JPH07266952A - 車両用シートの安全装置 - Google Patents

車両用シートの安全装置

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JPH07266952A
JPH07266952A JP6062577A JP6257794A JPH07266952A JP H07266952 A JPH07266952 A JP H07266952A JP 6062577 A JP6062577 A JP 6062577A JP 6257794 A JP6257794 A JP 6257794A JP H07266952 A JPH07266952 A JP H07266952A
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vehicle
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Nobuyuki Nakano
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    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/42Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles the seat constructed to protect the occupant from the effect of abnormal g-forces, e.g. crash or safety seats
    • B60N2/4207Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles the seat constructed to protect the occupant from the effect of abnormal g-forces, e.g. crash or safety seats characterised by the direction of the g-forces
    • B60N2/4235Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles the seat constructed to protect the occupant from the effect of abnormal g-forces, e.g. crash or safety seats characterised by the direction of the g-forces transversal

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両の側面衝突に際して、車両用シートに着座
している着座者の生存空間を確保し、着座者の特に胸部
の安全性を確実に向上させる。 【構成】運転時における助手席20の位置調整を、該助
手席20のシートバック21上部の側面側が運転席20
aのシートバック21上部の側面側に対向し得る範囲内
に規制し、前記運転席20a及び助手席20の各シート
バック21上部に、それぞれ補強部材23を車幅方向に
延ばして内設し、前記運転席20aと助手席20との間
に荷重伝達体30を配し、該荷重伝達体30の上部に、
その両側の各シートバック21上部内の各補強部材23
に重なり合う伝達用補強部材33を内設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転時における運転席
のシートバックの傾動位置に対応させて、該運転席の側
方に配された助手席の位置調整を、該助手席のシートバ
ック上部の側面側が前記運転席のシートバック上部の側
面側に対向し得る範囲内に規制する車両用シートにおい
て、車両の側面衝突に際して前記車両用シートに着座す
る者の生存空間を確保する車両用シートの安全装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、一般に車
両の側面衝突の際、ドア等の車体側壁側より衝撃力が車
室内に侵入しても着座者の生存空間を確保することので
きる、例えば、実開平3−26652号公報に示すよう
なものがある。すなわち、左右の座席のシートバックの
下部にクロスメンバが内設され、左右の座席の間に、両
側のシートバック下部内のクロスメンバに対接し得るコ
ンソール形の荷重伝達部材が配設され、側面衝突時の荷
重を一方の車体側壁から他方の車体側壁側に伝達できる
ようにしたものである。
【0003】また、実公昭55−8668号公報に示す
ようなものがある。これは、左右の座席のシートバック
の上部であって、車体の窓肩部等の強度を有する部位に
相当する位置に、耐衝撃性を有する部材を内設したもの
であり、かかる耐衝撃性を有する部材の両端は、ドアの
開閉やシートの位置調整等に支障のない程度にシートバ
ック上部から両側に近接対向すべく延出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−26652号公報に示された従来の技術では、実際
の側面衝突時の衝撃荷重が、シートバック上部に対応す
る高い位置の車体側壁側からも入力するのに対して、シ
ートバック上部の変形防止については何ら考慮されてお
らず、しかも、シートバック下部を補強する分、確かに
着座者の腰部にかかる衝撃荷重は減少するが、車体側壁
の車室内への侵入が早まる可能性もあり、着座者の胸部
の安全性が損なわれる虞れがあった。
【0005】また、実公昭55−8668号公報に示さ
れた従来の技術では、シートバックの傾動角度を変える
等、シートの位置調整により、両側のシートバック上部
から両側に延出した耐衝撃性を有する部材同士の端部付
近が、相互に近接対向しない場合も多く、このような場
合において、車両の側面衝突の形態によっては、前記耐
衝撃性部材の端部付近に着座者の胸部が当たる可能性も
あり、かかる胸部の安全性が損なわれる虞れがあった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、車両の側面衝突に際して、車両用
シートに着座している着座者の生存空間を確保し、着座
者の特に胸部の安全性を確実に向上させることができる
車両用シートの安全装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、運転時における運転
席(20a)のシートバック(21)の傾動位置に対応
させて、該運転席(20a)の側方に配された助手席
(20)の位置調整を、該助手席(20)のシートバッ
ク(21)上部の側面側が前記運転席(20a)のシー
トバック(21)上部の側面側に対向し得る範囲内に規
制する車両用シートにおいて、車両の側面衝突に際して
前記車両用シートに着座する者の生存空間を確保する車
両用シートの安全装置であって、前記運転席(20a)
及び助手席(20)の各シートバック(21)上部に、
それぞれ側面衝突の際に車体側壁側から受けた衝撃荷重
を側方に伝達する高剛性の補強部材(23)を車幅方向
に延ばして内設し、前記運転席(20a)及び助手席
(20)の各シートクッション(26)の互いに対向し
合う側部のうちの少なくとも一方に、各シートバック
(21)上部の間に位置するように延びる荷重伝達体
(30)を連設し、該荷重伝達体(30)の上部に、そ
の両側の各シートバック(21)上部に内設されている
前記各補強部材(23)に重なり合って運転席(20
a)及び助手席(20)の何れか一方から受けた衝撃荷
重を他方に伝達する高剛性の伝達用補強部材(33)を
内設したことを特徴とする車両用シートの安全装置に存
する。
【0008】また、別の観点からの本発明の要旨とする
ところは、運転時における運転席(20a)のシートバ
ック(21)の傾動位置に対応させて、該運転席(20
a)の側方に配された助手席(20)の位置調整を、該
助手席(20)のシートバック(21)上部の側面側が
前記運転席(20a)のシートバック(21)上部の側
面側に対向し得る範囲内に規制する車両用シートにおい
て、車両の側面衝突に際して前記車両用シートに着座す
る者の生存空間を確保する車両用シートの安全装置であ
って、前記運転席(20a)及び助手席(20)の各シ
ートバック(21)上部に、それぞれ側面衝突の際に車
体側壁側から受けた衝撃荷重を側方に伝達する高剛性の
補強部材(23)を車幅方向に延ばして内設し、前記運
転席(20a)及び助手席(20)の各シートクッショ
ン(26)間の車体フロアに、各シートバック(21)
上部の間に位置するように延びる荷重伝達体(30)を
固設し、該荷重伝達体(30)の上部に、その両側の各
シートバック(21)上部に内設されている前記各補強
部材(23)に重なり合って運転席(20a)及び助手
席(20)の何れか一方から受けた衝撃荷重を他方に伝
達する高剛性の伝達用補強部材(33)を内設したこと
を特徴とする車両用シートの安全装置に存する。
【0009】
【作用】助手席(20)のシートバック(21)上部の
側面側が、運転席(20a)のシートバック(21)上
部の側面側に対向している状態において、例えば、運転
席(20a)側の車体側壁(12)にて側面衝突が起き
ると、その衝撃荷重が車体側壁(12)側より車室内に
侵入し、変形した該車体側壁(12)側が直接または間
接的に運転席(20a)に衝突する。この時、運転席
(20a)のシートバック(21)の上部が直接衝撃荷
重を受けると、かかる衝撃荷重は該シートクッション
(26)の上部に内設された補強部材(23)を伝わ
り、運転席(20a)と助手席(20)との間の荷重伝
達体(30)に伝達される。
【0010】荷重伝達体(30)に伝達された衝撃荷重
は、運転席(20a)のシートバック(21)の上部の
補強部材(23)に丁度略直線上に重なり合うよう該荷
重伝達体(30)の上部に内設された伝達用補強部材
(33)を伝わり、更に助手席(20)側に伝達され
る。この荷重伝達体(30)を介して助手席(20)に
伝達された衝撃荷重は、助手席(20)の同じくシート
クッション(26)の上部に内設された補強部材(2
3)を伝わり、最終的には反対側の車体側壁(12)側
まで伝達される。
【0011】このように、一方の車体側壁(12)側よ
り入力する衝撃荷重は、車幅方向に略直線上に重なり合
う前記各補強部材(23,33)を介して確実に反対側
の車体側壁(12)側に伝達される。その間、運転席
(20a)及び助手席(20)の各シートバック(2
1)の上部の補強部材(23)によって、着座者の胸部
付近に相当する各シートバック(21)の上部の変形も
極力防止され、着座者が胸部に傷害を受ける確率を低減
できる。
【0012】また、運転時における助手席(20)の位
置調整は、該助手席(20)のシートバック(21)上
部の側面側が前記運転席(20a)のシートバック(2
1)上部の側面側に対向し得る範囲内に規制される。従
って、各シートバック(21)の上部やその間の荷重伝
達体(30)の各補強部材(23,33)が相互に全く
重なり合わないよう大きくずれることがなく、車幅方向
にほぼ連なるように重なり合う前記各補強部材(23,
33)を介して、確実に車両の側面衝突による衝撃荷重
を一方から他方の車体側壁(12)側へと伝達でき、着
座者の生存空間を確保できる。
【0013】前記荷重伝達体(30)が、何れか一方の
座席(20a/20)のシートクッション(26)側部
に連設されていれば、一方の座席(20a/20)の前
後移動に伴って、その側方の荷重伝達体(30)も前後
移動する。従って、一方の座席(20a/20)側の補
強部材(23)と荷重伝達体(30)側の伝達用補強部
材(33)とは、座席(20a/20)の前後位置の調
整に拘らず確実に相互に重なり合う。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説
明する。図1〜図3は本発明に係る第1実施例を示して
いる。車両用シートの安全装置は、運転席20a及び助
手席20の各シートクッション25に内設された補強部
材23,24と、各座席20a,20の間に配された荷
重伝達体30に内設された伝達用補強部材33,34、
それに運転時における運転席20aのシートバック21
の傾動位置に対応させて、助手席20の位置調整を、そ
のシートバック21上部の側面側が運転席20aのシー
トバック21上部の側面側に対向し得る範囲内に規制す
る制御システム50とを有している。
【0015】制御システム50は、各座席20a,20
において、シートクッション26を車体フロア10に前
後位置調整可能に支持するシートスライド装置13と、
シートバック21をシートクッション26の後端部に傾
動角度調整可能に支持するリクライニング装置40と、
運転席20aにおける着座状況を検出する着座検知セン
サ52と、各装置13,25及び着座検知センサ52に
信号線を介して接続され、助手席20の位置調整を規制
する制御部51とを具備してなる。
【0016】図1に示すように、運転席20a及び助手
席20は、フロアートンネル11を間にして車体フロア
10に並設されている。各座席20,20aのシートバ
ック21には、バックフレーム22が内装されており、
かかるバックフレーム22の上部には、補強部材23が
車幅方向に延びるよう横設されている。補強部材23
は、側面衝突の際に車体側壁側から受けた衝撃荷重を側
方に伝達するための高剛性のバー状部材である。また、
バックフレーム22の下部側にも、同様の補強部材24
が横設されている。
【0017】リクライニング装置40は、図2に示すよ
うに、シートクッション26の後端に固着されたベース
部材41と、ベース部材41の後端に枢軸部42を介し
て傾動角度調整可能に連結され、シートバック21を支
持するアーム部材43とからなる。このリクライニング
装置40は、電動モータ44(図3参照)によりアーム
部材43を傾動させるパワーリクライニング装置となっ
ている。電動モータ44は後述する制御部51に接続さ
れている。
【0018】電動モータ44の回転数はセンサ回路44
aにより検出されるよう設定されている。センサ回路4
4aは、例えばリードスイッチ等から構成され、電動モ
ータ44の回転数に比例したパルス数を制御部51に出
力するものである。制御部51はこのセンサ信号をカウ
ントし、そのカウント値からシートバック21の傾動位
置を計算するように設定されている。
【0019】各座席20,20aのシートクッション2
6は、それぞれシートスライド装置13を介して、車体
フロア10上に前後位置を調整できるよう据付けられて
いる。シートスライド装置13は、車体フロア10にレ
ッグ部材16を介して固設された車体側レール15と、
該車体側レール15に前後移動可能に嵌合してシートク
ッション26内のクッションフレーム27に固設する座
席側レール14とからなる。
【0020】シートスライド装置13は、電動モータ1
8(図3参照)により車体側レール15に対して座席側
レール14を前後移動させるパワースライド装置となっ
ており、電動モータ18は後述する制御部51に接続さ
れている。また、電動モータ18の回転数はセンサ回路
18aにより検出されるよう設定されている。センサ回
路18aは、例えばリードスイッチ等から構成され、電
動モータ18の回転数に比例したパルス数を制御部51
に出力するものである。制御部51はこのセンサ信号を
カウントし、そのカウント値からシートクッション26
の前後位置を計算するように設定されている。
【0021】運転席20aのシートクッション26の車
室中央寄りの側部には、該運転席20aと助手席20と
の各シートバック21上部の間に位置するように延びる
荷重伝達体30が連設されている。荷重伝達体30は、
シートクッション26の下面側よりフロアートンネル1
1に沿うよう延出した支持板28上に取付けられてお
り、アームレスト兼コンソールボックスをなしている。
また、荷重伝達体30の底側はレールユニット18を介
して、フロアートンネル11の上部に前後移動可能に配
設されている。
【0022】荷重伝達体30の内部には、互いに対向し
合う側部プレート32,32と、両側部プレート32,
32の間の上部及び下部にそれぞれ架設された伝達用補
強部材33,34が内装されている。各伝達用補強部材
33,34は、その両側の各シートバック21の上下に
内設されている前記各補強部材23,24にそれぞれ一
直線上に連なるよう配されている。
【0023】運転席20のシートクッション26側に
は、制御システム50を構成する着座検知センサ52
(図3参照)が設けられてる。着座検知センサ52は、
運転時であるか否か、すなわち運転席20への着座者の
着座状態を検知し、着座検知信号を制御部51に送るも
のである。このような着座検知センサ52は、例えば、
実公昭62−117131号公報に記載されているよう
な運転席のシートベルトの着脱状態を検知するスイッチ
や、シートクッションに内設され着座者の重みで作動す
る圧力センサ等により構成するものであり、その具体的
な構成は一般的であるので説明は省略する。
【0024】図3に示すように、着座検知センサ52か
ら着座検知信号を受ける制御部51は、マイクロコンピ
ュータから成り、CPU,ROM及びRAM等により構
成され、着座検知センサ52の他、リクライニング装置
40の電動モータ44及びシートスライド装置13の電
動モータ18に信号線を介して接続されている。制御部
51は、各座席20a,20のシートバック21上部の
現時点での位置を、シートスライド装置13やリクライ
ニング装置40の各センサ回路18a,44aの信号を
基に数値として算出し、両数値を比較できるものであ
る。
【0025】更に制御部51は、着座検知センサ52か
らの着座検知信号が入力すると、前記両数値の差に応じ
て助手席20側の各装置13,40の電動モータ18,
44に所定の駆動規制信号を出力するよう設定されてい
る。それにより、着座者が調整し得る助手席20の前後
位置やシートバック21の傾動位置は、該助手席20側
のシートバック21上部が、その側方の運転席20aの
シートバック21上部に重なり合い衝撃荷重を伝達し得
る一定範囲内に規制されている。
【0026】次に第1実施例の作用を説明する。運転中
には、着座検知センサ52が運転者の着座を検知してO
Nとなり、着座検知信号を制御部51に出力する。これ
に基づき制御部51は、各座席助手席20a,20の各
シートバック21上部の現時点での位置を、センサ回路
18a,44aの信号を基に数値として算出し比較す
る。続いて制御部51は、助手席20側のシートスライ
ド装置13の電動モータ18や、リクライニング装置4
0の電動モータ44に、それぞれ前記各数値の比較を基
に駆動規制信号を出力し、助手席20のシートバック2
1上部の補強部材23が、荷重伝達体30上部の伝達用
補強部材33を間にして、運転席20aのシートバック
21上部の補強部材23にある程度直線上に重なり合い
衝撃荷重を伝達し得る一定範囲に規制する。
【0027】それにより、各座席20a,20のシート
バック21上部や、その間の荷重伝達体30上部の各補
強部材23,33が相互に全く重なり合わないよう大き
くずれることはない。このような条件下、図1におい
て、例えば、運転席20a側の車体側壁12にて側面衝
突が起きると、その衝撃荷重が車体側壁12側より車室
内に侵入し、変形した該車体側壁12側が運転席20a
に衝突する。
【0028】この時、運転席20aのシートバック21
の上部が直接衝撃荷重を受けると、かかる衝撃荷重はシ
ートクッション26の上部に内設された補強部材23を
伝わり、運転席20aと助手席20との間の荷重伝達体
30に伝達される。なお、運転席20aのシートバック
21の下部が直接衝撃荷重を受けると、かかる衝撃荷重
はシートクッション26の下部に内設された補強部材2
4を伝わるが、以下、上部の補強部材23による衝撃荷
重の伝達を代表して説明し、下部の補強部材24の説明
に代える。
【0029】荷重伝達体30に伝達された衝撃荷重は、
運転席20aのシートバック21の上部の補強部材23
にほぼ直線上に重なり合うよう該荷重伝達体30の上部
に内設された伝達用補強部材33にそのまま伝わる。こ
の荷重伝達体30は、運転席20aのシートクッション
26側部に連設されているため、運転席20aと共に前
後移動する。従って、運転席20a側の補強部材23と
荷重伝達体30側の伝達用補強部材33とは、運転席2
0aの前後位置の調整に拘らず確実に相互に重なり合
う。
【0030】そして、荷重伝達体30上部に伝達された
衝撃荷重は、伝達用補強部材33を介して、更に助手席
20側に伝達される。助手席20側に伝達された衝撃荷
重は、該助手席20の同じくシートクッション26上部
に内設された補強部材23を伝わり、最終的には反対側
の車体側壁12側まで伝達される。以上のように、一方
の車体側壁12側より入力する衝撃荷重は、車幅方向に
ほぼ直線上に重なり合う各補強部材23,33を介して
確実に反対側の車体側壁12側に伝達される。その間、
運転席20a及び助手席20の各シートバック21の上
部の補強部材23によって、着座者の胸部付近に相当す
る各シートバック21の上部の変形も極力防止され、着
座者が胸部に傷害を受ける確率を低減できる。
【0031】なお、車両から運転者が降りたる際には、
運転席20から運転者が離れることにより、着座検知セ
ンサ52は着座者の着座状態を検知しない状態となり、
制御部51による助手席20の位置調整規制も解かれ
る。
【0032】図4は、本発明の第2実施例を示してい
る。本実施例では、荷重伝達体30を、運転席20a及
び助手席20の各シートクッション26間のフロアート
ンネル11上に、例えば、取付ブラケット35を介して
固設したものである。なお、第1実施例と重複する部位
についての説明は省略する。それにより、本実施例にお
いては、荷重伝達体30の取付けを簡易化することがで
き、また、取付け強度を高めることもできる。
【0033】なお、前記第1実施例においては、荷重伝
達体を運転席のシートクッションの車室中央寄りの側部
に連設したが、助手席のシートクッションの車室中央寄
りの側部に連設してもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る車両用シートの安全装置に
よれば、運転時における助手席の位置調整を、該助手席
のシートバック上部の側面側が運転席のシートバック上
部の側面側に対向し得る範囲内に規制し、一方の車体側
壁側より入力する衝撃荷重を、車幅方向に略直線上に重
なり合う運転席及び助手席の各シートバックの上部内の
補強部材と、その間の荷重伝達体の上部内の伝達用補強
部材とを介して、確実に反対側の車体側壁側に伝達させ
ることができる。この間、運転席及び助手席の各シート
バックの上部の補強部材によって、着座者の胸部付近に
相当する各シートバックの上部の変形を極力防止するこ
とができ、生存空間が確保され、着座者の安全性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車両用シートの安全
装置を備えた運転席及び助手席を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る車両用シートの安全
装置を備えた運転席及び助手席を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る車両用シートの安全
装置を構成する制御システムの概略を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例に係る車両用シートの安全
装置を備えた運転席及び助手席を示す正面図である。
【符号の説明】
20a…運転席 20…助手席 21…シートバック 23,24…補強部材 26…シートクッション 30…荷重伝達部材 33,34…伝達用補強部材 50…制御システム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転時における運転席のシートバックの傾
    動位置に対応させて、該運転席の側方に配された助手席
    の位置調整を、該助手席のシートバック上部の側面側が
    前記運転席のシートバック上部の側面側に対向し得る範
    囲内に規制する車両用シートにおいて、車両の側面衝突
    に際して前記車両用シートに着座する者の生存空間を確
    保する車両用シートの安全装置であって、 前記運転席及び助手席の各シートバック上部に、それぞ
    れ側面衝突の際に車体側壁側から受けた衝撃荷重を側方
    に伝達する高剛性の補強部材を車幅方向に延ばして内設
    し、 前記運転席及び助手席の各シートクッションの互いに対
    向し合う側部のうちの少なくとも一方に、各シートバッ
    ク上部の間に位置するように延びる荷重伝達体を連設
    し、該荷重伝達体の上部に、その両側の各シートバック
    上部に内設されている前記各補強部材に重なり合って運
    転席及び助手席の何れか一方から受けた衝撃荷重を他方
    に伝達する高剛性の伝達用補強部材を内設したことを特
    徴とする車両用シートの安全装置。
  2. 【請求項2】運転時における運転席のシートバックの傾
    動位置に対応させて、該運転席の側方に配された助手席
    の位置調整を、該助手席のシートバック上部の側面側が
    前記運転席のシートバック上部の側面側に対向し得る範
    囲内に規制する車両用シートにおいて、車両の側面衝突
    に際して前記車両用シートに着座する者の生存空間を確
    保する車両用シートの安全装置であって、 前記運転席及び助手席の各シートバック上部に、それぞ
    れ側面衝突の際に車体側壁側から受けた衝撃荷重を側方
    に伝達する高剛性の補強部材を車幅方向に延ばして内設
    し、 前記運転席及び助手席の各シートクッション間の車体フ
    ロアに、各シートバック上部の間に位置するように延び
    る荷重伝達体を固設し、該荷重伝達体の上部に、その両
    側の各シートバック上部に内設されている前記各補強部
    材に重なり合って運転席及び助手席の何れか一方から受
    けた衝撃荷重を他方に伝達する高剛性の伝達用補強部材
    を内設したことを特徴とする車両用シートの安全装置。
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