JP6832228B2 - 更生管用支保工装置 - Google Patents
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Description
上記支保工装置は、更生管内に管軸方向に間隔をおいて配置された複数の環状のフレームと、フレームに周方向に間隔をおいて支持されたジャッキと、複数のフレームのジャッキ間に架け渡された腹起し部材を備えている。腹起し部材は、アルミ等の金属で形成されていて剛性を有している。
近年、更生管を既設管内周に接するようにライニングする工法が開発されている。この工法では老朽化した既設管内周の凹凸に沿うように更生管が設置されるので、更生管の内面には、周方向のみならず、管軸方向にも歪みが生じている。特許文献1の支保工装置を用いた場合には、更生管の内面と腹起し部材との間に隙間が生じるため、裏込め材の充填時に、更生管が上記隙間に臨む部位で径方向側に変形するのを防ぐことができない。
上記更生管の管軸方向に間隔をおいて配置されるとともに上記更生管の内面と管径方向に対峙する複数のフレームと、
管軸方向に延びて上記フレーム間に架け渡されるとともに、上記更生管の周方向に間隔をおいて配置された剛性をなす複数の支持杆と、
上記支持杆に沿って配置されるとともに上記支持杆に支持され、上記更生管の内面の管軸方向の歪みに追従して上記更生管の内面に当たることにより、上記裏込め材充填時に上記更生管に加わる管径方向内方向の圧力を受け止める抗圧手段と、
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、抗圧手段を作業性良く更生管内面に当てることができる。
より好ましくは、上記ジャッキが、上記フレームに螺合されて上記フレームを管径方向に貫通するねじ杆を含む。
上記構成によれば、弾性部材を略全長にわたって更生管の内面に当てることができる。
上記構成によれば、ホースを略全長にわたって更生管の内面に当てることができる。
上記構成によれば、ジャッキにより支持杆を管径方向外方向に移動させて、複数の当て部材を更生管の内面に当てた後で固定ねじをねじ込むことにより複数の当て部材を一度に支持杆に固定することができるので、作業性が良い。
更生管2は、例えば帯状部材を螺旋状に巻き、隣接する巻き部分の縁部同士を嵌合することにより構成されている。図において更生管2は単純化した断面形状で示されているが、実際には、更生管2の内周が平滑で、外周では嵌合領域と非嵌合領域が管軸方向に交互に配置され複雑な形状をなしている。
支保工装置3は、更生管2の全長にわたり管軸方向に間隔をおいて配置された多数(複数)の環状のフレーム10を備えている。フレーム10は、更生管2の内面と管径方向に対峙している。
本実施形態では、サポート部材11のコーナー部材12への挿入深さを変えることにより、更生管2の管径に合わせてフレーム10のサイズが拡縮可能であるが、フレームを1つの部材で構成し、更生管2の管径に合うサイズのフレームを選択してもよい。
支持杆30はフレーム10の周方向に等間隔をなして8本配置されている。
従来の支保工装置では、図3(A)に想像線で示すように剛性を有する腹起し部材100が用いられているため、更生管2の歪んだ内面と腹起し部材100との間に隙間101が形成される。
しかし、本実施形態では弾性部材40が更生管2の内面の一部に当たった後、さらに支持杆30を管径方向外方向に移動させることにより、図3(B)に示すように弾性部材40が更生管2の内面の歪みに追従して弾性変形する。これにより、弾性部材40は略全長にわたって隙間なく更生管2の内面に当接される。
図4、図5に示す第2実施形態では、抗圧手段として、第1実施形態の弾性部材40の代わりに、可撓性材料からなるホース50が用いられる。
固定機構65は、受け部材66(受け部)と、押圧部材67と、固定ねじ68を有している。受け部材66と押圧部材67は板形状をなして支持杆30Bの長手方向に延び、支持杆30B内に配置されている。
フレームは環状に限らず、上下のみの2点支保、上下左右の4点支保(十字支保)等、種々の形状のフレームを用いることができる。
周方向に配置される支持杆の数は実施例に制約されず更生管の管径に応じて任意に選択することができる。
第3実施形態における当て部材の数、固定ねじの数も状況に応じて任意に選択することができる。
2 更生管
3 支保工装置
10 フレーム
20 ジャッキ
21 ねじ杆
30,30A,30B 支持杆
40 弾性部材(抗圧手段)
50 ホース(抗圧手段)
51 水(流体)
60 抗圧手段
61 当て部材
61a ロッド部
62 摩擦リング(仮止め部材)
65 固定機構
66 受け部材(受け部)
67 押圧部材
68 固定ねじ
Claims (4)
- 既設管と、この既設管の内周にライニングされた更生管との間に裏込め材を充填する際に、上記更生管を支持し、上記更生管の管径方向内側への変形を抑制する支保工装置において、
上記更生管の管軸方向に間隔をおいて配置されるとともに上記更生管の内面と管径方向に対峙する複数のフレームと、
管軸方向に延びて上記フレーム間に架け渡されるとともに、上記更生管の周方向に間隔をおいて配置された剛性をなす複数の支持杆と、
上記支持杆に沿って配置されるとともに上記支持杆に支持され、上記更生管の内面の管軸方向の歪みに追従して上記更生管の内面に当たることにより、上記裏込め材充填時に上記更生管に加わる管径方向内方向の圧力を受け止める抗圧手段と、
を備え、
上記抗圧手段が、上記支持杆に長手方向に間隔をおいて支持され管径方向外方向への突出量を調節可能な複数の当て部材を有し、上記複数の当て部材が上記更生管の内面の管軸方向の歪みに対応した突出量に調節されることにより、上記複数の当て部材の管径方向外側の端部が上記更生管の内面に当てられることを特徴とする更生管用支保工装置。 - 上記支持杆が中空をなし、上記当て部材が、管径方向に延びて上記支持杆を貫通するロッド部を有し、
上記抗圧手段はさらに、上記支持杆に固定されて上記複数の当て部材のロッド部を摩擦により仮止めする仮止め部材と、上記複数の当て部材が上記更生管の内面に当たった突出位置において、これら複数の当て部材を上記支持杆に固定する固定機構を有し、
上記固定機構は、上記支持杆内において上記支持杆に沿って延びる受け部と、上記支持杆の内部に収容されるとともに上記支持杆に沿って延びる押圧部材と、上記支持杆に螺合された固定ねじとを有し、
上記押圧部材と上記受け部との間に、上記複数の当て部材のロッド部が配置されており、上記固定ねじをねじ込んで上記押圧部材を上記受け部に向けて押し込むことにより、上記複数の当て部材が上記支持杆に固定されることを特徴とする請求項1に記載の更生管用支保工装置。 - さらに、上記フレームに上記更生管の周方向に間隔をおいて支持された複数のジャッキを備え、上記ジャッキの管径方向外側の端部に、上記支持杆が架け渡されていることを特徴とする請求項1または2に記載の更生管用支保工装置。
- 上記ジャッキが、上記フレームに螺合されて上記フレームを管径方向に貫通するねじ杆を含むことを特徴とする請求項3に記載の更生管用支保工装置。
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