JP2548485B2 - 車両用シートの安全装置 - Google Patents

車両用シートの安全装置

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JP2548485B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の側面衝突に際し
て、車両用シートである運転席および助手席に着座して
いる乗員の生存空間を確保することができる車両用シー
トの安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、一般に車両の側面衝突
の際、ドア等の車体側壁側より衝撃力が車室内に侵入し
ても乗員空間を確保することができる、例えば、実開平
3−26652号公報に示すようなものがある。
【0003】すなわち、運転席および助手席のそれぞれ
のシートクッションおよびシートバックの双方に、連結
部材を介して一体的に固結されたクロスメンバを内設す
るとともに、運転席と助手席との間に、側面の大きな荷
重伝達部材を配設したものである。それにより、各座席
全体の上下方向の位置調整に対応させて、広い範囲で側
面衝突時の荷重を一方の車体側壁から他方の車体側壁側
に伝達できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−26652号公報に示すような従来の技術では、座
席のシートバックのリクライニング操作を考慮しておら
ず、座り心地が損なわれ使い勝手が良くないという問題
点があった。
【0005】また、運転席と助手席の各々の前後位置が
異なる場合には、運転席および助手席のそれぞれのシー
トバック内の補強部材が相互に重なり合わず、荷重伝達
部材を介すとしても、側面衝突時の衝撃荷重を一方から
他方の車体側壁側に確実には伝達できず改善が望まれて
いた。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、シートバックのリクライニング操
作が可能であり、座り心地が向上し、使い勝手を良くす
ることができるとともに、車両の側面衝突に際しては、
その衝撃荷重を確実に反対側に伝達でき乗員の生存空間
を確保して安全性を向上させることができる車両用シー
トの安全装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、車両の側面衝突に際して、車
両用シートである運転席(20a)および助手席(2
0)に着座している乗員の生存空間を確保することがで
きる車両用シートの安全装置において、前記助手席(2
0)のシートクッション(25)の後端部に、シートバ
ック(21)を傾動角度調整可能に支持するリクライニ
ング機構(30)と、前記助手席(20)および運転席
(20a)の各シートクッション(25,25)の少な
くとも後端部と、各シートバック(21,21)の少な
くとも基端部とに、それぞれ車幅方向に延ばして内装す
る高剛性の補強部材(41,42,43…)と、前記助
手席(20)と運転席(20a)との間に配設され、車
両の側面衝突時に、前記運転席(20a)および助手席
(20)の一方が車体側壁側から受けた衝撃荷重を、側
方の前記運転席(20a)および助手席(20)の他方
に伝達する荷重伝達部材(11a)と、前記助手席(2
0)に内設され、該助手席(20)への乗員の着座・非
着座状態を検知する着座検知手段(81)と、エンジン
スタート用のイグニッションスイッチのON状態を検知
する始動検知手段(82)と、前記始動検知手段(8
2)がON状態で前記着座検知手段(81)がOFF状
態の際、前記リクライニング機構(30)を作動させて
前記助手席(20)のシートバック(21)を、前記運
転席(20a)のシートバック(21)の傾動位置に合
致する傾動位置まで調整する一方、前記始動検知手段
(82)および着座検知手段(81)が共にON状態の
際、前記リクライニング機構(30)により調整し得る
前記助手席(20)のシートバック(21)の傾動位置
を、該シートバック(21)の基端部内の前記補強部材
(41)が前記荷重伝達部材(11a)に重なり合い衝
撃荷重を伝達し得る一定範囲に規制する制御手段とを有
することを、特徴とする車両用シートの安全装置に存す
る。
【0008】
【作用】エンジンを始動させるためにイグニッションス
イッチをON状態にすると、始動検知手段(82)がO
N状態となる。それと共に、着座検知手段(81)がO
FF状態となる。それにより、制御手段(70)は、運
転席(20a)のシートバック(21)の傾斜角度と着
座者のいない助手席(20)の傾斜角度との差を求めて
リクライニング機構(30)を作動させて助手席(2
0)のシートバック(21)を、運転席(20a)のシ
ートバック(21)の傾動位置に合致する傾動位置まで
調整する。
【0009】助手席(20)のシートバック(21)の
傾動位置が調整された後において、例えば、運転席(2
0a)側の車体側壁において側面衝突が起きた場合、そ
の衝撃荷重がドア(12)等の車体側壁側より車室内に
侵入し、変形した該車体側壁側が、直接または間接的に
運転席(20a)に衝突する。運転席(20a)が受け
た衝撃荷重は、運転席(20a)のシートクッション
(25)やシートバック(21)の各端部に内装された
補強部材(41,43…)を伝わり、運転席(20a)
と助手席(20)との間の荷重伝達部材(11a)を介
して、助手席(20)に伝達される。助手席(20)に
伝達された衝撃荷重は、助手席(20)のシートクッシ
ョン(25)やシートバック(21)の各端部に内装さ
れた補強部材(41,43…)を伝わり、反対側の車体
側壁側に伝達される。このようにして、一方の車体側壁
側より入力する衝撃荷重は確実に反対側の車体側壁側に
伝達される。さらに、このとき、助手席(20)のシー
トバック(21)は、前記制御手段(70)によって運
転席(20a)のシートバック(21)の傾動位置に合
致するように調整されているから、運転者の上半身を保
持しているシートバック(21)にかかる衝撃荷重は、
助手席(20)のシートバック(21)に効果的に伝達
される。
【0010】それにより、車両の側面衝突の際には、そ
の衝撃荷重は反対側の車体側壁側に確実に伝達される一
方、運転席(20a)や助手席(20)のシートクッシ
ョン(25)やシートバック(21)の各端部に内装さ
れた補強部材(41,43…)によって、各シートクッ
ション(25)の後端部のみならず各シートバック(2
1)の基端部の変形も極力防止されて、着座している乗
員の生存空間は充分に確保されるため、乗員の安全性が
確保される。
【0011】また、エンジン始動中において助手席(2
0)に同乗者が着座している場合には、該助手席(2
0)に内設されている着座検知手段(81)が着座者の
着座を検知して、始動検知手段(82)と同様にON状
態となる。それにより、制御手段(70)は、前記始動
検知手段(82)および着座検知手段(81)のON状
態に基づいて、前記リクライニング機構(30)により
調整し得る前記助手席(20)のシートバック(21)
の傾動位置を、該シートバック(21)の基端部内の前
記補強部材(41)が荷重伝達部材(11a)に重なり
合い衝撃荷重を伝達し得る一定範囲に規制する。
【0012】それにより、助手席(20)の同乗者のリ
クライニング操作を考慮して、使い勝手を良くするとと
もに、車両の側面衝突に際しては、その衝撃荷重を一方
から他方の車体側壁側に確実に伝達でき、乗員の生存空
間を確保して安全性を向上させることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1から図7は、本発明の一実施例を示してい
る。
【0014】車両用シートの安全装置は、助手席20の
リクライニング機構30と、助手席20および運転席2
0aの各シートクッション25および各シートバック2
1にそれぞれ車幅方向に延ばして内装した高剛性の補強
部材41,42…と、助手席20と運転席20aとの間
に配設された荷重伝達部材11aと、着座検知手段81
と、始動検知手段82と、制御手段70とを具備して成
る。
【0015】車両用シートの運転席20aおよび助手席
20は、車体フロア10に並設されており、運転席20
aと助手席20と間には、コンソール11が配設されて
いる。コンソール11の後部には、車両の側面衝突時
に、運転席20aおよび助手席20の一方の端部が近接
するドア12側から受けた衝撃荷重を、他方の座席に伝
達する荷重伝達部材11aが設けられている。荷重伝達
部材11aは、発泡アルミ,硬質ウレタン,ハニカム等
の衝撃力をある程度吸収しつつ伝達し得る材質により形
成されたものである。
【0016】助手席20および運転席20aは、シート
スライド装置13を介して車体フロア10に、シートバ
ック21の基端部付近が荷重伝達部材11aに重なる一
定範囲内で前後位置を調整できるように据付けられてい
る。シートスライド装置13は、シートクッション25
の両側部の下側に配されて前後方向に延びる相互に平行
な一対のレールユニット13a,13aを有している。
レールユニット13aは、車体フロア10にレッグ部材
16を介して固設された車体側のレール15と、車体側
のレール15に前後移動可能に嵌合して助手席20及び
運転席20aを支持する座席側のレール14とから成
る。
【0017】図3および図4に示すように、助手席20
は、シートクッション25と、シートクッション25の
後端部に、リクライニング機構30を介して傾動位置調
整可能に支持されたシートバック21とから成る。シー
トクッション25には、クッションフレーム26が内装
されており、一方、シートバック21にはバックフレー
ム22が内装されている。
【0018】さらに詳しく言えば、バックフレーム22
は、平板状のサイド部24,24と、両サイド部24,
24の上端の間を結ぶ略U字形のアッパ部23とを備え
ている。バックフレーム22の基端部である両サイド部
24の下端には、バー状で高剛性の第1補強部材41お
よび第2補強部材42が上下に平行となるよう架設され
ている。同様に、クッションフレーム26の後端部両側
と、前端両側にも、それぞれバー状で高剛性の第3補強
部材43および第4補強部材44がそれぞれ架設されて
いる。なお、運転席20aも、助手席20と同様に構成
されているので重複した説明は省略する。
【0019】助手席20のリクライニング機構30は、
図4に示すように、クッションフレーム26の後端に固
着するベース部材32と、ベース部材32の後端に枢軸
部33を介して傾動位置調整可能に連結されたれアーム
部材31とから成り、アーム部材31はバックフレーム
22のサイド部24の基端外壁側に固着されている。ま
た、リクライニング機構30は図2に示す電動モータ3
3aによりアーム部材31を傾動させるパワーリクライ
ニング機構と成っている。電動モータ33aは後述する
制御手段70に接続されている。
【0020】図3および図4に示すように、シートクッ
ション25の後端部の両側には、側突対応部材50が、
側面衝突時にその衝撃荷重を各補強部材41,42,4
3を介して、反対側の車体側壁側に伝達し得るように装
着されている。シートバック21のドア12側の端部に
装着した側突対応部材50は、乗員の乗降時の便宜のた
めに移動可能に装着してもよいものである。
【0021】側突対応部材50は、互いに対面し合う側
板部50a,50aと、両側板部50a,50aの間に
おいて各側板50aに垂直に架設されたクロスバー5
1,52,53とから形成されており、各クロスバー5
1,52,53は、助手席20や運転席20a内の各補
強部材41,42,43にそれぞれ一直線上に連なるよ
うに設けられている。
【0022】図2に示すように、助手席20のリクライ
ニング機構30による傾動調整および規制を行なう制御
手段70は、マイクロコンピュータから成り、CPU,
ROMおよびRAMなどにより構成され、入力装置71
と、出力装置72とに接続されている。入力装置71
は、着座検知手段81と、始動検知手段82と、マニュ
アルスイッチ83と、オートスイッチ84と、制限位置
制御スイッチ85とを有している。
【0023】着座検知手段81は、圧力センサから構成
され、図1に示すように、助手席20のシートクッショ
ン25に内設されている。着座検知手段81は助手席2
0への同乗者の着座状態を検知するものである。すなわ
ち、着座検知手段81は、助手席20に同乗者が着座し
た際にONとなり、図2に示すように、着座検知信号を
送るように制御手段70に接続されている。
【0024】始動検知手段82は、図1に示すように、
ハンドル12aの基端の傍らに設けられており、キーを
回してエンジンスタート用のイグニッションスイッチの
ON状態としたときにONとなり、図2に示すように、
始動検知信号を送るように制御手段70に接続されてい
る。
【0025】マニュアルスイッチ83は、助手席20の
シートクッション25の側部に設けられており、助手席
20の同乗者のスイッチ操作によってリクライニング機
構30の電動モータ33aを駆動し、それにより、シー
トバック21を所望の傾動位置に調整するものである。
このマニュアルスイッチ83は、マニュアル操作信号を
制御手段70に出力するものである。
【0026】オートスイッチ84は、図2に示すよう
に、制御手段70に接続されており、始動検知手段82
が検知状態(ON)となったとき、図6に示すように、
一時的にONとなり制御手段70にオートスイッチ信号
を出力するものである。すなわち、オートスイッチ84
はONとなった時に、制御手段70に運転席20aのシ
ートバック21の傾動位置を数値として呼び出させて、
助手席20のシートバック21の傾動位置の数値との差
を計算し、その差の分に応じてリクライニング機構30
を作動させ、助手席20のシートバック21を運転席2
0aのシートバック21の傾動位置に合致するよう調整
するものである。なお、オートスイッチ84は、助手席
20のシートバック21の傾動位置を調整し終えた時に
OFFとなるように設定されている。
【0027】制御手段70は、オートスイッチ84から
のオートスイッチ信号を入力することで、出力装置72
にモータ駆動信号を出力するように設定されている。出
力装置72であるリクライニング機構30の電動モータ
33aは、モータ駆動信号に応じて駆動し、助手席20
のシートバック21を運転席20aのシートバック21
に合致する傾動位置まで傾動させるものである。
【0028】電動モータ33aの回転数は、センサ回路
33bにより検出される。このセンサ回路33bは、リ
ードスイッチ等から構成されており、センサ回路33b
の回転数に比例したパルス数を制御手段70に出力する
ものである。制御手段70はこのセンサ信号をカウント
し、そのカウント値から助手席20のシートバック21
の傾動位置を計算するように設定されている。
【0029】制限位置制御スイッチ85は、図6に示す
ように、始動検知手段82および着座検知手段81が共
に検知状態(ON)となったとき、図6に示すように、
継続的にONとなり、制御手段70に、助手席20のシ
ートバック21の基端部内の第1補強部材41が荷重伝
達部材11aに重なり合い衝撃荷重を伝達し得る一定範
囲θ1(図5に示す)の記憶を指令するものである。
【0030】制限位置制御スイッチ85の信号を受けた
制御手段70は、マニュアルスイッチ83のスイッチ操
作によって着座者が任意に調整し得る助手席20のシー
トバック21の傾動位置を、シートバック21内の第1
補強部材41が荷重伝達部材11aに重なり合い衝撃荷
重を伝達し得る一定範囲θ1内に規制するように設定さ
れている。
【0031】次に、この実施例の作用を説明する。エン
ジンを始動させるために車のキーを回してイグニッショ
ンスイッチをON状態にすると、始動検知手段82がO
Nとなるとともに、バッテリに接続されて、制御手段制
御手段70の入力装置71が出力可能な状態になる。図
2に示すように、始動検知手段82はONとなることに
より、始動検知信号を制御手段70に出力する。このと
き、助手席20に同乗者がいない場合には、助手席20
のシートクッション25に内設された着座検知手段81
はOFFのままであり、着座検知信号を制御手段70に
出力しない。
【0032】図6および図7に示すように、着座検知手
段81がOFFであり始動検知手段82がONである際
に、始動検知信号のみを入力した制御手段70は、リク
ライニング機構30を作動させて助手席20のシートバ
ック21を、運転席20aのシートバック21の傾動位
置に合致する傾動位置まで自動調整する。
【0033】さらに詳しく言えば、始動検知手段82が
ONとなった時、オートスイッチ84が一時的にONと
なりオートスイッチ信号を出力する。それにより、制御
手段70は、オートスイッチ84からのオートスイッチ
信号に基づき、助手席20および運転席20aの各シー
トバック21の現時点での傾動位置の各数値を、センサ
回路33bの信号を基にカウントしてから比較し、両数
値が異なる場合にその差を計算して記憶する。
【0034】続いて、制御手段70は、計算された両数
値の差の分だけ出力装置72にモータ駆動信号を出力す
る。このモータ駆動信号に応じて電動モータ33aは所
定方向に一定量だけ駆動し、助手席20のシートバック
21の傾動位置を、側方から視て運転席20aのシート
バック21の傾動位置に合致するように調整する。な
お、助手席20のシートバック21の傾動位置の自動調
整が終了すると、オートスイッチ84はONからOFF
となる。
【0035】助手席20のシートバック21の傾動位置
が調整された後、走行中などにおいて、車両の側面衝突
が起きると、車体側壁側のドア12より、通常、図3に
おいて白抜き矢印で示す位置から衝撃荷重が車室内に侵
入し、変形したドア12が、助手席20のシートクッシ
ョン25の一端側に装着されている側突対応部材50を
介して運転席20aに衝突する。
【0036】運転席20aが受けた衝撃荷重は、運転席
20aのシートクッション25やシートバック21の各
端部に内装された各補強部材41,42,43…を伝わ
り、運転席20aと助手席20との間の荷重伝達部材1
1aを介して、助手席20に伝達される。
【0037】助手席20に伝達された衝撃荷重は、助手
席20のシートクッション25やシートバック21の各
端部に内装された各補強部材41,43,44…を伝わ
り、反対側の車体側壁側に伝達される。このようにし
て、一方の車体側壁側より入力する衝撃荷重は確実に反
対側の車体側壁側に伝達される。さらに、このとき、助
手席20のシートバック21は、制御手段70などによ
って運転席20aのシートバック21の傾動位置に合致
するように調整されているため、運転者の上半身を保持
しているシートバック21にかかる衝撃荷重は、助手席
20のシートバック21に効果的に伝達される。
【0038】それにより、車両の側面衝突の際には、そ
の衝撃荷重は反対側の車体側壁側に確実に伝達される一
方、運転席20aや助手席20のシートクッション25
やシートバック21の各端部に内装された補強部材4
1,42,43…によって、シートクッション25の後
端部のみならずシートバック21の基端部の変形も極力
防止されて、運転者の生存空間は充分に確保され、安全
性が向上する。
【0039】また、エンジン始動中において助手席20
に同乗者が着座する場合には、助手席20に内設されて
いる着座検知手段81が同乗者の着座を検知して、始動
検知手段82と同様にON状態となる。前述した助手席
20のシートバック21の傾動位置の自動調整後、制限
位置制御スイッチ85は、始動検知手段82からの始動
検知信号および着座検知手段81からの着座検知信号に
基づき、図6に示すように継続的にONとなる。
【0040】制限位置制御スイッチ85はONとなる
と、制御手段70に対して、助手席20のシートバック
21の基端部内の第1補強部材41が荷重伝達部材11
aに重なり合い衝撃荷重を伝達し得る一定範囲θ1(図
5に示す)の記憶を指令する。
【0041】制限位置制御スイッチ45の信号を受けた
制御手段70は、助手席20のシートバック21内の第
1補強部材41が荷重伝達部材11aに重なり合い衝撃
荷重を伝達し得る一定範囲θ1の傾動位置の数値に応じ
たモータ駆動信号によって、マニュアルスイッチ43の
スイッチ操作により同乗者が任意に調整し得るシートバ
ック21の傾動位置を、一定範囲θ1内に規制する。
【0042】それにより、助手席20の同乗者のリクラ
イニング操作を考慮して、使い勝手を良くするととも
に、車両の側面衝突に際しては、その衝撃荷重を一方か
ら他方の車体側壁側に確実に伝達でき、乗員の生存空間
を確保して安全性を向上させることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明にかかる車両用シートの安全装置
によれば、始動検知手段が検知状態の際、制御手段によ
りリクライニング機構を作動させ、助手席のシートバッ
クを運転席のシートバックの傾動位置に合致するよう調
整する一方、前記始動検知手段および着座検知手段が検
知状態の際、前記制御手段により前記リクライニング機
構で調整し得る助手席のシートバックの傾動位置を、該
シートバックの基端部内の補強部材が荷重伝達部材に重
なり合う一定範囲に規制するから、車両用シートのシー
トバックのリクライニング操作ができることを前提とし
ており、座り心地が向上し、使い勝手を良くすることが
できるとともに、車両の側面衝突に際しては、その衝撃
荷重を一方から他方の車体側壁側に確実に伝達でき、乗
員の生存空間を確保して安全性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用シートの安全装
置を備えた運転席および助手席を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る車両用シートの安全装
置を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る車両用シートの安全装
置を備えた運転席および助手席を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る車両用シートの安全装
置を備えた助手席を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例に係る車両用シートの安全装
置を備えた助手席を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施例に係る車両用シートの安全装
置の作用説明図である。
【図7】本発明の一実施例に係る車両用シートの安全装
置の作用を説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
11a…荷重伝達部材 20…助手席 20a…運転席 21…シートバック 25…シートクッション 30…リクライニング機構 33a…電動モータ 41…第1補強部材 42…第2補強部材 43…第3補強部材 44…第4補強部材 50…側突対応部材 70…制御手段 81…着座検知手段 82…始動検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−128817(JP,A) 実開 昭57−168434(JP,U) 実開 平3−26652(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の側面衝突に際して、車両用シートで
    ある運転席および助手席に着座している乗員の生存空間
    を確保することができる車両用シートの安全装置におい
    て、 前記助手席のシートクッションの後端部に、シートバッ
    クを傾動角度調整可能に支持するリクライニング機構
    と、 前記助手席および運転席の各シートクッションの少なく
    とも後端部と、各シートバックの少なくとも基端部と
    に、それぞれ車幅方向に延ばして内装する高剛性の補強
    部材と、 前記助手席と運転席との間に配設され、車両の側面衝突
    時に、前記運転席および助手席の一方が車体側壁側から
    受けた衝撃荷重を、側方の前記運転席および助手席の他
    方に伝達する荷重伝達部材と、 前記助手席に内設され、該助手席への乗員の着座・非着
    座状態を検知する着座検知手段と、 エンジンスタート用のイグニッションスイッチのON状
    態を検知する始動検知手段と、 前記始動検知手段がON状態で着座検知手段がOFF状
    態の際、前記リクライニング機構を作動させて前記助手
    席のシートバックを、前記運転席のシートバックの傾動
    位置に合致する傾動位置まで調整する一方、前記始動検
    知手段および着座検知手段が共にON状態の際、前記リ
    クライニング機構により調整し得る前記助手席のシート
    バックの傾動位置を、該シートバックの基端部内の前記
    補強部材が前記荷重伝達部材に重なり合い衝撃荷重を伝
    達し得る一定範囲に規制する制御手段とを有すること
    を、 特徴とする車両用シートの安全装置。
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