JPH07266431A - 樹脂成形方法 - Google Patents

樹脂成形方法

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JPH07266431A
JPH07266431A JP6085557A JP8555794A JPH07266431A JP H07266431 A JPH07266431 A JP H07266431A JP 6085557 A JP6085557 A JP 6085557A JP 8555794 A JP8555794 A JP 8555794A JP H07266431 A JPH07266431 A JP H07266431A
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JP
Japan
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resin
bead body
base material
cavity
molten resin
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JP6085557A
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Shoji Sakaida
昭二 境田
Ryuji Iwata
龍治 岩田
Takahiro Sato
高宏 佐藤
Hiroshi Kaneda
広志 金田
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本樹脂成形方法は、発泡ビーズ体14に硬質
の樹脂基材12を積層した車両用内装部材10を製造す
る。 【構成】車両用内装部材10は、以下の工程で製造され
る。最初の工程では、発泡済みの樹脂ビーズに熱媒体を
加えて膨張させて、互いに熱溶着させた発泡ビーズ体1
4を成形する。続く工程は、発泡ビーズ体14を成形用
金型71にセットする。このとき、発泡ビーズ体14と
成形用金型71には、樹脂基材12を形成するための樹
脂注入空間Caが形成される。そして、該樹脂注入空間
Caに溶融樹脂を充填する。このとき、溶融樹脂は発泡
ビーズ体14が潰される圧力以下で充填する。その後、
溶融樹脂を冷却固化することにより樹脂基材12を成形
する。これにより樹脂基材12と発泡ビーズ体14とが
熱溶着して一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡ビーズ体に硬質の
樹脂基材を積層した樹脂成形体を製造する樹脂成形方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の樹脂成形方法により製造
される樹脂成形体として、例えば、図12に示すものが
知られている。図12は従来の樹脂成形体200を示す
断面図である。樹脂成形体200は、保持凹所211a
を有する樹脂基材211と、上記保持凹所211a内に
形成された発泡ウレタン体220と、発泡ウレタン体2
20の外表面を覆う表皮230とを備えている。
【0003】上記発泡ウレタン体220の下部には、接
着剤により接着されかつ脚部241を有する支持金具2
40が取り付けられている。上記脚部241は、樹脂基
材211の底部212に形成された透孔212aを貫通
しており、その先端部がかしめられることで底部212
に係合する。これにより、発泡ウレタン体220は、樹
脂基材211に固定されることになる。
【0004】上記樹脂成形体200は、以下の工程によ
り製造される。真空成形法等で予め賦形した表皮230
及び支持金具240の表面に接着剤を塗布し、これらを
図示しない金型のキャビティにセットする。続いて、発
泡ウレタン体220を成形するための2液剤(ポリオー
ル及びイソシアネート)をキャビティ内に充填すると共
に、発泡剤及び液状フロン等を添加する。これにより、
上記2液が反応してその反応熱で反応が促進されると共
にフロンが気化して、クッション性に優れた発泡ウレタ
ン体220が形成される。このとき、表皮230及び支
持金具240は、接着剤を介して発泡ウレタン体220
に接着固定される。その後、支持金具240の脚部24
1を底部212の透孔212aに貫通して、先端部をか
しめることにより固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は、発泡ウレタン体220を樹脂基材211に固定する
手段として、支持金具240を用いているので、発泡ウ
レタン体220と樹脂基材211との一体性がよくない
だけでなく、部品点数が多くなり、また、先端の脚部2
41をかしめる作業が必要で作業性もよくない。また、
支持金具240に接着剤を塗布してインサート成形する
という面倒な作業も必要である。
【0006】さらに、上記樹脂成形体200では、発泡
ウレタン体220は、2液の反応を利用しているので、
一旦、反応すると再使用することが難しく、しかも、発
泡ウレタン体220を発泡させる際に、フロンガスを用
いているので、環境上問題がある。
【0007】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、発泡ビーズ体に硬質の樹脂基材を強固に
熱溶着できると共に、支持金具等が不要な樹脂成形体を
製造する樹脂成形方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、発泡ビーズ体と硬質の樹
脂基材とを積層形成した樹脂成形体を製造する樹脂成形
方法において、発泡済み樹脂ビーズを熱膨張させると共
に該発泡済み樹脂ビーズを互いに熱溶着させた発泡ビー
ズ体を成形する発泡ビーズ体成形工程と、上記発泡ビー
ズ体を成形型のキャビティにセットする発泡ビーズ体セ
ット工程と、上記発泡ビーズ体と成形型の壁面とで形成
されたキャビティに、上記発泡ビーズ体と互いに溶融す
る樹脂材料からなる溶融樹脂を、上記発泡ビーズ体が潰
される圧力以下で充填する溶融樹脂充填工程と、上記キ
ャビティに充填された溶融樹脂を冷却固化させることに
より樹脂基材を形成すると共に、樹脂基材と発泡ビーズ
体とを溶着させる溶着工程と、を備えたことを特徴とす
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の溶融樹脂充
填工程として、溶融樹脂をキャビティに供給して、その
後、キャビティの容量を狭めて圧縮することにより、該
溶融樹脂をキャビティに拡張させる工程を用いたもので
ある。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の溶融樹脂充
填工程として、発泡ビーズ体をセットした状態にて、パ
リソンを空気圧で膨らませてキャビティに拡張するブロ
ー成形法を用いたものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1の発明では、以下の工程を経
て樹脂成形体が製造される。最初の工程では、発泡済み
樹脂ビーズを熱媒体を加えて膨張させて、互いに熱溶着
させた発泡ビーズ体を成形する。続く工程は、発泡ビー
ズ体を成形型のキャビティにセットする。このとき、発
泡ビーズ体と成形型には、樹脂基材を形成するためのキ
ャビティが形成される。そして、該キャビティに溶融樹
脂を充填する。このとき、溶融樹脂は、発泡ビーズ体が
潰される圧力以下で充填する。その後、溶融樹脂を冷却
固化することにより樹脂基材を成形する。これにより、
樹脂基材と発泡ビーズ体とが熱溶着して強固に一体化す
る。こうして製造された樹脂成形体の発泡ビーズ体は、
それ自体に剛性があるので、硬質の樹脂基材の形状を大
きくしなくても、形崩れすることなく、堅牢な構造体と
して用いることができる。
【0012】請求項2または請求項3は、請求項1の溶
融樹脂充填工程の好適な態様である。請求項2は、キャ
ビティ内に溶融樹脂を供給し、その後、キャビティの容
量を狭めて該溶融樹脂を圧縮してキャビティ内に充填す
る方法であり、例えば、スタンピング成形法等の低圧プ
レス法を用いることができる。
【0013】請求項3は、発泡ビーズ体をセットした状
態にて、パリソンを空気圧で膨らませてキャビティに拡
張するブロー成形法を用いたものである。
【0014】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0015】図1は本実施例により製造される車両用内
装部材10を示す断面図である。車両用内装部材10
は、硬質の樹脂基材12と、樹脂基材12の保持凹所1
3に保持された発泡ビーズ体14と、発泡ビーズ体14
の上面に積層された表皮16とを備えている。
【0016】上記樹脂基材12は、硬質の樹脂構造体で
あり、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)
等のオレフィン系樹脂から形成されている。上記発泡ビ
ーズ体14は、ポリプロピレン(PP)からなり、発泡
済みのビーズを熱膨張させて溶着して一体化したもので
ある。また、表皮16は、軟化剤を含んだ塩化ビニル
(PVC)またはポリプロピレン(PP)にて形成され
ている。
【0017】次に、車両用内装部材10の製造方法につ
いて説明する。発泡ビーズ体14は、周知の成形法によ
り形成することができ、例えば、金型のキャビティに、
発泡済み樹脂ビーズを充填し、該キャビティ内に蒸気を
通して熱膨張させた後に、冷却することにより所定形状
に形成する。
【0018】また、表皮16は、押出工程により表皮用
シートを形成した後に、所定形状に賦形する工程により
作成される。表皮16を賦形する工程は、表皮用シート
を加熱する加熱工程及び真空成形工程からなる。
【0019】加熱工程は、図2に示すように、加熱装置
30を用いて行なう。加熱装置30は、上部ヒータ32
及び下部ヒータ34とを備え、その間に加熱室36を有
している。この加熱工程では、表皮用シート16aの端
部をクランプ38a,38bで保持して、これを加熱装
置30の加熱室36に移動し、上部ヒータ32及び下部
ヒータ34により表皮用シート16aの上面と下面とを
それぞれ約150℃に加熱する。
【0020】続く真空成形工程は、図3及び図4に示す
オス引き真空成形装置50を用いて行なう。真空成形装
置50は、外枠体52と、この外枠体52の上部開口に
固定された成形型60とを備えている。外枠体52と成
形型60とにより囲まれるスペースは、圧力室56とな
っており、外枠体52下部中央の通気孔58を介して、
図示しない真空ポンプに接続されている。また、上記成
形型60は、その上部に設置凹所62を有すると共に、
その設置凹所62から上記圧力室56に連通する吸引穴
64を複数箇所に有している。
【0021】オス引き真空成形装置50を用いた真空成
形工程は、以下の順序にて行なわれる。まず、成形型6
0の設置凹所62上に、発泡ビーズ体14を位置合わせ
して載置する。続いて、表皮用シート16aをクランプ
38a,38bで保持した状態で図示しない搬送装置に
よって成形型60の上方へ搬送し、次に、真空成形装置
50を上方へ移動して、表皮用シート16aを支持した
上記クランプ38a等を外枠体52の外周上縁部52a
に固定する。
【0022】続いて、真空ポンプを駆動することによ
り、真空引きを行なう。これにより、表皮用シート16
aと発泡ビーズ体14の間のスペースが成形型60の吸
引穴64、発泡ビーズ体14の樹脂ビーズ間を介して吸
引され、表皮用シート16aが発泡ビーズ体14の表面
に吸着され、さらに熱溶着されて表皮16と発泡ビーズ
体14とが一体化した一次積層体20が形成される。
【0023】次に、一次積層体20に、樹脂基材12を
積層形成するスタンピング成形工程について説明する。
スタンピング成形工程は、図5に示す樹脂成形装置70
を用いて行なわれる。樹脂成形装置70は、水平方向に
対向して配置されたメス型72と、貫通孔74bを有す
るコア型74とを備えている。上記メス型72は、メス
型駆動装置76によりコア型74側へ水平方向へ駆動さ
れて型締めされると樹脂注入空間Ca(図6参照)が形
成されるものである。
【0024】コア型74の背面側には、プランジャ突部
78aを有するプランジャ78が配置されている。プラ
ンジャ突部78aは、上記貫通孔74bに摺動可能に嵌
合しており、メス型駆動装置76によりメス型72とコ
ア型74とが密着された際に、上記貫通孔74bの周壁
とプランジャ78の端面78bとで樹脂溜まりCbを形
成する。
【0025】また、プランジャ78には、上記樹脂溜ま
りCb(図6)を射出成形装置82のノズル82aに連
通する樹脂導入路84が形成されている。射出成形装置
82は、スクリュウの回転及び移動により溶融樹脂を射
出するものである。また、樹脂導入路84には、シャッ
トオフ駆動装置86により進退駆動することにより射出
口84aを開閉するシャットオフロッド86aが貫挿さ
れている。
【0026】次に、このような構成の樹脂成形装置70
を用いた工程について、図5及び図6を用いて説明す
る。まず、成形用金型71のメス型72及びスライド型
73aが図5に示すようにその原点位置にある際に、一
次積層体20をメス型72の凹所にセットする。
【0027】こうして一次積層体20がセットされた
後、メス型駆動装置76及びスライド型駆動装置73に
駆動信号を出力して、メス型72を右方向に移動すると
ともに、スライド型73aをメス型72の移動に連動し
て図5中の矢印c方向に移動する。こうして、図6
(A)に示すように、メス型72とコア型74とをスラ
イド型73aを介在させて密着させ、一次積層体20を
メス型72とコア型74との間に挟持する。このとき、
一次積層体20とコア型74との間に樹脂注入空間Ca
が形成される。なお、メス型72の移動終点位置は、メ
ス型72とコア型74とが一次積層体20を挟持した際
に、僅かにスプリング73bを押し縮める位置に設定さ
れている。
【0028】続く工程では、射出成形装置82から溶融
樹脂の射出が行なわれ、ノズル82aから溶融樹脂が樹
脂導入路84に射出され、その後、シャットオフ駆動装
置86の駆動により、シャットオフロッド86aが、図
6(B)に示すように、図中矢印d1 方向に移動し、射
出口84aが開く。
【0029】こうして、射出成形装置82のノズル82
aとプランジャ78の射出口84aとが連通し、射出口
84aが開くため、ノズル82aから射出された溶融樹
脂は、樹脂導入路84を加圧されつつ通り抜け、射出口
84aから樹脂溜まりCbに射出される。この結果、樹
脂溜まりCbには、射出された溶融樹脂Rが一時的に保
持される。
【0030】続く工程では、メス型72をコア型74と
密着させたまま、図6(C)に示すように、図中矢印b
1 方向に更に移動して型締めを行なうとともに、シャッ
トオフ駆動装置86により、シャットオフロッド86a
を、図6(C)に示すように、図中矢印d2 方向に移動
して、射出口84aを閉鎖するシャットオフを行なう。
【0031】この型締めにより、コア型74がプランジ
ャ78のプランジャ突部78aに沿って型締め方向(矢
印b1 方向)に摺動するため、樹脂溜まりCbに保持さ
れていた溶融樹脂Rは、プランジャ78の端面78bに
より反型締め方向に押し出されて一次積層体20とコア
部74aとの間の樹脂注入空間Ca内に押し出される。
この結果、この樹脂注入空間Caは、樹脂溜まりCbに
保持されていた溶融樹脂で充填される。
【0032】一方、射出口84aを閉鎖するシャットオ
フにより、樹脂溜まりCb内の溶融樹脂Rと樹脂導入路
84内に残存している溶融樹脂とは、プランジャ78の
端面78bの近傍の射出口84aにおいて、切り放され
る。
【0033】この型締めの状態を維持する間に、溶融樹
脂を硬化させる冷却が行なわれ、一次積層体20と樹脂
注入空間Caに充填された溶融樹脂とが一体化されて、
車両用内装部材10が形成される。
【0034】続いて、メス型駆動装置76に駆動信号を
出力して、メス型72を図6(C)に示す型締め完了位
置から図5に示す原点位置まで移動して、車両用内装部
材10の離型が行なわれる。そして、車両用内装部材1
0の端面処理等が行なわれることにより製品が完成す
る。
【0035】上記樹脂成形方法によれば、発泡ビーズ体
14を成形用金型71の樹脂注入空間Caにセットし、
該樹脂注入空間Caに溶融樹脂Rを発泡ビーズ体14が
つぶされる圧力以下で充填して、冷却固化することによ
り、発泡ビーズ体14が押しつぶされることなく、樹脂
基材12を発泡ビーズ体14に一体的に溶着した車両用
内装部材10を製造することができる。こうして製造さ
れた車両用内装部材10の発泡ビーズ体14は、それ自
体に剛性があるので、硬質の樹脂基材12の形状を大き
くしなくても、形崩れすることなく、堅牢な構造体とし
て用いることができる。
【0036】また、発泡ビーズ体14は、その表面が発
泡した薄い樹脂膜状態になっているので、その表面が溶
融樹脂の熱により溶融し、冷却固化した樹脂基材12と
高い接着強度で一体化することができる。
【0037】さらに、発泡ビーズ体14は、PP等のオ
レフィン系の樹脂からなる発泡済み樹脂ビーズを用いて
おり、発泡の際に環境上で問題のあるフロンを用いる必
要がなく、製造の点でも優れている。
【0038】また、車両のボディ等に取り付ける取付部
を樹脂基材12に形成することにより、発泡ビーズ体1
4を取り付けるための金具等が不要になり、部品点数を
減らすことができると共に、金具等のインサート成形工
程も不要にすることができる。
【0039】次に、ブロー成形法を用いた実施例につい
て説明する。図7及び図8に示すように、ブロー成形法
は、ブロー成形型102と、押出機104とを備えたブ
ロー成形装置100を用いて行なわれ、以下の工程をと
る。まず、図7の型開きした状態のブロー成形型102
に、発泡ビーズ体14Bをセットし、ブロー成形型10
2の間に、押出機104からパリソン12Baを押し出
す。その後に、図8に示すように、ブロー成形型102
を型締めしてパリソン12Baを挟むと共に該パリソン
12Baの下部をピンチオフする。その後、パリソン1
2Baを溶融させると共に内部に空気を吹き込んで所定
形状に成形する。そして、冷却後、ブロー成形型102
を開き、成形品を取り出すことにより樹脂成形体10B
が得られる。このようなブロー成形法のように、発泡ビ
ーズ体14Bに低圧の溶融樹脂を密着させる方法により
発泡ビーズ体14Bと樹脂基材とを一体化できる。
【0040】こうしたブロー成形法は、例えば、図9に
示すように自動車用シート10Cに適用することができ
る。図9は自動車用シート10Cを示す分解斜視図、図
10は自動車用シート10Cを組み立てた状態のA−A
線に沿った断面図である。自動車用シート10Cは、シ
ート支持基材12Cと、シート支持基材12Cの保持凹
所13Caに装着されるクッション部15Cとを備えて
おり、シート支持基材12Cをブロー成形方法により形
成することができる。
【0041】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0042】(1) 樹脂成形体は、樹脂基材及び発泡
ビーズ体を備えるものであれば、他に各種の樹脂部材を
積層することができ、例えば、図11に示すように、表
皮16Dと発泡ビーズ体14Dとの間にフォーム層15
Dを介在させ、さらに表皮16D及びフォーム層15D
の端面16Daを予めトリミングしてもよい。これによ
り、発泡ビーズ体14Dをソフト感を有して装飾するこ
とができる。
【0043】(2) 溶融樹脂を供給する手段は、発泡
ビーズ体を押し潰さない圧力で供給できる手段であれ
ば、射出成形法やトランスファ成形法であってもよい。
この場合には、通常の射出成形法では、樹脂圧が350
kgf/cm2以上であるが、この程度の圧力であると、発泡
ビーズ体が潰れてしまうので、150kgf/cm2以下に設
定する。
【0044】(3) 上記実施例では、表皮に発泡ビー
ズ体を積層する方法として、真空成形法を用いたが、こ
れに限らず、以下の工程をとってもよい。まず、表皮を
予め真空成形により賦形する。その表皮を成形型のキャ
ビティにセットし、該キャビティに発泡済み樹脂ビーズ
を供給する。そして、キャビティ内に蒸気を通して発泡
済み樹脂ビーズを熱膨張させた後に冷却する。これによ
り、発泡済み樹脂ビーズは、蒸気の熱で膨張して互いに
熱溶着すると共に表皮に熱溶着する。
【0045】(4) 表皮は、溶融樹脂の充填時に発泡
ビーズ体に予め接着する必要はなく、成形後に接着剤等
で接着してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の樹脂成形方法によれば、発泡ビーズ体を成形型のキャ
ビティにセットし、該キャビティに溶融樹脂を発泡ビー
ズ体がつぶされる圧力以下で充填して、冷却固化するこ
とにより、発泡ビーズ体が押しつぶされることなく、樹
脂基材を発泡ビーズ体に一体的に溶着した樹脂成形体を
製造することができる。こうして製造された樹脂成形体
の発泡ビーズ体は、それ自体に剛性があるので、硬質の
樹脂基材の形状を大きくしなくても、形崩れすることな
く、堅牢な構造体として用いることができる。
【0047】また、発泡ビーズ体は、その表面が発泡し
た薄い樹脂膜状態になっているので、その表面が溶融樹
脂の熱により溶融し、冷却固化した樹脂基材と高い接着
強度で一体化することができる。
【0048】さらに、発泡ビーズ体は、PP等のオレフ
ィン系の樹脂からなる発泡済み樹脂ビーズを用いてお
り、発泡の際に環境上で問題のあるフロンを用いる必要
がなく、製造の点でも優れている。
【0049】また、自動車のボディ等に取り付ける取付
部を樹脂基材に形成することにより、発泡ビーズ体を取
り付けるための金具等が不要になり、部品点数を減らす
ことができると共に、金具等のンサート成形工程も不要
にすることができる。
【0050】さらに、請求項2は、請求項1の溶融樹脂
充填工程において、キャビティ内に溶融樹脂を供給し、
その後、キャビティの容量を狭めて該溶融樹脂を圧縮し
てキャビティ内に充填する方法であり、例えば、スタン
ピング成形法等の低圧プレス法により好適に実現するこ
とができる。
【0051】請求項3は、請求項1の溶融樹脂充填工程
において、発泡ビーズ体をセットした状態にて、パリソ
ンを空気圧で膨らませてキャビティに拡張するブロー成
形法により好適に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る樹脂成形体を示す断面
図。
【図2】表皮の加熱工程を説明する説明図。
【図3】樹脂成形体と表皮とを接着させる工程を説明す
る説明図。
【図4】図3に続く工程を示す説明図。
【図5】スタンピング成形装置を示す概略説明図。
【図6】スタンピング成形工程を説明する説明図。
【図7】ブロー成形方法を示す説明図。
【図8】図7に続く工程を示す説明図。
【図9】本発明により製造される自動車シートの組付前
の状態を示す斜視図。
【図10】図9の自動車シートを組み付けた状態での要
部の断面図。
【図11】他の実施例に係る樹脂成形体を示す断面図。
【図12】従来の樹脂成形体を示す断面図。
【符号の説明】
10…車両用内装部材 10B…樹脂成形体 10C…自動車用シート 12…樹脂基材 12Ba…パリソン 12C…シート支持基材 13…保持凹所 13Ca…保持凹所 14…発泡ビーズ体 14B…発泡ビーズ体 14D…発泡ビーズ体 15C…クッション部 15D…フォーム層 16…表皮 16D…表皮 16Da…端面 16a…表皮用シート 20…一次積層体 30…加熱装置 32…上部ヒータ 34…下部ヒータ 36…加熱室 38a,38b…クランプ 50…真空成形装置 52…外枠体 52a…外周上縁部 56…圧力室 58…通気孔 60…成形型 62…設置凹所 64…吸引穴 70…樹脂成形装置 71…成形用金型 72…メス型 73…スライド型駆動装置 73a…スライド型 73b…スプリング 74…コア型 74a…コア部 74b…貫通孔 76…メス型駆動装置 78…プランジャ 78a…プランジャ突部 78b…端面 82…射出成形装置 82a…ノズル 84…樹脂導入路 84a…射出口 86…シャットオフ駆動装置 86a…シャットオフロッド 100…ブロー成形装置 102…ブロー成形型 104…押出機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04 B29L 9:00 (72)発明者 佐藤 高宏 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 金田 広志 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡ビーズ体と硬質の樹脂基材とを積層
    形成した樹脂成形体を製造する樹脂成形方法において、 発泡済み樹脂ビーズを熱膨張させると共に該発泡済み樹
    脂ビーズを互いに熱溶着させた発泡ビーズ体を成形する
    発泡ビーズ体成形工程と、 上記発泡ビーズ体を成形型のキャビティにセットする発
    泡ビーズ体セット工程と、 上記発泡ビーズ体と成形型の壁面とで形成されたキャビ
    ティに、上記発泡ビーズ体と互いに溶融する樹脂材料か
    らなる溶融樹脂を、上記発泡ビーズ体が潰される圧力以
    下で充填する溶融樹脂充填工程と、 上記キャビティに充填された溶融樹脂を冷却固化させる
    ことにより樹脂基材を形成すると共に、樹脂基材と発泡
    ビーズ体とを溶着させる溶着工程と、 を備えたことを特徴とする樹脂成形方法。
  2. 【請求項2】 上記溶融樹脂充填工程は、溶融樹脂をキ
    ャビティに供給して、その後、キャビティの容量を狭め
    て圧縮することにより、該溶融樹脂をキャビティに拡張
    させる工程を含む請求項1に記載の樹脂成形方法。
  3. 【請求項3】 上記溶融樹脂充填工程は、発泡ビーズ体
    をセットした状態にて、パリソンを空気圧で膨らませて
    キャビティに拡張するブロー成形法を用いた請求項1に
    記載の樹脂成形方法。
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