JPH08244067A - 積層成形品の成形方法および積層成形用の金型 - Google Patents
積層成形品の成形方法および積層成形用の金型Info
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- JPH08244067A JPH08244067A JP7055303A JP5530395A JPH08244067A JP H08244067 A JPH08244067 A JP H08244067A JP 7055303 A JP7055303 A JP 7055303A JP 5530395 A JP5530395 A JP 5530395A JP H08244067 A JPH08244067 A JP H08244067A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/14467—Joining articles or parts of a single article
- B29C45/14475—Joining juxtaposed parts of a single article, e.g. edges of a folded container blank
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】生産性が向上する積層成形品の成形方法および
積層成形用の金型。 【構成】表面に表皮面材が一体化された深物の積層成形
品を成形するにあたり、重ね代を有するとともに積層成
形品の展開形状に裁断された表皮面材1を用意し、金型
10には、装着される表皮面材1の重ね代に対して突没可
能な突出部30を設けておく。積層成形品の展開形状に裁
断した表皮面材1は、予備賦形をしなくとも金型10の立
体的な型面にぴったり装着できるので、予備賦形工程や
予備賦形設備が不要となる。また、表皮面材1の重ね代
を突出部30で押さえるので、表皮面材1の重ね代が成形
中にまくれないうえ、溶融樹脂が流入すると、その圧力
で重ね代が押圧されるととに突出部30が後退するので、
成形品に欠陥が生じない。
積層成形用の金型。 【構成】表面に表皮面材が一体化された深物の積層成形
品を成形するにあたり、重ね代を有するとともに積層成
形品の展開形状に裁断された表皮面材1を用意し、金型
10には、装着される表皮面材1の重ね代に対して突没可
能な突出部30を設けておく。積層成形品の展開形状に裁
断した表皮面材1は、予備賦形をしなくとも金型10の立
体的な型面にぴったり装着できるので、予備賦形工程や
予備賦形設備が不要となる。また、表皮面材1の重ね代
を突出部30で押さえるので、表皮面材1の重ね代が成形
中にまくれないうえ、溶融樹脂が流入すると、その圧力
で重ね代が押圧されるととに突出部30が後退するので、
成形品に欠陥が生じない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層成形品の成形方法
および積層成形用の金型に係り、自動車や家電製品の部
品、特に、空調機の蒸発器を収納する収納箱等の断熱性
が要求される部品を製造する際に利用できる。
および積層成形用の金型に係り、自動車や家電製品の部
品、特に、空調機の蒸発器を収納する収納箱等の断熱性
が要求される部品を製造する際に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、空調機の蒸発器を収納する収納
箱として、樹脂発泡体からなる表皮面材を一体化した積
層成形品が利用されている。樹脂発泡体からなる表皮面
材により、積層成形品には優れた断熱性が付与される。
このような積層成形品は、次の1)〜4)に示す方法により
製造できる。 1) 予め射出成形等により基部となる樹脂製の本体を成
形しておくとともに、この本体の形状に応じた表皮面材
を予備成形しておき、これにより得られた本体と表皮面
材とを接着剤で接着して積層成形品を製造する。 2) 予め成形品に応じた形状に予備成形された表皮面材
に、成形品の本体を構成する樹脂とよくなじむ接着剤層
を設けておき、この表皮面材を装着した金型の内部に溶
融樹脂を充填して成形する(特公昭61−8787号公報)。 3) 表皮面材を吸い付ける真空吸引手段と、表皮面材を
加熱する加熱手段とを備えた金型を用い、真空吸引手段
で装着した表皮面材を加熱手段で加熱することにより、
当該表皮面材を所定形状に予備成形した後、当該金型内
に充填した溶融樹脂をプレス成形して積層成形品を得る
(特開平03−262815号公報)。 4) 予め真空成形や折り曲げ加工等により成形品に応じ
た形状に予備成形した表皮面材を金型内に装着した後、
当該金型内に溶融樹脂を充填して積層成形品を射出成形
する(特開昭60−92814 号公報、特公平04−11091 号公
報)。
箱として、樹脂発泡体からなる表皮面材を一体化した積
層成形品が利用されている。樹脂発泡体からなる表皮面
材により、積層成形品には優れた断熱性が付与される。
このような積層成形品は、次の1)〜4)に示す方法により
製造できる。 1) 予め射出成形等により基部となる樹脂製の本体を成
形しておくとともに、この本体の形状に応じた表皮面材
を予備成形しておき、これにより得られた本体と表皮面
材とを接着剤で接着して積層成形品を製造する。 2) 予め成形品に応じた形状に予備成形された表皮面材
に、成形品の本体を構成する樹脂とよくなじむ接着剤層
を設けておき、この表皮面材を装着した金型の内部に溶
融樹脂を充填して成形する(特公昭61−8787号公報)。 3) 表皮面材を吸い付ける真空吸引手段と、表皮面材を
加熱する加熱手段とを備えた金型を用い、真空吸引手段
で装着した表皮面材を加熱手段で加熱することにより、
当該表皮面材を所定形状に予備成形した後、当該金型内
に充填した溶融樹脂をプレス成形して積層成形品を得る
(特開平03−262815号公報)。 4) 予め真空成形や折り曲げ加工等により成形品に応じ
た形状に予備成形した表皮面材を金型内に装着した後、
当該金型内に溶融樹脂を充填して積層成形品を射出成形
する(特開昭60−92814 号公報、特公平04−11091 号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
1)の方法では、成形品の形状に賦形するために、表皮面
材を予備成形する予備賦形工程と、本体と表皮面材とを
接着する接着工程とが必要となるので、製造に手間がか
かり、生産性が悪いという問題がある。また、1)の方法
では、表皮面材を予備成形する専用の予備賦形設備が必
要となり、積層成形品の製造設備が増え、製造コストが
嵩むという問題がある。前述の2)の方法では、表皮面材
に接着材層を形成する工程が必要となるうえ、1)の方法
と同様に、表皮面材を成形品の形状に賦形するため、表
皮面材を予備成形する予備賦形工程が必要となるので、
製造に手間がかかって生産性が悪いという問題がある。
なお、2)の方法でも、表皮面材を予備成形する専用の予
備賦形設備が必要となり、積層成形品の製造設備が増
え、製造コストが嵩むという問題がある。前述の3)の方
法では、金型に備えられた真空吸引手段および加熱手段
により、表皮面材を予備成形するので、予備成形を行う
時間だけ成形サイクルが長くなり、製造に時間がかかっ
て生産性が悪いという問題がある。前述の4)の方法で
は、表皮面材を成形品に応じた形状にする予備賦形工程
が必要なため、特に、真空成形等で予備賦形を行うと、
予備賦形工程に時間がかかり、生産性が悪いという問題
がある。また、4)の方法で、表皮面材を単に折り曲げて
賦形したのでは、成形中に表皮面材が型崩れしやすいた
め、表皮面材を両面接着テープ等で金型にしっかり貼り
付ける必要があり、表皮面材の装着に手間がかかり、や
はり、生産性が悪いという問題がある。
1)の方法では、成形品の形状に賦形するために、表皮面
材を予備成形する予備賦形工程と、本体と表皮面材とを
接着する接着工程とが必要となるので、製造に手間がか
かり、生産性が悪いという問題がある。また、1)の方法
では、表皮面材を予備成形する専用の予備賦形設備が必
要となり、積層成形品の製造設備が増え、製造コストが
嵩むという問題がある。前述の2)の方法では、表皮面材
に接着材層を形成する工程が必要となるうえ、1)の方法
と同様に、表皮面材を成形品の形状に賦形するため、表
皮面材を予備成形する予備賦形工程が必要となるので、
製造に手間がかかって生産性が悪いという問題がある。
なお、2)の方法でも、表皮面材を予備成形する専用の予
備賦形設備が必要となり、積層成形品の製造設備が増
え、製造コストが嵩むという問題がある。前述の3)の方
法では、金型に備えられた真空吸引手段および加熱手段
により、表皮面材を予備成形するので、予備成形を行う
時間だけ成形サイクルが長くなり、製造に時間がかかっ
て生産性が悪いという問題がある。前述の4)の方法で
は、表皮面材を成形品に応じた形状にする予備賦形工程
が必要なため、特に、真空成形等で予備賦形を行うと、
予備賦形工程に時間がかかり、生産性が悪いという問題
がある。また、4)の方法で、表皮面材を単に折り曲げて
賦形したのでは、成形中に表皮面材が型崩れしやすいた
め、表皮面材を両面接着テープ等で金型にしっかり貼り
付ける必要があり、表皮面材の装着に手間がかかり、や
はり、生産性が悪いという問題がある。
【0004】本発明の目的は、生産性が向上する積層成
形品の成形方法および積層成形用の金型を提供すること
にある。
形品の成形方法および積層成形用の金型を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の積層成形品の成
形方法は、樹脂の表面に表皮面材が一体化された深物の
積層成形品を射出圧縮成形で成形する積層成形品の成形
方法であって、予め前記表皮面材を前記積層成形品の展
開形状に裁断しておき、裁断した前記表皮面材を前記積
層成形品に応じた形状にして金型に装着した後、この金
型の内部に溶融樹脂を充填することを特徴とする。
形方法は、樹脂の表面に表皮面材が一体化された深物の
積層成形品を射出圧縮成形で成形する積層成形品の成形
方法であって、予め前記表皮面材を前記積層成形品の展
開形状に裁断しておき、裁断した前記表皮面材を前記積
層成形品に応じた形状にして金型に装着した後、この金
型の内部に溶融樹脂を充填することを特徴とする。
【0006】以上のような成形方法では、次のような材
料、および、成形手順を採用することができる。 (1)材 料 表皮面材としては、熱可塑性樹脂シート、織布、不織
布、編布、熱可塑性樹脂の発泡シート、および、装飾模
様等が印刷されたフィルムなどの単層表皮面材、ならび
に、塩化ビニル(以下PVCと略す。)、熱可塑性エラ
ストマ(以下TPOという。)織布、不織布、および、
編布等からなる表皮層と、ポリプロピレンおよびポリウ
レタン等の発泡体からなるクッション層とを一体化した
積層構造の多層表皮面材等が採用できる。特に断熱性の
良好な発泡層含有シートを採用するのが好ましい。成形
品の基部になる樹脂としては、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリエチレン、ABS、ポリカーボネート等の
熱可塑性樹脂、および、これらの熱可塑性樹脂にタル
ク、マイカ等のフィラーや、ガラス繊維、炭素繊維等の
補強充填材を含有したもの等が採用できる。 (2)成形手順 成形すべき積層成形品を平面に展開した展開形状に表
皮面材を裁断する。この際、表皮面材は、重ね代を設け
て裁断することが望ましい。 次いで、表皮面材を積層成形品の形状に折り曲げて金
型に装着する。表皮面材に重ね代が設けられている場合
には、重ね代を表皮面材の他の部分に重ね合わせた状態
で装着する。ここで、真空吸引装置等の装着手段を金型
に設けておけば、金型への表皮面材の装着が迅速に行え
る。 続いて、圧縮代を僅かに残して金型を閉鎖した後、金
型の内部へ溶融樹脂の射出を開始する。この際、積層成
形品が四角い箱状のものであり、その箱状のコーナー部
に表皮面材の重ね代が配置される場合がある。この場
合、当該重ね代が成形中に裏側にめくれるおそれがある
ので、装着された表皮面材の重ね代に対して突没可能な
突出部を有する金型を採用することが望ましい。このよ
うな金型によれば、重ね代が突出部に押さえつけられ
て、表皮面材が裏側にめくれることがない。 溶融樹脂の射出完了の直前もしくは直後に、型締めし
て金型を完全に閉鎖することにより圧縮する。なお、表
皮面材がクッション性を有するものの場合には、型締め
により溶融樹脂が金型全体に充満した後に、金型の型締
め力、すなわち、型締装置の圧縮力を低下させ、表皮面
材の潰れを抑制し、成形後にも表皮面材のクッション性
が維持されるようにする。
料、および、成形手順を採用することができる。 (1)材 料 表皮面材としては、熱可塑性樹脂シート、織布、不織
布、編布、熱可塑性樹脂の発泡シート、および、装飾模
様等が印刷されたフィルムなどの単層表皮面材、ならび
に、塩化ビニル(以下PVCと略す。)、熱可塑性エラ
ストマ(以下TPOという。)織布、不織布、および、
編布等からなる表皮層と、ポリプロピレンおよびポリウ
レタン等の発泡体からなるクッション層とを一体化した
積層構造の多層表皮面材等が採用できる。特に断熱性の
良好な発泡層含有シートを採用するのが好ましい。成形
品の基部になる樹脂としては、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリエチレン、ABS、ポリカーボネート等の
熱可塑性樹脂、および、これらの熱可塑性樹脂にタル
ク、マイカ等のフィラーや、ガラス繊維、炭素繊維等の
補強充填材を含有したもの等が採用できる。 (2)成形手順 成形すべき積層成形品を平面に展開した展開形状に表
皮面材を裁断する。この際、表皮面材は、重ね代を設け
て裁断することが望ましい。 次いで、表皮面材を積層成形品の形状に折り曲げて金
型に装着する。表皮面材に重ね代が設けられている場合
には、重ね代を表皮面材の他の部分に重ね合わせた状態
で装着する。ここで、真空吸引装置等の装着手段を金型
に設けておけば、金型への表皮面材の装着が迅速に行え
る。 続いて、圧縮代を僅かに残して金型を閉鎖した後、金
型の内部へ溶融樹脂の射出を開始する。この際、積層成
形品が四角い箱状のものであり、その箱状のコーナー部
に表皮面材の重ね代が配置される場合がある。この場
合、当該重ね代が成形中に裏側にめくれるおそれがある
ので、装着された表皮面材の重ね代に対して突没可能な
突出部を有する金型を採用することが望ましい。このよ
うな金型によれば、重ね代が突出部に押さえつけられ
て、表皮面材が裏側にめくれることがない。 溶融樹脂の射出完了の直前もしくは直後に、型締めし
て金型を完全に閉鎖することにより圧縮する。なお、表
皮面材がクッション性を有するものの場合には、型締め
により溶融樹脂が金型全体に充満した後に、金型の型締
め力、すなわち、型締装置の圧縮力を低下させ、表皮面
材の潰れを抑制し、成形後にも表皮面材のクッション性
が維持されるようにする。
【0007】本発明の積層成形用の金型は、樹脂の表面
に表皮面材が一体化された深物の積層成形品を成形する
ための積層成形用の金型であって、重ね代を設けて前記
積層成形品の展開形状に裁断された前記表皮面材が装着
され、装着された前記表皮面材の重ね代に対して突没可
能な突出部が設けられていることを特徴とする。以上に
おいて、前記金型としては、移動可能な移動側金型と、
固定された固定側金型とで構成され、これらの移動側金
型および固定側金型の一方には、前記突出部が設けら
れ、前記移動側金型および固定側金型の他方には、前記
突出部と対向する位置に前記表皮面材の重ね代を収納す
る溝が設けられている金型、あるいは、移動可能な移動
側金型と、固定された固定側金型とで構成され、前記突
出部は、前記移動側金型および固定側金型の一方から突
没自在に設けられた押圧部材を有する金型が採用でき
る。
に表皮面材が一体化された深物の積層成形品を成形する
ための積層成形用の金型であって、重ね代を設けて前記
積層成形品の展開形状に裁断された前記表皮面材が装着
され、装着された前記表皮面材の重ね代に対して突没可
能な突出部が設けられていることを特徴とする。以上に
おいて、前記金型としては、移動可能な移動側金型と、
固定された固定側金型とで構成され、これらの移動側金
型および固定側金型の一方には、前記突出部が設けら
れ、前記移動側金型および固定側金型の他方には、前記
突出部と対向する位置に前記表皮面材の重ね代を収納す
る溝が設けられている金型、あるいは、移動可能な移動
側金型と、固定された固定側金型とで構成され、前記突
出部は、前記移動側金型および固定側金型の一方から突
没自在に設けられた押圧部材を有する金型が採用でき
る。
【0008】また、以上のような金型では、前述の成形
方法と同様の材料が採用できるとともに、成形手順とし
ては、前述の成形方法で示した射出圧縮成形の手順の
他、完全に閉鎖した金型の内部に溶融樹脂を充填する射
出成形方法、および、金型の内部に溶融樹脂を充填した
後に、金型を閉じて内部の溶融樹脂を展延する射出プレ
ス成形方法等の成形手順も採用できる。
方法と同様の材料が採用できるとともに、成形手順とし
ては、前述の成形方法で示した射出圧縮成形の手順の
他、完全に閉鎖した金型の内部に溶融樹脂を充填する射
出成形方法、および、金型の内部に溶融樹脂を充填した
後に、金型を閉じて内部の溶融樹脂を展延する射出プレ
ス成形方法等の成形手順も採用できる。
【0009】
【作用】このような本発明では、積層成形品の展開形状
に裁断した表皮面材は、予備賦形をしなくとも金型の立
体的な型面にぴったりフィットするので、予備賦形工程
や予備賦形設備が不要となる。また、表皮面材が金型の
型面にぴったりフィットすることから、表皮面材は成形
中に型崩れをおこしにくくなる。このため、装着作業が
きわめて簡便な真空吸引装置等の装着手段で装着するこ
とができ、金型への表皮面材の装着が迅速に行えるよう
になる。さらに、表皮面材を装着した金型に溶融樹脂を
充填し、表皮面材を一体化した成形品を成形するので、
表皮面材を接着する接着工程が不要となり、これらによ
り前記目的が達成される。
に裁断した表皮面材は、予備賦形をしなくとも金型の立
体的な型面にぴったりフィットするので、予備賦形工程
や予備賦形設備が不要となる。また、表皮面材が金型の
型面にぴったりフィットすることから、表皮面材は成形
中に型崩れをおこしにくくなる。このため、装着作業が
きわめて簡便な真空吸引装置等の装着手段で装着するこ
とができ、金型への表皮面材の装着が迅速に行えるよう
になる。さらに、表皮面材を装着した金型に溶融樹脂を
充填し、表皮面材を一体化した成形品を成形するので、
表皮面材を接着する接着工程が不要となり、これらによ
り前記目的が達成される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、本発明の第1実施例に係る金型10が示
されている。この金型10は、自動車用空調機の蒸発器を
収納する収納箱を成形するインロー構造の金型であり、
固定側金型である図中上方の固定金型部10A と、移動側
金型である図中下方の可動金型部10B とで構成されてい
る。金型10の固定金型部10A および可動金型部10B の間
には、キャビティ10C が設けられている。内部に表皮面
材1を配置した状態で、キャビティ10C に溶融樹脂2を
充填することにより、表皮面材1と樹脂2とが一体化さ
れた積層成形品である収納箱が得られるようになってい
る。
する。図1には、本発明の第1実施例に係る金型10が示
されている。この金型10は、自動車用空調機の蒸発器を
収納する収納箱を成形するインロー構造の金型であり、
固定側金型である図中上方の固定金型部10A と、移動側
金型である図中下方の可動金型部10B とで構成されてい
る。金型10の固定金型部10A および可動金型部10B の間
には、キャビティ10C が設けられている。内部に表皮面
材1を配置した状態で、キャビティ10C に溶融樹脂2を
充填することにより、表皮面材1と樹脂2とが一体化さ
れた積層成形品である収納箱が得られるようになってい
る。
【0011】固定金型部10A は、図示しない射出圧縮成
形機に固定されるとともに、型面を構成する凹部11を備
えた雌型である。凹部11は、底面が四角形とされるとと
もに、開口側が広がったものとなっている。固定金型部
10A には、キャビティ10C に充填される溶融樹脂2の通
路であるスプル12と、台状の凹部11の四隅から表皮面材
1に対して突没可能な突出部20とが設けられている。突
出部20は、固定金型部10A から突没自在に設けられた押
圧部材21と、この押圧部材21を突没させるする油圧シリ
ンダ装置22とを備えたものである。このうち、押圧部材
21は、凹部11の四隅の辺に沿って延びる細長い板状の部
材である。
形機に固定されるとともに、型面を構成する凹部11を備
えた雌型である。凹部11は、底面が四角形とされるとと
もに、開口側が広がったものとなっている。固定金型部
10A には、キャビティ10C に充填される溶融樹脂2の通
路であるスプル12と、台状の凹部11の四隅から表皮面材
1に対して突没可能な突出部20とが設けられている。突
出部20は、固定金型部10A から突没自在に設けられた押
圧部材21と、この押圧部材21を突没させるする油圧シリ
ンダ装置22とを備えたものである。このうち、押圧部材
21は、凹部11の四隅の辺に沿って延びる細長い板状の部
材である。
【0012】可動金型部10B は、前述の射出圧縮成形機
に移動可能に設けられるとともに、固定金型部10A の凹
部11に応じた型面を構成する凸部13を備えた雄型であ
る。可動金型部10B の型面となる凸部13の上面および側
面には、図2にも示されるように、表皮面材1を装着す
るために、当該表皮面材1を吸い付ける真空吸引孔14が
それぞれ設けられている。これらの真空吸引孔14は、可
動金型部10B の側面に開けられた接続口15を介して図示
しない真空吸引装置に接続されている。可動金型部10B
の凸部13には、図3にも示されるように、固定金型部10
A の突出部20と対向する四隅に溝16が設けられている。
に移動可能に設けられるとともに、固定金型部10A の凹
部11に応じた型面を構成する凸部13を備えた雄型であ
る。可動金型部10B の型面となる凸部13の上面および側
面には、図2にも示されるように、表皮面材1を装着す
るために、当該表皮面材1を吸い付ける真空吸引孔14が
それぞれ設けられている。これらの真空吸引孔14は、可
動金型部10B の側面に開けられた接続口15を介して図示
しない真空吸引装置に接続されている。可動金型部10B
の凸部13には、図3にも示されるように、固定金型部10
A の突出部20と対向する四隅に溝16が設けられている。
【0013】一方、表皮面材1は、クッション性および
断熱性を有する合成樹脂製の発泡シートであり、図4お
よび図5に示されるように、積層成形品である収納箱を
平面に展開した展開形状に裁断されている。表皮面材1
には、可動金型部10B の凸部13の上面に配置される中央
部1Aと、凸部13の側面に配置される側面部1Bと、側面部
1Bの両側に設けられた重ね代1Cとが設けられている。表
皮面材1は、隣接する側面部1Bの重ね代1Cが互いに重ね
合わされた状態で可動金型部10B の凸部13に装着される
ようになっている。
断熱性を有する合成樹脂製の発泡シートであり、図4お
よび図5に示されるように、積層成形品である収納箱を
平面に展開した展開形状に裁断されている。表皮面材1
には、可動金型部10B の凸部13の上面に配置される中央
部1Aと、凸部13の側面に配置される側面部1Bと、側面部
1Bの両側に設けられた重ね代1Cとが設けられている。表
皮面材1は、隣接する側面部1Bの重ね代1Cが互いに重ね
合わされた状態で可動金型部10B の凸部13に装着される
ようになっている。
【0014】次に、本実施例の成形手順について説明す
る。まず、成形すべき収納箱の展開形状に裁断した表皮
面材1を形成しておく。この際、表皮面材1には、重ね
代1Cを設けておく。次いで、真空吸引装置を起動し、表
皮面材1を収納箱の形状に折り曲げて可動金型部10B の
凸部13に装着する。なお、表皮面材1の重ね代1Cは、前
述のように互いに重ね合わせておく。続いて、一旦金型
10を完全に閉鎖する。ここで、可動金型部10B の移動完
了時には、図6(A)に示されるように、突出部20の押
圧部材21は、固定金型部10A の内部に埋没している。一
方、表皮面材1の互いに重ね合わされた一対の重ね代1C
は、一方の裏側に他方の表側が接した状態となってい
る。この状態で、タイマー装置等の自動制御により油圧
シリンダ装置22が作動し、押圧部材21を固定金型部10A
の内側に突出させ、図6(B)に示されるように、表皮
面材1の重ね代1Cを可動金型部10B の溝16の内部に押し
込む。この後、油圧シリンダ装置22が再度作動し、押圧
部材21を固定金型部10A の内の元の位置に引き込む。こ
れにより、表皮面材1の互いに重ね合わされた重ね代1C
は、図6(C)に示されるように、表側同士が接した状
態で溝16の内部に収納され、押圧部材21で押圧し続けな
くとも、裏側にめくれないようになる。次いで、一旦完
全に閉鎖した金型10を圧縮代分だけ開く。そして、金型
10のキャビティ10C に溶融樹脂2の射出を開始し、溶融
樹脂2の充填完了の直前もしくは直後に、金型10を型締
めし、可動金型部10B を完全閉鎖位置まで移動する。な
お、金型10の型締めにより溶融樹脂2がキャビティ10C
の全体に充満したら、金型10の型締め力、すなわち、型
締装置の圧縮力を低下してもよい。この圧縮力の低下に
より、表皮面材1が非常に柔らかいものであっても、表
皮面材1の潰れが抑制され、表皮面材1のクッション性
が成形完了後まで維持される。続いて、溝16に収納した
ことから、成形された収納箱のコーナー部分には、表皮
面材1の重ね代1Cが内側に向かって突出しているので、
必要に応じてトリミング等の後処理を行い、この後処理
により、重ね代1Cの余剰部分を削除して収納箱の内部形
状を整える。
る。まず、成形すべき収納箱の展開形状に裁断した表皮
面材1を形成しておく。この際、表皮面材1には、重ね
代1Cを設けておく。次いで、真空吸引装置を起動し、表
皮面材1を収納箱の形状に折り曲げて可動金型部10B の
凸部13に装着する。なお、表皮面材1の重ね代1Cは、前
述のように互いに重ね合わせておく。続いて、一旦金型
10を完全に閉鎖する。ここで、可動金型部10B の移動完
了時には、図6(A)に示されるように、突出部20の押
圧部材21は、固定金型部10A の内部に埋没している。一
方、表皮面材1の互いに重ね合わされた一対の重ね代1C
は、一方の裏側に他方の表側が接した状態となってい
る。この状態で、タイマー装置等の自動制御により油圧
シリンダ装置22が作動し、押圧部材21を固定金型部10A
の内側に突出させ、図6(B)に示されるように、表皮
面材1の重ね代1Cを可動金型部10B の溝16の内部に押し
込む。この後、油圧シリンダ装置22が再度作動し、押圧
部材21を固定金型部10A の内の元の位置に引き込む。こ
れにより、表皮面材1の互いに重ね合わされた重ね代1C
は、図6(C)に示されるように、表側同士が接した状
態で溝16の内部に収納され、押圧部材21で押圧し続けな
くとも、裏側にめくれないようになる。次いで、一旦完
全に閉鎖した金型10を圧縮代分だけ開く。そして、金型
10のキャビティ10C に溶融樹脂2の射出を開始し、溶融
樹脂2の充填完了の直前もしくは直後に、金型10を型締
めし、可動金型部10B を完全閉鎖位置まで移動する。な
お、金型10の型締めにより溶融樹脂2がキャビティ10C
の全体に充満したら、金型10の型締め力、すなわち、型
締装置の圧縮力を低下してもよい。この圧縮力の低下に
より、表皮面材1が非常に柔らかいものであっても、表
皮面材1の潰れが抑制され、表皮面材1のクッション性
が成形完了後まで維持される。続いて、溝16に収納した
ことから、成形された収納箱のコーナー部分には、表皮
面材1の重ね代1Cが内側に向かって突出しているので、
必要に応じてトリミング等の後処理を行い、この後処理
により、重ね代1Cの余剰部分を削除して収納箱の内部形
状を整える。
【0015】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、表皮面材1を積層成形品であ
る収納箱の展開形状に裁断したので、予備賦形を行わな
くとも表皮面材1が立体的な可動金型部10B の凸部13に
ぴったりフィットするようになり、予備賦形工程や予備
賦形設備が不要となるため、収納箱の生産性を向上でき
るうえ、製造コストも低減できる。
な効果がある。すなわち、表皮面材1を積層成形品であ
る収納箱の展開形状に裁断したので、予備賦形を行わな
くとも表皮面材1が立体的な可動金型部10B の凸部13に
ぴったりフィットするようになり、予備賦形工程や予備
賦形設備が不要となるため、収納箱の生産性を向上でき
るうえ、製造コストも低減できる。
【0016】また、可動金型部10B の凸部13にぴったり
フィットすることから、表皮面材1は成形中に型崩れを
おこしにくくなるため、装着作業がきわめて簡便な真空
吸引孔14で表皮面材1を装着することが可能となり、金
型10への表皮面材1の装着が迅速に行え、この点から
も、収納箱の生産性を向上できる。
フィットすることから、表皮面材1は成形中に型崩れを
おこしにくくなるため、装着作業がきわめて簡便な真空
吸引孔14で表皮面材1を装着することが可能となり、金
型10への表皮面材1の装着が迅速に行え、この点から
も、収納箱の生産性を向上できる。
【0017】さらに、表皮面材1を装着した金型10に溶
融樹脂2を充填し、表皮面材1に被覆された収納箱を一
体成形するので、表皮面材1を接着する接着工程が不要
となり、この点からも、収納箱の生産性を向上できる。
融樹脂2を充填し、表皮面材1に被覆された収納箱を一
体成形するので、表皮面材1を接着する接着工程が不要
となり、この点からも、収納箱の生産性を向上できる。
【0018】また、表皮面材1に互いに重ね合わされる
重ね代1Cを設け、表皮面材1に対して突没可能な突出部
20と、表皮面材1の重ね代1Cを収納する溝16とを金型10
に設け、金型10に装着した表皮面材1の隣接する重ね代
1C同士を溝16に押し込んで重ね合わせ、これらの重ね代
1C同士を密着させ、表皮面材1の側面部1Bの継ぎ目を閉
鎖したので、溶融樹脂2をキャビティ10C に充填して
も、溶融樹脂2が表皮面材1の表側に漏れることがなく
なり、成形された収納箱の内面がくまなく表皮面材1で
覆われ、断熱性に優れた収納箱を製造することができ
る。
重ね代1Cを設け、表皮面材1に対して突没可能な突出部
20と、表皮面材1の重ね代1Cを収納する溝16とを金型10
に設け、金型10に装着した表皮面材1の隣接する重ね代
1C同士を溝16に押し込んで重ね合わせ、これらの重ね代
1C同士を密着させ、表皮面材1の側面部1Bの継ぎ目を閉
鎖したので、溶融樹脂2をキャビティ10C に充填して
も、溶融樹脂2が表皮面材1の表側に漏れることがなく
なり、成形された収納箱の内面がくまなく表皮面材1で
覆われ、断熱性に優れた収納箱を製造することができ
る。
【0019】さらに、金型10に設けた溝16の内部に重ね
代1Cを収納するようにしたので、押圧部材21で押圧し続
けなくとも、隣接する重ね代1Cが重ね合わされた状態を
維持するようになり、溶融樹脂2の充填時には、突出部
20の押圧部材21を固定金型部10A の内に引き込むことが
でき、キャビティ10C 内に溶融樹脂2の未充填部分が生
じるおそれがなく、収納箱を確実に製造することができ
る。
代1Cを収納するようにしたので、押圧部材21で押圧し続
けなくとも、隣接する重ね代1Cが重ね合わされた状態を
維持するようになり、溶融樹脂2の充填時には、突出部
20の押圧部材21を固定金型部10A の内に引き込むことが
でき、キャビティ10C 内に溶融樹脂2の未充填部分が生
じるおそれがなく、収納箱を確実に製造することができ
る。
【0020】図7には、本発明の第2実施例が示されて
いる。本実施例は、前記第1実施例における能動的な油
圧動作の突出部20を、付勢手段で受動的に動作する突出
部30としたものである。すなわち、突出部30は、固定金
型部10A の型面から突没自在に設けられた複数の押圧部
材31と、各押圧部材31を表皮面材1に向かってそれぞれ
付勢する付勢手段である複数のコイルスプリング32とを
有するものである。押圧部材31は、表皮面材1の重ね代
1Cを押圧する押圧面33を有するものである。押圧面33
は、図8に示されるように、両側部分に段付部34が設け
られ、押圧部材31が表皮面材1の重ね代1Cを押圧してい
る状態でも、金型10内に充填した溶融樹脂2が段付部34
の内部、すなわち、押圧部材31および表皮面材1の間に
進入可能となっている。なお、段付部34に挟まれた押圧
部材31の先端部分は、楔状に形成され、押圧部材31が固
定金型部10A の内部に没しても、固定金型部10A の型面
にアンダーカットとなる部分が形成されないようになっ
ている。
いる。本実施例は、前記第1実施例における能動的な油
圧動作の突出部20を、付勢手段で受動的に動作する突出
部30としたものである。すなわち、突出部30は、固定金
型部10A の型面から突没自在に設けられた複数の押圧部
材31と、各押圧部材31を表皮面材1に向かってそれぞれ
付勢する付勢手段である複数のコイルスプリング32とを
有するものである。押圧部材31は、表皮面材1の重ね代
1Cを押圧する押圧面33を有するものである。押圧面33
は、図8に示されるように、両側部分に段付部34が設け
られ、押圧部材31が表皮面材1の重ね代1Cを押圧してい
る状態でも、金型10内に充填した溶融樹脂2が段付部34
の内部、すなわち、押圧部材31および表皮面材1の間に
進入可能となっている。なお、段付部34に挟まれた押圧
部材31の先端部分は、楔状に形成され、押圧部材31が固
定金型部10A の内部に没しても、固定金型部10A の型面
にアンダーカットとなる部分が形成されないようになっ
ている。
【0021】ここで、可動金型部10B は、図9にも示さ
れるように、凸部13から溝16を省略したものとされてい
る。これにより、表皮面材1の互いに隣接する一対の重
ね代1Cは、一方の表側に他方の裏側を重ね合わせた状態
で、押圧部材31の押圧面33と凸部13の表面との間で挟持
され、この重ね合わされた状態が維持されるようになっ
ている(図8参照)。一方、型締めにより溶融樹脂2が
押圧部材31の段付部34の内部に進入してくると、表皮面
材1を押圧している突出部30は、図10に示されるよう
に、溶融樹脂2の圧力により、押圧部材31が固定金型部
10A の内部に没するようになっている。この際、表皮面
材1の重ね代1Cは、溶融樹脂2の圧力により押圧され、
成形が完了するまで重ね合わせ状態が維持されるように
なっている。
れるように、凸部13から溝16を省略したものとされてい
る。これにより、表皮面材1の互いに隣接する一対の重
ね代1Cは、一方の表側に他方の裏側を重ね合わせた状態
で、押圧部材31の押圧面33と凸部13の表面との間で挟持
され、この重ね合わされた状態が維持されるようになっ
ている(図8参照)。一方、型締めにより溶融樹脂2が
押圧部材31の段付部34の内部に進入してくると、表皮面
材1を押圧している突出部30は、図10に示されるよう
に、溶融樹脂2の圧力により、押圧部材31が固定金型部
10A の内部に没するようになっている。この際、表皮面
材1の重ね代1Cは、溶融樹脂2の圧力により押圧され、
成形が完了するまで重ね合わせ状態が維持されるように
なっている。
【0022】このような本実施例においても前記第1実
施例と同様な作用、効果を奏することができる他、互い
に隣接する一対の重ね代1Cは、一方の表面に他方の裏面
を重ね合わせた状態が成形の完了まで維持されるので、
成形された収納箱の内側に向かって突出することがな
く、トリミング等の後処理を省略でき、収納箱の生産性
をさらに向上できるという効果がある。
施例と同様な作用、効果を奏することができる他、互い
に隣接する一対の重ね代1Cは、一方の表面に他方の裏面
を重ね合わせた状態が成形の完了まで維持されるので、
成形された収納箱の内側に向かって突出することがな
く、トリミング等の後処理を省略でき、収納箱の生産性
をさらに向上できるという効果がある。
【0023】続いて、本発明の効果を具体的な実験例に
基づいて説明する。 〔実験例1〕本実験例1は、前記第1実施例の金型10で
収納箱を射出圧縮成形で成形する実験である。なお、本
実験例1で成形する収納箱のサイズは、縦400mm、横
300mm、高さ250mmとなっている。 〔実験例2〕本実験例2は、前記第2実施例の金型10で
前記実験例1と同一の収納箱を射出圧縮成形で成形する
実験である。 〔比較例1〕本比較例1は、前記第2実施例の金型10を
用い、前記実験例1と同一の収納箱を射出成形で成形す
る実験である。 〔比較例2〕本比較例2は、前記第2実施例の金型10を
用い、成形の開始から完了までの間、金型10の突出部30
を固定金型部10A の内部に引き込ませた状態で射出圧縮
成形を行い、これにより、前記実験例1と同一の収納箱
を成形する実験である。
基づいて説明する。 〔実験例1〕本実験例1は、前記第1実施例の金型10で
収納箱を射出圧縮成形で成形する実験である。なお、本
実験例1で成形する収納箱のサイズは、縦400mm、横
300mm、高さ250mmとなっている。 〔実験例2〕本実験例2は、前記第2実施例の金型10で
前記実験例1と同一の収納箱を射出圧縮成形で成形する
実験である。 〔比較例1〕本比較例1は、前記第2実施例の金型10を
用い、前記実験例1と同一の収納箱を射出成形で成形す
る実験である。 〔比較例2〕本比較例2は、前記第2実施例の金型10を
用い、成形の開始から完了までの間、金型10の突出部30
を固定金型部10A の内部に引き込ませた状態で射出圧縮
成形を行い、これにより、前記実験例1と同一の収納箱
を成形する実験である。
【0024】〔共通条件〕実験例1,2および比較例
1,2では、互いに共通した材料、装置、および、成形
条件が採用される。これらの材料等は以下のようなもの
となっている。 (1)材 料 成形品の基部になる樹脂としては、ポリプロピレン(出
光石油化学(株)製 商品名:出光ポリプロJ-5050H MI(230℃,2.16kgf): 55g
/10分)。また、表皮面材としては、厚さ2.5mmのポ
リプロピレン製発泡シート面材を採用する。 (2)成形装置 成形装置としては、汎用の横型射出成形機に射出圧縮成
形機構を組み込んだ射出圧縮成形機(型締力850t
三菱重工製)を用いる。この射出圧縮成形機は、最大圧
縮力の0〜100%の間で連続的に圧縮力を調節でき
る。 (3)成形条件 成形温度 ; 180℃ 金型温度 ; 40℃ 樹脂の射出時間 ; 2.2秒 樹脂の射出圧力 ; 90kg/cm2 (ゲージ圧) 樹脂冷却時間 ; 40秒 金型の圧縮量 ; 30mm 型締め開始タイミング;射出開始から2.0秒経過後 金型の圧縮速度 ; 10mm/秒 型締め時の圧縮力 ; 190t ただし、比較例1では、完全に閉鎖した金型に溶融樹脂
を射出する射出成形を行うので、上記〜のうち、
〜の成形条件は採用する必要がない。
1,2では、互いに共通した材料、装置、および、成形
条件が採用される。これらの材料等は以下のようなもの
となっている。 (1)材 料 成形品の基部になる樹脂としては、ポリプロピレン(出
光石油化学(株)製 商品名:出光ポリプロJ-5050H MI(230℃,2.16kgf): 55g
/10分)。また、表皮面材としては、厚さ2.5mmのポ
リプロピレン製発泡シート面材を採用する。 (2)成形装置 成形装置としては、汎用の横型射出成形機に射出圧縮成
形機構を組み込んだ射出圧縮成形機(型締力850t
三菱重工製)を用いる。この射出圧縮成形機は、最大圧
縮力の0〜100%の間で連続的に圧縮力を調節でき
る。 (3)成形条件 成形温度 ; 180℃ 金型温度 ; 40℃ 樹脂の射出時間 ; 2.2秒 樹脂の射出圧力 ; 90kg/cm2 (ゲージ圧) 樹脂冷却時間 ; 40秒 金型の圧縮量 ; 30mm 型締め開始タイミング;射出開始から2.0秒経過後 金型の圧縮速度 ; 10mm/秒 型締め時の圧縮力 ; 190t ただし、比較例1では、完全に閉鎖した金型に溶融樹脂
を射出する射出成形を行うので、上記〜のうち、
〜の成形条件は採用する必要がない。
【0025】〔実験結果〕実験例1では、成形された収
納箱の表皮面材に潰れやシワが発生しないうえ、金型を
型締めして溶融樹脂を流動させても、重ね合わせた表皮
面材の重ね代の間から樹脂が表皮面材の表側にはみ出る
ことがなく、収納箱の内面全体がくまなく表皮面材に覆
われ、良好な製品が得られた。実験例2では、実験例1
と同様に、収納箱の内面全体を表皮面材でくまなく覆え
たうえ、表皮面材に潰れやシワもなく、良好な製品を得
ることができた。これに対し、比較例1では、金型の内
面に開けられたゲートから高圧の溶融樹脂が射出される
ため、成形された収納箱の表皮面材には、ゲートの近傍
の部分に著しい潰れやシワが発生し、良好な製品を得る
ことができなかった。比較例2では、溶融樹脂の流動に
より、重ね合わせた表皮面材の重ね代がまくれあがり、
樹脂が、表皮面材の端縁をまきこんだ状態で、表皮面材
の表面側にはみ出るので、収納箱の強度、断熱性および
外観が損なわれ、良好な製品を得ることができなかっ
た。
納箱の表皮面材に潰れやシワが発生しないうえ、金型を
型締めして溶融樹脂を流動させても、重ね合わせた表皮
面材の重ね代の間から樹脂が表皮面材の表側にはみ出る
ことがなく、収納箱の内面全体がくまなく表皮面材に覆
われ、良好な製品が得られた。実験例2では、実験例1
と同様に、収納箱の内面全体を表皮面材でくまなく覆え
たうえ、表皮面材に潰れやシワもなく、良好な製品を得
ることができた。これに対し、比較例1では、金型の内
面に開けられたゲートから高圧の溶融樹脂が射出される
ため、成形された収納箱の表皮面材には、ゲートの近傍
の部分に著しい潰れやシワが発生し、良好な製品を得る
ことができなかった。比較例2では、溶融樹脂の流動に
より、重ね合わせた表皮面材の重ね代がまくれあがり、
樹脂が、表皮面材の端縁をまきこんだ状態で、表皮面材
の表面側にはみ出るので、収納箱の強度、断熱性および
外観が損なわれ、良好な製品を得ることができなかっ
た。
【0026】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能である。例えば、表皮面材と
しては、合成樹脂の発泡体で形成した面材に限らず、各
種の織布、編布、あるいは、PVCやTPO等の単層表
皮面材が採用できる。また、表皮面材としては、単層表
皮面材に限らず、ポリプロピレン発泡体やポリウレタン
発泡体等の発泡シートと前記単層表皮面材との多層表皮
面材等、単層表皮面材を二種類以上ラミネートした多層
表皮面材でもよい。
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能である。例えば、表皮面材と
しては、合成樹脂の発泡体で形成した面材に限らず、各
種の織布、編布、あるいは、PVCやTPO等の単層表
皮面材が採用できる。また、表皮面材としては、単層表
皮面材に限らず、ポリプロピレン発泡体やポリウレタン
発泡体等の発泡シートと前記単層表皮面材との多層表皮
面材等、単層表皮面材を二種類以上ラミネートした多層
表皮面材でもよい。
【0027】さらに、成形品の基部になる樹脂として
は、補強繊維等を含まないポリプロピレンに限らず、タ
ルクやマイカ等のフィラー、または、ガラス繊維や炭素
繊維等の補強充填材を含有したポリプロピレンでもよ
く、また、ポリエチレン、ポリスチレン、ABS、ポリ
カーボネート等の他の合成樹脂、および、これらの繊維
補強樹脂等も採用できる。
は、補強繊維等を含まないポリプロピレンに限らず、タ
ルクやマイカ等のフィラー、または、ガラス繊維や炭素
繊維等の補強充填材を含有したポリプロピレンでもよ
く、また、ポリエチレン、ポリスチレン、ABS、ポリ
カーボネート等の他の合成樹脂、および、これらの繊維
補強樹脂等も採用できる。
【0028】さらに、能動的に動作する突出部の押圧部
材を駆動する手段としては、油圧式シリンダ装置に限ら
ず、空気式シリンダ装置等、他の流体圧を流体式のもの
や、電動機およびソレノイド等の電気式のものでもよ
い。
材を駆動する手段としては、油圧式シリンダ装置に限ら
ず、空気式シリンダ装置等、他の流体圧を流体式のもの
や、電動機およびソレノイド等の電気式のものでもよ
い。
【0029】また、表皮面材を金型に装着する手段とし
ては、表皮面材を吸い付ける真空吸引孔に限らず、表皮
面材に穿刺されるピンや、両面接着テープでもよい。
ては、表皮面材を吸い付ける真空吸引孔に限らず、表皮
面材に穿刺されるピンや、両面接着テープでもよい。
【0030】さらに、成形品としては、角張った箱状の
ものに限らず、円錐台状の箱でもよく、平面に展開が可
能な形状であれば、成形品の具体的な形状は限定しな
い。また、成形品としては、車載用空調機の蒸発器を収
納する収納箱に限らず、各種の表皮面材が一体化された
箱状の自動車部品、および、電気製品のケーシングでも
よい。この際、箱状の積層成形品の外側の面に表皮面材
を一体化してもよい。なお、積層成形品の外側に表皮面
材を一体化する場合、金型としては、前記実施例で示し
た表皮面材の装着位置、ならびに、突出部および溝等の
位置を固定金型部および可動金型部の一方から他方に変
更したものを採用すればよい。
ものに限らず、円錐台状の箱でもよく、平面に展開が可
能な形状であれば、成形品の具体的な形状は限定しな
い。また、成形品としては、車載用空調機の蒸発器を収
納する収納箱に限らず、各種の表皮面材が一体化された
箱状の自動車部品、および、電気製品のケーシングでも
よい。この際、箱状の積層成形品の外側の面に表皮面材
を一体化してもよい。なお、積層成形品の外側に表皮面
材を一体化する場合、金型としては、前記実施例で示し
た表皮面材の装着位置、ならびに、突出部および溝等の
位置を固定金型部および可動金型部の一方から他方に変
更したものを採用すればよい。
【0031】さらに、圧縮力の設定値および各工程の開
始時刻等の成形条件は、前記実験例で示したものに限ら
ず、成形品の大きさや樹脂の種類等に応じて様々な値が
選択でき、具体的数値については実施にあたり適宜設定
すればよい。
始時刻等の成形条件は、前記実験例で示したものに限ら
ず、成形品の大きさや樹脂の種類等に応じて様々な値が
選択でき、具体的数値については実施にあたり適宜設定
すればよい。
【0032】また、本発明に基づく成形方法は、突出部
が省略された金型でも実施することができる。この場
合、雄型の凸部に装着した表皮面材の重ね代同士を両面
接着テープで貼り合わせる、あるいは、溶融樹脂と良く
なじむ材質のバンドを、凸部に装着した表皮面材の周囲
に巻き付ける等により、表皮面材の重ね代同士の密着状
態を維持すればよい。さらに、本発明に基づく成形方法
では、射出圧縮成形を行うにあたって溶融樹脂を圧縮す
る成形装置としては、金型が取付けられたダイプレート
を型締装置で型締めすることにより圧縮を行う装置に限
らず、ダイプレートおよび型締装置の間に介装された圧
縮装置で金型を押圧して圧縮を行う装置や、キャビティ
に向かって進退可能なコア型を金型に設け、このコア型
を圧縮装置で押圧して圧縮を行う装置等が採用できる。
が省略された金型でも実施することができる。この場
合、雄型の凸部に装着した表皮面材の重ね代同士を両面
接着テープで貼り合わせる、あるいは、溶融樹脂と良く
なじむ材質のバンドを、凸部に装着した表皮面材の周囲
に巻き付ける等により、表皮面材の重ね代同士の密着状
態を維持すればよい。さらに、本発明に基づく成形方法
では、射出圧縮成形を行うにあたって溶融樹脂を圧縮す
る成形装置としては、金型が取付けられたダイプレート
を型締装置で型締めすることにより圧縮を行う装置に限
らず、ダイプレートおよび型締装置の間に介装された圧
縮装置で金型を押圧して圧縮を行う装置や、キャビティ
に向かって進退可能なコア型を金型に設け、このコア型
を圧縮装置で押圧して圧縮を行う装置等が採用できる。
【0033】また、本発明に基づく金型は、前記実施例
で示した射出圧縮成形で成形を行う場合の他、成形品を
構成する合成樹脂や表皮面材の材質に応じて、完全に閉
鎖した金型の内部に溶融樹脂を充填する射出成形方法、
あるいは、金型の内部に溶融樹脂を充填した後に、金型
を型締めして金型内部の溶融樹脂を展延する射出プレス
成形方法で成形を行う際にも利用できる。
で示した射出圧縮成形で成形を行う場合の他、成形品を
構成する合成樹脂や表皮面材の材質に応じて、完全に閉
鎖した金型の内部に溶融樹脂を充填する射出成形方法、
あるいは、金型の内部に溶融樹脂を充填した後に、金型
を型締めして金型内部の溶融樹脂を展延する射出プレス
成形方法で成形を行う際にも利用できる。
【0034】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、表皮面材
の予備賦形工程等が省略可能となり、積層成形品の生産
性を向上することができる。
の予備賦形工程等が省略可能となり、積層成形品の生産
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の金型を示す縦断面図であ
る。
る。
【図2】同第1実施例の可動金型部を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】同第1実施例の可動金型部を示す平面図であ
る。
る。
【図4】同第1実施例の表皮面材の展開状態を示す平面
図である。
図である。
【図5】同第1実施例の可動金型部に表皮面材を装着し
た状態を示す斜視図である。
た状態を示す斜視図である。
【図6】同第1実施例の成形手順を説明するための図で
ある。
ある。
【図7】本発明の第2実施例の金型を示す縦断面図であ
る。
る。
【図8】同第2実施例の要部を示す平断面図である。
【図9】同第2実施例の可動金型部を示す斜視図であ
る。
る。
【図10】同第2実施例の要部を示す縦断面図である。
1 表皮面材 1C 重ね代 2 溶融樹脂 10 金型 10A 固定側金型としての固定金型部 10B 移動側金型としての可動金型部 16 溝 20, 30 突出部 31 押圧部材 32 付勢手段としてのコイルスプリング 33 押圧面 34 段付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 22:00 (72)発明者 福島 輝信 群馬県前橋市高井町一丁目7番地5 三和 化工株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】樹脂の表面に表皮面材が一体化された深物
の積層成形品を射出圧縮成形で成形する積層成形品の成
形方法であって、 予め前記表皮面材を前記積層成形品の展開形状に裁断し
ておき、裁断した前記表皮面材を前記積層成形品に応じ
た形状にして金型に装着した後、この金型の内部に溶融
樹脂を充填することを特徴とする積層成形品の成形方
法。 - 【請求項2】請求項1に記載の積層成形品の成形方法に
おいて、 前記表皮面材は、重ね代を設けて裁断されるとともに、
この重ね代が当該表皮面材の他の部分に重ね合わされた
状態で前記金型に装着され、前記金型には、装着された
前記表皮面材の重ね代に対して突没可能な突出部が設け
られていることを特徴とする積層成形品の成形方法。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の積層成形
品の成形方法において、 前記積層成形品は、車載空調機の蒸発器を収納する収納
箱であることを特徴とする積層成形品の成形方法。 - 【請求項4】樹脂の表面に表皮面材が一体化された深物
の積層成形品を成形するための積層成形用の金型であっ
て、 重ね代を設けて前記積層成形品の展開形状に裁断された
前記表皮面材が装着され、装着された前記表皮面材の重
ね代に対して突没可能な突出部が設けられていることを
特徴とする積層成形用の金型。 - 【請求項5】請求項4に記載の積層成形用の金型におい
て、前記金型は、移動可能な移動側金型と、固定された
固定側金型とで構成され、これらの移動側金型および固
定側金型の一方には、前記突出部が設けられ、前記移動
側金型および固定側金型の他方には、前記突出部と対向
する位置に前記表皮面材の重ね代を収納する溝が設けら
れていることを特徴とする積層成形品の成形用金型。 - 【請求項6】請求項4に記載の積層成形用の金型におい
て、前記金型は、移動可能な移動側金型と、固定された
固定側金型とで構成され、前記突出部は、前記移動側金
型および固定側金型の一方から突没自在に設けられた押
圧部材を有することを特徴とする積層成形品の成形用金
型。 - 【請求項7】請求項4ないし請求項6のいずれかに記載
の積層成形用の金型において、前記金型は、射出圧縮成
形で積層成形品を成形するものであることを特徴とする
積層成形用の金型。 - 【請求項8】請求項4ないし請求項7のいずれかに記載
の積層成形用の金型において、前記積層成形品は、車載
空調機の蒸発器を収納する収納箱であることを特徴とす
る積層成形用の金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7055303A JPH08244067A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 積層成形品の成形方法および積層成形用の金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7055303A JPH08244067A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 積層成形品の成形方法および積層成形用の金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08244067A true JPH08244067A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12994812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7055303A Pending JPH08244067A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 積層成形品の成形方法および積層成形用の金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08244067A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002062552A1 (en) * | 2001-02-08 | 2002-08-15 | Mars, Inc. | Methods and apparatus for manufacturing a diffusion-tight plastic container |
JP2015142982A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 有底筒状形状を有する射出成形品及び成形方法 |
CN116001206A (zh) * | 2023-03-28 | 2023-04-25 | 四川新升包装科技有限责任公司 | 一种塑料容器的注塑模具 |
US20230182418A1 (en) * | 2021-12-09 | 2023-06-15 | Faurecia Automotive Composites | Mold for producing a composite part |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP7055303A patent/JPH08244067A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002062552A1 (en) * | 2001-02-08 | 2002-08-15 | Mars, Inc. | Methods and apparatus for manufacturing a diffusion-tight plastic container |
US7527758B2 (en) | 2001-02-08 | 2009-05-05 | Mars Incorporated | Methods and apparatus for manufacturing a diffusion-tight plastic container |
JP2015142982A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 有底筒状形状を有する射出成形品及び成形方法 |
US20230182418A1 (en) * | 2021-12-09 | 2023-06-15 | Faurecia Automotive Composites | Mold for producing a composite part |
CN116001206A (zh) * | 2023-03-28 | 2023-04-25 | 四川新升包装科技有限责任公司 | 一种塑料容器的注塑模具 |
CN116001206B (zh) * | 2023-03-28 | 2023-06-09 | 四川新升包装科技有限责任公司 | 一种塑料容器的注塑模具 |
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031014 |