JPH061174A - 車両用安全シート - Google Patents

車両用安全シート

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JPH061174A
JPH061174A JP16306292A JP16306292A JPH061174A JP H061174 A JPH061174 A JP H061174A JP 16306292 A JP16306292 A JP 16306292A JP 16306292 A JP16306292 A JP 16306292A JP H061174 A JPH061174 A JP H061174A
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seat
vehicle
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vehicle safety
cushion
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伸行 中野
Nobuhiko Takahashi
信彦 高橋
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    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
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    • B60N2/4207Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles the seat constructed to protect the occupant from the effect of abnormal g-forces, e.g. crash or safety seats characterised by the direction of the g-forces
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シートバックのリクライニング操作が可能であ
り、座り心地が向上し、使い勝手を良くすることができ
るとともに、車両の側面衝突に際しては、その衝撃荷重
を確実に反対側に伝達でき乗員の生存空間を確保して安
全性を向上させることができる車両用安全シートを提供
すること。 【構成】シートクッション20の後端側及び傾動調整可
能なシートバック30の基端側の少なくとも一方に、側
面衝突の際に車体側壁側の座席の一側部から受けた衝撃
荷重を反対側の他側部に伝達する高剛性の補強部材40
aを車幅方向に延ばして内装し、座席側方に延出した補
強部材40aの両端に荷重入出力部42b,42aを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の側面衝突に際し
て、座席の横幅方向の変形を抑えつつ車体側壁側から受
けた衝撃荷重を吸収して着座者の生存空間を確保するこ
とができる車両用安全シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、一般に車両の側面衝突
の際、ドア等の車体側壁側より衝撃力が車室内に侵入し
て車両用シートが横幅方向に潰れるように変形しても乗
員空間を確保することができるものとして、例えば、実
開平3−26652号公報に示すようなものがある。
【0003】すなわち、運転席や助手席のそれぞれのシ
ートクッションおよびシートバックの双方に、車幅方向
に延びるクロスメンバを複数内装し、シートクッション
とシートバックとに内装された各クロスメンバの端部同
士を上下方向に延びる連結部材で固結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−26652号公報に示すような従来の技術では、シ
ートクッションとシートバックとに内装された各クロス
メンバが、連結部材で一体的に固結されているから、シ
ートクッションに対するシートバックの傾動が規制さ
れ、座席のシートバックのリクライニング操作を考慮し
ておらず、座り心地が損なわれ使い勝手が良くないとい
う問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、シートバックのリクライニング操
作が可能であり、座り心地が向上し、使い勝手を良くす
ることができるとともに、車両の側面衝突に際しては、
その衝撃荷重を確実に反対側に伝達でき乗員の生存空間
を確保して安全性を向上させることができる車両用安全
シートを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、車両の側面衝突に際して、座
席の横幅方向の変形を抑えつつ車体側壁側から受けた衝
撃荷重を吸収して着座者の生存空間を確保することがで
きる車両用安全シート(10a〜10g)において、シ
ートクッション(20,20b,20f,20g)の後
端側に、座席両側部に配したリクライニング装置(5
0)を介してシートバック(30,30d,30e)の
基端側を傾動角度調整可能に支持し、該シートクッショ
ン(20,20b,20f,20g)の後端側及びシー
トバック(30,30d,30e)の基端側の少なくと
も一方に、側面衝突の際に車体側壁側の座席の一側部か
ら受けた衝撃荷重を反対側の他側部に伝達する高剛性の
補強部材(40a,40b,40d〜40g)を車幅方
向に延ばして内装し、前記補強部材(40a,40b,
40d〜40g)の両端を、前記リクライニング装置
(50)に近接させて座席側方に延出させ、該補強部材
(40a,40b,40d〜40g)の両端に車両前後
及び上下方向に延出する荷重入出力部(42a,42
b,42d〜40g)を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】車両の側面衝突の際、その衝撃エネルギーを受
けたドア(B)等の車体側壁は変形しつつ車室内に侵入
する。車室内側に変形した車体側壁は、その傍らの車両
用安全シート(10a〜10g)の一側部側に衝突す
る。車両用安全シート(10a〜10g)が受けた衝撃
エネルギーは、座席両側に配したリクライニング装置
(50)だけでは吸収され得ずに、シートクッション
(20,20b,20f,20g)の後端側及びシート
バック(30,30d,30e)の基端側の少なくとも
一方に内装された補強部材(40a,40b,40d〜
40g)の一端の荷重入出力部(42a,42b,42
d〜40g)に入力する。
【0008】補強部材(40a,40b,40d〜40
g)は高剛性を有しており、車幅方向に延びるよう内装
されているから、車両用安全シート(10a〜10g)
の一側部が受けた衝撃エネルギーは、補強部材(40
a,40b,40d〜40g)を介して座席の他側部に
そのままずれるようにして伝達される。衝撃エネルギー
が伝達された補強部材(40a,40b,40d〜40
g)の他端の荷重入出力部(42a,42b,42d〜
40g)は、例えばその傍らのリクライニング装置(5
0)等に打ち当たり、減殺された衝撃エネルギーは車両
用安全シート(10a〜10g)の他側部から車体フロ
ア(A)のセンターコンソール(71)や隣接する他座
席等に分散しつつ吸収される。
【0009】このとき高剛性の補強部材(40a,40
b,40d〜40g)は座席内部で横幅方向に突っ張る
から、車両用安全シート(10a〜10g)の横幅方向
に潰れるような変形が極力防止されて、着座している乗
員の生存空間は充分に確保されるため、乗員の安全性が
確保される。また、前記補強部材(40a,40b,4
0d〜40g)は、着座している乗員の腰付近を支持す
るシートクッション(20,20b,20f,20g)
の後端側及びシートバック(30,30d,30e)の
基端側の少なくとも一方に別個独立に内装され、シート
バック(30,30d,30e)の傾動の妨げとはなら
ないから、通常の着座状態ではシートバック(30,3
0d,30e)の十分なリクライニング操作が可能であ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説
明する。図1乃至図8は、本発明の第1実施例を示して
いる。図1および図2に示すように、車両用安全シート
10aは、シートクッション20と、シートクッション
20の後端部にリクライニング装置50を介して傾動位
置を調整可能に支持されたシートバック30とから成
る。また、シートバック30の基端部には、側面衝突の
際に車体側壁側の一側部から受けた衝撃荷重を反対側の
他側部に伝達する高剛性の補強部材40aが車幅方向に
沿って内装されている。
【0011】シートクッション20は、車体フロアAに
シートスライド装置60を介して前後位置調整可能に据
え付けられている。シートスライド装置60は、車体フ
ロアAにレッグ部材63,64を介して固設される車体
側のレール61と、車体側のレール61に前後移動可能
に嵌合し座席を支持する座席側のレール62とから成
る。
【0012】シートバック30には、バックフレーム3
1が内装されている。さらに詳しく言えば、図3および
図4に示すように、バックフレーム31は、パイプ部材
を枠形に折曲して形成されており、両側のサイド部3
3,33と、両サイド部33,33の上端間を結ぶ略U
字形のアッパ部32と、両サイド部33,33の下端間
を結ぶ略U字形のアンダ部34とを具備して成る。
【0013】アンダ部34には、一対の取付ブラケット
44,44を介してバー状の補強部材40aが固設され
ている。補強部材40aは、側面衝突の際に車体側壁側
の一側部から受けた衝撃荷重を反対側の他側部に伝達
し、座席の横幅方向における変形を防止するための高剛
性を有す部材である。
【0014】さらに詳しく言えば、補強部材40aは、
座席の横幅方向に延びるクロスメンバ41と、その両端
に一体的に固結された円板形の荷重入出力部42a,4
2aとを具備して成る。また、図5から図7に示すよう
に、補強部材40aの両端の荷重入出力部42a,42
aには、ゴム等により成形されたカバー部材43が被覆
されている。
【0015】図3および図4に示すように、バックフレ
ーム31の両側のサイド部33,33の下端間には、シ
ートバック30のトリムカバーを掛止するためのアンダ
トリムワイヤ38aがアンダ部34と平行となるように
架設されている。一方、両側のサイド部33,33の上
端側には、補強用プレート部材36が架設されている。
また、各サイド部33,33には、それぞれサイドプレ
ート部材33a,33aが固設されており、両サイドプ
レート部材33a,33aの間には、クッション用のS
ばね部材37,37,37が張設されている。
【0016】アッパ部32には、シートバック30の上
端部に取付けるヘッドレスト30a(図1,2)を支持
する一対のステー部材30b,30bを嵌着するための
ホルダ部材35,35が固着されている。また、アッパ
部32の両端と、両側のサイドプレート部材33a,3
3aとの間にはそれぞれトリムカバーを掛止するための
アッパトリムワイヤ38,38が取付けられている。
【0017】座席両側に配されたリクライニング装置5
0は、図1および図2に示すように、シートクッション
20の後端部両脇に固着するベース部材52と、ベース
部材52の後端に枢軸部53を介して傾動位置調整可能
に連結されたアーム部材51とから成る。アーム部材5
1は、バックフレーム31のサイドプレート部材33a
の下端部の取付用ナット39,39を介して固着されて
いる。なお、リクライニング装置50は、そのアーム部
材51が補強部材40aの荷重入出力部42a,42a
の外側で重なり合う位置に配されている。
【0018】図8に示すように、車両用安全シート10
aは本実施例では、運転席となるものであり、車両用安
全シート10aの側方には助手席70が並設されてい
る。また、車両用安全シート10aと助手席70と間に
はコンソール71が配設されている。コンソール71の
内部には、車両の側面衝突時に、車両用安全シート10
aの一側部が近接するドアBから受けた衝撃荷重を、助
手席70に伝達する荷重伝達部材(図示省略)が内設さ
れている。荷重伝達部材は、発泡アルミ,硬質ウレタ
ン,ハニカム等の衝撃力をある程度吸収しつつ伝達し得
る材質により形成されたものである。
【0019】次に作用を説明する。図8に示すように、
側方から他の自動車Cが衝突して車両の側面衝突が起き
ると、自動車Cの前端のバンパーが車体側壁側のドアB
に打ち当たり、その衝撃エネルギーによりドアBは変形
しつつ車室内に侵入しようとする。車室内側に変形した
ドアBは、直接又は間接的にその傍らの車両用安全シー
ト10aの一側部に衝突する。
【0020】車両用安全シート10aの一側部がドアB
から受けた衝撃エネルギーは、衝突する側の座席側方に
配されているリクライニング装置50だけでは吸収され
得ずに、シートバック30に内装されたバックフレーム
31の下端に取付ブラケット44,44を介して固結さ
れた補強部材40aに伝達する。さらに詳しく言えば、
図1に示すように、衝撃エネルギーはリクライニング装
置50のアーム部材51だけでは吸収し得ずアーム部材
51は内側に曲がるが、それにより、アーム部材51の
内側に配された補強部材40aの一端の荷重入出力部4
2a,42aに衝撃エネルギーが入力する。
【0021】補強部材40aのクロスメンバ41は高剛
性を有しており、座席の横幅方向に延びるよう内装され
ているから、車両用安全シート10aの一側部が受けた
衝撃エネルギーは、その一部がシートスライド装置60
から車体フロアAに伝達され、残りは、クロスメンバ4
1を介して車両用安全シート10aの他側部にそのまま
水平にずれるようにして伝達される。
【0022】衝撃エネルギーが伝達された補強部材40
aの他端の荷重入出力部42aは、その傍らのリクライ
ニング装置50のアーム部材51に打ち当たり、減殺さ
れた衝撃エネルギーはさらに車両用安全シート10aの
他側部からコンソール71を介して、車体フロアAや助
手席70に分散しつつ吸収される。
【0023】このとき高剛性の補強部材40aのクロス
メンバ41は座席内部で横幅方向に突っ張るから、車両
用安全シート10aの横幅方向に潰れるような入力があ
った場合に変形が抑制されて、着座している乗員の生存
空間確保に効果があり、乗員の安全性が高められる。
【0024】また、補強部材40aは、着座している乗
員の腰付近を支持するシートバック30の基端側にリク
ライニング装置50と干渉しないように内装され、シー
トバック30の傾動の妨げとはならないから、通常の着
座状態ではシートバック30の十分なリクライニング操
作が可能である。それにより、リクライニング操作が十
分に考慮され、使い勝手を良くするとともに、車両の側
面衝突に際しては、着座する乗員の生存空間確保に効果
があり、安全性を向上させることができる。
【0025】図9から図13は、本発明の第2実施例を
示している。本実施例に係る車両用安全シート10bで
は、シートクッション20bの後端部に、側面衝突の際
に車体側壁側の一側部から受けた衝撃荷重を反対側の他
側部に伝達する高剛性の補強部材40bが車幅方向に沿
って内装されている。なお、第1実施例と同種の部位に
ついては、同一符号を付し重複した説明を省略する。
【0026】図9および図10に示すように、シートク
ッション20bにはクッションフレーム21が内装され
ている。クッションフレーム21は、軟鋼板をわん状に
形成して成るいわゆるパンフレームである。図11およ
び図12に示すように、クッションフレーム21の後端
部23には、バー状の補強部材40bが直接固設されて
いる。補強部材40bは、側面衝突の際に車体側壁側の
一側部から受けた衝撃荷重を反対側の他側部に伝達し、
座席の横幅方向における変形を防止するための部材であ
る。
【0027】補強部材40bは、座席の横幅方向に延び
るクロスメンバ41bの両端に、第1実施例よりもやや
大きめの円板形の荷重入出力部42b,42bを固結し
て成る。図13に示すように、クロスメンバ41bの両
端はシートクッション20bの両側部から延出し、その
先端に荷重入出力部42bが一体的に固結されている。
また、荷重入出力部42bは、座席両側に配されている
リクライニング装置50のべース部材52や枢軸部53
に側方から見て重なり合うように、荷重入出力部42b
の中心よりやや下側がクロスメンバ41bの両端に固結
されている。
【0028】また、図11及び図12に示すように、ク
ッションフレーム21の両側の前端部22には、シート
クッション20bの両側に膨出するサイド部を支持する
フレーム材24,24が溶接され、さらに両側の前端部
22の下側には、シートクッション20bを被覆するト
リムカバーを掛止するためのトリムワイヤ25,25が
架設されている。
【0029】本実施例では、リクライニング装置50に
よるシートバック30のリクライニング操作に支障をき
たすことなく、車両の側面衝突時に、主としてシートク
ッション20bの後端側における横幅方向の潰れるよう
な変形を抑制することができ、着座している乗員の生存
空間確保に効果がある。
【0030】図14および図15は、本発明の第3実施
例を示している。本実施例に係る車両用安全シート10
cでは、シートクッション20bの後端部及びシートバ
ック30の基端部の双方に、高剛性の補強部材40a,
40bをそれぞれ車幅方向に延ばして内装している。
【0031】図14および図15に示すように、車両用
安全シート10cのシートバック30,バックフレーム
31及び補強部材40aは、第1実施例の構成と同様で
あり、一方、シートクッション20b,クッションフレ
ーム21及び補強部材40bは第2実施例の構成と同様
であり、この2つを組み合わせて成るものである。な
お、第1実施例及び第2実施例と同種の部位について
は、同一符号を付し重複した説明を省略する。
【0032】本実施例では、シートバック30のリクラ
イニング操作に支障をきたすことなく、車両の側面衝突
時にシートクッション20bの後端側およびシートバッ
ク30の基端部の双方を合わせた広い範囲における座席
の変形を抑制することができ、着座している乗員の生存
空間確保を向上させることができる。
【0033】図16および図17は、本発明の第4実施
例を示している。本実施例に係る車両用安全シート10
dでは、シートバック30dの基端部に、高剛性の補強
部材40dを車幅方向に延ばして内装している。
【0034】図16および図17に示すように、バック
フレーム31dは、パイプ部材を図示した形状に折曲し
て形成されており、両側のサイド部サイド部33,33
と、両サイド部33,33の上端間を結ぶ略U字形のア
ッパ部32と、両サイド部33,33の下端から相互に
交叉するように斜め下方に延びるクロスメンバ41d,
41dとを具備して成る。
【0035】各クロスメンバ41d,41dの略中央は
平板状につぶされて交叉部34d,34dを成してお
り、前後に重なり合う交叉部34d,34dは溶接によ
り一体的に固着されている。各クロスメンバ41d,4
1dの先端には円板形の荷重入出力部42d,42dが
固結されている。各クロスメンバ41d,41dおよび
その両端の荷重入出力部42d,42dは補強部材40
dを構成するものである。本実施例では、補強部材40
dをシートバック30dに内装するバックフレーム31
dの一部で構成したことにより、部品点数を減らすこと
ができる。
【0036】図18乃至図21は、本発明の第5実施例
を示している。本実施例に係る車両用安全シート10e
では、シートバック30eの基端部に、高剛性の補強部
材40eを車幅方向に延ばして内装している。図18お
よび図19に示すように、シートバック30eに内装さ
れたバックフレーム31eは、パイプ部材を図示した形
状に折曲して形成されており、両側のサイド部33,3
3と、両サイド部33,33の上端間を結ぶ略U字形の
アッパ部32とを具備して成る。
【0037】図20および図21に示すように、両サイ
ド部33,33の下端は、それぞれ内側寄りに屈曲され
て固着部33b,33bを成しており、各固着部33b
には補強部材40eのクロスメンバ41eが一体的に溶
接されている。また、クロスメンバ41eの先端には円
板形の荷重入出力部42eが固結されている。他の構成
は第1実施例と同様であり、第1実施例と同種の部位に
ついては、同一符号を付し重複した説明を省略する。
【0038】本実施例では、略U字形のバックフレーム
31eとバー状の補強部材40eとにより枠形のフレー
ムを成しているから、バックフレームのアンダ部にクロ
スメンバを別途固着する場合に比して、部品点数を減ら
すことができる。
【0039】図22および図23は、本発明の第6実施
例を示している。本実施例に係る車両用安全シート10
fでは、シートクッション20fの後端部に内装した補
強部材40fの両端に、補強リブ45,45を設けたも
のである。図22および図23に示すように、補強リブ
45は直角三角形状であり、その直角を間にする二辺に
該当する端縁部が、それぞれ補強部材40fのクロスメ
ンバ41fと荷重入出力部42fとに溶接されている。
【0040】他の構成は第2実施例と同様であり、第2
実施例と同種の部位については、同一符号を付し重複し
た説明を省略する。本実施例では、補強部材40fの両
端に溶接した補強リブ45,45により、補強部材40
fの剛性をさらに高めることができる。
【0041】図24乃至図27は、本発明の第7実施例
を示している。本実施例に係る車両用安全シート10g
では、シートクッション20gの後端部に、側面衝突の
際に車体側壁側の一側部から受けた衝撃荷重を反対側の
他側部に伝達する高剛性の補強部材40gが車幅方向に
沿って内装されている。なお、第2実施例と同種の部位
については、同一符号を付し重複した説明を省略する。
【0042】図24および図25に示すように、シート
クッション20gにはクッションフレーム21が内装さ
れており、クッションフレーム21の後端部23に補強
部材40gが固設されている。補強部材40gは、車体
側壁側から車室内側にかけて斜め下方に傾きつつ座席の
横幅方向に延びる傾斜クロスメンバ46aと、その下側
で略水平にに延びる水平クロスメンバ46bとを有し、
各クロスメンバ46a,46bの両端には長円板形の荷
重入出力部42g,42gが固結されている。
【0043】それにより、本実施例では、図26に示す
ように、車両の側面衝突の際に、その衝撃エネルギーが
図中における白抜き矢印の方向から入力すると、補強部
材40gの一方の荷重入出力部42gに入力し、その衝
撃荷重は水平クロスメンバ46bを介して車幅方向に水
平に伝達されるのみならず、斜め下方に延びる傾斜クロ
スメンバ46aによって下方の車体フロアA側にも伝達
される。このように車両衝突の際、車両用安全シート1
0gの一側部が受けた衝撃エネルギーは、補強部材40
gにより、車両用安全シート10gの他側部の車体フロ
アA側に伝達される。
【0044】なお、前記各種実施例において、座席側方
に延出させた補強部材のクロスメンバの両端に固結する
荷重入出力部を配設すべき範囲は、図28に示すよう
に、シートクッション20の後端とシートバック30の
基端とを含む長円形の範囲Dであれば、リクライニング
装置の作動性や座り心地を損なうことなく、車両の側面
衝突に際し、その衝撃エネルギーを一方の座席側部から
他方の座席側部に確実に伝達でき、乗員の生存空間の確
保に効果があり、安全性を向上させることができる。ま
た、第2実施例から第7実施例に係る補強部材の荷重入
出力部にも第1実施例に示すゴム等により成形されたカ
バー部材43を被覆してもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明にかかる車両用安全シートによれ
ば、シートクッションの後端側及び傾動調整可能なシー
トバックの基端側の少なくとも一方に、側面衝突の際に
車体側壁側の座席の一側部から受けた衝撃荷重を反対側
の他側部に伝達する高剛性の補強部材を車幅方向に延ば
して内装し、座席側方に延出した補強部材の両端に荷重
入出力部を設けたから、シートバックのリクライニング
操作が可能であり、座り心地が向上し、使い勝手を良く
することができるとともに、車両の側面衝突に際して
は、その衝撃荷重を反対側に伝達でき乗員の生存空間の
確保に効果があり、安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車両用安全シートを
示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る車両用安全シートを
示す側面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る車両用安全シートの
バックフレーム及び補強部材を示す正面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る車両用安全シートの
バックフレーム及び補強部材を示す側面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る車両用安全シートの
シートバックを示す斜視図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る車両用安全シートの
補強部材の要部断面図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る車両用安全シートの
補強部材の組立図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る車両用安全シートの
補強部材の作用説明図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る車両用安全シートを
示す正面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る車両用安全シート
を示す側面図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る車両用安全シート
のクッションフレーム及び補強部材を示す側面図であ
る。
【図12】本発明の第2実施例に係る車両用安全シート
のクッションフレーム及び補強部材の片側半分を示す平
面図である。
【図13】本発明の第2実施例に係る車両用安全シート
のシートクッションを示す斜視図である。
【図14】本発明の第3実施例に係る車両用安全シート
を示す正面図である。
【図15】本発明の第3実施例に係る車両用安全シート
を示す側面図である。
【図16】本発明の第4実施例に係る車両用安全シート
を示す正面図である。
【図17】本発明の第4実施例に係る車両用安全シート
を示す側面図である。
【図18】本発明の第5実施例に係る車両用安全シート
を示す正面図である。
【図19】本発明の第5実施例に係る車両用安全シート
を示す側面図である。
【図20】本発明の第5実施例に係る車両用安全シート
のバックフレーム及び補強部材を示す正面図である。
【図21】本発明の第5実施例に係る車両用安全シート
のバックフレーム及び補強部材を示す側面図である。
【図22】本発明の第6実施例に係る車両用安全シート
を示す正面図である。
【図23】本発明の第6実施例に係る車両用安全シート
を示す側面図である。
【図24】本発明の第7実施例に係る車両用安全シート
を示す正面図である。
【図25】本発明の第7実施例に係る車両用安全シート
を示す側面図である。
【図26】本発明の第7実施例に係る車両用安全シート
のクッションフレーム及び補強部材を示す正面図であ
る。
【図27】本発明の第7実施例に係る車両用安全シート
のクッションフレーム及び補強部材を示す側面図であ
る。
【図28】本発明の各種実施例に係る車両用安全シート
の補足説明図である。
【符号の説明】
10a〜10g…車両用安全シート 20…シートクッション 30…シートバック 40a〜40g…補強部材 42a〜42g…荷重入出力部 50…リクライニング装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の側面衝突に際して、座席の横幅方向
    の変形を抑えつつ車体側壁側から受けた衝撃荷重を吸収
    して着座者の生存空間を確保することができる車両用安
    全シートにおいて、 シートクッションの後端側に、座席両側部に配したリク
    ライニング装置を介してシートバックの基端側を傾動角
    度調整可能に支持し、該シートクッションの後端側及び
    シートバックの基端側の少なくとも一方に、側面衝突の
    際に車体側壁側の座席の一側部から受けた衝撃荷重を反
    対側の他側部に伝達する高剛性の補強部材を車幅方向に
    延ばして内装し、 前記補強部材の両端を、前記リクライニング装置に近接
    させて座席側方に延出させ、該補強部材の両端に車両前
    後及び上下方向に延出する荷重入出力部を設けたことを
    特徴とする車両用安全シート。
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