JPH0727034A - 内燃機関のアシストエア制御装置 - Google Patents

内燃機関のアシストエア制御装置

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JPH0727034A
JPH0727034A JP5166873A JP16687393A JPH0727034A JP H0727034 A JPH0727034 A JP H0727034A JP 5166873 A JP5166873 A JP 5166873A JP 16687393 A JP16687393 A JP 16687393A JP H0727034 A JPH0727034 A JP H0727034A
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air
valve
control valve
opening
fuel injection
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JP5166873A
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Yukihiro Yamashita
山下  幸宏
Hisashi Iida
飯田  寿
Keiji Honjo
恵二 本庄
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アシストエア供給装置において、冷間時のエ
ア制御弁の開閉に伴う空気脈動を抑制し、かつ、ISC
機能の制御性を向上させること。 【構成】 冷却水温センサ30の出力から冷間時と判断
されたとき、ECU25は第1流量制御弁1の開度を制
御することによりアシストエア供給量を制御する開度制
御を行う。また、暖気時と判断されたときには燃料噴射
弁23の燃料噴射に同期して第1流量制御弁1を開閉制
御する噴射同期制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に内燃機関用燃料噴
射弁のエアアシスト制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アイドル・スピード・コントロー
ル(ISC)装置を兼ねたエアアシスト制御装置とし
て、特開昭58−195057号公報に開示されている
ようなものがある。これによると、一つの流量制御弁の
開閉により各燃料噴射装置にアシストエアを供給すると
ともに、ISC用の空気も供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの制
御方法では低温時のアイドルの流量を多く必要とすると
きには、制御弁の開閉間隔が短くなるため、制御弁がそ
の要求に追従しなくなり、ISC機能の制御性が悪くな
るおそれがあった。また、制御弁開閉時の吸気脈動によ
り生じる脈動音も、暖機後に生じる脈動音とは異なった
周波数で生じるため特別な対策が必要であった。
【0004】そこで、本発明の目的は内燃機関の暖機途
中のISC制御性を確保し、かつ、低温時の吸気脈動音
をなくすことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、図1に
示したように、内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁の
噴孔周囲の圧力より高いエアを外部から導入するエア導
入部と、このエア導入部より導入したエアを上記各気筒
の燃料噴射弁の噴孔近傍に形成された開口までそれぞれ
導く複数のエア排出部とを有するエア導入通路と、この
エア導入通路に設けられ、上記エア導入部を連通・遮断
するエア制御弁と、上記エア制御弁を開閉することによ
り、燃料噴射時に上記開口から供給するエアの量を制御
するエア供給制御手段とを備える内燃機関のアシストエ
ア制御装置において、内燃機関の暖機状態を検出する暖
機状態検出手段を備え、上記エア供給制御手段は上記暖
機状態検出手段によって検出される暖機状態に応じて、
冷間時には上記エア制御弁の開度を制御する開度制御
に、暖機時には燃料噴射時期に同期してエアを供給する
ように上記エア制御弁を開閉制御する噴射同期制御に切
り換える切り換え手段を含むことを特徴とする内燃機関
のアシストエア制御装置を提供する。
【0006】
【作用】エア導入通路は、内燃機関に燃料を供給する燃
料噴射弁の噴孔周囲の圧力より高いエアを外部から導入
するエア導入部と、このエア導入部より導入したエアを
上記各気筒の燃料噴射弁の噴孔近傍に形成された開口ま
でそれぞれ導く複数のエア排出部とから構成され、さら
にこのエア導入通路には、上記エア導入部を連通・遮断
するエア制御弁が設けられている。そして、エア供給制
御手段は上記エア制御弁を開閉することにより、燃料噴
射時に上記開口から供給するエアの量を制御している。
【0007】さらに、このエア供給制御手段は、暖機状
態検出手段によって検出される暖機状態に応じて、冷間
時には上記エア制御弁の開度を制御する開度制御に、暖
機時には燃料噴射時期に同期してエアを供給するように
上記エア制御弁を開閉制御する噴射同期制御に切り換え
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の流量制御弁をアイドル・スピ
ード・コントロール(ISC)装置を兼ねたエアアシス
ト装置に適用した第1実施例について、その構成および
作動を図2,図3に従って説明する。図2は本発明の流
量制御弁の構成を示したものである。また、図3は本発
明を4気筒レシプロエンジンに適用した場合の構成図で
ある。21はエンジン本体、22は吸気管26内に設け
られており、エンジン21への空気の供給量を制御する
スロットル弁、20は吸入空気の脈動を抑えるサージタ
ンク、23a〜23dはそれぞれ、第1気筒用,第2気
筒用,第3気筒用,第4気筒用の燃料噴射インジェクタ
である。24a〜24dはそれぞれインジェクタ23a
〜23dによる噴射燃料の霧化を促進するアシストエア
を供給するためのアシストエア用エア供給管路であり、
それらの上流はエア供給管路24a,24bについては
第1の流体出力口13へエア供給通路24c,24dに
ついては第2の流体出力口15へ連通している。
【0009】1はソレノイド式ロータリ弁からなる第1
流量制御弁であり、2は第1流量制御弁の下流に配置し
たバイメタル式ロータリ弁からなる第2流量制御弁であ
る。それぞれの構成および作動については後で詳しく述
べる。第1流量制御弁1はスロットル弁22の上流から
アシストエア用エア吸入管路27を通してエアをとり入
れる第1の流入口3と、第1の流出口4と第2流出口5
とを有する。第2流量制御弁2は第2の流入口6と第3
の流入口7と第3の流出口8とを有する。第1の流出口
4は第1の流体管路9と第2の流体管路10とに連通
し、第2の流出口5は第3の流体管路11と第4の流体
管路12とに連通している。また、第2の流体管路10
は第2の流入口6に連通し、第3の流体管路11は第3
の流入口7に連通する。
【0010】そして、第1の流体管路9の一端が第1の
流体出力口13となりアシストエア用エア供給管路24
a,24bに連通し、同様に第4の流体管路12の一端
が第2の流体出力口15となりアシストエア用エア供給
管路24c,24dに連通している。また、第3の流出
口8は第3の流体出力口14となり、流体管路を介して
サージタンク20に連通する。
【0011】25は電子制御装置(ECU)であり、例
えば、クランク角度を検出する回転角センサ28や、ス
ロットル弁22の開度を検出するアイドルスイッチを兼
ねたスロットル開度センサ29、また、冷却水温を検出
する冷却水温センサ30等の各種センサからの入力信号
にもとづいて、インジェクタ23a〜23d,第1流量
制御弁1,その他の装置を制御してエンジン21の運転
状態を制御する。
【0012】また、エア供給管路24の出口の燃料噴射
弁23側端部には、図4に示す如く、燃料噴射弁23か
らの噴射燃料と第1,第2の流量制御弁1,2を介して
導入したエア(以下、ミキシングエアという。)とを効
率良く混合するためのエアミクスチャソケット120が
設けられている。このエアミクスチャソケット120
は、燃料噴射弁23の先端を気密状態で保持するための
保持部122と、燃料噴射弁23からの噴射燃料を内燃
機関各気筒#1〜#4の吸気ポート内に導入するための
孔123が穿設された燃料噴孔部124と、燃料噴孔部
124の吸気ポート側周囲にエア供給管路24を通過し
てきたミキシングエアを導くための複数の孔125が穿
設されたエア噴孔部126とから構成され、各気筒#1
〜#4の吸気ポートに装着されている。また、このエア
ミクスチャソケット120のエア噴孔部126の孔12
5の総断面積は、エア供給管路24の通路断面積の略1
/3程度となるように設定されている。
【0013】従って、各気筒#1〜#4の吸気ポートが
負圧となる内燃機関21の運転中に第1,第2の流量制
御弁1,2を開弁すると、スロットルバルブ22の上流
側圧力(略大気圧)と吸気ポートの圧力(負圧)との差
圧により、吸気管26内に流入したエアの一部が、エア
吸入管路27からエアミクスチャソケット120の内部
に流入し、エアミクスチャソケット120のエア噴孔部
126に穿設された孔125から噴出し、燃料噴射弁2
3からの噴射燃料に衝突して、噴射燃料が微粒化される
こととなる。また、上記のようにエア噴孔部126の孔
125の総断面積は、エア供給管路23の通路断面積の
略1/3程度に設定されているため、各孔125が絞り
となって、ミキシングエアの流速が高められることとな
り、その運動エネルギにより噴射燃料の微粒化が促進さ
れる。なお、図4において、符号128は、内燃機関各
気筒#1〜#4の吸気バルブを表している。
【0014】次に、第1,第2の流量制御弁1,2の構
成について述べる。なお、第1流量制御弁1,第2流量
制御弁2は、それぞれ別体でも製作可能であるが、第1
実施例では図5または図9に示すように一体化して搭載
性およびエアの応答性を向上させるようにしている。ま
た、第1実施例では、第1流量制御弁1として、ソレノ
イド式ロータリ弁を第2流量制御弁2として、バイメタ
ル式ロータリ弁を用いている。
【0015】まず、第1流量制御弁1の構成を図6,図
8を用いて説明する。図6は、図5のA−A断面図を示
したものである。また、図8は図5におけるC−C断面
図を示したものである。図6において、31は第1流量
制御弁の駆動源となる電磁コイル装置であり、33は電
磁コイル装置31のコイルへの通電状態により揺動する
マグネット、34はマグネット33に固定された第1の
シャフトでマグネット33の回転に伴って回転する。3
5,36はシャフト34を回転自在に支える第1,第2
の軸受でハウジング37に固定されている。
【0016】また、38aは第1のシャフト34に固定
され、第1の流入口3を開閉する第1の弁、38bは第
1のシャフト34に固定され、第1の流出口4及び第2
の流出口5を開閉する第2の弁である。ここで、第1,
第2の弁38a,38bは図8に示すように、第1流量
制御弁の第1の流入口3と第1の流出口4とを連通また
は第2の流出口5とを連通させる。
【0017】このとき第1の流出口4と第2の流出口5
とが連通しないようにしている。すなわち、図8におい
て第1のシャフト34が反時計方向に回転して第1の弁
38aが第1の流入口3と第1の弁室39とを連通させ
る時は、第2の弁38bは、第1の流出口4と第1の弁
室39とを連通させ、第1のシャフト34が時計方向に
回動して、第1の弁38aが第1流入口3と第1の弁室
39とを連通させる時は第2の弁38bは第2の流出口
5と第1の弁室39とを連通させるように構成されてい
る。
【0018】次に第2流量制御弁の構成を図7,図8お
よび図10に従って説明する。ここで、図7は図5にお
けるB−B断面図を、また図10は図7におけるE−E
断面図を示したものである。図7において、41は第2
のシャフト、42,43は第2のシャフト41を回転自
在に支える第3,第4の軸受でハウジング37に固定さ
れている。44aはシャフト41に固定され、第2の流
入口6を開閉する第3の弁、44bは第2のシャフト4
1に固定され流出口8を開閉する第4の弁を示す。ここ
で第3,第4の弁44a,44bは図8に示す用に第2
流量制御弁の第2の流入口6と第3の流出口8とが同時
に開になる様に設定する。すなわち、図8において第2
のシャフト41が時計方向に回転して第3の弁44aが
第2の流入口6と第2の弁室45を連通させる時は第4
の弁44bが流出口8と第2の弁室45を連通させる様
に構成されている。46は第2のシャフト41に固定さ
れたストッパで47は図9に示すエンジン21の冷却水
を導く温水通路50により加熱されると図10に示すよ
うに変形するバイメタルで一端をストッパ46と嵌合
し、他端をハウジング37でねじ結合されたホルダ・バ
イメタル48と嵌合している。なお、図10に示す様に
ストッパ46の回転範囲はホルダ・バイメタル48によ
り制限されている(図10中にθで示した範囲)。すな
わちこれにより第3,第4の弁44a,44bの開閉角
度を制限している。
【0019】次に第1の流量制御弁1と第2の流量制御
弁2とのつながりについて、図8,図9に従って説明す
る。図9は図5の反対側面図である。第1の流出口4は
第1の流体管路9と第2の流体管路10とに連通し、第
2の流体管路10は更に第2の流入口6と連通してい
る。第2の流出口5は、第3の流体管路11と第4の流
体管路12とに連通し、第3の流体管路11は更に第3
の流入口7に連通している。
【0020】次に第1流量制御弁1の駆動方法について
図11,図12にしたがって説明する。第1の流量制御
弁1の駆動に用いる電磁コイル装置は、互いに逆方向の
磁束が発生されるようになる第1および第2の励磁コイ
ル311,312が、例えば同時に巻かれるようにした
バイファイラ巻きによって巻装設定されている。
【0021】図11は電磁コイル装置31の構成を示し
ているもので、この電磁コイル装置31に設定されるマ
グネット33は、第1のシャフト34に嵌め込まれるよ
うにした円筒状に構成され、その軸線を通る線の両端部
に、NおよびSの両磁極が設定されるようになってい
る。そして、電磁コイル装置31を構成するコア32
は、シャフト34のマグネット33部分が挿通されるよ
うになる円形の開口321が形成される第1のコア32
2と、この第1のコア322と並行する状態に設定され
た第2のコア323とを備え、この第1および第2のコ
ア322,323のそれぞれの両端を第3および第4の
コア324,325によって結合した1つの閉回路が構
成されるようにしている。そして、上記第2のコア32
3に励磁コイル311,312が巻装設定される。
【0022】上記円形の開口321は、マグネット33
の外径よりやや大きく設定されているものであるが、こ
の開口321の第1のコア322の延びる方向、すなわ
ち磁束の通過する方向の両側には、それぞれ第1,第2
のディテント溝327,328が形成されている。そし
て、この電磁コイル装置31を構成するコアの特に第1
のコア322の両端部に近接する位置には、この電磁コ
イル装置31をハウジング37に取付け設定するための
ねじを挿通する第1,第2の取付け穴331,332が
形成されている。この場合、この第1,第2の取付け穴
331,332は閉回路状の磁束通路面積を制限する状
態で形成されるようになるものであり、この第1,第2
の取付け穴331,332の大きさを変えることによっ
て、磁束の通過する面積が調整されるようになる。
【0023】このような電磁コイル装置31にあって
は、第1および第2のコイル311,312に流れる励
磁電流量に対応して発生される磁束によってマグネット
33に回転力が与えられるようになるものであるが、こ
の第1,第2の励磁コイル311,312に励磁電流が
与えられない状態にあっては、マグネット33は図12
(A)で示すような状態とされる。すなわち、第1,第
2のディテント溝327,328によって、マグネット
33の周囲の磁束密度が不均一とされているものであ
り、磁束ループに不均一部分が生じて、マグネット33
の各磁極が第1,第2のディテント溝327,328の
相互間の位置、すなわちコアとの間隔が最も近接する位
置にNおよびSの各磁極が対向設定される状態となる。
【0024】第1のコイル311に励磁電流が供給され
るようになると、例えば図12(B)で矢印で示すよう
な磁束ループが形成されるようになる。ここで、円形の
開口321の側部で第1のコア322の断面積が小さく
なっているものであり、したがってこの部分で磁束が飽
和するようになる。その結果この第1のコア322の磁
束は一部マグネット33を通るようになり、第1,第2
のディテント溝327,328の側部にそれぞれSおよ
びN極が形成されるようになって、マグネット33が図
12(B)のように回転されるようになる(反時計方向
に回転)。また第2のコイル312に励磁電流が供給さ
れるようになると、上記場合とは逆に図12(C)に矢
印で示すような磁束ループが形成されるようになり、マ
グネット33が図12(C)のように逆の方向に回転さ
れるようになる(時計方向に回転)。そして、図12
(D)で示すように第1および第2のコイル311,3
12それぞれに、同時に励磁電流が供給されるような状
態となると、この両コイル311,312に流れる電流
量の割合いに対応した回転角位置にマグネット33が設
定されるようになる。
【0025】なお、第1実施例では、以上に述べたよう
な第1流量制御弁1の第1,第2のコイル311,31
2に流す励磁電流の通電時間を制御することにより、第
1流量制御弁1からの空気供給量を決定している。次
に、前記ECU25が実行するインジェクタ23a〜2
3dと第1流量制御弁1との制御ルーチンを説明する。
【0026】図13は本発明の第1実施例である4気筒
レシプロエンジン21の燃料噴射装置のECU25が実
行するインジェクタ23a〜23dと第1流量制御弁1
との制御ルーチンを示すフローチャート、また、図14
は本発明の第1実施例である4気筒レシプロエンジンの
インジェクタ23a〜23dと第1流量制御弁1の制御
信号を示すタイムチャートである。
【0027】図13に示すルーチンは、所定のタイミン
グ、例えば、クランク角で180度毎に実行される。ま
ず、ECU25は、ステップS100で燃料噴射量に相
当するインジェクタ23a〜23dの開弁時間を算出す
る。即ち、周知のように、ECU25はエアフローメー
タにて測定された吸入空気量Qを、回転角センサ28に
て検出されたエンジン21の回転数Neで割って基本噴
射量Q/Neを算出し、その基本噴射量Q/Neに、冷
却水温センサ30にて検出された冷却水温,吸気温セン
サにて測定された吸入空気温度、及び酸素濃度センサか
ら出力された空燃比信号等に対応する各種補正係数を乗
じて、インジェクタ23a〜23dの開弁時間TAUを
算出する。更に、予め、バッテリ電圧に応じてマップ化
された無効噴射時間TAUVを加算して、インジェクタ
23a〜23dの励磁時間である開弁時間TAU+TA
UVとする。
【0028】次いで、ステップS200で第1流量制御
弁1の励磁時間である開弁時間TACVの算出処理を実
行する。詳細は後述するが、第1流量制御弁1の開弁時
間TACVは、インジェクタ23a〜23dの開弁タイ
ミングに対して第1流量制御弁1をどの程度先行して開
弁させるかを示す立上げ補正時間T1、及びインジェク
タ23a〜23dの閉弁タイミングに対して第1流量制
御弁1をどの程度遅延して閉弁させるかを示す立下げ補
正時間T2を、インジェクタ23a〜23dの開弁時間
TAU+TAUVに加算して算出される。
【0029】ステップS250では、次に燃料噴射を行
う気筒が第1気筒(♯1)または、第2気筒(♯2)で
あるかを判定する。そうであれば、ステップ260にお
いて、以下のステップで述べる第1流量制御弁1の開タ
イミングで第1の流出口4が開放するように電磁コイル
装置31に励磁電流を流す。また、そうでない場合、つ
まり第3気筒(♯3)または第4気筒(♯4)の燃料噴
射を行うタイミングであれば、ステップ270に進む。
そして、以下のステップで述べる第1流量制御弁1の開
タイミングで第2の流出口5が開放するように電磁コイ
ル装置31に励磁電流を流すようにして、ステップ30
0に進む。なお、以下のステップは、ステップ250で
次に燃料噴射を行う気筒として判定された気筒に対して
実行されるものとする。
【0030】その後、ECU25は、ステップS300
で第1流量制御弁1の開弁タイミング、つまり、予め設
定されたインジェクタ23a〜23dの開弁タイミング
(例えば、クランク角でBDTC5度CA)に対して前
記立上げ補正時間T1だけ先行するタイミングに達した
か否かを判定し、未だ達していないときにはステップS
400に移行して、インジェクタ23a〜23dの開弁
タイミングに達したか否かを判定する。インジェクタ2
3a〜23dは常に第1流量制御弁1より遅れて開弁す
るため、この時点では、未だインジェクタ23a〜23
dの開弁タイミングに達していないとして、ステップS
500に移行する。次いで、ステップS500で第1流
量制御弁1の閉弁タイミングに達したか否かを判定し、
第1流量制御弁1は未だ開弁していないため、閉弁タイ
ミングにも達していないとしてステップS600に移行
する。更に、ステップS600でインジェクタ23a〜
23dの閉弁タイミングに達したか否かを判定し、この
インジェクタ23a〜23dも未だ開弁していないた
め、閉弁タイミングに達していないとしてステップS7
00に移行し、第1流量制御弁1とインジェクタ23a
〜23dとの開閉動作が終了したか否かを判定し、終了
していないため前記ステップS300に戻り、このステ
ップS300〜ステップS700の処理を繰り返す。
【0031】そして、ステップS300で第1流量制御
弁1の開弁タイミングに達したと判定すると、図13に
示すように、ステップS800で第1流量制御弁1への
制御信号を立上げて開弁させた後、再びステップS30
0〜ステップS700の処理を繰り返す。次いで、立上
げ補正時間T1が経過して、ステップS400でインジ
ェクタ23a〜23dの開弁タイミングに達したと判定
すると、ステップS900でインジェクタ23a〜23
dへの制御信号を立上げて開弁させ、更に、インジェク
タ23a〜23dが開弁してから開弁時間TAU+TA
UVが経過して、ステップS600でインジェクタ23
a〜23dの閉弁タイミングに達したと判定すると、ス
テップS1100でインジェクタ23a〜23dへの制
御信号を立下げて閉弁させる。その後、第1流量制御弁
1が開弁してから開弁時間TACVが経過して、ステッ
プS500で第1流量制御弁1の閉弁タイミングに達し
たと判定すると、ステップS1000で第1流量制御弁
1への制御信号を立下げて閉弁させ、ステップS700
で第1流量制御弁1とインジェクタ23a〜23dの開
閉動作が終了したと判定して、このルーチンを終了す
る。
【0032】なお、以上は立下げ補正時間T2として正
の値が設定されて、インジェクタ23a〜23dの閉弁
後に第1流量制御弁1を閉弁させた場合を説明したが、
エンジン21の運転状況によっては立下げ補正時間T2
が負の値として設定される場合もある。したがって、こ
のときにはステップS1100のインジェクタ23a〜
23dの閉弁に先行して、ステップS1000で第1流
量制御弁1が閉弁される。
【0033】次に、前述した制御ルーチンのステップS
200でECU25にて実行される第1流量制御弁1の
開弁時間TACVの算出処理ルーチンを説明する。図1
5及び図16は本発明の第1実施例であるエンジンの燃
料噴射装置のECUが実行する第1流量制御弁の開弁時
間の算出ルーチンを示すフローチャート、図17は本発
明の第1実施例であるエンジンの燃料噴射装置の実際の
燃料噴射に対してミキシングエアの供給を同期させた状
態を示すタイムチャート、図18は本発明の第1実施例
であるエンジンの燃料噴射装置の負荷起動による回転低
下時のインジェクタと第1流量制御弁の制御信号を示す
タイムチャート、図19は本発明の第1実施例であるエ
ンジンの燃料噴射装置のECUが実際のエンジン回転数
と目標回転数との差に応じて立下げ補正時間の補正量を
設定するためのマップを示す説明図、図20は本発明の
第1実施例であるエンジンの燃料噴射装置のECUがフ
ァーストアイドル時に冷却水温に応じて立下げ補正時間
の補正量を設定するためのマップを示す説明図である。
【0034】図15及び図16に示すように、ECU2
5は、ステップS201で回転角センサ28にて検出さ
れたエンジン21の回転数Neが2000rpm以上で
あるか否かを判定し、2000rpm以上のときには、
ステップS202で第1流量制御弁1を常時開弁状態に
保持して、このルーチンを終了する。即ち、前記ステッ
プS300〜ステップS1100の処理では、インジェ
クタ23a〜23dと共に第1流量制御弁1をエンジン
21の回転に同期して開閉制御しているため、エンジン
21の回転数が上昇すると、第1流量制御弁1の応答性
の問題でその開閉動作に遅れが生じるためである。ま
た、このときには吸入空気量を制御するスロットルバル
ブ22の開度に応じて各気筒の燃焼室内に多量の吸入空
気が導入されて、その回転数を制御されているため、後
述するスロットルバルブ22が閉じられたアイドル運転
時等のように、第1流量制御弁1を開閉動作させて第
1,第2の流体出力口13,15からのミキシングエア
(インジェクタから噴射される燃料の霧化を促進するた
めの空気)の供給量を調整する必要はないためでもあ
る。
【0035】また、前記ステップS201で回転数Ne
が2000rpm未満のときには、ステップS203で
スロットルバルブ22が全閉であるかを検討するアクセ
ル開度センサ29のオンオフ状態に基づいてエンジン2
1がアイドル運転中か否かを判定し、アイドル運転中で
ないときには、2000rpm未満のオフアイドル状態
であると見做してステップS204に移行し、予め設定
された負の値の設定値TAを立下げ補正時間T2として
設定する。その後、ステップS205に移行して予め設
定された正の値の設定値TBを立上げ補正時間T1とし
て設定し、ステップS206で、次式にしたがって第1
流量制御弁1の開弁時間TACVを算出し、このルーチ
ンを終了する。
【0036】
【数1】TACV=T1+(TAU+TAUV)+T2 したがって、図13に示すステップS800及びステッ
プS900で第1流量制御弁1とインジェクタ23a〜
23dが開弁されるときには、図17に示すように、イ
ンジェクタ23a〜23dの制御信号の立上げに対し
て、第1流量制御弁の制御信号の立上げが立上げ補正時
間T1だけ先行することになり、また、ステップS10
00及びステップS1100で第1流量制御弁1とイン
ジェクタ23a〜23dとが閉弁されるときには、立下
げ補正時間T2が負の値であることから、インジェクタ
23a〜23dの制御信号の立下げに対して第1流量制
御弁1の制御信号の立下げが立下げ補正時間T2だけ先
行することになる。
【0037】そして、第1流量制御弁1の応答性やミキ
シングエアの慣性の影響等を考慮した上で、立上げ補正
時間T1の長さは、燃料噴射が実際に開始された時点
(図17にaで示す)で、第1流量制御弁1の開口面積
の増加によりインジェクタ23a〜23dにアシストエ
アを供給するために第1,第2の流体出力口13,15
に設けられたエア噴孔部の上流圧力が最大値に達するよ
うに設定されている。また、立下げ補正時間T2の長さ
は、燃料噴射が実際に終了される時点(図17にbで示
す)まで、エア噴孔部の上流圧力が最大値を維持し、か
つ、それ以降は上流圧力が急激に低下するように設定さ
れている。
【0038】その結果、この2000rpm未満のオフ
アイドル状態のときには、ミキシングエアが主に燃料噴
射中に供給され、前述した2000rpm以上の場合と
同じく、燃料の微粒化を促進する役割を果たす。また、
前記ステップS203でエンジン21がアイドル運転中
であると判定したときには、ステップS207に移行し
て、アイドル回転数のフィードバック条件が成立してい
るか否かを判定する。周知のように、このフィードバッ
ク条件は、エンジン25のアイドル回転数をフィードバ
ック制御する必要がある条件として定められたものであ
り、例えば、エンジン21の冷却水温が80℃以上のと
きや、車速が3km/h未満のとき等に成立する。ECU
25は、ステップS207で冷却水温センサ30にて検
出された冷却水温や車速を検出する車速センサにて検出
された車速に基づいて、このフィードバック条件が成立
していると判定したときには、ステップS208に移行
する。
【0039】そして、ステップS208で、車輌に搭載
されたエアコンや電気的負荷の作動状況、或いは、車輌
がA/T車である場合はNレンジやDレンジ等のシフト
位置の相違に応じて目標回転数NTを、例えば700r
pmに設定する。次いで、ステップS209で回転角セ
ンサで検出された実際のエンジン21の回転数Neと目
標回転数NTとの差ΔNeを算出する。
【0040】
【数2】ΔNe=Ne−NT その後、ステップS210で図19に示すECU25の
ROMに格納されたマップに基づいて、差ΔNeに応じ
た補正量ΔT2を設定し、ステップS211で前回の立
下げ補正時間T2に補正量ΔT2を加算した値を、今回
の立下げ補正時間T2として設定する。
【0041】
【数3】T2←T2+ΔT2 更に、ステップS205で立上げ補正時間T1として、
前述した2000rpm未満のオフアイドル時と同一の
値を設定し、ステップS206でこれらの立上げ補正時
間T1及び立下げ補正時間T2に基づいて第1流量制御
弁1の開弁時間TACVを算出して、このルーチンを終
了する。
【0042】以上の処理により、例えば、図14に示す
ように、立下げ補正時間T2として正の値が設定され、
前記ステップS1000及びステップS1100で第1
流量制御弁1とインジェクタ23a〜23dが閉弁され
るときには、インジェクタ23a〜23dの制御信号の
立下げに対して、第1流量制御弁1の制御信号の立下げ
が立下げ補正時間T2だけ遅延される。そして、この立
下げ補正時間T2は、実際のエンジン回転数Neと目標
回転数NTとの差ΔNeを小さくする方向に補正量ΔT
2によって補正され、その結果、エンジン21が目標回
転数NTである700rpmに維持される。
【0043】したがって、例えば、車輌の急激な操舵に
よりパワーステアリング用ポンプの回転負荷が増加し
て、図18に示すように、エンジン21の回転数が急激
に低下したとき(Cで示す)は、ステップS209で負
の値の差ΔNeが算出されるため、ステップS210で
補正量ΔT2が正の値として設定され、ステップS21
1で立下げ補正時間T2が遅延化される。よって、ミキ
シングエアの供給量の増加によりエンジン21の回転数
は再び上昇して、最終的に目標回転数NTの700rp
mに回復する。また、エアコンが起動したときには、ス
テップS208で目標回転数NTが、例えば900rp
mに設定されて、ステップS209〜ステップS211
の処理により、実際のエンジン21の回転数が900r
pmに調整される。
【0044】なお、立下げ補正時間T2は、必ずしも正
の値に設定されるとは限らず、エンジン21の回転を増
速させる方向に回転負荷が作用したとき等には、アイド
ル回転数の増加を抑制して目標回転数NTに維持すべ
く、立下げ補正時間T2が負の値に転じて設定されて、
第1流量制御弁1の開弁時間TACVが短縮化されるこ
ともある。
【0045】即ち、このアイドル運転時でフィードバッ
ク条件が成立しているときには、第1流量制御弁1の開
弁時間TACVが立下げ補正時間T2により適宜補正さ
れて、エンジン21がエアコンや電気的負荷等の作動状
況、或いはシフト位置に応じた目標回転数NTに保持さ
れる。したがって、このときのミキシングエアは、噴射
燃料の微粒化を促進する役割に加えて、アイドル回転数
を適正値に維持する役割も果たす。
【0046】一方、前記ステップS207でアイドル回
転数のフィードバック条件が成立していないと判定した
ときには、ステップS212に移行し、エンジン21の
冷却水温に応じ、開度制御実行状態かどうか判定する。
ここで、開度制御実行条件とは、例えば冷却水温が30
℃以下である等の内燃機関の暖機状態で決まるものであ
る。開度制御実行条件が成立していない場合、ステップ
S213に移行し、図20に示すECU25のROMに
格納されたマップに基づいて、エンジン21の冷却水温
に応じた補正量T2THWを設定する。次いで、ステッ
プS214でエンジン21の回転数を低下させる負荷が
作用しているか否か、即ち、車輌に搭載されたエアコン
や電気的負荷が起動されたり、車輌がA/T車である場
合はシフト位置がDレンジに切り換えられたりしたか否
かを判定し、負荷があるときには、ステップS215で
その負荷に応じた補正量T2LDを設定し、ステップS
216で補正量T2THWに補正量T2LDを加算した
値を、立下げ補正時間T2として設定する。
【0047】
【数4】T2←T2THW+T2LD その後、ステップS205で立上げ補正時間T1として
前述した2000rpm未満のオフアイドル時と同一の
値を設定し、ステップS206でこれらの立上げ補正時
間T1及び立下げ補正時間T2に基づいてエア制御弁2
8の開弁時間TACVを算出して、このルーチンを終了
する。また、ステップS214で負荷が作用していない
ときには、ステップS216で冷却水温に応じた補正量
T2THWを立下げ補正時間T2として設定する。
【0048】ここで、図20に示すように、補正量T2
THWは、エンジン2の冷却水温が低いときほど正の大
きな値に設定され、また、冷却水温が約70℃以上のと
き、つまり、エンジン21の暖機がほぼ完了したときに
は、負の値に応じて設定される。したがって、前記ステ
ップS1000及びステップS1100でインジェクタ
23a〜23dと第1流量制御弁1が閉弁されるときに
は、エンジン21の冷間時であれば、図14に示すよう
に、第1流量制御弁1の制御信号の立下げが立下げ補正
時間T2だけ遅延され、ミキシングエアの供給量の増加
によりエンジン21の回転数が上昇して、ファーストア
イドル回転が実行され、また、暖機完了時であれば、図
17に示すように、第1流量制御弁1の制御信号の立下
げが立下げ補正時間T2だけ先行し、ミキシングエアの
供給量の減少に伴いエンジン21の回転数が低下して、
ファーストアイドル回転が終了する。
【0049】また、前記補正量T2LDは、負荷の種別
に応じて所定の大きさの正の値として設定され、この補
正量T2LDの加算により第1流量制御弁1の開弁時間
TACVが延長補正される。したがって、ミキシングエ
アの供給量の増加に伴い、例えば、Dレンジへの切換時
には、トルクコンバータの負荷によるアイドル回転の低
下が防止され、また、エアコンの起動時には、冷房能力
の確保のためにアイドル回転が若干増加される。
【0050】即ち、このアイドル運転時でフィードバッ
ク条件が成立していないときには、第1流量制御弁1の
開弁時間TACVが立下げ補正時間T2により適宜補正
されて、冷却水温に応じたファーストアイドル回転が実
行され、加えて、エアコンや電気的負荷の起動、或い
は、Dレンジへの切換等が行なわれたときには立下げ補
正時間T2が延長補正されて、負荷に応じたアイドル回
転数が維持される。したがって、このときのミキシング
エアは、フィードバック条件が成立しているときと同じ
く、噴射燃料を微粒化する役割に加えて、アイドル回転
数を適正値に維持する役割も果たす。
【0051】ステップ212で開度制御実行条件が成立
した場合にはステップS217に移行し、エンジン21
の冷却水に応じた開度制御の基本デューティ比DTHW
を図22に示したマップより求める。その後、ステップ
S218で現在、負荷がかかっているかを判定し、かか
っていればステップS219に、かかっていなければス
テップS220に進む。ステップS219では負荷に応
じた補正量DLDをマップより読み込み、ステップS2
20に進む。ステップS220ではまず次式よりデュー
ティ比を求める。
【0052】
【数5】Duty=DTHW+DLD そして、このデューティ比に応じた分だけ第1流量制御
弁1を開制御し、本ルーチンを終了する。なお、冷却水
温に応じたデューティ比を図22に、水温による制御切
り換えマップを図23に示す。
【0053】これらの図からわかるように、冷却水温が
低いほどアイドルに必要な空気量が多いためデューティ
比も大きくなるように設定されており、また、冷却水温
が低いときには開度制御を、高いときには燃料噴射と同
期してエアを供給するタイムド制御を行うように設定さ
れている。これにより、冷間時には第1の流量制御弁1
を全開,全閉制御しないので、吸気脈動音を抑えること
ができる。
【0054】次に第2流量制御弁2の駆動方法について
説明する。図8は図9の温水通路50からバイメタル4
7が充分加熱されて第3,第4の弁44a,bが第2の
流入口6,第3の流出口8を閉じているところを示す。
温水通路50に流れる冷却水の水温が低く、バイメタル
47への加熱が少ない時、すなわちエンジン21の冷え
ている時はバイメタル47によりシャフト41が回転
し、第2の流入口6と第2の弁室45とが、また第3の
流出口8と第2の弁室45とがそれぞれ冷却水温に応じ
た開度で連通する。これにより、エンジン21の冷間時
に第3の流出口からサージタンク20に空気を送ること
ができ、アシストエアだけでは不足する供給空気量を補
うことができる。
【0055】以上述べた構成および駆動方法により本発
明はアシストエア制御弁として次の様に作動する。エン
ジン21が冷えている時、第2流量制御弁2は、第2の
流入口6と第2の弁室45とが、また第3の流出口8と
第2の弁室45とがそれぞれ連通している。ここで第1
の流量制御弁1を反時計方向に駆動すれば第1の流入口
3と第1の弁室39が第1の流出口4と第1の弁室39
が連通し、 (1)第1の流入口3→第1の流出口4→第1の流体通
路9→第1の流体出力口13 (2)第1の流入口3→第1の流出口4→第2の流体通
路10→第2の流入口6→第3の流入口7→第3の流体
通路11→第2の流体出力口15 (3)第1の流入口3→第1の流出口4→第2の流体通
路10→第2の流入口6→第3の流出口8→第3の流体
出力口14 という3系統の空気の流れができる。そして、第1の流
体出力が1・2気筒側アシストエアに、第2の流体出力
が3・4気筒側アシストエアに、第3の流体出力がサー
ジタンク側へのエア供給となる。
【0056】次にエンジン21が十分暖まっている時に
は、第2流量制御弁2は、第2の流入口6と第3の流出
口8とが共に閉じているため第3の流体出力口14から
の空気の供給がなくなる。ここで第1流量制御弁1を反
時計方向に駆動すれば第1の流入口3→第1の流出口4
→第1の流体通路9→第1の流体出力口13というエア
の流れになり、これが第1,第2気筒側へのアシストエ
ア供給路となる。次に第1流量制御弁1を時計方向に駆
動すれば、第1の流入口3→第2の流出口5→第4の流
体通路12→第2の流体出力口15というエアの流れに
なり、これが第3,第4気筒側へのアシストエア供給路
となる。この様に第1流量制御弁1の駆動回転方向を変
えることにより、第1,第2気筒側・第3,第4気筒側
各々別々にアシストエアを供給することができる。
【0057】第1実施例において、第1流量制御弁1が
エア制御弁に、ステップS212,ステップS300,
ステップS500,ステップS1000がエア供給制御
手段に、冷却水温センサ30が暖機状態検出手段にそれ
ぞれ相当し、機能する。以上4気筒エンジンの第1,第
2気筒及び第3,第4気筒を2グループ化しアシストエ
アを供給する場合を説明したが、その他にも図21に示
したようなグループ化しない場合や6気筒エンジンやそ
の他の多気筒エンジンにも本発明は適用できる。
【0058】また、本発明の第1実施例では構成の簡素
化のために第3の流入口7を絞り弁を設けない位置にし
たが、絞り弁を設けても良い。また、第3流出口のみを
閉じる弁タイミングを設けてもよい。さらに、第1,第
2の流量制御弁は、ロータリー弁に限るものでなく、ス
ピル弁等でもよい。また、第2流量制御弁にバイメタル
を用いず、ソレノイド式ロータリ弁等をECUで制御す
るようにしてもよい。
【0059】以上、第1実施例によれば、冷間時には第
1流量制御弁1を開度制御するため脈動音を防止するこ
とができ、さらに、全開全閉制御時のような作動遅れが
ないため、快適なISCを行うことができる。また、暖
機後はタイムド制御を行うため、第1実施例のような構
造の流量制御弁を用いると、暖機後のISCにおいて流
量制御弁に異常が発生しても必要以上の空気量を供給す
ることができないのでオーバーランを防止することもで
きる。
【0060】以上のように第1実施例ではエアバルブと
しての第2流量制御弁がエア制御弁としての第1の流量
制御弁の下流に設けられて一体化しているエア制御弁に
ついて説明したが、他の構成のエア制御弁でもよい。次
に第2に実施例として、分配型エア制御弁に本発明を用
いた例について図面にしたがって説明する。
【0061】まず図24は、第1実施例に用いた4気筒
内燃機関(エンジン)21において、第2の流量制御弁
2をなくし、第1の流量制御弁1の代わりに図25,図
26に示した分配弁101を用いたものである。さらに
分配弁101の上流には分配弁101に流れる空気量を
調節するエア制御弁102が設けられている。その他の
構成については第1実施例と同じであるため説明は省略
する。
【0062】分配弁101は、図25に示す如く、略円
柱状の中空部130、この中空部130にエア制御弁1
02を通過してきたエアを導入するための第1の流入口
3、中空部130に導入されたエアを第1気筒#1と第
2気筒#2のエア供給管路24a,24b側に導くため
の第1の流体管路9、及び、中空部130に導入された
エアを第3気筒#3と第4気筒#4のエア供給管路24
c,24d側に導くための第4の流体管路12を有する
ハウジング134を備えている。そして、このハウジン
グ134には、中空部130を軸心方向に貫き、両端が
ベアリング135,136により回動自在に軸支された
回転軸137と、回転軸137に固設され、回転軸13
7の回動により第1,第4の流体管路9,12の一方又
はその両方を開閉するロータリ式のバルブ138と、回
転軸137の一端に接続され、回転軸137を回転駆動
することにより、バルブ138の位置を電磁的に切り換
えるアクチュエータ139と、から構成されている。
【0063】つまり、分配弁101は、アクチュエータ
139への通電電流を切り換えることにより、バルブ1
38の位置を、第1の流体管路9のみを開いてミキシン
グエアを第1及び第2気筒#1,#2にのみ供給する図
26(a)に示すA位置、第4の流体管路12のみを開
いてミキシングエアを第3及び第4気筒#3,#4にの
み供給する図26(b)に示すB位置、第1,第4の流
体管路9,12を共に開いてミキシングエアを全気筒#
1〜#4に同時に供給する図26(c)に示すC位置、
及び、第1,第4の流体管路9,12を共に閉塞して全
気筒#1〜#4へのミキシングエアの流入を防止する図
26(d)に示す閉位置のいずれかに制御できるように
されている。
【0064】なお、図25において、(a)は分配弁1
01の全体構成を概略的に表す断面図、(b)は(a)
に示すX−X線断面図、(c)は分配弁101の第1,
第4の流体管路9,12の位置関係を表す底面図であ
る。また図25(a),(b)において第4の流体管路
12を表す点線は、単に第1の流体管路9に対する位置
を表しており、第4の流体管路12が紙面の向こう側に
あることを表す所謂隠れ線とは違う。また図26におい
て、バルブ138の形状や第1,第4の流体管路9,1
2の位置は図25と異なっているが、これは分配弁10
1の動作を解り易くするためである。
【0065】また、エア制御弁102及び分配弁101
は、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロコンピ
ュータからなる電子制御装置(以下、ECUという)2
5により駆動制御される。そこで次に、ECU25に
て、インジェクタ23,エア制御弁102,及び分配弁
101を駆動するために実行される制御処理について、
図27に示すフローチャートを用いて説明する。
【0066】この処理は、エンジン21の180℃A毎
に実行される処理であり、処理が開始されると、まずス
テップS1510にて、エンジン21の回転速度、吸入
空気量、冷却水温等に基づき、エンジン21の運転状態
に応じたインジェクタ23a〜23dの開弁時間TAU
を算出し、この算出した開弁時間TAUに、バッテリ電
圧に応じて設定されるインジェクタ4の無効噴射時間T
AUVを加算することにより、インジェクタ23a〜2
3dの励磁時間である開弁時間TAU+TAUVとす
る。
【0067】続くステップS1520において、開度制
御実行条件が成立しているかを判断する。ここで、開度
制御実行条件とは、例えば冷却水温センサ30によって
検出された冷却水温が30℃以下である等のエンジン2
1の暖機状態を判断するものとする。ここで、開度制御
実行条件が成立していればステップS1530に進む。
ここでは、開度制御処理が実行される。この処理のフロ
ーチャートを示したものが図28である。以下この図面
にしたがって説明する。
【0068】この処理が実行されると、まずステップS
1531において、冷却水温に応じた基本デューティ比
DTHWを図22に示したマップより設定する。次に現
在、負荷がかかっているかを判定し、かかっていればス
テップS1533に、かかっていなければステップS1
534に進む。ステップS1533では、負荷に応じた
デューティ補正値DLDをマップより設定し、ステップ
S1534に進む。ステップS1534では、分配弁1
01をC位置に駆動制御し、さらに次のステップS15
35では、デューティ比を次式より求める。
【0069】
【数6】Duty=DTHW+DLD そして、このデューティ比分だけエア制御弁102を開
制御して、このルーチンを抜ける。また、ステップS1
520において、開度制御実行条件を満たしていなかっ
たときにはステップS1540に進む。ステップ154
0では、インジェクタ23a〜23dが実際に燃料噴射
を行なう燃料噴射時間内(図29に示す期間T0内)
に、インジェクタ23a〜23dの噴孔近傍にミキシン
グエアを供給するのに必要なエア制御弁102の励磁時
間(制御弁開弁時間)TACVを算出する。
【0070】すなわち、図29に示す如く、エア制御弁
102を開弁するためにエア制御弁02の制御信号を立
ち上げた後エア制御弁102が実際に開くまでには応答
遅れがあり、またエア制御弁102が開いてエンジン2
1の吸気ポートにミキシングエアが噴射されるまでには
応答遅れがあり、逆にエア制御弁102を閉弁するため
にエア制御弁102の制御信号を立ち下げた後エア制御
弁102が実際に閉じるまでには応答遅れがあり、また
エア制御弁102が閉じてミキシングエアの噴射が終了
するまでには応答遅れがあることから、ここでは、ステ
ップ1510で算出した噴射弁開弁時間TAU+TAU
Vに、インジェクタ23a〜23dの開弁タイミングに
対してエア制御弁102をどの程度先行して開弁させる
かを示す所定の立上げ補正時間T1を加えると共に、噴
射弁開弁時間TAU+TAUVから、インジェクタ23
a〜23dの閉弁タイミングに対してエア制御弁102
をどの程度遅延して閉弁させるかを示す所定の立下げ補
正時間T2を減じることにより、制御弁開弁時間TAC
Vを算出する。
【0071】このように、ステップ1540にて制御弁
開弁時間TACVが算出されると、今度は続くステップ
1550に移行して、現在排気行程にあり、今回燃料を
噴射供給すべき気筒(噴射気筒)が、予め設定されたイ
ンジェクタ23の開弁タイミング(例えば、BTDC5
°CA)に達しているか否かを判断する。そして、ステ
ップ1550にて、現在、噴射気筒のインジェクタ23
が開弁タイミングに達していると判断されると、ステッ
プ1560に移行して、噴射気筒のインジェクタ23を
開弁するために、その制御信号を立ち上げ、ステップ1
570に移行する。また逆にステップ1550にて、現
在、インジェクタ23の開弁タイミングに達していない
と判断されると、そのままステップ1570に移行す
る。
【0072】次に、ステップ1550では、現在開弁中
のインジェクタ23が存在する場合に、その開弁時間が
ステップ1510で算出した噴射弁開弁時間TAU+T
AUVに達したか否かを判断することにより、現在開弁
中のインジェクタ23が閉弁タイミングに達したか否か
を判断する。そして、このステップ1550にて、現在
開弁中のインジェクタ23が閉弁タイミングに達したと
判断されると、ステップ1580にて、現在そのインジ
ェクタ23を閉弁するために出力している制御信号を立
ち下げ、ステップ1590に移行し、逆にステップ15
70にて現在開弁中のインジェクタ23が存在しないか
或は現在開弁中のインジェクタ23が閉弁タイミングに
達していないと判断されると、そのままステップ159
0に移行する。
【0073】ステップ1590では、上記ステップ15
40にて算出した制御弁開弁時間TACVが、エンジン
21が180°CA回転するのに要する時間を上回って
いるか否かを判断する。そして、このステップ1590
にて、制御弁開弁時間TACVが、エンジン21が18
0℃A回転するのに要する時間を上回っていると判断さ
れた場合には、ステップ1600にて、分配弁101
を、ミキシングエアを全気筒#1〜#4に供給可能なC
位置に駆動制御し、続くステップ1610にて、エア制
御弁102を開弁するためにその制御信号を立ち上げた
後、ステップ1750に移行する。
【0074】一方、ステップ1590にて、制御弁開弁
時間TACVが、エンジン21が180°CA回転する
のに要する時間を上回っていないと判断された場合に
は、ステップ1620に移行して、今回燃料を噴射供給
すべき気筒、つまり噴射気筒が、第1気筒#1及び第2
気筒#2のいずれかであるか否かを判断する。そして、
噴射気筒が第1気筒#1及び第2気筒#2のいずれかで
あれば、ステップ1630に移行して、現在、噴射気筒
のインジェクタ4の開弁タイミングに対して立上げ補正
時間T1だけ先行したエア制御弁102の開弁タイミン
グに達しているか否かを判断する。
【0075】このステップ1630にて、現在、エア制
御弁102の開弁タイミングに達していると判断された
場合には、ステップ1640にて、分配弁101を、ミ
キシングエアを第1気筒#1及び第2気筒#2にのみ供
給可能なA位置に駆動制御し、続くステップ1650に
て、エア制御弁102を開弁するためにその制御信号を
立ち上げ、ステップ1660に移行する。また逆に、ス
テップ1630にて、現在、エア制御弁102の開弁タ
イミングに達していないと判断された場合には、そのま
まステップ1660に移行する。
【0076】次に、ステップ1660では、エア制御弁
102の開弁中に、その開弁時間がステップ1540で
算出した制御弁開弁時間TACVに達したか否かを判断
することにより、エア制御弁102が閉弁タイミングに
達したか否かを判断する。そしてこのステップ1660
にて、現在エア制御弁102の閉弁タイミングに達して
いると判断された場合には、ステップ1670に移行し
て、エア制御弁102を閉弁するためにその制御信号を
立ち下げ、ステップ1680にて、分配弁101を閉位
置に駆動制御した後、ステップ1750に移行する。ま
た逆に、ステップ1660にて、現在エア制御弁16の
閉弁タイミングに達していないと判断された場合には、
そのままステップ1750に移行する。
【0077】次に、上記ステップ1620にて、噴射気
筒が第1気筒#1及び第2気筒#2のいずれでもないと
判断された場合、つまり噴射気筒が第3気筒#3又は第
4気筒#4である場合には、ステップ1690に移行し
て、上記ステップ1630と同様に、現在、エア制御弁
102の開弁タイミングに達しているか否かを判断す
る。
【0078】そして、このステップ1690にて、現
在、エア制御弁102の開弁タイミングに達していると
判断された場合には、ステップ1700にて、分配弁1
01を、ミキシングエアを第3気筒#3及び第4気筒#
4にのみ供給可能なB位置に駆動制御し、続くステップ
1710にて、エア制御弁102を開弁するためにその
制御信号を立ち上げ、ステップ1720に移行する。ま
た逆に、ステップ1690にて、現在、エア制御弁10
2の開弁タイミングに達していないと判断された場合に
は、そのままステップ1720に移行する。
【0079】次に、ステップ1720では、上記ステッ
プ1660と同様に、エア制御弁102の開弁中に、そ
の開弁時間がステップ1540で算出した制御弁開弁時
間TACVに達したか否かを判断することにより、エア
制御弁102が閉弁タイミングに達したか否かを判断す
る。そしてこのステップ1720にて、現在エア制御弁
102が閉弁タイミングに達していると判断された場合
には、ステップ1730に移行して、エア制御弁102
を閉弁するためにその制御信号を立ち下げ、ステップ1
740にて、分配弁101を閉位置に駆動制御した後、
ステップ1750に移行する。また逆に、ステップ17
20にて、現在エア制御弁102の閉弁タイミングに達
していないと判断された場合には、そのままステップ1
750に移行する。
【0080】次に、ステップ1750では、エンジン2
1が180°CA回転する間に実行すべきインジェクタ
23,エア制御弁102,及び分配弁101の開閉作動
が全て終了したか否かを判断し、各弁の作動が全て終了
していれば、一旦当該処理を終了し、逆に、各弁の作動
が終了していなければ再度ステップ1550に移行す
る。
【0081】以上説明したように、第2実施例の燃料噴
射装置においては、インジェクタ23の噴孔近傍にミキ
シングエアを導くためのエア吸入管路27に、これを開
閉するエア制御弁102と、ミキシングエアを供給する
気筒をエンジン21の全気筒#1〜#4を2つにグルー
プ分けした気筒群毎に切換可能な分配弁101とを設
け、図30に示す如く、インジェクタ23の燃料噴射に
同期してエア制御弁102を開弁すると共に、そのエア
制御弁102の開弁に同期して、分配弁101の弁位置
を、燃料噴射中の気筒を含む気筒群にミキシングエアを
供給可能な位置(A位置又はB位置)に切り換えるよう
にされている。
【0082】さらに、エア制御弁102を冷間時には開
度制御し、暖機後はタイムド制御することにより冷間時
のISC機能の制御性を良化するとともに、脈動音も防
止することができる。第2実施例において、冷却水温セ
ンサ30が暖機状態検出手段に、ステップS1520,
ステップS1630,ステップS1650〜ステップS
1670,ステップS1690,ステップS1710〜
ステップS1730,ステップS1535がエア供給制
御手段にそれぞれ相当し、機能する。
【0083】以上、本発明を4気筒内燃機関の独立噴射
方式の燃料噴射装置に適用した実施例について説明した
が、本発明は、気筒毎にインジェクタを備えた多気筒内
燃機関の燃料噴射装置であれば、気筒数の異なる内燃機
関の燃料噴射装置であっても、またグループ噴射方式の
燃料噴射装置であっても、適用することができる。また
次に、上記実施例では、エア吸入通路27を吸気管26
のスロットルバルブ22より上流側に接続し、スロット
ルバルブ22の上流側の圧力(略大気圧)と内燃機関2
1の吸気ポートの圧力との差圧によってミキシングエア
を供給する装置について説明したが、例えば高圧エアを
発生するエアポンプを備え、このエアポンプから出力さ
れる高圧エアをミキシングエアとして内燃機関各気筒に
供給するようにした装置においても、本発明を適用する
ことができる。
【0084】
【発明の効果】以上のような構成を採ることにより、本
発明によれば、冷間時にはエア制御弁をエア供給制御手
段により開度制御するので、頻繁な全開全閉制御にとも
なう空気脈動音を抑制することができる。さらに、エア
制御弁の作動遅れも防止できるため、ISC機能の制御
性を損なうこともない。
【0085】また、内燃機関が暖機され必要なエア流量
が少なくなると、開度制御ではアシストエア流量制御に
必要な空気量とアイドル回転制御に必要な空気量とを微
妙に変化させるのが困難なため、これに適した噴射同期
制御に切り換える。これにより、暖機後も最適なアシス
トエア流量供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成要件を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例に用いる流量制御弁の構成
図である。
【図3】本発明を4気筒レシプロエンジンに用いた第1
実施例のシステム構成図である。
【図4】燃料噴射弁の噴孔周囲に設けられたエアミクス
チャソケットの構成を表す断面図である。
【図5】第1実施例に用いた流量制御弁の平面図であ
る。
【図6】図5におけるA−A断面図である。
【図7】図5におけるB−B断面図である。
【図8】図5におけるC−C断面図である。
【図9】図5の反対側面図である。
【図10】図5におけるE−E断面図である。
【図11】本実施例に用いた電磁コイル装置の構成図で
ある。
【図12】(A)〜(D)は、本実施例に用いた電磁コ
イル装置の作動説明図である。
【図13】本実施例に用いたECUが実行するインジェ
クタと第1流量制御弁との制御ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図14】本実施例に用いたインジェクタと第1流量制
御弁との制御信号を示すタイムチャートである。
【図15】本実施例のECUが実行する第1流量制御弁
の開弁時間の算出ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図16】本実施例のECUが実行する第1流量制御弁
の開弁時間の算出ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図17】本実施例のエンジンの燃料噴射装置の実際の
燃料噴射に対してミキシングエアの供給を同期させた状
態を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施例であるエンジンの燃料噴射装
置の負荷起動による回転低下時のインジェクタと第1流
量制御弁との制御信号を示すフローチャートである。
【図19】実際のエンジン回転数と目標回転数との差に
応じて立ち下げ補正時間の補正量を設定するためのEC
UのROMに記憶されているマップを示す図である。
【図20】ファーストアイドル時に冷却水温に応じて立
ち下げ補正時間の補正量を設定するためのECUのRO
Mに記憶されているマップを示す図である。
【図21】第1実施例において、エア排出部をグループ
化しないときの構成図である。
【図22】冷却水温に応じて第1流量制御弁の開度を設
定するのに用いる基本デューティ比を設定するマップを
示す図である。
【図23】冷却水温に応じて設定される各弁の開度と最
大流量との関係を示した相関図である。
【図24】第2実施例の4気筒内燃機関の燃料噴射装置
全体の構成を表す概略構成図である。
【図25】(a)〜(c)は第2実施例に用いた分配弁
の構成を表す説明図である。
【図26】(a)〜(d)は分配弁の弁位置切換動作を
説明する説明図である。
【図27】ECUにて実行される制御処理を表すフロー
チャートである。
【図28】ECUにて実行される制御処理を表すフロー
チャートである。
【図29】エア制御弁の応答特性及びその開閉タイミン
グを説明する説明図である。
【図30】図6の制御処理による燃料噴射弁,エア制御
弁,及び分配弁の一連の開閉動作を表す動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 第1流量制御弁 2 第2流量制御弁 21 エンジン 22 スロットル弁 23a〜23d インジェクタ 25 電子制御装置 26 吸気管 28 回転角センサ 30 冷却水温センサ 101 分配弁 102 エア制御弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁の
    噴孔周囲の圧力より高いエアを外部から導入するエア導
    入部と、このエア導入部より導入したエアを上記各気筒
    の燃料噴射弁の噴孔近傍に形成された開口までそれぞれ
    導く複数のエア排出部とを有するエア導入通路と、 このエア導入通路に設けられ、上記エア導入部を連通・
    遮断するエア制御弁と、 上記エア制御弁を開閉することにより、燃料噴射時に上
    記開口から供給するエアの量を制御するエア供給制御手
    段とを備える内燃機関のアシストエア制御装置におい
    て、 内燃機関の暖機状態を検出する暖機状態検出手段を備
    え、 上記エア供給制御手段は上記暖機状態検出手段によって
    検出される暖機状態に応じて、冷間時には上記エア制御
    弁の開度を制御する開度制御に、暖機時には燃料噴射時
    期に同期してエアを供給するように上記エア制御弁を開
    閉制御する噴射同期制御に切り換える切り換え手段を含
    むことを特徴とする内燃機関のアシストエア制御装置。
JP5166873A 1993-07-06 1993-07-06 内燃機関のアシストエア制御装置 Pending JPH0727034A (ja)

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