JPH06315994A - 樹脂積層体の製造方法 - Google Patents

樹脂積層体の製造方法

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JPH06315994A
JPH06315994A JP5128073A JP12807393A JPH06315994A JP H06315994 A JPH06315994 A JP H06315994A JP 5128073 A JP5128073 A JP 5128073A JP 12807393 A JP12807393 A JP 12807393A JP H06315994 A JPH06315994 A JP H06315994A
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JP
Japan
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skin
resin beads
gap
molding
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JP5128073A
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English (en)
Inventor
Shoji Sakaida
昭二 境田
Ryuji Iwata
龍治 岩田
Takahiro Sato
高宏 佐藤
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本製造方法は、インストルメントパネルの薄
い部分であっても、発泡性樹脂ビーズMを十分に熱溶着
させた発泡層を形成する。 【構成】 本インストルメントパネルを製造するには、
成形装置の成形型19に表皮5を、成形部35上に基材
2を設置し、その間隙51に発泡性樹脂ビーズMを供給
し、この状態にて基材2の窓部8から蒸気を間隙51に
供給して発泡性樹脂ビーズMを熱溶着させることにより
発泡層を形成する。基材2の窓部8は、上記間隙51の
各部位における厚さtに対する通気用透孔36の開口ま
での距離L/2が8倍以下になるように形成されてい
る。よって、上記間隙51の狭い部分であっても、窓部
8からの蒸気により、発泡性樹脂ビーズMに熱が十分に
与えられて発泡層3が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表皮と基材との間に発
泡層を積層形成する樹脂積層体の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、表皮に発泡層を積層する従来の技
術として、特開平3−344227号公報のものが知ら
れている。この方法では、所定の形状に真空賦形した表
皮と、通気孔および材料供給用透孔とを有する基材を準
備し、成形装置に上記表皮および基材を所定間隙隔てて
設置し、材料供給用透孔を介して上記間隙に発泡済みの
発泡性樹脂ビーズを供給し、その後、通気孔から蒸気を
送りこんで発泡性樹脂ビーズを熱溶着させることによ
り、表皮と基材との間に発泡層を形成する方法である。
このとき、発泡性樹脂ビーズは表皮および基材と熱溶着
して樹脂積層体が一体的に形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように上記発泡性
樹脂ビーズは、基材の通気孔を介して供給される蒸気の
圧力で間隙内を均一に広がりつつ蒸気熱で僅かに膨張し
つつ熱溶着するが、その際に、発泡層の薄い部分では、
発泡性樹脂ビーズが運ばれないで充填不良を生じたり、
蒸気熱を十分に受けらないで熱溶着しない場合があっ
た。この熱溶着しない部分は、発泡性樹脂ビーズ同士が
十分に熱溶着していないから、その間の接着力が弱く、
その結果、製品自体の強度が低いという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題点を解消
するためになされたものであり、樹脂積層体の薄い部分
でも、発泡性樹脂ビーズが十分に熱溶着した発泡層を備
える樹脂積層体の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、表皮と基材との間に発泡層を形成
することにより樹脂積層体を製造する樹脂積層体の製造
方法において、表皮と、通気孔を複数有する基材と、発
泡性樹脂ビーズとを樹脂材料で準備する工程と、上記表
皮および基材を成形型のキャビティ内に所定間隙を隔て
て設置する工程と、上記所定間隙内に上記発泡性樹脂ビ
ーズを供給する工程と、上記基材の通気孔を介して上記
間隙に熱媒体を供給して、上記発泡性樹脂ビーズを熱媒
体で加熱させて発泡層を形成することにより発泡層と基
材および表皮とを熱溶着する工程と、を備え、上記間隙
内の各部位における厚さ対し、該各部位と上記通気孔ま
での距離は、8倍以下になるように上記通気孔を形成し
たこと、を特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では、まず、表皮、発泡性樹脂ビーズお
よび基材を同系の樹脂材料で形成する。上記基材には、
蒸気を通気するための通気孔を複数形成する。そして、
基材および表皮を成形型のキャビティ内に所定間隙だけ
隔てて設置し、上記間隙に発泡性樹脂ビーズを供給す
る。この状態にて、基材の通気孔から蒸気などの熱媒体
を上記所定間隙に供給して発泡性樹脂ビーズに熱を与え
て発泡層を形成する。このとき、熱媒体は、表皮および
基材の一部も溶融するから発泡層を介して表皮および基
材が熱溶着する。
【0007】また、上記間隙の各部位における厚さに対
し、該各部位と通気孔までの距離は、8倍以下になって
いる。つまり、上記間隙の狭い部位であっても、厚さの
8倍以下の距離の位置に通気孔が設けられている。よっ
て、狭い間隙の部位であっても通気孔からの蒸気により
発泡性樹脂ビーズに熱が十分に与えられて完全に熱溶着
した発泡層が形成される。
【0008】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0009】図1は本実施例にかかる樹脂積層体のうち
車両ボディに装着されるインストルメントパネル1を示
す外観図、図2はその要部の断面図である。なお、図2
は以下の説明を分かり易くするために、厚さ方向の寸法
を拡大して示している。このインストルメントパネル1
は、図2に示すように、ボディ(図示省略)側に固定さ
れる基材2と、発泡性樹脂ビーズを充填溶着させた発泡
層3と、シボ模様等を賦形した意匠面5aを有する表皮
5と、を積層することにより構成されている。
【0010】上記基材2は、平滑な内面2aを有し、
1.0mm〜5.0mmの厚さに形成されるとともに、
多数の窓部8(8a,8b)を備えている。ここで、窓
部8の隣接するもののうち、例えば窓部8aと窓部8b
との距離は、インサート部2bの間隔と同じでありこれ
をLとし、発泡層3の厚さをtとすると、距離L/2は
発泡層3の各部位における厚さtに対して8倍以下とな
るように、窓部8が形成されている。
【0011】上記基材2は、融点の異なる2種類の樹脂
材料を混合して成形された硬質材であり、例えば、オレ
フィン系の樹脂材料である融点146℃のポリプロピレ
ン(PP)を30重量%、融点162℃のPPを70重
量%混合することにより形成されている。同一のPPで
あっても融点の違う樹脂材料とするには、分子量の異な
るものを用いればよく、つまり低融点とするには低分子
量のものを、高融点とするには高分子量のものを用いれ
ばよい。
【0012】上記発泡層3は、発泡性樹脂ビーズを蒸気
で熱溶着させたものであり、厚さtは5mm〜30mm
である。上記表皮5は、熱可塑性樹脂からなるシート材
であり、0.20mm〜1.5mmの厚さである。上記
発泡層3は、オレフィン系樹脂であるポリプロピレン
(PP)から形成されており、その融点は140℃〜1
60℃である。表皮5は、オレフィン系の熱可塑性エラ
ストマ(PPおよび柔軟剤等)から形成され、その融点
が160℃〜170℃である。
【0013】次にインストルメントパネル1を製造する
方法について説明する。インストルメントパネル1の製
造工程は、基材2(図3)、表皮5および発泡性樹脂ビ
ーズMを準備した後に、加熱工程、真空成形工程および
熱溶着工程を経ることにより行なわれる。
【0014】まず、表皮5の加熱工程は、図4に示すよ
うに、加熱装置12を用いて行なう。図4に示すよう
に、加熱装置12は、上部ヒータ12aおよび下部ヒー
タ12bとを備え、その間に加熱室12cを有してい
る。この加熱工程では、表皮5を形成する表皮用シート
5Aの端部をクランプ13で保持して、これを加熱装置
12の加熱室12cに移動し、上部ヒータ12aおよび
下部ヒータ12bにより表皮5の上面と下面とをそれぞ
れ約160℃に加熱する。
【0015】次に、真空成形工程および熱溶着工程を行
なう。両工程は、図5ないし図7に示す成形装置15を
用いて行なうが、まず、成形装置15の構成および動作
について説明する。成形装置15は、下成形部16と上
成形部17とを備えている。下成形部16は、外枠18
と、この外枠18内に固定された成形型19とを備えて
おり、上記外枠18の底面と成形型19の下面とにより
囲まれた圧力室21を有している。この圧力室21は、
外枠18の底中央部に形成された通気孔22を介して管
路23に接続され、さらに管路23を通じて真空ポンプ
(図示省略)に接続されている。
【0016】上記成形型19は、表皮5の意匠面5aを
成形するための成形面25を有している。また、成形型
19は、金属粉とセラミック粉を混合し、これを焼結し
た多孔質体から形成されており、多孔質であることか
ら、圧力室21と成形面25との間で通気可能である。
よって、表皮5は、成形面25に設置した後、真空ポン
プにより吸引すると成形面25に吸引密着可能になって
いる。
【0017】一方、上成形部17は、外枠31と、この
外枠31に固定され、かつ支持面33を有する成形部3
5とを備えており、この成形部35には、通気用透孔3
6及び材料供給透孔37が複数個形成されている。
【0018】上記外枠31と成形部35とに囲まれた空
間は、蒸気室39になっており、この蒸気室39に、バ
ルブ43付きの管路45が接続されると共にバルブ47
付きの管路49が接続されている。管路45からの蒸気
(熱媒体)は、バルブ43→蒸気室39→成形部35の
通気用透孔36→基材2の窓部8→表皮5と基材2との
間隙51を流れ、該間隙51で一時停留した後に、上記
窓部8→通気用透孔36→蒸気室39→バルブ47→管
路49の経路で流れていく。なお、上成形部17には、
表皮5と基材2との間の間隙51に発泡性樹脂ビーズM
を供給するための管路53が設けられている。
【0019】次に成形装置15を用いて、インストルメ
ントパネル1を製造する工程について説明する。まず、
予備加熱した表皮用シート5Aを下成形部16の成形型
19に設置する。このとき表皮用シート5Aを成形面2
5上に設置する。この状態にて、真空ポンプを駆動する
と、多孔質の成形型19を通じて表皮用シート5Aに対
して吸引力が加わって、表皮用シート5Aは、図5に示
すように、成形面25の形状に賦形されて表皮5とな
る。
【0020】続いて、上成形部17の成形部35に、予
め所定形状に製造した基材2を仮止する。次に、図6に
示すように、上成形部17を下降させて下成形部16に
対して型締めする。この型締めにより、基材2は上成形
部17に密着した状態で固定されると共に、表皮5の端
部が下成形部16と上成形部17との間の合わせ面16
a,17aで固定される。このとき、基材2は、表皮5
に対して所定の間隙51(約15mm)を隔てて設置さ
れる。つまり、成形型19の成形面25は、凹所に形成
されているので、基材2を設置したときに、所定の間隙
51が形成される。また、図7に示すように成形部35
の多数形成された通気用透孔36のうち、基材2の窓部
8に一致する通気用透孔36が間隙51への蒸気を供給
する通路となり、他の通気用透孔36が基材2によって
封止されている。
【0021】続いて、材料供給装置(図示省略)から管
路53及び基材2の窓部8を介して発泡性樹脂ビーズM
を上記間隙51に供給する。この発泡性樹脂ビーズM
は、発泡剤を含有するポリプロピレンから形成され、こ
れを11倍から45倍に発泡することにより平均粒径φ
3mmに形成されたものであり、ソフト感を備えてい
る。発泡性樹脂ビーズMの量は、上記間隙151を完全
に満たす量にて定められる。
【0022】発泡性樹脂ビーズMを供給した後、バルブ
47を閉じたままでバルブ43を開いて、管路45を通
じて、蒸気を4〜5Kgf/cm2の圧力で蒸気室39に送り
込む。この蒸気室39の蒸気は、成形部35の通気用透
孔36、基材2の窓部8を通じて間隙51に送り込ま
れ、バルブ47が閉じているから該間隙51に一時停留
して発泡性樹脂ビーズMに熱を与える。上記間隙51の
蒸気は、バルブ47を開けることにより、窓部8、通気
用透孔36を抜けて、蒸気室39、管路49を通じて排
出される。蒸気により熱を与えられた発泡性樹脂ビーズ
Mは、互いに熱溶着して発泡層3を形成する。
【0023】これにより、発泡層3は、基材2、表皮5
と同じオレフィン系の樹脂で統一して形成されているの
で、それらの接する部分にて熱溶着されて、一体的なイ
ンストルメントパネル1となる。
【0024】上述したように、発泡性樹脂ビーズMは、
窓部8を通過した蒸気の熱で熱溶着するのであるが、発
泡層3の厚さt(間隙51の距離)が薄い箇所では、発
泡性樹脂ビーズMが均一に運ばれたり蒸気熱が十分に与
えられず、未充填や未溶着の状態になり易い。こうした
厚さtと距離Lとの関係について調べた。図8は発泡層
3の厚さtと窓部8の間の距離L(インサート部2bの
距離)との相関関係を示し、○は十分な熱溶着している
部分、△は一部熱溶着しているが製品としては不良品と
ならない部分、×は不十分な熱溶着で不良品となる部分
をそれぞれ示す。
【0025】いま、インサート部2bのある位置での発
泡層3の厚さtがほぼ同じであるとすると、間隙51内
において窓部8から最も遠い箇所は、インサート部2b
の中央部、つまりL/2の位置である。
【0026】 発泡層3の厚さtに対して、窓部8か
らの距離が遠い部位では、つまり、厚さtに対して距離
L/2が8倍を越える部位(領域A)では、発泡性樹脂
ビーズMが未充填や熱溶着しない部分が多く不良となっ
た。
【0027】 発泡層3の厚さtに対して、窓部8か
らの距離Lがさほど遠くない部位では、つまり、厚さt
に対して距離L/2が8倍〜3倍範囲の部位(領域B)
では、発泡性樹脂ビーズMがほぼ熱溶着していた。
【0028】 発泡層3の厚さtに対して、窓部8か
らの距離Lが近い部位では、つまり、厚さtに対して距
離L/2が3倍以下の部位(領域C)では、発泡性樹脂
ビーズMが完全に熱溶着していた。
【0029】したがって、発泡層3の各部位から窓部8
までの距離L/2は、発泡層3の厚さtに対して8倍以
下にすることにより、窓部8からの蒸気により発泡性樹
脂ビーズMに熱が与えられて完全に熱溶着した発泡層3
を形成することができることが分かった。
【0030】また、基材2には、ボディ側への取付やそ
の強度を確保するためのインサート部2bを残して、窓
部8を広い領域で形成しても、窓部8が発泡層3の一部
で埋められるので、それほど強度の低下が生ぜず、しか
も、基材2を形成する材料が少なくてすみ、インストル
メントパネル1の軽量化も実現できる。
【0031】また、間隙51への蒸気の供給は、基材2
に形成した窓部8により行なわれており、表皮5には透
孔等を形成していないので、表皮5の外観を損なうこと
もない。
【0032】さらに、発泡層3の薄い箇所にある発泡性
樹脂ビーズMに十分な熱を与えるために、蒸気圧力を発
泡層3の部位に応じて変更する手段にて対処した場合に
は、蒸気圧力の上昇により蒸気の温度も上昇するので、
各部毎の熱溶着に適する温度に調節するのは一般に難し
い。しかし、本実施例では、窓部8までの距離を近くし
て発泡性樹脂ビーズMを熱溶着させるようにしたので、
その蒸気圧力および温度の調節も容易である。
【0033】なお、上記各層の材料として以下のものを
適用することができる。すなわち、基材2のオレフィン
系樹脂材料としては、ポリプロピレン系の他に、ポリエ
チレン等からなるソリッド樹脂を用いることができる。
また、発泡層3のオレフィン系樹脂材料としては、ポリ
プロピレン系の発泡性樹脂ビーズの他に、例えば、ポリ
エチレン系の発泡製樹脂ビーズを用いることができる。
なお、クッション層となるように発泡層3を形成する場
合には、発泡性樹脂ビーズの粒径として、1mm〜5m
m程度が好ましく、特に2.5mm〜4mmが望まし
い。さらに、表皮5のオレフィン系樹脂材料としては、
ポリエチレン系、ポリプロピレン系、SEBS系(スチ
レン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合
体)等を適用することができる。また、表皮は、軟質の
ポリ塩化ビニルからなる表皮層にポリプロピレンのフォ
ーム層を接着剤で接着することにより一体形成したもの
を用いてよい。
【0034】さらに、上記実施例のように表皮及び基材
を成形型に設置した後に樹脂ビーズを供給する順序の工
程を採用するほか、表皮上に発泡性樹脂ビーズを堆積さ
せ、その後に基材で封止する順序や、上記基材上に発泡
性樹脂ビーズを堆積させ、これに表皮で封止する順序な
どの工程を採ることができる。なお、他の実施例とし
て、発泡性樹脂ビーズを表皮の上に堆積させた後に、他
の押圧部材等を用いて、発泡性樹脂ビーズを均一な厚さ
の堆積状態にならす工程を加えてもよく、これにより薄
い発泡層でも完全な熱溶着を行なえる。
【0035】また、上記実施例では、発泡性樹脂ビーズ
Mを熱溶着する装置と表皮を真空成形する真空吸引装置
とを兼用した成形装置15を用いて行なっているが、こ
れを別々の専用装置で行なってもよい。
【0036】また、上記実施例では、車両用内装部材と
して、インストルメントパネルを用いたが、これに限ら
ず各種の部材に用いることができるのは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の樹脂積層体
の製造方法よれば、表皮と基材との間にある発泡性樹脂
ビーズに、基材の通気孔を介して熱媒体を供給するに際
して、通気孔と各部位までの距離は、その部位における
厚さに対して、8倍以下になっているので、狭い間隙の
部位であっても通気孔からの蒸気により発泡性樹脂ビー
ズに熱が十分に与えられて完全に熱溶着した発泡層が形
成される。その結果、発泡層は、発泡性樹脂ビーズ同士
の不十分な熱溶着により生じる強度の低下がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂成形方法により製造した車両用内
装部材を示す外観図である。
【図2】本発明の樹脂成形方法により製造した車両用内
装部材を示す断面図である。
【図3】同実施例の基材を示す斜視図である。
【図4】熱溶着性樹脂フィルムを表皮用シートで予熱し
ている工程を示す説明図である。
【図5】同実施例に係る成形装置における型締め前の状
態を示す断面図である。
【図6】同実施例に係る成形装置における発泡性樹脂ビ
ーズを充填している状態を示す断面図である。
【図7】図6の要部を示す拡大断面図である。
【図8】インサート部の幅と間隙との関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1…インストルメントパネル 2…基材 2a…内面 2b…インサート部 3…発泡層 5…表皮 5A…表皮用シート 5a…意匠面 8…窓部 8a…窓部 8b…窓部 12…加熱装置 12a…上部ヒータ 12b…下部ヒータ 12c…加熱室 13…クランプ 15…成形装置 16…下成形部 16a,17a…合わせ面 17…上成形部 18…外枠 19…成形型 21…圧力室 22…通気孔 23…管路 25…成形面 31…外枠 33…支持面 35…成形部 36…通気用透孔 37…材料供給透孔 39…蒸気室 43…バルブ 45…管路 49…管路 51…間隙 53…管路 M…発泡性樹脂ビーズ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮と基材との間に発泡層を形成するこ
    とにより樹脂積層体を製造する樹脂積層体の製造方法に
    おいて、 表皮と、通気孔を複数有する基材と、発泡性樹脂ビーズ
    とを樹脂材料で準備する工程と、 上記表皮および基材を成形型のキャビティ内に所定間隙
    を隔てて設置する工程と、 上記所定間隙内に上記発泡性樹脂ビーズを供給する工程
    と、 上記基材の通気孔を介して上記間隙に熱媒体を供給し
    て、上記発泡性樹脂ビーズを熱媒体で加熱させて発泡層
    を形成することにより発泡層と基材および表皮とを熱溶
    着する工程と、 を備え、 上記間隙内の各部位における厚さ対し、該各部位と上記
    通気孔までの距離は、8倍以下になるように上記通気孔
    を形成したこと、 を特徴とする樹脂積層体の製造方法。
JP5128073A 1993-04-30 1993-04-30 樹脂積層体の製造方法 Pending JPH06315994A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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