JP7316187B2 - 既設管更生工法における裏込め方法及び支保工 - Google Patents

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本発明は、老朽化した下水管などの既設管の内周に更生管を設置して更生する既設管更生工法及び支保工に関し、特に既設管と更生管との間の管間間隙に裏込め材を注入する方法及び該方法に用いられる支保工に関する。
老朽化した下水管等の既設管の内周に更生管をライニングすることによって、既設管を更生することは公知である。一般に、この種の更生工法においては、更生管の外周面と既設管の内周面の間の管間隙間にセメントミルクやモルタルなどの裏込め材を注入する。その際、裏込め材の注入圧および浮力によって、更生管が座屈したり浮き上がったりしないように、支保兼浮上防止工を行う(特許文献1、2等参照)。
特許文献1,2の支保工は、更生管内に配置された環状のフレームと、該環状フレームの外周の周方向に間隔を置いて設けられた複数の腹起しとを含む。各腹起しが更生管の内周面に押し当てられている。支保工の上端部には、鉛直な棒材が設けられている。該棒材が、更生管の頂部に形成された貫通孔を通して既設管の頂部に突き当てられている。
特開平10-121565号公報 特開2013-256854号公報
前掲特許文献の支保工は、構造が大掛かりで非常に重く、設置に時間がかかり作業性が悪い。また、管内に水が流れている場合、支保工の流水阻害断面積が大きいため水位上昇が大きくなり、作業環境が悪くなる。一方で、支保工を簡易な構造にすると、裏込め時における更生管の浮上及び変形防止機能を果たせないおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、支保工を簡易で設置容易な構造にして流水阻害等を抑制するとともに、裏込め時の更生管の浮上及び変形を防止可能な更生工法および支保工を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、
既設管の内面に沿って更生管をライニングして前記既設管を更生する工法における、前記ライニング後の既設管と更生管との間の管間隙間に裏込めする方法であって、
前記更生管の上半部を変形可能に解放した状態で、前記更生管の底部を含む下半部を浮上不能に押さえ、かつ前記底部を前記既設管に押し付けるようにして、前記更生管の内部に支保工を設置する工程と、
前記管間間隙に裏込め材を複数回に分けて注入する工程と、
前記裏込め材の1回の注入終了後、次の注入開始まで養生する工程と
を備えたことを特徴とする。
裏込め材を複数回に分けて管間間隙の下から上へ充填することで、一度に更生管へかかる裏込め材の水頭圧を小さくできる。かつ、1回の注入が終了する都度、養生の時間を設けることで、注入済みの裏込め材をある程度硬化させて、硬化部分の更生管を拘束できる。したがって、支保工によって更生管の下半部しか押さえていなくても、更生管が浮上したり変形したりするのを防止できる。
支保工は、更生管の下半部だけを押さえればよいから、簡易で軽量な構造にできる。したがって、設置作業が容易になる。既設管ひいては更生管の内部を水が流れる場合は、流水阻害が抑制される。
前記裏込め材の初回注入時は、前記管間間隙の下半部だけに注入を行なうことが好ましい。すなわち、前記更生管の管径の50%以下の高さまで注入を行なうことが好ましい。
更生管の下半部は支保工によって押えられているから、初回注入時に更生管が浮上及び変形されるのを確実に防止できる。二回目以降の注入時は、前記支保工による押さえに加えて、硬化した初回裏込め材によって更生管の下半部が拘束されているから、更生管の下半部より上側部分の変形及び更生管の浮上を防止でき、更には初回裏込め材と更生管との間で界面剥離が起きるのを防止できる。界面剥離が防止されることで、注入中の未硬化の裏込め材が、直前回の裏込め材と更生管との間に入り込むのを防止でき、更に大きな水頭圧が発生するのを避けることができる。
前記裏込め材の初回注入時は、前記支保工による前記下半部の押さえ高さ程度まで注入を行なうことが好ましい。これによって、初回注入による更生管の変形を確実に防止できる。なお、前記初回注入の高さは、前記下半部押え高さに対して±100mm程度の範囲内の違いは許容される。
前記裏込め材の初回注入時は、前記更生管の管径の20%~30%の高さまで注入を行なうことが好ましい。
これによって、簡易構造の支保工を用いて、初回注入時に更生管が浮上及び変形されるのを確実に防止できる。また、二回目以降の注入時に前記初回注入の裏込め材と更生管との間で界面剥離が起きるのを確実に防止できる。
前記裏込め材の2回目以降の注入は、直前回に注入した裏込め材がほぼ硬化した後に開始することが好ましい。
これによって、直前回までの裏込め材によって更生管が拘束された状態で次に裏込め材が注入される。したがって、更生管の浮上及び変形、更には前記界面剥離が起きるのを一層確実に防止できる。
前記裏込め材の2回目の注入時は、前記更生管の管径の60%~90%の高さまで注入を行うことが好ましい。
これにより、前記界面剥離が発生する可能性をさらに低減できる。上半部まで裏込め材が硬化すると、3回目以降は更生管が殆ど変形することなく注入可能である。
前記次の注入開始までの養生時間は、10時間~20時間程度であることが好ましい。これによって、直前回の裏込め材が十分に硬化した後、次回の注入を行うことができる。
前記支保工は、
更生管の底部の内面に配置された底部腹起しと、
前記更生管の中間部と前記底部との間の内面に配置された側部腹起しと、
上端部が前記更生管の頂部を貫通して前記既設管の頂部に突き当てられ、下端部が前記底部腹起しに突き当てられた柱状の突張部材と、
前記突張部材と前記側部腹起しとの間に架け渡された架渡部材と、
前記架渡部材に設けられて、前記側部腹起しを前記更生管へ向けて押さえ付ける押さえ手段と
を備え、前記更生管の上半部を変形可能に解放していることが好ましい。
該支保工によって、裏込め材の初回注入時の更生管の浮上及び変形を確実に防止できる。更生管の上半部には腹起しが不要である。これによって、簡易で設置容易な支保工を提供できる。
前記底部腹起しを挟んで前記更生管の下半部の周方向の両側にそれぞれ前記側部腹起しが設けられていることが好ましい。これによって、更生管の両側部を均等に押さえることができる。
前記架渡部材が、前記両側の側部腹起しを結ぶように前記更生管の下半部の内面に沿って前記周方向に延びる弧状に形成されていることが好ましい。これによって、支保工による流水阻害を一層抑制できる。
前記架渡部材の中央部が、前記底部腹起しに被さり、前記突張部材が、前記架渡部材の中央部を介して前記底部腹起しに突き当たっていてもよい。前記架渡部材の中央部には、前記底部腹起しが嵌る凹部が形成されていることが、より好ましい。
前記側部腹起しが、前記更生管の底部から前記更生管の管径の20%~30%の高さに配置されていることが好ましい。これに合わせて、前記裏込め材の初回注入を前記更生管の管径の20%~30%の高さまでとすることが好ましい。
これによって、簡易構造の支保工を用いて、初回注入時に更生管が浮上及び変形されるのを防止できる。
前記更生管の管軸と直交する断面における、当該支保工の総断面積が、前記更生管の内部空間の断面積の10%以下であることが好ましい。当該支保工は、簡易構造であるために総断面積を小さくできる。前記更生管の内部空間の断面積の10%以下とすることで、流水阻害を確実に緩和できる。
本発明によれば、支保工を簡易で設置容易な構造にして流水阻害等を抑制するとともに、裏込め時の更生管の浮上及び変形を防止できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る支保工を用いて更生施工中の既設管を、裏込め工程が終了した状態で示す、図2のI-I線に沿う正面断面図である。 図2は、図1のII-II線に沿う、前記既設管の側面断面図である。 図3は、前記支保工の下側部分を含む前記更生施工中の既設管の下側部分を、初回裏込め材の注入~養生時の状態で示す拡大正面断面図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿う、前記支保工の架渡部材の断面図である。 図5(a)は、初回裏込め材を注入した状態を示す断面図である。図5(b)は、2回目回裏込め材を注入した状態を示す断面図である。図5(c)は、3回目回裏込め材を注入した状態を示す断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る支保工の架渡部材の分解正面図である。 図7(a)は、前記第2実施形態に係る支保工を相対的に大径の更生管に適用した、更生施工中の既設管の正面断面図である。図7(b)は、前記第2実施形態に係る支保工を相対的に小径の更生管に適用した、更生施工中の既設管の正面断面図である。 図8は、本発明の第3実施形態に係る支保工を用いて更生施工中の既設管を示す正面断面図である。 図9は、本発明の第9実施形態に係る支保工を用いて更生施工中の既設管を示す正面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態(図1~図5)>
図1及び図2は、老朽化した既設管1として、地中に埋設された下水道管を更生する様子を示したものである。なお、既設管1としては、下水道管に限らず、上水道管、農業用水管、水力発電導水管、ガス管その他の埋設管の他、トンネルなどが挙げられる。トンネルの場合、穴を掘っただけ、もしくは内面をセグメントやモルタルで補強したものであってもよい。
既設管1の内面に沿って更生管3がライニングされている。例えば、更生管3は、合成樹脂を主材とする一定断面の帯状部材(プロファイル)からなる螺旋管である。帯状部材が螺旋状に巻回されるとともに一周違いに隣接する縁どうしが接合されている。更生管3の底部は、既設管1の底部と接している。これによって、更生管3の流下勾配が既設管1の流下勾配と一致されている。更生管3の頂部は、既設管1の頂部の下方に離れている。
図1に示すように、既設管1と更生管3との間には、管間間隙4が形成されている。管間間隙4にモルタル等の裏込め材5が注入されて充填されている。裏込め材5は、管間間隙4の底部から下半部の途中までの初回裏込め材5aと、前記下半部の途中から上半部の途中までの2回目裏込め材5bと、前記上半部の途中から上端部までの3回目裏込め材5cとを含む。裏込め材5a,5b間及び裏込め材5b,5c間には、それぞれ打ち継ぎ目5jが形成されている。
前記裏込め材5を注入、充填する裏込め工程に際して、更生管3内に支保工10が設置される。
<支保工>
図1及び図2に示すように、支保工10は、腹起し11,12と、突張部材20と、架渡部材30を備えている。
腹起し11,12は、更生管3の下半部の内面上に配置され、既設管1及び更生管3の管軸(図1において紙面と直交する方向)に沿って延びている。ここで、下半部とは、更生管3の高さ方向の中間部3cより下側の部分を言う。
底部腹起し11は、更生管3の底部(最も下側の部分)に配置されている。
2つ(一対)の側部腹起し12が、底部腹起し11を挟んで更生管3の周方向の両側に配置されている。各側部腹起し12は、更生管3の前記中間部と底部との間の下側方部に配置されている。好ましくは、側部腹起し12は、更生管3の底部から、更生管3の管径R(図5(a))の20%~30%の高さに配置されている。
3つ(複数)の腹起し11,12が更生管3の周方向に互いに離れて並べられている。
図2に示すように、複数の突張部材20(浮上防止材)が、既設管1及び更生管3の管軸方向に互いに間隔を置いて好ましくは略等間隔置きに配置されている。
図1及び図2に示すように、突張部材20は、突張部材本体29と、ジャッキ21を含む。突張部材本体29は、例えば円筒形の鋼管によって構成されている。突張部材本体29ひいては突張部材20が、底部腹起し11上に鉛直に立設され、柱状になっている。
突張部材本体29の上端部は、更生管3の頂部に形成された貫通穴3dを貫通して、既設管1の頂部の内面に突き当てられている。
突張部材本体29の下端部にはジャッキ21が設けられている。ジャッキ21は、ベース部材22と、軸部材23と、昇降部材24とを有している。ベース部材22は、厚板状に形成されている。ベース部材22ひいては突張部材20の下端部が、後記中央押さえ台31を介して、底部腹起し11に突き当てられている。
ベース部材22の上面からボルト状の軸部材23が上方へ突出されている。ナット状の昇降部材24が、軸部材23に昇降可能に螺合されている。昇降部材24に突張部材本体29の下端部が突き当てられている。昇降部材24を回して昇降させることで、突張部材本体29が昇降される。ひいては、突張部材20が伸縮される。
図1及び図2に示すように、突張部材20と腹起し11,12との間に架渡部材30が設けられている。
図3に示すように、架渡部材30は、両端の側部腹起し12を結ぶように、更生管3の下半部の内面の周方向に沿って円弧状(弧状)に延びている。架渡部材30を介して、突張部材20と腹起し11,12とが連結されている。架渡部材30の半分は、突張部材20と一方の側部腹起し12との間に架け渡されている。架渡部材30の他の半分は、突張部材20と他方の側部腹起し12との間に架け渡されている。
好ましくは、架渡部材30は、閉ざされた内部空間を有する長い箱型に形成されている。図4に示すように、架渡部材30の断面は、中空かつ閉じた四角形になっている。架渡部材30の長さ方向の両端部は、閉塞されている。なお、架渡部材30の断面は、閉環状であればよく、四角形以外の多角形ないしは円形であってもよい。
図3に示すように、架渡部材30の長さ方向の中央部及び両端部には、押さえ台31,32が形成されている。中央部の押さえ台31は、下方へ開口された挿通凹部31aを有して門型に形成されており、更生管3の底部に配置されている。押さえ台31ひいては架渡部材30の中央部が、底部腹起し11に被さっている。挿通凹部31aに底部腹起し11が通されている。
押さえ台31の上面部には、収容凹部31dが形成されている。収容凹部31dにベース部材22が嵌め入れられている。これによって、ジャッキ21の操作時におけるベース部材22の回転が阻止又は制限されている。更には突張部材20の突っ張りによって、押さえ台31が底部腹起し11に強く押し当てられている。
両端部の押さえ台32は、それぞれ挿通凹部32aを有して、L字状に形成されている。挿通凹部32aは、更生管3の内面側及び周方向の外側へ開放されている。挿通凹部32aに側部腹起し12が通されている。
押さえ台32には、雌ネジ孔32bが貫通形成されている。
押さえ台32に押し付け手段40が設けられている。押し付け手段40は、ジャッキ41と、ホルダ42を含む。ジャッキ41は、寸切ボルトを含み、該寸切ボルトが雌ネジ孔32bに螺合されている。ジャッキ41の下方を向く先端部にホルダ42が設けられている。ホルダ42は、コ字状に形成されて、側部腹起し12の上面及び両側面に被さっている。これによって、ホルダ42が側部腹起し12に対して相対回転不能に嵌合されている。
図1に示すように、側部腹起し12より上方には腹起しが設けられていない。支保工10は、更生管3の上半部(中間部3cより上側部分、頂部を含む)を押さえる腹起し及び押し付け手段を有さず、該押し付け手段を支持する架渡部材をも有さない。更生管3の上半部は、支保工10から解放されて変形可能になっている。
したがって、支保工10は、前掲特許文献と比べて構造が極めて簡素である。
更生管3の管軸と直交する断面における、支保工10の総断面積(腹起し11,12、突張部材20、架渡部材30、押し付け手段40等の合計断面積)は、更生管3の内部空間の断面積の10%以下である。
<既設管更生方法>
図1及び図2に示すように、既設管1の内周に沿って更生管3をライニングする。
<支保工設置工程>
次に、更生管3の内部に支保工10を設置する。詳しくは、更生管3の下半部の内面上に3つの腹起し11,12を管軸に沿って延びるように配置するとともに、管軸方向の一定間隔置きに架渡部材30を配置して、各凹部31a,32aに腹起し11,12を嵌める。
さらに、突張部材20を鉛直に立て、該突張部材20の下端のベース部材22を押さえ台31を介して底部腹起し11に突き当てるとともに、突張部材20の上端部を、更生管3を通して既設管1の頂部に突き当てる。更生管3の頂部には貫通孔3dを予め形成しておく。
そして、ジャッキ21によって突張部材20を伸長させて上下に突っ張らせる。該突っ張り力が、架渡部材30の押さえ台31を介して底部腹起し11に伝わり、底部腹起し11が更生管3の底部に強く押し付けられる。更には、更生管3の底部が既設管1の底部に強く押し付けられる。
更に、押し付け手段40によって、側部腹起し12を更生管3の下側部に強く押し付ける。
これによって、更生管3の下半部が、支保工10によって浮上不能に押さえられる。更生管3の上半部は、変形可能に解放されている。
図3に示すように、支保工10は、更生管3の下半部だけを押さえればよいから、簡易で軽量な構造にでき、設置作業が容易である。さらには、支保工10の構造が簡素であり、特に、更生管3の管軸と直交する断面における、支保工10の総断面積が更生管3の内部空間の断面積の10%以下であるために、裏込め施工時の流水阻害を十分に緩和できる。
加えて、架渡部材30が更生管3の下半部の内面に沿う弧状であるために、流水阻害を一層確実に緩和できる。
図4に示すように、架渡部材30を中空にすることで、架渡部材30を軽量化できる。さらに、架渡部材30の内部を密閉することによって、既設管1内ないしは更生管3内の水が架渡部材30の内部に流入するの防止でき、架渡部材30が重くなって設置しづらくなるのを防止できる。
<裏込め工程>
次に、図5に示すように、管間隙間4にモルタルなどの裏込め材5を注入して充填する。裏込め材5の注入は、例えば3回(複数回)に分けて行う。裏込め材注入を複数回に分けて行なうことで、一度に更生管3にかかる裏込め材の水頭圧を小さくできる。
<初回注入>
図5(a)に示すように、初回裏込め材5aは、管間間隙4の下半部だけに充填する。つまり、更生管3の管径(内直径)Rの50%以下の高さで初回注入を終える。好ましくは、初回裏込め材5aの注入高さH5aは、側部腹起し12の高さ程度とする。つまり、支保工10による更生管下半部の押さえ高さ程度まで初回注入を行なう。具体的には、更生管3の管径Rの20%~30%程度の高さまで初回注入を行う。
なお、初回注入の高さH5aは、側部腹起し12の高さないしは更生管下半部押え高さに対して±100mm程度の範囲内の違いは許容される。
更生管3は、注入後未硬化の裏込め材5から流体圧(水頭圧)を受け、浮上及び変形されようとする。これに対し、前述したように、支保工10によって更生管3の下半部が押えられているために、下半部だけに充填される初回裏込め材5aによる、更生管3の浮上及び変形が抑えられる。特に、支保工10は更生管3の底部だけでなく下側部をも押えているために、更生管3の断面が上下方向に延びて幅方向に縮むように変形されるのを防止できる。更に、初回裏込め材5aの最終高さを好ましくは更生管下半部の押さえ高さ、より好ましくは更生管3の管径Rの20%~30%とすることで、初回裏込め材5aからの圧力を抑制でき、更生管3が浮上及び変形されるのを確実に防止できる。
<養生工程(初回養生)>
裏込め材5の1回の注入が終了する度に養生を行なう。養生時間は、10時間~20時間程度が好ましい。これによって、裏込め材5を十分に硬化させることができる。硬化した裏込め材5によって更生管3が部分的に拘束される。したがって、更生管3における、硬化済み裏込め材5と接する部分は変形不能になる。初回注入後の初回養生においては、更生管3の下半部が拘束されて変形不能になる。
なお、養生時間は、10時間~20時間程度に限らず、裏込め材の硬化所要時間に応じて適宜調整できる。
養生後、次回の注入を開始する。
<2回目注入>
図5(b)に示すように、好ましくは、2回目裏込め材5bは、更生管3の中間部3cを越えて上半部の途中まで注入する。より好ましくは、2回目裏込め材5bは、更生管3の管径Rの60%~90%程度の高さH5bになるまで注入する。
更生管3は、未硬化の2回目裏込め材5bからも流体圧(水頭圧)を受け、変形されようとする。これに対し、前述したように、硬化した初回裏込め材5aによって更生管3の下半部が拘束されているために、該拘束力が2回目の注入領域にも及び、該2回目注入領域における更生管3の変形を小さく抑えることができる。更に、支保工10によって更生管3の下半部が押えられているために、2回目裏込め材5bからの圧力によって、初回裏込め材5aと更生管3との間で界面剥離が起きるのを防止できる。ひいては、これら初回裏込め材5aと更生管3との間に2回目裏込め材5bが流入しないようにして水頭圧の更なる上昇を回避でき、更生管3の変形を一層確実に防止できる。
<2回目養生>
2回目注入の終了後、養生工程によって2回目裏込め材5bの硬化を待つ。該硬化によって、更生管3の底部から上半部の途中まで部分、好ましくは更生管3の管径Rの60%~90%の高さまでの部分が、裏込め材5a,5bによって拘束されて変形不能となる。
その後、3回目の注入を行う。
<3回目注入>
図5(c)に示すように、3回目裏込め材5cは、管間隙間4の上端部まで注入する。これによって、管間隙間4の全域が裏込め材5で充填される。
前述したように、3回目注入時は、更生管3の底部から上半部の途中まで部分が拘束されているために、更生管3が殆ど変形することなく、界面剥離を起こすこともなく注入可能である。
このようにして、裏込め工程が終了し、既設管1が更生される。
<撤去工程>
その後、支保工10を解体して撤去する。支保工10は構造が簡素で部品点数が少ないために、撤去作業が容易である。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態(図6~図7)>
図6に示すように、第2実施形態においては、架渡部材30Bが、中央部において2つの押さえピース34に分割されている。2つの押さえピース34の対向端部にL字状の押さえ台部分34aが形成されている。図7に示すように、2つの押さえ台部分34aが合わさって、底部腹起し11のための中央押さえ台31Bが構成されている。
図7(a)及び同図(b)に示すように、これら2つの押さえピース34どうしの角度を調整したり、2つの押さえピース34どうし間の間隙の大きさを調整したりすることで、管径の異なる更生管3に対して、同一の架渡部材30Bひいては同一の支保工10Bを適用できる。
<第3実施形態(図8)>
図8に示すように、第3実施形態の支保工10Cにおいては、架渡部材30Cが、突張部材20の下側部と直交して、水平に真っ直ぐ延びることで、突張部材20と側部腹起し12との間に架け渡されている。架渡部材30Cと突張部材20の交差部には、これら部材30C,30どうしを直交するように連結する直交クランプ50が設けられている。
架渡部材30Cの両端部には、押し付け手段40Cが設けられている。押し付け手段40Cは、ボルト43及びナット44を含むジャッキによって構成されている。ボルト43の軸線は、架渡部材30Cの延び方向と一致している。該ボルト43の先端部にコ字状のホルダ42が角度調整可能に連結されている。ホルダ42が、側部腹起し12の上面及び両側面に被さっている。ナット44を回してボルト43を進退させることで、側部腹起し12を更生管3の下側部の内面に押し当てることができる。
突張部材20の下端部は、架渡部材を介することなく、底部腹起し11に直接突き当てられている。突張部材20の下端部のベース部材25は、コ字状に形成され、底部腹起し10の上面及び両側面に被さっている。
<第4実施形態(図9)>
図9に示すように、第4実施形態の支保工10Dにおいては、一対(複数)の架渡部材30Dが、突張部材20の中間部から対応する側部腹起し12へ向かって斜め下へ延びることで、突張部材20と側部腹起し12との間に架け渡されている。架渡部材30Dと突張部材20の交差部にはクランプ51が設けられている。クランプ51によって、架渡部材30Dの突張部材20に対する交差位置及び角度が保持されている。
各架渡部材30Dの下端部に、第3実施形態と同様の押し付け手段40Dが設けられている。押し付け手段40Dのボルト43は、架渡部材30Dと一直線をなしている。該ボルト43の先端部のコ字状のホルダ42が側部腹起し12に嵌合されている。
ナット44を回すことで側部腹起し12が更生管3に押し当てられること、及び突張部材20の下端部(ベース部材25)が底部腹起し11に直接突き当てられていることは、第3実施形態と同様である。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、裏込め材5の注入回数は、実施形態の3回に限らず、2回でもよく、4回以上でもよい。
養生工程の時間は、必ずしも直前回の裏込め材がほぼ硬化するまでの時間に設定する必要が無い。直前回の裏込め材が半硬化又は未硬化の状態で次の回を裏込め材を注入してもよい。そうすることで、打ち継ぎ目5jが形成されないようにしてもよい。養生工程の時間が10時間未満であってもよい。
腹起しの数は、3つに限らず、4つ以上でもよい。底部腹起し11と最も中間部3cに近い側部腹起し12との間に1又は複数の腹起しが設けられていてもよい。
更生管3は、螺旋管に限らず、形状記憶性を有する合成樹脂からなるチューブなどによって構成されていてもよい。
本発明は、例えば老朽化した下水道管の更生に適用できる。
1 既設管
3 更生管
3d 貫通孔
4 管間間隙
5 裏込め材
5a 初回裏込め材
5b 2回目裏込め材
5c 3回目裏込め材
5j 打ち継ぎ目
10 支保工
10B,10C,10D 支保工
11 底部腹起し(腹起し)
12 側部腹起し(腹起し)
20 突張部材
21 ジャッキ
29 突張部材本体
30 架渡部材
30B,30C,30D 架渡部材
31,31B 中央押さえ台
32 端部押さえ台
34 押さえピース
40 押し付け手段
40B,40C,40D 押し付け手段
42 ホルダ
50,51 クランプ
5a 初回注入高さ
5b 2回目注入高さ
管径

Claims (10)

  1. 既設管の内面に沿って更生管をライニングして前記既設管を更生する工法における、前記ライニング後の既設管と更生管との間の管間隙間に裏込めする方法であって、
    前記更生管の上半部を変形可能に解放した状態で、前記更生管の底部を含む下半部を浮上不能に押さえ、かつ前記底部を前記既設管に押し付けるようにして、前記更生管の内部に支保工を設置する工程と、
    前記管間間隙に裏込め材を複数回に分けて注入する工程と、
    前記裏込め材の1回の注入終了後、次の注入開始まで養生する工程と
    を備え、前記支保工を設置する工程では、前記支保工における最も高所に在る腹起しとして、前記更生管の中間部と前記底部との間の内面に側部腹起しを配置し、前記側部腹起しと嵌合させたジャッキによって前記側部腹起しを前記更生管に押し付け、
    前記裏込め材の初回注入時は、前記管間間隙の下半部だけに注入を行なうことを特徴とする既設管更生工法における裏込め方法。
  2. 前記裏込め材の初回注入時は、前記支保工による前記下半部の押さえ高さまで注入を行なうことを特徴とする請求項1に記載の裏込め方法。
  3. 前記裏込め材の初回注入時は、前記更生管の管径の20%~30%の高さまで注入を行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載の裏込め方法。
  4. 前記裏込め材の2回目以降の注入は、直前回に注入した裏込め材がほぼ硬化した後に開始することを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の裏込め方法。
  5. 前記裏込め材の2回目の注入時は、前記更生管の管径の60%~90%の高さまで注入を行うことを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の裏込め方法。
  6. 請求項1~の何れか1項に記載の支保工であって、
    更生管の底部の内面に配置された底部腹起しと、
    前記更生管の中間部と前記底部との間の内面に配置された側部腹起しと、
    上端部が前記更生管の頂部を貫通して前記既設管の頂部に突き当てられ、下端部が前記底部腹起しに突き当てられた柱状の突張部材と、
    前記突張部材と前記側部腹起しとの間に架け渡された架渡部材と、
    前記架渡部材に設けられて、前記側部腹起しを前記更生管へ向けて押付ける押し付け手段と
    を備え、前記押し付け手段が、前記架渡部材に設けられたジャッキと、前記ジャッキの先端部に設けられたホルダとを含み、前記ホルダが前記側部腹起しと嵌合されており、
    前記側部腹起しが、前記支保工における最も高所に在る腹起しであり、前記更生管の上半部を変形可能に解放していることを特徴とする支保工。
  7. 前記底部腹起しを挟んで前記更生管の下半部の周方向の両側にそれぞれ前記側部腹起しが設けられ、
    前記架渡部材が、前記両側の側部腹起しを結ぶように前記更生管の下半部の内面に沿って前記周方向に延びる弧状に形成され、かつ前記架渡部材の中央部が、前記底部腹起しに被さり、
    前記突張部材が、前記架渡部材の中央部を介して前記底部腹起しに突き当たっていることを特徴とする請求項に記載の支保工。
  8. 請求項1~5の何れか1項に記載の支保工であって、
    更生管の底部の内面に配置された底部腹起しと、
    前記更生管の中間部と前記底部との間の内面に配置された側部腹起しと、
    上端部が前記更生管の頂部を貫通して前記既設管の頂部に突き当てられ、下端部が前記底部腹起しに突き当てられた柱状の突張部材と、
    前記突張部材と前記側部腹起しとの間に架け渡された架渡部材と、
    前記架渡部材に設けられて、前記側部腹起しを前記更生管へ向けて押し付ける押し付け手段と
    を備え、前記更生管の上半部を変形可能に解放しており、
    前記底部腹起しを挟んで前記更生管の下半部の周方向の両側にそれぞれ前記側部腹起しが設けられ、
    前記架渡部材が、前記両側の側部腹起しを結ぶように前記更生管の下半部の内面に沿って前記周方向に延びる弧状に形成され、かつ前記架渡部材の中央部が、前記底部腹起しに被さり、
    前記突張部材が、前記架渡部材の中央部を介して前記底部腹起しに突き当たっており、
    前記架渡部材の長さ方向の中央部及び両端部には、それぞれ前記更生管の内面側へ開放された挿通凹部を有する押さえ台が形成され、前記中央部の押さえ台の挿通凹部に前記底部腹起しが通され、前記両端部の押さえ台の挿通凹部に前記側部腹起しが通されていることを特徴とする支保工。
  9. 前記側部腹起しが、前記更生管の底部から前記更生管の管径の20%~30%の高さに配置されていることを特徴とする請求項6~8の何れか1項に記載の支保工。
  10. 前記更生管の管軸と直交する断面における、当該支保工の総断面積が、前記更生管の内部空間の断面積の10%以下であることを特徴とする請求項~9の何れか1項に記載の支保工。
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