JPH07265201A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH07265201A
JPH07265201A JP6407294A JP6407294A JPH07265201A JP H07265201 A JPH07265201 A JP H07265201A JP 6407294 A JP6407294 A JP 6407294A JP 6407294 A JP6407294 A JP 6407294A JP H07265201 A JPH07265201 A JP H07265201A
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Japan
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pot
heat
pan
temperature
lid
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JP6407294A
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Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感熱板の温度センサの鍋の温度の検出精度を低
下させることなく、鍋の外表面のアルマイト層の感熱板
との接触による汚れを防止する。 【構成】鍋10を、内側から非粘着材料層41、アルミ
ニューム材からなる高熱伝導材料層42、sus430等のフ
ェライト系ステンレスからなる磁性金属材料層43、ア
ルミニューム材からなる低熱放射材料層44、黒色アル
マイト層からなる表面保護層45の5層から構成し、こ
の鍋10の温度を検出するサーミスタ素子47を内部に
設けた感熱板46を、厚さ0.2mm以上0.4mm未
満のオーステナイト系ステンレス材で形成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、装置本体に着脱自在
に設けられ、被調理物を収容する鍋の外面に当接するよ
うに感熱板に設け、この感熱板に接触して設けられた温
度センサからの温度データに基づいて、鍋の加熱制御を
行って、被調理物の調理を行う調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、調理器では、被調理物を収容す
る鍋の温度を検出するための温度センサを、熱伝導性の
高い材料により形成された凸形箱構造の感熱板の中に設
け、この感熱板を鍋に接触させる。この温度センサから
の温度データに基づいて、鍋への加熱制御を行ない、被
調理物の調理を行う。
【0003】鍋は調理器に対して着脱自在に設けられて
おり、その鍋の外表面に、外観を良くするため、黒色ア
ルマイト処理を施したものが知られている。
【0004】その鍋の外表面に形成された黒色アルマイ
ト層は、酸化ニッケル等を含有したアルミナで形成され
た高硬度の被膜となり、例えばアルミニウム等で形成さ
れた感熱板をこの黒色アルマイト層に接触させると、鍋
の外表面の黒色アルマイト層の表面に感熱板の接触跡が
汚れとなって残る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような鍋の外
表面の黒色アルマイト層に感熱板との接触( 摩擦 )によ
る汚れが残ると、鍋の外観が悪いという問題があった。
【0006】この鍋の外表面のアルマイト層の感熱板と
の接触による汚れは、感熱板の外表面にも鍋の外表面に
施したものと同一の黒色アルマイト処理を施せば改善さ
れる。しかし、黒色アルマイト層は、非常に熱伝導性が
悪く、さらにその膜厚を均一にすることが難しく、ばら
つきが生じる。
【0007】従って、感熱板の中に設けられた温度セン
サへの熱伝導が悪いと共にばらつきが生ずるため、鍋の
温度検出の精度が低下して、鍋の加熱制御が正確にでき
ないという問題があった。鍋の加熱制御が正確にできな
いと、調理がうまくできないという問題となる。
【0008】そこでこの発明は、感熱板に設けられた温
度センサの鍋の温度の検出精度を低下させることなく、
鍋の外表面のアルマイト層の感熱板との接触による汚れ
を防止することができる調理器を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、装置本体に
着脱自在に設けられ、被調理物を収容する鍋と、この鍋
を加熱する鍋加熱手段と、鍋の外面に当接するように設
けられた感熱板と、この感熱板に接触して設けられた温
度センサとを備え、温度センサにより検出された温度デ
ータに基づいて鍋加熱手段を制御して鍋に収納された被
調理物の調理を行う調理器において、鍋の外表面に黒色
アルマイト層を形成し、感熱板を温度センサによる温度
検出精度を調理上必要な水準が確保できる最大限の厚さ
以下のステンレス材で形成したものである。
【0010】
【作用】このような構成の本発明において、鍋の外表面
に黒色アルマイト層を形成し、感熱板を温度センサによ
る温度検出精度を調理上必要な水準が確保できる最大限
の厚さ以下のステンレス材で形成したことにより、鍋の
外表面の黒色アルマイト層に、感熱板の接触跡が汚れと
して残り難くなる。
【0011】また、ステンレス材の厚さは均一であるの
で熱伝導性が均一であり、さらに温度センサによる温度
検出精度を調理上必要な水準が確保できる厚さ以下にし
ているので、温度センサによる鍋の温度検出精度は調理
上必要な水準が確保され、鍋の加熱制御が正確にでき
る。
【0012】なお、ステンレス材の硬度から、上記厚さ
でも確実に温度センサを保護することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0014】図1は、この発明を適用した調理器1を示
す断面図である。ポリプロピレン樹脂で形成された外蓋
2の前面に設けられたクランプボタン3は、前記外蓋2
の開閉を行うロックボタンである。
【0015】操作スイッチ4は、図示されているボタン
以外に複数設けられており、炊飯、保温、切、タイマ動
作設定用等の複数の動作を開始させる。
【0016】前記外蓋2の前面側の略中央に設けられた
透明部5は、その内部に設けられたLCD( liquid cry
stal display )6及びLED( light emitting diode )
7にによる表示を透過させる。前記LCD6は、タイマ
設定状況や炊飯コース等を文字又は記号等により表示
し、前記LED7は、炊飯や保温等の調理工程を点灯に
より表示する。
【0017】前記操作スイッチ4、前記LCD6及び前
記LED7により操作パネルが構成されている。
【0018】前記外蓋2の背面側の略中央に設けられた
蒸気口8は、装置本体9内部に収納された有底円筒状の
容器として形成された鍋10内部の蒸気圧が所定以上に
なると、この鍋10内部の蒸気を装置外部に排出する弁
構造を備えている。なお、この鍋10の詳細な構造につ
いては後述する。
【0019】前記外蓋2の背面側の端部に設けられたヒ
ンジ部11は、前記外蓋2を前記装置本体9に対して回
動自在に支持する。前記ヒンジ部11に設けられたヒン
ジスプリング12は、前記クランプボタン2による開操
作されたときに、前記外蓋2を自動的に開動作する。
【0020】前記外蓋2の下面の前面側の略中央に設け
られた内蓋13は、両面に透明アルマイト処理( 厚さ3
〜4μm )を施したアルミ板で形成されて、前記鍋10
の開口部を覆い塞ぐようになっている。前記内蓋13の
上面( 外蓋2側面 )には、この内蓋13を加熱する蓋ヒ
ータ14及びこの内蓋13の温度を検出する蓋センサ1
5が設けられている。前記蓋センサ15は前記内蓋13
と接触し、サーミスタをその内部に設けたステンレス(
例えばsus430 )材等の磁性金属材料から形成されてい
る。
【0021】前記外蓋2の下面の前記内蓋13周囲を構
成する補助蓋16は、ポリプロピレン樹脂で形成されて
いる。
【0022】前記クランプボタン2の下部にはクランプ
17の下端は、前記補助蓋16を突出して設けられ、前
記装置本体9の上面を構成する枠18の前面に形成され
た開口部に係止されるようになっている。
【0023】この枠18上の3か所( 他の2か所は図示
せず )には、前記鍋10の上部の外側に約90°に折り
曲げられた部分( フランジ )を支持するため支えゴム1
9が設けられている。
【0024】前記外蓋2、前記内蓋13及び前記補助蓋
16により、前記装置本体9に対する蓋部が構成されて
いる。
【0025】前記装置本体9の外面を構成する外枠20
及びその底面の一部を構成する底板21は、ポリプロピ
レン樹脂で形成されている。前記装置本体9の内面を構
成し、前記鍋10を収納する内枠22は、ガラス繊維入
りポリアミド樹脂で有底円筒状の容器として形成されて
いる。
【0026】なお、前記枠18と内枠22とは、一体構
造に形成しても良い。
【0027】変形ポリエステルイミド絶縁電線( リッツ
線 )で形成された誘導コイル23は、ガラス繊維入りポ
リエチレンテレフタレート樹脂で形成されたコイルベー
ス24により、前記内枠22の底部外側の中央及び外周
部に固定して設けられている。
【0028】前記コイルベース24の外側には、フェラ
イトコア25が前記誘導コイル23の敷設方向に対して
直交方向に配置され、前記誘導コイル23からの漏れ磁
束を防止するようになっている。また、前記内枠22の
側面外側には、コード状の胴ヒータ( 50W )26が設
けられ、前記内枠22の側面には開口部が設けられてお
り、この開口部に温度センサとしての側面センサ27が
設けられている。この側面センサ27の詳細については
後述する。
【0029】前記蓋ヒータ14、前記誘導コイル23及
び前記胴ヒータ26により鍋加熱手段が構成されてい
る。
【0030】前記装置本体9の底部には、前記誘導コイ
ル23へ供給する高周波電流を生成するインバータ回路
や前記蓋ヒータ14及び前記胴ヒータ26への通電を制
御する制御回路等が実装された加熱基板28が設けられ
ている。さらに、この加熱基板27には、この基板を冷
却するためのファン29及びこのファン29を回転駆動
させるモータ30が設けられている。
【0031】図2は、前記鍋10及び前記側面センサ2
7の詳細な構造を示す断面図である。
【0032】前記鍋10は、多層構造になっており、内
側から非粘着材料層( PFA樹脂又はPTFE樹脂から
なるコーティング層 )41、高熱伝導材料層( アルミニ
ューム材 )42、磁性金属材料層( sus430等のフェライ
ト系ステンレス )43、低熱放射材料層( アルミニュー
ム材 )44、表面保護層( 黒色アルマイト層、2次電解
処理によりアルマイト層に酸化ニッケル等を含有し、黒
色仕上げにし、表面をバフ仕上げ等により研磨し、さら
に光沢仕上げ処理を施したもの。 )45の5層から構成
されている。
【0033】前記側面センサ27は、厚さ0.2mm以
上0.4mm未満のオーステナイト系ステンレス材によ
り一方が開口になっている凸形箱構造に形成された感熱
板46の内部にサーミスタ素子47を設け、その開口か
ら固定材( シリコーンゴム )48を充填して、前記感熱
板46の先端内側に前記サーミスタ素子47を接触固定
させる。この感熱板46は、スプリング49により、前
記内枠22に収納された前記鍋10の外側面に押し付け
られている。
【0034】図3は、この調理器1の要部回路構成を示
すブロック図である。
【0035】51はマイクロコンピュータ( 図示せず )
やROM( read only memory、図示せず )等からなる制
御部本体を構成する制御手段である。この制御手段51
には、前記蓋センサ15から前記内蓋13の温度検出信
号及び前記側面センサ27から前記鍋10の温度検出信
号が入力されると共に、前記操作スイッチ4の操作状態
を示す信号が入力回路52を介して入力されるようにな
っている。
【0036】また、前記制御手段51には、前記操作ス
イッチ4で設定されたデータ( 調理終了時刻等 )を記憶
するメモリ53及び時刻データを供給すると共に各種動
作時間を計時する計時手段54が接続されている。
【0037】前記制御手段51は、前記蓋センサ15、
前記側面センサ27、前記入力回路52( 操作スイッチ
4 )から入力された信号と前記メモリ53の記憶内容及
び前記計時手段からの時間データとに基づいて、前記制
御手段51内の前記ROMに記憶されているプログラム
にしたがって各種調理動作処理を行い、以下に示す各部
へ制御信号を出力するようになっている。
【0038】すなわち、前記制御手段51は、各種調理
動作処理に基づいて発生させた各種制御信号を、前記胴
ヒータ26及び前記蓋ヒータ14を駆動する( 通断電制
御する )トライアック等から構成されたヒータ駆動手段
55、前記誘導コイル23へ高周波電流をその出力を調
整して供給する誘導加熱装置56、前記LCD6及び前
記LED7から構成された表示手段57を駆動する表示
駆動手段58へそれぞれ出力するようになっている。
【0039】なお前記誘導加熱装置56は、前記制御手
段51からの制御信号により高周波電流を発生させる高
周波電流発生手段59と前記制御手段51からの制御信
号により前記高周波電流発生手段により発生した高周波
電流の出力( 高周波電流値 )を調整して( 例えば600
W〜1200Wにリニアに可変して )前記誘導コイル2
3に供給する( 通断電制御する )出力調整手段60( イ
ンバータ回路を含む )とから構成されている。
【0040】図4は、前記メモリ53に記憶された制御
プログラムに基づいて、前記制御手段51が行う保温時
の温度制御処理の一部を示す機能ブロック図である。
【0041】保温動作時に、前記側面センサ27からの
前記鍋10の温度データに基づいて、容器加熱制御手段
71は、前記鍋10の温度を予め設定された保温温度(
67℃〜76℃ )に維持させるように、前記誘導加熱装
置56を介して前記誘導コイル23を通断電制御する。
また、前記容器加熱制御手段71は、保温開始時に前記
誘導コイル23を1秒通電/12行断電させる動作を繰
り返すと共に、前記側面センサ27からの温度データが
保温温度を越えた場合に、上述した1秒の通電を省略し
て前記誘導コイル23を制御するものである。
【0042】前記側面センサ27からの前記鍋10の温
度データ及び前記蓋センサ15からの前記内蓋13の温
度データに基づいて、蓋加熱制御手段72は、前記ヒー
タ駆動手段55( 図示せず )を介して前記蓋ヒータ14
及び前記胴ヒータ26を通断電制御する。例えば、前記
蓋加熱制御手段72は、前記側面センサ27からの温度
データが保温温度未満の場合にのみ、前記蓋センサ15
からの温度データが保温温度よりも高くなるように、前
記蓋ヒータ14及び前記胴ヒータ26を制御する。
【0043】このような構成の本実施例においては、被
調理物( 被炊飯物 )は鍋10の内部の収容され、この鍋
10が装置本体9の内枠22内に収納される。外蓋2、
内蓋13及び補助蓋16等から構成された蓋部を閉める
と、補助蓋16に設けられているクランプ17が装置本
体9の枠18に形成された開口部に係止され、クランプ
ボタン2を押す操作をしなければ蓋部は開かない。
【0044】例えばここで、操作スイッチ4の操作によ
り炊飯開始を指示すると、制御手段51の調理処理及び
蓋センサ15、側面センサ27、メモリ53に記憶され
た設定データ等に基づいて、誘導コイル23、胴ヒータ
26及び蓋ヒータ14が通電制御( 通断電制御 )され
る。
【0045】誘導コイル23には、誘導加熱装置56の
高周波電流発生手段59で発生した高周波電流が、出力
調節手段60により出力調整されて供給される。する
と、誘導コイル23に交番磁界が発生し、この交番磁界
の作用により鍋10の主に磁性金属材料層43に渦電流
が発生する。この渦電流がジュール熱に変換され、鍋1
0自身が加熱され、結果的に鍋10に収容された被調理
物が加熱される。
【0046】また、胴ヒータ26は、ヒータ駆動手段5
5により通電され、内枠22を加熱し、この内枠22か
らの熱により鍋10が加熱され、鍋10に収納された被
調理物が加熱される。
【0047】さらに、蓋ヒータ14も、ヒータ駆動手段
55により通電され、内蓋13を加熱し、この内蓋から
の熱により、鍋10に収容された被調理物を直接上表面
から加熱する。
【0048】調理が終了すると、保温動作に入り、誘導
コイル23、蓋ヒータ14及び胴ヒータ26を通断電制
御して、被調理物( 鍋10 )の温度が保温温度に維持さ
れると共に、内蓋13の温度が保温温度よりも高くな
る。
【0049】鍋10は調理する毎に装置本体9から取り
出され、被調理物を収容して再び装置本体9内に収納さ
れる。
【0050】このとき、側面センサ27の感熱板46と
鍋10の最外層を構成する表面保護層45とが接触・被
接触を繰り返す( 摩擦される )が、両方とも硬度が高い
ため鍋10の表面保護層45に接触跡が汚れとして付き
難い。また、感熱板46の材料として、オーステナイト
系ステンレス材0.3mm、オーステナイト系ステンレ
ス材0.4mm、アルミニューム材( 生地 )、表面をア
ルマイト処理したアルミニューム材、表面を黒色アルマ
イト処理したアルミニューム材等で実験した結果、耐磨
耗性( 鍋10の表面保護層の黒色アルマイト層との摩擦
による磨耗 )、鍋10の温度検出精度、鍋10の表面保
護層の汚れの目立ち難さの3項目に関して、3項目とも
良好な結果が得られたのは、オーステナイト系ステンレ
ス材0.3mmであった。
【0051】さらに、感熱板46の耐磨耗性が高いこと
から、側面センサ27( 感熱板46)の内枠22からの
突出を小さくして、内枠22の外観を改善すると、清掃
性等の操作性が向上すると共に、鍋10の表面保護層の
汚れを一層目立ち難くすることができるという効果が得
られる。
【0052】一般的に鍋の材料としては、従来鍋の外面
を磁性金属層で形成するが、炊飯器のように、鍋には高
熱伝導性が要求される調理器の場合に、その磁性金属層
の内面をアルミニューム材等の高熱伝導性の材料層を形
成すると、磁性金属材料、例えばsus430等のフェライト
系ステンレスでは、熱放射率が比較的大きく保温性が低
下するという欠点がある。しかし、上述したように、磁
性金属材料層43の外側に、熱放射性がステンレスより
小さいアルミニューム材で低熱放射材料層44を形成し
ているので、鍋10の保温性が改善されている。
【0053】また、感熱板の材料を磁性金属で形成した
場合、感熱板が発熱して温度検出精度が低下するが、非
磁性金属材料であるオーステナイト系ステンレス材で感
熱板46を形成したので、温度検出精度の低下は生じな
い。
【0054】このように本実施例によれば、鍋10を、
内側から非粘着材料層41、アルミニューム材からなる
高熱伝導材料層42、sus430等のフェライト系ステンレ
スからなる磁性金属材料層43、アルミニューム材から
なる低熱放射材料層44、黒色アルマイト層からなる表
面保護層45の5層から構成し、この鍋10の温度を検
出するサーミスタ素子47をその内部に設けた感熱板4
6を、厚さ0.2mm以上0.4mm未満のオーステナ
イト系ステンレス材で形成したことにより、サーミスタ
素子47による鍋10の温度検出の精度を低下させるこ
となく、鍋10の黒色アルマイト層からなる表面保護層
45の感熱板46との接触による汚れを防止することが
できる。
【0055】さらに、本実施例によれば、電磁誘導加熱
式の調理器として、鍋10の磁性金属材料層43の外側
にアルミニューム材からなる低熱放射材料層44を設け
ているので、保温性を向上させることができ、調理性能
を改善することができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
感熱板に設けられた温度センサの鍋の温度の検出精度を
低下させることなく、鍋の外表面のアルマイト層の感熱
板との接触による汚れを防止することができる調理器を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の調理器1を示す断面図。
【図2】同実施例の調理器の鍋及び側面センサの詳細な
構造を示す断面図。
【図3】同実施例の調理器の要部回路構成を示すブロッ
ク図。
【図4】同実施例の保温時の温度制御処理の一部を示す
機能ブロック図。
【符号の説明】
10…鍋、 22…内枠、 27…側面センサ、 41…非粘着材料層、 42…高熱伝導材料層、 43…磁性金属材料層、 44…低熱放射材料層、 45…表面保護層( 黒色アルマイト層 )、 46…感熱板、 47…サーミスタ素子、 48…固定材、 49…スプリング。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に着脱自在に設けられ、被調理
    物を収容する鍋と、この鍋を加熱する鍋加熱手段と、前
    記鍋の外面に当接するように設けられた感熱板と、この
    感熱板に接触して設けられた温度センサとを備え、前記
    温度センサにより検出された温度データに基づいて鍋加
    熱手段を制御して前記鍋に収納された被調理物の調理を
    行う調理器において、前記鍋の外表面に黒色アルマイト
    層を形成し、前記感熱板を前記温度センサによる温度検
    出精度を調理上必要な水準が確保できる最大限の厚さ以
    下のステンレス材で形成したことを特徴とする調理器。
JP6407294A 1994-03-31 1994-03-31 調理器 Pending JPH07265201A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100339980B1 (ko) * 1999-11-10 2002-06-10 김종기 직접가열식 전기밥솥
KR100656889B1 (ko) * 2006-06-20 2006-12-13 조용래 전자유도밥솥용 내솥 및 그 제조방법
JP2008510531A (ja) * 2004-08-26 2008-04-10 クラード リツェンツ アクチエンゲゼルシャフト 電磁誘導コンロに適した調理器具を変形によって製造するための多層プレート状の複合材
KR20170083739A (ko) * 2016-01-11 2017-07-19 삼성전자주식회사 조리기기

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