JP2022179712A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突などの衝撃発生時に着座者の骨盤(腰部)の挙動を適切に制御し、着座者の脊椎に圧縮荷重が生じてしまうことを抑制することが可能な乗物用シートの提供。【解決手段】シートクッションS1を備えた乗物用シートであって、前記シートクッションS1は、シートクッションフレーム10と、前記シートクッションフレーム10の上に載置されたクッションパッド1bと、を有し、前記シートクッションフレーム10は、着座者の沈み込みを抑制する沈み込み抑制部材15を備え、前記沈み込み抑制部材15に脆弱部15aが設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に衝突などの衝撃発生時に着座者の沈み込みを抑制することが可能な乗物用シートに関する。
走行中の車両が前突した際には、シートに着座した着座者(乗員)の体が、シートベルトに拘束された状態でシートの表面上を前下方に滑り落ちるサブマリン現象が発生することがある。サブマリン現象を抑制するための対策としては、例えば特許文献1に記載されているように、シートクッションの前部の下側に沈み込み抑制のためにパイプ部材を設けた車両用シートが知られている。
特開2004-34797号公報
しかし、前突時に、乗員が沈み込んだ際に脊椎に圧縮荷重が生じるため乗員に負荷をかけてしまうことがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、衝突などの衝撃発生時に着座者に生じる衝撃を適切に吸収し、着座者の脊椎に圧縮荷重が生じてしまうことを抑制することが可能な乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、シートクッションを備えた乗物用シートであって、前記シートクッションは、シートクッションフレームと、前記シートクッションフレームの上に載置されたクッションパッドと、を有し、前記シートクッションフレームは、着座者の沈み込みを抑制する沈み込み抑制部材を備え、前記沈み込み抑制部材に脆弱部が設けられていることにより解決される。
上記のように構成された本発明のシートクッションでは、前突時に、着座者が沈み込んだ際に、沈み込み抑制部材が脆弱部で変形することで、着座者に生じる衝撃の吸収に寄与する。したがって、着座者の脊椎に圧縮荷重が生じてしまうことが抑制される。
また、上記の構成において、前記シートクッションフレームは、一対のサイドフレームを有し、前記沈み込み抑制部材は前記一対のサイドフレームに架設されているとよい。
上記の構成では、沈み込み抑制部材がシート幅方向においてその両端が一対のサイドフレームに架設されているため、取付け剛性が向上する。
また、上記の構成において、前記沈み込み抑制部材は着座者の大腿部を支持するパンフレームであるとよい。
上記の構成では、通常着座時は乗員を支持可能な面積が増え、前突時は衝撃吸収に寄与させることが可能となる。
また、上記の構成において、前記沈み込み抑制部材は前記クッションパッド内に設けられているとよい。
上記の構成では、シートフレームの構造を通常と同様に簡素なものとすることが可能であり、乗物用シートを組み立てるときの作業性向上に寄与しつつ、前突時には衝撃の吸収に寄与させることが可能となる。
また、上記の構成において、前記乗物用シートの高さ位置を調整するための高さ調整機構を備え、前記高さ調整機構の高さ位置を維持するリンク部に脆弱部が設けられているとよい。
上記の構成では、前突時に着座者が沈み込んだ際に、衝撃吸収に寄与する脆弱部が増えることで、着座者に生じる衝撃がより一層抑制される。
また、上記の構成において、前記沈み込み抑制部材は第一の沈み込み抑制部材であり、前記第一の沈み込み抑制部材とは異なる第二の沈み込み抑制部材を備え、前記第二の沈み込み抑制部材にも脆弱部が設けられているとよい。
上記の構成では、前突時に着座者が沈み込んだ際に、衝撃吸収に寄与する脆弱部が増えることで、着座者に生じる衝撃がより一層抑制される。
また、上記の構成において、前記第一の沈み込み抑制部材は、前記第二の沈み込み抑制部材と前記乗物用シートの前後方向において離間して設けられているとよい。
上記の構成では、乗物用シートの前後方向における広い範囲で衝撃吸収が生じるため、着座者に生じる衝撃がより一層抑制される。
また、前記第一の沈み込み抑制部材は、前記乗物用シートの上下方向において前記第二の沈み込み抑制部材に対して少なくとも一部が重なるように配置されているとよい。
上記の構成では、第一の沈み込み抑制部材と第二の沈み込み抑制部材がシート上下方向で重なっているため、前突時に着座者が沈み込んだ際に、衝撃吸収量を増加させることが可能となる。
また、上記の構成において、前記第一の沈み込み抑制部材は、前記乗物用シートの上下方向において前記第二の沈み込み抑制部材に対して重ならないように配置されているとよい。
上記の構成では、乗物用シートの前後方向における広い範囲で衝撃吸収が生じるため、着座者に生じる衝撃がより一層抑制される。
また、上記の構成において、前記乗物用シートの高さ位置を調整するための高さ調整機構を備え、前記高さ調整機構の高さ位置を維持するリンク部に脆弱部が設けられているとよい。
上記の構成では、前突時に着座者が沈み込んだ際に、衝撃吸収に寄与する脆弱部が増えることで、着座者に生じる衝撃がより一層抑制される。
本発明の乗物用シートによれば、前突時に、着座者が沈み込んだ際に、沈み込み抑制部材が脆弱部で変形することで、着座者に生じる衝撃の吸収に寄与する。したがって、着座者の脊椎に圧縮荷重が生じてしまうことが抑制される。
また、本発明の乗物用シートによれば、沈み込み抑制部材がシート幅方向においてその両端が一対のサイドフレームに架設されているため、取付け剛性が向上する。
また、本発明の乗物用シートによれば、通常着座時は乗員を支持可能な面積が増え、前突時は衝撃吸収に寄与させることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、シートフレームの構造を通常と同様に簡素なものとすることが可能であり、乗物用シートを組み立てるときの作業性向上に寄与しつつ、前突時には衝撃の吸収に寄与させることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、前突時に着座者が沈み込んだ際に、衝撃吸収に寄与する脆弱部が増えることで、着座者に生じる衝撃がより一層抑制される。
また、本発明の乗物用シートによれば、乗物用シートの前後方向における広い範囲で衝撃吸収が生じるため、着座者に生じる衝撃がより一層抑制される。
また、本発明の乗物用シートによれば、第一の沈み込み抑制部材と第二の沈み込み抑制部材がシート上下方向で重なっているため、前突時に着座者が沈み込んだ際に、衝撃吸収量を増加させることが可能となる。
本発明の第一乃至第四の実施形態に係る車両用シートの外観図である。 本発明の第一の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームの斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る車両用シートのパンフレームを除いた状態のシートクッションフレームの斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームの上面図である。 図1のA-A断面図であって、本発明の第一の実施形態に係る第一及び第二の沈み込み抑制部材の位置関係を示す説明図である。 図1のB-B断面図であって、本発明の第一の実施形態に係る第一及び第二の沈み込み抑制部材の位置関係を示す説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームの斜視図である。 図1のA-A断面図であって、本発明の第二の実施形態に係る第一及び第二の沈み込み抑制部材の位置関係を示す説明図である。 本発明の第三の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームの斜視図である。 本発明の第三の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームの上面図である。 図1のA-A断面図であって、本発明の第三の実施形態に係る第一及び第二の沈み込み抑制部材の位置関係を示す説明図である。 本発明の第四の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームの斜視図である。 本発明の第四の実施形態に係る車両用シートの高さ調整機構を示す説明図である。 高さ調整機構のリンク部材を示す説明図である。 高さ調整機構のリンク部材に設けられた脆弱部を示す説明図である。 本発明の第1の変形例に係る車両用シートのシートフレームの斜視図である。 本発明の第1の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第1の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第1の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第2の変形例に係る車両用シートのシートフレームの斜視図である。 本発明の第2の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第2の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第2の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第3の変形例に係る車両用シートのシートフレームの斜視図である。 本発明の第3の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第3の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第3の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第4の変形例に係る車両用シートのシートフレームの斜視図である。 本発明の第4の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第4の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第4の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第5の変形例に係る車両用シートのシートフレームの斜視図である。 本発明の第5の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第5の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の第5の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおける衝撃吸収部材の配置を説明するための模式図である。
以下、図1乃至図20Dを参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係る乗物用シートについて説明する。本実施形態に係る乗物用シートとして、車両に搭載される車両用シートを例に挙げて説明することとするが、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートであってもよい。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本明細書における方向を示す用語に関し、図1のように各方向を定義する。具体的には、以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致している。
[1.車両用シートSの構成]
本実施形態に係る車両用シートSは、図1に図示した外観を有している。なお、図1中、車両用シートSの一部(具体的には、シートクッションS1の前端角部)については、図示の都合上、トリムカバー1aを外した構成にて図示している。
車両用シートSは、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッションS1、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバックS2、及び、シートバックS2の上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレストS3を主な構成要素として有する。シートクッションS1は、図2に示す骨格となるシートクッションフレーム10にクッションパッド1bを載置し、更にクッションパッド1bをトリムカバー1aで覆うことで構成されている。シートバックS2は不図示のシートバックフレームに不図示のクッションパッドを載置して、トリムカバー1aで覆うことで構成されている。ヘッドレストS3は、不図示の芯材に不図示のパッド材を配して、トリムカバー1aで被覆して形成されている。
シートクッションS1やシートバックS2のクッションパッドはウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材である。シートクッションS1のトリムカバー1aには、シートクッション右側に設けられ前後方向に延在する第一の吊りこみ部2a(右側吊りこみ部)、シートクッション左側に設けられ前後方向に延在する第二の吊りこみ部2b(左側吊りこみ部)、シートクッション前側に設けられシート幅方向に延在する第三の吊りこみ部2c(前側吊りこみ部)、シートクッション後側に設けられシート幅方向に延在する第四の吊りこみ部2d(後側吊りこみ部)がそれぞれ設けられている。また、後述するように、クッションパッド1bの各吊りこみ部2a~2dに対応する位置には、厚みが周囲よりも薄く形成された薄肉部がそれぞれ設けられている。
[2.第一の実施形態のシートクッションフレーム]
図2及び3を参照しながら、本発明の第一の実施形態に係るシートクッションフレーム10の構成について説明する。シートクッションフレーム10は不図示の脚部で支持されており、この脚部には、インナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後方向において位置調整可能なスライド式に組み立てられている。またシートクッションフレーム10の後端部は、不図示のリクライニング機構を介して不図示のシートバックフレームと連結されている。
本実施形態において、シートクッションフレーム10は、図2に示すように、上方から見たときに略方形枠状の外形形状をなす。そして、シートクッションフレーム10は、シート幅方向左右の端部をそれぞれ構成する一対のサイドフレーム11と、シートクッションフレーム10の前端部を構成するパンフレーム12と、左右のサイドフレーム11を後端部において連結する連結パイプ13(パイプフレーム)と、を主たる構成要素とする。
2本(一対)のサイドフレーム11は、シートクッションフレーム10の幅を規定するため、左右方向に離間して配設されており、前後方向に延在するように配設されている。そして、サイドフレーム11の後方側に連結パイプ13が取り付けられており、連結パイプ13によって左右のサイドフレーム11が後方側で連結される。
また、パンフレーム12は、一対のサイドフレーム11の前方側に固着接合されており、パンフレーム12によって左右のサイドフレーム11が前方側で連結される。より詳細には、パンフレーム12左右方向の端部は、それぞれ、溶接などの固定手段によってサイドフレーム11に設けられたフランジ11aに固定されている。
パンフレーム12は、主として着座者(乗員)の大腿部を支持するためのものであり、その上面がほぼ平坦な略矩形形状に形成された金属製の板材から形成されるフレームである。パンフレーム12は、図2及び後述する図5に示すように、前方端部が下方に折曲された前方折曲部12aと、後端部12eにおいて下方に折曲された後方折曲部12bを備えている。また、前方折曲部12aと後方折曲部12bとの間には、上面がほぼ平坦である支持面12cが備えられている。なお、この支持面12cの左右方向の端部は、それぞれサイドフレーム11のフランジ11aに固定される(図2)。
パンフレーム12の前方折曲部12aの下方端部には、トリムカバー1aの端部が係止される。なお、トリムカバー1aと前方折曲部12aとの係止手段は、トリムコード等、公知の手法が用いられる。なお、図2に示すように、パンフレーム12の上面には凸部12dが設けられている。
次に、パンフレーム12を除いた状態のシートクッションフレーム10を示す図3を図2とともに参照して、説明を行う。パンフレーム12の後端部12eよりも後方には、前方スプリング14a及び後方スプリング14b(支持部材)が配設されている。前方スプリング14a及び後方スプリング14bは、左右のサイドフレーム11間に横架されており、前方スプリング14a及び後方スプリング14bの両端部は、サイドフレーム11に設けられた係止部11bにそれぞれ係止される。係止部11bは、前後方向に離間した二つの孔の間の部分として形成されており、その孔によって挟まれる部分がサイドフレーム11の内側に向かって膨出するように構成されている。そして、一方の孔から前方スプリング14aまたは後方スプリング14bの端部を差し込み、膨出した部分にスプリングの一部を沿わせたのち、端部を他方の孔に挿通させている。
前方スプリング14a及び後方スプリング14bは、シートクッションフレーム10を真上から見たとき(すなわち、平面視)、互いに所定距離離間し、延在方向が略平行となるように配設されている。また、前方スプリング14aと後方スプリング14bとの間(所定距離離間した空間)において、着座者の坐骨結節に相当する位置が支持されるように構成される。すなわち、前方スプリング14a及び後方スプリング14bは、少なくとも坐骨結節の直下位置に配設されない程度に、互いに離間して配設される。
前方スプリング14a及び後方スプリング14bは、波状(ジグザグ形状)等に形成された線状の部材であり、主として着座者の臀部を支持する。そして、前方スプリング14a及び後方スプリング14bの端部はそれぞれ左右のサイドフレーム11に軸支されており、前方スプリング14a及び後方スプリング14bの上方にクッションパッド1bが載置される。つまり、前方スプリング14a及び後方スプリング14bはクッションパッド1bを支持する支持部材として機能する。
図3に示すように、本実施形態のシートクッションフレーム10には、車両が前突した際に、車両用シートSに着座した着座者の体が前下方に滑り落ちるサブマリン現象を抑制するためのサブマリンパイプ15(第一の沈み込み抑制部材)が設けられている。サブマリンパイプ15は前方スプリング14aよりも前方の位置において、左右のサイドフレーム11の間に設けられている。また、サブマリンパイプ15はパンフレーム12の後端部12eおよび後方折曲部12bよりも前方の位置に配置されている。さらに、サブマリンパイプ15は、パンフレーム12の下方の位置、具体的にはパンフレーム12の支持面12cや凸部12dの下方の位置に配置されている。
前突などの衝撃発生時には、着座者が沈み込み、着座者の脊椎に圧縮荷重が生じてしまうことがある。本実施形態のシートクッションフレーム10には、前突などの衝撃発生時に、着座者の沈み込みに伴って生じる衝撃を抑制するために、第一の沈み込み抑制部材であるサブマリンパイプ15に脆弱部15aが設けられている。脆弱部15aは、サブマリンパイプ15の中央付近の位置に設けられた径が細くなっている部分である。前突時に、着座者が沈み込んだ際に、サブマリンパイプ15が脆弱部15aで変形することで、着座者に生じる衝撃の吸収に寄与する。したがって、着座者の脊椎に圧縮荷重が生じてしまうことが抑制される。
また、脆弱部15aが設けられたサブマリンパイプ15は、左右のサイドフレーム11に架設されており、取付け剛性を備えるとともに、適切に衝撃吸収に寄与することが可能となる。
[3.シートクッションパッドに設けられる第二の沈み込み抑制部材]
以下、本実施形態に係るシートクッションS1のクッションパッド1bに設けられる第二の沈み込み抑制部材について、図4乃至6を参照しながら説明する。図4は、シートクッションフレーム10の上面図であり、図5は図1のA-A断面図、図6は図1のB-B断面図である。
本実施形態に係るシートクッションS1のクッションパッド1bに設けられる第二の沈み込み抑制部材の例として、プレート部材17を例として説明する。プレート部材17は、クッションパッド1bの中に設けられた板状の樹脂成形品である。クッションパッド1bを構成する基材(ウレタン材料であるウレタン発泡体)にプレート部材17がインサートされた状態で射出成型されている。プレート部材17はクッションパッド1bと一体成形されて一体化しているため、成形されたクッションパッド1bにプレート部材17を別途取り付ける必要がないため、作業性が向上するという利点を有する。
プレート部材17は、脆弱部として、衝撃によって荷重がかかると圧潰する中空構造や、気泡緩衝材に設けられる円柱状の突起に空気を閉じ込めた構造などを有しており、前突などの衝撃発生時に、着座者の沈み込みに伴って生じる衝撃を吸収可能に構成されている。
図4にシートクッションフレーム10の上面図を示すように、プレート部材17は、前方の前端面17aと、後方の後端面17bと、右側のサイドフレーム11と対向する右端面17cと、左側のサイドフレーム11と対向する左端面17dと、を有している。また、図5に示すように、プレート部材17は上面部17e及び下面部17fを有している。
シートクッションフレーム10を上側から見た平面視において、図4及び5に示すように、プレート部材17は、上下方向においてクッションパッド1bを支持する支持部材である前方スプリング14a及び後方スプリング14bに対して少なくとも一部が重なるように配置されている。また、シート前後方向において、プレート部材17の前端面17aがサブマリンパイプ15(第一の沈み込み抑制部材)の後端よりも後方に位置するように構成されている。
図5に示すように、プレート部材17は、上下方向においてクッションパッド1bに設けられた前方薄肉部1cと追加パイプ16の間に位置するように配置されている。また、図6に示すように、プレート部材17は、シート幅方向(シート左右方向)において、クッションパッド1bの左右の薄肉部、つまり右側薄肉部1eと左側薄肉部1fの間(左右の薄肉部に対してシート中央側)に設けられている。換言すると、プレート部材17は、シート幅方向(シート左右方向)において、トリムカバー1aに設けられた左右の吊りこみ部、つまり第一の吊りこみ部2aと第二の吊りこみ部2bの間(左右の吊りこみ部に対してシート中央側)に設けられている。
本実施形態のシートクッションフレーム10では、プレート部材17がこのような位置に配置されているため、前突時に着座者が沈み込んだときに、プレート部材17によって着座者に生じる衝撃が適切に吸収される。したがって、着座者の脊椎に圧縮荷重が生じてしまうことが抑制される。
ここで、プレート部材17が衝突に伴って変位した際にサブマリンパイプ15に衝撃を伝達するように構成されていると、衝撃が効果的に吸収されるため好ましい。例えば、図4において、プレート部材17の前端面17aがサブマリンパイプ15よりも前方に位置するように構成して、プレート部材17がサブマリンパイプ15にまたがるように設けることも可能である。このとき、衝突に伴って着座者が沈み込んだ際に、サブマリンパイプ15とプレート部材17の両方によって、衝撃が吸収されるため、シート前後方向における広い範囲で効果的に衝撃を吸収することが可能となる。したがって、着座者の脊椎に生じる圧縮荷重を抑制することが可能となる。
なお、サブマリンパイプ15(第一の沈み込み抑制部材)とプレート部材17(第二の沈み込み抑制部材)の位置関係については適宜変更可能であり、サブマリンパイプ15がシート上下方向においてプレート部材17に対して少なくとも一部が重なるように配置されている(換言するとプレート部材17の前端面17aがサブマリンパイプ15の後端部よりも前方に位置するように配置されている)と、前突時に着座者が沈み込んだ際に、衝撃吸収量を増加させることが可能となる。
また、サブマリンパイプ15がシート上下方向においてプレート部材17に対して重ならないように配置されている(換言するとプレート部材17の前端面17aがサブマリンパイプ15の後端部よりも後方に位置するように配置されている)と、シート前後方向における広い範囲で衝撃吸収を生じさせることが可能となる。
[4.第二の実施形態のシートクッションフレーム]
第一の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームは、第一の沈み込み抑制部材としてのサブマリンパイプに衝撃吸収のための脆弱部15aを設けた例を説明したが、第二の実施形態では、沈み込み抑制部材として機能する着座者の大腿部を支持するパンフレームに衝撃吸収のための脆弱部を設けた例を説明する。
以下、本発明の第二の実施形態に係るシートクッションフレームについて図7及び8を参照して説明する。第一の実施形態と異なる構成のみ説明し、それ以外の構成については、第一の実施形態の構成と同様であるため、説明を省略する。
図7に、第二の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレーム10Xの斜視図を示す。シートクッションフレーム10Xのパンフレーム12は、箱状に形成された脆弱部12fを有している。脆弱部12fは、パンフレーム12の後端部12eから下方に折曲された後方折曲部12bをその一部として形成されている。
前突時に着座者が沈み込んだときに、脆弱部12fが圧潰することによって着座者に生じる衝撃が適切に吸収される。衝撃によって荷重がかかると圧潰する蛇腹構造や、気泡緩衝材に設けられる円柱状の突起に空気を閉じ込めた構造などを脆弱部12fに設けると、効果的に衝撃を吸収することが可能となる。したがって、着座者の脊椎に圧縮荷重が生じてしまうことが抑制される。
[5.第三の実施形態のシートクッションフレーム]
第一の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレームは、第一の沈み込み抑制部材としてサブマリンパイプを備えた例(例えばフロントシートのシートクッションフレーム)を説明したが、第三の実施形態では、サブマリンパイプを備えていないシートクッションフレーム(フロントシートのシートクッションフレームや、リアシートのシートクッションフレーム)を説明する。
以下、本発明の第三の実施形態に係るシートクッションフレームについて図9乃至11を参照して説明する。第一の実施形態と異なる構成のみ説明し、それ以外の構成については、第一の実施形態の構成と同様であるため、説明を省略する。
図9に、第三の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレーム10Yの斜視図を示す。シートクッションフレーム10Yはサブマリンパイプに相当する部材を備えていない点で第一の実施形態と異なっている。第二の実施形態に係るシートクッションフレーム10Yは、クッションパッド1bの下方に脆弱部が設けられたプレート部材17を有しており、前突時に、プレート部材17が下方へと変位した場合に、プレート部材17が、シートクッションフレーム10Yや車体に設けられる脆弱部を備える沈み込み抑制部材と接触し、プレート部材17および脆弱部を備える沈み込み抑制部材によって着座者に生じる衝撃が吸収されるように構成されている。
シートクッションフレーム10Yに設けられる沈み込み抑制部材の例としては、脆弱部18aが設けられたフレーム片18など、衝撃を吸収可能な脆弱部を備えるものであればよいが、これに限定されるものではない。また、フレーム片18は、前方スプリング14aよりも前方の位置において左右のサイドフレーム11の間に設けられている。
図10に示すように、シートクッションフレーム10Yをシート上下方向の上側から見た平面視において、プレート部材17がフレーム片18よりも上方の位置に配置されている。また、シート前後方向において、プレート部材17の前端面17aがフレーム片18よりも前方に位置するように構成されている。
第二の実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレーム10Yによれば、前突時に着座者が沈み込んだときに、プレート部材17が下方へと変位し、沈み込み抑制部材(フレーム片18)と接触することで、プレート部材17やフレーム片18に設けられた脆弱部が変形し、衝撃が吸収されることで、着座者に生じる衝撃が抑制される。詳細には、図11に示すように、プレート部材17の下面部17fが、沈み込み抑制部材(フレーム片18)と接触し、プレート部材17やフレーム片18に設けられた脆弱部が変形し、衝撃を吸収することで、着座者に生じる衝撃が抑制される。したがって、着座者の脊椎に生じる圧縮荷重を抑制することが可能となる。
[6.第四の実施形態のシートクッションフレーム]
また、シートクッションの高さ調整機構を備えた車両用シートにおいて、前突時に着座者に生じる衝撃を吸収するために、高さ調整機構の一部に脆弱部を設けることも可能である。以下、高さ調整機構の一部に脆弱部を設けた本発明の第四の実施形態に係るシートクッションフレームについて図12乃至15を参照して詳細に説明する。
図12に示すシートクッションフレーム10Zは、上方から見たときに方形枠状の外形形状を有しており、シート幅方向左端部及び右端部に位置するサイドフレーム11と、シートクッションフレーム10の前端部を構成するパンフレーム12と、を主たる構成要素とする。また、サイドフレーム11の後端部の上方部分は、不図示のシートバックサイドフレームの下端部に取り付けられている。
また、サイドフレーム11の後端部の下方部分同士は、図12に示すように、シート幅方向に沿って延出する部材によって連結されている。この部材は、中空部材としての連結パイプ24であり、具体的には丸パイプからなる。また、連結パイプ24のシート幅方向における両端部は、筒状部材としての端部スリーブ28L及び端部スリーブ28Rを介して左右のサイドフレーム11に支持されている。
また、左右のサイドフレーム11の間には、支持部材としてのスプリング25(Sバネ)がシート幅方向に複数並べられて設けられている。このスプリング25は、シート前後方向に長く延出している。また、スプリング25の前端部は、パンフレーム12の上端面に固定されている。また、スプリング25の後端部は、左右のサイドフレーム11の間に配置された係合フック26とL字アングル状の固定ブラケット27によって上述の連結パイプ24に留められている。
本実施形態の車両用シートSは、シートクッションS1の高さを調整するための高さ調整機構40を備えている。この高さ調整機構40は、上下方向においてシートクッションフレーム10Zとスライドレール機構30のアッパレール32Lとの間に配置されている。そして、乗員が高さ調整操作(例えば、不図示の昇降ボタンを押す操作)を実行すると、高さ調整機構40の可動部(詳細には、後述する主動リンク41や従動リンク43等)が動作する。これにより、シートクッションS1を含むシート本体の高さが調整されることになる。
以下、本実施形態に係る高さ調整機構40の構成について図13を参照しながら説明する。図13に示すように、高さ調整機構40は、主動リンク41と、ピニオンギア42と、従動リンク43とを有する。主動リンク41及び従動リンク43は、シートクッションS1と共に前後方向及び上下方向に揺動する。
また、主動リンク41は、金属製の板部材からなり、シートクッションフレーム10Zを構成するサイドフレーム11のうち、シート幅方向外側のサイドフレーム側に配置されている。また、主動リンク41の長手方向一端部は、アッパレール32Lの上面に設置されたリンク支持部32aにピボットピン41bを介して揺動自在に支持されている。また、主動リンク41の長手方向他端部は、図13に示すように略扇状の外形形状をなしている。さらに、略扇状となった主動リンク41の長手方向他端部の前端部にはギア歯が形成されている。つまり、主動リンク41の長手方向他端部は、セクタギア41aを構成しており、図13に示すようにピニオンギア42と噛み合っている。ピニオンギア42は、シートクッションフレーム10Zに設けられたサイドフレーム11に対して回転自在に取り付けられている。また、ピニオンギア42は、サイドフレーム11に取り付けられた駆動モータと連結している。なお、主動リンク41、セクタギア41a、ピニオンギア42を含み、高さ調整機構40を主に動作させる機構部分を主動部40Mとし、主動部40Mによる動作に従動してシートの高さを調整する機構部分を従動部とする。
従動リンク43(高さ調整機構40の従動部に相当)は、金属製の板部材からなり、主動リンク41の揺動動作に従動して揺動するリンクである。従動リンク43は、シートクッションフレーム10Zのサイドフレーム11及びアッパレール32Lのそれぞれに対して揺動自在に支持されている。具体的に説明すると、従動リンク43の長手方向一端部は、図13に示すように、アッパレール32Lの上面に設置されたリンク支持部32bにピボットピン43aを介して揺動自在に支持されている。また、従動リンク43の長手方向他端部は、図13に示すように、サイドフレーム11の下端部にピボットピン43bを介して揺動自在に支持されている。
以上のように構成された高さ調整機構40の動作について説明すると、シート着座者である乗員が高さ調整操作(例えば、不図示の昇降ボタンを押す操作)を実行することにより、ピニオンギア42に連結した駆動モータが駆動してピニオンギア42が回転する。ピニオンギア42が回転すると、ピニオンギア42とセクタギア41aとの噛み合い位置が変化する。これに伴って、主動リンク41及び従動リンク43が揺動する。このとき、主動リンク41に溶接されている端部スリーブ28L,28R、及び端部スリーブ28L,28Rに嵌め込まれた連結パイプ24が一体的に揺動するようになる。これにより、シートクッションフレーム10Zのサイドフレーム11は、連結パイプ24と端部スリーブ28L及び端部スリーブ28Rに対して、これらの中心軸を回動中心として相対的に回動するようになる。この結果、シートクッションフレーム10Zが昇降し、シート本体の高さが調整されるようになる。
図14及び図15に示すように、乗物用シートの高さ位置を調整するための高さ調整機構40の高さ位置を維持するリンク部を構成するリンク支持部32bに脆弱部33が設けられている。脆弱部33は、リンク支持部32bに長孔を設けることで形成されており、前突時にピボットピン43aが脆弱部33を裂くようにして長孔に侵入することで、衝撃が吸収されるようになっている。リンク部に脆弱部を設ける方法は、これに限定されるものではなく、前突時に着座者が沈み込んだ際に、着座者に生じる衝撃を吸収可能であればよい。
[7.変形例]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。以下においては、本実施形態に係るシートクッションフレーム及びシートクッションの変形例について説明する。
上記実施形態では、サブマリンパイプ15(第一の沈み込み抑制部材)を直線状のパイプ部材として形成し、一部の径を小さくして脆弱部15aを設けた例を示したが、パイプ部材の一部に切込みや凹部、切欠きを設けたり、肉厚を薄くしたり、パイプ部材のシート幅方向の中央部分の材質をその周囲よりも柔らかくしたりして脆弱部を形成してもよい。また、サブマリンパイプ15の断面形状の一辺が他の辺に対してシート前後方向の後方又は前方に向かうに従い傾斜するように構成してもよい。さらに、パイプ部材を、2つの部材を連結して形成したり、強度の異なる2つの半割形状の部材を接合したりして脆弱部を形成してもよい。
上記実施形態では、クッションパッドとプレート部材を一体成形により一体化した例を示したが、これに限定されるものではなく、クッションパッドに凹部を設け、該凹部にプレート部材を収容するようしてもよい。また、プレート部材を用いると軽量化の観点から好ましいが、樹脂の代わりに脆弱部が設けられた金属製のプレート部材や、板状に成形された硬質ウレタン等、樹脂製以外のものを用いてもよい。
上記実施形態では、プレート部材17をクッションパッド1bと一体成形することで一体化した例を示したが、クッションパッドへの取り付けの手法は、これに限定されるものではなく、クッションパッドの下面に貼着された裏打ち材としての粗毛布にプレートを取り付けてもよい。このとき、プレートのクッションパッドと接する側の面(上面)や端部に細かな凹凸を設けることで、プレートがクッションパッドの下面から脱落してしまうことが抑制される。
プレート部材17の形状は、扁平なものに限定されることなく、左右方向(シート幅方向)に湾曲する湾曲形状を有していてもよい。具体的には、プレート部材17の右端面17c及び左端面17dがプレート部材17の中央部分よりも下方または上方に位置するように湾曲する形状としてもよい。また、プレート部材17が前後方向に湾曲する湾曲形状を有していてもよい。具体的には、プレート部材17の前端面17a及び後端面17bがプレート部材17の中央部分よりも下方または上方に位置するように湾曲する形状としてもよい。さらに、プレート部材17の左右の側部(右端面17c及び左端面17d)を薄くしたり、中央部分を薄くすることも可能である。
上記実施形態では、プレート部材17がクッションパッド1bに設けられる例を示したが、プレート部材がクッションパッド以外に設けられていてもよい。具体的には、プレート部材の左右の端部をそれぞれ左右のサイドフレーム11に引っ掛けるなどして取り付け、プレートの下面を前方スプリング14aや後方スプリング14bによって支持することでシートクッションに設置してもよい。
上記実施形態では、クッションパッドに設けられる第二の沈み込み抑制部材としてプレート部材を用いた例を説明したが、第二の沈み込み抑制部材の態様はこれに限定されるものではない。例えば、クッションパッドの下面に貼着された、ウレタン基材よりも硬度の高い裏打ち材としての粗毛布を第二の沈み込み抑制部材としてもよい。また、第二の沈み込み抑制部材が下方へと変位したときに、フレーム部材、車体などと接触する部分、具体的には、粗毛布などの裏打ち材のフレーム部材、車体などと対向する部分に脆弱部を設けてもよい。裏打ち材としては粗毛布、フェルト、プレスフェルト、又は不織布を用いることが可能であるが、これらの裏打ち材の一部の領域を適宜加工することで脆弱部を設ければよい。
上記実施形態では、図2に示すシートクッションフレームにプレート部材を適用した例を示したが、他のシートフレームにプレート部材(沈み込み抑制部材、高硬度部、衝撃吸収部材)を適用することも可能である。以下、変形例(第1~第5の変形例)に係る車両用シートのシートフレームについて、図16A乃至図20Dを参照して説明をする。なお、図16A乃至図20Dでは、プレート部材の厚みを省略して図示している。
(第1の変形例に係る車両用シートのシートフレーム)
まず、図16Aを参照しながら、シートフレームの構成の概要について説明する。図16Aに示されるように、シートフレームS100は、主にシートクッションフレーム110及びシートバックフレーム120により構成される。シートクッションフレーム110は、車両用シートにおける着座部分の骨格をなし、シートバックフレーム120は、車両用シートにおける背もたれ部分の骨格をなす。
シートクッションフレーム110は、上方から見たときに方形枠状の外形形状をなしている。そして、シートクッションフレーム110は、シート幅方向における端部を構成するサイドフレーム111,112と、シートクッションフレーム110の前端部を構成するパンフレーム113と、右のサイドフレーム111と左のサイドフレーム112の後端部を連結する連結パイプ114とを主たる構成要素とする。
図16Aに示すように、パンフレーム113よりも後方の位置において、左右のサイドフレーム111,112の間にサブマリンパイプ115が設けられている。また、支持部材としてのスプリング116がシート前後方向に延在するように配置されている。具体的には、スプリング116の前方の端部をサブマリンパイプ115に取り付け、スプリング116の後方の端部を連結パイプ114に取り付けることで、シート前後方向にスプリング116(支持部材)が配置されている。
シートバックフレーム120は、図16Aに示すように、左右に離間して配置され長手方向(上下方向)に延在する右のサイドフレーム121及び左のサイドフレーム122と、このサイドフレーム121,122の上端部を連結する板状の上部フレーム123と、シートクッションフレーム110とシートバックフレーム120とを回動可能に連結する連結パイプ124と、サイドフレーム121,122の下端部を連結する下部フレーム125(ロアメンバー)とにより枠状に構成されている。上部フレーム123には、ピラー支持部が設けられ、ピラー支持部には、ヘッドレストピラーが挿入され、ヘッドレストが取り付けられる。
枠状に形成されたシートバックフレーム120の内側には、乗員の上体を支持して沈み込みを抑制する受圧部材126が配置されている。受圧部材126は、樹脂などで形成された板状の部材である。図16Aに示すように、受圧部材126は、連結ワイヤ127によって上部フレーム123と下部フレーム125に連結されている。
シートフレームS100に対するプレート部材の配置例を、図16B乃至16Dを参照して説明する。図16Bに示す例では、プレート部材117aが、シートクッションフレーム110のシート前後方向及びシート幅方向において、スプリング116(支持部材)と重なるように配置されている。また、プレート部材117bが、シートバックフレーム120のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材126と重なるように配置されている。
図16Cに示す例では、プレート部材117aが、シートクッションフレーム110のシート前後方向及びシート幅方向において、スプリング116(支持部材)及びサブマリンパイプ115と重なるように配置されている。また、プレート部材117bが、シートバックフレーム120のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材126と重なるように配置されている。
図16Dに示す例では、プレート部材117aが、シートクッションフレーム110のシート前後方向及びシート幅方向において、スプリング116(支持部材)、サブマリンパイプ115及びパンフレーム113と重なるように配置されている。また、プレート部材117bが、シートバックフレーム120のシート上下方向及びシート幅方向において、下部フレーム125(ロアメンバー)及び受圧部材126と重なるように配置されている。
(第2の変形例に係る車両用シートのシートフレーム)
まず、図17Aを参照しながら、第2の変形例に係るシートフレームの構成の概要について説明する。図17Aに示されるように、シートフレームS200は、主にシートクッションフレーム210及びシートバックフレーム220により構成される。シートクッションフレーム210は、車両用シートにおける着座部分の骨格をなし、シートバックフレーム220は、車両用シートにおける背もたれ部分の骨格をなす。
シートクッションフレーム210は、上方から見たときに矩形状の外形形状をなしている。そして、シートクッションフレーム210は、シート幅方向における端部を構成するサイドフレーム211,212と、シートクッションフレーム210の前端部から後端部を構成するパンフレーム213と、を主たる構成要素とする。図17Aに示すように、パンフレーム213は底面214を有している。
シートバックフレーム220は、図17Aに示すように、左右に離間して配置され長手方向(上下方向)に延在する右のサイドフレーム221及び左のサイドフレーム222と、このサイドフレーム221,222の上端部を連結する上部フレーム223と、シートクッションフレーム210とシートバックフレーム220とを回動可能に連結する連結パイプ224と、により枠状に構成されている。上部フレーム223には、ピラー支持部が設けられ、ピラー支持部には、ヘッドレストピラーが挿入され、ヘッドレストが取り付けられる。
枠状に形成されたシートバックフレーム220の内側には、乗員の上体を支持して沈み込みを抑制する受圧部材225,226が配置されている。受圧部材225は、樹脂などで形成された板状の部材である。また、受圧部材226は、面状ばね(プルマフレックス)からなり、上部フレーム223にワイヤ等で吊られた状態で保持されている。
シートフレームS200に対するプレート部材の配置例を、図17B乃至17Dを参照して説明する。図17Bに示す例では、プレート部材217aが、シートクッションフレーム210のシート前後方向及びシート幅方向において、パンフレーム213の底面214と重なるように配置されている。また、プレート部材217bが、シートバックフレーム220のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材226と重なるように配置されている。
図17Cに示す例では、プレート部材217aが、シートクッションフレーム210のシート前後方向において、パンフレーム213の底面214及び前方部分と重なるように配置されている。また、プレート部材217bが、シートバックフレーム220のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材225及び受圧部材226の両方と重なるように配置されている。
図17Dに示す例では、プレート部材217aが、シートクッションフレーム210のシート前後方向及びシート幅方向において、パンフレーム213の底面214を含む全体と重なるように配置されている。また、プレート部材217bが、シートバックフレーム220のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材225及び受圧部材226の両方と重なるように配置されている。
(第3の変形例に係る車両用シートのシートフレーム)
まず、図18Aを参照しながら、第3の変形例に係るシートフレームの構成の概要について説明する。図18Aに示されるように、シートフレームS300は、主にシートクッションフレーム310及びシートバックフレーム320により構成される。シートクッションフレーム310は、車両用シートにおける着座部分の骨格をなし、シートバックフレーム320は、車両用シートにおける背もたれ部分の骨格をなす。
シートクッションフレーム310は、上方から見たときに矩形状の外形形状をなしている。そして、シートクッションフレーム310は、シート幅方向における端部を構成するサイドフレーム311,312と、シートクッションフレーム310の前端部を構成するパンフレーム313と、右のサイドフレーム311と左のサイドフレーム312の後端部を連結する連結パイプ314とを主たる構成要素とする。
図18Aに示すように、支持部材としての4本のスプリング315がシート前後方向に延在するように配置されている。具体的には、スプリング315の前方の端部をパンフレーム313に取り付け、スプリング315の後方の端部を連結パイプ314に取り付けることで、シート前後方向にスプリング315(支持部材)が配置されている。
シートバックフレーム320は、図18Aに示すように、左右に離間して配置され長手方向(上下方向)に延在する右のサイドフレーム321及び左のサイドフレーム322と、このサイドフレーム321,322の上端部を連結する上部フレーム323と、シートクッションフレーム310とシートバックフレーム320とを回動可能に連結する連結パイプ324と、により枠状に構成されている。上部フレーム323には、ピラー支持部が設けられ、ピラー支持部には、ヘッドレストピラーが挿入され、ヘッドレストが取り付けられる。
枠状に形成されたシートバックフレーム320の内側には、左右のサイドフレームを下方位置で連結する下側ブラケット325と、左右のサイドフレームを上方位置で連結する上側ブラケット326がシート幅方向にそれぞれ設けられている。また、枠状に形成されたシートバックフレーム320の内側には、乗員の上体を支持して沈み込みを抑制する受圧部材327,328が配置されている。受圧部材327は、樹脂などで形成された板状の部材である。また、受圧部材328は、面状ばね(プルマフレックス)からなり、上側ブラケット326にワイヤ等で吊られた状態で保持されている。
シートフレームS300に対するプレート部材の配置例を、図18B乃至18Dを参照して説明する。図18Bに示す例では、プレート部材317aが、シートクッションフレーム310のシート前後方向及びシート幅方向において、4本のスプリング315のうち内側の2本と重なるように配置されている。また、プレート部材317bが、シートバックフレーム320のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材328と重なるように配置されている。
図18Cに示す例では、プレート部材317aが、シートクッションフレーム310のシート前後方向及びシート幅方向において、4本のスプリング315と重なるように配置されている。また、プレート部材317bが、シートバックフレーム320のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材327及び受圧部材328の両方と重なるように配置されている。
図18Dに示す例では、プレート部材317aが、シートクッションフレーム310のシート前後方向及びシート幅方向において、パンフレーム313及び4本のスプリング315と重なるように配置されている。また、プレート部材317bが、シートバックフレーム320のシート上下方向及びシート幅方向において、上側ブラケット326、受圧部材327、及び受圧部材328と重なるように配置されている。
(第4の変形例に係る車両用シートのシートフレーム)
まず、図19Aを参照しながら、第4の変形例に係るシートフレームの構成の概要について説明する。図19Aに示されるように、シートフレームS400は、主にシートクッションフレーム410及びシートバックフレーム420により構成される。シートクッションフレーム410は、車両用シートにおける着座部分の骨格をなし、シートバックフレーム420は、車両用シートにおける背もたれ部分の骨格をなす。
シートクッションフレーム410は、上方から見たときに矩形状の外形形状をなしている。そして、シートクッションフレーム410は、シート幅方向における端部を構成するサイドフレーム411,412と、シートクッションフレーム310の前端部を構成するパンフレーム413と、右のサイドフレーム411と左のサイドフレーム412の後端部を連結する連結パイプ414とを主たる構成要素とする。
図19Aに示すように、支持部材としての4本のスプリング415がシート前後方向に延在するように配置されている。具体的には、スプリング415の前方の端部をパンフレーム413に取り付け、スプリング415の後方の端部を連結パイプ414に取り付けることで、シート前後方向にスプリング415(支持部材)が配置されている。
シートバックフレーム420は、図19Aに示すように、左右に離間して配置され長手方向(上下方向)に延在する右のサイドフレーム421及び左のサイドフレーム422と、このサイドフレーム421,422の上端部を連結する上部フレーム423と、シートクッションフレーム410とシートバックフレーム420とを回動可能に連結する連結パイプ424と、により枠状に構成されている。上部フレーム423には、ピラー支持部が設けられ、ピラー支持部には、ヘッドレストピラーが挿入され、ヘッドレストが取り付けられる。
枠状に形成されたシートバックフレーム420の内側には、左右のサイドフレームを下方位置で連結する下側ブラケット425と、左右のサイドフレームを上方位置で連結する上側ブラケット426がシート幅方向にそれぞれ設けられている。また、枠状に形成されたシートバックフレーム420の内側には、乗員の上体を支持して沈み込みを抑制する受圧部材427が配置されている。受圧部材427は、シートバックフレーム420の上下方向において、下側ブラケット425と上側ブラケット426との間に設けられ、左右のサイドフレーム421,422の間に横架されている。
シートフレームS400に対するプレート部材の配置例を、図19B乃至19Dを参照して説明する。図19Bに示す例では、プレート部材417aが、シートクッションフレーム410のシート前後方向及びシート幅方向において、4本のスプリング415と重なるように配置されている。また、プレート部材417bが、シートバックフレーム420のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材427と重なるように配置されている。
図19Cに示す例では、プレート部材417aが、シートクッションフレーム410のシート前後方向及びシート幅方向において、4本のスプリング415と重なるように配置されている。また、プレート部材417bが、シートバックフレーム420のシート上下方向及びシート幅方向において、上側ブラケット426及び受圧部材427の両方と重なるように配置されている。
図19Dに示す例では、プレート部材417aが、シートクッションフレーム410のシート前後方向及びシート幅方向において、パンフレーム413及び4本のスプリング415と重なるように配置されている。また、プレート部材417bが、シートバックフレーム420のシート上下方向及びシート幅方向において、下側ブラケット425、上側ブラケット426、及び受圧部材427と重なるように配置されている。
(第5の変形例に係る車両用シートのシートフレーム)
まず、図20Aを参照しながら、第5の変形例に係るシートフレームの構成の概要について説明する。図20Aに示されるように、シートフレームS500は、主にシートクッションフレーム510及びシートバックフレーム520により構成される。シートクッションフレーム510は、車両用シートにおける着座部分の骨格をなし、シートバックフレーム520は、車両用シートにおける背もたれ部分の骨格をなす。
シートクッションフレーム510は、上方から見たときに矩形状の外形形状をなしている。そして、シートクッションフレーム510は、シート幅方向における端部を構成するサイドフレーム511,512と、シートクッションフレーム510の前端部を構成するパンフレーム513と、右のサイドフレーム511と左のサイドフレーム512の後端部を連結する連結パイプ514とを主たる構成要素とする。
図20Aに示すように、支持部材としての4本のスプリング515がシート前後方向に延在するように配置されている。具体的には、スプリング515の前方の端部をパンフレーム513に取り付け、スプリング515の後方の端部を連結パイプ514に取り付けることで、シート前後方向にスプリング515(支持部材)が配置されている。
シートバックフレーム520は、図20Aに示すように、左右に離間して配置され長手方向(上下方向)に延在する右のサイドフレーム521及び左のサイドフレーム522と、このサイドフレーム521,522の上端部を連結する上部フレーム523と、シートクッションフレーム510とシートバックフレーム520とを回動可能に連結する連結パイプ524と、により枠状に構成されている。上部フレーム523には、ピラー支持部が設けられ、ピラー支持部には、ヘッドレストピラーが挿入され、ヘッドレストが取り付けられる。
枠状に形成されたシートバックフレーム520の内側には、左右のサイドフレームを下方位置で連結する下側ブラケット525がシート幅方向に設けられている。また、枠状に形成されたシートバックフレーム520の内側には、乗員の上体を支持して沈み込みを抑制する受圧部材526が配置されている。受圧部材526は、面状ばね(プルマフレックス)からなり、上部フレーム523に取り付けられたワイヤ部材527などにワイヤ等で吊られた状態で保持されている。
シートフレームS500に対するプレート部材の配置例を、図20B乃至20Dを参照して説明する。図20Bに示す例では、プレート部材517aが、シートクッションフレーム510のシート前後方向及びシート幅方向において、4本のスプリング515のうち内側の2本と重なるように配置されている。また、プレート部材517bが、シートバックフレーム520のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材526と重なるように配置されている。
図20Cに示す例では、プレート部材517aが、シートクッションフレーム510のシート前後方向及びシート幅方向において、4本のスプリング515と重なるように配置されている。また、プレート部材517bが、シートバックフレーム520のシート上下方向及びシート幅方向において、受圧部材526及びワイヤ部材527の両方と重なるように配置されている。
図20Dに示す例では、プレート部材517aが、シートクッションフレーム510のシート前後方向及びシート幅方向において、パンフレーム513及び4本のスプリング515と重なるように配置されている。また、プレート部材517bが、シートバックフレーム520のシート上下方向及びシート幅方向において、下側ブラケット525、受圧部材526、ワイヤ部材527及びと重なるように配置されている。
以上、第1乃至第5の変形例に係る車両用シートのシートフレームを、図16A乃至図20Dを参照して説明した。第1乃至第5の変形例に係る車両用シートのシートフレームでは、プレート部材が、ばねで構成された受圧部材(面状ばねやスプリング)や、板状の受圧部材と重なる範囲にのみ配置されている場合は、通常の着座時に着座者(乗員)の着座感が低下することが抑制される。
また、第1乃至第5の変形例に係る車両用シートのシートフレームにおいて、プレート部材が、受圧部材(面状ばねやスプリング)、ブラケット(シートバックフレームに設けられた上側ブラケットや下側ブラケット)、シートクッションのパンフレームと重なる範囲まで広がって配置されている場合には、衝突などの衝撃発生時に、着座者(乗員)が車両用シートのシートフレームに向かう方向に沈み込んだ際に、樹脂プレートが受圧部材、ブラケット、パンフレームに支持されることでエネルギーの吸収効果を向上させることが可能となる。
以上、本実施形態に係るシートクッションを車両に搭載される車両用シートのシートクッションを例として説明した。本実施形態に係るシートクッションは、車両用シートのシートクッションに限定されるものではなく、着座者に衝撃が発生しうるシート、特に、衝撃発生時に着座者の腰部に対して沈み込みが発生し得るシートのシートクッションであれば、特に用途についての制限はない。例えば、本発明のシートクッションは、車両以外の乗物内で使用される乗物用シートのシートクッションとしても利用可能である。
S 車両用シート(乗物用シート)
S1 シートクッション
1a トリムカバー
1b クッションパッド
1c 前方薄肉部
1d 後方薄肉部
1e 右側薄肉部
1f 左側薄肉部
2a 第一の吊りこみ部(右側吊りこみ部)
2b 第二の吊りこみ部(左側吊りこみ部)
2c 第三の吊りこみ部(前側吊りこみ部)
2d 第四の吊りこみ部(後側吊りこみ部)
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
10,10X,10Y,10Z シートクッションフレーム
11 サイドフレーム
11a フランジ
11b 係止部
12 パンフレーム
12a 前方折曲部
12b 後方折曲部
12c 支持面
12d 凸部
12e 後端部
12f 脆弱部
12X フロントフレーム
13,24 連結パイプ(パイプフレーム)
14a 前方スプリング(支持部材)
14b 後方スプリング(支持部材)
15 サブマリンパイプ(第一の沈み込み抑制部材)
15a 脆弱部
17 プレート部材(第二の沈み込み抑制部材)
17a 前端面(前端部)
17b 後端面(後端部)
17c 右端面(右端部)
17d 左端面(左端部)
17e 上面部(上端部)
17f 下面部(下端部)
18 フレーム片(第一の沈み込み抑制部材)
18a 脆弱部
25 スプリング(支持部材)
26 係合フック
27 固定ブラケット
28L,28R 端部スリーブ
30 スライドレール機構
32L アッパレール
32a,32b リンク支持部
33 脆弱部
40 高さ調整機構
40M 主動部
41 主動リンク
41a セクタギア
41b,43a,43b ピボットピン
42 ピニオンギア
43,44 従動リンク
S100 シートフレーム
110 シートクッションフレーム
111,112 サイドフレーム
113 パンフレーム
114 連結パイプ
115 サブマリンパイプ
116 スプリング(支持部材)
120 シートバックフレーム
121,122 サイドフレーム
123 上部フレーム
124 連結パイプ
125 下部フレーム
126 受圧部材
127 連結ワイヤ
117a,117b プレート部材
S200 シートフレーム
210 シートクッションフレーム
211,212 サイドフレーム
213 パンフレーム
214 底面
220 シートバックフレーム
221,222 サイドフレーム
223 上部フレーム
224 連結パイプ
225,226 受圧部材
217a,217b プレート部材
S300 シートフレーム
310シートクッションフレーム
311,312 サイドフレーム
313 パンフレーム
314 連結パイプ
315 スプリング(支持部材)
320 シートバックフレーム
321 サイドフレーム
322 サイドフレーム
323 上部フレーム
324 連結パイプ
325 下側ブラケット
326 上側ブラケット
327,328 受圧部材
317a,317b プレート部材
S400 シートフレーム
410 シートクッションフレーム
411,412 サイドフレーム
413 パンフレーム
414 連結パイプ
415 スプリング(支持部材)
420 シートバックフレーム
421,422 サイドフレーム
423 上部フレーム
424 連結パイプ
425 下側ブラケット
426 上側ブラケット
427 受圧部材
417a,417b プレート部材
S500 シートフレーム
510 シートクッションフレーム
511,512 サイドフレーム
513 パンフレーム
514 連結パイプ
515 スプリング(支持部材)
520 シートバックフレーム
521,522 サイドフレーム
523 上部フレーム
524 連結パイプ
525 下側ブラケット
526 受圧部材
527 ワイヤ部材
517a,517b プレート部材

Claims (10)

  1. シートクッションを備えた乗物用シートであって、
    前記シートクッションは、シートクッションフレームと、
    前記シートクッションフレームの上に載置されたクッションパッドと、を有し、
    前記シートクッションフレームは、着座者の沈み込みを抑制する沈み込み抑制部材を備え、
    前記沈み込み抑制部材に脆弱部が設けられていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記シートクッションフレームは、一対のサイドフレームを有し、
    前記沈み込み抑制部材は前記一対のサイドフレームに架設されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記沈み込み抑制部材は着座者の大腿部を支持するパンフレームであることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  4. 前記沈み込み抑制部材は前記クッションパッド内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  5. 前記乗物用シートの高さ位置を調整するための高さ調整機構を備え、
    前記高さ調整機構の高さ位置を維持するリンク部に脆弱部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の乗物用シート。
  6. 前記沈み込み抑制部材は第一の沈み込み抑制部材であり、
    前記第一の沈み込み抑制部材とは異なる第二の沈み込み抑制部材を備え、
    前記第二の沈み込み抑制部材にも脆弱部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  7. 前記第一の沈み込み抑制部材は、前記第二の沈み込み抑制部材と前記乗物用シートの前後方向において離間して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記第一の沈み込み抑制部材は、前記乗物用シートの上下方向において前記第二の沈み込み抑制部材に対して少なくとも一部が重なるように配置されていることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
  9. 前記第一の沈み込み抑制部材は、前記乗物用シートの上下方向において前記第二の沈み込み抑制部材に対して重ならないように配置されていることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
  10. 前記乗物用シートの高さ位置を調整するための高さ調整機構を備え、
    前記高さ調整機構の高さ位置を維持するリンク部に脆弱部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
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