JP3059170B1 - 内燃機関におけるバルブタイミング制御装置 - Google Patents
内燃機関におけるバルブタイミング制御装置Info
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Abstract
できない状態でVVTを作動させると、目標バルブ進角
量の変化に対して実バルブ進角量の応答性が著しく低下
したり、所望の進角量に保持できない。 【解決手段】 内燃機関の吸排気弁の開閉タイミングを
可変に制御するバルブタイミング制御手段と、前記バル
ブタイミング制御手段において供給油圧に基づいてVV
Tアクチュエータの駆動力を推定する駆動力推定手段
と、その駆動力推定手段により推定されたVVTアクチ
ュエータの駆動力がバルブタイミング可変制御制限限界
値以下の時には、前記バルブタイミング制御手段による
制御を制限する可変制御制限手段とを備える。
Description
弁及び排気弁の開閉タイミング(バルブタイミング)を
エンジンの運転状態に応じて可変に制御するバルブタイ
ミング可変機構(VVT)を有する内燃機関に関し、特
に、VVTの異常時の動作を制御するバルブタイミング
制御装置に関するものである。
装置は、図9に示すように、潤滑油をバルブタイミング
制御システムに圧送するオイルポンプ1と、タイミング
ベルト等の動力伝達機構によりエンジンのクランク軸
(図示せず)に連結され、クランク軸の回転に同期して
回転駆動され、動弁機構を介して吸排気弁を開閉駆動す
るカムシャフト2と、クランク軸に対するカムシャフト
の回転位相を変化させるバルブタイミング可変制御用油
圧式アクチュエータ(以下VVTアクチュエータと略
称)3と、そのVVTアクチュエータ3への作動油とし
ての潤滑油の供給量を調整するオイルコントロールバル
ブ4と、クランク軸の回転位相を検出するクランク角検
出手段5と、カムシャフトの回転位相を検出するカム角
検出手段6と、内燃機関の運転状態を検出するエンジン
運転状態検出手段7と、オイルコントロールバルブ4を
電気的に駆動するオイルコントロールバルブ制御回路8
と、オイルコントロールバルブ制御回路8に指令を与え
る電子制御ユニット(ECU)10と、オイルコントロ
ールバルブ4に供給される潤滑油の温度を検出する油温
検出手段14と同潤滑油の油圧を検出する油圧検出手段
15とを備える。
置の動作について説明する。内燃機関の運転状態を検出
するエンジン運転状態検出手段7の出力に基づいて、E
CU10は吸排気弁の現在の開閉タイミング(以下バル
ブタイミングと称す)を算出する。最適なバルブタイミ
ングと現在のバルブタイミングとの偏差を減少させるよ
うに、潤滑油圧に応じてオイルコントロールバルブ4の
操作量をECU10で算出し、オイルコントロールバル
ブ制御回路8に指令を出す。オイルコントロールバルブ
制御回路8は、ECU10が指令する操作量とオイルコ
ントロールバルブ4の電気的な挙動が一致するように、
オイルコントロールバルブ4への供給電圧あるいは電流
を調整する。
イルコントロールバルブ4により制御されて、VVTア
クチュエータ3の遅角室3a/進角室3bのいずれか一
方の所望の方向へ適切な量で供給される。一方、潤滑油
が供給されない方の室に充填されている潤滑油は、オイ
ルコントロールバルブ4のドレイン11を通してオイル
パン12ヘ戻される。
いは進角室3bにオイルが供給されると、VVTアクチ
ュエータ3内のロータ3cが油圧により、進角側あるい
は遅角側に回転駆動される。カムシャフト2はロータ3
cと同軸状に接続されており、ロータ3cの回転に伴っ
てカムシャフト2の回転位相がクランク軸の回転位相に
対して変化し、バルブタイミングが変更される。
エータ3の駆動力を推定し、この駆動力に応じてバルブ
タイミングを制御する装置の制御方法を図10のフロー
チャートを用いて説明する。
の回転位相を検出するクランク角検出手段5と、カムシ
ャフト2の回転位相を検出するカム角検出手段6とから
各種センサ信号を読み込み(ステップS1)、読み込ん
だクランク軸の回転位相とカムシャフト2の回転位相と
から、ECU10により現在のバルブタイミングθを算
出する(ステップS2)。
を示すセンサ信号(例えばエンジン回転数、スロットル
開度、充填効率、エンジン冷却水の温度等)から、その
運転状態で最も適切なバルブタイミングθT(以下、目
標バルブタイミングと称す)を算出する(ステップS
3)。
す)を検出する手段から油温を読み込み、この油温から
潤滑油の粘度を推定する(ステップS4)。
在のバルブタイミングの偏差θeを算出して、ステップ
S4で推定した潤滑油の粘度とエンジン回転数から、偏
差θeを零にするためにカムシャフト2を作動させるの
に必要な力(以下、カムシャフト2の作動力Fcと称
す)を推定する(ステップS5)。
検出する油圧検出手段15から油圧を読み込み、VVT
アクチュエータ3に供給される油圧によって、カムシャ
フト2が回転させられるカムシャフト駆動力Fpを求
め、クランク軸の回転位相に対してVVTアクチュエー
タ3がカムシャフト2の位相を変化させる力(以下、A
CT駆動力Faと称す)を推定する。ここで、Fa=F
p−Fcである(ステップS6)。
イルコントロールバルブ4の開弁(|θe|>θDの
時)/閉弁(|θe|≦θDの時)の動作を決定する
(ステップS7)。なお、この不感帯θDは”0”に設
定しても差し支えない。
めの操作量を決定する(ステップS8)。操作量はステ
ップS5で算出したθeとステップS6で推定したAC
T駆動力Faとに基づいて決定される。例えば、操作量
の決定にPID制御を用いるとすれば、各ゲインはAC
T駆動力Faに応じて設定される。
ルコントロールバルブ4を閉弁するための操作量を決定
する(ステップS9)。
量をオイルコントロールバルブ制御回路8により電気的
な信号に変換し、オイルコントロールバルブ4を駆動す
る(ステップS10)。
力Faを推定し、このACT駆動力Faに応じてバルブ
タイミングを制御する装置において、オイルコントロー
ルバルブ4の操作量は、目標進角量と実進角量の偏差
に、推定されたACT駆動力に応じて設定される制御ゲ
インを乗じて決定される。一般に、ACT駆動力が低下
するとVVTアクチュエータ3の応答時間は増加する傾
向にあるため、ACT駆動力の変動によらず、安定した
制御性を得るためにACT駆動力の減少に伴って制御ゲ
インは大きく設定される(図3参照)。
数に依存するため、エンジン運転状態によっては一時的
に著しく低下し、ACT駆動力が零(0)付近あるいは
それ以下になることがある。すなわち、Fp≦Fcのと
きである。また、VVT作動直前には充分なACT駆動
力があっても、VVT作動に伴う油圧低下により作動直
後にACT駆動力が充分確保できないことがある。この
ような状態でVVTを作動させると、目標バルブ進角量
の変化に対して実バルブ進角量の応答性が著しく低下し
たり、所望の進角量に保持できない等の問題点がある。
設定できない場合は、内燃機関の燃焼不安定やドライバ
ビリティ、排ガスエミッションの悪化を引き起こす虞が
ある。
チュエータが激しく振動するためVVTアクチュエータ
の異常摩耗が生ずることがある。
ステムでは、油圧検出手段15より上流の油圧異常は検
出可能であるが、油圧検出手段15より下流での異常
(例えば摩耗等によるVVTアクチュエータからの潤滑
油漏洩)は検出できないといった問題点がある。
の問題点を解消しうる内燃機関におけるバルブタイミン
グ制御装置を提供することである。
おけるバルブタイミング制御装置は、内燃機関の吸排気
弁の開閉タイミングを可変に制御するバルブタイミング
制御手段と、前記バルブタイミング制御手段において供
給油圧に基づいてVVTアクチュエータの駆動力を推定
する駆動力推定手段と、VVTアクチュエータの駆動力
がバルブタイミング可変制御制限限界値以下の時には、
前記バルブタイミング制御手段による制御を制限する可
変制御制限手段とを備えるものである。
イミング可変制御中において、所定の応答時間を満足す
るVVTアクチュエータの駆動力をバルブタイミング可
変制御制限境界値として持つものである。
ルブタイミング可変制御制限限界値を初期値として学習
するものである。
記バルブタイミング可変制御制限境界値を、バルブタイ
ミング可変制御用進角指令に対する実際の進角量の挙動
に基づいて更新するものである。
ブタイミング可変制御制限境界値の更新量を実進角量の
時間変化率の大きさによって決定するものである。
は、前記バルブタイミング可変制御制限境界値が所定の
値よりも大きくなると、VVTシステムの異常と判定す
る異常判定手段を更に備えるものである。
いて添付図面を参照して説明する。
形態1の電子制御ユニット(ECU)100の機能構成
を表すブロック図、図2は、本実施の形態1のECU1
00の制御動作を示すフローチャートである。本発明に
係る内燃機関におけるバルブタイミング制御装置のハー
ドウエア構成は、図9の上記従来例のハードウエア構成
と同様であり、電子制御ユニット(ECU)100の機
能構成及び作用が異なっている。
の運転状態を検出し、その運転状態で最も適切なバルブ
タイミングを算出し、吸排気弁の開閉タイミングを可変
に制御するバルブタイミング制御手段100Aと、バル
ブタイミング制御手段100Aにおいて供給油圧に基づ
いてVVTアクチュエータの駆動力を推定する駆動力推
定手段100Bと、駆動力推定手段100Bで推定した
VVTアクチュエータの駆動力がバルブタイミング可変
制御制限限界値以下の時には、バルブタイミング制御手
段100Aによる制御を制限する可変制御制限手段10
0Cとを備える。
4に示すように、バルブタイミング可変制御中におい
て、所定の応答時間を満足するVVTアクチュエータの
駆動力(以下、ACT駆動力と略称)をバルブタイミン
グ可変制御制限境界値(以下、VVT制御制限限界値と
略称)FLとして持ち、そのVVT制御制限限界値FL
を機関運転中に学習する。VVT制御制限限界値FL
は、バルブタイミング可変制御用進角指令に対する実際
の進角量(実進角量)θaの挙動に基づいて更新され、
その更新量は実進角量θaの時間変化率の大きさによっ
て決定される。
ように、初期値としてあらかじめ設定されているものと
する。すなわち、VVTシステムが作動状態で要求され
る応答時間を満たすACT駆動力の最小値にF1を設定
し、この運転状態でVVTシステムが作動しないときの
ACT駆動力にFLを設定する。また、VVTアクチュ
エータは、油圧がかからないときは、所定の位置にスト
ッパピン等で固定でき、ストッパピンは油圧がかかると
外れるようにしておく。
U100の制御動作について説明する。まず、ステップ
S101において、図10のステップS6と同様にして
推定されたACT駆動力がVVT制御制限範囲内であれ
ば、この範囲でVVTを作動させると所望の進角量に制
御不可能であるため、VVTが油圧無しで最も安定する
位置、たとえば吸気バルブであれば最遅角位置に固定す
る(S103)。制御制限範囲外であればステップS1
02に進む。
がVVT制御制限境界値FL近傍(FL<ACT駆動力
≦FL+FLN;FLN:任意の所定量(図4参照))
以外であれば、ステップS104に進んで、VVT制御
制限境界値の更新を行わず、VVTを作動する。ステッ
プS102で、ACT駆動力がVVT制御制限境界値F
L近傍であれば、ステップS105に進み、応答時間T
resをリセットして(Tres=0)、ステップS1
06へ進む。ステップS106において、VVTを作動
させる。(この間Tresは積算される。)
aが目標進角量θTに収束したかを判定する。具体的に
は、|θa−θT|≦ε(εは収束判定誤差を示す任意
の数)を満たすかを判定する。この条件を満たしていれ
ば、後述するステップS111で判定される所定時間T
preよりも早く収束したことになるため、応答性に余
裕があると判断し、ステップS109へ分岐する。一
方、ステップS107で、上記条件を満たしていなけれ
ば(すなわち|θa−θT|>ε)、ステップS108
に進む。
が常に目標進角量に向かって変化しているか、あるいは
変化していないか判定する。具体的には、目標進角量の
時間微分が常にdθa/dt≧0を満たしているかを判
定する。もし、dθa/dt<0と判定されれば、ステ
ップS107での条件と合わせて、実進角量θaが目標
進角量θTに対して充分な偏差があるにも拘わらず偏差
が拡大する方向に変化したことになるため、所望の方向
と逆の方向へ進角していると判定し、ステップS110
に分岐する。ステップS108において、dθa/dt
≧0を満たしていれば、ステップS111に進む。
界値FLの更新量△FLを、それらの間の関係を示す図
5のDEC_MAPより求める(△FL=DEC_MA
P(Tres))。具体的には、応答時間Tresが短
いほど、応答性には余裕があると判断できるため、DE
C_MAPは応答時間Tresの値が大きくなるに伴っ
て更新量△FL(この場合には負の値)が大きくなる
(絶対値は小さくなる)ように設定されている。このD
EC_MAPの応答時間Tresに対応する更新量△F
Lは予め実験等により定められている。
界値FLの更新量△FLに、VVTが所定時間Tpre
内に逆方向に進角した場合の所定値FRを設定する。す
なわち、△FL=FRとする。
を開始してからの応答時間Tresが所定時間Tpre
を経過しているか判定する。ここで所定時間Tpre
は、VVTシステムに要求される応答時間以下に設定す
ることが望ましい。応答時間Tresが所定時間Tpr
eを超過していなければ、処理はステップS106に戻
る。応答時間Tresが所定時間Tpreを超過してい
れば、このACT駆動力での応答時間Tresは要求値
を満足できないと判定し、ステップS112に進む。
が所定時間Tpreを超過したACT駆動力に対して、
所定時間Tpre中、VVTが全く応答しなかったか、
あるいは非常にゆっくり応答したかを判定する。具体的
には、実進角量θaが所定の閾値θNR(θNRは応答
無しを判定するための任意の値で、0に近い値を設定す
ることが望ましい)以下か、すなわちθa≦θNRを満
たすかを判定する。この条件を満たす場合には、VVT
は所定時間Tpre内に全く応答しなかったと判定し、
ステップS113に分岐する。この条件を満たさない場
合には、非常にゆっくり応答したと判定し、ステップS
114に分岐する。
界値FLの更新量△FLとして、VVTが所定時間Tp
re内に全く応答しなかった場合の所定値FNRを設定
する。すなわち、△FL=FNRとする。
界値FLの更新量△FLを、図6に示すINC_MAP
より求める。具体的には、所定時間Tpre内の移動量
(実進角量)θaが小さいほど、応答性が低下している
と判断できるため、INC_MAPは移動量(実進角
量)θaの値が大きくなるに伴って更新量△FL(この
場合には正の値)が小さくなるように設定されている。
このINC_MAPの移動量(実進角量)θaに対する
更新量△FLは予め実験等により定められている。
でも安定する位置に固定する。すなわち、ステップS1
15直前の処理の結果は、次の何れかである。 1)VVTが所定時間Tpre内に全く応答しなかった
(S113)。 2)VVTが所望の方向に対し逆方向に進角することが
あった(S110)。 3)VVTが要求応答時間を満足できなかった(所定時
間Tpreにある程度進角した)(S114)。
力では安定したVVT制御が出来ないと判定し、VVT
を油圧無しでも安定する位置に固定する。
界値を更新量△FLを用いて更新する。具体的には次の
式で更新する。 FL=FL+△FL 尚、応答性の悪化のレベルは、上記1)(VVTが所定
時間Tpre内に全く応答しなかった)、2)(VVT
が所望の方向に対し逆方向に進角することがあった)、
3)(VVTが要求応答時間を満足できなかったが、所
定時間Tpre内にある程度進角した)の順に緩和さ
れ、ステップS110、ステップS113、ステップS
114でそれぞれ設定される△FLの値は、次のように
設定することが好ましい。
Pより求められる進角量θaに対応したマップ値であ
る。
ACT駆動力が著しく低下したとき、すなわちVVT制
御制限限界値以下になったときにも、バルブタイミング
制御手段100Aによる制御を制限することにより、V
VTアクチュエータを最も安定な位置に固定して、内燃
機関の運転状態を安定させることができる。従って、ド
ライバビリティや排ガスエミッションの悪化を防止でき
ると共に、振動によるVVTアクチュエータの異常摩耗
を防ぐことができる。
て、所定の応答時間を満足するACT駆動力をVVT制
御制限限界値としているので、VVTの作動後にACT
駆動力が該VVT制御制限境界値を下回る状態では、V
VTは作動せず、VVT作動後の油圧低下によるACT
駆動力低下に拘わらず安定した制御性が得られる。
制限手段100Cにより初期値として学習されるので、
システムコンポーネントの製造バラツキや摩耗等の経時
変化の影響を受けることのない安定した制御性が得られ
る。
ルブタイミング可変制御用進角指令に対する実際の進角
量の挙動に基づいて更新されるので、実際のVVTシス
テムの動作安定性をVVTシステムの安定化制御に反映
させることができる。従って、VVTシステムの動作を
安定化することができる。
進角量の時間変化率の大きさによって決定されるので、
現在の境界値を真の境界値へ収束させるまでの時間を短
縮することができる。
態2に係る内燃機関におけるバルブタイミング制御装置
の電子制御ユニット(ECU)200の機能構成を表す
ブロック図、図8はECU200の制御動作を表すフロ
ーチャートである。この実施の形態2のハードウエア構
成は図9の上記従来例のハードウエア構成と同様であ
り、電子制御ユニット(ECU)200の機能構成及び
作用のみが異なっている。
CU200は、前記実施の形態1のECU100の構成
に、VVT制御制限限界値が所定の値よりも大きくなる
と、バルブタイミング制御装置100Aの異常と判定す
る異常判定手段100Dを更に備えたものである。
御動作について、図8のフローチャートを参照して説明
する。
システムの異常判定が既に行われているかを判定する。
異常判定が行われていれば、ステップS103でVVT
システムを安定する位置に固定して処理を終了する。異
常判定が行われていなければ、ステップS101に進
む。
での処理は上記実施の形態1と同じであるため、その説
明は割愛する。
界値FLが所定値FLpreを超えているかを判定し、
FL>FLpreであれば、VVTシステムの異常を判
定してステップS118へ進み、そうでなければVVT
システムは異常でないと判定し、処理を終了する。すな
わち、実際のACT駆動力が低下してくると、VVT制
御制限境界値FLが上昇するため、VVT制御制限境界
値FLが所定値FLpreを上回る(FL>FLpr
e)と、実際のACT駆動力が異常に低下していること
が判定できる。
常のため安定した制御が出来ないと判定し、VVTを油
圧無しでも安定する位置に固定して、処理を終了する。
態1の効果に加えて、次のような効果を奏する。すなわ
ち、VVT制御制限限界値が所定値よりも大きくなる
と、VVTシステムの異常と判定されるので、油圧検出
手段15では検出できない該油圧検出手段下流でのVV
Tシステムの異常を検出することができる。
ミング制御装置は、内燃機関の吸排気弁の開閉タイミン
グを可変に制御するバルブタイミング制御手段と、前記
バルブタイミング制御手段において供給油圧に基づいて
VVTアクチュエータの駆動力を推定する駆動力推定手
段と、その駆動力推定手段により推定されたVVTアク
チュエータの駆動力がバルブタイミング可変制御制限限
界値以下の時には、前記バルブタイミング制御手段によ
る制御を制限する可変制御制限手段とを備えるので、V
VTアクチュエータの駆動力が著しく低下した(バルブ
タイミング可変制御制限限界値以下)ときにも、可変制
御制限手段によって、バルブタイミング制御手段による
制御を制限することにより、VVTアクチュエータを最
も安定な位置に固定することができ、内燃機関の運転状
態を安定させることができる。従って、ドライバビリテ
ィや排ガスエミッションの悪化を防止できると共に、振
動によるVVTアクチュエータの異常摩耗を防ぐことが
できる。
イミング可変制御中において、所定の応答時間を満足す
るVVTアクチュエータの駆動力をバルブタイミング可
変制御制限境界値として持つので、VVTの作動後にV
VTアクチュエータの駆動力が該VVT制御制限境界値
を下回る状態では、VVTは作動せず、VVT作動後の
油圧低下によるVVTアクチュエータの駆動力低下に拘
わらず安定した制御性が得られる。
ルブタイミング可変制御制限限界値を初期値として学習
するので、システムコンポーネントの製造バラツキや摩
耗等の経時変化の影響を受けることのない安定した制御
性が得られる。
記バルブタイミング可変制御制限境界値を、バルブタイ
ミング可変制御用進角指令に対する実際の進角量の挙動
に基づいて更新するので、実際のVVTシステムの動作
安定性をVVTシステムの安定化制御に反映させること
ができ、従って、VVTシステムの動作を安定化するこ
とができる。
ブタイミング可変制御制限境界値の更新量を実進角量の
時間変化率の大きさによって決定するので、現在の境界
値を真の境界値へ収束させるまでの時間を短縮できる。
は、前記バルブタイミング可変制御制限境界値が所定の
値よりも大きくなると、VVTシステムの異常と判定す
る異常判定手段を更に備えるので、油圧検出手段では検
出できない該油圧検出手段の下流でのVVTシステムの
異常を検出することができる。
グ制御装置の要部(ECU)の機能構成を示すブロック
図である。
グ制御装置の動作を表すフローチャートである。
の関係を示す図である。
T制御制限境界値近傍を示す図である。
応答時間Tresとの関係を示す図である。
実進角量θaとの関係を示す図である。
グ制御装置の要部(ECU)の機能構成を示すブロック
図である。
グ制御装置の動作を表すフローチャートである。
制御装置のハードウエアの概略構成を示す図である。
表すフローチャートである。
ブタイミング制御手段、100B 駆動力推定手段、1
00C 可変制御制限手段、100D 異常判定手段。
Claims (6)
- 【請求項1】 内燃機関の吸排気弁の開閉タイミングを
可変に制御するバルブタイミング制御手段と、 前記バルブタイミング制御手段において供給油圧に基づ
いてVVTアクチュエータの駆動力を推定する駆動力推
定手段と、 前記駆動力推定手段により推定されたVVTアクチュエ
ータの駆動力がバルブタイミング可変制御制限限界値以
下の時には、前記バルブタイミング制御手段による制御
を制限する可変制御制限手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関におけるバルブタイ
ミング制御装置。 - 【請求項2】 前記可変制御制限手段は、バルブタイミ
ング可変制御中において、所定の応答時間を満足するV
VTアクチュエータの駆動力をバルブタイミング可変制
御制限境界値として持つことを特徴とする請求項1記載
の内燃機関におけるバルブタイミング制御装置。 - 【請求項3】 前記可変制御制限手段は、前記バルブタ
イミング可変制御制限限界値を初期値として学習するこ
とを特徴とする請求項2記載の内燃機関におけるバルブ
タイミング制御装置。 - 【請求項4】 前記可変制御制限手段は、前記バルブタ
イミング可変制御制限境界値をバルブタイミング可変制
御用進角指令に対する実際の進角量の挙動に基づいて更
新することを特徴とする請求項3記載の内燃機関におけ
るバルブタイミング制御装置。 - 【請求項5】 前記可変制御制限手段は、前記バルブタ
イミング可変制御制限境界値の更新量を実進角量の時間
変化率の大きさによって決定することを特徴とする請求
項4記載の内燃機関におけるバルブタイミング制御装
置。 - 【請求項6】 前記バルブタイミング可変制御制限境界
値が所定の値よりも大きくなると、VVTシステムの異
常と判定する異常判定手段を更に備えることを特徴とす
る請求項3記載の内燃機関におけるバルブタイミング制
御装置。
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