JP3685532B2 - リテーニングプレートとその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のオートマチックトランスミッションのクラッチパックに用いられる段付きのリテーニングプレートとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のオートマチックトランスミッションのクラッチパックにおいて、図1に示すようにクラッチドラム1は、その内側に配置されるクラッチハブ2と組み合わせて用いられる。クラッチドラム1の内周面とクラッチハブ2の外周面とにはそれぞれスプライン3、4が形成されており、両者の間には、スプライン3に摺動可能に係合した複数のクラッチ板5と、スプライン4に摺動可能に係合した摩擦板6とが交互にクラッチドラム1の軸方向に移動可能に設けられている。
【0003】
前記クラッチ板5及び摩擦板6は、クラッチドラム1の解放端側においてリテーニングプレート7を介してスナップリング8で抜け止めが施され、その反対側を油圧制御されたピストン9により押圧されることにより、クラッチ板5と摩擦板6とが係合してクラッチハブ2とクラッチドラム1とが一体に回転するようになっている。
【0004】
前記リテーニングプレート7は、図5に示すように段付きであって、その外周部が薄肉で内周部が厚肉に成されており、リテーニングプレート7の幅寸法をWとした場合に、厚肉部7Aの幅寸法はW/4〜W/2であり、厚肉部7Aの厚さ寸法がt2 に対して薄肉部7Bの厚さ寸法はt1 (<t2 )に成されており、薄肉部7Bには周方向に所定のピッチをおいてスプライン係合歯部10が形成してある。前記リテーニングプレート7に厚肉部7Aを形成して段付きにしたのは剛性確保のためである。なお、厚肉部7Aの幅寸法がW/2の場合を図5の(2)に、厚肉部7Aの幅寸法がW/4の場合を図5の(3)にそれぞれ示す。
【0005】
そして、前記リテーニングプレート7は、クラッチパック組立て時に、図1に示すようにこのリテーニングプレート7とスナップリング8との間の寸法Hが適正クリアランスになるようにリテーニングプレート7の薄肉部7Bの厚さ寸法t1 で調整されている。そのために、リテーニングプレート単品では0.2mmピッチでt1 の厚みが数種類設定される。
【0006】
そして、前記リテーニングプレート7は図7の(1)、(2)にそれぞれ示す製造方法(製造工程)により製作される。図7の(1)に示す製造方法(製造工程)としては、図7の(1)(a)及び(b)に示すように素材厚さt0 のフープ材11をファインブランキング(FB)により打ち抜き、プレート素材12を製作する。このプレート素材12は、段差の無い厚さt0 のドーナツ形状であって、その外周部には周方向に所定のピッチをおいてスプライン係合歯部10が形成されている。
【0007】
このプレート素材12は図7の(1)(c)に示す次工程の切削加工で、その外周部の一方の面部が切削工具14により切削されて薄肉部7Bが形成され、内周側が肉厚部7Aになって段付きに成される。そして、図7の(1)(d)に示す次工程の研磨加工で、プレート素材12の表、裏面が研磨されて肉厚部7Aの厚さ寸法がt2 になされ、薄肉部7Bの厚さ寸法がt1 になされて、リテーニングプレート7が製作される。
【0008】
また、図7の(2)に示す従来の他のリテーニングプレートの製造方法としては、図7(2)(a)及び(b)に示すように素材厚さがt0 のフープ材11をブランク加工により打ち抜き、プレート素材13を製作する。このプレート素材13は、段差の無い厚さt0 のドーナツ形状である。このプレート素材13は図7の(2)(c)に示す次工程のプレス加工によりその外周部が潰されて薄肉部7Bが形成され、内周側が肉厚部7Aになって段付きに成される。この場合、薄肉部7Bの厚さ寸法はt1 ±0.035mm程度にされる。
【0009】
そして、図7の(2)(d)に示す次工程の打ち抜き加工により薄肉部7Bに所定のピッチをおいてスプライン係合歯部10が形成される。次に、図7の(2)(e)に示す次工程のシェービング加工によりシェービングを行なうようにしてプレート素材13の内外形の仕上げ加工を行う。そして、図7の(2)(f)に示す次工程の研磨加工でプレート素材13の表、裏面が研磨されて肉厚部7Aの厚さ寸法がt2 になされ、薄肉部7Bの厚さ寸法がt1 になされて、リテーニングプレート7が製作される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のリテーニングプレートにあっては、製品厚であるt2 を基準に素材厚さt0 を設定するために肉厚材料が必要になり、材料歩留が悪く、コスト高になるという問題点があった。
【0011】
また、上記した前者の従来のリテーニングプレートの製造方法にあっては、プレート素材12に薄肉部7Bを形成するために、その外周部の一方の面部を切削する切削加工が必要になるために、素材厚が厚くなり歩留が悪く、コスト高になっていたし、また、打ち抜き後の工程、すなわち切削加工、研磨加工があり、工数が多くなっていた。さらに、前記プレート素材12に、その外周部の一方の面部を切削して薄肉部7Bを形成するために、図3の(2)に示すように材料流れ(フロー)イが分断されるという問題点があった。
【0012】
また、上記した後者の従来のリテーニングプレートの製造方法にあっては、ブランク加工により打ち抜き工程後の工程が多く工数が多くなっていたし、プレス加工によりその外周部を潰して薄肉部7Bを形成する段付き潰しに高荷重、高剛性プレスが必要になるし、この段付き潰し工程で、プレート素材13に反りが発生して平面度、平行度不良が生じ、シェービング(又は切削、研磨)が必要になって、コスト高になるという問題点があった。
【0013】
なお、リテーニングプレートの剛性が不足すると、クラッチプレートの偏磨耗、焼付きが発生する。
【0014】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その第1の目的とするところは、材料歩留が良くなり、コストを低減させることができるし、従来品と同等かそれ以上の剛性を向上させることができて、クラッチプレートの偏磨耗、焼付きの発生を防止することができるリテーニングプレートを提供することにある。
【0015】
また、本発明の第2の目的とするところは、素材厚が薄くなり歩留がよく、また、切削加工がなく、研磨代を削減することでプレス後工程が簡略化されるために、コストを低減することができるし、材料流れ(フロー)が分断されることなく、強度を高めることができるリテーニングプレートの製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の第1の目的を達成するために、請求項1の発明に係わるリテーニングプレートは、外周側が薄肉で内周側が厚肉に成された段付きであって外周部に周方向に所定のピッチをおいて多数の係合歯部を形成したリテーニングプレートにおいて、外周側の薄肉部を素材厚さのままとし、内周側の厚肉部を、素材を板材プレス成形により増肉させることにより形成したことを特徴とする。
【0017】
したがって、素材厚さは従来のリテーニングプレートにおける素材厚さに比べて数十%削減されるようになるために、材料歩留が良くなり、コストを低減させることができる。
【0018】
しかも、リテーニングプレートが素材厚さのままの薄肉部と、板材プレス成形により増肉させることにより形成された厚肉部とで構成され、剛性アップが要求される場合にはこの厚肉部の厚さ寸法のみを厚くすればよいので、従来品と同等かそれ以上の剛性を向上させることができて、クラッチプレートの偏磨耗、焼付きの発生を防止することができる。
【0019】
また、上記の第1の目的を達成するために、請求項2の発明に係わるリテーニングプレートは、請求項1記載のリテーニングプレートにおいて、前記厚肉部の幅寸法、厚肉部の外周面の傾斜角度を変えることなく板材プレス成形により増肉させることにより厚肉部の厚さ寸法のみ厚くした。
【0020】
従って、上記した請求項1の発明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、リテーニングプレートの剛性アップがより容易になる。
【0021】
また、上記の第2の目的を達成するために、請求項3の発明に係わるリテーニングプレートの製造方法は、所定の素材厚さを有する素材を打ち抜き、段差の無い素材厚さのままであって、その外周部に周方向に所定のピッチをおいて多数の係合歯部を形成したプレート素材を成形する打ち抜き加工工程と、前記プレート素材の内周部を増肉させて肉厚部を成形して外周部の素材厚さのままの薄肉部と共に、前記プレート素材を段付きにする板材プレス成形加工工程と、前記プレート素材の表、裏面を研磨して所定の厚さ寸法に仕上げる研磨加工工程とを備えたことを特徴とする。
【0022】
したがって、リテーニングプレートの薄肉部が素材厚さのままであり、厚肉部は板材プレス成形により増肉させることにより成形されるために、素材厚が薄くなり歩留がよく、また、切削加工がなく、研磨代を削減することでプレス後工程が簡略化されるために、コストを低減することができる。さらに、前記プレート素材を切削加工することなく、厚肉部を板材プレス成形により増肉させて成形するために、材料流れ(フロー)イが分断されることなくつながったものになって、強度を高めることができる。
【0023】
また、上記の第2の目的を達成するために、請求項4の発明に係わるリテーニングプレートの製造方法は、請求項3のリテーニングプレートの製造方法において、前記板材プレス成形加工工程と前記研磨加工工程との間に、前記プレート素材の前記肉厚部を表裏から加圧して塑性変形させてこの肉厚部の角部のダレを無くすプレス加工工程を介在させた。
【0024】
したがって、上記した請求項3の発明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、肉厚部の角部のダレを無くすことにより、リテーニングプレートの摩擦板側接触面の接触面積を大きくすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2の(1)は本発明に係わるテーニングプレートの一実施の形態を示す一部省略した断面図、図2の(2)は同リテーニングプレートの他の実施の形態を示す一部省略した断面図である。
【0026】
本発明に係わるリテーニングプレート20は、図2の(1)に示すように素材厚さt0 ´のままの薄肉部20Bと、板材プレス成形により増肉させることにより形成された厚肉部20Aとで構成されており、素材厚さt0 ´は従来のリテーニングプレートにおける素材厚さt0 に比べて20〜40%削減されている。
【0027】
そして、前記リテーニングプレート20の幅寸法はWであり、厚肉部20Aの幅寸法はW´=t0 ´×(0.6〜0.8)であり、この厚肉部20Aの厚さ寸法がt2 ´(≧t2 )であって、この厚肉部20Aの外周面20Cの傾斜角度θは15度〜30度程度である。そして、前記薄肉部20Bには周方向に所定のピッチをおいて係合歯部であるスプライン係合歯部21が形成してある。
【0028】
また、本発明に係わるリテーニングプレート20において、剛性アップが要求される場合、図2の(2)に示すリテーニングプレート20において厚肉部20Aの幅寸法W´、厚肉部20Aの外周面20Cの傾斜角度θは変えずに厚肉部20Aの厚さ寸法t2 ´のみ△t2 分厚くしてある。
【0029】
上記した本発明に係わるリテーニングプレート20にあっては、素材厚さt0 ´のままの薄肉部20Bと、板材プレス成形により増肉させることにより形成された厚肉部20Aとで構成されており、素材厚さt0 ´は従来のリテーニングプレートにおける素材厚さt0 に比べて20〜40%削減されているために、材料歩留が良くなり、コストを低減させることができる。
【0030】
しかも、リテーニングプレート20が素材厚さt0 ´のままの薄肉部20Bと、板材プレス成形により増肉させることにより形成された厚肉部20Aとで構成され、剛性アップが要求される場合には厚肉部20Aの厚さ寸法t2 ´のみを厚くすればよいので、従来品と同等かそれ以上の剛性を向上させることができて、クラッチプレートの偏磨耗、焼付きの発生を防止することができるし、クラッチパック内の他の部品の変更が一切不要であり、コストダウンと同時に容易に剛性を向上させることができる。
【0031】
次に、このように構成されるリテーニングプレートの製造方法を説明する。
図4の(a)及び(b)に示すように素材厚さt0 ´の精度を向上させた素材であるフープ材22を打ち抜き加工工程のブランク加工(BL)により打ち抜き、プレート素材23を製作する。このプレート素材23は、段差の無い厚さt0 ´のドーナツ形状であって、その外周部には周方向に所定のピッチをおいて係合歯部であるスプライン係合歯部21が形成されている。
【0032】
このプレート素材23は、図4の(c)で示す次工程(板材プレス成形加工工程)の板材プレス成形加工で、その内周部を増肉させて肉厚部20Aが成形されて段付きに成される。この場合に、肉厚部20Aの摩擦板側接触面20Cと内周面20Dとの角部20Eはダレ(R部)20Eが発生する。このために、図4の(d)で示す次工程(プレス加工工程)でプレス加工により肉厚部20Aを表裏から矢印方向に加圧して塑性変形させてダレ(R部)20Eを無くす。このようにダレ(R部)20Eを無くすことにより、摩擦板側接触面20Cの接触面積を大きくする。そして、図4の(e)で示す次工程(研磨加工工程)の研磨加工でプレート素材23の肉厚部20Aの表、裏面が研磨されて肉厚部20Aの厚さ寸法がt2 になされて(素材厚さt0 ´の精度を向上させたフープ材22を用いることで薄肉部20Bの表裏は研磨されない。)リテーニングプレート20が製作される。
【0033】
このようなリテーニングプレートの製造方法にあっては、リテーニングプレート20の薄肉部20Bが素材厚さt0 ´のままであり、厚肉部20Aは板材プレス成形により増肉させることにより成形されるために、素材厚が薄くなり歩留がよく、また、切削加工がなく、素材厚さt0 ´の精度を向上させたフープ材22を用いることで研磨代を削減し得てプレス後工程が簡略化されるために、コストを低減することができる。さらに、前記プレート素材23を切削加工することなく、厚肉部20Aを板材プレス成形により増肉させて成形するために、図3の (1)に示すように材料流れ(フロー)イが分断されることなくつながったものになり、強度を向上させることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係わるリテーニングプレートによれば、外周側が薄肉で内周側が厚肉に成された段付きであって外周部に周方向に所定のピッチをおいて多数の係合歯部を形成したリテーニングプレートにおいて、外周側の薄肉部を素材厚さのままとし、内周側の厚肉部を、素材を板材プレス成形により増肉させることにより形成したことにより、素材厚さは従来のリテーニングプレートにおける素材厚さに比べて数十%削減されているために、材料歩留が良くなり、コストを低減させることができる。
【0035】
しかも、リテーニングプレートが素材厚さのままの薄肉部と、板材プレス成形により増肉させることにより形成された厚肉部とで構成され、剛性アップが要求される場合にはこの厚肉部の厚さ寸法のみを厚くすればよいので、従来品と同等かそれ以上の剛性を向上させることができて、クラッチプレートの偏磨耗、焼付きの発生を防止することができる。
【0036】
また、請求項2の発明に係わるリテーニングプレートによれば、請求項1記載のリテーニングプレートにおいて、前記厚肉部の幅寸法、厚肉部の外周面の傾斜角度を変えることなく板材プレス成形により増肉させることにより厚肉部の厚さ寸法のみ厚くしたことにより、上記した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、リテーニングプレートの剛性アップがより容易になる。
【0037】
また、請求項3の発明に係わるリテーニングプレートの製造方法によれば、所定の素材厚さを有する素材を打ち抜き、段差の無い素材厚さのままであって、その外周部に周方向に所定のピッチをおいて多数の係合歯部を形成したプレート素材を成形する打ち抜き加工工程と、前記プレート素材の内周部を増肉させて肉厚部を成形して外周部の素材厚さのままの薄肉部と共に、前記プレート素材を段付きにする板材プレス成形加工工程と、前記プレート素材の表、裏面を研磨して所定の厚さ寸法に仕上げる研磨加工工程とを備えたことにより、リテーニングプレートの薄肉部が素材厚さのままであり、厚肉部は板材プレス成形により増肉させることにより成形されるために、素材厚が薄くなり歩留がよく、また、切削加工がなく、研磨代を削減することでプレス後工程が簡略化されるために、コストを低減することができる。さらに、前記プレート素材を切削加工することなく、厚肉部を板材プレス成形により増肉させて成形するために、材料流れ(フロー)イが分断されることなくつながったものになって、強度を高めることができる。
【0038】
また、請求項4の発明に係わるリテーニングプレートの製造方法によれば、請求項3のリテーニングプレートの製造方法において、前記板材プレス成形加工工程と前記研磨加工工程との間に、前記プレート素材の前記肉厚部を表裏から加圧して塑性変形させてこの肉厚部の角部のダレを無くすプレス加工工程を介在させたことにより、上記した請求項3の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、肉厚部の角部のダレを無くすことにより、リテーニングプレートの摩擦板側接触面の接触面積を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のクラッチの縦断面図である。
【図2】(1)は本発明に係わるリテーニングプレートの一実施の形態を示す一部省略した断面図である。
(2)は同リテーニングプレートの他の実施の形態を示す一部省略した断面図である。
【図3】(1)は本発明に係わるリテーニングプレートの材料流れ(フロー)の説明図である。
(2)は従来のリテーニングプレートの材料流れ(フロー)の説明図である。
【図4】本発明に係わるリテーニングプレートの製造方法の工程説明図である。
【図5】(1)は従来のリテーニングプレートの一部省略した断面図である。
(2)は同リテーニングプレートの他の実施の形態を示す一部省略した断面図である。
(3)は同リテーニングプレートの別の他の実施の形態を示す一部省略した断面図である。
【図6】従来のリテーニングプレートの一部省略した斜視図である。
【図7】(1)は従来のリテーニングプレートの製造方法の工程説明図である。
(2)は従来のリテーニングプレートの製造方法の他の工程説明図である。
【符号の説明】
20 リテーニングプレート
20A 厚肉部
20B 薄肉部
21 係合歯部(スプライン係合歯部)
Claims (4)
- 外周側が薄肉で内周側が厚肉に成された段付きであって外周部に周方向に所定のピッチをおいて多数の係合歯部を形成したリテーニングプレートにおいて、外周側の薄肉部を素材厚さのままとし、内周側の厚肉部を、素材を板材プレス成形により増肉させることにより形成したことを特徴とするリテーニングプレート。
- 前記厚肉部の幅寸法、厚肉部の外周面の傾斜角度を変えることなく板材プレス成形により増肉させることにより厚肉部の厚さ寸法のみ厚くした請求項1記載のリテーニングプレート。
- 所定の素材厚さを有する素材を打ち抜き、段差の無い素材厚さのままであって、その外周部に周方向に所定のピッチをおいて多数の係合歯部を形成したプレート素材を成形する打ち抜き加工工程と、
前記プレート素材の内周部を増肉させて肉厚部を成形して外周部の素材厚さのままの薄肉部と共に、前記プレート素材を段付きにする板材プレス成形加工工程と、
前記プレート素材の表、裏面を研磨して所定の厚さ寸法に仕上げる研磨加工工程とを備えたことを特徴とするリテーニングプレートの製造方法。 - 前記板材プレス成形加工工程と前記研磨加工工程との間に、前記プレート素材の前記肉厚部を表裏から加圧して塑性変形させてこの肉厚部の角部のダレを無くすプレス加工工程を介在させた請求項3のリテーニングプレートの製造方法。
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JP25582195A JP3685532B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | リテーニングプレートとその製造方法 |
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JP25582195A JP3685532B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | リテーニングプレートとその製造方法 |
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JPH0970632A JPH0970632A (ja) | 1997-03-18 |
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JP25582195A Expired - Lifetime JP3685532B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | リテーニングプレートとその製造方法 |
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DE102014008139A1 (de) * | 2014-06-06 | 2015-12-17 | Trw Automotive Gmbh | Rahmenteil für einen Gurtaufroller sowie Verfahren zur Herstellung |
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1995
- 1995-09-08 JP JP25582195A patent/JP3685532B2/ja not_active Expired - Lifetime
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