JPH07269742A - 既設管渠の更生工法及びこの更生工法に使用する更生管支保材 - Google Patents

既設管渠の更生工法及びこの更生工法に使用する更生管支保材

Info

Publication number
JPH07269742A
JPH07269742A JP5717094A JP5717094A JPH07269742A JP H07269742 A JPH07269742 A JP H07269742A JP 5717094 A JP5717094 A JP 5717094A JP 5717094 A JP5717094 A JP 5717094A JP H07269742 A JPH07269742 A JP H07269742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
rehabilitation
existing
wall surface
rehabilitating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5717094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3493218B2 (ja
Inventor
Shinkichi Ooka
伸吉 大岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOA GURAUTO KOGYO KK
Toa Grout Kogyo Co Ltd
Adachi Construction and Industry Co Ltd
Original Assignee
TOA GURAUTO KOGYO KK
Toa Grout Kogyo Co Ltd
Adachi Construction and Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOA GURAUTO KOGYO KK, Toa Grout Kogyo Co Ltd, Adachi Construction and Industry Co Ltd filed Critical TOA GURAUTO KOGYO KK
Priority to JP05717094A priority Critical patent/JP3493218B2/ja
Publication of JPH07269742A publication Critical patent/JPH07269742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3493218B2 publication Critical patent/JP3493218B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既設管渠更生の作業性が良好で作業中の不測
の事態に迅速な対応を可能にし、かつ高品質の管渠更生
が得られる既設管渠の更生工法及びこの更生工法に使用
する更生管支保材を提供する。 【構成】 ヒンジ8を介して折りたたみ可能に連結する
断面円弧状の複数のセグメント7a、7b、7c、7
d、7e、7fを有する支保材6を折りたたんだ状態で
既設管渠1内に敷設された更生管5内の所定位置に搬入
し、円筒状に押し広げてセグメント7a、7b、7c、
7d、7e、7fを更生管5の内壁面5aに圧接し、か
つセグメントのネジ部に螺合するスペーサー管9により
更生管5を既設管渠1内壁面1aに押接固定して、既設
管渠1と更生管5との間に裏込め材を注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既に設置された下水管
等の既設管渠を更生する既設管渠の更生工法及びこの更
生工法に使用する更生管支保材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地中に埋設された下水管等の管
渠はヒューム管、陶管、鋳鉄管等が使用されている。こ
れら管渠は長期間の使用により内壁面が硫化水素やその
他の腐食ガス及び付着物等によって侵食され、管厚が薄
くなって強度が低下している。また地圧や地盤沈下等に
より管渠間の継目部がずれて隙間ができたり、上載荷重
等によって管渠の一部にクラックが発生し、この部分よ
り地下水等が管渠内に浸入し、又は管渠内を流れる流水
等が地中に漏水することがある。
【0003】この対策として既設管渠内にこの管渠の内
径より小径の更生管を挿入し、既設管渠と更生管との間
にモルタル等の裏込め財を注入する既設管渠の更生工法
が実施されている。この工法では、既設管渠と更生管と
の間に裏込め材を注入充填する際注入された裏込め材の
作用によって更生管が浮上、蛇行及び更生管の断面形状
が変形することがあるため支保材によって更生管を既設
管渠の所定位置に固定した状態で裏込め材が注入され
る。
【0004】図7に示す要部断面図に従って具体的に説
明すると、図中符号11はヒューム管、陶管等で形成さ
れている既設管渠であって、特に管更生を必要としてい
る例えば人が中に入ることができる下水管である。管更
生を行う場合、先ず管内洗浄車により管渠11の内壁面
11aを洗浄し、必要に応じてこの内壁面11aを削孔
機等により削り形状が整えられる。
【0005】次に更生管用製管機により更生管12を製
造しつつこの更生管12を管渠11内に挿入し、支保材
13により更生管12を管渠11の所定位置に設置す
る。支保材13は例えば更生管12を内側から水平方向
に支持する横方向支保部材14及び上下方向に支持する
縦方向支保部材15から構成される。
【0006】横方向支保部材14は、一端にネジ部を有
する鉄パイプからなる柱状部14aと、ネジ部に螺合す
るジャッキ部14bとにより構成され、柱状部14a或
はジャッキ部14bを回動することにより伸長して両端
によって更生管12の内壁面12aを内側から水平方向
に押圧する。
【0007】一方、縦方向支保部材15は両端にネジ部
を有する鉄パイプからなる柱状部15aを有し、一方の
ネジ部にはジャッキ部15bが、他方のネジ部には支持
ナット15cが各々螺合されていて、ジャッキ部15b
は更生管12の内壁面12a底部に当接するとともに柱
状部15aの上端15dは更生管12に形成された開孔
部(図示せず)を貫通して管渠11の内壁面上部に圧接
することにより更生管12の底部を管渠12の底部に押
接して更生管12の浮上りの防止を図る。更に他方のネ
ジ部に螺合する支持ナット15cによって更生管12の
内壁面12a上部を下方から支持するよう構成されてい
る。また必要に応じて横方向支保部材14と縦方向支保
部材15とを互にクランプ等で結合する。
【0008】このように構成された支保材13を管渠1
1内に例えば約1m間隙で組立、仮設して管渠11内に
配設される更生管12の変形及び浮上りの防止を図り、
この状態で更生管12に削孔機で裏込め材注入孔(図示
せず)を削孔し、この孔に裏込め材注入用治具を取り付
けて裏込め材16を注入し、裏込め材16が硬化した
後、支保材13を撤去することにより管渠11の更生作
業を完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の管渠更生工
法によると、更生管の変形及び浮上りを防止するためこ
の更生管内に横方向支保部材及び縦方向支保部材からな
る支保材を組付け、仮設することから、その作業空間が
極めて制限され、作業性が悪く、また管渠内に流水を許
容した状態で作業を行う場合、作業中に流水が増加した
り、管渠内における不測の事態に対して作業員の退避や
その他迅速な対応の妨げになり、かつ更生管の内壁面を
横方向支保部材及び縦方向支保部材によって局部的に支
保することから裏込め材の注入により更生管が撓み変形
して高品質の管渠更生が確保できない等の不具合があ
る。
【0010】従って本発明の目的は、管渠更生の作業性
が良好で、作業中の不測の事態に迅速な対応を可能にす
るとともに、更生管の撓み変形を抑制して高品質の管渠
更生が得られる既設管渠の更生工法及びこの更生工法に
使用する更生管支保材を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による既設管渠の更生工法は、互にヒンジを介して折
りたたみ可能に連絡して円筒形状を規定する断面円弧状
の複数のセグメント及びセグメントに貫通配設されたネ
ジ部に螺合して内方から外方へ貫通可能なスペーサー管
を有する支保材を前記ヒンジによって折りたたんだ状態
で更生すべき既設管渠内に敷設された更生管内所定位置
に搬入し、各セグメントをヒンジを介して円筒状に広げ
て更生管内壁面に圧接して支保し、かつ前記ネジ部にス
ペーサー管を螺合して更生管を貫通せしめて既設管渠内
壁面上部に圧接して更生管を既設管渠内壁面底部に押圧
固定した状態で既設管渠内壁面と更生管との間に裏込め
材を注入するものであり、この更生工法に使用する更生
管支保材は、既設管渠内に敷設された更生管内壁面に押
接して更生管の変形を防止し、かつ更生管を既設管渠内
壁面底部に押接した状態で既設管渠内壁面と更生管との
間に裏込め材を注入する既設管渠の更生工法に使用する
更生管支保材において、更生管の内壁面に押圧して更生
管を円筒形状に規定するように配置された断面円弧状の
複数のセグメントと、隣接する前記セグメント間を折り
たたみ可能に連結するヒンジと、セグメントを貫通して
形成されたネジ部と、ネジ部に貫通可能に螺合して頂部
が更生管を貫通して既設管渠内壁面上部に圧接して更生
管を既設管渠内壁面底部に押圧固定するスペーサー管と
を有するものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明による既設管渠の更生工法及び
この更生工法に使用する更生管支保材の一実施例を図1
乃至図6によって説明する。
【0013】図中符号1は地中に埋設された更生すべき
下水道管等の既設管渠であり、図1に示すように接続さ
れた複数のヒューム管、陶管、鋳鉄管等からなる。管渠
1の両端はマンホール2に接続されている。
【0014】管渠1の更生作業は、先ず管内洗浄車等に
より、管渠1の内壁面1aを洗浄し、必要に応じて内壁
面1aを削孔機等により削り、形状が整えられる。
【0015】次に一方のマンホール2内に更生管用製管
機3を設置し、この製管機3により地上に設けられたド
ラム3aから供給される例えば塩化ビニル樹脂製の帯状
材4を螺旋状に巻き、両側縁を互にシール材を介して順
次嵌合して円筒状の更生管5を製造し、管渠1内に更生
管5を順次挿入敷設する。両マンホール2間に位置する
管渠1全長に亙って更生管5を敷設した後、製管機3を
マンホール2内から搬出し、マンホール2に開口する管
渠1の管口端と更生管5の管口端をシールする。
【0016】続いて、更生管支保材6によって管渠1内
に更生管5を固定する。支保材6は、図2に斜視図を示
すように、所定長さで比較的大なる幅を有する断面円弧
状の頂部セグメント7a及び底部セグメント7bと、比
較的小なる幅を有する断面円弧状の側部セグメント7
c、7d、7e、7fとを有し、各セグメント7a、7
b、7c、7d、7e、7fはヒンジ8によって互に連
結され、各ヒンジ8の部位で小さく折りたたまれてお
り、側部セグメント7c、7dの連結部と側部セグメン
ト7e、7fの連結部とが互に離れる方向aへ押し拡げ
られ、図3に断面を示すように円筒状に拡大されること
により円筒形状が規定される。
【0017】更に、各セグメント7a、7b、7c、7
d、7e、7fを互に連結する各ヒンジ8のヒンジピン
8aを抜きはずすことにより、各セグメントは互に分離
可能に、かつ各ヒンジ8のヒンジピン8aを差し込むこ
とにより互に連結する。ヒンジピン8aのその挿脱作業
を容易にするためにヒンジピン8aの端部はL字状に折
曲されている。
【0018】また頂部セグメント7aの上部には図4に
要部断面を示すように開孔7g及び開孔7gに嵌合する
フランジ付ナット7hが取り付けられてネジ部を形成し
ている。このナット7hによって浮上防止部材となるス
ペーサー管9が螺合支持されるようになっている。スペ
ーサー管9はナット7hに螺合するネジ部9a、六角形
状の工具系合部9bを有する略ボルト形状であって、基
端に後述する裏込め材注入用治具に接続可能な開口部
(図示せず)を有する中空部が形成され、上部外周に開
孔する裏込め材射出用の供給孔9cに連通している。
【0019】次にこのように構成された支保材6を図2
に示すように小さく折りたたんだ状態で管渠1内に敷設
された更生管5内の所定位置に配置し、膨張機或はジャ
ッキ(図示せず)等により側部セグメント7c、7dの
連結部と側部セグメント7e、7fの連結部とを互い離
れる方向aに押し広げ、円筒状に拡大させて、更生管5
の内壁面5aに各セグメント7a、7b、7c、7d、
7e、7fを圧接して保持する。
【0020】各セグメントが円筒状に押し広げられた状
態においては、側部セグメント7e、7dの連結部また
は側部セグメント7e、7fの連結部に内方への過度の
力が作用しない限り支保体6が折りたたまれることはな
い。
【0021】続いて頂部セグメント7aの上部に配設さ
れたナット7hの開口部より削孔機を挿入して更生管5
にスペーサー管9挿入用の孔(図示せず)を削孔する。
【0022】次に頂部セグメント7aに設けられたナッ
ト7gにスペーサー管9を挿入してねじ込むことによ
り、スペーサー管9の頂部9dを管渠1の内壁面1aの
上部に圧接せしめ、更生管5の底部を管渠1の内壁面1
aの底部に押圧維持することにより更生管5の浮上りを
防止し、かつ更生管5を固定する(図5参照)。
【0023】これら削孔機による更生管5へのスペーサ
ー管9挿入のための削孔作業及びナット7gへのスペー
サー管9の挿入ねじ込みによる更生管5の固定作業は更
生管5内に作業空間が確保できることから作業性の向上
が得られる。
【0024】同様の支保材6を同様の作業を繰り返すこ
とにより、管渠1内に例えば約1m間隔で組立配設して
更生管5の変形及び浮上り防止を図る。この管渠1内に
支保材6を配設する作業においても、更生管5内に作業
空間が得られることから作業性の向上が図れる。
【0025】次に図6に要部断面を示すように所定位置
に配設された支保材6の頂部セグメント7aに取付けら
れたスペーサー管9の前記基端に設けられた開口部に裏
込め材注入装置(図示せず)から導かれたホース10a
の先端に設けられた裏込め材注入治具10bを接続して
スペーサー管9の上部外周に開孔する裏込め材射出用の
供給孔9cより管渠1の内壁面1aと更生管5の外壁面
5aとの間に裏込め材を注入する。
【0026】このスペーサー管9の供給孔9cからの裏
込め材の供給に従って、裏込め材注入用治具10bを接
続していないスペーサー管9の供給孔9c及び中空部並
びに開口部を介して裏込め材を填充すべき管渠1と更生
管5の外壁面5aとによって形成される空間内の空気が
順次排出されて残存空気溜りのない高品質の裏込め材注
入作業が円滑に行え、かつスペーサー管9を支保材6の
頂部セグメント7aから取り外すことにより目視による
裏込め材の充填状態が確認でき、更に裏込め材充填が不
充分である時には再度スペーサー管9を支保材6の頂部
セグメント7aのナット7gに取り付け、裏込め材を補
充することが可能である。
【0027】管渠1と更生管5との間隙に填充した裏込
め材が硬化した後、支保材6の頂部セグメント7aに取
り付けたスペーサー管9を回転してナット7gから抜き
取り、かつ側部セグメント7c、7dの連結部と側部セ
グメント7e、7fの連結部とが互に近接する方向へ引
き寄せて小さく折りたたみ、または各セグメントを連結
するヒンジ8のヒンジピン8aをヒンジ8から抜き脱
し、各セグメント7a、7b、7c、7d、7e及び7
fを分割してマンホール2から搬出して撤去する。
【0028】しかる後、スペーサー管9を抜いた後に硬
化した裏込め材中にできる穴及び更生管5に形成された
穴に裏込め材等の充填材を注入して仕上げ、管渠1の更
生を完了する。
【0029】以上実施例では、支保材6を各ヒンジ8に
より小さく折りたたんだ状態でマンホール2内に搬入し
たが、マンホール2の開口部の大きさによりマンホール
2内への搬入及び搬出の大きさが制限される場合には、
各セグメントを連結するヒンジ8のヒンジピン8aを抜
き脱し、各セグメント7a、7b、7c、7d、7e及
び7f等に分割してマンホール2内に搬入し、マンホー
ル2内で再度各セグメント7a、7b、7c、7d、7
e及び7fを連結して支保材6を組立てることも、また
マンホール2内で支保材6を各セグメント7a、7b、
7c、7d、7e及び7fに分割してマンホール2から
搬出することも可能である。
【0030】更に、本実施例では、支保材6の各セグメ
ント7a、7b、7c、7d、7e、7fが更生管5の
内壁面5aに直接圧接して支保したが、各セグメント7
a、7b、7c、7d、7e、7fと更生管5の内壁面
5aとの間に緩衝材、例えば発泡スチロール材を介在さ
せることにより支保材6の直接の当接から更生管5を保
護し、かつ更生管5の内壁面5aと支保材6との寸法的
誤差を補完することも可能である。この場合発泡スチロ
ール等の緩衝材を予め各セグメント7a、7b7c、7
d、7e、7fの表面に張設させて作業の簡素化を図る
ようにしてもよい。
【0031】以上のように構成する既設管渠の更生工法
及びこの工法に使用する更生管支保材によれば、断面円
弧状の複数セグメント7a、7b、7c、7d、7e、
7fをヒンジ8によって連結し、セグメントを外方へ押
し広げて、それ自体によって円筒状に保持される支保材
6によって更生管5を内方から支保し、かつ頂部セグメ
ント7aに設けられたナット7hにボルト状のスペーサ
ー管9をネジ込み、頂部7dを管渠1の上部内壁面1a
に押接することにより支保材6の浮上りを防止して管渠
1と更生管5との間に裏込め材を填充することから、支
保材6の設置作業が簡単で作業時間の短縮が得られ、か
つ支保材6内に作業空間が確保でき、更に作業性が向上
するとともに、不測の事態に対して作業員の退避等迅速
な対応が可能になり、更に更生管5の内壁面5aを全周
に亙って支保することから裏込め材注入に起因する更生
管5の撓み変形のない高品質の管渠更生が確保できる。
【0032】またスペース管9の基端に裏込め材注入用
治具を接続して上部外周に開口する供給孔9cから裏込
め材を管渠1と更生管5との間に供給することを可能に
することにより、任意の支保材6から裏込め材の充填作
業が可能になり、新たに裏込め材充填用の孔を削孔機で
削孔する必要がなくなり、かつ裏込め材注入用治具を接
続しない支保材6のスペーサー管9が空気抜き孔として
作用し、裏込め材の充填効率が大幅に向上し、更にスペ
ーサー管等取付け用のナット7gの孔が裏込め材填充時
の充填状態の確認孔の機能を果たすことからより円滑に
効果的に、管渠更生が得られる等の効果を有し、管渠の
更生に貢献するところ大なるものである。
【0033】
【発明の効果】以上説明した本発明における既設管渠の
更生工法及びこの更生工法に使用する更生管支保材によ
れば、断面円弧状の複数セグメントをヒンジによって連
結し、セグメントを外方へ押し拡げ、それ自体によって
円筒状に保持される支保材によって更生管を内側から全
周に亙って支保し、セグメントに支持されたスペーサー
管によって支保材、従って更生管の浮上りを防止した状
態で管渠と更生管との間に裏込め材を充填することか
ら、支保材の設置作業の簡素化、作業時間の短縮が得ら
れ、更に不測の事態に対して作業員の退避等迅速な対応
が可能になる。また更生管の広範囲に亙ってセグメント
によって支保されることにより裏込め材注入に起因する
更生管の変形が防止される等の効果を有し、既設管渠の
更生に貢献すること大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における既設管渠の更生工法及びこの
更生工法に使用する更生管支保材の一実施例を示す説明
図である。
【図2】 同じく、更生管支保材の説明斜視図である。
【図3】 同じく、更生管支保材の説明断面図である。
【図4】 同じく、更生管支保材の要部説明断面図であ
る。
【図5】 同じく、更生管支保材を既設管渠内に配置し
た要部説明断面図である。
【図6】 同じく、更生管支保材を既設管渠内に配置し
た要部説明断面図である。
【図7】 従来の既設管渠更生工法及び支保材を説明す
る要部断面説明図である。
【符号の説明】
1 既設管渠 1a 内壁面 5 更生管 6 支保材 7a 頂部セグメント 7b 底部セグメント 7c 側部セグメント 7d 側部セグメント 7e 側部セグメント 7f 側部セグメント 7g ナット(ネジ部) 8 ヒンジ 8a ヒンジピン 9 スペーサー管 9c 供給孔 9d 頂部 10b 裏込め材注入用治具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互にヒンジを介して折りたたみ可能に連
    結して円筒形状を規定する断面円弧状の複数のセグメン
    ト及びセグメントに貫通配設されたネジ部に螺合して内
    方から外方へ貫通可能なスペーサー管を有する支保材を
    前記ヒンジによって折りたたんだ状態で更生すべき既設
    管渠内に敷設された更生管内所定位置に搬入し、各セグ
    メントをヒンジを介して円筒状に広げて更生管内壁面に
    圧接して支保し、かつ前記ネジ部にスペーサー管を螺合
    して更生管を貫通せしめて既設管渠内壁面上部に圧接し
    て更生管を既設管渠内壁面底部に押圧固定した状態で既
    設管渠内壁面と更生管との間に裏込め材を注入すること
    を特徴とする既設管渠の更生工法。
  2. 【請求項2】 セグメントに螺合するスペーサー管内に
    形成した中空部を介して既設管渠内壁面と更生管との間
    に裏込め材を注入する請求項1の既設管渠の更生工法。
  3. 【請求項3】 既設管渠内に敷設された更生管内壁面に
    押接して更生管の変形を防止し、かつ更生管を既設管渠
    内壁面底部に押接した状態で既設管渠内壁面と更生管と
    の間に裏込め材を注入する既設管渠の更生工法に使用す
    る更生管支保材において、更生管の内壁面に押圧して更
    生管を円筒形状に規定するように配置された断面円弧状
    の複数のセグメントと、隣接する前記セグメント間を折
    りたたみ可能に連結するヒンジと、セグメントを貫通し
    て形成されたネジ部と、ネジ部に貫通可能に螺合して頂
    部が更生管を貫通して既設管渠内壁面上部に圧接して更
    生管を既設管渠内壁面底部に押圧固定するスペーサー管
    とを有することを特徴とする既設管渠の更生工法に使用
    する更生管支保材。
  4. 【請求項4】 スペーサー管が、基端に裏込め材注入用
    治具に接続する開口部を有し、上部外周に開口部から圧
    送される裏込め材を射出する供給孔を有する請求項3の
    更生管支保材。
  5. 【請求項5】 各ヒンジのヒンジピンが抜脱可能であっ
    て、ヒンジピンの抜脱により各セグメントが分離する請
    求項3または4の更生管支保材。
JP05717094A 1994-03-28 1994-03-28 既設管渠の更生工法及びこの更生工法に使用する更生管支保材 Expired - Fee Related JP3493218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05717094A JP3493218B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 既設管渠の更生工法及びこの更生工法に使用する更生管支保材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05717094A JP3493218B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 既設管渠の更生工法及びこの更生工法に使用する更生管支保材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07269742A true JPH07269742A (ja) 1995-10-20
JP3493218B2 JP3493218B2 (ja) 2004-02-03

Family

ID=13048080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05717094A Expired - Fee Related JP3493218B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 既設管渠の更生工法及びこの更生工法に使用する更生管支保材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3493218B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031755A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Sekisui Chem Co Ltd ライニング管の支保工装置および支保工の施工方法
JP2016125274A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 足立建設工業株式会社 管渠内ライニング管の支保工装置及び支保工の施工方法
KR20170009766A (ko) * 2015-07-17 2017-01-25 가부시키가이샤 쇼난 고세이쥬시 세이사쿠쇼 관 갱생 공법
JP2017141941A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 株式会社クボタケミックス 閉塞具および管路更生方法
CN107355634A (zh) * 2017-08-29 2017-11-17 湖南大麓科技有限公司 管道变形非开挖修复装置及方法
JP6250216B1 (ja) * 2017-06-19 2017-12-20 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社 新設配管、パネル部材、および既設配管の更新方法
JP6250215B1 (ja) * 2017-06-19 2017-12-20 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社 既設配管の更新方法
JP6313504B1 (ja) * 2017-04-26 2018-04-18 鳥居化成株式会社 埋設異種管を有する樹脂管とその製造方法、および埋設異種管を有する樹脂管を用いる管更正方法
JP2019183632A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 積水化学工業株式会社 更生管の浮上防止装置
JP2020169498A (ja) * 2019-04-03 2020-10-15 積水化学工業株式会社 既設管更生方法
CN114320310A (zh) * 2021-11-30 2022-04-12 中南大学 用于新开救援隧道的快速掘进系统
JP2024015709A (ja) * 2022-07-25 2024-02-06 サンケイ建設株式会社 裏込充填システム及び裏込充填方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031755A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Sekisui Chem Co Ltd ライニング管の支保工装置および支保工の施工方法
JP2016125274A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 足立建設工業株式会社 管渠内ライニング管の支保工装置及び支保工の施工方法
KR20170009766A (ko) * 2015-07-17 2017-01-25 가부시키가이샤 쇼난 고세이쥬시 세이사쿠쇼 관 갱생 공법
US9890892B2 (en) 2015-07-17 2018-02-13 Shonan Gosei-Kushi Seisakusho K.K. Method for rehabilitating a pipe
JP2017141941A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 株式会社クボタケミックス 閉塞具および管路更生方法
JP6313504B1 (ja) * 2017-04-26 2018-04-18 鳥居化成株式会社 埋設異種管を有する樹脂管とその製造方法、および埋設異種管を有する樹脂管を用いる管更正方法
JP2018184995A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 鳥居化成株式会社 埋設異種管を有する樹脂管とその製造方法、および埋設異種管を有する樹脂管を用いる管更正方法
JP2019002524A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社 既設配管の更新方法
JP6250216B1 (ja) * 2017-06-19 2017-12-20 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社 新設配管、パネル部材、および既設配管の更新方法
JP6250215B1 (ja) * 2017-06-19 2017-12-20 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社 既設配管の更新方法
JP2019002525A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社 新設配管、パネル部材、および既設配管の更新方法
CN107355634A (zh) * 2017-08-29 2017-11-17 湖南大麓科技有限公司 管道变形非开挖修复装置及方法
JP2019183632A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 積水化学工業株式会社 更生管の浮上防止装置
JP2020169498A (ja) * 2019-04-03 2020-10-15 積水化学工業株式会社 既設管更生方法
CN114320310A (zh) * 2021-11-30 2022-04-12 中南大学 用于新开救援隧道的快速掘进系统
JP2024015709A (ja) * 2022-07-25 2024-02-06 サンケイ建設株式会社 裏込充填システム及び裏込充填方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3493218B2 (ja) 2004-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3493218B2 (ja) 既設管渠の更生工法及びこの更生工法に使用する更生管支保材
CA2407297C (en) Duct repairing material, repairing structure, and repairing method
US5449248A (en) Sealing device for expansion joints of concrete dams and method for installing same
JP4327026B2 (ja) コンクリ−ト製ますの補修法およびその装置
CN211118029U (zh) 适用于已有池壁后埋套管的结构
KR100836512B1 (ko) 관로의 보수재, 보수 구조 및 그 보수 방법
KR100751969B1 (ko) 현장제관 관로 설치공법
JP4545042B2 (ja) 既設管の更生方法
JPH04306398A (ja) コンクリート壁面の補修方法
JP3776987B2 (ja) マンホール壁兼用筒状体を用いた立坑構築方法
CN218116468U (zh) 一种防止固化膨胀的注浆管道
KR200211157Y1 (ko) 지중관체 보수장치
JP3968251B2 (ja) 既設マンホール接続管の耐震化工法
KR200342265Y1 (ko) 흄관 연결 구조물
CN213682407U (zh) 一种针对城市排水管道螺旋缠绕法的端头封堵装置
CN218405840U (zh) 一种钢构件与粱体的连接节点
JP2002221293A (ja) 既設管きょの内面補修に使用するセグメントのリング組立兼搬送設備およびセグメントリング組立搬送方法
KR101960698B1 (ko) 지하 공동구 이음 구조
KR100735063B1 (ko) 관로갱생공법 및 그 보수재
JP5083900B2 (ja) 既設管の補修方法及び水中作業ボックス
JP3730749B2 (ja) 管渠内の補修方法
JP2009114642A (ja) コンクリート函体の接続方法
JPS5914667B2 (ja) 管路の敷設方法
JP3540400B2 (ja) 流体管の配管施工法
JP4683800B2 (ja) 杭頭処理具および杭頭処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071114

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091114

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091114

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101114

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees