JPH07266480A - 樹脂成形体及びその樹脂成形方法 - Google Patents

樹脂成形体及びその樹脂成形方法

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JPH07266480A
JPH07266480A JP6085559A JP8555994A JPH07266480A JP H07266480 A JPH07266480 A JP H07266480A JP 6085559 A JP6085559 A JP 6085559A JP 8555994 A JP8555994 A JP 8555994A JP H07266480 A JPH07266480 A JP H07266480A
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JP
Japan
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foam layer
resin
temperature foam
foamed
bead body
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JP6085559A
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English (en)
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Shoji Sakaida
昭二 境田
Ryuji Iwata
龍治 岩田
Takahiro Sato
高宏 佐藤
Hiroshi Kaneda
広志 金田
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂成形体10は表皮22上に発泡ビーズ体
14の凹凸がでない。 【構成】 樹脂成形体10は、高温フォーム層18と低
温フォーム層16からなる積層シート26を積層すると
共に、低温フォーム層16を発泡ビーズ体14に熱溶着
している。こうした樹脂成形体10を製造するには、積
層シート26を成形型に設置し、成形型の間隙Sに発泡
済み樹脂ビーズを供給し、さらに蒸気を供給して発泡済
み樹脂ビーズを熱膨張させることにより、発泡済み樹脂
ビーズを互いに熱溶着させると共に低温フォーム層16
に熱溶着する。発泡済み樹脂ビーズMと低温フォーム層
16とは互いに溶融し合う樹脂材料にて形成されている
ので、発泡ビーズ体14と低温フォーム層16とは高い
接着強度で熱溶着するが、高温フォーム層18は溶融し
て形崩れしない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡済み樹脂ビーズを
互いに熱溶着した発泡ビーズ体を備えた樹脂成形体及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡ビーズ体に表皮を積層する技
術として、特開昭58−171921号公報のものが知
られている。この方法は、真空成形法を利用して、表皮
を所定の形状に賦形し、さらにこの表皮を成形装置の成
形型に設置し、これに発泡済み樹脂ビーズを堆積させ
て、蒸気により加熱膨張することにより、表皮上に補強
用の発泡ビーズ体を形成する方法である。
【0003】上記方法により製造された樹脂成形体は、
発泡ビーズ体に表皮が熱溶着されて一体になっている
が、発泡ビーズ体の凹凸が表皮の凹凸となって表れ、意
匠性がよくないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした問題を解決す
るために、本発明者らは、図9に示すように、樹脂成形
体100を構成する表皮112と発泡ビーズ体110と
の間にフォーム層114を介在させて、表皮112の表
面の凹凸をなくすことを検討している。しかし、発泡済
み樹脂ビーズを熱膨張させる工程の際に、蒸気の熱によ
りフォーム層114が軟化するので、発泡ビーズ体11
0の凹凸が表皮112の表面に表われてしまい、上記凹
凸を完全になくすことができなかった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、発泡ビーズ体の凹凸が製品の表面に出な
い樹脂成形体及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、発泡済み樹脂ビーズを熱
膨張により溶着することにより形成された発泡ビーズ体
と、装飾用の表皮とを備えた樹脂成形体において、上記
発泡ビーズ体上に熱溶着により積層され、発泡ビーズ体
の融点とほぼ同じ融点を有しかつ該発泡ビーズ体と互い
に溶融する樹脂材料からなる低温フォーム層と、該低温
フォーム層と上記表皮との間に介在し、低温フォーム層
に対して少なくとも10℃以上高い融点を有する高温フ
ォーム層と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、発泡ビーズ体を備えた
樹脂成形体を成形する樹脂成形方法において、上記発泡
ビーズ体の融点とほぼ同じ融点を有しかつ該発泡ビーズ
体と互いに溶融する樹脂材料からなる低温フォーム層
と、該低温フォーム層に対して少なくとも10℃以上高
い融点を有する高温フォーム層とを積層した積層シート
を形成する工程と、成形型に、上記積層シートの低温フ
ォーム層側にキャビティを有して該積層シートをセット
する工程と、上記キャビティに発泡済み樹脂ビーズを供
給する工程と、発泡済み樹脂ビーズを熱媒体で加熱膨張
させることにより、該発泡済み樹脂ビーズを互いに熱溶
着すると共に積層シートの低温フォーム層に熱溶着する
工程と、を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の方法におい
て、上記高温フォーム層の低温フォーム層と反対側の面
に装飾用の表皮を積層する工程を加えたものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3において、発泡ビーズ体及び低温フォーム層としてオ
レフィン系樹脂を用いたものである。
【0010】
【作用】本発明に係る請求項1の樹脂成形体は、低温フ
ォーム層が発泡ビーズ体に熱溶着され、さらに低温フォ
ーム層上に高温フォーム層が積層されている。低温フォ
ーム層と発泡ビーズ体とが熱溶着する際に、低温フォー
ム層より10℃以上高い融点を有する樹脂材料で形成さ
れた高温フォーム層は、それ自体溶融しないから形崩れ
せず、よって、高温フォーム層側に発泡ビーズ体の凹凸
が出ない。
【0011】請求項2の発明は、樹脂成形体を製造する
好適な態様である。すなわち、樹脂成形体を製造するに
は、積層シートを成形型に設置し、成形型のキャビティ
に発泡済み樹脂ビーズを供給し、さらに熱媒体を供給し
て発泡済み樹脂ビーズを熱膨張させることにより、発泡
済み樹脂ビーズを互いに熱溶着させると共に低温フォー
ム層に熱溶着する。発泡済み樹脂ビーズと低温フォーム
層とは互いに溶融し合う樹脂材料にて形成されているの
で、発泡ビーズ体と低温フォーム層とは高い接着強度で
熱溶着する。
【0012】また、上記方法における発泡ビーズ体を熱
膨張させる熱媒体の熱は、低温フォーム層を溶融して発
泡ビーズ体を熱溶着させるが、高温フォーム層の融点に
達するほど高くないので高温フォーム層を溶融しない。
したがって、低温フォーム層は、発泡ビーズ体の凹凸を
吸収し、高温フォーム層自体は熱変形しない。よって、
発泡ビーズ体の凹凸は、高温フォーム層側の表面に表れ
ない。
【0013】請求項3の発明は、高温フォーム層側に表
皮を積層し、表皮の表面に発泡ビーズ体の凹凸を出さな
いようにしたものである。
【0014】請求項4の発明は、発泡ビーズ体と低温フ
ォーム層とをオレフィン系の樹脂から形成して、熱溶着
を容易にしている。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0016】図1は樹脂成形体10を示す断面図、図2
はその拡大断面図である。これらの図において、樹脂成
形体10は、発泡ビーズ体14と、発泡ビーズ体14の
下部にインサートされた樹脂基材12と、発泡ビーズ体
14の上面に積層された低温フォーム層16と、低温フ
ォーム層16上に積層された高温フォーム層18と、高
温フォーム層18上に積層された表皮22とを備えてい
る。
【0017】上記発泡ビーズ体14は、発泡済み樹脂ビ
ーズを熱膨張させたものである。発泡済み樹脂ビーズと
しては、ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(P
E)等のオレフィン系樹脂を用いることができる。上記
樹脂基材12は、硬質の樹脂から形成され、PP,PE
等のオレフィン系樹脂から形成されている。上記低温フ
ォーム層16及び高温フォーム層18は、オレフィン系
樹脂にて形成され、発泡剤により発泡されて発泡倍率で
10〜30倍に形成されている。低温フォーム層16の
融点は、120〜160℃であり、高温フォーム層18
の融点は、140〜200℃である。低温フォーム層1
6と高温フォーム層18とは、同じオレフィン系樹脂材
料から形成されているが、その重合度を変えることによ
りその融点を調製している。上記表皮22は、ゴム特性
を有するオレフィン系樹脂,軟質塩化ビニル(PVC)
等から形成されている。
【0018】次に、樹脂成形体10の製造工程について
説明する。図3は樹脂成形体10を製造する工程を示
す。まず、表皮22を形成するための表皮用シート22
aを製造する。表皮用シート22aは、可塑剤を添加し
た樹脂材料(PVC)を押出することにより作成する。
また、高温フォーム層18及び低温フォーム層16を形
成するための高温フォームシート18a及び低温フォー
ムシート16aを製造する。これは、高温フォーム層1
8または低温フォーム層16を製造するために調製した
融点の異なる樹脂材料を押出し、それぞれ発泡させるこ
とにより作成する。
【0019】次に、図4に示すように、表皮用シート2
2aに接着剤をラミネートして、高温フォームシート1
8aを圧着ローラ30で圧着することにより、一次積層
シート24を作成する。続いて、図5に示すように、高
温フォームシート18a側の表面を加熱ローラ31によ
り溶かして、低温フォームシート16aと共に圧着ロー
ラ32間に通してロールプレスにより圧着する。このと
き、高温フォームシート18aと低温フォームシート1
6aとは、同じ樹脂材料で形成されているので、高温フ
ォームシート18aの溶融した部分が接着剤として作用
して互いに接着される。これにより、積層シート26が
形成される。
【0020】次に積層シート26を加熱した後に、真空
成形工程により積層シート26の表面を賦形し、さらに
発泡ビーズ体14を積層形成する工程について説明す
る。
【0021】まず、加熱工程は、図6に示すように加熱
装置50を用いて行なう。加熱装置50は、上部ヒータ
52および下部ヒータ54とを備え、その間に加熱室5
6を有している。この加熱工程では、積層シート26の
端部をクランプ58で保持して、これを加熱装置50の
加熱室56に移動し、上部ヒータ52および下部ヒータ
54により積層シート26の上面と下面とをそれぞれ1
60℃に加熱する。
【0022】次に、真空成形工程および発泡ビーズ体1
4の積層工程を行なう。両工程は、図7および図8に示
す成形装置60を用いて行なうが、まず、成形装置60
の構成および動作について説明する。成形装置60は、
下成形部70と上成形部80とを備えている。下成形部
70は、外枠71と、この外枠71内に固定された成形
型72とを備えており、上記外枠71の底面と成形型7
2の下面とにより囲まれた圧力室73を有している。こ
の圧力室73は、外枠71の底中央部に形成された通気
孔74を介して管路75に接続され、さらに管路75を
通じて真空ポンプ(図示省略)に接続されている。
【0023】上記成形型72は、表皮22の意匠面22
bを成形する成形面72aを有している。また、成形型
72は、金属粉とセラミック粉を混合し、これを焼結し
た多孔質体から形成されており、多孔質であることか
ら、圧力室73と成形面72aとの間で通気可能であ
る。よって、積層シート26は、成形面72aに設置し
た後、真空ポンプにより吸引すると成形面72aに吸引
密着可能になっている。
【0024】一方、上成形部80は、外枠81と、この
外枠81に固定され、かつ支持面83を有する成形部8
4とを備えており、この成形部84には、通気用透孔8
5及び材料供給用透孔86が複数個形成されている。上
記外枠71と成形部84とに囲まれた空間は、蒸気室8
7になっている。蒸気室87には、バルブ88a,89
a付きの蒸気用管路88,89が接続されている。な
お、上成形部80には、積層シート26と樹脂基材12
との間の間隙Sに発泡済み樹脂ビーズMを供給するため
の材料供給管路91が設けられている。
【0025】次に上記成形装置60を用いた工程につい
て説明する。予熱した積層シート26を下成形部70の
成形型72に設置する。この状態にて、真空ポンプを駆
動すると、多孔質の成形型72を通じて積層シート26
に対して吸引力が加わって、積層シート26の表面は、
成形面72aの形状に賦形される。続いて、上成形部8
0の成形部84に、予め所定形状に製造した樹脂基材1
2を仮止する。
【0026】次に、図8に示すように、上成形部80を
下降させて下成形部70に対して型締めする。この型締
めにより、樹脂基材12は上成形部80に密着した状態
で固定されると共に、積層シート26の端部が下成形部
70と上成形部80との間の合わせ面71aで固定され
る。
【0027】続いて、材料供給装置(図示省略)から材
料供給管路91を介して発泡済み樹脂ビーズMを上記間
隙Sに供給する。この発泡済み樹脂ビーズMは、発泡剤
を含有するポリプロピレンから形成され、これを11倍
から45倍に発泡して平均粒径φ3mmに形成されたも
のであり、ソフト感をもたらすように形成されたもので
ある。発泡済み樹脂ビーズMの量は、上記間隙Sを完全
に満たす量にて定められる。
【0028】発泡済み樹脂ビーズMを供給した後、バル
ブ88a(およびバルブ89a)を開いて、蒸気用管路
88を通じて、蒸気を蒸気室87に送り込む。この蒸気
室87の蒸気は、成形部84の通気用透孔85を通じて
間隙Sに送り込まれ、該間隙Sに一時停留して発泡済み
樹脂ビーズMに熱を与える。上記間隙Sの蒸気は、通気
用透孔85を抜けて、蒸気室87、蒸気用管路89を通
じて排出される。蒸気により熱を与えられた発泡済み樹
脂ビーズMは、体積膨張してそれらが互いに熱溶着する
と共に樹脂基材12との間を満たすように発泡ビーズ体
14を形成する。
【0029】樹脂成形体10が冷却した後、上成形部8
0を下成形部70に対して上昇させて製品を取り出すこ
とにより、一連の工程が終了する。このとき、積層シー
ト26の低温フォーム層16と発泡ビーズ体14とは、
同じオレフィン系の樹脂材料で形成されているので、そ
れらの接する部分にて互いに強固に熱溶着して一体的な
樹脂成形体10となる。
【0030】上記方法における発泡ビーズ体14を熱膨
張させる熱媒体の熱は、低温フォーム層16の表面を溶
融して発泡ビーズ体14を熱溶着させるが、高温フォー
ム層18の融点に達するほど高くないので高温フォーム
層18を溶融しない。したがって、低温フォーム層16
は、発泡ビーズ体14の凹凸を吸収し、一方、高温フォ
ーム層18自体は熱変形しない。よって、発泡ビーズ体
14の凹凸は、高温フォーム層18側の表面に表れず、
表皮22には凹凸が生じない。
【0031】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0032】(1) 高温フォーム層18と低温フォー
ム層16の融点の関係は、発泡ビーズ体14と低温フォ
ーム層16とを熱溶着する際に、高温フォーム層18を
溶融しない温度、つまり、高温フォーム層18の融点が
低温フォーム層16より10℃以上高ければよく、好ま
しくは20℃以上高ければよい。
【0033】(2) 上記実施例では、低温フォーム層
16と高温フォーム層18とを同じオレフィン系の材料
で形成したが、これに限らず、異なる樹脂材料でもよ
い。例えば、低温フォーム層16をオレフィン系の樹脂
で形成し、高温フォーム層18をPVC等で形成しても
よい。この場合には高温フォーム層18と低温フォーム
層16とは、接着剤により接着したり、両者の間に接着
性を有する樹脂フィルムや積層フィルム等を介在させて
もよい。
【0034】(3) 発泡ビーズ体14は、積層シート
26を設置した状態で、発泡済み樹脂ビーズMを蒸気で
熱膨張することにより熱溶着したが、これに限らず、以
下の方法でもよい。すなわち、発泡済み樹脂ビーズを熱
膨張させた発泡ビーズ体を予め形成し、これを予熱す
る。一方、積層シートの低温フォーム層側を予熱し、予
熱した発泡ビーズ体上に載置した後、真空吸引等により
圧着させて一体化してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1の樹脂成形体によれば、低温フォーム層が発泡ビー
ズ体に熱溶着され、さらに低温フォーム層上に高温フォ
ーム層が積層されている。低温フォーム層と発泡ビーズ
体とが熱溶着する際に、低温フォーム層より10℃以上
高い融点を有する樹脂材料で形成された高温フォーム層
は、それ自体溶融しないから形崩れせず、よって、高温
フォーム層側に発泡ビーズ体の凹凸が出ず、意匠性に優
れている。
【0036】請求項2の樹脂成形方法によれば、高温フ
ォーム層と低温フォーム層からなる積層シートを成形型
に設置し、成形型のキャビティに発泡済み樹脂ビーズを
供給し、さらに熱媒体を供給して発泡済み樹脂ビーズを
熱膨張させることにより、発泡済み樹脂ビーズを互いに
溶着させると共に、低温フォーム層に熱溶着する。この
とき、発泡ビーズ体の凹凸が低温フォーム層で吸収され
るが、高温フォーム層自体は熱媒体の熱で溶融して変形
しないので、発泡ビーズ体の凹凸が高温フォーム層側の
表面に表れず、意匠性に優れた樹脂成形体を得ることが
できる。
【0037】請求項3の発明は、高温フォーム層側に表
皮を積層し、表皮の表面に発泡ビーズ体の凹凸を出さな
いようにして、優れた意匠の製品を得ることができる。
【0038】請求項4の発明は、発泡ビーズ体と低温フ
ォーム層とをオレフィン系の樹脂から形成して、熱溶着
を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る樹脂成形体を示す概略
断面図。
【図2】樹脂成形体の拡大した模式的な断面図。
【図3】積層シートを製造する工程を説明する説明図。
【図4】一次積層シートの接着工程を説明する説明図。
【図5】二次積層シートの接着工程を説明する説明図。
【図6】積層シートの加熱工程を説明する説明図。
【図7】樹脂成形体を製造するための成形装置の型締め
前の状態を示す断面図。
【図8】図7の成形装置において型締めを行なって発泡
済み樹脂ビーズを供給している状態を示す断面図。
【図9】従来の樹脂成形体の問題点を説明する説明図。
【符号の説明】
10…樹脂成形体 12…樹脂基材 14…発泡ビーズ体 16…低温フォーム層 16a…低温フォームシート 18…高温フォーム層 18a…高温フォームシート 22…表皮 22a…表皮用シート 22b…意匠面 24…一次積層シート 26…積層シート 30…圧着ローラ 31…加熱ローラ 32…圧着ローラ 50…加熱装置 52…上部ヒータ 54…下部ヒータ 56…加熱室 58…クランプ 60…成形装置 70…下成形部 71…外枠 71a…合わせ面 72…成形型 72a…成形面 73…圧力室 74…通気孔 75…管路 80…上成形部 81…外枠 83…支持面 84…成形部 85…通気用透孔 86…材料供給用透孔 87…蒸気室 88,89…蒸気用管路 88a,89a…バルブ 88a…バルブ 89a…バルブ 91…材料供給管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04 B29L 9:00 (72)発明者 佐藤 高宏 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 金田 広志 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡済み樹脂ビーズを熱膨張により溶着
    することにより形成された発泡ビーズ体を、装飾用の表
    皮と備えた樹脂成形体において、 上記発泡ビーズ体上に熱溶着により積層され、発泡ビー
    ズ体の融点とほぼ同じ融点を有しかつ該発泡ビーズ体と
    互いに溶融する樹脂材料からなる低温フォーム層と、 該低温フォーム層と上記表皮との間に介在し、低温フォ
    ーム層に対して少なくとも10℃以上高い融点を有する
    高温フォーム層と、 を備えた樹脂成形体。
  2. 【請求項2】 発泡ビーズ体を備えた樹脂成形体を成形
    する樹脂成形方法において、 上記発泡ビーズ体の融点とほぼ同じ融点を有しかつ該発
    泡ビーズ体と互いに溶融する樹脂材料からなる低温フォ
    ーム層と、該低温フォーム層に対して少なくとも10℃
    以上高い融点を有する高温フォーム層とを積層した積層
    シートを形成する工程と、 成形型に、上記積層シートの低温フォーム層側にキャビ
    ティを有して該積層シートをセットする工程と、 上記キャビティに発泡済み樹脂ビーズを供給する工程
    と、 発泡済み樹脂ビーズを熱媒体で加熱膨張させることによ
    り、該発泡済み樹脂ビーズを互いに熱溶着すると共に積
    層シートの低温フォーム層に熱溶着する工程と、 を備えた樹脂成形方法。
  3. 【請求項3】 上記高温フォーム層の低温フォーム層と
    反対側の面に装飾用の表皮を積層する工程を備えた請求
    項2に記載の樹脂成形方法。
  4. 【請求項4】 発泡ビーズ体及び低温フォーム層は、オ
    レフィン系樹脂を用いた請求項2または請求項3に記載
    の樹脂成形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017159496A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 積水化成品工業株式会社 複合発泡体、壁パネル、及び、複合発泡体の作製方法
JP2017159498A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 積水化成品工業株式会社 複合発泡体、及び、緩衝材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017159496A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 積水化成品工業株式会社 複合発泡体、壁パネル、及び、複合発泡体の作製方法
JP2017159498A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 積水化成品工業株式会社 複合発泡体、及び、緩衝材

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