JPH07264349A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 常に適切なサイズ又は種類の記録紙に受信デ
ータを印字して出力できるようにすること。 【構成】 図示されない装着カセットには１６通りの磁
気的識別情報がつけられているため、磁気センサ部１１
はこれを識別して、ＣＰＵ６に知らせる。これにより、
例えば２個のカセットの一方にＡ４の白紙を収容し、他
方のカセットにＡ４の特種紙を収容して装着しておくと
共に、各カセットを使用する際の出力条件を設定してお
けば、ＣＰＵ６は網制御部５で受信した受信データの種
類に応じて、前記２個のカセットを識別し、必要な種類
の記録紙を給紙機構部１２によりプリンタ９に給紙させ
る。このため、プリンタ９は前記受信データを給紙され
た記録紙に印字して出力する。又、前記出力条件を受信
データの原稿サイズと同一のサイズの記録紙に印字して
出力するように設定しておけば、受信データが常に適切
なサイズの記録紙に印字出力される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は受信データ印字用の定形
普通紙（記録紙）を収容する複数のカセットを備えたフ
ァクシミリ装置に係わり、特に前記複数のカセットの中
から必要な種類の用紙を選択して給紙する際のカセット
の選択に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のファクシミリ装置では、
複数個装着された定型普通紙収容カセット（以降単にカ
セットと称することもある）を備え、同一サイズのカセ
ットが複数個装着されている場合は、各々のカセット装
着位置に優先順位がつけられ、記録紙がなくなり次第、
前記優先順位に従ってカセットが選択され、このカセッ
トから記録紙が供給されて受信データ等が印字されて出
力されていた。

【０００３】しかし、上記従来のファクシミリ装置で
は、同一サイズのカセットの中に異なる種類の同一サイ
ズの記録紙が収容されていた場合、これら異なる種類の
記録紙を区別する手段を持っていなかったため、受信デ
ータの種類に応じてサイズは同一であるがその種類が異
なる記録紙を適宜選択して給紙することができず、受信
データの種類に対応した種類の記録紙に前記受信データ
を印字して出力することができないという欠点があっ
た。

【０００４】又、従来のファクシミリ装置では、受信デ
ータを印字する適切なサイズの記録紙を収容しているカ
セットが装着されていなかった場合で、前記適切なサイ
ズの記録紙よりも大きなサイズの記録紙を収容したカセ
ットが装着されていた場合は、この大きなサイズの記録
紙を給紙して印字出力していた。しかし、これでは受信
データを常に決まったサイズの記録紙に印字して出力し
てもらいたい使用者にとっては、非常に不都合であると
いう欠点があった。

【０００５】更に、従来のファクシミリ装置では、デー
タを印字出力すべき適切なサイズの記録紙を収容するカ
セットが装着されておらず、且つ前記記録紙のサイズよ
りも大きなサイズの記録紙を収容したカセットも装着さ
れていない場合に限り、カセットが装着されていないこ
とを示すアラームが発生されていたが、どのサイズの記
録紙を収容したカセットが足りないのかを知らせていな
かったため、使用者は足りない種類の記録紙のサイズを
調べてカセット装着しなければならず、カセット交換に
手間がかかるという欠点があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のフ
ァクシミリ装置のカセット内の記録紙の給紙は、サイズ
は同一でその種類が異なる記録紙を収容したカセットを
区別できないため、受信データに合わせて適切な種類の
記録紙を選択して給紙することにより、前記受信データ
を適切な種類の記録紙に印字して出力することはできな
いという欠点があった。

【０００７】又、適切なサイズの記録紙を収容したカセ
ットがない場合は、前記記録紙よりもサイズの大きな記
録紙を収容したカセットから記録紙を給紙して受信デー
タが印字出力されていたため、受信データを常に決まっ
たサイズの記録紙に印字して出力してもらいたい使用者
にとっては、非常に不都合であるという欠点があった。

【０００８】更に、印字データを印字すべき適切なサイ
ズの、又はこのサイズよりも大きなサイズの記録紙を収
容したカセットが装着されていない場合には、カセット
を装着することを使用者に報知するアラームを出すだけ
であり、使用者は足りない種類の記録紙のサイズを調べ
てカセット装着しなければならず、カセット交換に手間
がかかるという欠点があった。

【０００９】そこで本発明は上記の欠点を除去し、受信
データを常に適切なサイズ又は種類の記録紙に印字して
出力することができると共に、必要なカセットが装着さ
れていない場合は装着すべきカセットの種類を報知する
ことができるファクシミリ装置を提供することを目的と
している。

【０００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は定型用紙を収容
した複数のカセットを着脱自在に装着し、受信データに
合わせて選択したカセットから供給される定型用紙をプ
リンタ装置に供給して前記受信データを印字出力するフ
ァクシミリ装置において、前記カセットに設けた識別情
報付設部と、この識別情報付設部に付けられた識別情報
を識別する識別手段と、前記識別情報付設部に付けられ
た識別情報に対応して、この識別情報で特定されるカセ
ット内の定型用紙が使用される際の受信データの条件情
報を登録する登録手段と、受信データの条件が前記登録
手段に登録されている前記条件情報に適合するか否かを
判定する第１の判定手段と、この第１の判定手段により
前記受信データの条件が前記条件情報に適合すると判定
された場合、適合する条件情報が登録された識別情報を
前記登録手段から読み出し、この読み出した識別情報が
付けられたカセットが装置に装着されているか否かを判
定する第２の判定手段と、この第２の判定手段により前
記識別情報が付けられたカセットが装着されていると判
定された場合、この識別情報が付けられたカセットを選
択するカセット選択手段と、このカセット選択手段によ
って選択されたカセット内の定型用紙を前記プリンタ装
置に供給する給紙手段とを具備した構成を有する。

【００１１】更に上記構成に付加して、前記第２の判定
手段により前記識別情報が付けられたカセットが装着さ
れていないと判定された場合、前記識別情報が付けられ
たカセットを装置に装着するように勧告する旨のメッセ
ージを報知する報知手段を具備した構成を有する。

【０００１２】

【作用】本発明のファクシミリ装置において、識別手段
は識別情報付設部に付けられた識別情報を識別する。登
録手段は前記付設部に付けられた識別情報に対応して、
この識別情報で特定されるカセット内の定型普通紙が使
用される際の受信データの条件情報を登録する。第１の
判定手段は受信データの条件が前記登録手段に登録され
ている前記条件情報に適合するか否かを判定する。第２
の判定手段は前記第１の判定手段により前記受信データ
の条件が前記条件情報に適合すると判定された場合、適
合する条件情報が登録された識別情報を前記登録手段か
ら読み出し、この読み出した識別情報が付けられたカセ
ットが装置に装着されているか否かを判定する。カセッ
ト選択手段は前記第２の判定手段により前記識別情報が
付けられたカセットが装着されていると判定された場
合、この識別情報が付けられたカセットを選択する。給
紙手段は前記カセット選択手段によって選択されたカセ
ット内の定型普通紙を前記プリンタ装置に供給する。こ
れにより、受信データを常に適切なサイズ又は種類の記
録紙に印字して出力することができる。

【００１３】更に上記した付加構成の作用において、報
知手段は前記第２の判定手段により前記識別情報が付け
られたカセットが装着されていないと判定された場合、
前記識別情報が付けられたカセットを装置に装着するよ
うに勧告する旨のメッセージを報知する。これにより、
必要なカセットが装着されていない場合は装着すべきカ
セットの種類を報知することができる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図１は本発明のファクシミリ装置の一実施例を
示したブロック図である。１は画像データが送受信され
る回線、２は発呼や着信等の回線制御を行なう網制御
部、３はデータの変調又は復調を行なうモデム、４は符
号化された画像データを復号化する復号化部、５は復号
化された画像データがページ単位でドットデータに展開
されるページメモリ、６は画像データの通信制御や記録
紙（定型普通紙）を収容したカセットの選択制御等を行
うマイクロプロセッサ（ＣＰＵ）、７は各種登録データ
の格納や符号化された受信データの蓄積等を行うメモ
リ、８は送受信の操作や各種登録操作を行う操作部と各
種状態表示を行う表示部等が設けられたパネル部、９は
ページメモリ５に展開された画像データ（ドットデー
タ）を印字出力するプリンタ、１０は制御信号及びデー
タを伝送するバス、１１は装着された図示されないカセ
ットの種類を識別する磁気センサ部、１２は装着されて
いるカセットから必要な種類の記録紙をプリンタ９に給
紙する給紙機構部である。

【００１５】図２は上記ファクシミリ装置に装着される
カセットの外観図である。カセットを形成している筐体
の挿入側の前面に、磁石を挿入する孔Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄが
穿がかれており、この各孔に磁石を挿入するかしないか
によって、図１に示した磁気センサ部１１により、１６
種類のカセットを識別することが可能になっている。即
ち、磁気センサ部１１は装着された各カセットの前記孔
に磁石が挿入されている場合“１”を検出し、磁石が挿
入されていない場合“０”を検出する。従って、孔Ａ、
Ｄに磁石が挿入され、孔Ｂ、Ｃに磁石が挿入されていな
い場合は、“１００１”を検出し、検出した情報をＣＰ
Ｕ６に知らせる。尚、前記孔Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄは開閉自在
とし、磁気センサ部１１の代わりに、前記各孔に光が通
るか否かを検出する光センサを用いても同様の検出を行
うことができる。

【００１６】図３は上記した磁気センサ部１１により識
別されるカセットの識別図である。検出位置Ａは縦系列
（Ａ３縦、Ｂ４縦、Ａ４縦）を“０”で、横系例（Ａ４
横、Ｂ５横、Ａ５横）を“１”で表し、検出位置Ｂ、Ｃ
は原稿幅サイズを表し、（Ｂ、Ｃ）＝（１、１）はＡ３
原稿幅、（Ｂ、Ｃ）＝（０、１）はＢ４原稿幅、（Ｂ、
Ｃ）＝（０、１）はＡ４原稿幅を表す。（Ｂ、Ｃ）＝
（１、１）はリザーブとして確保する。検出位置Ｄは同
一サイズの２種類のカセット（収容された記録紙の種類
に対応）の識別を表す。尚、同一サイズのカセットを２
種類以上使用する場合は、前記検出位置を増やすことに
より可能である。

【００１７】次に本実施例の動作について説明する。使
用者がパネル部８から図１に示した装置に装着される１
６種類のカセットの使用の有無及び受信データに対して
の出力条件を入力すると、ＣＰＵ６は入力された上記デ
ータをメモリ７の所定領域に登録する。

【００１８】図４は１６種類のカセットの使用の有無及
び受信データに対しての出力条件をパネル部８よりメモ
リ７に登録した場合の登録データ構成例である。メモリ
７にはカセット内の記録紙のサイズ及び種類毎に７つの
データが設定されている。但し、カセット内の記録紙の
サイズ及び種類はＡ３（縦）［１］、Ａ３（縦）［２］
…等と記載される。データ１はカセット登録有／無の設
定で、有の場合はそれ以降の出力条件によりこのカセッ
トが選択される。データ２〜７は各カセットの出力条件
である。データ２、３はこのカセット内の記録紙を用い
る場合に印字できる最小受信原稿長と、最大受信原稿を
示し、受信原稿長ＸがＭ≦Ｘ＜Ｎを満たしていれば出力
可となり、Ｍ≧Ｘ、又はＸ＞Ｎの場合は出力不可とな
る。

【００１９】データ４はこのカセット内の記録紙を給紙
できる場合の受信データのプロトコルの種類を示し、こ
の条件により受信データの出力可／不可を判断する。デ
ータ５、６はこのカセット内の記録紙を給紙できる主走
査、副走査の解像度を示し、この条件により受信データ
の出力可／不可を判断する。データ７はこのカセット内
の記録紙を給紙できる符号化方式を示し、この条件によ
り受信データの出力可／不可を判断する。又、データ２
〜７については各々条件なし（これも一種の条件と考え
ることもできる）を設定することもできる。

【００２０】その後、回線１を通して図１の装置に着信
があると、網制御部２はこの着信により、相手のファク
シミリ装置との間で回線を接続し、この通信のプロトコ
ルに従った通信前処理を行なった後、画像データを受信
する。受信された画像データはモデム３により復調され
てからメモリ７の受信データ格納領域に一旦記憶され
る。その後、ＣＰＵ６はメモリ７から受信データを読み
出して、復号化部４により復号化し、更にページメモリ
上に頁単位でドットデータに展開した後、この展開デー
タをプリンタ９に送って、記録紙に印字出力する制御を
行なうが、その前に図５のフローチャートに示すような
カセット選択処理を行なう。

【００２１】図５は上記したカセット選択処理のフロー
チャートである。先ず、ＣＰＵ６は磁気センサ部１１に
より装着されているカセットの種類を識別して、その情
報をメモリ７の所定領域に保存しておく。次に、ＣＰＵ
６はステップ５０１にて受信した原稿のサイズがＡ３で
あるかないかを判定し、Ａ３である場合はステップ５０
５に進み、Ａ３でない場合はステップ５０２に進む。Ｃ
ＰＵ６はステップ５０５にて、図４に示したＡ３（縦）
［１］、［２］、Ａ４（横）［１］、［２］カセット登
録情報の内容により、出力条件が一致したカセットを、
給紙機構部１２を制御して選択し、ステップ５０６にて
このカセットに収容されている記録紙をプリンタ９に供
給して、印字出力させる。ステップ５０２に進んだ場
合、ＣＰＵ６は受信した原稿のサイズがＢ４であるかな
いかを判定し、Ｂ４である場合はステップ５０４へ進
み、Ｂ４でない場合はステップ５０３へ進む。ＣＰＵ６
はステップ５０４にて、図４に示したＢ４（縦）
［１］、［２］、Ｂ５（横）［１］、［２］のカセット
登録情報の内容により、出力条件が一致したカセット
を、給紙機構部１２を制御して選択し、ステップ５０６
にてこのカセットに収容されている記録紙をプリンタ９
に供給して、印字出力させる。一方、ステップ５０３へ
進んだ場合、ＣＰＵ６は図４に示したＡ４（縦）
［１］、［２］、Ａ５（横）［１］、［２］のカセット
登録情報の内容により、出力条件が一致したカセット
を、給紙機構部１２を制御して選択し、ステップ５０６
にてこのカセットに収容されている記録紙をプリンタ９
に供給して、印字出力させる。

【００２２】図６は実際にカセット登録情報をパネル部
８よりメモリ７に設定した場合のメモリ７内の登録デー
タ例である。本例では、ファクシミリ装置として登録さ
れているカセットはＡ３（縦）［１］、Ｂ４（縦）
［１］、Ｂ４（縦）［２］、Ａ４（縦）［１］、Ａ４
（縦）［２］、Ａ５（横）［１］の計６種類である。次
に各々のカセットの出力条件はＢ４（縦）［１］とＡ４
（縦）［１］については、受信データの原稿サイズの条
件のみで出力条件を満足する。Ａ３（縦）［１］は受信
データの原稿サイズがＡ３幅で且つ受信データの原稿長
Ｘが２５０ｍｍ≦Ｘ＜４５０ｍｍの条件を満たした時に
出力可となる。

【００２３】Ａ４（横）［１］は受信データの原稿サイ
ズがＡ３幅で且つ受信原稿長Ｘが１００ｍｍ≦Ｘ＜２５
０ｍｍの条件を満たした時に出力可となる。即ち、Ａ３
（縦）［１］とＡ４（横）［１］の出力条件の相違は、
受信データの原稿長が２５０ｍｍ以下の場合はＡ４
（横）［１］が選択されるように設定され、２５０ｍｍ
以上の場合はＡ３（縦）［１］が選択されるように設定
されているところにある。Ｂ４（縦）［２］とＡ４
（縦）［２］は全ての出力条件を設定した例であり、受
信原稿がこの条件を全て満足しない限り、これらのカセ
ットは選択されない。

【００２４】次に図７はファクシミリ装置に装着されて
いるカセットの選択及び装着されていないがカセットの
登録が行われている場合のリカバリー出力を示す図であ
る。図７（Ａ）に示した例では、装着カセットがＡ３
（縦）［１］とＢ４（縦）［２］の２個であり、受信デ
ータの原稿の情報がカセットＢ４（縦）［２］の記録紙
に印字して出力する条件を満たしていると共に、カセッ
トＢ４（縦）［１］の条件も満たしているとする。この
ような場合は、条件を規定している数が多い方（図６参
照）のカセットが優先的に選択される。即ち、この場合
はカセットＢ４（縦）［２］内の記録紙が選択されてプ
リンタ９に給紙される。

【００２５】ここで、受信データの条件がカセットＢ４
（縦）［２］の条件を１つでも満足しない場合、例え
ば、プロトコルがＧ３の時、（それ以外の条件は全て満
足）には、カセットＢ４（縦）［１］が選択される。カ
セットＡ４（縦）［１］、Ａ４（縦）［２］の関係につ
いても以上の通りである。

【００２６】図７（Ｂ）の例では、装着カセットがＡ３
（縦）［１］、Ａ４（横）［１］、Ｂ４（縦）［１］の
３個の場合を示した例である。受信データ情報がＡ３原
稿幅である場合、受信原稿長によって、カセットＡ３
（縦）［１］、Ａ４（横）［１］のいずれかのカセット
が選択される例である。本例では、受信原稿長Ｘが２５
０ｍｍ≦Ｘ＜４５０ｍｍの場合はカセットＡ３（縦）
［１］が選択され、１００ｍｍ≦Ｘ２５０ｍｍの場合は
カセットＡ４（横）［１］が選択される。

【００２７】図７（Ｃ）の例では、装着カセットがＡ３
（縦）［１］、Ｂ４（縦）［１］、Ａ４（縦）［１］の
３個の場合を示した図である。この場合、受信データ情
報がカセットＡ４（縦）［２］の出力条件を全て満たし
ているものとする。しかし、この例では、給紙する記録
紙を収容したカセットであるＡ４（縦）［２］が装着さ
れていないため、ＣＰＵ６はセンサ部１１よりこれを検
出して、カセットＡ４（縦）［２］を装着する旨を、パ
ネル部８の表示部に表示すると共に、パネル部８の発音
体よりアラームを出して、カセット装着勧告をオペレー
タに報知する。使用者は上記したカセット装着勧告通知
を受けると、パネル部８の表示を見て、カセットＡ４
（縦）［２］が装着されていないことを知り、図７
（Ｄ）に示すようにこのカセットを図１の装置にＡ４
（縦）［２］のカセットを抜いてその代わりに装着す
る。ＣＰＵ６は必要なカセットが装着された時点で、給
紙機構部１２を制御して、前記カセットから記録紙をプ
リンタ９に給紙すると共に、ページメモリ５に展開され
ている受信データをプリンタ９に送って印字出力する動
作を開始する。

【００２８】本実施例によれば、装着されるカセットに
図３に示すような孔Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄを設け、これらの孔
に磁石を挿入するかしないかによって、磁気センサ部１
１で１６種類のカセットを識別できるようにしてあるた
め、例えばカセットＡ４（縦）［１］とカセットＡ４
（縦）［２］のように収容している記録紙のサイズは同
一でも、記録紙の種類を変えることができ、しかも、受
信データ情報に従って、サイズが同一で種類が異なる記
録紙を収容したカセットを識別して、必要な種類の記録
紙を該当するカセットからプリンタ９に給紙機構部１２
により給紙して、前記受信データを印字出力することが
できる。例えば、一方は白紙、もう一方は特種紙を収容
したカセットを装着して、出力条件により個々にカセッ
トを選択することが可能になる。

【００２９】又、受信データ情報が要求する条件を満足
する記録紙を収容したカセットが装着されていなかった
場合は、装着すべきカセットの種類又は収容される記録
紙のサイズと種類をパネル部８に明示して、該当カセッ
トの装着を使用者に勧告するアラームを出すことができ
るため、使用者は装着すべきカセットの種類を直ちに知
って適切なカセットを容易に且つ間違いなく装着するこ
とができる。

【００３０】更に、各種の受信データに対してどのよう
なカセットを選択して、印字出力させるかを決定する出
力条件を、装着する各カセットに対応して任意に設定で
きるため、フレキシブルにカセットを選択させることが
できると共に、受信データの原稿サイズと同一のサイズ
の原稿に印字出力させるように上記条件を設定しておけ
ば、前記同一のサイズ記録紙を収容したカセットがない
場合、カセットの装着を使用者に勧告するアラームを出
して、必要なサイズの記録紙を収容したカセットを装着
させて、印字出力させることができるため、受信原稿サ
イズより大きなサイズの記録紙に印字出力されることを
無くして、常に使用者が定めた所定のサイズの記録紙に
印字出力させることができる。

【００３１】図８は適切なカセットが装着されていなか
った場合のカセット装着アラーム処理の手順を示したフ
ローチャートである。網制御部２がデータ受信をする
と、ＣＰＵ６はステップ８０１にてこれをメモリ７に格
納した後、ステップ８０２にて前記受信データの出力条
件に適合する装着カセットがあるかないかを判定し、あ
る場合はステップ８０３へ進み、ない場合はステップ８
０５へ進む。ステップ８０５にてＣＰＵ６は図６に示し
た登録データから装着すべきカセットの種類を読み出し
た後、装着すべきカセットの種類又はそのカセットが収
容している記録紙のサイズや種類などを示すメッセージ
を作って、パネル部８の表示部に表示すると共に、警報
音等を同パネル部８より出す。

【００３２】その後、ＣＰＵ６はステップ８０６にて条
件に合ったカセットが装着されるまで、ステップ８０５
の処理を繰り返し、条件が合ったカセットが装着された
場合はステップ８０３へ進む。ステップ８０３にてＣＰ
Ｕ１は出力条件に適合したカセットを選択し、このカセ
ットから記録紙を給紙機構部１２によりプリンタ９に供
給すると共に、ステップ８０４にて前記メモリ７から受
信データを読み出してページメモリ５に展開し、この展
開した受信データをプリンタ９に送って、データの印字
出力を行う。

【００３３】

【発明の効果】以上記述した如く本発明のカセットの選
択方法及びファクシミリ装置によれば、サイズは同一で
あるが種類の異なる記録紙をそれぞれ収容したカセット
の中から適切な種類の記録紙を給紙して、受信データを
常に適切なサイズ又は種類の記録紙に印字して出力する
ことができると共に、適切なサイズ又は種類の記録紙を
収容したカセットが装着されていなかった場合は、装着
すべきカセットの種類を使用者に知らせてカセット装着
を容易且つ間違いなく行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のファクシミリ装置の一実施例を示した
ブロック図。

【図２】図１に示した給紙機構部に装着されるカセット
の外観例を示した図。

【図３】図２に示したカセットにつけられた識別情報で
識別されるカセット内の記録紙のサイズの識別例を示し
た図。

【図４】１６種類のカセットの使用の有無及び受信デー
タに対しての出力条件を図１のメモリに登録した場合の
登録データ構成例を示した図。

【図５】図１に示したＣＰＵのカセット選択処理例を示
したフローチャート。

【図６】図１に示したメモリに登録された実際のカセッ
ト登録データ例を示した図。

【図７】図１に示した装置に装着されているカセット例
と受信データの出力例を説明する図。

【図８】図１に示したＣＰＵのカセット選択処理時のア
ラーム処理例を示したフローチャート。

【符号の説明】

１…回線 ２…網制御部 ３…モデム ４…復号化部 ５…ページメモリ ６…ＣＰＵ ７…メモリ ８…パネル部 ９…プリンタ １０…データバス １１…センサ部 １２…給紙機構部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 定型用紙を収容した複数のカセットを着
   脱自在に装着し、受信データに合わせて選択したカセッ
   トから供給される定型用紙をプリンタ装置に供給して前
   記受信データを印字出力するファクシミリ装置におい
   て、前記カセットに設けた識別情報付設部と、この識別
   情報付設部に付けられた識別情報を識別する識別手段
   と、前記識別情報付設部に付けられた識別情報に対応し
   て、この識別情報で特定されるカセット内の定型用紙が
   使用される際の受信データの条件情報を登録する登録手
   段と、受信データの条件が前記登録手段に登録されてい
   る前記条件情報に適合するか否かを判定する第１の判定
   手段と、この第１の判定手段により前記受信データの条
   件が前記条件情報に適合すると判定された場合、適合す
   る条件情報が登録された識別情報を前記登録手段から読
   み出し、この読み出した識別情報が付けられたカセット
   が装置に装着されているか否かを判定する第２の判定手
   段と、この第２の判定手段により前記識別情報が付けら
   れたカセットが装着されていると判定された場合、この
   識別情報が付けられたカセットを選択するカセット選択
   手段と、このカセット選択手段によって選択されたカセ
   ット内の定型用紙を前記プリンタ装置に供給する給紙手
   段とを具備したことを特徴とするファクシミリ装置。
2. 【請求項２】 前記第１の判定手段により受信データの
   条件が前記登録手段に登録されている複数の条件情報に
   適合すると判定された場合、第２の判定手段は受信デー
   タの条件が最も数多く適合した条件情報が登録された識
   別情報を前記登録手段から読み出し、この読み出した識
   別情報が付けられたカセットが装置に装着されているか
   否かを判定することを特徴とした請求項１記載のファク
   シミリ装置。
3. 【請求項３】 前記第２の判定手段により前記識別情報
   が付けられたカセットが装着されていないと判定された
   場合、前記識別情報が付けられたカセットを装置に装着
   するように勧告する旨のメッセージを報知する報知手段
   を具備したことを特徴とした請求項１又は２記載のファ
   クシミリ装置。
4. 【請求項４】 前記報知手段はカセットの識別情報付設
   部に付けられた識別情報で特定されるカセットに収容さ
   れる定型用紙のサイズ及び種類に対応したカセットの種
   類を設定する設定手段を有し、前記メッセージを報知す
   る際には装着してもらいたいカセットの種類を示す情報
   を前記設定手段から読み出して表示することを特徴とし
   た請求項３記載のファクシミリ装置。
5. 【請求項５】 前記報知手段は前記設定手段から装着し
   てもらいたいカセットに収容される定型用紙のサイズ及
   び種類を読み出して表示することを特徴とした請求項４
   記載のファクシミリ装置。
6. 【請求項６】 前記識別情報付設部は開閉自在の複数の
   孔から成り、且つ前記識別手段は前記各孔に光が通る否
   かを検出する光センサであることを特徴とした請求項１
   乃至３記載のファクシミリ装置。