JPH07269656A - エンジンクランクシャフトのバランス構造 - Google Patents
エンジンクランクシャフトのバランス構造Info
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- JPH07269656A JPH07269656A JP8543094A JP8543094A JPH07269656A JP H07269656 A JPH07269656 A JP H07269656A JP 8543094 A JP8543094 A JP 8543094A JP 8543094 A JP8543094 A JP 8543094A JP H07269656 A JPH07269656 A JP H07269656A
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- balancer
- gear
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- crank
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/20—Multi-cylinder engines with cylinders all in one line
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B2075/1804—Number of cylinders
- F02B2075/1812—Number of cylinders three
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 バランサの小型化・軽量化を果たし得て、バ
ランサの配設空間を小さくし、エンジンの小型化・軽量
化を図る。 【構成】 このため、この発明は、エンジンのアッパー
クランクケース8とロアークランクケース10との間に
クランクシャフト12を軸支して設け、このクランクシ
ャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転さ
れるバランサ28−1,28−2をこのクランクシャフ
ト12にクランク軸心と同軸心上に位置させて軸支して
設けたことを特徴とする。
ランサの配設空間を小さくし、エンジンの小型化・軽量
化を図る。 【構成】 このため、この発明は、エンジンのアッパー
クランクケース8とロアークランクケース10との間に
クランクシャフト12を軸支して設け、このクランクシ
ャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転さ
れるバランサ28−1,28−2をこのクランクシャフ
ト12にクランク軸心と同軸心上に位置させて軸支して
設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンクランクシャ
フトのバランス構造に係り、特にバランサの小型化・軽
量化を果たし得て、バランサの配設空間を小さくし得
て、エンジンの小型化・軽量化を果たし得るエンジンク
ランクシャフトのバランス構造に関する。
フトのバランス構造に係り、特にバランサの小型化・軽
量化を果たし得て、バランサの配設空間を小さくし得
て、エンジンの小型化・軽量化を果たし得るエンジンク
ランクシャフトのバランス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては、ピストンの往復運
動により振動が発生する。例えば、図11に示す直列3
気筒のエンジン302においては、各ピストン304の
往復運動により発生する1次・2次の慣性力のつりあい
が零となる。
動により振動が発生する。例えば、図11に示す直列3
気筒のエンジン302においては、各ピストン304の
往復運動により発生する1次・2次の慣性力のつりあい
が零となる。
【0003】しかし、クランクシャフト306のクラン
ク軸心方向に直角なX軸まわりの1次・2次偶力は、残
存する。一般的に、120゜間隔に設定されている直列
3気筒のエンジン302においては、この残存する偶力
が振動の原因となっている。そこで、このような振動の
原因となる偶力を打ち消すために、各種の提案がなされ
ている。
ク軸心方向に直角なX軸まわりの1次・2次偶力は、残
存する。一般的に、120゜間隔に設定されている直列
3気筒のエンジン302においては、この残存する偶力
が振動の原因となっている。そこで、このような振動の
原因となる偶力を打ち消すために、各種の提案がなされ
ている。
【0004】例えば、実開平3−130421号公報に
は、クランクシャフトのクランクピン部外周面に高周波
焼き入れを施し、前記クランクピン部外周面のクランク
軸中心線から遠い側の軸部及びフイレット部の焼き入れ
深さを、クランク軸中心線から近い側の軸部及びフイレ
ット部の焼き入れ深さよりも大きくし、クランクシャフ
トの剛性を高めて振動騒音の軽減対策を施したものが開
示されている。
は、クランクシャフトのクランクピン部外周面に高周波
焼き入れを施し、前記クランクピン部外周面のクランク
軸中心線から遠い側の軸部及びフイレット部の焼き入れ
深さを、クランク軸中心線から近い側の軸部及びフイレ
ット部の焼き入れ深さよりも大きくし、クランクシャフ
トの剛性を高めて振動騒音の軽減対策を施したものが開
示されている。
【0005】また、特開昭55−30559号公報に
は、クランクシャフトを途中で分割してたわみ継手で結
合することにより、曲げ及び振動に対して継手部分で不
連続とし、一体型のクランクシャフトに比べて制振作用
を向上させ、振動騒音を低減するものが開示されてい
る。
は、クランクシャフトを途中で分割してたわみ継手で結
合することにより、曲げ及び振動に対して継手部分で不
連続とし、一体型のクランクシャフトに比べて制振作用
を向上させ、振動騒音を低減するものが開示されてい
る。
【0006】さらに、図12に示す如く、エンジン40
2には、シリンダブロック404とクランクケース40
6との間にクランクシャフト408を軸支して設け、こ
のクランクシャフト408のクランク軸心Cと平行に位
置させてバランサシャフト410を軸支して設け、この
バランサシャフト410を前記クランクシャフト408
に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく回
転力を伝達する回転力伝達機構412を設けたクランク
シャフト408のバランス構造がある。
2には、シリンダブロック404とクランクケース40
6との間にクランクシャフト408を軸支して設け、こ
のクランクシャフト408のクランク軸心Cと平行に位
置させてバランサシャフト410を軸支して設け、この
バランサシャフト410を前記クランクシャフト408
に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく回
転力を伝達する回転力伝達機構412を設けたクランク
シャフト408のバランス構造がある。
【0007】このクランクシャフト408のバランス構
造は、クランクシャフト408に設けたクランク歯車4
14とこのクランク歯車414に噛合されるバランサシ
ャフト410に設けたバランサ歯車416とから構成さ
れる回転力伝達機構412によって、バランサシャフト
410をクランクシャフト408に対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転させることにより、振動の原因とな
る偶力を打ち消すものである。
造は、クランクシャフト408に設けたクランク歯車4
14とこのクランク歯車414に噛合されるバランサシ
ャフト410に設けたバランサ歯車416とから構成さ
れる回転力伝達機構412によって、バランサシャフト
410をクランクシャフト408に対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転させることにより、振動の原因とな
る偶力を打ち消すものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図12
に示すクランクシャフト408のバランス構造において
は、バランサシャフト410をクランクシャフト408
のクランク軸心Cに平行に離間位置させて設けている。
に示すクランクシャフト408のバランス構造において
は、バランサシャフト410をクランクシャフト408
のクランク軸心Cに平行に離間位置させて設けている。
【0009】このため、前記図12に示すクランクシャ
フト408のバランス構造は、クランクシャフト408
のクランク軸心Cまわりに発生する偶力に対して、バラ
ンサシャフト410が平行に離間位置されていることか
ら、離間距離に比例してバランサシャフトを大きく重く
しなければならない不都合があった。
フト408のバランス構造は、クランクシャフト408
のクランク軸心Cまわりに発生する偶力に対して、バラ
ンサシャフト410が平行に離間位置されていることか
ら、離間距離に比例してバランサシャフトを大きく重く
しなければならない不都合があった。
【0010】また、前記図12に示すクランクシャフト
408のバランス構造は、バランサシャフト410をク
ランクシャフト408に平行に離間位置させて設けてい
ることから、バランサシャフト408の配設空間が大き
くなる不都合がある。
408のバランス構造は、バランサシャフト410をク
ランクシャフト408に平行に離間位置させて設けてい
ることから、バランサシャフト408の配設空間が大き
くなる不都合がある。
【0011】さらに、前記図12に示すクランクシャフ
ト408のバランス構造は、大きく重いバランサシャフ
ト410をクランクシャフト408に平行に離間位置さ
せて設けていることから、バランサシャフト408の配
設空間が大きくなることも相俟って、エンジン402の
大型化・重量化を招く不都合があった。
ト408のバランス構造は、大きく重いバランサシャフ
ト410をクランクシャフト408に平行に離間位置さ
せて設けていることから、バランサシャフト408の配
設空間が大きくなることも相俟って、エンジン402の
大型化・重量化を招く不都合があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、エンジンのシリンダブロ
ックとクランクケースとの間にクランクシャフトを軸支
して設け、このクランクシャフトに対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転されるバランサをこのクランクシャ
フトにクランク軸心と同軸心上に位置させて軸支して設
けたことを特徴とする。
述の不都合を除去するために、エンジンのシリンダブロ
ックとクランクケースとの間にクランクシャフトを軸支
して設け、このクランクシャフトに対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転されるバランサをこのクランクシャ
フトにクランク軸心と同軸心上に位置させて軸支して設
けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】この発明の構成によれば、このクランクシャフ
トのバランス構造は、エンジンのシリンダブロックとク
ランクケースとの間に軸支されるクランクシャフトに対
して逆回転方向且つ同回転速度で回転されるバランサを
このクランクシャフトにクランク軸心と同軸心上に位置
させて軸支して設けたことにより、クランクシャフトの
クランク軸心まわりに発生する偶力と同軸心上にバラン
サが位置されることになり、偶力が距離に比例すること
から、バランサを小さく軽いものとすることができる。
トのバランス構造は、エンジンのシリンダブロックとク
ランクケースとの間に軸支されるクランクシャフトに対
して逆回転方向且つ同回転速度で回転されるバランサを
このクランクシャフトにクランク軸心と同軸心上に位置
させて軸支して設けたことにより、クランクシャフトの
クランク軸心まわりに発生する偶力と同軸心上にバラン
サが位置されることになり、偶力が距離に比例すること
から、バランサを小さく軽いものとすることができる。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜3は、この発明の第1実
施例を示すものである。図1において、2は2サイクル
式3気筒のエンジン、4はシリンダブロック、6はシリ
ンダ、8はシリンダヘッド、10はクランクケース、1
2はクランクシャフト、14はコネクティングロッド、
16はピストンである。
且つ具体的に説明する。図1〜3は、この発明の第1実
施例を示すものである。図1において、2は2サイクル
式3気筒のエンジン、4はシリンダブロック、6はシリ
ンダ、8はシリンダヘッド、10はクランクケース、1
2はクランクシャフト、14はコネクティングロッド、
16はピストンである。
【0015】エンジン2は、クランクシャフト12をシ
リンダブロック4とクランクケース10との間に軸支し
ている。クランクシャフト12は、クランクジャーナル
18をクランクシャフト軸受20によりシリンダブロッ
ク4とクランクケース10との間に軸支して設け、クラ
ンクウエブ22間のクランクピン24にコネクティング
ロッド14の一端側を軸支している。コネクティングロ
ッド14は、他端側をピストンピン26によりピストン
16に軸支している。
リンダブロック4とクランクケース10との間に軸支し
ている。クランクシャフト12は、クランクジャーナル
18をクランクシャフト軸受20によりシリンダブロッ
ク4とクランクケース10との間に軸支して設け、クラ
ンクウエブ22間のクランクピン24にコネクティング
ロッド14の一端側を軸支している。コネクティングロ
ッド14は、他端側をピストンピン26によりピストン
16に軸支している。
【0016】このエンジン2には、クランクシャフト1
2に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転されるバラ
ンサ28を、このクランクシャフト12にクランク軸心
Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
2に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転されるバラ
ンサ28を、このクランクシャフト12にクランク軸心
Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
【0017】第1実施例においては、クランクシャフト
12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各
側バランサ28−1・28−2を設けている。各側バラ
ンサ28−1・28−2は、このクランクシャフト12
の各側端のクランクジャーナル18にクランク軸心Cと
同軸心上に位置させて軸支して設けている。
12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各
側バランサ28−1・28−2を設けている。各側バラ
ンサ28−1・28−2は、このクランクシャフト12
の各側端のクランクジャーナル18にクランク軸心Cと
同軸心上に位置させて軸支して設けている。
【0018】各側バランサ28−1・28−2は、図2
・図3に示す如く、各側バランサボス部30−1・30
−2と各側バランサウエイト部32−1・32−2とか
ら構成される。各側バランサ28−1・28−2は、各
側バランサボス部30−1・30−2を、各側バランサ
軸受34−1・34−2によりクランクシャフト12の
各側端のクランクジャーナル18に、クランク軸心Cと
同軸心上に位置させて軸支して設けている。また、各側
バランサ28−1・28−2は、偶力による振動を打ち
消す方向に各側バランサウエイト部32−1・32−2
を設定して、クランクシャフト12に軸支されている。
・図3に示す如く、各側バランサボス部30−1・30
−2と各側バランサウエイト部32−1・32−2とか
ら構成される。各側バランサ28−1・28−2は、各
側バランサボス部30−1・30−2を、各側バランサ
軸受34−1・34−2によりクランクシャフト12の
各側端のクランクジャーナル18に、クランク軸心Cと
同軸心上に位置させて軸支して設けている。また、各側
バランサ28−1・28−2は、偶力による振動を打ち
消す方向に各側バランサウエイト部32−1・32−2
を設定して、クランクシャフト12に軸支されている。
【0019】エンジン2には、各側バランサ28−1・
28−2をクランクシャフト12に対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転させるべく、各側回転力伝達機構3
6−1・36−2を設けている。
28−2をクランクシャフト12に対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転させるべく、各側回転力伝達機構3
6−1・36−2を設けている。
【0020】一側回転力伝達機構36−1は、図2に示
す如く、一側クランクカサ歯車38−1と一側中間カサ
歯車40−1と一側バランサカサ歯車42−1とから構
成される。
す如く、一側クランクカサ歯車38−1と一側中間カサ
歯車40−1と一側バランサカサ歯車42−1とから構
成される。
【0021】一側クランクカサ歯車38−1は、クラン
クシャフト12の一端側のクランクジャーナル18に設
けられている。一側中間カサ歯車40−1は、クランク
ケース10に一側中間カサ歯車軸44−1を一側中間カ
サ歯車軸受46−1により軸支して設けられ、一側クラ
ンクカサ歯車38−1に噛合されている。一側バランサ
カサ歯車42−1は、一側バランサ28−1に設けら
れ、一側中間カサ歯車40−1に噛合されている。
クシャフト12の一端側のクランクジャーナル18に設
けられている。一側中間カサ歯車40−1は、クランク
ケース10に一側中間カサ歯車軸44−1を一側中間カ
サ歯車軸受46−1により軸支して設けられ、一側クラ
ンクカサ歯車38−1に噛合されている。一側バランサ
カサ歯車42−1は、一側バランサ28−1に設けら
れ、一側中間カサ歯車40−1に噛合されている。
【0022】他側回転力伝達機構36−2は、図3に示
す如く、他側クランクカサ歯車38−2と他側中間カサ
歯車40−2と他側バランサカサ歯車42−2とから構
成される。
す如く、他側クランクカサ歯車38−2と他側中間カサ
歯車40−2と他側バランサカサ歯車42−2とから構
成される。
【0023】他側クランクカサ歯車38−2は、クラン
クシャフト12の他端側のクランクジャーナル18に設
けられている。他側中間カサ歯車40−2は、クランク
ケース10に他側中間カサ歯車軸44−2を他側中間カ
サ歯車軸受46−2により軸支して設けられ、他側クラ
ンクカサ歯車38−2に噛合されている。他側バランサ
カサ歯車42−2は、他側バランサ28−2に設けら
れ、他側中間カサ歯車40−2に噛合されている。
クシャフト12の他端側のクランクジャーナル18に設
けられている。他側中間カサ歯車40−2は、クランク
ケース10に他側中間カサ歯車軸44−2を他側中間カ
サ歯車軸受46−2により軸支して設けられ、他側クラ
ンクカサ歯車38−2に噛合されている。他側バランサ
カサ歯車42−2は、他側バランサ28−2に設けら
れ、他側中間カサ歯車40−2に噛合されている。
【0024】各側回転力伝達機構36−1・36−2
は、各側バランサ28−1・28−2をクランクシャフ
ト12に対して逆回転方向で回転させるべく、一側クラ
ンクカサ歯車38−1と一側バランサカサ歯車42−1
とが逆回転するように一側中間カサ歯車40−1を介し
て噛合されるとともに、他側クランクカサ歯車38−2
と他側バランサカサ歯車42−2とが逆回転するように
他側中間カサ歯車40−2を介して噛合される。
は、各側バランサ28−1・28−2をクランクシャフ
ト12に対して逆回転方向で回転させるべく、一側クラ
ンクカサ歯車38−1と一側バランサカサ歯車42−1
とが逆回転するように一側中間カサ歯車40−1を介し
て噛合されるとともに、他側クランクカサ歯車38−2
と他側バランサカサ歯車42−2とが逆回転するように
他側中間カサ歯車40−2を介して噛合される。
【0025】また、各側回転力伝達機構36−1・36
−2は、各側バランサ28−1・28−2をクランクシ
ャフト12に対して同回転速度で回転させるべく、一側
クランクカサ歯車38−1と一側中間カサ歯車40−1
と一側バランサカサ歯車42−1とによる歯数比が1:
1に設定されるとともに、他側クランクカサ歯車38−
2と他側中間カサ歯車40−2と他側バランサカサ歯車
42−2とによる歯数比が1:1に設定される。
−2は、各側バランサ28−1・28−2をクランクシ
ャフト12に対して同回転速度で回転させるべく、一側
クランクカサ歯車38−1と一側中間カサ歯車40−1
と一側バランサカサ歯車42−1とによる歯数比が1:
1に設定されるとともに、他側クランクカサ歯車38−
2と他側中間カサ歯車40−2と他側バランサカサ歯車
42−2とによる歯数比が1:1に設定される。
【0026】次に作用を説明する。
【0027】エンジン2は、ピストン16の往復運動を
コネクティングロッド14によりクランクシャフト12
に回転運動に変換して取り出す。クランクシャフト12
の回転は、一側回転力伝達機構36−1の一側クランク
カサ歯車38−1と一側中間カサ歯車40−1と一側バ
ランサカサ歯車42−1との噛合により一側バランサ2
8−1に伝達されるとともに、他側回転力伝達機構36
−2の他側クランクカサ歯車38−2と他側中間カサ歯
車40−2と他側バランサカサ歯車42−2との噛合に
より他側バランサ28−2に伝達される。
コネクティングロッド14によりクランクシャフト12
に回転運動に変換して取り出す。クランクシャフト12
の回転は、一側回転力伝達機構36−1の一側クランク
カサ歯車38−1と一側中間カサ歯車40−1と一側バ
ランサカサ歯車42−1との噛合により一側バランサ2
8−1に伝達されるとともに、他側回転力伝達機構36
−2の他側クランクカサ歯車38−2と他側中間カサ歯
車40−2と他側バランサカサ歯車42−2との噛合に
より他側バランサ28−2に伝達される。
【0028】各側バランサ28−1・28−2は、各側
回転力伝達機構36−1・36−2により、クランクシ
ャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速度に駆動さ
れる。各側バランサ28−1・28−2は、偶力による
振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部32−1
・32−2を設定して、クランクシャフト12に軸支さ
れている。
回転力伝達機構36−1・36−2により、クランクシ
ャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速度に駆動さ
れる。各側バランサ28−1・28−2は、偶力による
振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部32−1
・32−2を設定して、クランクシャフト12に軸支さ
れている。
【0029】これにより、エンジン2は、各側バランサ
28−1・28−2のクランクシャフト12に対する逆
回転方向且つ同回転速度の回転によって、振動の原因と
なる偶力を打ち消され、振動騒音を低減される。
28−1・28−2のクランクシャフト12に対する逆
回転方向且つ同回転速度の回転によって、振動の原因と
なる偶力を打ち消され、振動騒音を低減される。
【0030】このように、このエンジン2のクランクシ
ャフト12のバランス構造は、エンジン2のシリンダブ
ロック4とクランクケース10との間に軸支されるクラ
ンクシャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速度で
回転されるバランサ28を、このクランクシャフト12
にクランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設け
ている。
ャフト12のバランス構造は、エンジン2のシリンダブ
ロック4とクランクケース10との間に軸支されるクラ
ンクシャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速度で
回転されるバランサ28を、このクランクシャフト12
にクランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設け
ている。
【0031】第1実施例においては、クランクシャフト
12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各
側バランサ28−1・28−2を、このクランクシャフ
ト12の各側端のクランクジャーナル18にクランク軸
心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各
側バランサ28−1・28−2を、このクランクシャフ
ト12の各側端のクランクジャーナル18にクランク軸
心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
【0032】これにより、このクランクシャフト12の
バランス構造は、クランクシャフト12のクランク軸心
Cまわりに発生する偶力と同軸心上に各側バランサ28
−1・28−2が位置されることになり、偶力が距離に
比例することから、各側バランサ28−1・28−2を
小さく軽いものとすることができる。
バランス構造は、クランクシャフト12のクランク軸心
Cまわりに発生する偶力と同軸心上に各側バランサ28
−1・28−2が位置されることになり、偶力が距離に
比例することから、各側バランサ28−1・28−2を
小さく軽いものとすることができる。
【0033】このため、このクランクシャフト12のバ
ランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バラ
ンサ28−1・28−2を配設していることにより、各
側バランサ28−1・28−2を小型化・軽量化するこ
とができる。この各側バランサ28−1・28−2を小
型化・軽量化は、各側バランサ28−1・28−2の配
設空間を小さくすることができ、エンジン2の小型化・
軽量化を果たすことができる。
ランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バラ
ンサ28−1・28−2を配設していることにより、各
側バランサ28−1・28−2を小型化・軽量化するこ
とができる。この各側バランサ28−1・28−2を小
型化・軽量化は、各側バランサ28−1・28−2の配
設空間を小さくすることができ、エンジン2の小型化・
軽量化を果たすことができる。
【0034】また、第1実施例のクランクシャフト12
のバランス構造は、各側バランサ28−1・28−2を
クランクシャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速
度で回転させるべく、各側クランクカサ歯車38−1・
38−2と各側中間カサ歯車40−1・40−2と各側
バランサカサ歯車42−1・42−2とから構成される
各側回転力伝達機構36−1・36−2を設けている。
のバランス構造は、各側バランサ28−1・28−2を
クランクシャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速
度で回転させるべく、各側クランクカサ歯車38−1・
38−2と各側中間カサ歯車40−1・40−2と各側
バランサカサ歯車42−1・42−2とから構成される
各側回転力伝達機構36−1・36−2を設けている。
【0035】このため、第1実施例のクランクシャフト
12のバランス構造は、歯車列により構成される各側回
転力伝達機構36−1・36−2を設けていることによ
り、各側バランサ28−1・28−2をクランクシャフ
ト12に対して逆回転方向且つ同回転速度で正確に回転
させることができ、振動の原因となる偶力を適切に打ち
消すことができ、良好に振動騒音を低減させることがで
きる。
12のバランス構造は、歯車列により構成される各側回
転力伝達機構36−1・36−2を設けていることによ
り、各側バランサ28−1・28−2をクランクシャフ
ト12に対して逆回転方向且つ同回転速度で正確に回転
させることができ、振動の原因となる偶力を適切に打ち
消すことができ、良好に振動騒音を低減させることがで
きる。
【0036】図4〜図6は、この発明の第2実施例を示
すものである。
すものである。
【0037】図4において、102は2サイクル式3気
筒のエンジン、104はシリンダブロック、106はシ
リンダ、108はシリンダヘッド、110はクランクケ
ース、112はクランクシャフト、114はコネクティ
ングロッド、116はピストンである。
筒のエンジン、104はシリンダブロック、106はシ
リンダ、108はシリンダヘッド、110はクランクケ
ース、112はクランクシャフト、114はコネクティ
ングロッド、116はピストンである。
【0038】エンジン102は、クランクシャフト11
2をシリンダブロック104とクランクケース110と
の間に軸支している。クランクシャフト112は、クラ
ンクジャーナル118をクランクシャフト軸受120に
よりシリンダブロック104とクランクケース110と
の間に軸支して設け、クランクウエブ122間のクラン
クピン124にコネクティングロッド114の一端側を
軸支している。コネクティングロッド114は、他端側
をピストンピン126によりピストン116に軸支して
いる。
2をシリンダブロック104とクランクケース110と
の間に軸支している。クランクシャフト112は、クラ
ンクジャーナル118をクランクシャフト軸受120に
よりシリンダブロック104とクランクケース110と
の間に軸支して設け、クランクウエブ122間のクラン
クピン124にコネクティングロッド114の一端側を
軸支している。コネクティングロッド114は、他端側
をピストンピン126によりピストン116に軸支して
いる。
【0039】このエンジン102には、クランクシャフ
ト112に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
るバランサ128を、このクランクシャフト112にク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。
ト112に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
るバランサ128を、このクランクシャフト112にク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。
【0040】第2実施例においては、クランクシャフト
112に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される
各側バランサ128−1・128−2を設けている。各
側バランサ128−1・128−2は、このクランクシ
ャフト112の各側端のクランクジャーナル118にク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。
112に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される
各側バランサ128−1・128−2を設けている。各
側バランサ128−1・128−2は、このクランクシ
ャフト112の各側端のクランクジャーナル118にク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。
【0041】各側バランサ128−1・128−2は、
図5・図6に示す如く、各側バランサボス部130−1
・130−2と各側バランサウエイト部132−1・1
32−2とから構成される。
図5・図6に示す如く、各側バランサボス部130−1
・130−2と各側バランサウエイト部132−1・1
32−2とから構成される。
【0042】各側バランサ128−1・128−2は、
各側バランサボス部130−1・130−2を、各側バ
ランサ軸受134−1・134−2によりクランクシャ
フト112の各側端のクランクジャーナル118に、ク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。また、各側バランサ128−1・128−2は、偶
力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部
132−1・132−2を設定して、クランクシャフト
112に軸支されている。
各側バランサボス部130−1・130−2を、各側バ
ランサ軸受134−1・134−2によりクランクシャ
フト112の各側端のクランクジャーナル118に、ク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。また、各側バランサ128−1・128−2は、偶
力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部
132−1・132−2を設定して、クランクシャフト
112に軸支されている。
【0043】このエンジン102には、各側バランサ1
28−1・128−2をクランクシャフト112に対し
て逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく、各側回
転力伝達機構136−1・136−2を設けている。
28−1・128−2をクランクシャフト112に対し
て逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく、各側回
転力伝達機構136−1・136−2を設けている。
【0044】一側回転力伝達機構136−1は、図5に
示す如く、一側クランク歯車138−1と一側中間歯車
140−1と一側中間シャフト142−1と一側中間ス
プロケット144−1と一側チェーン146−1と一側
バランサスプロケット148−1とから構成される。
示す如く、一側クランク歯車138−1と一側中間歯車
140−1と一側中間シャフト142−1と一側中間ス
プロケット144−1と一側チェーン146−1と一側
バランサスプロケット148−1とから構成される。
【0045】一側クランク歯車138−1は、クランク
シャフト112の一端側のクランクウエブ122周囲に
設けられている。一側中間歯車140−1は、一側クラ
ンク歯車138−1に噛合され、一側中間シャフト14
2−1の一側端に固設されている。一側中間シャフト1
42−1は、一側中間シャフト軸受150−1によりク
ランクケース110に軸支され、他側端に一側中間スプ
ロケット144−1を固設している。一側中間スプロケ
ット144−1には、一側チェーン146−1を巻掛け
ている。一側チェーン146−1は、一側バランサスプ
ロケット148−1に巻掛けられている。一側バランサ
スプロケット148−1は、一側バランサ128−1に
設けられている。
シャフト112の一端側のクランクウエブ122周囲に
設けられている。一側中間歯車140−1は、一側クラ
ンク歯車138−1に噛合され、一側中間シャフト14
2−1の一側端に固設されている。一側中間シャフト1
42−1は、一側中間シャフト軸受150−1によりク
ランクケース110に軸支され、他側端に一側中間スプ
ロケット144−1を固設している。一側中間スプロケ
ット144−1には、一側チェーン146−1を巻掛け
ている。一側チェーン146−1は、一側バランサスプ
ロケット148−1に巻掛けられている。一側バランサ
スプロケット148−1は、一側バランサ128−1に
設けられている。
【0046】他側回転力伝達機構136−2は、図6に
示す如く、他側クランク歯車138−2と他側中間歯車
140−2と他側中間シャフト142−2と他側中間ス
プロケット144−2と他側チェーン146−2と他側
バランサスプロケット148−2とから構成される。
示す如く、他側クランク歯車138−2と他側中間歯車
140−2と他側中間シャフト142−2と他側中間ス
プロケット144−2と他側チェーン146−2と他側
バランサスプロケット148−2とから構成される。
【0047】他側クランク歯車138−2は、クランク
シャフト112の他端側のクランクウエブ122周囲に
設けられている。他側中間歯車140−2は、他側クラ
ンク歯車138−2に噛合され、他側中間シャフト14
2−2の一側端に固設されている。他側中間シャフト1
42−2は、他側中間シャフト軸受150−2によりク
ランクケース110に軸支され、他側端に他側中間スプ
ロケット144−2を固設している。他側中間スプロケ
ット144−2には、他側チェーン146−2を巻掛け
ている。他側チェーン146−2は、他側バランサスプ
ロケット148−2に巻掛けられている。他側バランサ
スプロケット148−2は、他側バランサ128−2に
設けられている。
シャフト112の他端側のクランクウエブ122周囲に
設けられている。他側中間歯車140−2は、他側クラ
ンク歯車138−2に噛合され、他側中間シャフト14
2−2の一側端に固設されている。他側中間シャフト1
42−2は、他側中間シャフト軸受150−2によりク
ランクケース110に軸支され、他側端に他側中間スプ
ロケット144−2を固設している。他側中間スプロケ
ット144−2には、他側チェーン146−2を巻掛け
ている。他側チェーン146−2は、他側バランサスプ
ロケット148−2に巻掛けられている。他側バランサ
スプロケット148−2は、他側バランサ128−2に
設けられている。
【0048】各側回転力伝達機構136−1・136−
2は、各側バランサ128−1・128−2をクランク
シャフト112に対して逆回転方向で回転させるべく、
一側クランク歯車138−1と一側バランサスプロケッ
ト148−1とが逆回転するように夫々一側中間歯車1
40−1と一側中間シャフト142−1と一側中間スプ
ロケット144−1と一側チェーン146−1とを介し
て連絡されるとともに、他側クランク歯車138−2と
他側バランサスプロケット148−2とが逆回転するよ
うに夫々他側中間歯車140−2と他側中間シャフト1
42−2と他側中間スプロケット144−2と他側チェ
ーン146−2とを介して連絡される。
2は、各側バランサ128−1・128−2をクランク
シャフト112に対して逆回転方向で回転させるべく、
一側クランク歯車138−1と一側バランサスプロケッ
ト148−1とが逆回転するように夫々一側中間歯車1
40−1と一側中間シャフト142−1と一側中間スプ
ロケット144−1と一側チェーン146−1とを介し
て連絡されるとともに、他側クランク歯車138−2と
他側バランサスプロケット148−2とが逆回転するよ
うに夫々他側中間歯車140−2と他側中間シャフト1
42−2と他側中間スプロケット144−2と他側チェ
ーン146−2とを介して連絡される。
【0049】また、各側回転力伝達機構136−1・1
36−2は、各側バランサ128−1・128−2をク
ランクシャフト112に対して同回転速度で回転させる
べく、一側クランク歯車138−1と一側中間歯車14
0−1と一側中間スプロケット144−1と一側チェー
ン146−1と一側バランサスプロケット148−1と
による歯数比が1:1に設定されるとともに、他側クラ
ンク歯車138−2と他側中間歯車140−2と他側中
間スプロケット144−2と他側チェーン146−2と
他側バランサスプロケット148−2とによる歯数比が
1:1に設定される。
36−2は、各側バランサ128−1・128−2をク
ランクシャフト112に対して同回転速度で回転させる
べく、一側クランク歯車138−1と一側中間歯車14
0−1と一側中間スプロケット144−1と一側チェー
ン146−1と一側バランサスプロケット148−1と
による歯数比が1:1に設定されるとともに、他側クラ
ンク歯車138−2と他側中間歯車140−2と他側中
間スプロケット144−2と他側チェーン146−2と
他側バランサスプロケット148−2とによる歯数比が
1:1に設定される。
【0050】次に作用を説明する。
【0051】エンジン102は、ピストン116の往復
運動をコネクティングロッド114によりクランクシャ
フト112に回転運動に変換して取り出す。クランクシ
ャフト112の回転は、一側回転力伝達機構136−1
の一側クランク歯車138−1と一側中間歯車140−
1との噛合、一側中間シャフト142−1及び一側中間
スプロケット144−1と一側バランサスプロケット1
48−1との一側チェーン146−1による巻掛けによ
り一側バランサ128−1に伝達されるとともに、他側
回転力伝達機構136−2の他側クランク歯車138−
2と他側中間歯車140−2との噛合、他側中間シャフ
ト142−2及び他側中間スプロケット144−2と他
側バランサスプロケット148−2との他側チェーン1
46−2による巻掛けにより他側バランサ128−2に
伝達される。
運動をコネクティングロッド114によりクランクシャ
フト112に回転運動に変換して取り出す。クランクシ
ャフト112の回転は、一側回転力伝達機構136−1
の一側クランク歯車138−1と一側中間歯車140−
1との噛合、一側中間シャフト142−1及び一側中間
スプロケット144−1と一側バランサスプロケット1
48−1との一側チェーン146−1による巻掛けによ
り一側バランサ128−1に伝達されるとともに、他側
回転力伝達機構136−2の他側クランク歯車138−
2と他側中間歯車140−2との噛合、他側中間シャフ
ト142−2及び他側中間スプロケット144−2と他
側バランサスプロケット148−2との他側チェーン1
46−2による巻掛けにより他側バランサ128−2に
伝達される。
【0052】各側バランサ128−1・128−2は、
各側回転力伝達機構136−1・136−2により、ク
ランクシャフト112に対して逆回転方向且つ同回転速
度に駆動される。各側バランサ128−1・128−2
は、偶力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエ
イト部132−1・132−2を設定して、クランクシ
ャフト112に軸支されている。
各側回転力伝達機構136−1・136−2により、ク
ランクシャフト112に対して逆回転方向且つ同回転速
度に駆動される。各側バランサ128−1・128−2
は、偶力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエ
イト部132−1・132−2を設定して、クランクシ
ャフト112に軸支されている。
【0053】これにより、エンジン102は、各側バラ
ンサ128−1・128−2のクランクシャフト112
に対する逆回転方向且つ同回転速度の回転によって、振
動の原因となる偶力を打ち消され、振動騒音を低減され
る。
ンサ128−1・128−2のクランクシャフト112
に対する逆回転方向且つ同回転速度の回転によって、振
動の原因となる偶力を打ち消され、振動騒音を低減され
る。
【0054】このように、このエンジン102のクラン
クシャフト112のバランス構造は、エンジン102の
シリンダブロック104とクランクケース110との間
に軸支されるクランクシャフト112に対して回転方向
且つ同回転速度で回転される各側バランサ128−1・
128−2を、このクランクシャフト112の各側端の
クランクジャーナル118にクランク軸心Cと同軸心上
に位置させて軸支して設けている。
クシャフト112のバランス構造は、エンジン102の
シリンダブロック104とクランクケース110との間
に軸支されるクランクシャフト112に対して回転方向
且つ同回転速度で回転される各側バランサ128−1・
128−2を、このクランクシャフト112の各側端の
クランクジャーナル118にクランク軸心Cと同軸心上
に位置させて軸支して設けている。
【0055】これにより、このクランクシャフト112
のバランス構造は、クランクシャフト112のクランク
軸心Cまわりに発生する偶力と同軸心上に各側バランサ
128−1・128−2が位置されることになり、偶力
が距離に比例することから、各側バランサ128−1・
128−2を小さく軽いものとすることができる。
のバランス構造は、クランクシャフト112のクランク
軸心Cまわりに発生する偶力と同軸心上に各側バランサ
128−1・128−2が位置されることになり、偶力
が距離に比例することから、各側バランサ128−1・
128−2を小さく軽いものとすることができる。
【0056】このため、このクランクシャフト112の
バランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バ
ランサ128−1・128−2を配設していることによ
り、各側バランサ128−1・128−2を小型化・軽
量化することができる。この各側バランサ128−1・
128−2を小型化・軽量化は、各側バランサ128−
1・128−2の配設空間を小さくすることができ、エ
ンジン102の小型化・軽量化を果たすことができる。
バランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バ
ランサ128−1・128−2を配設していることによ
り、各側バランサ128−1・128−2を小型化・軽
量化することができる。この各側バランサ128−1・
128−2を小型化・軽量化は、各側バランサ128−
1・128−2の配設空間を小さくすることができ、エ
ンジン102の小型化・軽量化を果たすことができる。
【0057】また、第2実施例のクランクシャフト11
2のバランス構造は、各側バランサ128−1・128
−2をクランクシャフト112に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転させるべく、各側クランク歯車138
−1・138−2と各側中間歯車140−1・140−
2と各側中間シャフト142−1・142−2と各側中
間スプロケット144−1・144−2と各側チェーン
146−1・146−2と各側バランサスプロケット1
48−1・148−2とから構成される各側回転力伝達
機構136−1・136−2を設けている。
2のバランス構造は、各側バランサ128−1・128
−2をクランクシャフト112に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転させるべく、各側クランク歯車138
−1・138−2と各側中間歯車140−1・140−
2と各側中間シャフト142−1・142−2と各側中
間スプロケット144−1・144−2と各側チェーン
146−1・146−2と各側バランサスプロケット1
48−1・148−2とから構成される各側回転力伝達
機構136−1・136−2を設けている。
【0058】このため、第2実施例のクランクシャフト
112のバランス構造は、スプロケット及びチェーンに
より構成される各側回転力伝達機構136−1・136
−2を設けていることにより、設計の自由度を大とし得
て、各側バランサ128−1・128−2の配設位置の
設定を容易にし得て、振動騒音の低減の設計を容易にさ
せることができる。
112のバランス構造は、スプロケット及びチェーンに
より構成される各側回転力伝達機構136−1・136
−2を設けていることにより、設計の自由度を大とし得
て、各側バランサ128−1・128−2の配設位置の
設定を容易にし得て、振動騒音の低減の設計を容易にさ
せることができる。
【0059】図7〜図10は、この発明の第3実施例を
示すものである。
示すものである。
【0060】図7において、202は2サイクル式3気
筒のエンジン、204はシリンダブロック、206はシ
リンダ、208はシリンダヘッド、210はクランクケ
ース、212はクランクシャフト、214はコネクティ
ングロッド、216はピストンである。
筒のエンジン、204はシリンダブロック、206はシ
リンダ、208はシリンダヘッド、210はクランクケ
ース、212はクランクシャフト、214はコネクティ
ングロッド、216はピストンである。
【0061】エンジン202は、クランクシャフト21
2をシリンダブロック204とクランクケース210と
の間に軸支している。クランクシャフト212は、クラ
ンクジャーナル218をクランクシャフト軸受220に
よりシリンダブロック204とクランクケース210と
の間に軸支して設け、クランクウエブ220間のクラン
クピン224にコネクティングロッド214の一端側を
軸支している。コネクティングロッド214は、他端側
をピストンピン226によりピストン216に軸支して
いる。
2をシリンダブロック204とクランクケース210と
の間に軸支している。クランクシャフト212は、クラ
ンクジャーナル218をクランクシャフト軸受220に
よりシリンダブロック204とクランクケース210と
の間に軸支して設け、クランクウエブ220間のクラン
クピン224にコネクティングロッド214の一端側を
軸支している。コネクティングロッド214は、他端側
をピストンピン226によりピストン216に軸支して
いる。
【0062】このエンジン202には、クランクシャフ
ト212に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
る各側バランサ228−1・228−2を設けている。
各側バランサ228−1・228−2は、このクランク
シャフト212の各側端のクランクジャーナル218に
クランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けて
いる。
ト212に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
る各側バランサ228−1・228−2を設けている。
各側バランサ228−1・228−2は、このクランク
シャフト212の各側端のクランクジャーナル218に
クランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けて
いる。
【0063】各側バランサ228−1・228−2は、
図8・図9に示す如く、各側バランサボス部230−1
・230−2と各側バランサウエイト部232−1・2
32−2とから構成される。
図8・図9に示す如く、各側バランサボス部230−1
・230−2と各側バランサウエイト部232−1・2
32−2とから構成される。
【0064】各側バランサ228−1・228−2は、
各側バランサボス部230−1・230−2を、各側バ
ランサ軸受234−1・234−2によりクランクシャ
フト212の各側端のクランクジャーナル218に、ク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。また、各側バランサ228−1・228−2は、偶
力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部
232−1・232−2を設定して、クランクシャフト
212に軸支されている。
各側バランサボス部230−1・230−2を、各側バ
ランサ軸受234−1・234−2によりクランクシャ
フト212の各側端のクランクジャーナル218に、ク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。また、各側バランサ228−1・228−2は、偶
力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部
232−1・232−2を設定して、クランクシャフト
212に軸支されている。
【0065】このエンジン202には、各側バランサ2
28−1・228−2をクランクシャフト212に対し
て逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく、回転力
伝達機構236を設けている。
28−1・228−2をクランクシャフト212に対し
て逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく、回転力
伝達機構236を設けている。
【0066】回転力伝達機構236は、図7〜図10に
示す如く、クランク歯車238と中央歯車240と中間
シャフト242と各側中間歯車244−1・244−2
と各側逆転歯車246−1・246−2と各側バランサ
歯車248−1・248−2とから構成される。
示す如く、クランク歯車238と中央歯車240と中間
シャフト242と各側中間歯車244−1・244−2
と各側逆転歯車246−1・246−2と各側バランサ
歯車248−1・248−2とから構成される。
【0067】クランク歯車238は、クランクシャフト
212の略中央部位のクランクウエブ222周囲に設け
られている。中央歯車240は、クランク歯車238に
噛合され、中間シャフト242の中間部位に固設されて
いる。
212の略中央部位のクランクウエブ222周囲に設け
られている。中央歯車240は、クランク歯車238に
噛合され、中間シャフト242の中間部位に固設されて
いる。
【0068】中間シャフト242は、中間シャフト軸受
250によりクランクケース210に軸支され、各側端
に各側中間歯車244−1・244−2を固設してい
る。各側中間歯車244−1・244−2は、各側逆転
歯車246−1・246−2に噛合されている。各側逆
転歯車246−1・246−2は、クランクケース21
0に固設された各側逆転歯車軸252−1・252−2
に軸支して設けられ、各側バランサ歯車248−1・2
48−2に噛合されている。各側バランサ歯車248−
1・248−2は、各側バランサ228−1・228−
2に設けられている。
250によりクランクケース210に軸支され、各側端
に各側中間歯車244−1・244−2を固設してい
る。各側中間歯車244−1・244−2は、各側逆転
歯車246−1・246−2に噛合されている。各側逆
転歯車246−1・246−2は、クランクケース21
0に固設された各側逆転歯車軸252−1・252−2
に軸支して設けられ、各側バランサ歯車248−1・2
48−2に噛合されている。各側バランサ歯車248−
1・248−2は、各側バランサ228−1・228−
2に設けられている。
【0069】回転力伝達機構236は、各側バランサ2
28−1・228−2をクランクシャフト212に対し
て逆回転方向で回転させるべく、クランク歯車238と
各側バランサ歯車248−1・248−2とが逆回転す
るように中央歯車240と中間シャフト242と各側中
間歯車244−1・244−2と各側逆転歯車246−
1・246−2とを介して噛合される。
28−1・228−2をクランクシャフト212に対し
て逆回転方向で回転させるべく、クランク歯車238と
各側バランサ歯車248−1・248−2とが逆回転す
るように中央歯車240と中間シャフト242と各側中
間歯車244−1・244−2と各側逆転歯車246−
1・246−2とを介して噛合される。
【0070】また、回転力伝達機構236は、各側バラ
ンサ228−1・228−2をクランクシャフト212
に対して同回転速度で回転させるべく、クランク歯車2
38と中央歯車240と一側中間歯車244−1と一側
逆転歯車246−1と一側バランサ歯車248−1とに
よる歯数比が1:1に設定されるとともに、クランク歯
車238と中央歯車240と他側中間歯車244−2と
他側逆転歯車246−2と他側バランサ歯車248−2
とによる歯数比が1:1に設定される。
ンサ228−1・228−2をクランクシャフト212
に対して同回転速度で回転させるべく、クランク歯車2
38と中央歯車240と一側中間歯車244−1と一側
逆転歯車246−1と一側バランサ歯車248−1とに
よる歯数比が1:1に設定されるとともに、クランク歯
車238と中央歯車240と他側中間歯車244−2と
他側逆転歯車246−2と他側バランサ歯車248−2
とによる歯数比が1:1に設定される。
【0071】次に作用を説明する。
【0072】エンジン202は、ピストン216の往復
運動をコネクティングロッド214によりクランクシャ
フト212に回転運動に変換して取り出す。クランクシ
ャフト212の回転は、回転力伝達機構236のクラン
ク歯車238と中央歯車240と一側中間歯車244−
1と一側逆転歯車246−1と一側バランサ歯車248
−1との噛合により一側バランサ228−1に伝達され
るとともに、回転力伝達機構236のクランク歯車23
8と中央歯車240と他側中間歯車244−2と他側逆
転歯車246−2と他側バランサ歯車248−2との噛
合により他側バランサ228−2に伝達される。
運動をコネクティングロッド214によりクランクシャ
フト212に回転運動に変換して取り出す。クランクシ
ャフト212の回転は、回転力伝達機構236のクラン
ク歯車238と中央歯車240と一側中間歯車244−
1と一側逆転歯車246−1と一側バランサ歯車248
−1との噛合により一側バランサ228−1に伝達され
るとともに、回転力伝達機構236のクランク歯車23
8と中央歯車240と他側中間歯車244−2と他側逆
転歯車246−2と他側バランサ歯車248−2との噛
合により他側バランサ228−2に伝達される。
【0073】各側バランサ228−1・228−2は、
回転力伝達機構236により、クランクシャフト212
に対して逆回転方向且つ同回転速度に駆動される。各側
バランサ228−1・228−2は、偶力による振動を
打ち消す方向に各側バランサウエイト部232−1・2
32−2を設定して、クランクシャフト212に軸支さ
れている。
回転力伝達機構236により、クランクシャフト212
に対して逆回転方向且つ同回転速度に駆動される。各側
バランサ228−1・228−2は、偶力による振動を
打ち消す方向に各側バランサウエイト部232−1・2
32−2を設定して、クランクシャフト212に軸支さ
れている。
【0074】これにより、エンジン202は、各側バラ
ンサ228−1・228−2のクランクシャフト212
に対する逆回転方向且つ同回転速度の回転によって、振
動の原因となる偶力を打ち消され、振動騒音を低減され
る。
ンサ228−1・228−2のクランクシャフト212
に対する逆回転方向且つ同回転速度の回転によって、振
動の原因となる偶力を打ち消され、振動騒音を低減され
る。
【0075】このように、このエンジン202のクラン
クシャフト212のバランス構造は、エンジン202の
シリンダブロック204とクランクケース210との間
に軸支されるクランクシャフト212に対して逆回転方
向且つ同回転速度で回転される各側バランサ228−1
・228−2を、このクランクシャフト212の各側端
のクランクジャーナル218にクランク軸心Cと同軸心
上に位置させて軸支して設けている。
クシャフト212のバランス構造は、エンジン202の
シリンダブロック204とクランクケース210との間
に軸支されるクランクシャフト212に対して逆回転方
向且つ同回転速度で回転される各側バランサ228−1
・228−2を、このクランクシャフト212の各側端
のクランクジャーナル218にクランク軸心Cと同軸心
上に位置させて軸支して設けている。
【0076】これにより、このクランクシャフト212
のバランス構造は、クランクシャフト212のクランク
軸心Cまわりに発生する偶力と同軸心上に各側バランサ
228−1・228−2が位置されることになり、偶力
が距離に比例することから、各側バランサ228−1・
228−2を小さく軽いものとすることができる。
のバランス構造は、クランクシャフト212のクランク
軸心Cまわりに発生する偶力と同軸心上に各側バランサ
228−1・228−2が位置されることになり、偶力
が距離に比例することから、各側バランサ228−1・
228−2を小さく軽いものとすることができる。
【0077】このため、このクランクシャフト212の
バランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バ
ランサ228−1・228−2を配設していることによ
り、各側バランサ228−1・228−2を小型化・軽
量化することができる。この各側バランサ228−1・
228−2を小型化・軽量化は、各側バランサ228−
1・228−2の配設空間を小さくすることができ、エ
ンジン202の小型化・軽量化を果たすことができる。
バランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バ
ランサ228−1・228−2を配設していることによ
り、各側バランサ228−1・228−2を小型化・軽
量化することができる。この各側バランサ228−1・
228−2を小型化・軽量化は、各側バランサ228−
1・228−2の配設空間を小さくすることができ、エ
ンジン202の小型化・軽量化を果たすことができる。
【0078】また、第3実施例のクランクシャフト21
2のバランス構造は、各側バランサ228−1・228
−2をクランクシャフト212に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転させるべく、クランク歯車238と中
央歯車240と中間シャフト242と各側中間歯車24
4−1・244−2と各側逆転歯車246−1・246
−2と各側バランサ歯車248−1・248−2とから
構成される回転力伝達機構236を設けている。
2のバランス構造は、各側バランサ228−1・228
−2をクランクシャフト212に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転させるべく、クランク歯車238と中
央歯車240と中間シャフト242と各側中間歯車24
4−1・244−2と各側逆転歯車246−1・246
−2と各側バランサ歯車248−1・248−2とから
構成される回転力伝達機構236を設けている。
【0079】このため、第3実施例のクランクシャフト
212のバランス構造は、1本の中間シャフト242に
よって各側バランサ228−1・228−2に回転力を
伝達していることにより、各側バランサ228−1・2
28−2にクランクシャフト212の回転力を均等に伝
達させることができ、振動の原因となる偶力を適切に打
ち消すことができ、良好に振動騒音を低減させることが
できる。
212のバランス構造は、1本の中間シャフト242に
よって各側バランサ228−1・228−2に回転力を
伝達していることにより、各側バランサ228−1・2
28−2にクランクシャフト212の回転力を均等に伝
達させることができ、振動の原因となる偶力を適切に打
ち消すことができ、良好に振動騒音を低減させることが
できる。
【0080】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなように、こ
の発明によれば、このクランクシャフトのバランス構造
は、クランクシャフトのクランク軸心まわりに発生する
偶力と同軸心上にバランサが位置されることになり、偶
力が距離に比例することから、バランサを小さく軽いも
のとすることができる。
の発明によれば、このクランクシャフトのバランス構造
は、クランクシャフトのクランク軸心まわりに発生する
偶力と同軸心上にバランサが位置されることになり、偶
力が距離に比例することから、バランサを小さく軽いも
のとすることができる。
【0081】このため、このクランクシャフトのバラン
ス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上にバランサを配
設していることにより、バランサを小型化・軽量化する
ことができ、バランサの配設空間を小さくし得て、エン
ジンの小型化・軽量化を果たすことができる。
ス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上にバランサを配
設していることにより、バランサを小型化・軽量化する
ことができ、バランサの配設空間を小さくし得て、エン
ジンの小型化・軽量化を果たすことができる。
【図1】この発明によるエンジンクランクシャフトのバ
ランス構造の第1実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
ランス構造の第1実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
【図2】図1の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図3】図1の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図4】この発明によるエンジンクランクシャフトのバ
ランス構造の第2実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
ランス構造の第2実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
【図5】図4の矢印Vに示す部位の拡大断面図である。
【図6】図4の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図7】この発明によるエンジンクランクシャフトのバ
ランス構造の第3実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
ランス構造の第3実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
【図8】図7の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図9】図7の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図10】図7の矢印〓に示す部位の歯車噛み合い状態
を示す図である。
を示す図である。
【図11】エンジンの駆動系の模式図である。
【図12】従来のエンジンクランクシャフトのバランス
構造を示すエンジンの断面図である。
構造を示すエンジンの断面図である。
2 エンジン 4 シリンダブロック 10 クランクケース 12 クランクシャフト 28−1 一側バランサ 28−2 他側バランサ 36−1 一側回転力伝達機構 36−2 他側回転力伝達機構 38−1 一側クランクカサ歯車 38−2 他側クランクカサ歯車 40−1 一側中間カサ歯車 40−2 他側中間カサ歯車 42−1 一側バランサカサ歯車 42−2 他側バランサカサ歯車
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エンジンクランクシャフトのバラン
ス構造
ス構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンクランクシャ
フトのバランス構造に係り、特にバランサの小型化・軽
量化を果たし得て、バランサの配設空間を小さくし得
て、エンジンの小型化・軽量化を果たし得るエンジンク
ランクシャフトのバランス構造に関する。
フトのバランス構造に係り、特にバランサの小型化・軽
量化を果たし得て、バランサの配設空間を小さくし得
て、エンジンの小型化・軽量化を果たし得るエンジンク
ランクシャフトのバランス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては、ピストンの往復運
動により振動が発生する。例えば、図11に示す直列3
気筒のエンジン302においては、各ピストン304の
往復運動により発生する1次・2次の慣性力のつりあい
が零となる。
動により振動が発生する。例えば、図11に示す直列3
気筒のエンジン302においては、各ピストン304の
往復運動により発生する1次・2次の慣性力のつりあい
が零となる。
【0003】しかし、クランクシャフト306のクラン
ク軸心方向に直角なX軸まわりの1次・2次偶力は、残
存する。一般的に、120゜間隔に設定されている直列
3気筒のエンジン302においては、この残存する偶力
が振動の原因となっている。そこで、このような振動の
原因となる偶力を打ち消すために、各種の提案がなされ
ている。
ク軸心方向に直角なX軸まわりの1次・2次偶力は、残
存する。一般的に、120゜間隔に設定されている直列
3気筒のエンジン302においては、この残存する偶力
が振動の原因となっている。そこで、このような振動の
原因となる偶力を打ち消すために、各種の提案がなされ
ている。
【0004】例えば、実開平3−130421号公報に
は、クランクシャフトのクランクピン部外周面に高周波
焼き入れを施し、前記クランクピン部外周面のクランク
軸中心線から遠い側の軸部及びフイレット部の焼き入れ
深さを、クランク軸中心線から近い側の軸部及びフイレ
ット部の焼き入れ深さよりも大きくし、クランクシャフ
トの剛性を高めて振動騒音の軽減対策を施したものが開
示されている。
は、クランクシャフトのクランクピン部外周面に高周波
焼き入れを施し、前記クランクピン部外周面のクランク
軸中心線から遠い側の軸部及びフイレット部の焼き入れ
深さを、クランク軸中心線から近い側の軸部及びフイレ
ット部の焼き入れ深さよりも大きくし、クランクシャフ
トの剛性を高めて振動騒音の軽減対策を施したものが開
示されている。
【0005】また、特開昭55−30559号公報に
は、クランクシャフトを途中で分割してたわみ継手で結
合することにより、曲げ及び振動に対して継手部分で不
連続とし、一体型のクランクシャフトに比べて制振作用
を向上させ、振動騒音を低減するものが開示されてい
る。
は、クランクシャフトを途中で分割してたわみ継手で結
合することにより、曲げ及び振動に対して継手部分で不
連続とし、一体型のクランクシャフトに比べて制振作用
を向上させ、振動騒音を低減するものが開示されてい
る。
【0006】さらに、図12・13に示す如く、エンジ
ン402には、アッパークランクケース404とロアー
クランクケース406との間にクランクシャフト408
を軸支して設け、このクランクシャフト408のクラン
ク軸心Cと平行に位置させてバランサシャフト410を
軸支して設け、このバランサシャフト410を前記クラ
ンクシャフト408に対して逆回転方向且つ同回転速度
で回転させるべく回転力を伝達する回転力伝達機構41
2を設けたクランクシャフト408のバランス構造があ
る。
ン402には、アッパークランクケース404とロアー
クランクケース406との間にクランクシャフト408
を軸支して設け、このクランクシャフト408のクラン
ク軸心Cと平行に位置させてバランサシャフト410を
軸支して設け、このバランサシャフト410を前記クラ
ンクシャフト408に対して逆回転方向且つ同回転速度
で回転させるべく回転力を伝達する回転力伝達機構41
2を設けたクランクシャフト408のバランス構造があ
る。
【0007】このクランクシャフト408のバランス構
造は、クランクシャフト408に設けたクランク歯車4
14とこのクランク歯車414に噛合されるバランサシ
ャフト410に設けたバランサ歯車416とから構成さ
れる回転力伝達機構412によって、バランサシャフト
410をクランクシャフト408に対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転させることにより、振動の原因とな
る偶力を打ち消すものである。
造は、クランクシャフト408に設けたクランク歯車4
14とこのクランク歯車414に噛合されるバランサシ
ャフト410に設けたバランサ歯車416とから構成さ
れる回転力伝達機構412によって、バランサシャフト
410をクランクシャフト408に対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転させることにより、振動の原因とな
る偶力を打ち消すものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図12
・図13に示すクランクシャフト408のバランス構造
においては、バランサシャフト410をクランクシャフ
ト408のクランク軸心Cに平行に離間位置させて設け
ている。
・図13に示すクランクシャフト408のバランス構造
においては、バランサシャフト410をクランクシャフ
ト408のクランク軸心Cに平行に離間位置させて設け
ている。
【0009】このため、前記図12・図13に示すクラ
ンクシャフト408のバランス構造は、クランクシャフ
ト408のクランク軸心Cに対して直角な軸(図11に
おけるX軸)まわりに発生する偶力を打消すバランサシ
ャフト410を小さく軽くするために、離間距離を大き
くしなければならない不都合があった。
ンクシャフト408のバランス構造は、クランクシャフ
ト408のクランク軸心Cに対して直角な軸(図11に
おけるX軸)まわりに発生する偶力を打消すバランサシ
ャフト410を小さく軽くするために、離間距離を大き
くしなければならない不都合があった。
【0010】また、前記図12・図13に示すクランク
シャフト408のバランス構造は、バランサシャフト4
10をクランクシャフト408に平行に離間位置させて
設けていることから、バランサシャフト408の配設空
間が大きくなる不都合がある。
シャフト408のバランス構造は、バランサシャフト4
10をクランクシャフト408に平行に離間位置させて
設けていることから、バランサシャフト408の配設空
間が大きくなる不都合がある。
【0011】さらに、前記図12・図13に示すクラン
クシャフト408のバランス構造は、大きく重いバラン
サシャフト410をクランクシャフト408に平行に離
間位置させて設けていることから、バランサシャフト4
08の配設空間が大きくなることも相俟って、エンジン
402の大型化・重量化を招く不都合があった。
クシャフト408のバランス構造は、大きく重いバラン
サシャフト410をクランクシャフト408に平行に離
間位置させて設けていることから、バランサシャフト4
08の配設空間が大きくなることも相俟って、エンジン
402の大型化・重量化を招く不都合があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、エンジンのアッパークラ
ンクケースとロアークランクケースとの間にクランクシ
ャフトを軸支して設け、このクランクシャフトに対して
逆回転方向且つ同回転速度で回転されるバランサをこの
クランクシャフトにクランク軸心と同軸心上に位置させ
て軸支して設けたことを特徴とする。
述の不都合を除去するために、エンジンのアッパークラ
ンクケースとロアークランクケースとの間にクランクシ
ャフトを軸支して設け、このクランクシャフトに対して
逆回転方向且つ同回転速度で回転されるバランサをこの
クランクシャフトにクランク軸心と同軸心上に位置させ
て軸支して設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】この発明の構成によれば、このクランクシャフ
トのバランス構造は、エンジンのアッパークランクケー
スとロアークランクケースとの間に軸支されるクランク
シャフトに対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
るバランサをこのクランクシャフトにクランク軸心と同
軸心上に位置させて軸支して設けたことにより、クラン
クシャフトのクランク軸心に対して直角な軸まわりに発
生する偶力と同軸心上にバランサが位置されることにな
り、偶力が距離に比例することから、バランサを小さく
軽いものとすることができる。
トのバランス構造は、エンジンのアッパークランクケー
スとロアークランクケースとの間に軸支されるクランク
シャフトに対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
るバランサをこのクランクシャフトにクランク軸心と同
軸心上に位置させて軸支して設けたことにより、クラン
クシャフトのクランク軸心に対して直角な軸まわりに発
生する偶力と同軸心上にバランサが位置されることにな
り、偶力が距離に比例することから、バランサを小さく
軽いものとすることができる。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜3は、この発明の第1実
施例を示すものである。図1において、2は2サイクル
式3気筒のエンジン、4はシリンダ、6はシリンダヘッ
ド、8はアッパークランクケース、10はロアークラン
クケース、12はクランクシャフト、14はコネクティ
ングロッド、16はピストンである。
且つ具体的に説明する。図1〜3は、この発明の第1実
施例を示すものである。図1において、2は2サイクル
式3気筒のエンジン、4はシリンダ、6はシリンダヘッ
ド、8はアッパークランクケース、10はロアークラン
クケース、12はクランクシャフト、14はコネクティ
ングロッド、16はピストンである。
【0015】エンジン2は、クランクシャフト12をア
ッパークランクケース8とロアークランクケース10と
の間に軸支している。クランクシャフト12は、クラン
クジャーナル18をクランクシャフト軸受20によりア
ッパークランクケース8とロアークランクケース10と
の間に軸支して設け、クランクウエブ22間のクランク
ピン24にコネクティングロッド14の一端側を軸支し
ている。コネクティングロッド14は、他端側をピスト
ンピン26によりピストン16に軸支している。
ッパークランクケース8とロアークランクケース10と
の間に軸支している。クランクシャフト12は、クラン
クジャーナル18をクランクシャフト軸受20によりア
ッパークランクケース8とロアークランクケース10と
の間に軸支して設け、クランクウエブ22間のクランク
ピン24にコネクティングロッド14の一端側を軸支し
ている。コネクティングロッド14は、他端側をピスト
ンピン26によりピストン16に軸支している。
【0016】このエンジン2には、クランクシャフト1
2に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転されるバラ
ンサ28を、このクランクシャフト12にクランク軸心
Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
2に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転されるバラ
ンサ28を、このクランクシャフト12にクランク軸心
Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
【0017】第1実施例においては、クランクシャフト
12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各
側バランサ28−1・28−2を設けている。各側バラ
ンサ28−1・28−2は、このクランクシャフト12
の各側端のクランクジャーナル18にクランク軸心Cと
同軸心上に位置させて軸支して設けている。
12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各
側バランサ28−1・28−2を設けている。各側バラ
ンサ28−1・28−2は、このクランクシャフト12
の各側端のクランクジャーナル18にクランク軸心Cと
同軸心上に位置させて軸支して設けている。
【0018】各側バランサ28−1・28−2は、図2
・図3に示す如く、各側バランサボス部30−1・30
−2と各側バランサウエイト部32−1・32−2とか
ら構成される。各側バランサ28−1・28−2は、各
側バランサボス部30−1・30−2を、各側バランサ
軸受34−1・34−2によりクランクシャフト12の
各側端のクランクジャーナル18に、クランク軸心Cと
同軸心上に位置させて軸支して設けている。また、各側
バランサ28−1・28−2は、偶力による振動を打ち
消す方向に各側バランサウエイト部32−1・32−2
を設定して、クランクシャフト12に軸支されている。
・図3に示す如く、各側バランサボス部30−1・30
−2と各側バランサウエイト部32−1・32−2とか
ら構成される。各側バランサ28−1・28−2は、各
側バランサボス部30−1・30−2を、各側バランサ
軸受34−1・34−2によりクランクシャフト12の
各側端のクランクジャーナル18に、クランク軸心Cと
同軸心上に位置させて軸支して設けている。また、各側
バランサ28−1・28−2は、偶力による振動を打ち
消す方向に各側バランサウエイト部32−1・32−2
を設定して、クランクシャフト12に軸支されている。
【0019】エンジン2には、各側バランサ28−1・
28−2をクランクシャフト12に対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転させるべく、各側回転力伝達機構3
6−1・36−2を設けている。
28−2をクランクシャフト12に対して逆回転方向且
つ同回転速度で回転させるべく、各側回転力伝達機構3
6−1・36−2を設けている。
【0020】一側回転力伝達機構36−1は、図2に示
す如く、一側クランクカサ歯車38−1と一側中間カサ
歯車40−1と一側バランサカサ歯車42−1とから構
成される。
す如く、一側クランクカサ歯車38−1と一側中間カサ
歯車40−1と一側バランサカサ歯車42−1とから構
成される。
【0021】一側クランクカサ歯車38−1は、クラン
クシャフト12の一端側のクランクジャーナル18に設
けられている。一側中間カサ歯車40−1は、ロアーク
ランクケース10に一側中間カサ歯車軸44−1を一側
中間カサ歯車軸受46−1により軸支して設けられ、一
側クランクカサ歯車38−1に噛合されている。一側バ
ランサカサ歯車42−1は、一側バランサ28−1に設
けられ、一側中間カサ歯車40−1に噛合されている。
クシャフト12の一端側のクランクジャーナル18に設
けられている。一側中間カサ歯車40−1は、ロアーク
ランクケース10に一側中間カサ歯車軸44−1を一側
中間カサ歯車軸受46−1により軸支して設けられ、一
側クランクカサ歯車38−1に噛合されている。一側バ
ランサカサ歯車42−1は、一側バランサ28−1に設
けられ、一側中間カサ歯車40−1に噛合されている。
【0022】他側回転力伝達機構36−2は、図3に示
す如く、他側クランクカサ歯車38−2と他側中間カサ
歯車40−2と他側バランサカサ歯車42−2とから構
成される。
す如く、他側クランクカサ歯車38−2と他側中間カサ
歯車40−2と他側バランサカサ歯車42−2とから構
成される。
【0023】他側クランクカサ歯車38−2は、クラン
クシャフト12の他端側のクランクジャーナル18に設
けられている。他側中間カサ歯車40−2は、ロアーク
ランクケース10に他側中間カサ歯車軸44−2を他側
中間カサ歯車軸受46−2により軸支して設けられ、他
側クランクカサ歯車38−2に噛合されている。他側バ
ランサカサ歯車42−2は、他側バランサ28−2に設
けられ、他側中間カサ歯車40−2に噛合されている。
クシャフト12の他端側のクランクジャーナル18に設
けられている。他側中間カサ歯車40−2は、ロアーク
ランクケース10に他側中間カサ歯車軸44−2を他側
中間カサ歯車軸受46−2により軸支して設けられ、他
側クランクカサ歯車38−2に噛合されている。他側バ
ランサカサ歯車42−2は、他側バランサ28−2に設
けられ、他側中間カサ歯車40−2に噛合されている。
【0024】各側回転力伝達機構36−1・36−2
は、各側バランサ28−1・28−2をクランクシャフ
ト12に対して逆回転方向で回転させるべく、一側クラ
ンクカサ歯車38−1と一側バランサカサ歯車42−1
とが逆回転するように一側中間カサ歯車40−1を介し
て噛合されるとともに、他側クランクカサ歯車38−2
と他側バランサカサ歯車42−2とが逆回転するように
他側中間カサ歯車40−2を介して噛合される。
は、各側バランサ28−1・28−2をクランクシャフ
ト12に対して逆回転方向で回転させるべく、一側クラ
ンクカサ歯車38−1と一側バランサカサ歯車42−1
とが逆回転するように一側中間カサ歯車40−1を介し
て噛合されるとともに、他側クランクカサ歯車38−2
と他側バランサカサ歯車42−2とが逆回転するように
他側中間カサ歯車40−2を介して噛合される。
【0025】また、各側回転力伝達機構36−1・36
−2は、各側バランサ28−1・28−2をクランクシ
ャフト12に対して同回転速度で回転させるべく、一側
クランクカサ歯車38−1と一側中間カサ歯車40−1
と一側バランサカサ歯車42−1とによる歯数比が1:
1に設定されるとともに、他側クランクカサ歯車38−
2と他側中間カサ歯車40−2と他側バランサカサ歯車
42−2とによる歯数比が1:1に設定される。
−2は、各側バランサ28−1・28−2をクランクシ
ャフト12に対して同回転速度で回転させるべく、一側
クランクカサ歯車38−1と一側中間カサ歯車40−1
と一側バランサカサ歯車42−1とによる歯数比が1:
1に設定されるとともに、他側クランクカサ歯車38−
2と他側中間カサ歯車40−2と他側バランサカサ歯車
42−2とによる歯数比が1:1に設定される。
【0026】次に作用を説明する。
【0027】エンジン2は、ピストン16の往復運動を
コネクティングロッド14によりクランクシャフト12
に回転運動に変換して取り出す。クランクシャフト12
の回転は、一側回転力伝達機構36−1の一側クランク
カサ歯車38−1と一側中間カサ歯車40−1と一側バ
ランサカサ歯車42−1との噛合により一側バランサ2
8−1に伝達されるとともに、他側回転力伝達機構36
−2の他側クランクカサ歯車38−2と他側中間カサ歯
車40−2と他側バランサカサ歯車42−2との噛合に
より他側バランサ28−2に伝達される。
コネクティングロッド14によりクランクシャフト12
に回転運動に変換して取り出す。クランクシャフト12
の回転は、一側回転力伝達機構36−1の一側クランク
カサ歯車38−1と一側中間カサ歯車40−1と一側バ
ランサカサ歯車42−1との噛合により一側バランサ2
8−1に伝達されるとともに、他側回転力伝達機構36
−2の他側クランクカサ歯車38−2と他側中間カサ歯
車40−2と他側バランサカサ歯車42−2との噛合に
より他側バランサ28−2に伝達される。
【0028】各側バランサ28−1・28−2は、各側
回転力伝達機構36−1・36−2により、クランクシ
ャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速度に駆動さ
れる。各側バランサ28−1・28−2は、偶力による
振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部32−1
・32−2を設定して、クランクシャフト12に軸支さ
れている。
回転力伝達機構36−1・36−2により、クランクシ
ャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速度に駆動さ
れる。各側バランサ28−1・28−2は、偶力による
振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部32−1
・32−2を設定して、クランクシャフト12に軸支さ
れている。
【0029】これにより、エンジン2は、各側バランサ
28−1・28−2のクランクシャフト12に対する逆
回転方向且つ同回転速度の回転によって、振動の原因と
なる偶力を打ち消され、振動騒音を低減される。
28−1・28−2のクランクシャフト12に対する逆
回転方向且つ同回転速度の回転によって、振動の原因と
なる偶力を打ち消され、振動騒音を低減される。
【0030】このように、このエンジン2のクランクシ
ャフト12のバランス構造は、エンジン2のアッパーク
ランクケース8とロアークランクケース10との間に軸
支されるクランクシャフト12に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転されるバランサ28を、このクランク
シャフト12にクランク軸心Cと同軸心上に位置させて
軸支して設けている。
ャフト12のバランス構造は、エンジン2のアッパーク
ランクケース8とロアークランクケース10との間に軸
支されるクランクシャフト12に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転されるバランサ28を、このクランク
シャフト12にクランク軸心Cと同軸心上に位置させて
軸支して設けている。
【0031】第1実施例においては、クランクシャフト
12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各
側バランサ28−1・28−2を、このクランクシャフ
ト12の各側端のクランクジャーナル18にクランク軸
心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
12に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各
側バランサ28−1・28−2を、このクランクシャフ
ト12の各側端のクランクジャーナル18にクランク軸
心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
【0032】これにより、このクランクシャフト12の
バランス構造は、クランクシャフト12のクランク軸心
Cに対して直角な軸(図11におけるX軸)まわりに発
生する偶力と同軸心上に各側バランサ28−1・28−
2が位置されることになり、偶力が距離に比例すること
から、各側バランサ28−1・28−2を小さく軽いも
のとすることができる。
バランス構造は、クランクシャフト12のクランク軸心
Cに対して直角な軸(図11におけるX軸)まわりに発
生する偶力と同軸心上に各側バランサ28−1・28−
2が位置されることになり、偶力が距離に比例すること
から、各側バランサ28−1・28−2を小さく軽いも
のとすることができる。
【0033】このため、このクランクシャフト12のバ
ランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バラ
ンサ28−1・28−2を配設していることにより、各
側バランサ28−1・28−2を小型化・軽量化するこ
とができる。この各側バランサ28−1・28−2を小
型化・軽量化は、各側バランサ28−1・28−2の配
設空間を小さくすることができ、エンジン2の小型化・
軽量化を果たすことができる。
ランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バラ
ンサ28−1・28−2を配設していることにより、各
側バランサ28−1・28−2を小型化・軽量化するこ
とができる。この各側バランサ28−1・28−2を小
型化・軽量化は、各側バランサ28−1・28−2の配
設空間を小さくすることができ、エンジン2の小型化・
軽量化を果たすことができる。
【0034】また、第1実施例のクランクシャフト12
のバランス構造は、各側バランサ28−1・28−2を
クランクシャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速
度で回転させるべく、各側クランクカサ歯車38−1・
38−2と各側中間カサ歯車40−1・40−2と各側
バランサカサ歯車42−1・42−2とから構成される
各側回転力伝達機構36−1・36−2を設けている。
のバランス構造は、各側バランサ28−1・28−2を
クランクシャフト12に対して逆回転方向且つ同回転速
度で回転させるべく、各側クランクカサ歯車38−1・
38−2と各側中間カサ歯車40−1・40−2と各側
バランサカサ歯車42−1・42−2とから構成される
各側回転力伝達機構36−1・36−2を設けている。
【0035】このため、第1実施例のクランクシャフト
12のバランス構造は、歯車列により構成される各側回
転力伝達機構36−1・36−2を設けていることによ
り、各側バランサ28−1・28−2をクランクシャフ
ト12に対して逆回転方向且つ同回転速度で正確に回転
させることができ、振動の原因となる偶力を適切に打ち
消すことができ、良好に振動騒音を低減させることがで
きる。
12のバランス構造は、歯車列により構成される各側回
転力伝達機構36−1・36−2を設けていることによ
り、各側バランサ28−1・28−2をクランクシャフ
ト12に対して逆回転方向且つ同回転速度で正確に回転
させることができ、振動の原因となる偶力を適切に打ち
消すことができ、良好に振動騒音を低減させることがで
きる。
【0036】図4〜図6は、この発明の第2実施例を示
すものである。
すものである。
【0037】図4において、102は2サイクル式3気
筒のエンジン、104はシリンダ、106はシリンダヘ
ッド、108はアッパークランクケース、110はロア
ークランクケース、112はクランクシャフト、114
はコネクティングロッド、116はピストンである。
筒のエンジン、104はシリンダ、106はシリンダヘ
ッド、108はアッパークランクケース、110はロア
ークランクケース、112はクランクシャフト、114
はコネクティングロッド、116はピストンである。
【0038】エンジン102は、クランクシャフト11
2をアッパークランクケース108とロアークランクケ
ース110との間に軸支している。クランクシャフト1
12は、クランクジャーナル118をクランクシャフト
軸受120によりアッパークランクケース108とロア
ークランクケース110との間に軸支して設け、クラン
クウエブ122間のクランクピン124にコネクティン
グロッド114の一端側を軸支している。コネクティン
グロッド114は、他端側をピストンピン126により
ピストン116に軸支している。
2をアッパークランクケース108とロアークランクケ
ース110との間に軸支している。クランクシャフト1
12は、クランクジャーナル118をクランクシャフト
軸受120によりアッパークランクケース108とロア
ークランクケース110との間に軸支して設け、クラン
クウエブ122間のクランクピン124にコネクティン
グロッド114の一端側を軸支している。コネクティン
グロッド114は、他端側をピストンピン126により
ピストン116に軸支している。
【0039】このエンジン102には、クランクシャフ
ト112に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
るバランサ128を、このクランクシャフト112にク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。
ト112に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
るバランサ128を、このクランクシャフト112にク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。
【0040】第2実施例においては、クランクシャフト
112に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される
各側バランサ128−1・128−2を設けている。各
側バランサ128−1・128−2は、このクランクシ
ャフト112の各側端のクランクジャーナル118にク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。
112に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転される
各側バランサ128−1・128−2を設けている。各
側バランサ128−1・128−2は、このクランクシ
ャフト112の各側端のクランクジャーナル118にク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。
【0041】各側バランサ128−1・128−2は、
図5・図6に示す如く、各側バランサボス部130−1
・130−2と各側バランサウエイト部132−1・1
32−2とから構成される。
図5・図6に示す如く、各側バランサボス部130−1
・130−2と各側バランサウエイト部132−1・1
32−2とから構成される。
【0042】各側バランサ128−1・128−2は、
各側バランサボス部130−1・130−2を、各側バ
ランサ軸受134−1・134−2によりクランクシャ
フト112の各側端のクランクジャーナル118に、ク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。また、各側バランサ128−1・128−2は、偶
力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部
132−1・132−2を設定して、クランクシャフト
112に軸支されている。
各側バランサボス部130−1・130−2を、各側バ
ランサ軸受134−1・134−2によりクランクシャ
フト112の各側端のクランクジャーナル118に、ク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。また、各側バランサ128−1・128−2は、偶
力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部
132−1・132−2を設定して、クランクシャフト
112に軸支されている。
【0043】このエンジン102には、各側バランサ1
28−1・128−2をクランクシャフト112に対し
て逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく、各側回
転力伝達機構136−1・136−2を設けている。
28−1・128−2をクランクシャフト112に対し
て逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく、各側回
転力伝達機構136−1・136−2を設けている。
【0044】一側回転力伝達機構136−1は、図5に
示す如く、一側クランク歯車138−1と一側中間歯車
140−1と一側中間シャフト142−1と一側中間ス
プロケット144−1と一側チェーン146−1と一側
バランサスプロケット148−1とから構成される。
示す如く、一側クランク歯車138−1と一側中間歯車
140−1と一側中間シャフト142−1と一側中間ス
プロケット144−1と一側チェーン146−1と一側
バランサスプロケット148−1とから構成される。
【0045】一側クランク歯車138−1は、クランク
シャフト112の一端側のクランクウエブ122周囲に
設けられている。一側中間歯車140−1は、一側クラ
ンク歯車138−1に噛合され、一側中間シャフト14
2−1の一側端に固設されている。一側中間シャフト1
42−1は、一側中間シャフト軸受150−1によりロ
アークランクケース110に軸支され、他側端に一側中
間スプロケット144−1を固設している。一側中間ス
プロケット144−1には、一側チェーン146−1を
巻掛けている。一側チェーン146−1は、一側バラン
サスプロケット148−1に巻掛けられている。一側バ
ランサスプロケット148−1は、一側バランサ128
−1に設けられている。
シャフト112の一端側のクランクウエブ122周囲に
設けられている。一側中間歯車140−1は、一側クラ
ンク歯車138−1に噛合され、一側中間シャフト14
2−1の一側端に固設されている。一側中間シャフト1
42−1は、一側中間シャフト軸受150−1によりロ
アークランクケース110に軸支され、他側端に一側中
間スプロケット144−1を固設している。一側中間ス
プロケット144−1には、一側チェーン146−1を
巻掛けている。一側チェーン146−1は、一側バラン
サスプロケット148−1に巻掛けられている。一側バ
ランサスプロケット148−1は、一側バランサ128
−1に設けられている。
【0046】他側回転力伝達機構136−2は、図6に
示す如く、他側クランク歯車138−2と他側中間歯車
140−2と他側中間シャフト142−2と他側中間ス
プロケット144−2と他側チェーン146−2と他側
バランサスプロケット148−2とから構成される。
示す如く、他側クランク歯車138−2と他側中間歯車
140−2と他側中間シャフト142−2と他側中間ス
プロケット144−2と他側チェーン146−2と他側
バランサスプロケット148−2とから構成される。
【0047】他側クランク歯車138−2は、クランク
シャフト112の他端側のクランクウエブ122周囲に
設けられている。他側中間歯車140−2は、他側クラ
ンク歯車138−2に噛合され、他側中間シャフト14
2−2の一側端に固設されている。他側中間シャフト1
42−2は、他側中間シャフト軸受150−2によりロ
アークランクケース110に軸支され、他側端に他側中
間スプロケット144−2を固設している。他側中間ス
プロケット144−2には、他側チェーン146−2を
巻掛けている。他側チェーン146−2は、他側バラン
サスプロケット148−2に巻掛けられている。他側バ
ランサスプロケット148−2は、他側バランサ128
−2に設けられている。
シャフト112の他端側のクランクウエブ122周囲に
設けられている。他側中間歯車140−2は、他側クラ
ンク歯車138−2に噛合され、他側中間シャフト14
2−2の一側端に固設されている。他側中間シャフト1
42−2は、他側中間シャフト軸受150−2によりロ
アークランクケース110に軸支され、他側端に他側中
間スプロケット144−2を固設している。他側中間ス
プロケット144−2には、他側チェーン146−2を
巻掛けている。他側チェーン146−2は、他側バラン
サスプロケット148−2に巻掛けられている。他側バ
ランサスプロケット148−2は、他側バランサ128
−2に設けられている。
【0048】各側回転力伝達機構136−1・136−
2は、各側バランサ128−1・128−2をクランク
シャフト112に対して逆回転方向で回転させるべく、
一側クランク歯車138−1と一側バランサスプロケッ
ト148−1とが逆回転するように夫々一側中間歯車1
40−1と一側中間シャフト142−1と一側中間スプ
ロケット144−1と一側チェーン146−1とを介し
て連絡されるとともに、他側クランク歯車138−2と
他側バランサスプロケット148−2とが逆回転するよ
うに夫々他側中間歯車140−2と他側中間シャフト1
42−2と他側中間スプロケット144−2と他側チェ
ーン146−2とを介して連絡される。
2は、各側バランサ128−1・128−2をクランク
シャフト112に対して逆回転方向で回転させるべく、
一側クランク歯車138−1と一側バランサスプロケッ
ト148−1とが逆回転するように夫々一側中間歯車1
40−1と一側中間シャフト142−1と一側中間スプ
ロケット144−1と一側チェーン146−1とを介し
て連絡されるとともに、他側クランク歯車138−2と
他側バランサスプロケット148−2とが逆回転するよ
うに夫々他側中間歯車140−2と他側中間シャフト1
42−2と他側中間スプロケット144−2と他側チェ
ーン146−2とを介して連絡される。
【0049】また、各側回転力伝達機構136−1・1
36−2は、各側バランサ128−1・128−2をク
ランクシャフト112に対して同回転速度で回転させる
べく、一側クランク歯車138−1と一側中間歯車14
0−1と一側中間スプロケット144−1と一側チェー
ン146−1と一側バランサスプロケット148−1と
による歯数比が1:1に設定されるとともに、他側クラ
ンク歯車138−2と他側中間歯車140−2と他側中
間スプロケット144−2と他側チェーン146−2と
他側バランサスプロケット148−2とによる歯数比が
1:1に設定される。
36−2は、各側バランサ128−1・128−2をク
ランクシャフト112に対して同回転速度で回転させる
べく、一側クランク歯車138−1と一側中間歯車14
0−1と一側中間スプロケット144−1と一側チェー
ン146−1と一側バランサスプロケット148−1と
による歯数比が1:1に設定されるとともに、他側クラ
ンク歯車138−2と他側中間歯車140−2と他側中
間スプロケット144−2と他側チェーン146−2と
他側バランサスプロケット148−2とによる歯数比が
1:1に設定される。
【0050】次に作用を説明する。
【0051】エンジン102は、ピストン116の往復
運動をコネクティングロッド114によりクランクシャ
フト112に回転運動に変換して取り出す。クランクシ
ャフト112の回転は、一側回転力伝達機構136−1
の一側クランク歯車138−1と一側中間歯車140−
1との噛合、一側中間シャフト142−1及び一側中間
スプロケット144−1と一側バランサスプロケット1
48−1との一側チェーン146−1による巻掛けによ
り一側バランサ128−1に伝達されるとともに、他側
回転力伝達機構136−2の他側クランク歯車138−
2と他側中間歯車140−2との噛合、他側中間シャフ
ト142−2及び他側中間スプロケット144−2と他
側バランサスプロケット148−2との他側チェーン1
46−2による巻掛けにより他側バランサ128−2に
伝達される。
運動をコネクティングロッド114によりクランクシャ
フト112に回転運動に変換して取り出す。クランクシ
ャフト112の回転は、一側回転力伝達機構136−1
の一側クランク歯車138−1と一側中間歯車140−
1との噛合、一側中間シャフト142−1及び一側中間
スプロケット144−1と一側バランサスプロケット1
48−1との一側チェーン146−1による巻掛けによ
り一側バランサ128−1に伝達されるとともに、他側
回転力伝達機構136−2の他側クランク歯車138−
2と他側中間歯車140−2との噛合、他側中間シャフ
ト142−2及び他側中間スプロケット144−2と他
側バランサスプロケット148−2との他側チェーン1
46−2による巻掛けにより他側バランサ128−2に
伝達される。
【0052】各側バランサ128−1・128−2は、
各側回転力伝達機構136−1・136−2により、ク
ランクシャフト112に対して逆回転方向且つ同回転速
度に駆動される。各側バランサ128−1・128−2
は、偶力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエ
イト部132−1・132−2を設定して、クランクシ
ャフト112に軸支されている。
各側回転力伝達機構136−1・136−2により、ク
ランクシャフト112に対して逆回転方向且つ同回転速
度に駆動される。各側バランサ128−1・128−2
は、偶力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエ
イト部132−1・132−2を設定して、クランクシ
ャフト112に軸支されている。
【0053】これにより、エンジン102は、各側バラ
ンサ128−1・128−2のクランクシャフト112
に対する逆回転方向且つ同回転速度の回転によって、振
動の原因となる偶力を打ち消され、振動騒音を低減され
る。
ンサ128−1・128−2のクランクシャフト112
に対する逆回転方向且つ同回転速度の回転によって、振
動の原因となる偶力を打ち消され、振動騒音を低減され
る。
【0054】このように、このエンジン102のクラン
クシャフト112のバランス構造は、エンジン102の
アッパークランクケース108とロアークランクケース
110との間に軸支されるクランクシャフト112に対
して回転方向且つ同回転速度で回転される各側バランサ
128−1・128−2を、このクランクシャフト11
2の各側端のクランクジャーナル118にクランク軸心
Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
クシャフト112のバランス構造は、エンジン102の
アッパークランクケース108とロアークランクケース
110との間に軸支されるクランクシャフト112に対
して回転方向且つ同回転速度で回転される各側バランサ
128−1・128−2を、このクランクシャフト11
2の各側端のクランクジャーナル118にクランク軸心
Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
【0055】これにより、このクランクシャフト112
のバランス構造は、クランクシャフト112のクランク
軸心Cに対して直角な軸まわりに発生する偶力と同軸心
上に各側バランサ128−1・128−2が位置される
ことになり、偶力が距離に比例することから、各側バラ
ンサ128−1・128−2を小さく軽いものとするこ
とができる。
のバランス構造は、クランクシャフト112のクランク
軸心Cに対して直角な軸まわりに発生する偶力と同軸心
上に各側バランサ128−1・128−2が位置される
ことになり、偶力が距離に比例することから、各側バラ
ンサ128−1・128−2を小さく軽いものとするこ
とができる。
【0056】このため、このクランクシャフト112の
バランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バ
ランサ128−1・128−2を配設していることによ
り、各側バランサ128−1・128−2を小型化・軽
量化することができる。この各側バランサ128−1・
128−2を小型化・軽量化は、各側バランサ128−
1・128−2の配設空間を小さくすることができ、エ
ンジン102の小型化・軽量化を果たすことができる。
バランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バ
ランサ128−1・128−2を配設していることによ
り、各側バランサ128−1・128−2を小型化・軽
量化することができる。この各側バランサ128−1・
128−2を小型化・軽量化は、各側バランサ128−
1・128−2の配設空間を小さくすることができ、エ
ンジン102の小型化・軽量化を果たすことができる。
【0057】また、第2実施例のクランクシャフト11
2のバランス構造は、各側バランサ128−1・128
−2をクランクシャフト112に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転させるべく、各側クランク歯車138
−1・138−2と各側中間歯車140−1・140−
2と各側中間シャフト142−1・142−2と各側中
間スプロケット144−1・144−2と各側チェーン
146−1・146−2と各側バランサスプロケット1
48−1・148−2とから構成される各側回転力伝達
機構136−1・136−2を設けている。
2のバランス構造は、各側バランサ128−1・128
−2をクランクシャフト112に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転させるべく、各側クランク歯車138
−1・138−2と各側中間歯車140−1・140−
2と各側中間シャフト142−1・142−2と各側中
間スプロケット144−1・144−2と各側チェーン
146−1・146−2と各側バランサスプロケット1
48−1・148−2とから構成される各側回転力伝達
機構136−1・136−2を設けている。
【0058】このため、第2実施例のクランクシャフト
112のバランス構造は、スプロケット及びチェーンに
より構成される各側回転力伝達機構136−1・136
−2を設けていることにより、設計の自由度を大とし得
て、各側バランサ128−1・128−2の配設位置の
設定を容易にし得て、振動騒音の低減の設計を容易にさ
せることができる。
112のバランス構造は、スプロケット及びチェーンに
より構成される各側回転力伝達機構136−1・136
−2を設けていることにより、設計の自由度を大とし得
て、各側バランサ128−1・128−2の配設位置の
設定を容易にし得て、振動騒音の低減の設計を容易にさ
せることができる。
【0059】図7〜図10は、この発明の第3実施例を
示すものである。
示すものである。
【0060】図7において、202は2サイクル式3気
筒のエンジン、204はシリンダ、206はシリンダヘ
ッド、208はアッパークランクケース、210はロア
ークランクケース、212はクランクシャフト、214
はコネクティングロッド、216はピストンである。
筒のエンジン、204はシリンダ、206はシリンダヘ
ッド、208はアッパークランクケース、210はロア
ークランクケース、212はクランクシャフト、214
はコネクティングロッド、216はピストンである。
【0061】エンジン202は、クランクシャフト21
2をアッパークランクケース208とロアークランクケ
ース210との間に軸支している。クランクシャフト2
12は、クランクジャーナル218をクランクシャフト
軸受220によりアッパークランクケース208とロア
ークランクケース210との間に軸支して設け、クラン
クウエブ220間のクランクピン224にコネクティン
グロッド214の一端側を軸支している。コネクティン
グロッド214は、他端側をピストンピン226により
ピストン216に軸支している。
2をアッパークランクケース208とロアークランクケ
ース210との間に軸支している。クランクシャフト2
12は、クランクジャーナル218をクランクシャフト
軸受220によりアッパークランクケース208とロア
ークランクケース210との間に軸支して設け、クラン
クウエブ220間のクランクピン224にコネクティン
グロッド214の一端側を軸支している。コネクティン
グロッド214は、他端側をピストンピン226により
ピストン216に軸支している。
【0062】このエンジン202には、クランクシャフ
ト212に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
る各側バランサ228−1・228−2を設けている。
各側バランサ228−1・228−2は、このクランク
シャフト212の各側端のクランクジャーナル218に
クランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けて
いる。
ト212に対して逆回転方向且つ同回転速度で回転され
る各側バランサ228−1・228−2を設けている。
各側バランサ228−1・228−2は、このクランク
シャフト212の各側端のクランクジャーナル218に
クランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けて
いる。
【0063】各側バランサ228−1・228−2は、
図8・図9に示す如く、各側バランサボス部230−1
・230−2と各側バランサウエイト部232−1・2
32−2とから構成される。
図8・図9に示す如く、各側バランサボス部230−1
・230−2と各側バランサウエイト部232−1・2
32−2とから構成される。
【0064】各側バランサ228−1・228−2は、
各側バランサボス部230−1・230−2を、各側バ
ランサ軸受234−1・234−2によりクランクシャ
フト212の各側端のクランクジャーナル218に、ク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。また、各側バランサ228−1・228−2は、偶
力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部
232−1・232−2を設定して、クランクシャフト
212に軸支されている。
各側バランサボス部230−1・230−2を、各側バ
ランサ軸受234−1・234−2によりクランクシャ
フト212の各側端のクランクジャーナル218に、ク
ランク軸心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けてい
る。また、各側バランサ228−1・228−2は、偶
力による振動を打ち消す方向に各側バランサウエイト部
232−1・232−2を設定して、クランクシャフト
212に軸支されている。
【0065】このエンジン202には、各側バランサ2
28−1・228−2をクランクシャフト212に対し
て逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく、回転力
伝達機構236を設けている。
28−1・228−2をクランクシャフト212に対し
て逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく、回転力
伝達機構236を設けている。
【0066】回転力伝達機構236は、図7〜図10に
示す如く、クランク歯車238と中央歯車240と中間
シャフト242と各側中間歯車244−1・244−2
と各側逆転歯車246−1・246−2と各側バランサ
歯車248−1・248−2とから構成される。
示す如く、クランク歯車238と中央歯車240と中間
シャフト242と各側中間歯車244−1・244−2
と各側逆転歯車246−1・246−2と各側バランサ
歯車248−1・248−2とから構成される。
【0067】クランク歯車238は、クランクシャフト
212の略中央部位のクランクウエブ222周囲に設け
られている。中央歯車240は、クランク歯車238に
噛合され、中間シャフト242の中間部位に固設されて
いる。
212の略中央部位のクランクウエブ222周囲に設け
られている。中央歯車240は、クランク歯車238に
噛合され、中間シャフト242の中間部位に固設されて
いる。
【0068】中間シャフト242は、中間シャフト軸受
250によりロアークランクケース210に軸支され、
各側端に各側中間歯車244−1・244−2を固設し
ている。各側中間歯車244−1・244−2は、各側
逆転歯車246−1・246−2に噛合されている。各
側逆転歯車246−1・246−2は、ロアークランク
ケース210に固設された各側逆転歯車軸252−1・
252−2に軸支して設けられ、各側バランサ歯車24
8−1・248−2に噛合されている。各側バランサ歯
車248−1・248−2は、各側バランサ228−1
・228−2に設けられている。
250によりロアークランクケース210に軸支され、
各側端に各側中間歯車244−1・244−2を固設し
ている。各側中間歯車244−1・244−2は、各側
逆転歯車246−1・246−2に噛合されている。各
側逆転歯車246−1・246−2は、ロアークランク
ケース210に固設された各側逆転歯車軸252−1・
252−2に軸支して設けられ、各側バランサ歯車24
8−1・248−2に噛合されている。各側バランサ歯
車248−1・248−2は、各側バランサ228−1
・228−2に設けられている。
【0069】回転力伝達機構236は、各側バランサ2
28−1・228−2をクランクシャフト212に対し
て逆回転方向で回転させるべく、クランク歯車238と
各側バランサ歯車248−1・248−2とが逆回転す
るように中央歯車240と中間シャフト242と各側中
間歯車244−1・244−2と各側逆転歯車246−
1・246−2とを介して噛合される。
28−1・228−2をクランクシャフト212に対し
て逆回転方向で回転させるべく、クランク歯車238と
各側バランサ歯車248−1・248−2とが逆回転す
るように中央歯車240と中間シャフト242と各側中
間歯車244−1・244−2と各側逆転歯車246−
1・246−2とを介して噛合される。
【0070】また、回転力伝達機構236は、各側バラ
ンサ228−1・228−2をクランクシャフト212
に対して同回転速度で回転させるべく、クランク歯車2
38と中央歯車240と一側中間歯車244−1と一側
逆転歯車246−1と一側バランサ歯車248−1とに
よる歯数比が1:1に設定されるとともに、クランク歯
車238と中央歯車240と他側中間歯車244−2と
他側逆転歯車246−2と他側バランサ歯車248−2
とによる歯数比が1:1に設定される。
ンサ228−1・228−2をクランクシャフト212
に対して同回転速度で回転させるべく、クランク歯車2
38と中央歯車240と一側中間歯車244−1と一側
逆転歯車246−1と一側バランサ歯車248−1とに
よる歯数比が1:1に設定されるとともに、クランク歯
車238と中央歯車240と他側中間歯車244−2と
他側逆転歯車246−2と他側バランサ歯車248−2
とによる歯数比が1:1に設定される。
【0071】次に作用を説明する。
【0072】エンジン202は、ピストン216の往復
運動をコネクティングロッド214によりクランクシャ
フト212に回転運動に変換して取り出す。クランクシ
ャフト212の回転は、回転力伝達機構236のクラン
ク歯車238と中央歯車240と一側中間歯車244−
1と一側逆転歯車246−1と一側バランサ歯車248
−1との噛合により一側バランサ228−1に伝達され
るとともに、回転力伝達機構236のクランク歯車23
8と中央歯車240と他側中間歯車244−2と他側逆
転歯車246−2と他側バランサ歯車248−2との噛
合により他側バランサ228−2に伝達される。
運動をコネクティングロッド214によりクランクシャ
フト212に回転運動に変換して取り出す。クランクシ
ャフト212の回転は、回転力伝達機構236のクラン
ク歯車238と中央歯車240と一側中間歯車244−
1と一側逆転歯車246−1と一側バランサ歯車248
−1との噛合により一側バランサ228−1に伝達され
るとともに、回転力伝達機構236のクランク歯車23
8と中央歯車240と他側中間歯車244−2と他側逆
転歯車246−2と他側バランサ歯車248−2との噛
合により他側バランサ228−2に伝達される。
【0073】各側バランサ228−1・228−2は、
回転力伝達機構236により、クランクシャフト212
に対して逆回転方向且つ同回転速度に駆動される。各側
バランサ228−1・228−2は、偶力による振動を
打ち消す方向に各側バランサウエイト部232−1・2
32−2を設定して、クランクシャフト212に軸支さ
れている。
回転力伝達機構236により、クランクシャフト212
に対して逆回転方向且つ同回転速度に駆動される。各側
バランサ228−1・228−2は、偶力による振動を
打ち消す方向に各側バランサウエイト部232−1・2
32−2を設定して、クランクシャフト212に軸支さ
れている。
【0074】これにより、エンジン202は、各側バラ
ンサ228−1・228−2のクランクシャフト212
に対する逆回転方向且つ同回転速度の回転によって、振
動の原因となる偶力を打ち消され、振動騒音を低減され
る。
ンサ228−1・228−2のクランクシャフト212
に対する逆回転方向且つ同回転速度の回転によって、振
動の原因となる偶力を打ち消され、振動騒音を低減され
る。
【0075】このように、このエンジン202のクラン
クシャフト212のバランス構造は、エンジン202の
アッパークランクケース208とロアークランクケース
210との間に軸支されるクランクシャフト212に対
して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各側バラン
サ228−1・228−2を、このクランクシャフト2
12の各側端のクランクジャーナル218にクランク軸
心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
クシャフト212のバランス構造は、エンジン202の
アッパークランクケース208とロアークランクケース
210との間に軸支されるクランクシャフト212に対
して逆回転方向且つ同回転速度で回転される各側バラン
サ228−1・228−2を、このクランクシャフト2
12の各側端のクランクジャーナル218にクランク軸
心Cと同軸心上に位置させて軸支して設けている。
【0076】これにより、このクランクシャフト212
のバランス構造は、クランクシャフト212のクランク
軸心Cに対して直角な軸まわりに発生する偶力と同軸心
上に各側バランサ228−1・228−2が位置される
ことになり、偶力が距離に比例することから、各側バラ
ンサ228−1・228−2を小さく軽いものとするこ
とができる。
のバランス構造は、クランクシャフト212のクランク
軸心Cに対して直角な軸まわりに発生する偶力と同軸心
上に各側バランサ228−1・228−2が位置される
ことになり、偶力が距離に比例することから、各側バラ
ンサ228−1・228−2を小さく軽いものとするこ
とができる。
【0077】このため、このクランクシャフト212の
バランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バ
ランサ228−1・228−2を配設していることによ
り、各側バランサ228−1・228−2を小型化・軽
量化することができる。この各側バランサ228−1・
228−2を小型化・軽量化は、各側バランサ228−
1・228−2の配設空間を小さくすることができ、エ
ンジン202の小型化・軽量化を果たすことができる。
バランス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上に各側バ
ランサ228−1・228−2を配設していることによ
り、各側バランサ228−1・228−2を小型化・軽
量化することができる。この各側バランサ228−1・
228−2を小型化・軽量化は、各側バランサ228−
1・228−2の配設空間を小さくすることができ、エ
ンジン202の小型化・軽量化を果たすことができる。
【0078】また、第3実施例のクランクシャフト21
2のバランス構造は、各側バランサ228−1・228
−2をクランクシャフト212に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転させるべく、クランク歯車238と中
央歯車240と中間シャフト242と各側中間歯車24
4−1・244−2と各側逆転歯車246−1・246
−2と各側バランサ歯車248−1・248−2とから
構成される回転力伝達機構236を設けている。
2のバランス構造は、各側バランサ228−1・228
−2をクランクシャフト212に対して逆回転方向且つ
同回転速度で回転させるべく、クランク歯車238と中
央歯車240と中間シャフト242と各側中間歯車24
4−1・244−2と各側逆転歯車246−1・246
−2と各側バランサ歯車248−1・248−2とから
構成される回転力伝達機構236を設けている。
【0079】このため、第3実施例のクランクシャフト
212のバランス構造は、1本の中間シャフト242に
よって各側バランサ228−1・228−2に回転力を
伝達していることにより、各側バランサ228−1・2
28−2にクランクシャフト212の回転力を均等に伝
達させることができ、振動の原因となる偶力を適切に打
ち消すことができ、良好に振動騒音を低減させることが
できる。
212のバランス構造は、1本の中間シャフト242に
よって各側バランサ228−1・228−2に回転力を
伝達していることにより、各側バランサ228−1・2
28−2にクランクシャフト212の回転力を均等に伝
達させることができ、振動の原因となる偶力を適切に打
ち消すことができ、良好に振動騒音を低減させることが
できる。
【0080】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなように、こ
の発明によれば、このクランクシャフトのバランス構造
は、クランクシャフトのクランク軸心に対して直角な軸
まわりに発生する偶力と同軸心上にバランサが位置され
ることになり、偶力が距離に比例することから、バラン
サを小さく軽いものとすることができる。
の発明によれば、このクランクシャフトのバランス構造
は、クランクシャフトのクランク軸心に対して直角な軸
まわりに発生する偶力と同軸心上にバランサが位置され
ることになり、偶力が距離に比例することから、バラン
サを小さく軽いものとすることができる。
【0081】このため、このクランクシャフトのバラン
ス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上にバランサを配
設していることにより、バランサを小型化・軽量化する
ことができ、バランサの配設空間を小さくし得て、エン
ジンの小型化・軽量化を果たすことができる。
ス構造は、打ち消すべき偶力と同軸心上にバランサを配
設していることにより、バランサを小型化・軽量化する
ことができ、バランサの配設空間を小さくし得て、エン
ジンの小型化・軽量化を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエンジンクランクシャフトのバ
ランス構造の第1実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
ランス構造の第1実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
【図2】図1の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図3】図1の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図4】この発明によるエンジンクランクシャフトのバ
ランス構造の第2実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
ランス構造の第2実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
【図5】図4の矢印Vに示す部位の拡大断面図である。
【図6】図4の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図7】この発明によるエンジンクランクシャフトのバ
ランス構造の第3実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
ランス構造の第3実施例を示すエンジンの断面図であ
る。
【図8】図7の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図9】図7の矢印〓に示す部位の拡大断面図である。
【図10】図7の矢印〓に示す部位の歯車噛み合い状態
を示す図である。
を示す図である。
【図11】エンジンの駆動系の模式図である。
【図12】従来のエンジンクランクシャフトのバランス
構造を示すエンジンの図13における〓〓−〓〓線によ
る断面図である。
構造を示すエンジンの図13における〓〓−〓〓線によ
る断面図である。
【図13】従来のエンジンクランクシャフトのバランス
構造を示すエンジンの正面図である。
構造を示すエンジンの正面図である。
【符号の説明】 2 エンジン 8 アッパークランクケース 10 ロアークランクケース 12 クランクシャフト 28−1 一側バランサ 28−2 他側バランサ 36−1 一側回転力伝達機構 36−2 他側回転力伝達機構 38−1 一側クランクカサ歯車 38−2 他側クランクカサ歯車 40−1 一側中間カサ歯車 40−2 他側中間カサ歯車 42−1 一側バランサカサ歯車 42−2 他側バランサカサ歯車
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図10】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図9】
【図7】
【図11】
【図12】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】追加
【補正内容】
【図13】
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンのシリンダブロックとクランク
ケースとの間にクランクシャフトを軸支して設け、この
クランクシャフトに対して逆回転方向且つ同回転速度で
回転されるバランサをこのクランクシャフトにクランク
軸心と同軸心上に位置させて軸支して設けたことを特徴
とするエンジンクランクシャフトのバランス構造。 - 【請求項2】 エンジンのシリンダブロックとクランク
ケースとの間にクランクシャフトを軸支して設け、この
クランクシャフトに対して逆回転方向且つ同回転速度で
回転される各側バランサをこのクランクシャフトの各側
端にクランク軸心と同軸心上に位置させて軸支して設
け、前記各側バランサを前記クランクシャフトに対して
逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく前記クラン
クシャフトに設けた各側クランクカサ歯車とこれら各側
クランクカサ歯車に夫々噛合される前記クランクケース
に軸支された各側中間カサ歯車とこれら各側中間カサ歯
車に夫々噛合される前記各側バランサに設けた各側バラ
ンサカサ歯車とから構成される各側回転力伝達機構を設
けたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンクラン
クシャフトのバランス構造。 - 【請求項3】 エンジンのシリンダブロックとクランク
ケースとの間にクランクシャフトを軸支して設け、この
クランクシャフトに対して逆回転方向且つ同回転速度で
回転される各側バランサをこのクランクシャフトの各側
端にクランク軸心と同軸心上に位置させて軸支して設
け、前記各側バランサを前記クランクシャフトに対して
逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく前記クラン
クシャフトに設けた各側クランク歯車とこれら各側クラ
ンク歯車に夫々噛合される各側中間歯車とこれら各側中
間歯車を一側端に固設して前記クランクケースに夫々軸
支された各側中間シャフトとこれら各側中間シャフトの
他側端に夫々固設された各側中間スプロケットとこれら
各側中間スプロケットに各側チェーンにより夫々巻掛け
られる前記各側バランサに設けた各側バランサスプロケ
ットとから構成される各側回転力伝達機構を設けたこと
を特徴とする請求項1に記載のエンジンクランクシャフ
トのバランス構造。 - 【請求項4】 エンジンのシリンダブロックとクランク
ケースとの間にクランクシャフトを軸支して設け、この
クランクシャフトに対して逆回転方向且つ同回転速度で
回転される各側バランサをこのクランクシャフトの各側
端にクランク軸心と同軸心上に位置させて軸支して設
け、前記各側バランサを前記クランクシャフトに対して
逆回転方向且つ同回転速度で回転させるべく前記クラン
クシャフトに設けたクランク歯車とこのクランク歯車に
噛合される中央歯車とこの中央歯車を中間部位に固設し
て前記クランクケースに軸支された中間シャフトとこの
中間シャフトの各側端に夫々固設された各側中間歯車と
これら各側中間歯車に夫々噛合される前記クランクケー
スに軸支された各側逆転歯車とこれら各側逆転歯車に夫
々噛合される前記各側バランサに設けた各側バランサ歯
車とから構成される回転力伝達機構を設けたことを特徴
とする請求項1に記載のエンジンクランクシャフトのバ
ランス構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8543094A JPH07269656A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | エンジンクランクシャフトのバランス構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8543094A JPH07269656A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | エンジンクランクシャフトのバランス構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07269656A true JPH07269656A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13858630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8543094A Pending JPH07269656A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | エンジンクランクシャフトのバランス構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07269656A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003004845A1 (en) * | 2001-07-05 | 2003-01-16 | Ricardo Uk Limited | Reciprocating piston engines |
CN105864273A (zh) * | 2016-05-31 | 2016-08-17 | 中国嘉陵工业股份有限公司(集团) | 一种大排量平衡轴摩托车发动机的曲柄 |
WO2016151671A1 (ja) * | 2015-03-20 | 2016-09-29 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のバランサ装置 |
WO2017171079A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のバランサ装置 |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP8543094A patent/JPH07269656A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003004845A1 (en) * | 2001-07-05 | 2003-01-16 | Ricardo Uk Limited | Reciprocating piston engines |
WO2016151671A1 (ja) * | 2015-03-20 | 2016-09-29 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のバランサ装置 |
WO2017171079A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のバランサ装置 |
CN108884905A (zh) * | 2016-03-31 | 2018-11-23 | 本田技研工业株式会社 | 内燃机的平衡装置 |
JPWO2017171079A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2018-12-13 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のバランサ装置 |
CN105864273A (zh) * | 2016-05-31 | 2016-08-17 | 中国嘉陵工业股份有限公司(集团) | 一种大排量平衡轴摩托车发动机的曲柄 |
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