JPH07265990A - 円筒部品成形方法および成形装置 - Google Patents
円筒部品成形方法および成形装置Info
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- JPH07265990A JPH07265990A JP6057164A JP5716494A JPH07265990A JP H07265990 A JPH07265990 A JP H07265990A JP 6057164 A JP6057164 A JP 6057164A JP 5716494 A JP5716494 A JP 5716494A JP H07265990 A JPH07265990 A JP H07265990A
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- molding
- cylindrical
- peripheral surface
- inner peripheral
- cylindrical part
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/58—Details
- F16D13/60—Clutching elements
- F16D13/64—Clutch-plates; Clutch-lamellae
- F16D13/68—Attachments of plates or lamellae to their supports
- F16D13/683—Attachments of plates or lamellae to their supports for clutches with multiple lamellae
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2250/00—Manufacturing; Assembly
- F16D2250/0023—Shaping by pressure
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の凸条と凸部を成形する円筒状部品にお
いて、従来と遜色のない部品をきわめて容易に生産する
ことができる円筒部品成形方法及び成形装置を提供す
る。 【構成】 ロールフォーミング装置により、板材3Aを
成形ローラ33でマンドレル29の表面に押圧し、板材
3Aの材料を引き伸ばすようにして成形を行う。マンド
レル29の表面には、各凸条7を成形し各凸条7の端部
を平坦な内周面37とするための所定の凹凸が形成され
ている。その後、押し出し成形装置により、前記平坦な
内周面37に凸部を押し出し成形する。
いて、従来と遜色のない部品をきわめて容易に生産する
ことができる円筒部品成形方法及び成形装置を提供す
る。 【構成】 ロールフォーミング装置により、板材3Aを
成形ローラ33でマンドレル29の表面に押圧し、板材
3Aの材料を引き伸ばすようにして成形を行う。マンド
レル29の表面には、各凸条7を成形し各凸条7の端部
を平坦な内周面37とするための所定の凹凸が形成され
ている。その後、押し出し成形装置により、前記平坦な
内周面37に凸部を押し出し成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば自動変速機
用クラッチドラムのような円筒部品を成形する方法及び
装置に関する。
用クラッチドラムのような円筒部品を成形する方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動変速機用クラッチドラム
装置1(図1参照)は、ドラム3である円筒部品の内部
に複数枚のクラッチ板5を配置するために、図10に示
すように、スプラインとなる複数の凸条7が設けられ
る。即ち、リング状のクラッチ板5の外周に形成された
複数の切り欠き部に対し、これらに嵌合する複数の凸条
7が円筒部品であるドラム3の内周面に成形される。こ
の切り欠き部と凸条7が嵌合した状態で、複数枚のクラ
ッチ板5が軸方向に挿入されて配置される。配置された
クラッチ板5の抜け止めのために、スナップリング9が
用いられる。このスナップリング9は、各凸条7の端部
に所定間隔を開けて成形される凸部11により係止され
る。この所定間隔の部分、即ち溝の部分に、スナップリ
ング9が嵌め込まれる。このような凸条7と凸部11を
内周面に有するドラム3は、たとえば押し出し成形によ
り成形される。即ち、ドラム3の外周面から押圧して、
軸方向に伸びる前記凸条7を円周方向に複数成形する。
その後、各凸条7の端部、即ちドラム3の開口側の端部
を、凸部11を残すようにして、切り欠く。この切り欠
いた部分13(図10)が、スナップリング9を嵌め込
む部分、即ち溝になる。また、切欠ではなく、研削によ
り溝を形成して、スナップリング9を嵌め込む部分を形
成する場合もある。
装置1(図1参照)は、ドラム3である円筒部品の内部
に複数枚のクラッチ板5を配置するために、図10に示
すように、スプラインとなる複数の凸条7が設けられ
る。即ち、リング状のクラッチ板5の外周に形成された
複数の切り欠き部に対し、これらに嵌合する複数の凸条
7が円筒部品であるドラム3の内周面に成形される。こ
の切り欠き部と凸条7が嵌合した状態で、複数枚のクラ
ッチ板5が軸方向に挿入されて配置される。配置された
クラッチ板5の抜け止めのために、スナップリング9が
用いられる。このスナップリング9は、各凸条7の端部
に所定間隔を開けて成形される凸部11により係止され
る。この所定間隔の部分、即ち溝の部分に、スナップリ
ング9が嵌め込まれる。このような凸条7と凸部11を
内周面に有するドラム3は、たとえば押し出し成形によ
り成形される。即ち、ドラム3の外周面から押圧して、
軸方向に伸びる前記凸条7を円周方向に複数成形する。
その後、各凸条7の端部、即ちドラム3の開口側の端部
を、凸部11を残すようにして、切り欠く。この切り欠
いた部分13(図10)が、スナップリング9を嵌め込
む部分、即ち溝になる。また、切欠ではなく、研削によ
り溝を形成して、スナップリング9を嵌め込む部分を形
成する場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術によれば複数の凸条7は押し出し成形により成
形され、よってドラム3の外周面にも凹凸が成形されて
いる。このような構成において、スナップリング9を嵌
め込む部分を形成する際に、切り欠き加工したり、研削
加工したりすると、この加工部分にバリやカエリが発生
し、加工後に多数箇所に対してカエリ取り工程を必要と
して、部品の製造作業がきわめて煩雑であった。
来の技術によれば複数の凸条7は押し出し成形により成
形され、よってドラム3の外周面にも凹凸が成形されて
いる。このような構成において、スナップリング9を嵌
め込む部分を形成する際に、切り欠き加工したり、研削
加工したりすると、この加工部分にバリやカエリが発生
し、加工後に多数箇所に対してカエリ取り工程を必要と
して、部品の製造作業がきわめて煩雑であった。
【0004】この発明は以上の問題点を解決するために
成されたもので、前述したように複数の凸条と凸部を成
形する円筒状部品において、従来と遜色のない部品をき
わめて容易に生産することができる円筒部品成形方法及
び成形装置を提供することを目的とする。
成されたもので、前述したように複数の凸条と凸部を成
形する円筒状部品において、従来と遜色のない部品をき
わめて容易に生産することができる円筒部品成形方法及
び成形装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の円筒部品成形方法は、少なくとも一端
部が開口する円筒状部材の内周面に、その軸方向に沿っ
て複数の凸条が成形され、かつこれら各凸条の上記開口
側端部には、相互間に溝を区画成形する凸部が成形され
る円筒部品を成形する方法であって、上記円筒状部材の
外周面は平坦な円筒面としつつ、該円筒状部材の開口側
端部を除く内周面に上記凸条を成形する第1工程と、上
記開口側端部を外周面側から押圧して上記凸部を押し出
し成形する第2工程とからなることを特徴とする。
めに、請求項1の円筒部品成形方法は、少なくとも一端
部が開口する円筒状部材の内周面に、その軸方向に沿っ
て複数の凸条が成形され、かつこれら各凸条の上記開口
側端部には、相互間に溝を区画成形する凸部が成形され
る円筒部品を成形する方法であって、上記円筒状部材の
外周面は平坦な円筒面としつつ、該円筒状部材の開口側
端部を除く内周面に上記凸条を成形する第1工程と、上
記開口側端部を外周面側から押圧して上記凸部を押し出
し成形する第2工程とからなることを特徴とする。
【0006】請求項2の円筒部品成形方法は、更に、前
記第1工程が、ロールフォーミング加工によることを特
徴とする。
記第1工程が、ロールフォーミング加工によることを特
徴とする。
【0007】請求項3の円筒部品成形方法は、更に、前
記円筒部品が、自動変速機用クラッチドラムであること
を特徴とする。
記円筒部品が、自動変速機用クラッチドラムであること
を特徴とする。
【0008】請求項4の円筒部品成形方法は、更に、前
記凸条は、自動変速機用クラッチドラム内に配置される
クラッチ板外周の切り欠き部と嵌合されるスプラインで
あり、前記溝は、上記クラッチ板を上記クラッチドラム
内に保持するスナップリングが装着される装着溝であ
り、前記凸部は上記スナップリングを係止する係止部で
あることを特徴とする。
記凸条は、自動変速機用クラッチドラム内に配置される
クラッチ板外周の切り欠き部と嵌合されるスプラインで
あり、前記溝は、上記クラッチ板を上記クラッチドラム
内に保持するスナップリングが装着される装着溝であ
り、前記凸部は上記スナップリングを係止する係止部で
あることを特徴とする。
【0009】請求項5の円筒部品成形方法は、更に、前
記円筒部品の外周面に形成される平坦な円筒面は、ブレ
ーキ部材に摺接されるブレーキ面であることを特徴とす
る。
記円筒部品の外周面に形成される平坦な円筒面は、ブレ
ーキ部材に摺接されるブレーキ面であることを特徴とす
る。
【0010】請求項6の円筒部品成形装置は、少なくと
も一端部が開口する円筒状部材の内周面に、その軸方向
に沿って複数の凸条が成形され、かつこれら各凸条の上
記開口側端部には、相互間に溝を区画成形する凸部が成
形される円筒部品を成形する成形装置であって、上記凸
条を成形するスプライン状成形面を有すると共に、該ス
プライン状成形面の端部に隣接させて平坦な円筒状成形
面を有する円筒状マンドレル及び該マンドレルの該成形
面に、その外側から板材を押圧し、その内周面に該凸条
及びこれに隣接する平坦な内周面を有する上記円筒状部
材を成形する成形ローラからなるロールフォーミング装
置と、上記円筒状部材の上記内周面に上記凸部を押し出
し成形する押し出し成形装置とを備えたことを特徴とす
る。
も一端部が開口する円筒状部材の内周面に、その軸方向
に沿って複数の凸条が成形され、かつこれら各凸条の上
記開口側端部には、相互間に溝を区画成形する凸部が成
形される円筒部品を成形する成形装置であって、上記凸
条を成形するスプライン状成形面を有すると共に、該ス
プライン状成形面の端部に隣接させて平坦な円筒状成形
面を有する円筒状マンドレル及び該マンドレルの該成形
面に、その外側から板材を押圧し、その内周面に該凸条
及びこれに隣接する平坦な内周面を有する上記円筒状部
材を成形する成形ローラからなるロールフォーミング装
置と、上記円筒状部材の上記内周面に上記凸部を押し出
し成形する押し出し成形装置とを備えたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】請求項1、2、3、4または5の発明では、円
筒状部材の外周面を平坦な円筒面に成形し、かつその内
側に凸条及び開口側端部に平坦な内周面を成形すること
で、この平坦な内周面に対し、押し出し成形により容易
に凸部及び溝を成形することができる。
筒状部材の外周面を平坦な円筒面に成形し、かつその内
側に凸条及び開口側端部に平坦な内周面を成形すること
で、この平坦な内周面に対し、押し出し成形により容易
に凸部及び溝を成形することができる。
【0012】請求項6の発明では、ロールフォーミング
装置により、板材は成形ローラによってマンドレル表面
に押圧される。マンドレルの表面には所定の成形面が形
成されており、この成形面により凸条や平坦な内周面が
成形される。その後、押し出し成形装置によって、この
平坦な内周面に、押し出し成形により凸部及び溝を成形
する。
装置により、板材は成形ローラによってマンドレル表面
に押圧される。マンドレルの表面には所定の成形面が形
成されており、この成形面により凸条や平坦な内周面が
成形される。その後、押し出し成形装置によって、この
平坦な内周面に、押し出し成形により凸部及び溝を成形
する。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1乃至図9に
おいて説明する。図1は、この実施例に係る円筒部品と
なるドラム3を有する自動変速機用クラッチドラム装置
1の縦断面を示す。この自動変速機用クラッチドラム装
置1は、たとえばプラネタリギアを動作させるためのも
のである。この実施例に係る円筒部品となる外側のドラ
ム3と内側のドラム15との間に多数枚のクラッチ板
5、17が配置される。各クラッチ板5、17は薄いリ
ング状のものである。クラッチ板5、17は2種類存在
し、一方のクラッチ板5は外側のドラム3に対し円周方
向の動きが規制され、他方のクラッチ板17は内側のド
ラム15に対し円周方向の動きが規制される。両クラッ
チ板5、17は複数枚が交互に配置される。交互に配置
されたクラッチ板5、17はピストン19により軸方向
に押圧され、摩擦力により回動力を伝える。このピスト
ン19は、油孔20より導かれる油圧により、図中右方
向へ移動する。
おいて説明する。図1は、この実施例に係る円筒部品と
なるドラム3を有する自動変速機用クラッチドラム装置
1の縦断面を示す。この自動変速機用クラッチドラム装
置1は、たとえばプラネタリギアを動作させるためのも
のである。この実施例に係る円筒部品となる外側のドラ
ム3と内側のドラム15との間に多数枚のクラッチ板
5、17が配置される。各クラッチ板5、17は薄いリ
ング状のものである。クラッチ板5、17は2種類存在
し、一方のクラッチ板5は外側のドラム3に対し円周方
向の動きが規制され、他方のクラッチ板17は内側のド
ラム15に対し円周方向の動きが規制される。両クラッ
チ板5、17は複数枚が交互に配置される。交互に配置
されたクラッチ板5、17はピストン19により軸方向
に押圧され、摩擦力により回動力を伝える。このピスト
ン19は、油孔20より導かれる油圧により、図中右方
向へ移動する。
【0014】この実施例の円筒部品である外側のドラム
3の内周面には、その軸方向に沿った状態で、円周方向
に複数の凸条7が成形されている。この凸条7は、一方
のクラッチ板5の外周縁に形成された歯車状の複数の切
り欠き部に、嵌合する。
3の内周面には、その軸方向に沿った状態で、円周方向
に複数の凸条7が成形されている。この凸条7は、一方
のクラッチ板5の外周縁に形成された歯車状の複数の切
り欠き部に、嵌合する。
【0015】各凸条7の右側端部には、スナップリング
9を嵌め込む装着溝を形成すべく、凸条7との相互間に
所定の間隔を開けて、凸部11が成形される。この凸部
11は、前記凸条7の延長上に成形され、前記スナップ
リング9を係止する係止部となるものである。同様に、
内側のドラム15にも凸条21が成形される。この凸条
21はドラム15の外周面に成形される。この凸条21
に嵌合する切り欠き部は、他方のクラッチ板17の内周
縁に形成されている。外側のドラム3の外周面は、凹凸
のない平坦な円筒面となっており、ブレーキ面として使
用され、ブレーキ部材23と接触して制動される。
9を嵌め込む装着溝を形成すべく、凸条7との相互間に
所定の間隔を開けて、凸部11が成形される。この凸部
11は、前記凸条7の延長上に成形され、前記スナップ
リング9を係止する係止部となるものである。同様に、
内側のドラム15にも凸条21が成形される。この凸条
21はドラム15の外周面に成形される。この凸条21
に嵌合する切り欠き部は、他方のクラッチ板17の内周
縁に形成されている。外側のドラム3の外周面は、凹凸
のない平坦な円筒面となっており、ブレーキ面として使
用され、ブレーキ部材23と接触して制動される。
【0016】このような自動変速機用クラッチドラム装
置1の組み立ては以下のように行う。即ち、この実施例
の円筒部品となる外側のドラム3に対しピストン19を
組み付け、更には内側のドラム15を所定の位置に配置
する。この状態で、クラッチ板5、17を図中右方向か
ら交互に挿入し配置する。この時、各クラッチ板5、1
7の外周または内周に形成された切り欠き部に対し、凸
条7、21が嵌合する。この嵌合により各クラッチ板
5、17は、外側のドラム3または内側のドラム15に
対し円周方向の動きが規制される。すべてのクラッチ板
5、17が挿入され配置された後に、スナップリング9
が嵌め込まれる。このスナップリング9は撓められ縮径
された状態で凸部11を乗り越え、凸条7と凸部11の
間の溝に配置され、自身のバネ性により再び拡径するこ
とで嵌め込まれ、凸部11により係止され再び抜けるこ
とがなくなる。
置1の組み立ては以下のように行う。即ち、この実施例
の円筒部品となる外側のドラム3に対しピストン19を
組み付け、更には内側のドラム15を所定の位置に配置
する。この状態で、クラッチ板5、17を図中右方向か
ら交互に挿入し配置する。この時、各クラッチ板5、1
7の外周または内周に形成された切り欠き部に対し、凸
条7、21が嵌合する。この嵌合により各クラッチ板
5、17は、外側のドラム3または内側のドラム15に
対し円周方向の動きが規制される。すべてのクラッチ板
5、17が挿入され配置された後に、スナップリング9
が嵌め込まれる。このスナップリング9は撓められ縮径
された状態で凸部11を乗り越え、凸条7と凸部11の
間の溝に配置され、自身のバネ性により再び拡径するこ
とで嵌め込まれ、凸部11により係止され再び抜けるこ
とがなくなる。
【0017】次に、図2乃至図6において本実施例の円
筒部品であるドラム3の成形方法を説明する。図2の第
1工程に示すように、材料となる板材3Aは主軸25と
支持軸27の間に挟持される。そしてこの板材3Aは、
支持軸27の外周に同軸で設けられたマンドレル29
と、このマンドレル29に対向するように主軸25に設
けられた成形型31とにより、挾圧される。そして、図
3に示すように、成形ローラ33により板材3Aを外側
から押圧しマンドレル29の表面に沿って押し伸ばし、
ロールフォーミング加工を行う。マンドレル29の表面
には、複数の凸条7を成形するためのスプライン状成形
面と、スプライン状成形面に隣接させて平坦な内周面3
7を成形するための円筒状成形面とを構成する所定の凹
凸35が備えられている。従って、ロールフォーミング
加工により板材3Aが、この凹凸35に押圧されること
で、前記凸条7や平坦な内周面37が成形される(図
4)。また、成形ローラ33と接する外周面は、凹凸の
ない平坦な円筒面38となる。なお、前記主軸25、支
持軸27、マンドレル29、及び成形ローラ33により
ロールフォーミング装置が構成される。
筒部品であるドラム3の成形方法を説明する。図2の第
1工程に示すように、材料となる板材3Aは主軸25と
支持軸27の間に挟持される。そしてこの板材3Aは、
支持軸27の外周に同軸で設けられたマンドレル29
と、このマンドレル29に対向するように主軸25に設
けられた成形型31とにより、挾圧される。そして、図
3に示すように、成形ローラ33により板材3Aを外側
から押圧しマンドレル29の表面に沿って押し伸ばし、
ロールフォーミング加工を行う。マンドレル29の表面
には、複数の凸条7を成形するためのスプライン状成形
面と、スプライン状成形面に隣接させて平坦な内周面3
7を成形するための円筒状成形面とを構成する所定の凹
凸35が備えられている。従って、ロールフォーミング
加工により板材3Aが、この凹凸35に押圧されること
で、前記凸条7や平坦な内周面37が成形される(図
4)。また、成形ローラ33と接する外周面は、凹凸の
ない平坦な円筒面38となる。なお、前記主軸25、支
持軸27、マンドレル29、及び成形ローラ33により
ロールフォーミング装置が構成される。
【0018】このようにして所定の凸条7と平坦な内周
面37が成形された円筒部品であるドラム3(図4)
を、第2工程の押し出し成形装置39(図5)により加
工し、前記平坦な内周面37に凸部11を成形する。こ
の押し出し成形装置39は、図6に示すように、ドラム
3の内周面と外周面を挾圧する下型41と上型43を有
する。下型41は固定であり、上型43はシリンダ45
により押し出されるようになっている。平坦な内周面3
7は薄肉状となっており、このような押し出し成形によ
って容易に凸部11が成形される(図7、図8)。な
お、凸部11の反対側、即ちドラム3の外周面には凹部
47が成形される(図9)。
面37が成形された円筒部品であるドラム3(図4)
を、第2工程の押し出し成形装置39(図5)により加
工し、前記平坦な内周面37に凸部11を成形する。こ
の押し出し成形装置39は、図6に示すように、ドラム
3の内周面と外周面を挾圧する下型41と上型43を有
する。下型41は固定であり、上型43はシリンダ45
により押し出されるようになっている。平坦な内周面3
7は薄肉状となっており、このような押し出し成形によ
って容易に凸部11が成形される(図7、図8)。な
お、凸部11の反対側、即ちドラム3の外周面には凹部
47が成形される(図9)。
【0019】この押し出し成形の際には、従来のような
切欠加工や研削加工が不要で、これらの加工によってバ
リやカエリを生じてしまうことがない。従って、多数形
成される各凸部11に対して個々に実施されるカエリ取
り工程を省くことができる。よって、ドラム3を極めて
容易に生産することができる。
切欠加工や研削加工が不要で、これらの加工によってバ
リやカエリを生じてしまうことがない。従って、多数形
成される各凸部11に対して個々に実施されるカエリ取
り工程を省くことができる。よって、ドラム3を極めて
容易に生産することができる。
【0020】また、ドラム3の外周面は平坦な円筒面3
8となり、ブレーキ面として使用できるので、自動変速
機用クラッチドラム装置1をコンパクト化できる。
8となり、ブレーキ面として使用できるので、自動変速
機用クラッチドラム装置1をコンパクト化できる。
【0021】以上の実施例においては、各凸条7と平坦
な内周面37を成形する第1工程がロールフォーミング
により行われるものであったが、他の実施例においては
必ずしもロールフォーミングに限らず、たとえば絞り加
工で成形することも可能である。
な内周面37を成形する第1工程がロールフォーミング
により行われるものであったが、他の実施例においては
必ずしもロールフォーミングに限らず、たとえば絞り加
工で成形することも可能である。
【0022】また、以上の実施例は円筒部品が自動変速
機用クラッチドラム装置1のドラム3であるとして説明
したが、他の実施例においては必ずしも自動変速機用ク
ラッチドラム装置1に限らず、ビスカスカップリングに
用いられる円筒状の部品であっても良い。
機用クラッチドラム装置1のドラム3であるとして説明
したが、他の実施例においては必ずしも自動変速機用ク
ラッチドラム装置1に限らず、ビスカスカップリングに
用いられる円筒状の部品であっても良い。
【0023】また、以上の実施例では図1に示すように
円筒部品であるドラム3の外周面はブレーキ面となって
いたが、他の実施例においては必ずしもブレーキ面とす
る必要はない。
円筒部品であるドラム3の外周面はブレーキ面となって
いたが、他の実施例においては必ずしもブレーキ面とす
る必要はない。
【0024】また、以上の実施例では円筒部品であるド
ラム3の右端が開口しているものであったが、他の実施
例では右端のみならず左端も開口しているものであって
も良い。
ラム3の右端が開口しているものであったが、他の実施
例では右端のみならず左端も開口しているものであって
も良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、
3、4、5または6の発明によれば、凸条と凸部が成形
される円筒部品において、円筒状部材の外周面を平坦な
円筒面に成形し、かつその内側に凸条及び開口側端部に
平坦な内周面を成形することで、この平坦な内周面に押
し出し成形により容易に凸部及び溝を成形できる。この
ため、切欠や研削の加工が不要で、これらの加工に伴う
カエリ取り工程を省け、円筒部品を効率良く生産するこ
とができる。
3、4、5または6の発明によれば、凸条と凸部が成形
される円筒部品において、円筒状部材の外周面を平坦な
円筒面に成形し、かつその内側に凸条及び開口側端部に
平坦な内周面を成形することで、この平坦な内周面に押
し出し成形により容易に凸部及び溝を成形できる。この
ため、切欠や研削の加工が不要で、これらの加工に伴う
カエリ取り工程を省け、円筒部品を効率良く生産するこ
とができる。
【図1】この発明に係る円筒部品としての自動変速機用
クラッチドラムを示す縦断面図である。
クラッチドラムを示す縦断面図である。
【図2】図1の円筒部品の成形作業を示す図である。
【図3】図2の成形作業が進んだ状態を示す図である。
【図4】図1の円筒部品の内部を示す一部破断拡大斜視
図である。
図である。
【図5】図4の円筒部品に第2工程の加工を加えて成形
を行う装置を示す全体図である。
を行う装置を示す全体図である。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】図5の装置により加工が終わった円筒部品の内
部を示す一部破断拡大斜視図である。
部を示す一部破断拡大斜視図である。
【図8】図7の要部を示す拡大図である。
【図9】図8のA矢視図である。
【図10】従来の円筒部品を示す一部破断拡大斜視図で
ある。
ある。
1 自動変速機用クラッチドラム装置 3 ドラム 5、17 クラッチ板 7、21 凸条 9 スナップリング 11 凸部 13 切り欠いた部分 15 ドラム 19 ピストン 20 油孔 23 ブレーキ部材 25 主軸 27 支持軸 29 マンドレル 31 成形型 33 成形ローラ 35 凹凸 37 平坦な内周面 38 平坦な円筒面 39 押し出し成形
装置 41 下型 43 上型 45 シリンダ
装置 41 下型 43 上型 45 シリンダ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 63/30
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも一端部が開口する円筒状部材
の内周面に、その軸方向に沿って複数の凸条が成形さ
れ、かつこれら各凸条の上記開口側端部には、相互間に
溝を区画形成する凸部が成形される円筒部品を成形する
方法であって、 上記円筒状部材の外周面は平坦な円筒面としつつ、該円
筒状部材の開口側端部を除く内周面に上記凸条を成形す
る第1工程と、上記開口側端部を外周面側から押圧して
上記凸部を押し出し成形する第2工程とからなることを
特徴とする円筒部品成形方法。 - 【請求項2】 前記第1工程が、ロールフォーミング加
工によることを特徴とする請求項1に記載の円筒部品成
形方法。 - 【請求項3】 前記円筒部品が、自動変速機用クラッチ
ドラムであることを特徴とする請求項1または2に記載
の円筒部品成形方法。 - 【請求項4】 前記凸条は、自動変速機用クラッチドラ
ム内に配置されるクラッチ板外周の切り欠き部と嵌合さ
れるスプラインであり、前記溝は、上記クラッチ板を上
記クラッチドラム内に保持するスナップリングが装着さ
れる装着溝であり、前記凸部は上記スナップリングを係
止する係止部であることを特徴とする請求項3に記載の
円筒部品成形方法。 - 【請求項5】 前記円筒部品の外周面に形成される平坦
な円筒面は、ブレーキ部材に摺接されるブレーキ面であ
ることを特徴とする請求項3または4に記載の円筒部品
成形方法。 - 【請求項6】 少なくとも一端部が開口する円筒状部材
の内周面に、その軸方向に沿って複数の凸条が成形さ
れ、かつこれら各凸条の上記開口側端部には、相互間に
溝を区画成形する凸部が成形される円筒部品を成形する
成形装置であって、 上記凸条を成形するスプライン状成形面を有すると共
に、該スプライン状成形面の端部に隣接させて平坦な円
筒状成形面を有する円筒状マンドレル及び該マンドレル
の該成形面に、その外側から板材を押圧し、その内周面
に該凸条及びこれに隣接する平坦な内周面を有する上記
円筒状部材を成形する成形ローラからなるロールフォー
ミング装置と、上記円筒状部材の上記内周面に上記凸部
を押し出し成形する押し出し成形装置とを備えたことを
特徴とする円筒部品成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6057164A JPH07265990A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 円筒部品成形方法および成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6057164A JPH07265990A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 円筒部品成形方法および成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07265990A true JPH07265990A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13047929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6057164A Pending JPH07265990A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 円筒部品成形方法および成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07265990A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5934126A (en) * | 1996-12-06 | 1999-08-10 | Aisin Aw Co., Ltd. | Internally toothed member and method and apparatus for forming the same |
JPH11285763A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-10-19 | Skf Gmbh | 板金保持器を成形する方法とそれに基づいて成形された板金保持器 |
US5992597A (en) * | 1997-05-30 | 1999-11-30 | Aisin Aw Co., Ltd. | Multiple disk clutch and method and apparatus for forming clutch drum |
JP2009500179A (ja) * | 2005-07-15 | 2009-01-08 | エルンスト グロープ アクチェンゲゼルシャフト | 薄壁の円筒形の中空体に内歯及び外歯を形成する方法 |
CN102950184A (zh) * | 2012-11-07 | 2013-03-06 | 长春设备工艺研究所 | 钼及钼合金坩埚壳体的旋压加工方法 |
EP2718578A4 (en) * | 2011-06-06 | 2015-11-11 | Value Extraction Llc | CLUTCH ASSEMBLY WITH SHAPED RETENTION RING |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP6057164A patent/JPH07265990A/ja active Pending
Cited By (7)
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JP4873661B2 (ja) * | 2005-07-15 | 2012-02-08 | エルンスト グロープ アクチェンゲゼルシャフト | 薄壁の円筒形の中空体に内歯及び外歯を形成する方法 |
EP2718578A4 (en) * | 2011-06-06 | 2015-11-11 | Value Extraction Llc | CLUTCH ASSEMBLY WITH SHAPED RETENTION RING |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040127 |