JPH07266639A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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Publication number
JPH07266639A
JPH07266639A JP6170294A JP6170294A JPH07266639A JP H07266639 A JPH07266639 A JP H07266639A JP 6170294 A JP6170294 A JP 6170294A JP 6170294 A JP6170294 A JP 6170294A JP H07266639 A JPH07266639 A JP H07266639A
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JP
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paper
thickness
motor
platen
pulse motor
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JP6170294A
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English (en)
Inventor
Koji Toyama
浩二 遠山
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Publication of JPH07266639A publication Critical patent/JPH07266639A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、用紙搬送をする紙送り用パル
スモータの動作を原因とする用紙搬送時の騒音の発生を
少なくできるプリンタ装置を得ることにある。 【構成】プラテン2と、プラテン2の長手方向に移動さ
れるヘッドキャリア23に搭載された印字ヘッド24と、プ
ラテン2と印字ヘッド24との間に通される用紙10を搬送
させる紙送り手段9と、この手段9を駆動する紙送り用
パルスモータ12と、用紙10の厚みを検知する紙厚検知手
段(21,22,23,25,26〜32,37 )と、この検知手段の出力
をもとに用紙10の厚みの程度を判定し、紙厚が薄い程パ
ルスモータ12の駆動トルクを小さく制御し、紙厚が厚い
程前記パルスモータ12の駆動トルクを大きく制御するモ
ータトルク制御手段38とを具備する。紙送り動作時にパ
ルスモータの駆動トルクを用紙の厚みに応じた最適値に
し、特に、薄い用紙の搬送時に駆動トルクの過多による
騒音発生を少なくすることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚みが異なる複数種の
用紙に対して例えばドットインパクトタイプの印字ヘッ
ドを用いて印字をする伝票発行機等のプリンタ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばドットプリンタ装置の中には、用
紙の厚みに拘らず印字ヘッドと用紙とが引っ掛からない
ようにするために、用紙の厚みを検出する紙厚検知手段
を備えたものが知られている(特開平2−113979
号公報参照)。
【0003】このように厚みが異なる複数種の用紙に対
して印字をすることができるプリンタ装置では、用紙の
厚みに応じて、この用紙を搬送する紙送り用パルスモー
タに加わる負荷がばらつく。そのため、従来のプリンタ
装置の紙送り用パルスモータの駆動トルクは、このモー
タに加わる最大負荷(厚みが最大の用紙を搬送する際の
負荷)に合わせて大きく設定され、そのトルクは用紙の
厚みに拘らず一定に保持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来におい
て紙送り用パルスモータの一定の駆動トルクは、厚みが
最大の用紙を搬送するには最適であるが、用紙の厚さが
薄くなる程、搬送負荷が小さくなるので、このような用
紙に対しては前記駆動トルクが過多になる。
【0005】ところで、パルス信号の印加数に応じて回
転される紙送り用パルスモータは、1つのパルス信号の
印加が終わった後に完全な静止状態となるまで減衰振動
(ダンピング)を起こし、このダンピングをパルス信号
の印加ごとに繰り返しながら回転される。そのため、既
述のように用紙に対して駆動トルクが過多になった場合
には、過剰トルクにより前記ダンピングが大きくなり、
それが他の部品に伝わり、他の部品を振動(時として共
振させることもある。)させてしまい、それによって、
特に薄い用紙を搬送する際に大きな騒音を発生させ易い
という問題がある。
【0006】本発明の目的は、用紙搬送をする紙送り用
パルスモータの動作を原因とする用紙搬送時の騒音の発
生を少なくできるプリンタ装置を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のプリンタ装置は、プラテンと、このプラテ
ンの長手方向に移動されるヘッドキャリアに搭載された
印字ヘッドと、これらプラテンと印字ヘッドとの間に通
される用紙を搬送させる紙送り手段と、この紙送り手段
を駆動する紙送り用パルスモータと、前記用紙の厚みを
検知する紙厚検知手段と、この紙厚検知手段で検知され
た前記用紙の厚みの程度を判定し、前記用紙の厚みが薄
い程前記パルスモータの駆動トルクを小さく制御すると
ともに、前記用紙の厚みが厚い程前記パルスモータの駆
動トルクを大きく制御するモータトルク制御手段とを具
備したものである。
【0008】
【作用】前記構成において、紙厚検知手段は、紙送り用
パルスモータで駆動される紙送り手段により搬送されて
プラテンと印字ヘッドとの間に通される用紙の厚みを検
知し、また、モータトルク制御手段は、検知された用紙
の紙厚の程度を判定し、それに基づき紙送り用パルスモ
ータの駆動トルクを変更する。つまり、用紙の厚みが薄
い程パルスモータの駆動トルクを小さく制御し、用紙の
厚みが厚い程パルスモータの駆動トルクを大きく制御す
る。
【0009】したがって、パルスモータの駆動により用
紙の搬送をする場合に、用紙の厚みに応じてパルスモー
タの駆動トルクを変化させ、紙厚に対して過不足が少な
い大きさの駆動トルクで用紙を搬送できる。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の第1実
施例を説明する。図2は本実施例に係るドットプリンタ
装置の要部の構成を示す斜視図であって、同図中1a、
1bは所定間隔を存して互いに平行に配置されるととも
に前後方向に延びるサイドフレームで、これらの後部に
は例えばローラからなるプラテン2および用紙ガイドロ
ーラ3(図1参照)が夫々が回転自在に横架されてい
る。用紙ガイドローラ3はプラテン2よりも後方に配置
されている。
【0011】図1に示されるようにプラテン2の回転軸
2aの一端部には被動タイミングプーリ4が固定されて
いる。また、図1中5は紙送り時に動作されるパルスモ
ータからなる正逆回転可能なプラテンモータで、その出
力軸に固定された駆動タイミングプーリ6と前記プーリ
4とに渡ってタイミングベルト7が巻き掛けられてい
て、プラテンモータ5の駆動によりプラテン2が回転駆
動されるようになっている。
【0012】サイドフレーム1a、1b間にはプラテン
2の下部周面に沿って近接する用紙ガイド8が配置され
ている。また、サイドフレーム1a、1b間にはプラテ
ン2と用紙ガイドローラ3との間に位置して紙送り用ト
ラクタ9が配置されている。紙送り手段としてのトラク
タ9は左右一対(図1において一方のみ図示)設けられ
ている。これらトラクタ9は、連続用紙(ファンフォー
ルド紙)10の幅方向両端部に夫々一定間隔で設けられ
た係合孔10aに係合する多数のピン(図示しない)を
有し、これらのピンを係合孔10aに係合させた状態で
駆動されることにより、連続用紙10をプラテン2と用
紙ガイド8との間を通して後述の印字部に搬送する動作
を営む構成となっている。
【0013】トラクタ9の入力軸9aに固定された被動
タイミングプーリ11と、トラクタ9の下方に配置され
た正逆回転可能な紙送り用パルスモータ12の出力軸に
固定した駆動タイミングプーリ13とに渡ってタイミン
グベルト14が巻き掛けられている。したがって、この
パルスモータ12を駆動することにより、トタクタ9を
動作させて連続用紙10の紙送りができる。パルスモー
タ12は本実施例においては定電圧駆動方式で駆動され
る。
【0014】なお、左右一対のトラクタ9は、連続用紙
10の幅に応じて位置を調整できるようにサイドフレー
ム1a、1b間において左右方向に移動可能に設けられ
ている。また、図1中15は上面開放の箱等からなる給
紙ストッカであり、これに収納された連続用紙10が用
紙ガイドローラ3を経由してトラクタ9に導かれるよう
になっている。さらに、図1中16はプラテン2の上部
前側に転接し、かつ接離可能な排出ローラであり、これ
とプラテン2との間を通して連続用紙10の印字済み部
分が後方に向けて排出されるようになっている。
【0015】図1および図2に示されるようにサイドフ
レーム1a、1b間には、プラテン2の前側に位置し
て、このプラテン2と平行な前部案内軸21および後部
案内軸22が夫々横架されている。前部案内軸21はサ
イドフレーム1a、1bの前端部に回動不能に固定され
ている。後部案内軸22は、その軸方向両端部に夫々偏
心軸端部22aを有し、これらの軸端部22aをサイド
フレーム1a、1bに夫々回動可能に支持させて設けら
れている。なお、図1中eは両偏心軸端部22a間の軸
主部の軸線と偏心軸端部22aの軸線との間の偏心寸法
を示している。
【0016】サイドフレーム1a、1b間にはヘッドキ
ャリア23が配設されている。ヘッドキャリア23は、
その前端部に形成された二股状嵌合部23aを前部案内
軸21に摺動自在に嵌合するとともに、後部に形成され
た筒状嵌合部23bを後部案内軸22に摺動自在に嵌合
して、前後案内軸21、22間に渡って支持されてい
る。このヘッドキャリア23は図示しないキャリア駆動
装置により前後案内軸21、22を摺動しながら左右方
向に移動自在に設けられている。
【0017】ヘッドキャリア23は、その筒状嵌合部2
3bを後部案内軸22に摺動自在に嵌合しているから、
後部案内軸22が回動されることに伴って前後方向、言
い換えれば、プラテン2に接離する方向に移動自在に設
けられている。この移動量は最大で前記偏心寸法eの2
倍相当の範囲である。なお、図1中寸法Eは、二股状嵌
合部23aと前部案内軸21との間に確保された逃げで
あり、この逃げEによりヘッドキャリア23の前後方向
の移動を前部案内軸21が妨げないようになっている。
【0018】ヘッドキャリア23の後部上面にはプラテ
ン2に対向して印字ヘッド24が搭載されている。印字
ヘッド24はプラテン2とともに印字部をなしている。
このヘッド24には例えば多数本の印字ワイヤを有して
複写をとる印字に適するワイヤドットインパクトタイプ
のものが採用されている。
【0019】ヘッドキャリア23の後部上面にはプラテ
ン2に対向して用紙検知部25が設けられている。この
検知部25が有した検知端は、印字待機状態にある印字
ヘッド24の印字ワイヤの先端面よりも僅かにプラテン
2側に突出しているとともに、ヘッドキャリア23の前
後動によりプラテン2ないしは印字部に通された連続用
紙10にその前方から接離されるようになっている。
【0020】なお、本実施例では用紙検知部25をヘッ
ドキャリア23から一体に突設したが、これに代えて、
ヘッドキャリア23上に図示しないインクリボンカセッ
トとともに設けられ、このカセットから繰り出されるイ
ンクリボンを案内するリボンガイドに突起を形成して、
それを用紙検知部として用いてもよい。
【0021】両サイドフレーム1a、1bの内の一方の
サイドフレーム1bには、パルスモータからなる紙厚検
知モータ26が取付けられているとともに、このモータ
26の出力軸に取付けられた出力歯車27に連動する第
1、第2の中間歯車28、29が夫々取付けられてい
る。そして、第2中間歯車29は前記後部案内軸22の
サイドフレーム1bを貫通した一方の偏心軸端部22a
に固定された最終歯車30に噛み合わされている。した
がって、これら歯車列27〜30を介して紙厚検知モー
タ26の駆動トルクが後部案内軸22に伝達されるよう
になっている。
【0022】なお、紙厚検知モータ26の出力軸と出力
歯車27とは図示しないクラッチを介して連結されてい
る。このクラッチには、動力伝達系の負荷が設定値以下
である場合に動力を伝達し、負荷が設定値以上の場合に
動力の伝達を遮断するものが採用されている。
【0023】図2に示されるように最終歯車30にはそ
の周方向に沿って延びる長孔等からなる検知孔31が穿
たれている。また、サイドフレーム1bにはセンサ32
が取付けられている。このセンサ32は最終歯車30の
検知孔31が位置する周部が通る凹みを有して、前記周
部をその厚み方向から挟むような凹状に形成されてい
る。
【0024】センサ32は、最終歯車30の一面側に配
置される発光素子と最終歯車30の他面側に配置される
受光素子とを備えている。前記受光素子は発光素子から
放射されて検知孔31を通過する光を受け、その光路か
ら検知孔31が外れた時に、センサ32が信号を出力す
るようになっている。
【0025】検知孔31とセンサ32とは、用紙検知部
25をプラテン2に直に当たるように押付けた状態か
ら、紙厚検知モータ26に駆動パルスを印加しヘッドキ
ャリア23がプラテン2の前側方向に所定寸法離れた退
避位置まで移動されたことを検出できる位置に設けられ
ている。そのために、ヘッドキャリア23が前記退避位
置まで後退移動する間は、前記発光素子から放射された
光が検知孔31を通過して受光素子に入射されるととも
に、ヘッドキャリア23が所定寸法プラテン2から離さ
れた時点で、最終歯車30が前記発光素子から放射され
た光を遮るようにしてある。
【0026】センサ32の出力が供給される制御装置3
5は、プラテンモータ制御部36と、紙厚検知部37
と、モータトルク制御手段38とを備えている。プラテ
ンモータ制御部36は、図示しない入力装置を介して制
御装置35に入力される外部入力等にしたがい紙送り運
転モードの際、プラテンモータ5の各巻線を所定の順序
で励磁するプラテンモータ駆動回路39に駆動パルスを
与え、この駆動回路39を介してプラテンモータ5の回
転を制御するものであって、それにより、印字部に対す
る連続用紙10の送り込みまたはバックフィードが行わ
れるようになっている。
【0027】センサ32の出力信号が供給される紙厚検
知部37は、紙厚検知モードの際に、紙厚検知モータ2
6の各巻線を所定の順序で励磁する紙厚検知モータ駆動
回路40に駆動パルスを与え、この駆動回路40を介し
て紙厚検知モータ26の回転を制御するものであって、
それにより、ヘッドキャリア23がプラテン2に対して
前後方向に移動される。
【0028】この紙厚検知部37は、連続用紙10を装
填していないプラテン2に押当てられた用紙検知部24
をプラテン25から前記退避位置まで移動させた時に、
紙厚検知モータ26に印加した駆動パルスの数を計測す
るとともに、プラテン2に装填された連続用紙10に押
当てられた用紙検知部25を前記退避位置に移動させた
時に、紙厚検知モータに印加した駆動パルスの数を計測
し、かつ、これらの両計測数の差から印字部に通された
連続用紙10の厚みを求める演算処理を行うように構成
されている。
【0029】前記紙厚検知部37と、前後案内軸21、
22と、ヘッドキャリア23と、紙厚検知モータ26
と、歯車列27〜30と、センサ32とは、連続用紙1
0の厚みを検知する紙厚検知手段を形成している。ま
た、紙厚検知部37は、紙送りの際および印字ヘッド2
4をプラテン2の軸方向(長手方向)に沿って移動させ
る際において、紙厚検知モータ26の駆動を制御して印
字ヘッド24が用紙の邪魔にならないようにヘッドキャ
リア23をプラテン2に対して前方に移動させる。
【0030】モータトルク制御手段38は紙厚検知部3
7での演算処理により求められた連続用紙10の厚みデ
ータ(紙厚検知手段の出力)を基準値と比較して、印字
部に通された連続用紙10が厚紙であるのかどうかの判
定をし、その判定をもとにパルスモータ12の各巻線を
所定の順序で励磁するパルスモータ駆動回路41に駆動
パルスを与え、この駆動回路41を介してパルスモータ
12の回転を制御して、連続用紙10の送り込みまたは
バックフィードをするものである。
【0031】そして、このパルスモータ12の駆動制御
において、モータトルク制御手段38は、例えば図3に
示されるように連続用紙10が厚紙であるのか薄紙であ
るのかどうかの判定をステップ1で実行する。次にモー
タトルク制御手段38は、ステップ1での判定結果が厚
紙である場合にはステップ2を実行して、その紙厚に適
した大きな駆動トルクをパルスモータ12が発生するよ
うに電圧値V1が大きい駆動パルスを、パルスモータ駆動
回路41を介してパルスモータ12に印加させる。ま
た、前記判定結果が薄紙である場合にはステップ3を実
行して、その紙厚に適した小さな駆動トルクをパルスモ
ータ12が発生するように電圧値V2が小さい駆動パルス
を、パルスモータ駆動回路41を介してパルスモータ1
2に印加させる。なお、V1>V2である。
【0032】次に、前記構成のドットプリンタ装置の作
用を説明する。まず、連続用紙10がセットされる前
に、外部入力に従い制御装置35の紙厚検知部37によ
り紙厚検知モータ駆動回路40を介して紙厚検知モータ
26に予め定められた所定数の駆動パルスを印加して、
このモータ26を回転動作させ、歯車列27〜30を介
して後部案内軸22を図1中時計回りに回動させる。そ
うすると、ヘッドキャリア23がプラテン2側に接近す
るように前進されるに伴い、連続用紙10が装填されて
いないプラテン2に用紙検知部25が当接して、それ以
上のヘッドキャリア23の前進動作が阻止される。この
ようにして印字ヘッド24および用紙見地部25がヘッ
ドキャリア23とともに基準位置に配置された状態で、
センサ32の光路は最終歯車30の検知孔31を通って
いる。このようになると、紙厚検知モータ26に対する
負荷が過負荷となるから、図示しないクラッチが切れる
とともに、紙厚検知モータ26が脱調する。
【0033】この後、紙厚検知部37は紙厚検知モータ
駆動回路40を介して紙厚検知モータ26に駆動パルス
を印加して、このモータ26を逆転させ、それによりヘ
ッドキャリア23を前方に移動させて、このプラテン2
から印字ヘッド24および用紙検知部25を離間させ
る。この逆転は、最終歯車30がセンサ32の光路を遮
るまで、言い換えれば、前記退避位置に到達した時点ま
で続けられる。そして、この逆転時(基準位置から退避
位置に達する間での間)において紙厚検知部37は、印
加した駆動パルスの数を計測する。
【0034】次に、プラテンモータ制御部36によりプ
ラテンモータ駆動回路39を介してプラテンモータ5を
駆動すると同時に、モータトルク制御手段38によりパ
ルスモータ駆動回路41を介してパルスモータ12を駆
動することにより、トラクタ9にセットされた連続用紙
10を搬送して、印字部に通過させるとともにプラテン
2に装填する。
【0035】この状態で、紙厚検知部37が再び紙厚検
知モータ駆動回路40を介して紙厚検知モータ26に予
め定められた所定数の駆動パルスを印加して、このモー
タ26を回転動作させ、ヘッドキャリア23をプラテン
2側に接近するように前進させて、用紙検知部25をプ
ラテン2に装填された連続用紙10にこれをプラテン2
との間に挟んで押当てる。そうすると、この押当てによ
り、紙厚検知モータ26に対する負荷が過負荷となり、
モータ26は脱調する。
【0036】この後、紙厚検知部37は紙厚検知モータ
駆動回路40を介して紙厚検知モータ26に駆動パルス
を印加して、このモータ26を逆転させ、それによりヘ
ッドキャリア23を前方に移動させる。この逆転動作
は、最終歯車30がセンサ32の光路を遮るまで、言い
換えれば、前記退避位置に到達した時点まで続けられ、
この退避位置に達する時点まで紙厚検知部37は、印加
した駆動パルスの数を計測する。
【0037】そして、紙厚検知部37は、ヘッドキャリ
ア23を、初めに前記退避位置に移動させた際に計測し
た駆動パルス数と、その後に前記退避位置に再び移動さ
せた際に計測した駆動パルス数をもとに、連続用紙10
の厚みを次式により演算する。t=(AーB)×C。こ
の演算式において、tは連続用紙10の厚み(mm)、A
は用紙装填状態で印加した駆動パルスの数、Bは用紙非
装填状態で印加した駆動パルスの数、Cは駆動パルス一
つ当たりのヘッドキャリア23の移動量である。
【0038】なお、このような紙厚検知により、求めら
れた紙厚を考慮して、以後の紙送りおよびヘッドキャリ
ア23のプラテン2の軸方向に沿う横移動におけるプラ
テン2に対するヘッドキャリア23の後退量が設定され
て、連続用紙10と印字ヘッド24との引っ掛かりが防
止されるようになっている。
【0039】また、以上のようにして測定された連続用
紙10の厚みデータは、紙厚検知部37からモータトル
ク制御手段38に入力される。そうすると、図3に示さ
れるように前記制御手段38は、まず、連続用紙10が
厚紙に属するのか薄紙に属するのかを判定する。
【0040】この後における紙送りの際、モータトルク
制御手段38は、連続用紙10が厚紙であると判定され
た場合には、その紙厚に適した大きな駆動トルクをパル
スモータ12が発生するように電圧値V1が大きい駆動パ
ルスを、パルスモータ駆動回路41を介してパルスモー
タ12に印加する。また、連続用紙10が薄紙であると
判定された場合には、その紙厚に適した小さな駆動トル
クをパルスモータ12が発生するように電圧値V2が小さ
い駆動パルスを、パルスモータ駆動回路41を介してパ
ルスモータ12に印加する。
【0041】このようにして連続用紙10の厚みの程度
に対応し、それによる負荷の増減を考慮して紙送り用パ
ルスモータ12の駆動トルクを変更して紙送りを行うこ
とができるから、紙厚の程度に適合する過不足の少ない
大きさの駆動トルクで連続用紙10を搬送できる。
【0042】そのため、厚い用紙を搬送する場合にパル
スモータ12の駆動トルクが不足して搬送不良を生じな
いとともに、薄い用紙を搬送する場合にパルスモータ1
2の駆動トルクが過剰にならず、したがって、パルスモ
ータ12の動作を原因とする用紙搬送時の騒音の発生を
少なくできる。
【0043】図4は本発明の第2実施例を示している。
この実施例では、紙送り用パルスモータ12に定電流駆
動方式のものを用いている。また、モータトルク制御手
段38による紙厚の程度判定後のパルスモータ12の制
御は、パルスモータ12に与える駆動電流の大きさを変
えるものとしてある。
【0044】すなわち、パルスモータ12の駆動制御に
おいて、モータトルク制御手段38は、連続用紙10が
厚紙である場合には、その紙厚に適した大きな駆動トル
クをパルスモータ12が発生するように電流値I1が大き
い駆動パルスを、パルスモータ駆動回路41を介してパ
ルスモータ12に印加し、また、連続用紙10が薄紙で
ある場合には、その紙厚に適した小さな駆動トルクをパ
ルスモータ12が発生するように電流値I2が小さい駆動
パルスを、パルスモータ駆動回路41を介してパルスモ
ータ12に印加する。なお、I1>I2である。
【0045】そして、この点以外の構成は図4に図示さ
れない部分を含めて図1〜図3で示した前記第1実施例
のプリンタ装置と同じ構成であるので、図1〜図3およ
びそれを参照して説明した前記第1実施例を代用して同
一部分の構成の説明については省略するが、この同一部
分についても第2実施例装置の構成の一部をなすもので
あり、そして、この第2実施例においても、前記第1実
施例と同じ作用効果を奏して、本発明の目的を達成でき
る。
【0046】図5は本発明の第3実施例を示している。
この実施例では、紙送り用パルスモータ12に定電圧駆
動方式または定電流駆動方式のものを用いている。ま
た、モータトルク制御手段38による紙厚の程度判定後
のパルスモータ12の制御は、パルスモータ12に与え
る駆動パルスの駆動周波数(パルスレート)を変えるも
のとしてある。
【0047】すなわち、パルスモータ12の駆動制御に
おいて、モータトルク制御手段38は、連続用紙10が
厚紙である場合には、その紙厚に適した大きな駆動トル
クをパルスモータ12が発生するように高い駆動周波数
F1で、パルスモータ駆動回路41を介してパルスモータ
12に駆動パルスを印加し、また、連続用紙10が薄紙
である場合には、その紙厚に適した小さな駆動トルクを
パルスモータ12が発生するように低い駆動周波数F2
で、パルスモータ駆動回路41を介してパルスモータ1
2に駆動パルスを印加する。なお、F1>F2である。
【0048】そして、この点以外の構成は図4に図示さ
れない部分を含めて図1〜図3で示した前記第1実施例
のプリンタ装置と同じ構成であるので、図1〜図3およ
びそれを参照して説明した前記第1実施例を代用して同
一部分の構成の説明については省略するが、この同一部
分についても第3実施例装置の構成の一部をなすもので
あり、そして、この第3実施例においても、前記第1実
施例と同じ作用効果を奏して、本発明の目的を達成でき
る。
【0049】また、前記各実施例では、モータトルク制
御手段38での紙厚の程度の判定を2段階としたが、こ
れは3段階以上としてもよく、そうする場合には、その
段階数に応じて選択されるパルスモータ12の駆動トル
クを、既述の電圧制御、または電流制御、或いは駆動周
波数の制御により紙厚に応じて変更でき、それによりき
め細かに駆動トルクを紙厚に対応させて、より騒音の少
ないプリンタ装置を提供できる。
【0050】また、プリンタ装置が前記各実施例のよう
に紙送り手段としてトラクタ9を備えている場合には、
ここでの紙送りの騒音が他の箇所よりも大きいから、既
述のように本発明を実施することは、プリンタ装置の紙
送り動作の静音化を実現する上で、特に有効であるが、
本発明はトラクタ9以外の紙送り手段を備えるプリンタ
装置についても適用できる。
【0051】
【発明の効果】以上詳記したように本発明のプリンタ装
置によれば、用紙搬送をする紙送り手段を駆動する紙送
り用パルスモータの駆動トルクを、紙厚の程度に応じて
変化させ得る構成であるから、厚い用紙を搬送する場合
にパルスモータの駆動トルクが不足して搬送不良を生じ
ないとともに、薄い用紙を搬送する場合にパルスモータ
の駆動トルクが過剰にならず、したがって、パルスモー
タの動作を原因とする用紙搬送時の騒音の発生を少なく
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るドットプリンタ装置
の要部の構成を示す図。
【図2】同第1実施例に係るドットプリンタ装置の要部
の構成を示す斜視図。
【図3】同第1実施例に係るドットプリンタ装置が備え
るモータトルク制御手段が紙送り用パルスモータの駆動
トルクを制御する手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の第2実施例に係るドットプリンタ装置
が備えるモータトルク制御手段が紙送り用パルスモータ
の駆動トルクを制御する手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の第3実施例に係るドットプリンタ装置
が備えるモータトルク制御手段が紙送り用パルスモータ
の駆動トルクを制御する手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2…プラテン、 9…トラクタ(紙送り手段)、 12…紙送り用のパルスモータ、 21…前部案内軸(紙厚検知手段)、 22…後部案内軸(紙厚検知手段)、 22a…後部案内軸の偏心軸端部、 23…ヘッドキャリア(紙厚検知手段)、 24…用紙検知部(紙厚検知手段)、 26…紙厚検知モータ(紙厚検知手段)、 27…出力歯車(紙厚検知手段)、 28…第1中間歯車(紙厚検知手段)、 29…第2中間歯車(紙厚検知手段)、 30…最終歯車(紙厚検知手段)、 31…検知孔(紙厚検知手段)、 32…センサ(紙厚検知手段)、 35…制御装置、 37…紙厚検知部(紙厚検知手段)、 38…モータトルク制御手段。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B65H 5/06 J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテンと、 このプラテンの長手方向に移動されるヘッドキャリアに
    搭載された印字ヘッドと、 これらプラテンと印字ヘッドとの間に通される用紙を搬
    送させる紙送り手段と、 この紙送り手段を駆動する紙送り用パルスモータと、 前記用紙の厚みを検知する紙厚検知手段と、 この紙厚検知手段で検知された前記用紙の厚みの程度を
    判定し、前記用紙の厚みが薄い程前記パルスモータの駆
    動トルクを小さく制御するとともに、前記用紙の厚みが
    厚い程前記パルスモータの駆動トルクを大きく制御する
    モータトルク制御手段とを具備したプリンタ装置。
JP6170294A 1994-03-30 1994-03-30 プリンタ装置 Pending JPH07266639A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016185689A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 東芝テック株式会社 印刷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016185689A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 東芝テック株式会社 印刷装置

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