JPH06288323A - 内燃機関のアシストエア制御装置 - Google Patents

内燃機関のアシストエア制御装置

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JPH06288323A
JPH06288323A JP5258484A JP25848493A JPH06288323A JP H06288323 A JPH06288323 A JP H06288323A JP 5258484 A JP5258484 A JP 5258484A JP 25848493 A JP25848493 A JP 25848493A JP H06288323 A JPH06288323 A JP H06288323A
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opening
valve
air
control valve
air control
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JP5258484A
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English (en)
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Hisahiro Suzumura
寿浩 鈴村
Hisashi Iida
飯田  寿
Keiji Honjo
恵二 本庄
Kenji Ikuta
賢治 生田
Shigenori Isomura
磯村  重則
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M69/00Low-pressure fuel-injection apparatus ; Apparatus with both continuous and intermittent injection; Apparatus injecting different types of fuel
    • F02M69/04Injectors peculiar thereto
    • F02M69/047Injectors peculiar thereto injectors with air chambers, e.g. communicating with atmosphere for aerating the nozzles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D7/00Other fuel-injection control
    • F02D7/02Controlling fuel injection where fuel is injected by compressed air
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴射燃料の良好な微粒化性能を確保しつつ、
故障等でバイパス通路の全開状態が続く場合の内燃機関
のオーバランを防止する。 【構成】 噴射燃料を微粒化するためスロットル弁14
の上流から燃料噴射弁26の噴孔近傍まで空気をバイパ
スするエアミクスチャ管路27を開閉するエア制御弁2
8の開度を、機関温度の変化に逆比例させ且つエンジン
2の負荷の大きさに比例させるため、スロットル弁14
近傍の吸気管12の外壁に取り付けたエア制御弁28に
おいて、回転軸51の一端部に固設した永久磁石57及
びその近傍に配設したコイル55により電磁的に開閉作
動するロータリ式バルブ53を設け、一部分に切欠き5
9aを設けた円盤状のガード部材59を回転軸51の他
端部に固設し、先端61aが切欠き59a内に差し込ま
れ基端61bがコイルばね63を介しハウジング49に
支持されると共にスロットル弁14にリンク機構65を
介し連結されたバイメタル61を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スロットル弁の上流の
空気を燃料噴射弁の噴孔近傍までバイパスするバイパス
通路を開閉制御することにより、燃料噴射弁の噴孔から
噴射される燃料の微粒化を促すため噴射燃料に吹き付け
るアシストエアを、制御する内燃機関のアシストエア制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平1ー96457号公報に開
示されているように、燃料噴射弁から内燃機関へ噴射す
る燃料を効果的に微粒化するため、燃料噴射弁による燃
料の噴射時期に同期させてバイパス通路に設けた流量制
御弁を開閉制御する、いわゆるタイムドエアミクスチャ
システム(以下、タイムドAMSという)があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のタイムドA
MSでは、流量制御弁の開閉作動を制御する制御手段等
の故障によりバイパス通路の全開状態が続く場合、全開
のバイパス通路から空気が内燃機関に吸入され続ける。
その際、スロットル弁が大きく開かれていると、吸気管
を通じて内燃機関に吸入される空気量全体に対して、全
開のバイパス通路を介し吸入される空気量の割合が小さ
いので、大きな問題は生じない。
【0004】しかし、スロットル弁の開度が小さいと
き、特にスロットル弁を全閉にして内燃機関をアイドル
運転しているときには、内燃機関へ吸入される空気量は
少量であり、流量制御弁の開閉制御によってアイドル運
転に必要な空気量が調整されているので、前述のように
全開のバイパス通路から内燃機関に空気が吸入され続け
ると、内燃機関に必要以上の量の空気が吸入され、アイ
ドル回転数が所望の回転数を超えて著しく上昇する、い
わゆるオーバランが発生する。
【0005】一方、特公昭55ー9555号公報に開示
されているように、特に低温時において、燃料噴射弁か
ら噴射する燃料の霧化を促して着火し易くすることによ
り始動及び暖機運転を効果的に行うため、内燃機関の冷
却水の温度に連動する機械的なリンク機構によってバイ
パス管の空気量調節弁の開度を制御し、内燃機関の温度
が低いほど空気量調節弁の開度を大きくし、逆に内燃機
関の温度が高くなると空気量調節弁の開度を小さくし
て、バイパス管を通る空気量を機関温度に逆比例させて
いる従来技術もあった。
【0006】この従来技術を前述したタイムドAMSに
組み合わせた場合、機関温度が低いとき内燃機関に多量
の空気を供給して暖機を促進し得るだけでなく、機関温
度が上昇するに連れてリンク機構によりバイパス通路の
流量制御弁の開度が小さくされ、内燃機関への吸入空気
量が少なくなるため、前述したオーバランの発生も防止
することができる。
【0007】しかしながら、そのような組合せ技術を採
用した場合、流量制御弁の開度は、内燃機関のアイドル
運転時だけでなくスロットル弁が大きく開かれる高負荷
運転時にも機関温度に応じて設定されるため、暖機後の
高負荷運転時においてタイムドAMSの前述した機能を
十分に発揮し得ない。すなわち一般に、スロットル弁が
大きく開かれる内燃機関の高負荷運転時においては、内
燃機関に吸入される空気量が多く、そのため高くなった
吸気管圧力と大気との差圧が小さくなり、従ってバイパ
ス通路を通るアシストエアの量も少なくなって、噴射燃
料の微粒化性能も低下する。それ故、前述の組合せ技術
を採用し機関温度の上昇に伴って流量制御弁の開度を制
限する場合、暖機後の高負荷運転時においては、流量制
御弁が絞りとなってバイパス通路内での圧力損失が発生
するため、アシストエアの量が更に低下し、効果的に噴
射燃料を微粒化することができず、タイムドAMSの機
能を十分発揮することができない。
【0008】そこで、本発明は、噴射燃料の良好な微粒
化性能を確保しつつ、故障等でバイパス通路の全開状態
が続く場合の内燃機関のオーバランを防止することがで
きる内燃機関のアシストエア制御装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の構
成は、図1に例示するように、スロットル弁の上流側の
吸気管に設けた開口と該スロットル弁の下流側且つ燃料
噴射弁の噴孔近傍に設けた開口とを連通するバイパス通
路と、該バイパス通路を開閉する開閉手段と、該開閉手
段の開閉作動を制御して前記バイパス通路を開閉する開
閉制御手段と、前記開閉手段が前記バイパス通路を開く
ときの開度を、前記内燃機関の機関温度が高いほど小さ
い、且つ、前記負荷が大きいほど大きい開度に制限する
開度制限手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】また請求項2記載の発明の構成は、請求項
1記載の発明において、前記開度制限手段は、前記開閉
手段の開作動を機械的に制限することにより前記バイパ
ス通路の開度を制限する機械的制限機構から成り、前記
開閉制御手段は、前記開閉手段が前記バイパス通路を開
くときの開度を、前記開度制限手段が制限する開度近傍
でしかも該開度よりも小さな開度として決定する開度決
定手段と、該開度決定手段が決定する開度に応じて前記
開閉手段の開時の開度を制御する開度制御手段と、を備
えて成ることを特徴とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の発明では、開閉
制御手段が開閉手段の開閉作動を制御しバイパス通路を
開閉する。そして、開度制限手段により、開閉手段がバ
イパス通路を開くときの開度を、機関温度が高いほど小
さく、且つ、内燃機関の負荷が大きいほど大きい開度に
制限する。
【0012】このような請求項1記載の発明では、開度
制限手段を設けているので、開閉制御手段等の故障によ
り開閉手段が開き続けバイパス通路が全開している状態
において内燃機関をアイドル運転する場合に、全開のバ
イパス通路から内燃機関へ空気が吸入され続け、機関温
度の上昇に伴って内燃機関のアイドル回転数が上昇して
も、開閉手段がバイパス通路を開くときの開度を機関温
度が高いほど小さくなるように制限し、バイパス通路を
通って内燃機関に吸入される空気量を減らして、内燃機
関のオーバランを防止することができる。
【0013】また請求項1記載の発明では、開度制限手
段を設けているので、暖機後にスロットル弁を開き高負
荷運転を行う場合、内燃機関の負荷の増加に比例して開
閉手段がバイパス通路を開くときの開度も大きくなり、
バイパス通路を通るアシストエアに対しての開閉手段に
よる圧力損失も減って、噴射燃料の微粒化のために十分
な量のアシストエアを確保することができ、噴射燃料の
良好な微粒化性能を保持することができる。
【0014】一方、請求項2記載の発明では、機械的制
限機構から成る開度制限手段が開閉手段の開作動を機械
的に制限することによりバイパス通路の開度を制限し
て、開閉手段がバイパス通路を開くときの開度を機関温
度が高いほど小さく、且つ、内燃機関の負荷が大きいほ
ど大きくする。また開度決定手段にて、開閉手段がバイ
パス通路を開くときの開度を、開度制限手段が制限する
開度近傍でしかもその開度よりも小さな開度として決定
し、開度決定手段が決定する開度に応じ、開度制御手段
が開閉手段の開時の開度を制御してバイパス通路を開閉
する。
【0015】このような請求項2記載の発明では、機械
的制限機構から成る開度制限手段と、開度決定手段及び
開度制御手段を備えて成る開閉制御手段とを設けている
ので、開閉手段がバイパス通路を開くときの開度を制限
して機関温度が高いほど小さく、且つ、内燃機関の負荷
が大きいほど大きい開度とすべき条件が成立している場
合、開度制限手段が開閉手段の開作動を機械的に制限す
るときの開度近傍でしかもその開度よりも小さな開度
で、開閉手段の開時の開度を制御する。
【0016】従って、故障等がない正常な状態において
前述のように開閉手段がバイパス通路を開くときの開度
を制限すべき条件が成立している場合、開度制御手段が
開閉手段の開時の開度を制御するので、バイパス通路を
開くために開閉手段が開作動するに際して、開度制限手
段の機械的制限機構は実質的に機能せず、開閉手段がバ
イパス通路を開く度に開度制限手段が機能し機械的制限
機構が摩耗したり損傷したりすることを防止することが
できる。
【0017】それ故、請求項2記載の発明では、前述し
たような開度制限手段を設けて得られる噴射燃料の良好
な微粒化性能の確保及び内燃機関のオーバラン防止とい
う請求項1記載の発明による効果に対しての信頼性を高
めることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を詳細
に説明する。但し、本発明は以下に詳述する実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、当業者が想到し得る全ての実施例を含む。第1実施
例であるエンジンの燃料噴射装置1のシステム構成を表
す図2に示すように、エンジンの燃料噴射装置1は、エ
ンジン2、エアミクスチャ装置3、及びこれらをマイク
ロコンピュータ等でプログラム制御する電子制御装置
(以下、単に「ECU」という)4から構成されてい
る。エンジン2は、シリンダ5、ピストン6、及びシリ
ンダヘッド7から燃焼室8を形成し、この燃焼室8には
点火プラグ9が配設されている。エンジン2の吸気系
は、燃焼室8に対し吸気バルブ10を介して連通する吸
気ポート11と吸気管12、吸入空気の脈動を吸収する
サージタンク13、吸入空気量を調整するスロットル弁
14、及びエアクリーナ15から構成される。エンジン
2の排気系は、燃焼室8に対し排気バルブ18を介して
連通する排気ポート19と排気管20、及び触媒コンバ
ータ21から構成されている。
【0019】エンジン2の点火系は、点火に必要な高電
圧を出力するイグナイタ22、及び図示しないクランク
軸に連動してイグナイタ22で発生した高電圧を点火プ
ラグに分配供給するディストリビュータ23より構成さ
れている。エンジン2の燃料系は、燃料を貯蔵するフュ
ーエルタンク24、その燃料を圧送するフューエルポン
プ25、圧送された燃料を吸気ポート11に噴射する電
磁式の燃料噴射弁26から構成されている。
【0020】エアミクスチャ装置3は、吸気管12のス
ロットル弁14の上流側から吸入空気の一部を導入し
て、燃料の微粒化を促進すべく、燃料噴射弁26の燃料
噴孔部近傍に送給するエアミクスチャ管路27、及びス
ロットル弁14近傍の吸気管12の外壁に取り付けら
れ、ECU4の制御にしたがって開閉することにより、
このエアミクスチャ管路27を連通・遮断する2ポート
2位置電磁弁であるエア制御弁28から構成されてい
る。
【0021】エンジン2の燃料噴射装置1は検出器とし
て、吸気管12のスロットル弁14の上流側に設けられ
て、吸入空気量を計測するエアフローメータ31、エア
フローメータ31の内部に設けられて、吸入空気温度を
測定する吸気温センサ32、スロットル弁14の開度を
検出するスロットルポジションセンサ33、スロットル
弁14の全閉状態を検出するアイドルスイッチ34、シ
リンダブロック5aの冷却系統に配設されて、冷却水温
を検出する水温センサ35、排気管20内に設けられ
て、排気中の残存酸素濃度に応じた空燃比信号を出力す
る酸素濃度センサ36、ディストリビュータ23のカム
シャフトの1/24回転毎に、即ち、クランク角で30
度毎に回転角信号を出力する回転角センサ37を備えて
いる。
【0022】上記の各センサ及びスイッチの検出信号は
ECU4に入力され、ECU4はエンジン2及びエアミ
クスチャ装置3を制御する。ECU4は、CPU4a、
ROM4b、RAM4cを中心に論理演算回路を構成
し、コモンバス4dを介して入出力部4eに接続され
て、外部との入出力を行う。次に、エアミクスチャ装置
3中の燃料噴射弁26の燃料噴孔部近傍の構造を説明す
る。
【0023】燃料噴射弁26の燃料噴孔部近傍の構造の
部分拡大断面を表す図3に示すように、燃料噴射弁26
の燃料噴孔部近傍は、燃料噴射弁26、エアミクスチャ
管路27、及びエアミクスチャソケット41から構成さ
れている。エアミクスチャソケット41には、複数のエ
ア噴孔部42、及び燃料噴孔部43が穿設されている。
また、エアミクスチャ管路27とエア制御弁28の通路
断面積は、エア噴孔部42の通路断面積の合計の3倍程
度を確保するように設定され、その結果、エア噴孔部4
2が最小絞りとなっている。
【0024】そして、エンジン2の運転中において、吸
気ポート11内は負圧となり、一方、スロットル弁14
の上流側は大気圧に近い圧力に保持される。したがっ
て、その差圧により、エア制御弁28の開弁時には、吸
気管12内のスロットル弁14の上流側の吸入空気の一
部が、エアミクスチャ管路27からエアミクスチャソケ
ット41の内部に流入し(以下、この時の吸入空気を単
に「ミキシングエア」という)、エアミクスチャソケッ
ト41の各エア噴孔部42から噴出し、燃料噴射弁26
の燃料噴孔部43から噴射された燃料液滴に衝突して微
粒化する。前述したように、エアミクスチャ管路27や
エア制御弁28に対してエア噴孔部42が最小絞りとな
っているため、この箇所でミキシングエアの流速が最大
に高められて、その運動エネルギが燃料の微粒化のため
に有効に用いられる。その後、微粒化された燃料液滴
は、燃料噴孔部43から吸気ポート11内に噴流として
流出する。
【0025】なお、燃料噴射装置1は、エンジン2のア
イドル運転に必要な吸入空気を供給する専用のエア管路
は備えておらず、後述するように、そのアイドル運転を
ミキシングエアのみにより維持するように構成されてい
る。したがって、エア噴孔部42の通路断面積の合計
は、4気筒のエンジンの場合、4本分で極冷間時のファ
ーストアイドル要求空気量、例えば、16m3 /hを供
給可能な大きさに設定されている。
【0026】図4に概略を示すように、エア制御弁28
の基本構造は、ハウジング49(図6、7参照)に対し
て回動可能に取り付けられた回転軸51と、回転軸51
に固設され、回転軸51と共に回動することによりハウ
ジング49に設けられた空気の流出口52を開閉するた
めのロータリ式のバルブ53と、回転軸51の一端部に
固設されてバルブ53の開閉制御を電磁的に行うための
永久磁石55と、永久磁石55近傍に配設され、その近
傍の磁界を変化させるため後述するフローチャート(図
8等)に示す手順に従い制御信号が加えられるコイル5
7と、回転軸51の他端部に固設され、一部分に切欠き
59aが設けられた円盤状のガード部材59と、屈曲し
た先端61aがガード部材59の切欠き59a内に差し
込まれ、基端61bがハウジング49にコイルばね63
(図6、図7参照)を介して支持されると共にスロット
ル弁14にリンク機構65を介して連結され、先端61
aの位置が周囲の温度変化及びスロットル弁14の開度
に応じて変化することによってガード部材59の回動可
能範囲ひいてはバルブ53の回動可能範囲を制限するた
めのバイメタル61と、から構成されている。
【0027】ここで、バイメタル61の温度特性及びバ
イメタル61とスロットル弁14とを接続するリンク機
構65の機械的特性は、図5(A)に示すように、温度
が50℃をこえる場合に、温度上昇に逆比例し且つスロ
ットル弁14開度に正比例してガード部材59及びバル
ブ53の回動範囲が変化することによりエア制御弁28
の開度が変化するように設定されている。なお、エア制
御弁28はスロットル弁14近傍の吸気管12外壁に取
り付けられており、スロットル弁14近傍へは冷寒時の
凍結防止のためにエンジン2の冷却水が配管により取り
回されているので、バイメタル61に作用する温度はエ
ンジン2の機関温度及び機関温度にほぼ等しい冷却水の
温度と等しい。
【0028】このようなエア制御弁28では、例えば図
6(A)に示すように、スロットル弁14全閉時におい
て温度が20℃のときには、リンク機構65により下方
に押し下げられたバイメタル61が縮んでいるため、バ
イメタル61の先端61aは最下部から30度くらい上
方に向かって回転した位置にあり、それ故、先端61a
でガード部材59の回動が制限されることなしに、バル
ブ53の回動による空気の流出口52の(ひいてはエア
制御弁28の)100%開と全閉とが繰り返される。
【0029】一方、図6(B)に示すように、スロット
ル弁14全閉時において温度が80℃のときには、リン
ク機構65により下方に押し下げられたバイメタル61
が伸びているため、バイメタル61の先端61aは最下
部に位置し、それ故、先端61aでガード部材59及び
バルブ53の回動範囲が制限されてエア制御弁28の約
40%開と全閉とが繰り返される。
【0030】ところで、正常な運転状態においては、後
述のとおり燃料噴射弁26の開閉に同期して開閉制御す
るエア制御弁28の開弁時間を調節することによって、
アイドル運転時におけるエンジン2への吸入空気量を調
整し、アイドル回転数を適宜調節しているのであるが、
故障等によりエア制御弁28が開いたままの状態となっ
た場合にアイドル運転を続けると、開いたままのエア制
御弁28からエンジン2へ空気が吸入され続け、アイド
ル回転数が過度に上昇し、規制回転数を超えオーバラン
してしまう。
【0031】図5(B)のイ)〜ニ)は、ー20℃、0℃、
20℃、40℃の夫々の冷却水温でエンジン2を始動さ
せ、エア制御弁28を全開したときのミキシングエア量
16m3 /hに、全閉したスロットル弁14からの漏れ
空気量2m3 /hを加えた空気量18m3 /hで、エン
ジン2を実験的にアイドル運転し続けた場合の冷却水温
とアイドル回転数との関係を表す。
【0032】図5(B)のイ)に示すように、ー20℃の
極低温の冷却水温でエンジン2を始動したとき、冷却水
温が50℃を超えると、1500rpmの規制回転数を
超えてエンジン2がオーバランし、また、同図のロ)、ハ)、
ニ)に示すように、始動時の冷却水温がー20℃より高く
なると、規制回転数をこえてオーバランするときの冷却
水温も50℃より高くなる。このように吸入空気量を一
定とした場合における、アイドル回転数及びエンジン2
の温度の相関関係は、エンジン2の温度の上昇に伴う、
エンジンオイルの粘性の低下、着火の容易化等々の原因
に基づく。
【0033】第1実施例では、上述のとおり、リンク機
構65でスロットル弁14に連結されたバイメタル6
1、ガード部材59、及びロータリ式バルブ53等から
成るエア制御弁28を用いているので、かりに冷却水温
がー20℃のときにエンジン2を始動させスロットル弁
14を全閉にしてアイドル運転を続ける場合に、例えば
コイル57の短絡、断線、又は後述のようにコイル57
へデューティ信号を送るECU4の誤動作等が故障原因
となってエア制御弁28が開いたままの状態が継続して
も、冷却水温が50℃を超えると、冷却水温の上昇に逆
比例してエア制御弁28の開度が小さく制限され、ミキ
シングエア量が減ることによりエンジン2に供給される
アイドル運転のための空気量が減る。従って、エアフロ
ーメータ31で測定される吸入空気量Qが減って、後述
のとおり吸入空気量Q及びエンジン2の回転数Ne等に
基づいて算出される燃料噴射弁26からの基本燃料噴射
量TAU0も減少するため、アイドル回転数が過度に増
加することはない。
【0034】それ故、第1実施例では、故障等でエア制
御弁28が開いたままの状態において、スロットル弁1
4を全閉にしてアイドル運転を行う場合に、エンジン2
のアイドル回転数がオーバラン規制回転数を超える前に
エア制御弁28の開度を制限することにより、エンジン
2の回転数を抑制して、エンジン2のオーバランを防止
しフェイルセーフを図ることができる。
【0035】エア制御弁28では、また図7(A)、
(B)に示すように、スロットル弁14が全開の場合、
バイメタル61は、温度20℃で縮んだ状態にあって
も、又は温度80℃で延びた状態にあっても、リンク機
構65により上方に引き上げられているため、バイメタ
ル61の先端61aは最下部から50度乃至30度くら
い上方に向かって回転した位置にあり、それ故、先端6
1aによりガード部材59の回動が制限されることなし
に、バルブ53の回動によってエア制御弁28は100
%開と全閉とを繰り返すことが可能である。従って、ス
ロットル弁14が全開されエアミクスチャ管路27の入
口と出口との差圧が小さな状態においては、エア制御弁
28の開度が100%とされることにより、エア制御弁
28によるミキシングエアに対しての圧力損失を減らし
て十分な量のミキシングエアを確保することができるの
で、燃料噴射弁26から噴射される燃料を良好に微粒化
することができる。
【0036】すなわち、第1実施例では、スロットル弁
14が開かれることにより吸気ポート11内の圧力と大
気圧との差が小さくなった場合には、図5(A)に示す
とおり、冷却水温が50℃を超えても、エア制御弁28
の開度がスロットル弁14の開度に比例する大きさとな
ることによりミキシングエアに対するエア制御弁28で
の圧力損失を減らすことができるので、スロットル弁1
4が開かれて吸気ポート11内圧力と大気との差圧が小
さくなっても十分な量のミキシングエアを確保すること
ができ、燃料噴射弁26から噴射される燃料を良好に微
粒化することができる。
【0037】次に、ECU4が実行する燃料噴射弁26
とエア制御弁28の制御ルーチンを説明する。図8は燃
料噴射装置1のECU4が実行する燃料噴射弁26とエ
ア制御弁28の制御ルーチンを示すフローチャート、ま
た図9は燃料噴射装置1の実際のエンジン回転数が目標
回転数に収束したときの燃料噴射弁26とエア制御弁2
8の制御信号を示すタイムチャートである。
【0038】図8に示すルーチンは、所定のタイミン
グ、例えば、クランク角180度毎に実行される。ま
ず、ECU4は、ステップS100で燃料噴射量に相当
する燃料噴射弁26の開弁時間を算出する。即ち、周知
のように、ECU4はエアフローメータ31にて測定さ
れた吸入空気量Qと、回転角センサ37にて検出された
エンジン2の回転数Neとに基づき、エンジン2の負荷
Q/Neに対応した基本燃料噴射量TAU0を算出し、
その基本燃料噴射量TAU0に、水温センサ35にて検
出されたエンジン2の冷却水温、吸気温センサ32にて
測定された吸入空気温度、及び酸素濃度センサ36から
出力された空燃比信号等に対応する各種補正係数を乗じ
て、燃料噴射弁26の開弁時間TAUを算出する。更
に、予め、バッテリ電圧に応じてマップ化された無効噴
射時間TAUVを加算して、燃料噴射弁26の励磁時間
である開弁時間TAU+TAUVとする。
【0039】次いで、ステップS200でエア制御弁2
8の励磁時間(即ちコイル57にデューティ信号を印加
する時間)である開弁時間TACVの算出処理を実行す
る。詳細は後述するが、このエア制御弁28の開弁時間
TACVは、燃料噴射弁26の開弁タイミングに対して
エア制御弁28をどの程度先行して開弁させるかを示す
立上げ補正時間T1、及び燃料噴射弁26の閉弁タイミ
ングに対してエア制御弁28をどの程度遅延して閉弁さ
せるかを示す立下げ補正時間T2を、燃料噴射弁26の
開弁時間TAU+TAUVに加算した結果に、図12に
示すエア制御弁28の開度割合ACVAの逆比率を乗ず
ることによって算出される。
【0040】その後、ECU4は、ステップS300で
エア制御弁28の開弁タイミング、つまり、予め設定さ
れた燃料噴射弁26の開弁タイミング(例えば、クラン
ク角でBTDC5度CA)に対して立上げ補正時間T1
だけ先行するタイミングに達したか否かを判定し、未だ
達していないときにはステップS400に移行して、燃
料噴射弁26の開弁タイミングに達したか否かを判定す
る。前述したように、燃料噴射弁26は常にエア制御弁
28より遅れて開弁するため、この時点では、未だ燃料
噴射弁26の開弁タイミングに達していないとして、ス
テップS500に移行する。次いで、ステップS500
でエア制御弁28の閉弁タイミングに達したか否かを判
定し、エア制御弁28は未だ開弁していないため、閉弁
タイミングにも達していないとしてステップS600に
移行する。更に、ステップS600で燃料噴射弁26の
閉弁タイミングに達したか否かを判定し、この燃料噴射
弁26も未だ開弁していないため、閉弁タイミングに達
していないとしてステップS700に移行し、エア制御
弁28と燃料噴射弁26との開閉動作が終了したか否か
を判定し、終了していないためステップS300に戻
り、このステップS300〜ステップS700の処理を
繰り返す。
【0041】そして、ステップS300でエア制御弁2
8の開弁タイミングに達したと判定すると、図8に示す
ように、ステップS800でエア制御弁28への制御信
号を立上げて開弁させた後、再びステップS300〜ス
テップS700の処理を繰り返す。その際、エア制御弁
28に対しての制御信号のデューティ比は、後述する図
10のステップS200Aにて算出される。次いで、立
上げ補正時間T1が経過して、ステップS400で燃料
噴射弁26の開弁タイミングに達したと判定すると、ス
テップS900で燃料噴射弁26への制御信号を立上げ
て開弁させ、更に、燃料噴射弁26が開弁してから開弁
時間TAU+TAUVが経過して、ステップS600で
燃料噴射弁26の閉弁タイミングに達したと判定する
と、ステップS1100で燃料噴射弁26への制御信号
を立下げて閉弁させる。その後、エア制御弁28が開弁
してから開弁時間TACVが経過して、ステップS50
0でエア制御弁28の閉弁タイミングに達したと判定す
ると、ステップS1000でエア制御弁28への制御信
号を立下げて閉弁させ、ステップS700でエア制御弁
28と燃料噴射弁26の開閉動作が終了したと判定し
て、このルーチンを終了する。
【0042】なお、以上は立下げ補正時間T2として正
の値が設定されて、燃料噴射弁26の閉弁後にエア制御
弁28を閉弁させた場合を説明したが、エンジン2の運
転状況によっては立下げ補正時間T2が負の値として設
定される場合もある。従って、このときにはステップS
1100の燃料噴射弁26の閉弁に先行して、ステップ
S1000でエア制御弁28が閉弁される。
【0043】次に、前述した制御ルーチンのステップS
200でECU4にて実行されるエア制御弁28の開弁
時間TACVの算出処理ルーチンを説明する。図10及
び図11はECU4が実行するエア制御弁28の開弁時
間の算出ルーチンを示すフローチャート、図12はエン
ジン2の冷却水温THW及びスロットル弁14の開度で
あるスロットル開度THOに基づきエア制御弁28の開
度割合ACVAを求めるためのマップ、図13は図12
で求めたエア制御弁28の開度割合ACVAに基づき、
ロータリ式バルブ53を開閉制御するデューティ信号の
デューティ比を求めるためのマップ、図14は燃料噴射
装置1の実際の燃料噴射に対してミキシングエアの供給
を同期させた状態を示すタイムチャート、図15は燃料
噴射装置1の負荷起動による回転低下時の燃料噴射弁2
6とエア制御弁28の制御信号を示すタイムチャート、
図16はECU4が実際のエンジン回転数と目標回転数
との差に応じて立下げ補正時間の補正量を設定するため
のマップ、図17はECU4がファーストアイドル時に
エンジン2の冷却水温THWに応じて立下げ補正時間の
補正量を設定するためのマップである。
【0044】図10及び図11に示すように、ECU4
は先ず、ステップS200Aにて、冷却水温THW及び
スロットル開度THOを読み込んで、それら冷却水温T
HW及びスロットル開度THOの値に基づき、図12に
示すマップからエア制御弁28の開度割合ACVA
(%)を求め、更にその開度割合ACVAの値に基づい
て、図13に示すマップからエア制御弁28のコイル5
7に印加するデューティ信号のデューティ比を求める。
【0045】ここで、図12に示すように、冷却水温T
HWが50℃をこえる場合に、開度割合ACVAはスロ
ットル開度THOに比例し冷却水温THWに逆比例する
関係として設定され、また図13に示すように、デュー
ティ比は開度割合ACVAに比例する関係として設定さ
れている。そして、図12に示す関係と図5(A)に示
す関係との比較から明らかなように、ECU4による冷
却水温THW及びスロットル開度THOに基づいたエア
制御弁28の開度の電気的な制限は、前述のリンク機構
65、バイメタル61、及びガード部材59等にて奏さ
れるエア制御弁28の機械的な開度制限(図5等参照)
を、一層上回ったものとされている。
【0046】つづいてステップS201で回転角センサ
37にて検出されたエンジン2の回転数Neが2000
rpm以上であるか否かを判定し、2000rpm以上
のときには、ステップS202でエア制御弁28を常時
開弁状態に保持して、このルーチンを終了する。即ち、
ステップS300〜ステップS1100の処理では、燃
料噴射弁26と共にエア制御弁28をエンジン2の回転
に同期して開閉制御しているため、エンジン2の回転数
が上昇すると、エア制御弁28の応答性の問題でその開
閉動作に遅れが生じるためである。また、このときには
スロットル弁14の開度に応じて燃焼室8内に多量の吸
入空気が導入されて、その回転数を制御しているため、
後述するスロットル弁14が閉じられたアイドル運転時
等のように、エア制御弁28を開閉動作させてエアミク
スチャ管路27からのミキシングエアの供給量を調整す
る必要がないためでもある。
【0047】そして、このようにエア制御弁28が開状
態に保持されることで、スロットル弁14の上流側の吸
入空気が、エアミクスチャ管路27を経てエア噴孔部4
2から吸気ポート11内にミキシングエアとして連続的
に供給され、燃料噴孔部43から噴射された燃料を微粒
化する役割を果たす。また、ステップS201で回転数
Neが2000rpm未満のときには、ステップS20
3でアイドルスイッチ34のオンオフ状態に基づいてエ
ンジン2がアイドル運転中か否かを判定し、アイドル運
転中でないときには、2000rpm未満のオフアイド
ル状態であると看做してステップS204に移行し、予
め設定された負の値の設定値TAを立下げ補正時間T2
として設定する。その後、ステップS205に移行して
予め設定された正の値の設定値TBを立上げ補正時間T
1として設定し、ステップS206で、次式にしたがっ
てエア制御弁28の開弁時間TACVを算出し、このル
ーチンを終了する。
【0048】TACV={T1+(TAU+TAUV)
+T2}*(100/ACVA) したがって、図8に示すステップS800及びステップ
S900でエア制御弁28と燃料噴射弁26が開弁され
るときには、図14に示すように、燃料噴射弁26の制
御信号の立上げに対して、エア制御弁28の制御信号の
立上げが立上げ補正時間T1だけ先行することになり、
また、ステップS1000及びステップS1100でエ
ア制御弁28と燃料噴射弁26が閉弁されるときには、
立下げ補正時間T2が負の値であることから、燃料噴射
弁26の制御信号の立下げに対して、エア制御弁28の
制御信号の立下げが立下げ補正時間T2だけ先行するこ
とになる。
【0049】そして、エア制御弁28の応答性やミキシ
ングエアの慣性の影響等を考慮した上で、立上げ補正時
間T1の長さは、燃料噴射が実際に開始された時点(図
14にaで示す)で、エア制御弁28の開口面積の増加
によりエア噴孔部42の上流圧力が最大値に達するよう
に設定されている。また、立下げ補正時間T2の長さ
は、燃料噴射が実際に終了される時点(図14にbで示
す)まで、エア噴孔部42の上流圧力が最大値を維持
し、かつ、それ以降は上流圧力が急激に低下するように
設定されている。
【0050】その結果、この2000rpm未満のオフ
アイドル状態のときには、ミキシングエアが主に燃料噴
射中に供給され、前述した2000rpm以上の場合と
同じく、燃料の微粒化を促進する役割を果たす。またこ
のエンジン2がオフアイドルで低回転のときには、図1
4においてエア制御弁28の開度割合ACVAが100
%の場合を実線で示し、ACVAが約70%の場合を点
線で示すように、ロータリ式バルブ53の開度は、コイ
ル57に印加される制御信号のデューティ比に応じて変
化する。従って第1実施例では、図5(A)、図12及
び図13に基づき前述したとおり、エア制御弁28の機
械的な開度制限を一層上回った制限をECU4がステッ
プS200Aで電気的に行っているため、燃料噴射弁2
6による燃料の噴射に同期してエア制御弁28が開閉作
動する正常な状態において、例えば図6(B)に例示す
る場合などのようにエア制御弁28の開度がバイメタル
61の先端61aの位置により機械的に制限されている
とき、エア制御弁28を開弁すると、先端61aにガー
ド部材59が衝突する前にECU4によるエア制御弁2
8の電気的な開度制限が働いて、その開度制限のための
機械的な機構は実質的に作動しない。
【0051】さらに、図14においてACVAが100
%の場合を示す実線と、ACVAが約70%の場合を示
す点線との関係から明かなように、エア制御弁28の開
度割合ACVAの値が減少した場合、その減少に応じて
エア制御弁28の制御信号のデューティ比が小さくなる
(図13)けれども、前述のとおりエア制御弁28の開
弁時間TACVはデューティ比に逆比例するため、デュ
ーティ比が減った分だけ開弁時間TACVが長くなり、
結局、エア制御弁28の開弁から閉弁に至るまでの、エ
ア制御弁28の開口面積、エア噴孔部42の上流圧力、
及びミキシングエア量の総量は、ACVAが100%の
場合も70%の場合も等しくなる(即ち図14の各タイ
ムチャートにおいて互いに鎖交する方向の斜線を付して
示す部分の面積は等しい)。
【0052】従って、図12に示すようにエンジン2の
冷却水温THWが50℃を超えスロットル弁14の開度
に応じてエア制御弁28の開度制限を行っている場合で
あっても、エア制御弁28が開弁されるときのミキシン
グエア総量は、エア制御弁28の開度制限を行っていな
い場合と同じである。また、ステップS203でエンジ
ン2がアイドル運転中であると判定したときには、ステ
ップS207に移行して、アイドル回転数のF/B条件
が成立しているか否かを判定する。周知のように、この
F/B条件は、エンジン2のアイドル回転数をフィード
バック制御する必要がある条件として定められたもので
あり、例えば、エンジン2の冷却水温THWが80℃以
上のときや、車速が3Km/h未満のとき等に成立す
る。ECU4は、ステップS207で水温センサ35に
て検出された冷却水温THWや図示しない車速センサに
て検出された車速に基づいて、このF/B条件が成立し
ていると判定したときには、ステップS208に移行す
る。
【0053】そして、ステップS208で、車両に搭載
されたエアコンや電気的負荷の作動状況、或は、車両が
A/T車である場合はNレンジやDレンジ等のシフト位
置の相違に応じて目標回転数NT を、例えば、700r
pmに設定する。次いで、ステップS209で回転角セ
ンサ37で検出された実際のエンジン2の回転数Neと
目標回転数NT との差△Neを算出する。
【0054】△Ne=Ne−NT その後、ステップS210で図16に示すROM4bに
格納されたマップに基づいて、差△Neに応じた補正量
△T2を設定し、ステップS211で前回の立下げ補正
時間T2に補正量△T2を加算した値を、今回の立下げ
補正時間T2として設定する。
【0055】T2←T2+△T2 更に、ステップS205で立上げ補正時間T1として、
前述した2000rpm未満のオフアイドル時と同一の
値を設定し、ステップS206でこれらの立上げ補正時
間T1及び立下げ補正時間T2に基づいてエア制御弁2
8の開弁時間TACVを算出して、このルーチンを終了
する。
【0056】以上の処理により、例えば、図9に示すよ
うに、立下げ補正時間T2として正の値が設定され、ス
テップS1000及びステップS1100でエア制御弁
28と燃料噴射弁26が閉弁されるときには、燃料噴射
弁26の制御信号の立下げに対して、エア制御弁28の
制御信号の立下げが立下げ補正時間T2だけ遅延され
る。そして、この立下げ補正時間T2は、実際のエンジ
ン回転数Neと目標回転数NT との差△Neを小さくす
る方向に補正量△T2によって補正され、その結果、エ
ンジン2が目標回転数NT である700rpmに維持さ
れる。したがって、例えば、車両の急激な操舵によりパ
ワーステアリング用ポンプの回転負荷が増加して、図1
5に示すように、エンジン2の回転数が急激に低下した
とき(Cで示す)は、ステップS209で負の値の差△
Neが算出されるため、ステップS210で補正量△T
2が正の値として設定され、ステップS211で立下げ
補正時間T2が延長化される。よって、ミキシングエア
の供給量の増加によりエンジン2の回転数は再び上昇し
て、最終的に目標回転数NTの700rpmに回復す
る。また、エアコンが起動したときには、ステップS2
08で目標回転数NT が、例えば900rpmに設定さ
れて、ステップS209〜ステップS211の処理によ
り、実際のエンジン2の回転数が900rpmに調整さ
れる。
【0057】なお、立下げ補正時間T2は、必ずしも正
の値に設定されるとは限らず、エンジン2の回転を増速
させる方向に回転負荷が作用したとき等には、アイドル
回転数の増加を抑制して目標回転数NT に維持すべく、
立下げ補正時間T2が負の値に転じて設定されて、エア
制御弁28の開弁時間TACVが短縮化されることもあ
る。
【0058】即ち、このアイドル運転時にエンジン回転
数NeのF/B条件が成立しているときには、エア制御
弁28の開弁時間TACVが立下げ補正時間T2により
適宜補正されて、エンジン2がエアコンや電気的負荷等
の作動状況、或いはシフト位置に応じた目標回転数NT
に保持される。したがって、このときのミキシングエア
は、噴射燃料の微粒化を促進する役割に加えて、アイド
ル回転数を適正値に維持する役割も果たす。
【0059】一方、ステップS207でアイドル回転数
のF/B条件が成立していないと判定したときには、ス
テップS212に移行し、図17に示すROM4bに格
納されたマップに基づいて、エンジン2の冷却水温TH
Wに応じた補正量T2THW を設定する。次いで、ステッ
プS213でエンジン2の回転数を低下させる負荷が作
用しているか否か、即ち、車両に搭載されたエアコンや
電気的負荷が起動されたり、車両がA/T車である場合
はシフト位置がDレンジに切り換えられたりしたか否か
を判定し、負荷があるときには、ステップS214でそ
の負荷に応じた補正量T2LDを設定し、ステップS21
5で補正量T2THW に補正量T2LDを加算した値を、立
下げ補正時間T2として設定する。
【0060】T2←T2THW+T2LD その後、ステップS205で立上げ補正時間T1として
前述した2000rpm未満のオフアイドル時と同一の
値を設定し、ステップS206でこれらの立上げ補正時
間T1及び立下げ補正時間T2に基づいてエア制御弁2
8の開弁時間TACVを算出して、このルーチンを終了
する。また、ステップS213で負荷が作用していない
ときには、ステップS215で冷却水温THWに応じた
補正量T2THW を立下げ補正時間T2として設定する。
【0061】ここで、図17に示すように、補正量T2
THW は、エンジン2の冷却水温THWが低いときほど正
の大きな値に設定され、また、冷却水温THWが約70
℃以上のとき、つまり、エンジン2の暖機がほぼ完了し
たときには、負の値に転じて設定される。したがって、
ステップS1000及びステップS1100で燃料噴射
弁26とエア制御弁28が閉弁されるときには、エンジ
ン2の冷間時であれば、図9に示すように、エア制御弁
28の制御信号の立下げが立下げ補正時間T2だけ遅延
され、ミキシングエアの供給量の増加によりエンジン2
の回転数が上昇して、ファーストアイドル回転が実行さ
れ、また、暖機完了時であれば、図14に示すように、
エア制御弁28の制御信号の立下げが立下げ補正時間T
2だけ先行し、ミキシングエアの供給量の減少に伴いエ
ンジン2の回転数が低下して、ファーストアイドル運転
が終了する。
【0062】また、補正量T2LDは、負荷の種別に応じ
て所定の大きさの正の値として設定され、この補正量T
2LDの加算によりエア制御弁28の開弁時間TACVが
延長補正される。したがって、ミキシングエアの供給量
の増加に伴い、例えば、Dレンジへの切換時には、トル
クコンバータの負荷によるアイドル回転の低下が防止さ
れ、また、エアコンの起動時には、冷房能力の確保のた
めにアイドル回転が若干増加される。
【0063】即ち、このアイドル運転時でF/B条件が
成立していないときには、エア制御弁28の開弁時間T
ACVが立下げ補正時間T2により適宜補正されて、冷
却水温THWに応じたファーストアイドル回転が実行さ
れ、加えて、エアコンや電気的負荷の起動、或いは、D
レンジへの切換等が行われたときには立下げ補正時間T
2が延長補正されて、負荷に応じたアイドル回転数が維
持される。したがって、このときのミキシングエアは、
F/B条件が成立しているときと同じく、噴射燃料を微
粒化する役割に加えて、アイドル回転数を適正値に維持
する役割も果たす。
【0064】以上詳述したように、第1実施例では、ス
ロットル弁14を全閉にしてアイドル運転を行っている
場合において50℃を超える冷却水温に逆比例させてエ
ア制御弁28の開度を小さく制限するために、リンク機
構65、バイメタル61、及びガード部材59等の機械
的機構、並びにステップS200AにてECU4が実行
する電気的機構を設けているので、故障等でエア制御弁
28が開いたままの状態でエンジン2をアイドル運転す
る場合でも、冷却水温が50℃を超えるとエア制御弁2
8の開度を、アイドル回転数と共に上昇する冷却水温に
逆比例させて、エア制御弁28を介してのミキシングエ
ア量ひいては吸入空気量Qさらには燃料噴射量を減少さ
せることができ、アイドル回転数の過度の上昇を抑制し
て、アイドル運転時におけるエンジン2のオーバランを
防止し、フェイルセーフを図ることができる。
【0065】また第1実施例では、前述の機械的機構及
び電気的機構を設けて、エア制御弁28の開度割合を冷
却水温に逆比例させているだけでなくスロットル弁14
の開度に比例させているので、スロットル弁14の開度
が大きくなり吸気ポート11内の圧力と大気圧との差が
小さくなった場合には、エア制御弁28の開度をスロッ
トル弁14の開度に比例させることにより、ミキシング
エアに対するエア制御弁28での圧力損失を減らし、十
分な量のミキシングエアを確保することができ、燃料噴
射弁26から噴射される燃料を良好に微粒化することが
できる。
【0066】さらに、第1実施例のECU4によるエア
制御弁28の電気的な開度制限は、前述したリンク機構
65、バイメタル61及びガード部材59等によるエア
制御弁28の機械的な開度制限を一層上回ったものとさ
れているので、燃料噴射弁26による燃料の噴射に同期
してエア制御弁28が開閉作動する正常な状態におい
て、所定条件の下にエア制御弁28の開度が制限されて
いる場合に、エア制御弁28を開くとき、先端61aに
ガード部材59が衝突する前にECU4によるエア制御
弁28の電気的な開度制限が働いて、開度制限のための
機械的な機構は実質的に作動せず、機械的な機構を構成
する部材の摩耗や損傷を防止して、それら機械的な構成
部材の耐久性を確保することにより、エア制御弁28の
開度を制限して行っているアイドル運転時のオーバラン
防止というフェイルセーフに対しての信頼性を高めるこ
とができる。
【0067】加えて、第1実施例では、ECU4がステ
ップS206で算出するエア制御弁28の開弁時間TA
CVをエア制御弁28の開度割合ACVAに逆比例させ
ているので、燃料噴射弁26による燃料の噴射に同期し
てエア制御弁28が開閉作動する正常状態において、所
定条件の下にエア制御弁28の開度が制限されても、エ
ア制御弁28開弁時のミキシングエア総量は、エア制御
弁28の開度制限を行っていない従来のタイムドAMS
と同量となり、噴射燃料の微粒化性能を従来のタイムド
AMSと同程度に良好とすることができる。
【0068】なお、エア制御弁28の開度を制限するた
めのパラメータとして、第1実施例で用いたスロットル
弁14の開度に代えて、吸入空気量、吸気圧、または燃
料噴射量など、エンジン2の負荷を表す他の値を用いて
も良く、その場合も第1実施例同様、エア制御弁28の
開度制限を行ってアイドル運転時のオーバランを防止し
つつ、ミキシングエアに対するエア制御弁28での圧力
損失を減らして噴射燃料の良好な微粒化を図ることがで
きる。
【0069】第1実施例では請求項1記載の発明におけ
る開度制限手段を開閉制御手段としても機能するECU
4にて実現したが、そのようなECU4に代え、開度制
限手段を、エア制御弁28を開閉制御するECU等の開
閉制御手段とは別個のマイクロコンピュータまたは電子
回路等により構成しても良い。具体的には例えば、第1
実施例のようなバイメタル61及びリンク機構65の代
わりにバイメタル61と同様な形状の機械部材の先端位
置を、エア制御弁を開閉制御するECUとは別個のマイ
クロコンピュータや電子回路等にて冷却水温及びスロッ
トル弁開度に基づき位置制御しても良い。その場合、開
閉制御手段が故障して正常に作動しないためエア制御弁
が開いたままの状態が続いても、開度制限手段としての
マイクロコンピュータや電子回路等が正常に作動するこ
とによりエア制御弁の開度制限を確実に行うことがで
き、エア制御弁の故障時に内燃機関を始動させてアイド
ル運転を行う際のオーバラン防止というフェイルセーフ
に対しての信頼性を高めることができる。
【0070】また、第1実施例においてエア制御弁28
の開度を制限するために、リンク機構65でスロットル
弁14に連結されたバイメタル61、及びガード部材5
9等から構成された機械的機構に代えて、エア制御弁2
8の開閉作動とは別個独立にエアミクスチャ管路26の
開度を制限するために、例えばエア制御弁28の流出口
52の外側の位置又はエアミクスチャ管路26のどこか
他の部分にエアミクスチャ管路26の開口度を制限可能
な可変絞りを設け、その可変絞りの絞り度を、リンク機
構でスロットル弁に連結させたバイメタルによって変化
させたり、電子回路やマイクロコンピュータによりエン
ジンの負荷及び冷却水温に基づいて制御したりする機構
を請求項1記載の発明における開度制限手段として設け
ても良く、その場合も前述した第1実施例と同様に、ア
イドル回転数の過度の上昇を防止してフェイルセーフを
図ると共に、噴射燃料の良好な微粒化性能を保持するこ
とができる。
【0071】なお、請求項2記載の開度決定手段として
の機能は、第1実施例においてECU4がステップS2
00Aで読み込んだ機関温度としての冷却水温THW及
び負荷としてのスロットル開度THOに基づき求めたデ
ューティ比によりエア制御弁28の開度を決定すること
によって実行していたが、そのような第1実施例のよう
に機関温度及び負荷に基づいて開度を決定する代わり
に、直接、開度制限手段としてのバイメタル61の先端
61aの位置を検出して、その検出結果に基づきコイル
57に印加する制御信号のデューティ比を算出してエア
制御弁28の開度を決定しても良い。
【0072】次に第2実施例について第1実施例との相
違点を中心に説明する。第2実施例ではエンジン2の暖
機状態および運転状態(エンジン回転数)に応じて、励
磁力の異なる2つのコイル57(1),57(2)のオ
ン・オフ制御する組み合わせを選択することにより、エ
ア制御弁28の弁開度を設定している。本実施例ではコ
イル57(2)の方がコイル57(1)より励磁力が強
いものとする。
【0073】第2実施例に用いるエア制御弁28の構成
を図18に示し、以下、この図にしたがって説明する。
図18において、a−b端子間に電流を流し、コイル5
7(1)を励磁すると、図19(b)に示すように全開
の約40%の開度にエア制御弁28が開かれる。そし
て、c−d端子間に電流を流し、コイル57(2)を励
磁すると、図19(c)に示すように全開の約60%の
開度にエア制御弁28が開かれる。さらに、a−b,c
−d両端子間に同一方向に電流を流して、コイル57
(1),57(2)を励磁すると、図19(d)に示す
ように、エア制御弁28は全開となる。また、どの端子
にも通電していないときには、図19(a)に示すよう
にエア制御弁28は全閉となる。
【0074】このような2種類のコイルを用いてエア制
御弁28の弁開度を制御する処理を示したフローチャー
トを図20に示す。このフローチャートは図8のフロー
チャートにステップ250を追加したものである。ただ
し、本第2実施例では、コイルの駆動方法として第1実
施例で説明したデューティ制御でなくオン・オフ制御を
用いている。この点を考慮して図8との相違点を中心に
図20のフローチャートを説明する。
【0075】ステップS100とステップS200にお
いて燃料噴射弁26の開弁時間TAU+TAUVとエア
制御弁28の開弁時間TACVとを算出する。このと
き、図8ではステップS200においてデューティ比も
算出しているが、本実施例はオン・オフ制御なのでその
必要がない。その後、ステップ250において、図21
に示したマップにしたがって現在の運転状態に応じたエ
ア制御弁28の弁開度となるように通電するコイルを決
定する。
【0076】例えば、図21に示したマップのn1 をア
イドル回転数、n2 を2000rpmとすると、水温が
50℃未満またはエンジン回転数2000rpm以上の
とき(つまり、エンジン2の暖機完了前またはエンジン
2が高負荷のとき)はコイル57(1),57(2)の
双方に通電して、図19(d)に示したようにエア制御
弁28の弁開度を全開とする。また、水温が50℃以上
で、かつ、エンジン回転数が2000rpm未満のとき
には、例えば、ほぼアイドル回転数のとき(アシストエ
アの量が微量でよいとき)にはコイル57(1)にのみ
通電し、図19(b)に示した開度にエア制御弁28の
弁開度を設定し、それ以外のとき(アシストエアの量が
ある程度必要なとき)にはコイル57(2)にのみ通電
し、図19(c)に示した開度に設定する。
【0077】そして、以下のステップで燃料噴射弁26
の開閉制御を実行するとともに、エア制御弁28の開閉
制御をステップ250にて選択されたコイルに通電する
ことにより実行する。以上の処理を実行することによ
り、エア制御弁28の弁開度をエンジン2が暖機状態に
あるときには小さく、かつ、エンジン2の負荷の大きい
ときには大きく設定することができる。さらに、アイド
ル運転するときには、1つのコイルにのみしか通電しな
いのでエンジン2に吸入される空気量を減らすことがで
き、エンジン2のオーバーランを防止することができ
る。
【0078】さらに、第2実施例ではエア制御弁28の
開度制御をオン・オフ制御とすることにより、デューテ
ィ制御による開度制御に比べて開閉制御の応答性を向上
することができる。これは、デューティ制御では電流値
を目標値に設定するまでに応答遅れが生じるためであ
る。また、第2実施例では通電コイル選択のマップを最
適に作成することにより、噴射燃料の良好な微粒化を図
ることができる。
【0079】また、本第2実施例では励磁力の異なる2
つのコイル57(1),57(2)を用いているが、励
磁力が同じコイルを用いてもよい。このとき、設定でき
る開度は2通りとなる。また、3つ以上のコイルを用い
てもよい。その他にも本実施例では、コイル57(2)
の励磁力を、コイル通電時はエア制御弁28の弁開度が
全開の60%としているが、それ以外の値(例えば全開
の70%等)にしてもよい。さらに、図21に示したマ
ップにおいて、第2実施例では実線で示したマップを用
いているが、これに制限されることはなく、例えば破線
で示したようなマップを用いて制御してもよい。
【0080】次に第3実施例を第2実施例との相違点を
中心に説明する。図22(a)は第3実施例のエア制御
弁28の構成図を、図22(b)はこのエア制御弁28
の駆動回路図をそれぞれ示したものである。第3実施例
では、第2実施例においてエア制御弁28の開方向を一
方向としていたのに対して、二方向とし、さらに空気の
流出口52を2つ設けている。これにより、それぞれの
流出口から♯1と♯2に、♯3と♯4にそれぞれエアミ
クスチャ管路27を設けて、これらの気筒グループ毎に
エアアシストをすることができる。図22(b)はエア
制御弁28を二方向に制御するための駆動回路である。
これは、第2実施例と同じように、励磁力の異なる2つ
のコイルを用いて、弁開度を4通り(全閉,片側の流出
口半開,片側の流出口全開,全開)に制御できるような
構成としている。
【0081】第3実施例では、各コイルの励磁力を、コ
イル57(3)のみを励磁させたときエア制御弁28の
開度が片側流通口全開の50%に、コイル57(3)と
コイル57(4)とを相反するように励磁させたときに
は片側流通口が全開に、コイル57(3)とコイル57
(4)とを同方向に励磁させたときには両側の流通口が
全開となるように設定している。
【0082】以下、図22(a),図22(b),図2
3を用いて、駆動回路の通電状態とエア制御弁28の開
度および開方向との関係を説明する。また、図23は♯
1,♯2に対してエアアシストする方向にエア制御弁2
8を駆動させたときの弁開度を概略的に示した図であ
る。図22(b)においてS11,S12,S21,S
22,S31,S32,S41,S42はそれぞれスイ
ッチング素子としてのトランジスタである。まず、図2
3(b)に示すように、♯1,♯2に対して所定量のア
シストエアを供給したいときには図22(b)のトラン
ジスタS11,S12をオンする。すると、a−b端子
間に電流が流れて、a端子側のコイル57(3)の永久
磁石55側にN極が、b端子側のコイル57(3)の永
久磁石側にS極がそれぞれ励磁される。この結果、永久
磁石55とコイル57との間に反発力が生じ、エア制御
弁28は図23(b)に示すように開制御され、♯1,
♯2に対して所定量のアシストエアが供給される。
【0083】次に、♯1,♯2に対して、図23(c)
に示すように、エアミクスチャ管路27を全開にしてア
シストエアを供給したいときには、トランジスタS3
1,S32をオンするとともに、S21,S22もオン
とする。これにより、相反する極性がそれぞれのコイル
に励磁されるが、コイル57(4)のほうがコイル57
(3)よりも励磁力が強いため、その差の励磁力分だけ
コイル57が励磁される。このとき、a端子側のコイル
57(4)の永久磁石55側にN極が、b端子側のコイ
ル57(4)の永久磁石側にS極がそれぞれ励磁されて
いる。この結果、永久磁石55とコイル57との間に反
発力が生じ、エア制御弁28は図23(c)に示すよう
に片側の流通口が全開制御され、♯1,♯2に対してア
シストエアが供給される。
【0084】次に、図23(d)に示すように、全気筒
に対してアシストエアを供給したいときには、トランジ
スタS31,S32をオンするとともに、S11,S1
2もオンとする。これにより、コイル57(3)にコイ
ル57(4)を加えた励磁力でコイルが励磁されるた
め、永久磁石55とコイル57との間に強い反発力が生
じ、エア制御弁28は図23(d)に示すように両方の
流通口が全開制御され、全気筒に対してアシストエアが
供給される。
【0085】また、♯3,♯4に対しては、♯1,♯2
を開制御したときとは反対の電流をコイル57(3),
57(4)に流すことにより同様の制御を行うことがで
きる。このとき、コイル57のa端子側の永久磁石55
に対する面がS極に、b端子側がN極にそれぞれ励磁さ
れ、コイルと永久磁石との引力により弁が開制御される
ようになっている。また、どのコイルにも通電していな
いときには、図23(a)に示すようにエア制御弁28
は全閉となる。
【0086】このような2種類のコイルと駆動回路を用
いてエア制御弁28の弁開度および開方向を制御する処
理を示したフローチャートを図24に示す。このフロー
チャートは第2実施例で示した図20のフローチャート
のステップS250をステップS250’としたもので
ある。ただし、本第3実施例では、開方向制御も行って
いるので、この点を考慮して図20との相違点を中心に
図25のフローチャートを説明する。
【0087】ステップS100とステップS200にお
いて燃料噴射弁26の開弁時間TAU+TAUVとエア
制御弁28の開弁時間TACVとを算出する。その後、
ステップS250において、図25(a)に示したマッ
プにしたがって現在の運転状態に応じたエア制御弁28
の弁開度となるように通電するコイルを決定する。さら
に、燃料噴射を行う気筒にしたがって、通電方向、つま
りエア制御弁28の開方向を決定する。
【0088】なお、ステップS250’では、図25
(a)に示したマップにしたがって、通電するコイルを
選択する。図25(a)ではエンジン回転数がn2 (例
えば、2000rpm)以上で、かつ、冷却水温が60
℃未満のときはコイル57(3)とコイル57(4)と
の両方に同一方向に通電し、図23(d)に示したよう
にエア制御弁28の弁位置をAポートとBポートとの両
方が開く位置とする。そして、エンジン回転数がアイド
ル回転数n1 (例えば、700rpm)より所定回転数
α(例えば、300rpm)高い1000rpm未満
で、かつ、冷却水温が70℃以上のときはコイル57
(3)にのみ通電し、図23(b)に示したように開度
を設定する。そして、それ以外の条件のときにはコイル
57(3)とコイル57(4)とに相反する方向に通電
し、図23(c)に示したようにAポートまたはBポー
トのどちらか片方のみが開弁する弁位置となるようにエ
ア制御弁28の弁位置を制御する。
【0089】つまり、エンジン2の暖機前は少なくと
も、コイル57(3),コイル57(4)に相反する方
向に通電し、AポートまたはBポートを全開とする。さ
らに、機関温度が低いときは燃料噴射時間が長いため、
エンジン回転数が高いときにはエア制御弁28が分配作
動してエアアシストを完全に実施するのが困難となる。
よって、このときは常に2つのコイル57(3),57
(4)の両方に同一方向に通電し、A,B両ポートを常
時全開とする。
【0090】また暖機後は、エンジン回転数が低いとき
には、アシストエア量が少量ですむためコイル57
(3)にのみ通電してAポートまたはBポートの50%
を開弁する。これにより、エア制御弁の作動による圧力
変化が少なくなるため、脈動音を低減することができ
る。そして、エンジン回転数が高くなると、コイル57
(3)とコイル57(4)とに相反する方向に通電し、
AポートまたはBポートのどちらか片方のみが開弁する
弁位置となるようにエア制御弁28の弁位置を制御す
る。
【0091】そして、以下のステップで燃料噴射弁26
の開閉制御を実行するとともに、エア制御弁28の開閉
制御をステップS250’にて選択されたコイルと方向
で通電することにより実行する。なお、本第3実施例に
おいても通電時のエア制御弁28の開度、通電コイルマ
ップの特性等は本実施例に限るものでなく、例えば2つ
のコイルの励磁力を同じにして、通電コイルマップを図
25(b)のように設定してもよい。このマップはエン
ジン回転数が高い、または冷却水温が低いときほど2つ
のコイル57(3),57(4)に通電し、Aポートと
Bポートとを開制御するように設定されている。
【0092】また、上記第2、第3実施例では、第1実
施例と同様に機械によるフェールセーフ機構を同時に採
用しているが、これは必ずしも必要でない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】本実施例の燃料噴射装置1のおおよその構造を
示す概略図である。
【図3】燃料噴射弁26の燃料噴孔部近傍の構造を表す
部分拡大断面図である。
【図4】エア制御弁28の基本構造を表す斜視概略図で
ある。
【図5】冷却水温とアイドル回転数及びエア制御弁28
の開度それぞれとの関係を表す特性図である。
【図6】スロットル弁14全閉時において温度変化に応
じて変化するガード部材59の回動範囲及びロータリ式
バルブ53の回動範囲を表す説明図である。
【図7】スロットル弁14全開時において温度変化に応
じて変化するガード部材59の回動範囲及びロータリ式
バルブ53の回動範囲を表す説明図である。
【図8】ECU4が実行する燃料噴射弁26及びエア制
御弁28の制御ルーチンを表すフローチャートである。
【図9】燃料噴射装置1において実際のエンジン回転数
が目標回転数に収束したときの燃料噴射弁26及びエア
制御弁28のそれぞれの制御信号を表すタイムチャート
である。
【図10】ECU4が実行するエア制御弁28の開弁時
間算出ルーチンを表すフローチャートである。
【図11】ECU4が実行するエア制御弁28の開弁時
間算出ルーチンを表すフローチャートである。
【図12】冷却水温及びスロットル弁14の開度に基づ
きエア制御弁28の開度を求めるためのマップである。
【図13】燃料噴射装置1の実際の燃料噴射に対しミキ
シングエアの供給を同期させた状態を表すタイムチャー
トである。
【図14】エア制御弁28の開度からロータリ式バルブ
53を開閉制御するためのデューティ信号を求めるため
のマップである。
【図15】燃料噴射装置1において負荷起動によりエン
ジン回転数が低下したときの燃料噴射弁26及びエア制
御弁28のそれぞれの制御信号を表すタイムチャートで
ある。
【図16】エンジン回転数と目標回転数との差に基づき
エア制御弁の開弁時間の立ち下げ補正時間の補正量を求
めるためのマップである。
【図17】ファーストアイドル時に冷却水温に基づき立
ち下げ補正時間の補正量を求めるためのマップである。
【図18】第2実施例に用いるエア制御弁28の基本構
造を表す斜視概略図である。
【図19】(a)〜(d)は第2実施例に用いるエア制
御弁の作動を説明する説明図である。
【図20】第2実施例においてECU4が実行する燃料
噴射弁26及びエア制御弁28の制御ルーチンを表すフ
ローチャートである。
【図21】第2実施例においてエア制御弁の通電コイル
を選択するのに用いるマップである。
【図22】(a)は、第3実施例に用いるエア制御弁2
8の基本構造を表す斜視概略図である。(b)は、エア
制御弁を駆動する回路の回路図である。
【図23】(a)〜(d)は第3実施例に用いるエア制
御弁の作動を説明する説明図である。
【図24】第3実施例においてECU4が実行する燃料
噴射弁26及びエア制御弁28の制御ルーチンを表すフ
ローチャートである。
【図25】(a),(b)は第2実施例においてエア制
御弁の通電コイルを選択するのに用いるマップである。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置 2 エンジン 3 エアミクスチャ装置、 4 ECU 12 吸気管 14 スロットル弁 26 燃料噴射弁 27 エアミクスチャ管路 28 エア制御弁 31 エアフローメータ 33 スロットルポジションセンサ 35 水温センサ、 41 エアミクスチャソケット 42 エア噴孔部、 43 燃料噴孔部 51 回転軸 52 流出口 53 ロータリ式バルブ 55 コイル 57 永久磁石 59 ガード部材 61 バイメタル 65 リンク機構、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生田 賢治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 磯村 重則 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットル弁の上流側の吸気管に設けた
    開口と該スロットル弁の下流側且つ燃料噴射弁の噴孔近
    傍に設けた開口とを連通するバイパス通路と、 該バイパス通路を開閉する開閉手段と、 該開閉手段の開閉作動を制御して前記バイパス通路を開
    閉する開閉制御手段と、 前記開閉手段が前記バイパス通路を開くときの開度を、
    前記内燃機関の機関温度が高いほど小さい、且つ、前記
    負荷が大きいほど大きい開度に制限する開度制限手段
    と、を備えることを特徴とする内燃機関のアシストエア
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記開度制限手段は、前記開閉手段の開
    作動を機械的に制限することにより前記バイパス通路の
    開度を制限する機械的制限機構から成り、 前記開閉制御手段は、前記開閉手段が前記バイパス通路
    を開くときの開度を、前記開度制限手段が制限する開度
    近傍でしかも該開度よりも小さな開度として決定する開
    度決定手段と、該開度決定手段が決定する開度に応じて
    前記開閉手段の開時の開度を制御する開度制御手段と、
    を備えて成ることを特徴とする請求項1記載の内燃機関
    のアシストエア制御装置。
  3. 【請求項3】 スロットル弁の上流側の吸気管に設けた
    開口と該スロットル弁の下流側且つ燃料噴射弁の噴孔近
    傍に設けた開口とを連通するバイパス通路と、 該バイパス通路を開閉する開閉手段と、 該開閉手段の開閉作動を制御して、前記内燃機関の機関
    温度が高いときに小さい、且つ、前記内燃機関の負荷が
    大きいときに大きい開度に前記バイパス通路の開度を制
    御する開閉制御手段と、を備えることを特徴とする内燃
    機関のアシストエア制御装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉制御手段は前記開閉手段を駆動
    する複数の駆動手段からなり、これらの駆動手段を単数
    または複数で作動させることにより、前記バイパス通路
    の開度を複数設定できることを特徴とする請求項3記載
    の内燃機関のアシストエア制御装置。
  5. 【請求項5】 前記バイパス通路は、前記スロットル弁
    の上流側の前記吸気管に設けた前記開口と、前記スロッ
    トル弁の下流側かつ前記燃料噴射弁の噴孔近傍に設けた
    複数の開口とを連通し、前記開閉手段は前記バイパス通
    路を連通・遮断するとともに、連通時には前記燃料噴射
    弁の噴孔近傍に設けた複数の開口と前記スロットル弁の
    上流側の前記吸気管に設けた前記開口とを前記内燃機関
    の運転状態に応じて連通することを特徴とする請求項1
    から請求項4までのいずれかに記載の内燃機関のアシス
    トエア制御装置。
JP5258484A 1993-02-04 1993-10-15 内燃機関のアシストエア制御装置 Withdrawn JPH06288323A (ja)

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