JP2020169498A - 既設管更生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】更生管を一定の断面形状に形成でき、かつ流水阻害を抑えるとともに裏込め材充填時における更生管の浮き上がりを防止する。【解決手段】既設管1の内周に更生管3を構築する。更生管3の上半部にナット11ひいては雌ネジ孔12cを設ける。雄ネジ21付きの軸部材20を、雌ネジ孔12cにねじ込んで既設管1の上半部に突き当てる。その後、既設管1と更生管3との間の管間隙間1dに裏込め材4を充填する。【選択図】図1

Description

本発明は、老朽化した既設管を更生する方法に関し、特に更生管及び裏込め材による既設管更生方法に関する。
老朽化した下水管等の既設管の内周に更生管をライニングして裏込めすることによって、既設管を更生することは公知である。裏込め材の充填時には更生管が裏込め材から浮力を受ける。このため、更生管が浮き上がらないように予め浮上防止工を行う必要がある(特許文献1〜3等参照)。
例えば特許文献1においては、更生管の内部に支保装置(浮上防止手段)を設置する。該支保装置は、更生管内に配置された環状のフレームと、該環状フレームの外周の周方向に間隔を置いて設けられた複数の腹起しとを含む。各腹起しが更生管の内周面に押し当てられている。支保装置の上端部には、鉛直な棒材が設けられている。該棒材が、更生管の頂部に形成された貫通孔を通して既設管の頂部に突き当てられている。
特許文献2においては、浮上防止手段として円弧板状の多孔スペーサを既設管の頂部の内周面に設置したうえで更生管を前記多孔スペーサに沿って形成し、その後、裏込め材の充填を行う。
特許文献3においては、円弧状の支持板(浮上防止手段)を既設管の頂部の内周面に設置し、該支持板の周方向に間隔を置いて設けたネジ部材の突出量を調節して、ネジ部材を既設管の内周面に突き当てる。そして、支持板に沿うように更生管を形成する。
特開平10−121565号公報 特開平7−100925号公報 特開2016−188671
前掲特許文献1の施工方法は、支保装置が大掛かりな構造であるために更生管の断面内の占有面積が大きい。このため、施工中に流水阻害が発生させるおそれがある。場合によっては、水位が上昇して作業が困難になることが想定される。
特許文献2,3の施工方法は、円弧状の多孔スペーサや支持板を更生管の設置前又は設置と併行して設置するものであるが、既設管の腐食が激しいと正しく設置するのが容易でない。このため、更生管を多孔スペーサや支持板に沿って形成すると、該更生管の断面形状が安定しない。
本発明は、かかる事情に鑑み、更生管を一定の断面形状に形成でき、かつ流水阻害を抑えながら、裏込め材の充填時に更生管の浮き上がりを防止できる更生施工方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、既設管を更生管及び裏込め材によって更生する方法であって、
前記既設管の内周に沿って前記更生管を構築し、
前記更生管の上半部に前記更生管を貫通する雌ネジ孔を設け、
雄ネジ付きの軸部材を、前記雌ネジ孔にねじ込んで前記既設管の上半部に突き当て、
その後、前記既設管と前記更生管との間の管間隙間に前記裏込め材を充填することを特徴とする。
当該方法によれば、浮上防止手段の設置前に更生管の設置工程を行うことによって、更生管を浮上防止手段の規制を受けることなく一定断面に形成することができる。その後、浮上防止手段として軸部材を更生管の内側から更生管の雌ネジ孔にねじ込む。軸部材のねじ込み量を調整することによって、軸部材の先端部を既設管の内周面に確実に突き当てることができる。たとえ既設管の腐食が進んでいたとしても、軸部材を既設管の内周面に確実に突き当てることができる。これによって、裏込め材の充填時に更生管が浮き上がるのを確実に防止することできる。
更生管の内周面から更生管内へ軸部材の突出量は最小限で済む。したがって、流水阻害が起きるのを抑制ないしは回避できる。
前記更生管の上半部に取付穴を貫通形成し、前記取付穴に前記雌ネジ孔を有するナットを取り付けることが好ましい。
これによって、前記更生管の上半部に前記更生管を貫通する雌ネジ孔を設けることができる。前記軸部材を前記ナットにねじ込んで前記既設管の上半部に突き当てる。
前記裏込め材の硬化後、前記軸部材を撤去して、前記雌ネジ孔を封止することが好ましい。前記雌ネジ孔には止水材及びネジ付き蓋を設けて封止することがより好ましい。
これによって、雌ネジ孔からの漏水を防止できる。
前記更生管の上半部の周方向の複数箇所にそれぞれ前記雌ネジ孔及び前記軸部材を配置することが好ましい。
これによって、裏込め材の充填時に更生管が浮き上がったり変形したりするのを確実に防止することできる。
前記更生管の頂部を0°として周方向における10°〜80°の範囲に前記雌ネジ孔及び前記軸部材を配置することが好ましい。前記更生管の頂部を挟んで両側の10°〜80°の範囲にそれぞれ前記雌ネジ孔及び前記軸部材を1又は複数配置することが、より好ましい。更生管の頂部(約0°の位置)及び側方部(約90°の位置)を避けて雌ネジ孔を配置することが好ましい。
これによって、頂部及び側方部においては、荷重が既設管から裏込め材を介して更生管に確実に伝わるようにでき、既設管に過度な応力がかかってひび割れが発生するのを抑制又は防止できる。
前記更生管の内部に柱状の突張部材を立設し、前記突張部材によって前記更生管を上下に突っ張ることが好ましい。
前記軸部材と突張部材とによって、裏込め材の充填時における更生管の浮き上がりを確実に防止できる。特に、更生管の底部を既設管の底部に押し付けて浮き上がりを確実に阻止することができる。
前記突張部材の上端部が、外周面にネジを有して、前記軸部材を構成していることが好ましい。これによって、突張部材が軸部材を兼ねるようにできる。
腹起し材を前記更生管の管軸に沿って延びる腹起し材を前記更生管の底部の内面上に設け、前記突張部材の下端部を前記腹起し材に突き当てることが好ましい。
本発明によれば、更生管を一定の断面形状に形成でき、かつ流水阻害を抑えるとともに裏込め材充填時における更生管の浮き上がりを防止できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る浮上防止装置を用いて更生施工中の既設管を、浮上防止手段の設置後、裏込め材の充填前の状態で示す、図2のI−I線に沿う正面断面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う側面断面図である。 図3は、本発明の第2実施形態に係る浮上防止装置を用いて更生施工中の既設管を、浮上防止装置の設置後、裏込め材の充填前の状態で示す正面断面図である。 図4は、本発明の第3実施形態に係る浮上防止装置を用いて更生施工中の既設管を、浮上防止装置の設置後、裏込め材の充填前の状態で示す正面断面図である。 図5は、本発明の第4実施形態に係る浮上防止装置を用いて更生施工中の既設管を、浮上防止装置の設置後、裏込め材の充填前の状態で示す正面断面図である。 図6は、本発明の第5実施形態に係る浮上防止装置を用いて更生施工中の既設管を、浮上防止装置の設置後、裏込め材の充填前の状態で示す正面断面図である。 図7は、本発明の第6実施形態に係る浮上防止装置を用いて更生施工中の既設管を、浮上防止装置の設置後、裏込め材の充填前の状態で示す正面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1及び図2は、本発明の第1実施形態を示したものである。更生対象の既設管1は、老朽化した下水道管である。なお、既設管1は、下水道管に限られず、上水道管、農業用水管、水力発電導水管、ガス管等であってもよい。
既設管1の内周に沿って更生管3がライニングされることで、既設管1が更生される。
詳細な図示は省略するが、更生管3は、例えばポリ塩化ビニルなどの合成樹脂製の帯状部材(プロファイル)によって構成されている。該帯状部材が螺旋状に巻回されるとともに一周違いに隣接する縁どうしが接合されることによって、螺旋管状の更生管3が製管されている。帯状部材にスチール製の補強帯材が設けられていてもよい。
更生管が、樹脂製の帯板(ストリップ)と嵌合用帯材(ジョイナー)との二条螺旋状になっていてもよい。
さらに更生管は、螺旋管状に限られず、既設管1の軸方向に延びる帯板やセグメントによって形成されていてもよく、形状記憶性の硬質塩化ビニル管によって構成されていてもよい。
更生管3と既設管1との間の管間隙間1dにはモルタル、セメントミルクなどの裏込め材4が充填される。充填に先立って浮上防止装置5が設置される。浮上防止装置5は、複数の浮上防止手段10を含む。
各浮上防止手段10は、ナット11と、軸部材20を含む。ナット11は、環状又は筒状のナット部12と、フランジ部13を一体に有している。ナット部12の中央部に雌ネジ孔12cが形成されている。雌ネジ孔12cの内周面に雌ネジ12dが形成されている。ナット部12の外直径は例えば50mm程度であるが本発明がこれに限定されるものではない。
ナット部12における更生管内を向く端部にフランジ部13が形成されている。
更生管3の上半部には取付穴3cが形成されている。取付穴3cは、更生管3の内周面から外周面へ貫通している。取付穴3cにナット11が取り付けられている。ナット部12が取付穴3cに嵌められ、フランジ部13が取付穴3cのまわりの更生管3の内周面に当接されている。ナット11と更生管3との接合手段は、接着剤でもよくビスでもよい。好ましくは、更生管3とナット11との間は止水材(図示省略)によってシールされている。
軸部材20は、外周面に雄ネジ21が形成され、かつ頭部が無いボルトによって構成されている。なお、軸部材20が頭部付きのボルトであってもよい。
該軸部材20が、ナット11にねじ込まれることで更生管3を貫通している。軸部材20の先端部は、既設管1の内周面に突き当てられている。
軸部材20の直径は、例えば30mm〜40mm程度であるが本発明がこれに限定されるものではない。軸部材20の長さは、既設管1と更生管3との間の管間隙間1dより長く、管間隙間1dより1cm〜20cm長いのが好ましい。管間隙間1dの大きさにもよるが、軸部材20の長さは20cm〜50cm程度が好ましい。
図1及び図2に示すように、複数の浮上防止手段10は、更生管3の周方向及び管軸方向(管軸Lに沿う方向)に分散して配置されている。管軸方向における浮上防止手段10の配置ピッチP10は、好ましくは2m程度以下であるが、これに限定されるものではない。図1に示すように、浮上防止手段10は、更生管3の周方向においては例えば更生管3の頂部と、該頂部を挟んで両側とにそれぞれ配置されている。頂部を0°とすると、両側の浮上防止手段10は、例えば約45°の位置に配置されている。
既設管1の更生施工は次のようにして行われる。
<更生管3の構築>
まず、既設管1の内周に沿って更生管3を構築する。この段階では浮上防止装置5が設置されていないから、浮上防止装置5の規制を受けることなく更生管3を一定断面に形成することができる。
更生管3の構築後、浮上防止装置5の設置を行う。なお、例えば自走式の製管機によって更生管3を一端部から順次構築していく場合、他端部まで構築し終える前であっても、構築済の更生管3において浮上防止装置5の設置を行ってもよい。
<浮上防止装置5の設置>
浮上防止装置5の設置工程では、まず更生管3の上半部の各所定箇所に取付穴3cを貫通形成する。
続いて、取付穴3cにナット11を取り付ける。これによって、更生管3に雌ネジ孔12cが設けられる。
次に、ナット11に軸部材20をねじ込む。これによって、軸部材20がナット11を介して更生管3の上半部に固定される。
さらに、軸部材20の先端部を更生管3よりも外周側へ飛び出させて既設管1の内周面に突き当てる。既設管1の内周面に凹凸があっても、既設管1の腐食が進んでいたとしても、軸部材20のねじ込み量を調節することによって、軸部材20を既設管1の内周面に確実に突き当てることができる。
取付穴3cの形成、ナット11の取付け及び軸部材20のねじ込みの各工程は、更生管3の内側から行うことができる。
<裏込め材4の充填>
次に、管間隙間1dに裏込め材4を充填する。このとき、更生管3は裏込め材4から浮力を受ける。一方、軸部材20が更生管3の上半部に固定されるとともに既設管1の上半部に突き当たることで、更生管3の上半部と既設管1の上半部どうしを互いに接近不能に突っ張る。これによって、裏込め材4の充填時に更生管3が浮き上がるのを防止することできる。
更生管3の内周面から更生管内へのナット11及び軸部材20の突出量は最小限で済む。したがって、既設管1を下水道として供用中に更生施工を行っても、流水阻害が起きるのを十分に抑制することができる。
<浮上防止装置5の後処理>
詳細な図示は省略するが、裏込め材4の硬化後、軸部材20を撤去する。
ナット11の雌ネジ孔12cには止水材及びネジ付き蓋を設けて封止する。これによって、雌ネジ孔12cからの漏水を防止できる。
裏込め材4を複数回に分けて管間隙間1dの底部、側部、頂部の順に段階的に充填する場合、側部の裏込め材4が硬化したときは、頂部まで充填〜硬化が進んでいなくても、前記側部の雌ネジ孔12cから軸部材20を撤去して封止を行ってもよい。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図3は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態の浮上防止装置5Bにおいては、ナット11及び軸部材20からなる浮上防止手段10が、更生管3の頂部を0°として周方向の両側の10°〜80°程度の角度範囲に配置されている。更生管3の頂部(約0°の位置)及び側方部(約90°の位置)には浮上防止手段10が設けられていない。図においては、前記角度範囲の両端位置(約10°の位置と約80°の位置)にそれぞれ浮上防止手段10が配置されているが、前記角度範囲内であれば両端位置に限らず1又は複数の中間位置に浮上防止手段10が配置されていてもよい。
第2実施形態では、浮上防止手段10を更生管3の頂部(約0°の位置)及び側方部(約90°の位置)からずらして配置することによって、頂部及び側方部においては、荷重が既設管1から裏込め材4を介して更生管3に確実に伝わるようにできる。これによって、既設管1において頂部や側方部を起点とするひび割れが発生するのを防止できる。
<第3実施形態>
図4は、本発明の第3実施形態を示したものである。第3実施形態の浮上防止装置5Cは、第2実施形態と同様の角度範囲に配置された浮上防止手段10に加えて、突張部材30と、上下の腹起し部材41,42を備えている。突張部材30は、例えば単管によって構成されている。該突張部材30が、更生管3の内部に上下に延びる柱状に立設されている。突張部材30の上下両端部には、それぞれジャッキ31,32が設けられている。
詳細な図示は省略するが、突張部材30は、更生管3の管軸(図4の紙面直交方向)に沿って間隔を置いて、好ましくは浮上防止手段10と同じピッチ(最大でも2m程度)で複数設けられている。
頂部腹起し部材41は、更生管3の頂部の内周面上に配置され、更生管3の管軸方向(図4の紙面直交方向)に沿って延びている。頂部腹起し部材41を挟んで両側に約10°の位置の浮上防止手段10が配置されている。
底部腹起し部材42は、更生管3の底部の内周面上に配置され、更生管3の管軸方向(図4の紙面直交方向)に沿って延びている。
なお、詳細な図示は省略するが、腹起し部材41,42は、それぞれ複数本、管軸方向に一列に並べられて連ねられている。
上側ジャッキ31のコ字状のジャッキベース33が、頂部腹起し部材41に下から嵌め込まれている。これによって、突張部材30の上端部が、上側ジャッキ31を介して頂部腹起し部材41に突き当てられている。
下側ジャッキ32のコ字状のジャッキベース34が、底部腹起し部材42に上から嵌め込まれている。これによって、突張部材30の下端部が、下側ジャッキ32を介して底部腹起し部材42に突き当てられている。
第3実施形態においては、浮上防止手段10によって更生管3と既設管1の上半部どうしを互いに接近不能に突っ張るのに加えて、ジャッキ31,32を操作することによって、突張部材30によって更生管3を上下に突っ張る。これによって、更生管3の上下寸法が短くなるのを阻止でき、更生管3の変形を防止できる。更に、裏込め材充填時に更生管3が裏込め材4から受ける浮力で浮き上がるのを確実に防止でき、更生管3の底部を既設管1の底部に確実に接地させておくことができる。
突張部材30は、柱状であるから更生管3の断面に占める大きさが小さく、流水阻害を殆ど招くことがない。
裏込め材4の硬化後、軸部材20の撤去と前後して、又は併行して、突張部材30を撤去する。
<第4実施形態>
図5は、本発明の第4実施形態を示したものである。第4実施形態の浮上防止装置5Dでは、更生管3の頂部(0°の位置)に浮上防止手段10が配置されている。該浮上防止手段10を挟んで両側に一対の頂部腹起し部材41が平行に配置されている。
突張部材30の上側ジャッキ31のジャッキベース33は、幅広に形成されて2つの頂部腹起し部材41に跨っている。
<第5実施形態>
図6は、本発明の第5実施形態を示したものである。第5実施形態の浮上防止装置5Eは、第1実施形態と同様に、更生管3の頂部(0°の位置)とその両側の例えば45°の位置とにそれぞれ配置された浮上防止手段10と、突張部材30Eとを備えている。頂部(0°の位置)の浮上防止手段10においては、軸部材20が設けられていない。これに代えて、突張部材30Eの上端部35が、頂部(0°の位置)の浮上防止手段10における軸部材を構成している。上側ジャッキ31は省略されている。
詳しくは、突張部材30Eの上端部35の外周面には雄ネジ36が形成されている。該雄ネジ36が頂部のナット11にねじ込まれている。かつ突張部材30Eの上端部35が、ナット11ひいては更生管3を貫通して、既設管1の頂部に突き当てられている。
第5実施形態における施工手順は以下の通りである。
更生管3の構築後、取付穴3cを形成し、該取付穴3cにナット11を取り付ける。
突張部材30Eの上端部35を頂部のナット11にねじ込むとともに既設管1の頂部に突き当てる。このとき、突張部材30Eの下端部は解放されている。
該突張部材30Eの下端部に下側ジャッキ32を設ける。
既設管1の底部には底部腹起し部材42を配置する。
底部腹起し部材42に下側ジャッキ32を載せる。
該下側ジャッキ32を伸長させることによって、更生管3を上下に突っ張る。
浮上防止装置5Eにおいては、突張部材30Eの上端部35によって更生管3の頂部の位置が固定される。かつ突張部材30Eによって更生管3を上下に突っ張るとともに底部腹起し部材42によって更生管3の底部を押さえることができる。これによって、裏込め材4の充填時における更生管3の浮き上がりを防止できる。さらには、更生管3の上下寸法を固定でき、更生管3の変形を防止できる。
<第6実施形態(第5実施形態の変形態様)>
浮上防止手段10は、更生管3の管軸と直交する断面上に1つ以上あればよい。
図7においては、前記断面上に単一の浮上防止手段10が設けられている。当該単一の浮上防止手段10は、更生管3の頂部(0°の位置)に配置されている。突張部材30Eの上端部35が軸部材を兼ねている点は第5実施形態(図6)と同様である。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、更生管3に取付穴3cに代えて、内周に雌ネジを有する雌ネジ孔を直接形成し、該雌ネジ孔に軸部材を螺合させることで、ナット11を省略してもよい。
雌ネジ孔の設置(取付穴3cの形成及びナット11の取付)は、更生管3の構築と併行して行ってもよく、更生管3の構築工程前に行ってもよい。
軸部材20を撤去せず、更生管3の内面から飛び出た部分を切断して除去してもよい。
本発明は、例えば老朽化した下水道管の更生に適用できる。
管軸
1 既設管
1d 管間隙間
3 更生管
3c 取付穴
4 裏込め材
5 浮上防止装置
5B,5C,5D,5E 浮上防止装置
10 浮上防止手段
11 ナット
12 ナット部
12c 雌ネジ孔
12d 雌ネジ
13 フランジ部
20 軸部材
21 雄ネジ
30 突張部材
30E 突張部材
31 上側ジャッキ
32 下側ジャッキ
35 上端部(軸部材)
36 雄ネジ
41 頂部腹起し部材
42 底部腹起し部材

Claims (7)

  1. 既設管を更生管及び裏込め材によって更生する方法であって、
    前記既設管の内周に沿って前記更生管を構築し、
    前記更生管の上半部に前記更生管を貫通する雌ネジ孔を設け、
    雄ネジ付きの軸部材を、前記雌ネジ孔にねじ込んで前記既設管の上半部に突き当て、
    その後、前記既設管と前記更生管との間の管間隙間に前記裏込め材を充填することを特徴とする既設管更生方法。
  2. 前記更生管の上半部に取付穴を貫通形成し、
    前記取付穴に前記雌ネジ孔を有するナットを取り付けることを特徴とする請求項1に記載の既設管更生方法。
  3. 前記裏込め材の硬化後、前記軸部材を撤去して、前記雌ネジ孔を封止することを特徴とする請求項1又は2に記載の既設管更生方法。
  4. 前記更生管の上半部の周方向の複数箇所にそれぞれ前記雌ネジ孔及び前記軸部材を配置することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の既設管更生方法。
  5. 前記更生管の頂部を0°として周方向における10°〜80°の範囲に前記雌ネジ孔及び前記軸部材を配置することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の既設管更生方法。
  6. 前記更生管の内部に柱状の突張部材を立設し、前記突張部材によって前記更生管を上下に突っ張ることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の既設管更生方法。
  7. 前記突張部材の上端部が、外周面にネジを有して、前記軸部材を構成していることを特徴とする請求項6に記載の既設管更生方法。
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Citations (8)

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