構造を有し、セグメントXが80重量%を占め、か
つ結合スチレンの合計含有率が30重量%であった。
【0038】(2−3): −重合− 10リットルのオートクレーブに、脱気・脱水したシク
ロヘキサン5Kg、テトラヒドロフラン20gおよびスチ
レン50gを仕込んだのち、n−ブチルリチウム0.7
4gを添加して、70℃からの昇温重合を行った(第1
段階重合)。転化率がほぼ100%に達したのち、反応
液を70℃とし、1,3−ブタジエン600gとスチレ
ン150gとの混合物を、15g/分の速度で50分か
けて添加して、等温重合を行った(第2段階重合)。次
いで、1,3−ブタジエン100gとスチレン100g
を同時に添加し、昇温重合を行った(第3段階重合)。
転化率がほぼ100%となったのち、重合体末端のリビ
ングリチウム量を測定したところ、6.9ミリモルであ
った。 −水素添加− 前記の第3段階重合終了後の系内に、ベンゾフェノン
1.26gを添加し、10分間撹拌した。重合体溶液の
色の変化から、リビングリチウムが重合体末端に存在し
ないことを確認したのち、シクロヘキサン20ミリリッ
トル中でベンゾフェノン1.58gとn−ブチルリチウ
ム0.54gとを窒素雰囲気下で予め20分間反応させ
た反応生成物を仕込み、さらにビス(シクロペンタジエ
ニル)チタニウムジクロリド0.36gとトルエン10
ミリリットルに溶かしたジエチルアルミニウムクロリド
1.3gとを窒素雰囲気下で予め混合した成分を仕込ん
で撹拌した。その後、水素ガスを8Kg/cm2G の圧力で供
給し、90℃で40分間水素添加反応を行なって、水添
ジエン系ブロック重合体(2−3)を製造した。 −分析− 得られた水添ジエン系ブロック重合体の水素添加率は9
7%、Mnは18万、水素添加前のビニル結合含量は4
0モル%であった。この重合体は、ポリスチレンからな
るセグメントYと、スチレン含有率20重量%のブタジ
エン/スチレンランダム共重合体からなるセグメントX
と、スチレン含有率50重量%のスチレン/ブタジエン
共重合体からなるセグメントY1 からなるY−X−Y1
のブロック構造を有し、セグメントXが75重量%を占
め、かつ結合スチレンの合計含有率が30重量%であっ
た。
【0039】また比較のため、次のブロック重合体を使
用した。 (2’−1):結合スチレンの合計含有率40重量%の
非水添スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体(商品名:JSR TR2000、日本合成ゴム
製)。 (2’−2):結合スチレンの合計含有率28重量%の
非水添スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体(商品名:Kratonn TR1102、Shell Chemical
製)。以上の成分(2−1)〜(2−3)および成分
(2’−1)〜(2’−2)の内容を表−1にまとめて
示す。
【0040】評価 各実施例および各比較例における感光性樹脂組成物の評
価は、以下のとおりに行った。ポリエステルシート上
に、厚さ0.5mmの樹脂層を形成して、感光性樹脂版を
作製した。前記樹脂版の樹脂層を、日本電子精機(株)
製現像機(JOW−A4−P)を用い、30℃の温水中
でブラッシングすることにより、該樹脂層の溶出所要時
間を測定した。また前記樹脂版を、日本電子精機(株)
製露光機(JE−A2−SS)を用いて6分間露光した
のち、JIS K6301に準拠して、引張強度、破断
伸びおよび反発弾性を測定した。評価結果は、表−2に
示す。
【0041】実施例1 成分(1−1)100部、成分(2−1)10部、成分
(3)としてノナエチレングリコールモノメタクリレー
ト15部とトリメチロールプロパントリメタクリレート
15部、成分(4)としてN−(2−ジメチルアミノプ
ロピル)アクリルアミド10部、成分(5)として2,
2−ジメトキシフェニルアセトフェノン3部、さらに保
存安定剤としてp−t−ブチルカテコール0.5部を配
合し、この混合物を50℃に温調したニーダー中で30
分間撹拌して、感光性樹脂組成物を調製した。得られた
組成物は、透明なワックス状であった。表−2に示すよ
うに、この組成物は、水現像性(溶出所要時間)、引張
強度、破断伸びおよび反発弾性が何れもフレキソ印刷板
として優れており、また比較例1および比較例2の組成
物に比べて、特に引張強度および破断伸びが著しく改善
されていた。 実施例2〜4 表−2に示す成分(1)〜(5)を用いた以外は、実施
例1と同様にして感光性樹脂組成物を調製した。得られ
た組成物は、透明なワックス状であった。表−2に示す
ように、この組成物は、水現像性(溶出所要時間)、引
張強度、破断伸びおよび反発弾性が何れもフレキソ印刷
板として優れており、また比較例1および比較例2の組
成物に比べて、特に引張強度および破断伸びが著しく改
善されていた。 比較例1 成分(2)を配合しなかった以外は、実施例1と同様に
して、感光性樹脂組成物を調製した。 比較例2 実施例1の成分(2−1)10部の代わりに、成分
(2’−1)30部用いた以外は、実施例1と同様にし
て、感光性樹脂組成物を調製した。 比較例3 実施例1の成分(2−1)10部の代わりに、成分
(2’−2)10部を用いた以外は、実施例1と同様に
して、感光性樹脂組成物を調製した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は、水現像
性、引張強度、破断伸びおよび反発弾性が何れも優れて
おり、かつ透明性も良好で、優れた特性バランスを有す
るものであり、しかも、流動性のないワックス状ないし
ゴム状から低粘度液状までの性状に自由に調節すること
ができる。したがって、本発明の感光性樹脂組成物は、
フォトレジスト、製版、印刷インキ、感光性塗料、感光
性接着剤、光成形材料等の幅広い分野において、感光性
材料として極めて好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/004 503 7/027 502 7/028 7/031 H01L 21/30 21/027 // C08F 290/00 MRN (72)発明者 大嶋 昇 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 西岡 隆 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 橋口 悦治 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)カルボキシル基含有ジエン系架橋
    重合体、 (2)X、X1 、Y、Y1 、Z、Z1 、Z2 が下記に定
    義するセグメントであるとき、ブロック構造が次の式
    (i)、(ii)、(iii)、(iv) または(v) 、 (i)X−Y1 もしくはX−Z; (ii) Y1 −X−Y; (iii)Y−X−Z1 ; (iv) Y−X1 −Z2 ; (v) Z1 −X−Z; で表される脂肪族共役ジエン系ブロック重合体中の脂肪
    族共役ジエンからなる繰返し単位の80モル%以上が水
    素添加された水添ジエン系ブロック重合体からなり、セ
    グメントXあるいはセグメントX1 の水素添加物が該水
    添ジエン系ブロック重合体中の40〜95重量%を占
    め、結合芳香族ビニルの合計含有率が40重量%以下で
    あり、かつ数平均分子量が5〜60万である水添ジエン
    系ブロック重合体、 (3)光重合性不飽和単量体、 (4)アミノ基含有化合物、並びに (5)光重合開始剤 を含有することを特徴とする感光性樹脂組成物。 記 X ; 脂肪族共役ジエン重合体または結合芳香族ビニ
    ルの含有率が30重量%以下の脂肪族共役ジエン/芳香
    族ビニルランダム共重合体からなり、結合脂肪族共役ジ
    エンのミクロ構造の1,2−ビニル結合含量が30〜9
    0モル%であるセグメント; X1 : 結合芳香族ビニルの含有率が30重量%以下の
    脂肪族共役ジエン/芳香族ビニルランダム共重合体から
    なり、結合脂肪族共役ジエンのミクロ構造の1,2−ビ
    ニル結合が30〜90モル%であるセグメント; Y : 芳香族ビニル重合体または芳香族ビニルを45
    重量%以上含有する芳香族ビニル/脂肪族共役ジエン共
    重合体セグメント; Y1 : 芳香族ビニルを45重量%以上含有する芳香族
    ビニル/脂肪族共役ジエン共重合体セグメント; Z : 脂肪族共役ジエン重合体または結合芳香族ビニ
    ルの含有率が45重量%未満の脂肪族共役ジエン/芳香
    族ビニル共重合体からなり、結合脂肪族共役ジエンのミ
    クロ構造の1,2−ビニル結合含量が20モル%以下で
    あるセグメント; Z1 : 脂肪族共役ジエン重合体(但し、ポリブタジエ
    ンを除く。)または結合芳香族ビニルの含有率が45重
    量%未満の脂肪族共役ジエン/芳香族ビニル共重合体か
    らなり、結合脂肪族共役ジエンのミクロ構造の1,2−
    ビニル結合含量が20モル%以下であるセグメント; Z2 : 結合ブタジエンのミクロ構造の1,2−ビニル
    結合含量が20モル%以下であるポリブタジエンセグメ
    ント;
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