JPH07264030A - 1方向性絶縁型スイッチング回路、 双方向性絶縁型スイッチング回路、 3端子絶縁型スイッチング回路、 3端子双方向性絶縁型スイッチング回路、 多端子絶縁型スイッチング回路、 多端子双方向性絶縁型スイッチング回路、 多端子切換え型双方向性絶縁型スイッチング回路、 及び、点火配電回路 - Google Patents

1方向性絶縁型スイッチング回路、 双方向性絶縁型スイッチング回路、 3端子絶縁型スイッチング回路、 3端子双方向性絶縁型スイッチング回路、 多端子絶縁型スイッチング回路、 多端子双方向性絶縁型スイッチング回路、 多端子切換え型双方向性絶縁型スイッチング回路、 及び、点火配電回路

Info

Publication number
JPH07264030A
JPH07264030A JP21938994A JP21938994A JPH07264030A JP H07264030 A JPH07264030 A JP H07264030A JP 21938994 A JP21938994 A JP 21938994A JP 21938994 A JP21938994 A JP 21938994A JP H07264030 A JPH07264030 A JP H07264030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching circuit
terminal
bidirectional
switch
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21938994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3333643B2 (ja
Inventor
Toshiyasu Suzuki
利康 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP6020751A external-priority patent/JPH07193480A/ja
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP21938994A priority Critical patent/JP3333643B2/ja
Publication of JPH07264030A publication Critical patent/JPH07264030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3333643B2 publication Critical patent/JP3333643B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)
  • Ac-Ac Conversion (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターン・オフを速くし、そして、同時にその
ターン・オフのとき一時的に絶縁状態が崩れている時間
を短くして絶縁性能を向上させること等である。 【構成】 例えば、ノーマリィ・オンの接合型FETで
あるトランジスタ1のソースにダイオード11を接続し
て可制御な1方向性スイッチを構成し、スイッチ2とダ
イオード12が直流電源4を挟む様にこれらを方向を揃
えて直列接続し、スイッチ2がオンのとき直流電源4が
ダイオード12を介してそのゲート・ソース間に逆バイ
アス電圧を供給する閉回路をダイオード11側にダイオ
ード12が来る様に、しかも、両方向を揃えて形成し、
スイッチ2がオフの時そのゲート・ソース間静電容量を
放電させる抵抗5を設けたことを特徴とする。これによ
って、トランジスタ1を電圧ゼロでオン制御することに
なるので、そのターン・オフを遅らせる様に作用する順
バイアス手段が不要になり、上記目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【技 術 分 野】本発明は、変圧器、フォト・カプラ
ー、発光・受光ダイオード対あるいはピエゾ・カプラー
などのアイソレーション手段を使わずに条件付きながら
アイソレーション駆動することができ、しかも、順バイ
アス用のコンデンサ、コイル等のエネルギー蓄積手段を
使わないことによってターン・オフを速め、同時に絶縁
性能を向上させた各種の絶縁型スイッチング回路に関
し、さらに、その1種である双方向性絶縁型スイッチン
グ回路を利用して所定の点火コイル(点火用昇圧変圧
器)つまりその2次側の点火用放電ギャップを選択でき
る点火配電回路に関する。
【0020】本発明を各種の絶縁型スイッチング手段の
他に電力変換装置のアーム、アナログ・スイッチ(=ア
ナログ・ゲート)、あるいは、ディジタル・スイッチ
(ディジタル・ゲート)等として使うことができる。も
ちろん、その2端子、3端子あるいは多端子の双方向性
絶縁型スイッチング回路などを2端子、3端子あるいは
多端子の交流スイッチとして使うことも可能である。従
って、本発明を2端子スイッチ、3端子スイッチ、多端
子スイッチの他に電力変換装置、リレー、有線通信・通
話の電子交換機、マルチプレクサ、論理回路などの分野
にも利用できる。その他に本発明の双方向性絶縁型スイ
ッチング回路などを利用すると、回路中の所定のインダ
クタンス又はキャパシタンスを変えたり、抵抗または負
荷を換えたり等することが容易なため、その利用分野は
広い。
【0030】例えば、出力電流制御のため共振周波数を
切り換える共振型電力変換装置、誘導加熱装置、放電灯
点灯装置あるいはオゾナイザー、出力電圧制御のため共
振周波数を切り換える共振型スイッチング電源、複数の
点火コイルのうちから少なくとも1つを選択できる電子
配電機能付き点火装置、有線通信・通話手段同士の切換
えを行う電子交換機などに本発明は大いに役に立つ。特
に、従来の絶縁スイッチはどれもその両出力スイッチ端
子間にシールド機能を持たないから、本発明でシールド
機能を持つものを電子交換機に使用すると、通信、通話
の漏洩防止に役に立つ。これは、伝達情報量の増大に伴
ってその信号周波数がどんどん高くなるとその両出力ス
イッチ端子間静電容量などを通じた信号の漏洩が無視で
きなくなる、からである。
【0040】
【背 景 技 術】
参 考: 実開平3−80691号、 特開平5−
226998号、特開平5−268037号、 特開
平5−304453〜4号。 先ず、本発明者の先行技術である1方向性または双方向
性の絶縁型スイッチング回路を図2に示す。この回路に
おいて、トランジスタ(IGBT)8が無ければダイオ
ード13の有無に関係無くこの回路は1方向性であり、
トランジスタ8とダイオード13が有ればこの回路は双
方向性である。図2の回路が1方向性の場合その作用は
次の通りである。スイッチ2がオンのとき、直流電源4
がダイオード12等を介してトランジスタ7を逆バイア
スし、同時にコンデンサ14を充電するので、トランジ
スタ7はオフである。このとき、トランジスタ7がその
コレクタ・エミッタ間に逆方向電圧を印加されて逆導通
したりも、ダイオード11が順方向電圧を印加されて導
通したりも、しない限り、つまり、スイッチ端子st
3、st4どちらの電位もその様な非導通条件を満足す
る電位にある限り、各スイッチ端子st3、st4と直
流電源4は絶縁状態にある。
【0050】その後、スイッチ2をターン・オフさせる
と、コンデンサ14がトランジスタ7を順バイアスし、
ターン・オンさせる。このとき、ダイオード12が順方
向電圧を印加されてオンとならない限り、スイッチ端子
st3、st4それぞれと直流電源4は絶縁状態にあ
る。結局、「『ダイオード12の導通と、トランジスタ
7の逆導通またはダイオード11の導通が同時に起こら
ない限り』、つまり、『スイッチ端子st3、st4ど
ちらの電位もその様な非導通条件を満足する電位にある
限り』という条件付きながら、スイッチ2、トランジス
タ7の各オン、オフに関係無く、スイッチ端子st3、
st4それぞれと直流電源4が絶縁される」という作用
がこの1方向性絶縁型スイッチング回路に有る。図2の
回路がトランジスタ8とダイオード13の有る双方向性
絶縁型スイッチング回路の場合も同様である。
【0060】但し、そのためにはダイオード11、12
は方向を揃えて接続されていなければならないし、ダイ
オード13が有る場合もダイオード12、13は方向を
揃えて接続されていなければならないが、ダイオード1
1、13の方向は逆である。また、ダイオード11〜1
3(、6)の各アノード・カソード間静電容量と各逆方
向電流、トランジスタ7、8の各コレクタ・エミッタ間
静電容量と各遮断電流、及び、スイッチ2の両端子間静
電容量とオフ抵抗などによる絶縁インピーダンスは存在
する。さらに、スイッチ2とトランジスタ7(、8)の
各オン、オフが切り換わるとき、これらが同時にオンで
ある間、前述の絶縁状態は一時的に崩れてしまい、もれ
電流がスイッチ端子st3(又はst4)と直流電源4
の間に流れてしまう。
【0070】それから、等価的にダイオード6が有った
り、スイッチ2が逆阻止型でなかったり、等する場合で
も、ダイオード12に逆方向電圧が印加されると、ダイ
オード12により電位が低いダイオード6にも当然なが
ら逆方向電圧が印加され、両ダイオード12、6はオフ
となるから、前述の条件付き絶縁作用は変わらない。そ
して、トランジスタ7又は8は通常ノーマリィ・オフ型
IGBTであるが、その内蔵MOS・FETをディプレ
ッション・モード型にすれば、トランジスタ7又は8は
ノーマリィ・オン型IGBTになる。
【0080】同様な事が図3〜図24の各絶縁型スイッ
チング回路にも言える。図3の回路は図2の回路におい
てトランジスタ7(、8)の代わりにノーマリィ・オン
のトランジスタ1(、3)を用いた回路である。図4の
回路は更に図3の回路においてコンデンサ14等をトラ
ンジスタ1のソース側に接続する等した回路である。図
3、図4の各回路では絶縁ゲートでないスイッチング手
段(例:接合型FET、SIT、SIサイリスタ等)2
つ、すなわち、トランジスタ1、3両方ある場合、両特
性が揃っていないと、各ゲート順バイアス電流のばらつ
きによって各オン抵抗に違いが生じる結果、方向により
スイッチのオン抵抗が違ってしまうという欠点がある。
そこで、図5の回路は抵抗15、16とダイオード1
7、18等を使ってトランジスタ1、3の各ゲート順バ
イアス電流の分配を改善した回路であるが、そのために
回路構成が複雑になり、部品点数がかなり増えてしま
う。
【0090】図6はコイル19によってトランジスタ1
(、3)を順バイアスする回路である。この回路でも絶
縁ゲートでないスイッチング手段2つ、すなわち、トラ
ンジスタ1、3の両方が有る場合、両特性が揃っていな
いと、各ゲート順バイアス電流のばらつきによって各オ
ン抵抗に違いが生じる結果、方向によりスイッチのオン
抵抗が違ってしまうという欠点がある。そこで、図7の
回路は定電流ダイオード20、21とダイオード17、
18等を使ってトランジスタ1、3の各ゲート順バイア
ス電流の分配を改善した回路であるが、そのために回路
構成が複雑になり、部品点数がかなり増えてしまう。
【0100】図8の回路ではスイッチ2のオン時トラン
ジスタ1(、3)のゲート・ソース間静電容量とコンデ
ンサ14が直流電源4に並列的に接続されるので、その
ゲート逆バイアス電圧は定常的にはコンデンサ14の充
電電圧に影響されず、ほぼその電源電圧の大きさになる
利点が有るが、回路構成が複雑で、部品点数が多い。図
9の回路はゲート順バイアス電圧の異なるスイッチング
手段2つ、すなわち、トランジスタ1、22を用いた双
方向性絶縁型スイッチング回路であるが、そのマッチン
グにツェナー・ダイオード23(抵抗手段でも定電流ダ
イオードでも電圧降下手段でも良い。)が必要であり、
そのために部品点数が増えてしまう。
【0110】図10〜図20の各回路は、図2又は図3
の回路において逆バイアスのとき抵抗9による電力消費
を小さくしたり、あるいは、順バイアス時のコンデンサ
14による順バイアス電流を大きくしたり、するために
電流制限手段として抵抗9の代わりにスイッチング手段
などを用いた回路である。そのために、これら電流制限
手段は普通の抵抗と違ってスイッチ2又はトランジスタ
31、34又は85がオンの時よりオフの時の方がその
電流制限機能が小さくなる。尚、図2〜図19の各回路
において、その構成要素となる各可制御なスイッチング
手段をそれと相補関係にある可制御なスイッチング手段
で1つずつ置き換え、(例えば、NPN型トランジスタ
をPNP型トランジスタで置き換え、)直流電源やダイ
オードなど方向性の有る各回路構成手段の向きを逆にし
た、電圧極性に関して元の回路に対し対称関係にある回
路ももちろん可能である。
【0120】図20の回路は図19の回路においてコン
デンサ14と抵抗10の並列回路の接続をトランジスタ
38のゲート側からソース側へ変更した回路である。つ
まり、その制御電極(例:ゲート、ベース。)側からこ
れと駆動信号入力用に対を成す主電極(例:ソース、エ
ミッタ、カソード、アノード・ゲートに対するアノー
ド。)側への接続変更である。同様に、図9〜図18の
各回路およびその対称関係にある回路においてもコンデ
ンサ14と抵抗10の並列回路の接続をその制御電極側
から主電極側へ変更した回路が可能である。これらの回
路は元の図9〜図18等の各回路から派生した派生回路
と言える。
【0130】図21の回路は、図2の1方向性絶縁型ス
イッチング回路においてダイオード11と後から追加し
た3つのダイオードでブリッジ接続型整流回路を形成
し、その両整流出力端子間にトランジスタ7を接続した
双方向性絶縁型スイッチング回路である。同様に、図
3、図4、図6、図8、図10〜図20の各1方向性絶
縁型スイッチング回路などにおいてダイオードを3つ追
加してブリッジ接続型整流回路を形成し、その両整流出
力端子間にトランジスタ1、7、22又は38を接続し
た双方向性絶縁型スイッチング回路もまた可能である。
これら回路も元の回路から派生した派生回路と言うこと
ができる。図22、図23の各回路もある。
【0140】尚、図23の回路は図22の回路において
コンデンサ14と抵抗10の並列回路の接続をトランジ
スタ41のゲート側からソース側へ変更した回路であ
る。つまり、その制御電極側からこれと駆動信号入力用
に対を成す主電極側への接続変更である。同様に、前述
の派生したブリッジ接続型整流回路を持つ各双方向性絶
縁型スイッチング回路においてもコンデンサ14と抵抗
10の並列回路の接続をその制御電極側から主電極側へ
変更した回路(派生回路)が可能である。
【0150】図24の回路は図2の1方向性絶縁型スイ
ッチング回路2つをスイッチ端子のところで逆並列接続
した双方向性絶縁型スイッチング回路で、直流電源4と
スイッチ2は共通化されているが、しなくても構わな
い。同様に、図2〜図4、図6、図8、図10〜図20
の1方向性絶縁型スイッチング回路などのいずれか2
つ、異なる回路2つでも同じ回路2つでも構わないが、
をスイッチ端子のところで逆並列接続した双方向性絶縁
型スイッチング回路(派生回路)も可能である。
【0160】尚、図2〜図24の各回路、その対称関係
にある回路あるいはその各派生回路において、トランジ
スタ1、3、7、8、22、28、37、38又は41
の代わりにスイッチング手段として可制御なスイッチン
グ手段なら何でも使うことができるし、スイッチ2又は
トランジスタ31、34、又は85の代わりにスイッチ
ング手段としてオン、オフさせることができるスイッチ
ング手段なら機械的なスイッチでも半導体スイッチでも
何でも使うことができる。また、図10〜図20、図2
2、図23の各回路、その対称関係にある回路あるいは
その各派生回路において、トランジスタ24、27、2
9、32、35、36、39又は40の代わりにスイッ
チング手段としてそれぞれと同じ順逆バイアス電圧特性
を持ち、自己ターン・オフ機能(=自己消弧機能)を持
つスイッチング手段なら何でも使うことができる。但
し、必要とする逆バイアス電圧の大きさに応じて接続す
る電圧降下手段に電圧降下の大きいもの使う必要があ
る。
【0170】さらに、図10〜図20、図22、図23
の各回路またはその各派生回路において、逆バイアス用
の電圧降下手段としてダイオード25又は30又はツェ
ナー・ダイオード33の他に抵抗、抵抗とダイオードの
直列回路または並列回路、ツェナー・ダイオード2つを
逆向きに直列接続したもの、その駆動信号入力用に対を
成さない制御電極と主電極(例:コレクタ電極とベース
電極、ドレイン電極とゲート電極、アノード電極とカソ
ード側ゲート電極。)を接続したスイッチング手段、抵
抗手段、定電圧手段、そして、これらを組み合わせたも
の、等が有る。
【0180】それから、図10〜図20、図22、図2
3の各回路またはその各派生回路においてオン制御手段
として抵抗26の他に定電流ダイオード、定電流手段、
そのゲートとドレインを接続したMOS・FET、抵抗
手段、電流制限手段が有る。そして、図2〜図24の各
回路あるいはその各派生回路において、各可制御スイッ
チング手段をこれと相補関係にある可制御スイッチング
手段で置き換え、直流電源やダイオードなど方向性の有
る各回路構成手段の向きを逆にした、電圧極性に関して
元の回路に対し対称関係にある回路もまた当然ながら可
能である。
【0190】
【第1の問題点】しかしながら、図2〜図24の各種の
絶縁型スイッチング回路などでは構成が複雑で、部品点
数が多い、という第1の問題点が有る。
【0200】
【第2の問題点】IC化する際コンデンサ、コイル等の
エネルギー蓄積手段を組み込む必要があるので、製造工
程が複雑になり、集積度が低く、高コストで、IC化す
るのに都合が悪く、不便である、という第2の問題点が
有る。特に、そのエネルギー蓄積量を多くして順バイア
スできる期間を長くする場合や、コイルを使う場合、そ
の大きさが大きくなるから構成上、スペース上かなり困
難になる。
【0210】
【第3の問題点】図2〜図5の各回路などの様にエネル
ギー蓄積手段にコンデンサを使い、そのコンデンサを介
してその構成要素であるノーマリィ・オン型スイッチン
グ手段(例:トランジスタ1、3、7、8、22、2
8、37、38、41等。)を逆バイアスする場合、直
流電源の電圧はそのコンデンサの充電電圧分だけ余計に
大きくする必要がある、という第3の問題点が有る。つ
まり、その電源電圧の大きさはその逆バイアス電圧の大
きさとその充電電圧の大きさの和以上である必要があ
る。しかも、その充電電圧の大きさはその可制御スイッ
チの順バイアスを速やかに行うためにはその順バイアス
電圧の大きさ以上である必要がある。これは、両方が同
じ位だとその順バイアス電圧の立上りが鈍くなり、その
所定の順バイアス電圧に達するのに時間が掛かる、から
である。あるいは、その様な逆バイアスの場合その電源
電圧をそのままにすれば、そのコンデンサの充電電圧分
だけ逆バイアス電圧が小さくなるので、スイッチ2ある
いはトランジスタ31、34又は85がターン・オンし
たとき、そのノーマリィ・オン型スイッチング手段のタ
ーン・オフが遅くなり、もれ電流が流れている時間が長
引いて、絶縁性能が低下してしまう、という第3の問題
点が有る。
【0220】
【第4の問題点】ノーマリィ・オン型スイッチング手段
を順バイアスしてオン制御すると、ゼロ・バイアスでオ
ン制御する場合に比べてオン抵抗が小さくなるという利
点が有る。しかし、その反面そのスイッチング手段をタ
ーン・オフさせるのに時間が掛かるので、そのターン・
オフ時に絶縁状態が一時的に崩れている時間が長引い
て、絶縁性能が低下してしまう、という第4の問題点が
有る。つまり、オン制御のためにノーマリィ・オン型ス
イッチング手段を順バイアスすること自体が、絶縁性能
の低下に結び付いてしまうのである。
【0230】
【第5の問題点】そのエネルギー蓄積手段、もしくは、
そのエネルギーが出入りするために必要な電流経路構成
手段が、その絶縁型スイッチング回路などのターン・オ
フを遅らせる様に作用してしまい、同時に絶縁状態が一
時的に崩れている時間を長引かせて、絶縁性能を低下さ
せてしまう、という第5の問題点が有る。どういう事か
と簡単に言うと、例えば、図3、図4の各回路において
は抵抗9が、図6の回路においてはコイル19が、そし
て、図8の回路においてはコンデンサ14が、スイッチ
2をターン・オンさせてトランジスタ1(、3)をター
ン・オフさせるとき、過渡的にトランジスタ1(、3)
のゲート逆バイアス電流となるもれ電流などの一部をバ
イパスして、そのターン・オフを遅らせる様に作用して
しまい、そして、その絶縁性能を低下させてしまうので
ある。
【0240】これらの事について詳しく述べる。図3の
回路において、スイッチ2をターン・オンさせると、前
述した絶縁機能を果たすための条件によってスイッチ端
子st5、st6の各電位は直流電源4のプラス端子電
位より高く設定されているからトランジスタ1(、3)
がターン・オフするまでダイオード12はオフのままで
あるか、あるいは、ダイオード12が同時にターン・オ
ンしてダイオード12等がトランジスタ1のソース電位
をほぼ直流電源4のプラス端子電位ぐらいにクランプす
る。どちらにしても、もれ電流(あるいは短絡電流)
が、スイッチ端子st5(又はst6)からトランジス
タ1(又は3)、そのゲート・ソース間静電容量と抵抗
5の並列回路およびコンデンサ14等を通って、あるい
は、スイッチ端子st5(又はst6)からトランジス
タ1(又は3)及び抵抗9を通って、スイッチ2の方へ
過渡的に流れてしまう。すなわち、スイッチ2のターン
・オン時にスイッチ端子st5又はst6と直流電源4
の間の絶縁状態が一時的に崩れてしまうのである。
【0250】その際、そのもれ電流のうち、又は、その
もれ電流と直流電源4からの電流の両方のうち、抵抗5
側を流れる電流だけがトランジスタ1(、3)を逆バイ
アスし、ターン・オフさせる。一方、抵抗9を流れる電
流の方はその様な作用は全くせず、トランジスタ1(、
3)のターン・オフに寄与しない。これは、抵抗9の電
圧がトランジスタ1(、3)を逆バイアスするのをコン
デンサ14の電圧が妨げているからである。そのターン
・オフに寄与しないどころか、抵抗9は抵抗5側へ流れ
て欲しい電流の一部をバイパスしてしまう。しかも、抵
抗9の電流は抵抗99やスイッチ2のオン抵抗での電圧
降下を増大させて抵抗5側での電圧降下を減少させてし
まう。だから、もし、抵抗9の電流が増えて抵抗5側の
電流が減れば、トランジスタ1(、3)のターン・オフ
が遅れることになるし、反対にその全電流が抵抗5側を
流れれば、トランジスタ1(、3)のターン・オフが速
まることになるから、抵抗9(コンデンサ14の放電の
電流経路構成手段)の存在がそのターン・オフ遅れの原
因になることが分かる。
【0260】さらに、そのターン・オフ遅れはスイッチ
端子st5又はst6と直流電源4の間の絶縁状態が一
時的に崩れている時間を長引かせるので、絶縁性能の低
下に繋がる。これらの事は図2の回路でトランジスタ7
又は8に前述したノーマリィ・オン型IGBTを使った
場合や図9の回路でも同じであるし、図14の回路の様
に電流経路構成手段として抵抗9の代わりにトランジス
タ24、29、ダイオード25、30及び抵抗26で形
成される電流経路構成手段を使う場合も同じである。な
ぜなら、トランジスタ31がターン・オンしてもトラン
ジスタ24又は29は直ぐにターン・オフしないので、
トランジスタ24又は29がもれ電流の一部をバイパス
してしまう、からである。
【0270】また、図4の回路においてもスイッチ2を
ターン・オンさせたとき、スイッチ端子st7、st8
の各電位は前述と同様に高く設定されているからトラン
ジスタ1(、3)がターン・オフするまでダイオード1
2がオフのままだと、コンデンサ14は、トランジスタ
1(、3)を順バイアスし続け、スイッチ端子st7
(又はst8)からのもれ電流がトランジスタ1(、
3)を逆バイアスするのを妨げ、そのターン・オフを遅
らせてしまい、その絶縁性能を低下させてしまう。別の
見方をすれば、コンデンサ14の充電電圧の向きがその
もれ電流の向きと同じで、抵抗5等と抵抗9等は並列的
に接続されているから、そのもれ電流はそのゲート・ソ
ース間静電容量と抵抗5の並列回路よりもコンデンサ1
4等と抵抗9の直列回路の方へ多く流れ、そのもれ電流
によるトランジスタ1(、3)の逆バイアス作用は弱く
なり、そのターン・オフは遅れ、その絶縁性能が低下す
る。
【0280】あるいは、図4の回路においてスイッチ2
のターン・オンと同時にダイオード12がターン・オン
すれば、直流電源4がコンデンサ14を充電するので、
コンデンサ14による順バイアス作用は無くなる。しか
し、直流電源4からの電流は抵抗9の方へ分流し、その
分直流電源4から抵抗5側へ流れる電流が減る上に、抵
抗9の電流が抵抗99やスイッチ2のオン抵抗での電圧
降下を増大させて抵抗5側での電圧降下を減少させるの
で、直流電源4によるトランジスタ1(、3)の逆バイ
アス作用は弱くなり、やはりそのターン・オフは遅れて
しまう。この事は図5、図20、図23等の各回路にお
いても同様である。
【0290】さらに、図6の回路においてもスイッチ2
をターン・オンさせたとき、スイッチ端子st9、st
10の各電位は絶縁条件により直流電源4のプラス端子
電位より高く設定されているからトランジスタ1(、
3)がターン・オフするまでダイオード12がオフのま
まだと、コイル19はトランジスタ1(、3)を順バイ
アスし続けてスイッチ端子st9(又はst10)から
のもれ電流がトランジスタ1(、3)を逆バイアスする
のを妨げるので、コイル19はそのターン・オフを遅ら
せてしまい、その絶縁性能を低下させてしまう。別の見
方をすれば、コイル19の電流方向がそのもれ電流の向
きと同じで、抵抗5等と抵抗9等は並列的に接続されて
いるから、そのもれ電流はそのゲート・ソース間静電容
量と抵抗5の並列回路よりもコイル19と抵抗9の直列
回路の方へ流れ、その分そのもれ電流によるトランジス
タ1(、3)の逆バイアス作用は弱くなり、そのターン
・オフは遅れてしまい、その絶縁性能は低下してしま
う。
【0300】あるいは、図6の回路においてスイッチ2
のターン・オンと同時にダイオード12がターン・オン
すれば、直流電源4がコイル19を励磁するので、コイ
ル19による順バイアス作用は無くなる。しかし、直流
電源4からの電流は抵抗9の方へ分流し、その分直流電
源4から抵抗5側へ流れる電流が減る上に、コイル19
の励磁電流が抵抗99やスイッチ2のオン抵抗での電圧
降下を増大させて抵抗5側での電圧降下を減少させるの
で、直流電源4によるトランジスタ1(、3)の逆バイ
アス作用は弱くなる。従って、やはりそのターン・オフ
は遅れてしまい、その絶縁性能は低下してしまう。この
事は図7の回路においても同様である。
【0310】それから、図8の回路の様にスイッチ2が
オンの時トランジスタ1(、3)のゲート・ソース間静
電容量とコンデンサ14が直流電源4に並列的に接続さ
れる回路の場合、図6の回路でスイッチ2がオンの時そ
のゲート・ソース間静電容量とコイル19が直流電源4
に並列的に接続される場合と同様以上の事が言える。ス
イッチ2をターン・オンさせた直後、コンデンサ14
が、そのゲート・ソース間静電容量の充電に過渡的に影
響を与え、遅延素子として働き、トランジスタ1(、
3)のターン・オフを遅らせてしまい、その絶縁性能を
低下させてしまう。
【0320】
【発 明 の 目 的】そこで、本発明は、前述した5
つの問題点を解決できる、条件付きながら絶縁機能を持
つ1方向性絶縁型スイッチング回路を提供することを目
的としている。そして、この1方向性絶縁型スイッチン
グ回路を応用した各種の絶縁型スイッチング回路と点火
配電回路を提供することも目的としている。
【0330】
【発 明 の 開 示】即ち、本発明は、ノーマリィ・
オンの第1のスイッチング手段の駆動信号入力用に対を
成す制御端子と主端子をct1、mt1aとしたとき
に、前記主端子mt1aに第1の非可制御スイッチを接
続して可制御な1方向性スイッチを構成し、第2のスイ
ッチング手段と第2の非可制御スイッチが逆バイアス電
源手段を挟む様にこれらを方向を揃えて直列接続し、前
記第2のスイッチング手段がオンのとき前記逆バイアス
電源手段が前記第2の非可制御スイッチを介して前記制
御端子ct1・前記主端子mt1a間に逆バイアス電圧
を供給する第1の閉回路を、前記第1の非可制御スイッ
チ側に前記第2の非可制御スイッチが来る様に、しか
も、両前記非可制御スイッチの方向を揃えて形成し、前
記第2のスイッチング手段がオフのとき前記制御端子c
t1・前記主端子mt1a間静電容量を放電させる第1
の放電手段を設けた1方向性絶縁型スイッチング回路で
ある。
【0340】このことによって、前記第2のスイッチン
グ手段がオンとき前記逆バイアス電源手段(例:直流電
源など。)が前記第2の非可制御スイッチを介して前記
第1のスイッチング手段を逆バイアスし、ターン・オフ
させる。このとき、「前記第1の非可制御スイッチが順
方向電圧を印加されて導通したりも、前記第1のスイッ
チング手段が逆方向電圧を印加されて逆導通したりも、
しない限り」、つまり、「その両スイッチ端子となる前
記第1のスイッチング手段および前記第1の非可制御ス
イッチの各開放端の電位がその様な非導通条件を満足す
る電位である限り」、各スイッチ端子と前記逆バイアス
電源手段は絶縁状態にある。
【0350】一方、前記第2のスイッチング手段がオフ
のとき、前記第1の放電手段が前記第1のスイッチング
手段の逆バイアス電圧を低下させたり、ゼロにしたりし
て、ノーマリィ・オンの前記第1のスイッチング手段を
ターン・オンさせる。このとき、「前記第2の非可制御
スイッチが順方向電圧を印加されて導通とならない限
り」、前述の各スイッチ端子と前記逆バイアス電源手段
は絶縁状態にある。結局、『前記第2の非可制御スイッ
チの導通と、前記第1のスイッチング手段の逆導通また
は前記第1の非可制御スイッチの導通が同時に起こらな
い限り』、つまり、『前述のスイッチ端子どちらの電位
もその様な非導通条件を満足する電位にある限り』とい
う条件付きで前記第1、第2のスイッチング手段の各オ
ン、オフに関係無く前述の各スイッチ端子と前記逆バイ
アス電源手段は絶縁される。
【0360】ただし、前記第1、第2のスイッチング手
段、第1、第2の非可制御スイッチの各両主端子間静電
容量、遮断時のもれ電流あるいは逆方向のもれ電流など
による絶縁インピーダンスは存在する。また、本発明の
回路を使用する回路において前述した絶縁条件を一時的
に外して、本発明の回路を一時的に非絶縁で使う使い方
をしても一向に構わないさらに、前記逆バイアス電源手
段としては直流電源、交流電圧を整流、平滑した電源な
どが有る。要するに、前記第1のスイッチング手段のオ
フ制御時にこれをオフに保つのに必要な逆バイアス電圧
を供給できるものなら何でも構わない。
【0370】
【発 明 の 効 果】本発明は前記第1のスイッチン
グ手段のターン・オンにエネルギー蓄積手段などを使っ
ていないので、本発明は前述の5つの問題点を解決する
ことができる。従って、以下5つの効果が本発明に有
る。 a) 構成が簡単になり、部品点数が少なくなる。 b) IC製造工程が簡単になり、集積度が高く、低コ
ストで、IC化するのに都合が良く、便利になる。 c) 前記逆バイアス電源手段の電圧は、前記第1のス
イッチング手段に逆バイアス電圧を供給できる大きさで
有れば良く、従来の様なコンデンサの充電電圧分を余計
に必要としない。あるいは、その電源電圧が同じなら、
それがそのまま逆バイアス電圧になるので、前記第1の
スイッチング手段のターン・オフが速くなる。さらに、
そのターン・オフ時に一時的に前記第1、第2のスイッ
チング手段が同時にオンとなって絶縁状態が崩れている
時間が短くなるので、絶縁性能が向上する。
【0380】d) ノーマリィ・オン型スイッチング手
段の場合、順バイアスしていないこと自体がそのターン
・オフを速くさせる要因になるので、前記第1のスイッ
チング手段のターン・オフが速くなる。その上、そのタ
ーン・オフ時に一時的に前記第1、第2のスイッチング
手段が同時にオンとなって絶縁状態が崩れている時間が
短くなるので、絶縁性能が向上する。なぜなら、接合型
FET、SIT、SIサイリスタ等の場合、順バイアス
時の蓄積電荷によってターン・オフが遅れるし、MOS
・FET、IGBT等の場合、ゲート電圧を順バイアス
電圧からゼロまで小さくさせる分余計に時間が掛かり、
ターン・オフが遅れる、からである。
【0390】e) 過渡的に前記第1のスイッチング手
段の逆バイアス電流となって前記制御端子ct1・主端
子mt1a間静電容量を逆バイアス方向に充電するはず
の電流の一部をそうできない様にバイパスしてターン・
オフを遅らせる様に作用するエネルギー蓄積手段、もし
くは、そのエネルギーが出入りするために必要だが同様
にターン・オフ遅延作用する電流経路構成手段が無いの
で、前記第1のスイッチング手段のターン・オフが速く
なる。加えて、そのターン・オフ時に一時的に前記第
1、第2のスイッチング手段が同時にオンとなって絶縁
状態が崩れている時間が短くなる結果、絶縁性能が向上
する。そして、もちろん本発明の1方向性絶縁型スイッ
チング回路を応用した本発明の各種の絶縁型スイッチン
グ回路と点火配電回路にもこれら5つの効果が有る。
【0400】
【追加される効果1】順バイアス用の駆動エネルギーが
要らないので、エネルギーの節約となる。
【0410】
【追加される効果2】オン期間が無制限という追加効
果。本発明はノーマリィ・オンのスイッチング手段を前
記第1のスイッチング手段などに使っているので、前記
第2のスイッチング手段がオフである限り、そのオン期
間はノーマリィ・オフ型IGBTを使った図2の回路な
どと違い無制限である。
【0420】
【追加される効果3】オン抵抗が一定という追加効果。
図3〜図8の各回路やノーマリィ・オン型IGBTを使
った図2の回路などの場合、コンデンサ14、コイル1
9又はエネルギー蓄積手段が順バイアスのためにその蓄
積エネルギーを放出するのに伴い、その順バイアス電圧
または順バイアス電流が小さくなり、各ノーマリィ・オ
ン型スイッチング手段のオン抵抗などが変化してしま
う。
【0430】
【追加される効果4】請求項18又は19記載の双方向
性絶縁型スイッチング回路など又はこれを使った各種の
絶縁型スイッチング回路などのその回路部分を除くと、
本発明にはシールド効果が有る。前記逆バイアス電源手
段の電源端子を一定電位に固定すれば、例えば、アース
すれば、本発明の1方向性絶縁型スイッチング回路など
がオフのとき、その両スイッチ端子の間にある前記制御
端子ct1、主端子mt1aは前記第2のスイッチング
手段などによって一定電位に固定される。だから、オフ
時の両スイッチ端子間の絶縁インピーダンスが無視でき
ない場合でも両スイッチ端子間を直接電流が流れること
はない。
【0440】このシールド効果は有線通信または有線通
話同士の切換え等を行う電子交換機などでは通信または
通話の漏洩防止という効果に結び付く。特に、情報量の
増大に伴い、通信または通話の信号周波数が増加する
と、例えば、従来の発光・受光ダイオード対とMOS・
FETを組み合わせた絶縁スイッチ等の場合、そのドレ
イン・ソース間静電容量やドレイン・ゲート間静電容量
などを通じてその信号が他の回線などに漏洩する量も増
大してしまう。従って、この場合の本発明固有のこの独
特な効果は本発明の大きな利点となる。
【0450】
【追加される効果5】本発明が請求項15又は16記載
の双方向性絶縁型スイッチング回路などの場合、その2
方向可制御スイッチ部を構成するスイッチング手段2つ
がどちらも非絶縁ゲート型などであっても、順バイアス
電流の分配のために気を遣う必要が無い、という効果が
有る。従来の図3、図4、図6、図8の各双方向性絶縁
型スイッチング回路と違って2方向可制御スイッチを構
成する各スイッチング手段に順バイアス電流を流さない
ので、順バイアス電流の分配のために気を遣う必要は無
く、両スイッチング手段に特性の揃ったものを使った
り、図5、図7の各回路の様に構成したりせずに済む。
例えば、オン抵抗が同じなら両スイッチング手段は接合
型FETとノーマリィ・オン型SITという具合に異種
類でも構わない。
【0460】
【追加される効果6】本発明が請求項15又は16記載
の双方向性絶縁型スイッチング回路などの場合、その2
方向可制御スイッチ部が非絶縁ゲート型と絶縁ゲート型
スイッチング手段2つ等(例:接合型FETとMOS・
FET)で構成されていたとしても、順バイアス電圧の
印加のために気を遣う必要が無い、という効果が有る。
従来の図9の双方向性絶縁型スイッチング回路と違って
2方向可制御スイッチを構成する異種類の各スイッチン
グ手段に順バイアス電圧を印加することは無く、せいぜ
いゼロ・バイアス電圧なので、順バイアス電圧印加のた
めに気を遣う必要は無く、各順バイアス電圧をマッチン
グさせるために図9回路中のツェナー・ダイオード23
等の様にツェナー・ダイオードや抵抗などを接続せずに
済む。
【0470】
【追加される効果7】本発明が請求項5〜13のいずれ
か1項などに記載の各種絶縁型スイッチング回路の場
合、前記第2のスイッチング手段がオンのとき請求項5
記載中の電流制限手段による電流消費が減ったり、又
は、そのスイッチング手段がターン・オフした時その電
流制限手段が前記制御端子ct1・主端子mt1a間静
電容量を速やかに放電させ前記第1のスイッチング手段
のターン・オンが速まったりする。
【0480】
【追加される効果8】本発明が請求項17又は18記載
の双方向性絶縁型スイッチング回路などの場合、その構
成要素となる2方向可制御スイッチを半導体スイッチ1
つで構成できるので、さらに構成が簡単になり、部品点
数が少なくなる、という効果が有る。
【0490】
【発明を実施するための最良の形態】本発明をより詳細
に説明するために以下添付図面に従ってこれを説明す
る。図1の実施例においてトランジスタ3とダイオード
13が無ければ、図1の実施例は請求項1又は2記載の
1方向性絶縁型スイッチング回路などに対応し、トラン
ジスタ1とダイオード11の直列回路が可制御な1方向
性スイッチを構成する。図1の実施例においてダイオー
ド13が有れば、図1の実施例は請求項14記載の1方
向性絶縁型スイッチング回路などに対応し、トランジス
タ1とダイオード13の並列回路は1方向可制御2方向
性スイッチを構成する。図1の実施例においてトランジ
スタ3とダイオード13が有れば、図1の実施例は請求
項15又は16記載の双方向性絶縁型スイッチング回路
などに対応し、トランジスタ1、3とダイオード11、
13は2方向可制御スイッチを構成する。尚、トランジ
スタ1、3はノーマリィ・オンの接合型FETである。
【0500】請求項1記載の1方向性絶縁型スイッチン
グ回路や請求項15記載の双方向性絶縁型スイッチング
回路などに対して次の様にそれぞれがそれぞれに相当す
る。 a) 直流電源4が前述の逆バイアス電源手段に。 b) トランジスタ1、スイッチ2、トランジスタ3が
前述の第1、第2のスイッチング手段、請求項15記載
中の第4のスイッチング手段に。 c) ダイオード11〜13が前述の第1、第2の非可
制御スイッチ、請求項14記載中の第3の非可制御スイ
ッチに。 d) 抵抗5が前述の第1の放電手段に。 e) トランジスタ1のゲート端子、ソース端子が前述
の制御端子ct1、主端子mt1aに。 f) 直流電源4、抵抗99、ダイオード12、トラン
ジスタ1のゲート・ソース間静電容量およびスイッチ2
を含む閉回路が前述の第1の閉回路に。 g) スイッチ端子st1、st2が前述の各スイッチ
端子に。 尚、ダイオード11、13は互いに向きが逆でも、ダイ
オード11、12の向きは同じであり、ダイオード1
2、13の向きも同じである。
【0510】図1の実施例が1方向性絶縁型スイッチン
グ回路の場合その作用は次の通りである。スイッチ2が
オンとき、直流電源4がダイオード12等を介しトラン
ジスタ1を逆バイアスするので、トランジスタ1はオフ
である。このとき、「トランジスタ1がドレイン・ソー
ス間に逆方向電圧を印加されて逆導通したりも、ダイオ
ード11が順方向電圧を印加されて導通したりも、しな
い限り」、つまり、「スイッチ端子st1、st2どち
らの電位もその様な非導通条件を満足する電位にある限
り」、各スイッチ端子st1、st2と直流電源4は絶
縁状態にある。一方、スイッチ2がオフのとき、抵抗5
がトランジスタ1のゲート・ソース間静電容量を放電さ
せ、そのゲート・バイアス電圧をゼロにするので、ノー
マリィ・オンのトランジスタ1がオンとなる。このと
き、ダイオード12が順方向電圧を印加されてオンとな
らない限り、スイッチ端子st1、st2それぞれと直
流電源4は絶縁状態にある。
【0520】結局、『ダイオード12の導通と、トラン
ジスタ1の逆導通またはダイオード11の導通が同時に
起こらない限り』、つまり、『スイッチ端子st1、s
t2どちらの電位もその様な非導通条件を満足する電位
にある限り』という条件付きながら、スイッチ2、トラ
ンジスタ1の各オン、オフに関係無く、スイッチ端子s
t1、st2それぞれと直流電源4が絶縁される。ただ
し、ダイオード11、12、13、6の各アノード・カ
ソード間静電容量と各逆方向もれ電流、トランジスタ
1、3の各ドレイン・ソース間静電容量と各オフ抵抗、
あるいは、スイッチ2の端子間静電容量とオフ抵抗によ
る絶縁インピーダンスは存在する。けれども、後述する
様にそれがオフ状態のとき両スイッチ端子st1、st
2間をシールドするシールド効果が有るので、信号の漏
洩に関しては大丈夫である。
【0530】尚、等価的にダイオード6が有ったり、ス
イッチ2が逆阻止型でなかったり、等する場合でも、ダ
イオード12に逆方向電圧が印加されると、ダイオード
12により電位が低いダイオード6にも自動的に逆方向
電圧が印加されるので、両ダイオード12、6はオフと
なり、前述の絶縁作用は変わらない。また、図1の絶縁
型スイッチング回路において、ダイオード13が有る1
方向性絶縁型スイッチング回路の場合でも、トランジス
タ3とダイオード13両方有る双方向性絶縁型スイッチ
ング回路の場合でも、各絶縁作用は同様である。さら
に、本発明の回路を使用する回路の動作中に前述した絶
縁条件を一時的に外して、本発明の回路を一時的に非絶
縁で使う使い方をしても一向に構わない。
【0540】それから、請求項1記載中の第1のスイッ
チング手段または請求項15記載中の第4のスイッチン
グ手段として、トランジスタ1又は3の代わりにその駆
動電圧極性が同じでノーマリィ・オンの可制御なスイッ
チング手段なら何でも使うことができる。従って、その
様に各スイッチング手段の置換えによって図1の実施例
から新しい実施例(派生実施例)がいくつも派生する。
ちなみに、ノーマリィ・オンの可制御なスイッチング手
段としては例えば接合型FET、ディプレッション・モ
ードのMOS・FETと絶縁ゲート型FET、ノーマリ
ィ・オンのSITとSIサイリスタ、その内蔵MOS・
FETをノーマリィ・オン型としたIGBT、ノーマリ
ィ・オンのスイッチング手段を前段にしてノーマリィ・
オフのスイッチング手段とカスケード接続したスイッチ
ング手段、等が有る。
【0550】そして、図1の実施例と前述の派生実施例
において、前述した第2のスイッチング手段としてスイ
ッチ2の代わりにオン、オフできるスイッチング手段な
ら機械的なスイッチでも半導体スイッチでも何でも使う
ことができる。従って、その様なスイッチング手段の置
換えによって図1の実施例とその派生実施例からさらに
新しい実施例(別の派生実施例)が派生する。ところ
で、図1の実施例または各派生実施例において、その構
成要素となる可制御スイッチング手段(例:トランジス
タ、サイリスタ。)をその相補関係にある可制御スイッ
チング手段で置き換え、方向性のある各回路構成手段
(例:直流電源、ダイオード、ツェナー・ダイオード
等。)の向きを逆にした電圧極性に関して元の実施例に
対し対称関係にある実施例ももちろん可能である。
【0560】それはそうとして、図1の実施例はスイッ
チ作用の際トランジスタ1(、3)のターン・オンにコ
ンデンサ、コイル等のエネルギー蓄積手段などを使って
いないので、以下5つの効果を持つ。 a) 構成が簡単になり、部品点数が少なくなる。エネ
ルギー蓄積手段だけでなくその付属品(例:図3、図4
の各回路中の抵抗9、10。)も要らない。 b) IC化の際にIC製造工程が簡単になり、集積度
が高く、低コストで、IC化するのに都合が良く、便利
になる。 c) 直流電源4の電圧はトランジスタ1(、3)に逆
バイアス電圧を供給できる大きさで有れば良い。その電
源電圧は従来の図3、図4の各回路などの様にコンデン
サ14の充電電圧分だけ余計に大きくする必要は無い。
あるいは、その電源電圧が同じならば、それがそのまま
トランジスタ1(、3)の逆バイアス電圧になるので、
そのターン・オフが速くなる。その上、そのターン・オ
フ時に一時的にトランジスタ1(、3)とスイッチ2が
同時にオンとなって絶縁状態が崩れている時間が短くな
るので、絶縁性能が向上する。
【0570】d) トランジスタ1(、3)がオンのと
き順バイアスしていないこと自体が、順バイアス時の蓄
積電荷の影響を無くし、そのターン・オフを速くする。
そして、上述の理由により絶縁性能が向上する。 e) 従来の様にトランジスタ1(、3)の逆バイアス
電流となる電流の一部をバイパスしてトランジスタ
1(、3)のターン・オフを遅らせる様に作用するエネ
ルギー蓄積手段、又は、そのエネルギーが出入りするた
めに必要だが同じくその電流の一部をバイパスして同様
にターン・オフ遅延作用する電流経路構成手段が無いの
で、トランジスタ1(、3)のターン・オフが速くな
る。そして、上述の理由により絶縁性能が向上する。 尚、抵抗5を流れる電流がこれに生じる電圧降下はトラ
ンジスタ1(、3)の逆バイアス電圧として作用し、役
に立つ。
【0580】また、図1の実施例は順バイアス用エネル
ギー蓄積手段を使わないので、駆動エネルギーを節約で
きる、という追加効果が有る。さらに、図1の実施例は
トランジスタ1(、3)にノーマリィ・オン型を使って
いるので、スイッチ2がオフである限り、ノーマリィ・
オフ型IGBTを使った場合の図2の回路などと違って
そのオン期間は無期限である、という追加効果が有る。
しかも、図3〜図8の各回路などがコンデンサ14やコ
イル19のエネルギー残量によってそのオン抵抗などが
変化するのに対してオン抵抗が一定である、という追加
効果も有る。もちろん、図1の実施例とその派生実施例
を含め、本発明の1方向性絶緑型スイッチング回路に
も、これらを応用した本発明の各種絶縁型スイッチング
回路および点火配電回路などにも前述した5つの効果と
これらの追加効果が有る。
【0590】さらに、図1の実施例にはシールド効果が
有る。直流電源4の一方の電源端子を一定電位に固定す
れば、例えば、アースすれば、このスイッチング回路が
オフのとき、両スイッチ端子st1・st2間にあるト
ランジスタ1(、3)のゲート端子、ソース端子は抵抗
99、ダイオード12又はスイッチ2によって一定電位
に固定される。だから、オフ時の両スイッチ端子st1
・st2間の絶縁インピーダンスが無視できない場合で
も両スイッチ端子st1・st2間を直接もれ電流が流
れることはない。この効果は有線通信(又は有線通話)
同士の切換え等を行う電子交換機などでは通信(又は通
話)の漏洩防止という効果に結び付く。こういう追加効
果は、請求項18又は19記載の双方向性絶縁型スイッ
チング回路など又はこれを使った各種絶縁型スイッチン
グ回路などのその回路部分を除き、図1の実施例を含
め、本発明の1方向性絶縁型スイッチング回路、これら
を応用した本発明の各種の絶縁型スイッチング回路、点
火配電回路などにも有る。
【0600】それから、図1の実施例が前述した双方向
性絶縁型スイッチング回路の場合も含め、本発明が請求
項15又は16記載の双方向性絶縁型スイッチング回路
などの場合、その2方向可制御スイッチを構成するスイ
ッチング手段2つが非絶縁ゲート型であっても、順バイ
アス電流分配のため気を遣う必要が無い、という追加効
果が有る。図3、図4の各双方向性絶縁型スイッチング
回路などの場合と違って2方向可制御スイッチを構成す
るトランジスタ1、3それぞれにゲート順バイアス電流
を流さないから、順バイアス電流分配のために気を遣う
必要は無く、トランジスタ1、3に特性の揃ったものを
使ったり、図5、図7の各回路の様に構成したりせずに
済む。オン制御のとき両オン抵抗が同じなら両スイッチ
ング手段は接合型FETとノーマリィ・オン型SITと
いう具合に異種類でも構わない。
【0610】図25の実施例は、順バイアス電圧の印加
のために気を遣う必要が無い、という追加効果を持つ。
図25の実施例は、図9の双方向性絶縁型スイッチング
回路と違って2方向可制御スイッチを構成する異種類の
各スイッチング手段にオン制御時に順バイアス電圧を印
加せず、ゼロ・バイアスなので、各順バイアス電圧の印
加のために気を遣う必要は無い。つまり、図9の回路の
様に各順バイアス電圧をマッチングさせるためにツェナ
ー・ダイオード23等の様にツェナー・ダイオードや抵
抗などを接続せずに済む。この追加効果は、本発明が請
求項16記載の双方向性絶縁型スイッチング回路などの
場合で、かつ、図25の回路の様に非絶縁ゲート型と絶
縁ゲート型スイッチング手段2つで2方向可制御スイッ
チを構成した場合など、両順バイアス電圧が違っている
場合に有る。
【0620】ところで、図1の実施例において、抵抗5
の値を小さくしてスイッチ2のターン・オフ時トランジ
スタ1(、3)のゲート・ソース間静電容量の放電を速
めてトランジスタ1(、3)のターン・オンを速めよう
とすると、スイッチ2がオンのとき抵抗5による電流消
費が大きくなってしまう。あるいは、その逆に抵抗5に
よる電流消費を小さくしようとして抵抗5の値を大きく
すると、トランジスタ1(、3)のターン・オンが遅く
なってしまう。こういう問題点が図1、図25の各実施
例と後述する図36、図47、図58の各実施例などに
有る。これを解決したのが、前述の放電手段として抵抗
5の代わりにスイッチング手段などが形成する電流制限
手段を用いた図26〜図35の各実施例で、これらは請
求項3、5〜13のいずれか1項などに記載の各種絶縁
型スイッチング回路に対応する。その電流制限手段は前
述の第2のスイッチング手段に相当するスイッチ2又は
トランジスタ31又は85がオンの時よりオフの時の方
がその電流制限作用が小さくなる電流制限手段である。
代わりに負性抵抗手段を用いても良い。
【0630】その様に電流制限作用が変化する様に、本
発明者は、そのスイッチング手段を逆バイアスするため
の電圧降下手段を、前述のオフ制御するための閉回路に
含ませており、その閉回路の電流がその電圧降下手段に
流れて電圧降下を生じ、そのスイッチング手段を逆バイ
アスする。その結果、図26〜図35の各実施例は、ス
イッチ2又はトランジスタ31又は85がオンのとき抵
抗26等による電流消費が減ったり、あるいは、スイッ
チ2又はトランジスタ31又は85がターン・オフした
ときトランジスタ1、22又は38等のゲート・ソース
間静電容量の放電が速やかに行われてトランジスタ1、
22又は38等のターン・オンが速まったり、するとい
う追加効果を持つ。
【0640】図36〜図46の各実施例は請求項17又
は18記載の双方向性絶縁型スイッチング回路に対応す
る。図1、図26〜図35の各実施例が双方向性絶縁型
スイッチング回路の場合、可制御スイッチ2つと非可制
御スイッチ(その可制御スイッチが内蔵する非可制御ス
イッチも含む。)2つが2方向可制御スイッチを構成す
るため、「まだ構成が複雑で、部品点数が多い」という
問題点が有る。これを解決したのが、2方向可制御スイ
ッチとして4端子でノーマリィ・オン型の、MOS・F
ET、絶縁ゲート型FET又は請求項17記載中の第5
のスイッチング手段を用いた図36〜図46の各実施例
である。この場合、その構成要素となる2方向可制御ス
イッチが4端子の絶縁ゲート型FET等で形成されるの
で、さらに構成が簡単になり、部品点数が少なくなる、
という追加効果が有る。(参考:特開昭60−1703
22号の図1と図2)
【0650】更に、図37〜図46の各実施例は、図2
6〜図35の各実施例と同様に請求項3、5〜13のい
ずれか1項に記載の1方向性絶縁型スイッチング回路か
ら発展した双方向性絶縁型スイッチング回路に対応す
る。従って、図37〜図46の各実施例は、トランジス
タ42又は43が逆バイアスされるとき抵抗26等によ
る電流消費が減ったり、あるいは、トランジスタ42又
は43がオン制御されるときそのゲート・バックゲート
間静電容量が速やかに放電させられてトランジスタ42
又は43のターン・オンが速まったり、するという追加
効果も持つ。
【0660】図47〜図57の各実施例は請求項19記
載の双方向性絶縁型スイッチング回路などに対応する。
図47の実施例は図1の1方向性絶縁型スイッチング回
路において、その両整流出力端子間にトランジスタ1が
接続される様にダイオード11と後から追加した3つの
ダイオードでブリッジ接続型整流回路を形成したもので
ある。同様に、図26〜図35の各実施例、もしくは、
それと電圧極性に関して対称関係にある各実施例、もし
くは、その各構成要素を同等の機能を持つ別の構成要素
で置き換えた各派生実施例、で1方向性のものに後から
3つのダイオードを追加してダイオード・ブリッジ接続
型整流回路を形成して、双方向性絶縁型スイッチング回
路へ発展させたもの(別の派生実施例)もまた可能であ
る。
【0670】更に、図48〜図57の各実施例は図26
〜図35、図37〜図46の各実施例と同様に請求項
3、5〜13のいずれか1項に記載の1方向性絶縁型ス
イッチング回路から発展した双方向性絶縁型スイッチン
グ回路に対応する。従って、図48〜図57の各実施例
は、「トランジスタ1、22、38、41又は44が逆
バイアスされるとき抵抗26等による電流消費が減った
り、あるいは、トランジスタ1、22、38、41又は
44がオン制御されるときそのゲート・ソース間静電容
量が速やかに放電させられてそのターン・オンが速まっ
たり、する」という追加効果も持つ。
【0680】図58、図59の各実施例は請求項20又
は21記載の双方向性絶縁スイッチング回路などに対応
する。図58の実施例は、図1の実施例で1方向性のも
のを2つスイッチ端子のところで逆並列接続し、直流電
源4とスイッチ2を共通化したものであるが、直流電源
4とスイッチ2は共通化しなくても構わない。同様に、
図1、図26〜図35の実施例、もしくは、それと電圧
極性に関して対称関係にある実施例、もしくは、その派
生実施例で1方向性のものいずれか2つ、違った実施例
2つでも同じ実施例2つでも構わないが、を逆並列接続
した双方向性絶縁スイッチング回路(派生実施例)もま
た可能である。
【0690】尚、図26〜図35の実施例とその派生実
施例などで1方向性のものいずれか2つ(違った実施例
2つでも構わないが)を逆並列接続した双方向性絶縁ス
イッチング回路と、図59の実施例は、図26〜図3
5、図37〜図46、図48〜図57の各実施例と同様
に請求項3、5〜13のいずれか1項に記載の1方向性
絶縁型スイッチング回路から発展した双方向性絶縁型ス
イッチング回路にも対応する。従って、図59の実施例
などそれらの実施例は前述した通り電流消費が減った
り、あるいは、ターン・オンが速まったり、するという
追加効果も持つ。
【0700】また、図34、図35の両実施例の様にト
ランジスタ1、38のゲート順逆バイアス電圧極性が互
いに反対である2つの1方向性絶縁型スイッチング回路
を逆並列接続した場合、前述した絶縁のための条件を満
足させるためには、その各スイッチ端子の電位は、図3
4の回路中に有る直流電源のプラス電源端子の電位より
高く、そして、図35の回路中に有る直流電源のマイナ
ス電源端子の電位より低くなければならない。その1例
として、図34の回路中にある直流電源のプラス電源端
子と図35の回路中に有る直流電源のマイナス電源端子
の間に第3の直流電源を同一方向に接続する実施例が有
る。同様の事が複数の各種実施例を組み合わせた各実施
例についても言える。
【0710】図60の実施例は、図1の実施例で1方向
性のものと従来の図2の回路で1方向性のものをスイッ
チ端子のところで逆並列接続し、直流電源4とスイッチ
2を共通化した双方向性絶縁スイッチング回路である
が、直流電源4とスイッチ2は共通化しなくても構わな
い。同様に、図1、図26〜図35の実施例またはその
派生実施例で1方向性のもの等いずれか1つと、従来の
図2〜図4、図6、図8、図10〜図20の回路または
その派生回路で1方向性のもの等いずれか1つを逆並列
接続した双方向性絶縁スイッチング回路もまた可能であ
る。
【0720】図61の実施例は、図27の実施例で1方
向性のものと電圧極性に関して対称関係にある1方向性
絶縁スイッチング回路を利用した3端子スイッチング回
路である。この実施例では、トランジスタ38とスイッ
チ45がオフのとき、条件付きながらスイッチ端子st
14はスイッチ端子st13、st15と絶縁され、オ
ープン・コレクタの様にフローティング状態になる。図
62、図63の各実施例もまた可能である。尚、トラン
ジスタ38を図3の従来回路の様にコンデンサ14等に
よって順バイアスすると、前述した理由によりトランジ
スタ38のターン・オフが遅れてしまう。その結果、そ
のターン・オフ時スイッチ端子st14がダイオード1
1を介してスイッチ端子st15と接続状態のままとな
る時間が長くなり、スイッチ端子st14のフローティ
ングが遅れ、絶縁性能が低下することになる。従って、
図61〜図63の各実施例も本発明の前述した5つの効
果を持つ。
【0730】図64〜図67の各実施例は請求項22又
は23記載の3端子絶縁型スイッチング回路などに対応
する。図64の実施例は1方向性絶縁型スイッチング回
路2つを同じ方向に直列接続したものであるが、その2
つを内向き又は外向きに直列接続した実施例もまた可能
である。図65の実施例は1方向性絶縁型スイッチング
回路2つを同じ方向に直列接続したものを利用した3端
子スイッチング回路である。図66、図67の各実施例
は1方向性絶縁型スイッチング回路2つを内向きに直列
接続したものであるが、その2つを外向き又は同じ方向
に直列接続した実施例(派生実施例)もまた可能であ
る。同様に、図1、図26〜図35の実施例もしくはそ
の派生実施例などで1方向性のものいずれか2つ(違っ
た実施例2つでも同じ実施例2つでも構わないが)を同
じ方向に又は内向きに又は外向きに直列接続した3端子
絶縁型スイッチング回路(派生実施例)もまた可能であ
る。
【0740】尚、図64の実施例は請求項5記載中の第
1の電圧降下手段もしくは請求項6記載中の第2の電圧
降下手段としてそのドレインとゲートを接続したトラン
ジスタ(MOS・FET)46を1つずつ用いている。
また、図65の実施例は、そのスイッチ端子の1つが直
流電源4に直接接続されており、図63の実施例をさら
に発展させた派生実施例と見ることもできる。さらに、
図67の実施例では、各トランジスタ22はオンの時そ
のバイアス電圧がゼロであるとは限らない。と言うの
は、トランジスタ47、48それぞれのオン電圧が各ツ
ェナー・ダイオード33のツェナー電圧ぐらいになるか
らである。このため、各トランジスタ22はそのツェナ
ー電圧ぐらいの逆バイアス電圧でも充分にターン・オン
する必要がある。つまり、逆バイアス電圧の大小によっ
て各トランジスタ22はオン、オフすることになる。
【0750】図68、図69の各実施例は、請求項26
又は27記載の3端子双方向性絶縁型スイッチング回路
などに対応し、双方向性絶縁型スイッチング回路2つを
直列接続したものである。同様に、図1、図26〜図3
5の実施例またはその派生実施例などで双方向性のも
の、図25、図36〜図60の実施例またはその派生実
施例など、のいずれか2つ(違った実施例2つでも同じ
実施例2つでも構わないが)を直列接続した3端子双方
向性絶縁型スイッチング回路(新しい派生実施例)もま
た可能である。尚、「図1、図26〜図35の実施例も
しくはその派生実施例などで1方向性のものいずれか1
つ」と、「図1、図26〜図35の実施例もしくはその
派生実施例などで双方向性のもの、図25、図36〜図
60の実施例もしくはその派生実施例など、のいずれか
1つ」を直列接続した3端子絶縁型スイッチング回路
(新しい派生実施例)もまた可能である。この実施例が
請求項24又は25記載の3端子絶縁型スイッチング回
路などに対応する。
【0760】図70の実施例は、請求項10記載の1方
向性絶縁型スイッチング回路または請求項28又は29
記載の多端子絶縁型スイッチング回路などに対応し、3
を含む3つ以上の1方向性絶縁型スイッチング回路を1
箇所に接続したものである。図70の実施例ではどの1
方向性絶縁型スイッチング回路もスイッチ端子st16
から図右側の各スイッチ端子に向かって接続されている
が、そのうち任意の数(1つ、いくつか又は全部でも良
いが。)の1方向性絶縁型スイッチング回路を図右側の
各スイッチ端子からスイッチ端子st16へ向かって接
続し直した実施例もまた可能である。この場合スイッチ
端子st16が無い実施例も有る。同様に、図1、図2
6〜図35の実施例もしくはその派生実施例などで1方
向性のもの複数個(複数の違った実施例でも複数の同じ
実施例でも構わないが)を1箇所に接続した多端子絶縁
型スイッチング回路(新しい派生実施例)もまた可能で
ある。ただし、前述した通り各1方向性絶縁型スイッチ
ング回路の向きによってその派生実施例は何種類にもな
る。
【0770】図71の実施例は、請求項15又は16記
載の双方向性絶縁型スイッチング回路または請求項30
又は31記載の多端子双方向性絶縁型スイッチング回路
などに対応し、3を含む3つ以上の双方向性絶縁型スイ
ッチング回路を1箇所に接続したものである。この場合
スイッチ端子st17を使わない使用方法も有る。図7
1の実施例は複数の双方向性絶縁型スイッチング回路だ
けで構成されているが、そのうち任意の数(1つ、いく
つか又は全部でも構わないが。)の双方向性絶縁型スイ
ッチング回路それぞれを1方向性絶縁型スイッチング回
路で1つずつ入れ換えた派生実施例もまた可能である。
この場合、各1方向性絶縁型スイッチング回路の向きに
よってその派生実施例はいくつにもなる。
【0780】同様に、図1、図26〜図35の実施例も
しくはその派生実施例などで双方向性のもの、図25、
図36〜図60の実施例もしくはその派生実施例など、
のいずれか複数個(複数の違った実施例でも複数の同じ
実施例でも構わないが)を1箇所に接続した多端子双方
向性絶縁型スイッチング回路の派生実施例もまた可能で
ある。さらに同様に、そのうち任意の数(1つ、いくつ
か又は全部でも構わないが。)の双方向性絶縁型スイッ
チング回路それぞれを1方向性絶縁型スイッチング回路
で1つずつ入れ換えた派生実施例もまた可能であり、各
1方向性絶縁型スイッチング回路の向きによっていくつ
もの派生実施例ができる。
【0790】図72の実施例は、請求項15又は16記
載の双方向性絶縁型スイッチング回路または請求項32
又は33記載の多端子切換え型双方向性絶縁型スイッチ
ング回路などに対応し、切換え対象となる回路構成手段
(又は回路又は負荷)49と本発明の双方向性絶縁型ス
イッチング回路を直列接続した直列回路を所定数だけ並
列接続したものである。その直列接続する双方向性絶縁
型スイッチング回路(違ったものでも同じものでも良い
が)としては他に例えば図1、図26〜図35の実施例
またはその派生実施例などで双方向性のもの、図25、
図36〜図60の実施例またはその派生実施例など、が
有る。尚、ノーマリィ・オンの各トランジスタ36のオ
ン制御手段としてそのドレイン・ゲート間に抵抗が1つ
ずつ接続されているが、その代わりにそのゲート・ソー
ス間に抵抗を1つずつ接続した派生実施例もまた可能で
ある。図71のトランジスタ35についても同様であ
る。 参考:特開昭50−36062号、 特開昭53−6
8066号、実開昭55−29972号、 米国特許
4,492,883号、特開昭63−99616号、
特開昭63−153916号。
【0800】図73〜図76に4分割して示す電子配電
機能付き点火回路は、請求項34又は35記載の点火配
電回路などに対応する実施例を内蔵し、図75の回路部
がその点火配電回路の1実施例である。図中、P、G、
M、s、t、uは同じ符号同士が接続される。また、5
0は昇圧回路、51はマイナス電圧を出力するDC−D
Cコンバータ回路、52は点火コイル、53は点火用放
電ギャップである。この点火回路は直列インバータ回路
を利用しており、点火コイル52とコンデンサ54等が
直列共振回路を構成する。(参考:特開昭63−302
217号)図76の回路部はコンデンサ54等の静電容
量を切り換える部分で、その静電容量を大きくすると、
スパーク電流が大きくなり、スパークが強力になる。
【0810】尚、図75の点火配電回路部は、点火用放
電ギャップ53をその2次コイルに接続した点火コイル
52の1次コイルと本発明の双方向性絶縁型スイッチン
グ回路を直列接続した直列回路を所定の数(2を含む2
以上の数)だけ並列接続したものである。その直列接続
する双方向性絶縁型スイッチング回路として他に例えば
図1、図26〜図35の実施例またはその派生実施例な
どで双方向性のもの、図25、図36〜図60の実施例
またはその派生実施例などが有る。各双方向性絶縁型ス
イッチング回路は違ったもの複数個でも同じもの複数個
でも構わない。また、昇圧回路50として例えば特開平
5−199738号の回路、DC−DCコンバータ回路
として例えば特開平2−119575号の第7図の回
路、特開平2−146265号の第17図〜第19図の
各回路が有る。さらに、点火回路として特開平2−14
6265号の第20図の回路を使い、これと本発明の図
75の点火配電回路を組み合わせることもできる。
【0820】図77〜図79の各スイッチング手段は本
発明の構成要素となる請求項5記載中の第3のスイッチ
ング手段の例である。絶縁ゲート型スイッチング手段2
つを図77の様に接続したスイッチング手段などの場
合、トランジスタ35、36だけでは直流に対してスイ
ッチング手段を構成することはできず、トランジスタ3
5、36及びダイオード92又は93で直流に対して1
つのスイッチング手段を構成している。と言うのは、ダ
イオード92、93どちらも接続されていないと、トラ
ンジスタ35、36がオンになっても、各ゲート・ソー
ス間静電容量が直流電流の通流を邪魔するので、そのス
イッチング手段の両主端子となる両ソース端子間は順方
向の直流電圧に対して導通状態とならない、からであ
る。
【0830】そのため、ダイオード92又は93の接続
が必要となるが、ダイオード92又は93の代わりに直
流電流を通す回路素子としては他に例えば抵抗、そのコ
レクタとベースを接続したバイポーラ・トランジスタ、
そのドレインとゲートを接続したMOS・FET、その
駆動信号入力用に対を成さない制御端子と主端子を接続
したスイッチング手段、抵抗手段、非可制御スイッチ、
定電流手段、ツェナー・ダイオード、定電圧手段、電圧
降下手段、電流制限手段、通流手段、あるいは、これら
を組み合わせたもの、等が有る。
【0840】一方、図78、図79の各スイッチング手
段の場合、トランジスタ39のゲート・ソース間PN接
合あるいはトランジスタ29のベース・エミッタ間PN
接合(エミッタ接合)が有るため、トランジスタ36、
39あるいはトランジスタ36、29だけで直流に対し
てスイッチング手段を構成することができる。もちろ
ん、図78、図79の様に各スイッチング手段中のトラ
ンジスタ36のソース・ゲート間にダイオード93を1
つずつ接続した各スイッチング手段も有る。
【0850】図80〜図82に示す、スイッチング手段
を使った各電流制限手段は、本発明の構成要素となる電
流制限手段の例で、請求項3又は5記載中の電流制限手
段に相当する。すなわち、これらの電流制限手段は、本
発明の構成要素となる放電手段の例で、請求項1記載中
の第1の放電手段に相当する。図80〜図82の各電流
制限手段において以下の通りそれぞれがそれぞれに相当
する。 a) 抵抗94が請求項7記載中のオン制御手段に。 b) 抵抗96が請求項8記載中のオン制御手段に。 c) 抵抗26が請求項9記載中のオン制御手段に。 d) 抵抗97が請求項10記載中のオン制御手段に。 e) 抵抗95が請求項11記載中のオン制御手段に。 f) ダイオード30又はツェナー・ダイオード33が
請求項5記載中の第1の電圧降下手段または請求項6記
載中の第2の電圧降下手段に。
【0860】尚、図80〜図82の各電流制限手段にお
いて、前述の各オン制御手段として複数の抵抗が接続さ
れてるが、そのうちの少なくとも1つが接続されていれ
ば、もちろん、それらは前述の電流制限手段つまり放電
手段として作用する。また、図81、図82の各電流制
限手段では、各ツェナー・ダイオード33は双方向の定
電圧手段として働き、その順方向の定電圧手段は図77
に示すスイッチング手段のダイオード92又は93のそ
れと同じで通流手段として働き、そのツェナー電圧方向
の定電圧手段は逆バイアス用電圧降下手段として働く。
抵抗94、97も双方向の定電圧手段として働くので、
これらが接続されていれば、ツェナー・ダイオード33
は無くても良いが、過電圧対策として有った方が良い。
【0870】さらに、図80〜図82の各電流制限手段
において、トランジスタ29、32、35、36それぞ
れの代わりにその駆動電圧の順逆バイアス電圧極性が同
じで、自己ターン・オフ機能を持つ可制御なスイッチン
グ手段ならノーマリィ・オン、ノーマリィ・オフに関係
無く何でも使うことができる。ただし、必要とする逆バ
イアス電圧値に応じて逆バイアス用の電圧降下手段に電
圧降下の大きいものを使う必要がある。そして、MOS
・FETやIGBTや絶縁ゲート型スイッチング手段の
様にその駆動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の
間が直流に対して絶縁されるなら、図77〜図79の各
スイッチング手段の説明で述べた様にスイッチとして機
能するためにその順バイアス方向の通流手段が必要であ
る。
【0880】それから、図80の電流制限手段ではトラ
ンジスタ29、32がサイリスタの等価回路を形成する
が、この等価回路を本物のプラス・ゲートとマイナス・
ゲートを持つGTOサイリスタ又はノーマリィ・オフの
SIサイリスタで置き換えても良いし、図81の電流制
限手段でもトランジスタ35、36がノーマリィ・オン
のSIサイリスタの等価回路を形成するが、これらをプ
ラス・ゲートとマイナス・ゲートを持つノーマリィ・オ
ンのSIサイリスタで置き換えても良い。さらに、前述
のオン制御手段のバリエーションは図34、図35、図
45、図46、図56、図57、図59、図63〜図6
9、図75の各実施例などについても当てはまる。
【0890】最後に、以下の事を補足する。 a) 図1、図25〜図35、図47〜図76の各実施
例において、請求項1記載中の第1のスイッチング手段
または請求項15記載中の第4のスイッチング手段とし
てトランジスタ1、3、22、28、37、38、4
1、44、55、56、90又は91等の代わりに同じ
駆動電圧極性でノーマリィ・オンの可制御スイッチング
手段なら何でも使うことができる。従って、その様に各
スイッチング手段の置換えにより各実施例などから派生
する派生実施例がいくつも可能である。尚、ノーマリィ
・オンの可制御スイッチング手段として例えば接合型F
ET、ディプレッション・モードのMOS・FETと絶
縁ゲート型FET、ノーマリィ・オンのSITとSIサ
イリスタ、その内蔵MOS・FETがノーマリィ・オン
であるIGBT、ノーマリィ・オンのスイッチング手段
を前段にしてノーマリィ・オフのスイッチング手段とカ
スケード接続したスイッチング手段、等が有る。
【0900】b) 図36〜図46の各実施例におい
て、請求項17記載中の第5のスイッチング手段として
トランジスタ42、43の代わりにその駆動端子対のバ
イアス電圧極性が同じでノーマリィ・オンの可制御な4
端子型スイッチング手段なら何でも使うことができる。
従って、その様なスイッチング手段の置換えによって各
実施例などから派生する派生実施例がいくつも可能であ
る。 c) 図1、図25〜図76の各実施例と前項a、bで
述べた各派生実施例などにおいて、請求項1記載中の第
2のスイッチング手段としてスイッチ2又はトランジス
タ31、34、85、86、87、88又は89等の代
わりにオン、オフできるスイッチング手段なら機械的な
スイッチでも半導体スイッチでも何でも使うことができ
る。従って、その様なスイッチング手段の置換えによっ
て各実施例と各派生実施例などからさらに派生する派生
実施例がいくつも可能である。
【0910】d) 請求項1記載中の第1の放電手段ま
たは請求項15記載中の第2の放電手段としては例えば
抵抗、そのドレインとゲートを接続したMOS・FE
T、抵抗手段、定電流ダイオード、そのコレクタ・ベー
ス間に定電流ダイオード又は抵抗を接続したバイポーラ
・トランジスタ、定電流手段、電流制限手段、又は、こ
れらのうち少なくとも2つを組み合わせたもの、等が有
る。従って、その様な放電手段の置換えによって各実施
例と各派生実施例などから派生する派生実施例がさらに
いくつも可能である。尚、請求項3記載中の電流制限電
手段の1例としては負性抵抗手段などが有る。
【0920】e) 図26〜図35、図37〜図46、
図48〜図57、図59、図61、図63〜図76の各
実施例と前項a、b、cで述べた各派生実施例などにお
いて、請求項5記載中の第3のスイッチング手段または
これら各スイッチング手段を構成する個々のスイッチン
グ手段として、「トランジスタ24、27、29、3
2、35、36、39、40、47又は48」、「トラ
ンジスタ29、32が形成する等価サイリスタ」、「ト
ランジスタ24、27、29、32のうち2つがダーリ
ントン接続されたスイッチング手段」あるいは「トラン
ジスタ35、36又は39、40又は47、48又は2
4、36がサイリスタの様に接続されたスイッチング手
段」などの代わりに、その駆動電圧極性(制御端子が複
数ある場合は各駆動電圧極性)が同じで自己ターン・オ
フ機能を持つスイッチング手段なら何でも使うことがで
きる。ただし、必要とする逆バイアス電圧の大きさに応
じて接続する電圧降下手段の電圧降下を大きくする必要
がある。従って、その様に各スイッチング手段の置換え
によって各実施例などから派生する派生実施例がいくつ
も可能である。
【0930】f) 請求項5記載中の第1の電圧降下手
段あるいは請求項6記載中の第2の電圧降下手段として
は例えば、抵抗、そのコレクタとベースを接続したバイ
ポーラ・トランジスタ、そのドレインとゲートを接続し
たMOS・FET、その駆動信号入力用に対を成さない
制御端子と主端子を接続したスイッチング手段、抵抗手
段、ダイオード、PN接合、非可制御スイッチ、ダイオ
ード又は非可制御スイッチ2つを逆並列接続したもの、
ツェナー・ダイオード、ツェナー・ダイオード2つを逆
向きに直列接続したもの、ツェナー・ダイオードとダイ
オードの直列回路、定電圧手段、抵抗とダイオードの直
列回路もしくは並列回路、抵抗と非可制御スイッチの直
列回路もしくは並列回路、抵抗と非可制御スイッチの直
列回路2つを逆並列接続したもの、抵抗と非可制御スイ
ッチの直列回路と非可制御スイッチを逆並列接続したも
の、又は、これらのうち少なくとも2つを組み合わせた
もの、等が有る。従って、その様な各電圧降下手段の置
換えによって各実施例と各派生実施例などから派生する
派生実施例がいくつも可能である。
【0940】g) 請求項5記載中のオン制御手段とし
ては例えば抵抗、そのドレインとゲートを接続したMO
S・FET、抵抗手段、定電流ダイオード、定電流手
段、電流制限手段、又は、これらのうち少なくとも2つ
を組み合わせたもの、等が有る。従って、その様なオン
制御手段の置換えによって各実施例と各派生実施例など
から派生する派生実施例がいくつも可能である。
【0950】h) 本発明の1方向性絶縁型スイッチン
グ回路と図2〜図20の様な従来の1方向性絶縁型スイ
ッチング回路をスイッチ端子同士で同じ向きに、内向き
に、または、外向きに直列接続した3端子絶縁型スイッ
チング回路も可能であるし、あるいは、両方を図60の
実施例の様に逆並列接続した双方向性絶縁型スイッチン
グ回路もまた可能である。また、本発明の1方向性絶縁
型スイッチング回路と図2〜図24の様な従来の双方向
性絶縁型スイッチング回路をスイッチ端子同士で直列接
続した3端子絶縁型スイッチング回路もまた可能である
し、その反対に本発明の双方向性絶縁型スイッチング回
路と図2〜図20の様な従来の1方向性絶縁型スイッチ
ング回路をスイッチ端子同士で直列接続した3端子絶縁
型スイッチング回路もまた可能である。さらに、本発明
と従来両方の双方向性絶縁型スイッチング回路をスイッ
チ端子同士で直列接続した3端子双方向性絶縁型スイッ
チング回路もまた可能である。
【0960】i) 複数の回路構成手段(例:能動素
子、受動素子など)又は回路(例:有線通信手段、有線
通話手段、アンプなど)又は負荷(例:ACモーター、
スピーカーなど)との接続を切り換える際にロータリー
・スイッチの様な多端子切換えスイッチが必要になる
が、本発明の双方向性絶縁型スイッチング回路のいずれ
か1つとその切換えの対象となる回路構成手段または回
路または負荷を直列接続した直列回路を所定の数だけ揃
え、これらを並列接続すれば、多端子切換え型双方向性
絶縁型スイッチング回路ができる。
【0970】j) 本発明の双方向性絶縁型スイッチン
グ回路の利用分野として電子交換機中で回線同士の接続
を切り換える回線切換え手段がある。例えば、所定数の
導線を上から見て縦(斜めでも良いが。)に並べ、さら
に接触しない様にそこに別の所定数の導線を上から見て
横(斜めでも良いが。)に並べ、上から見て縦と横の各
導線が交叉する各交叉箇所近辺を本発明の双方向性絶縁
型スイッチング回路で1つずつ接続するのである。その
双方向性絶縁型スイッチング回路にシールド機能を持つ
ものを使えば、各スイッチのオフ抵抗、絶縁抵抗、端子
間静電容量または電極間静電容量を通じた通信や通話の
漏洩を防止することができる。
【0980】k) 各実施例または各派生実施例などに
おいて、その構成要素となる各可制御スイッチング手段
をその相補関係にある可制御スイッチング手段で1つず
つ置き換え、(例えば、NPNトランジスタをPNPト
ランジスタで置き換え、)方向性のある各回路構成手段
(例:直流電源、ダイオード。)の向きを逆にした電圧
極性に関して元の回路に対し対称関係にある回路ももち
ろん可能である。 l) 本発明の絶縁型スイッチング回路を特開平2−3
2758号、特開平2−146955号、特願平5−2
47638号に開示されている各絶縁給電手段中の各絶
縁スイッチに用いた絶縁給電手段も可能である。
【0990】m) 蛇足ながら、図5の回路において、
抵抗16を取り外した双方向性絶縁型スイッチング回路
が可能であるし、図7の回路において、定電流ダイオー
ド21を取り外し、トランジスタ3のゲート・ソース間
に放電手段(例:図の様な抵抗。)を接続した双方向性
絶縁型スイッチング回路も可能である。前者は、トラン
ジスタ1、スイッチ2、直流電源4、ダイオード11、
12、コンデンサ14及び抵抗10、15等が構成する
従来の1方向性絶縁型スイッチング回路に後からトラン
ジスタ3と抵抗5等を接続したものと考えることができ
るし、後者は、トランジスタ1、スイッチ2、直流電源
4、ダイオード11、12、コイル19及び定電流ダイ
オード20等が構成する従来の1方向性絶縁型スイッチ
ング回路に後からトランジスタ3とそのゲート・ソース
間放電手段などを接続したものと考えることができる。
(参考:特開平5−226998
号)
【1000】
【先 行 技 術】
a) 双方向性または絶縁型スイッチング回路に関する
技術:特開昭51−56168号、 特開昭52−
20757号、特開昭52−38872号、 特開
昭52−57769号、特開昭55−1756号、
特開昭55−75348号、特開昭55−9332
2号、 特開昭55−133132号、特開昭55
−136720〜1号、特開昭55−143836〜7
号、特開昭57−5433号、 特開昭59−1
49421号、特開昭60−16726号、 特開
昭60−113524号、特開昭60−119124
号、 特開昭60−170322号、特開昭61−1
91117〜8号、特開昭61−203867号、特開
昭62−137925号、 特開昭62−17281
3号、特開昭62−195917号、 特開昭63−
99616号、特開昭63−153916号、 特開
昭63−167521号、特開昭63−227215
号、 特開昭63−302217号の図21、特開平
1−259620号、 特開平1−260917
号、特開平2−54616号、 特開平2−10
0417号、特開平2−119416号、 特開平
2−123962号、特開平2−151261号、
特開平2−174373号、特開平2−198219
〜20号、特開平3−56073号の図32、特開平3
−62612号、 特開平3−92013号、特
開平3−121617号、 特開平3−12631
5号、特開平3−184416号、 特開平3−2
36625号、特開平3−255719号、 特開
平3−256408号、特開平4−40013号、
特開平4−44417号、特開平4−138716
号、 特開平4−234218号、特開平4−24
1514号、 特開平4−271515号、特開平
4−273716号、 特開平4−282914
号、特開平4−296116号、 特開平4−30
6919号、特開平4−324712号、 特開平
4−332217号、特開平4−341008号、
特開平4−343258号、特開平5−226998
号、 特開平5−268037号、特開平5−30
4453〜4号、 特願平5−227756号。
【1010】実開昭57−178735号、 実開昭
60−40134号、実開昭60−93331号、
実開昭61−124126号、実開昭62−8502
7号、 実開平1−130566号、実開平1−1
35828号、 実開平2−13326号、実開平
3−80691号。
【1020】b) 3端子スイッチ(本発明の構成要素
である電流制限手段)に関する技術:特開昭48−71
874号、 特開昭55−3259号、特開昭55
−136727号、 特開昭58−21919〜20
号、特開昭53−123060〜2号、特開昭55−1
4618号、特開昭50−36062号、 特開昭
53−68066号、特開平2−153618号、
特開平2−177720号、
【1030】実開昭47−14052号、 実開昭
53−59358号、実開昭55−29972号、
実開昭56−176536号、実開平1−13582
8号、 実開平4−35689号。 c) 電気用語に関する参考資料: 電気学会 電気専門用語集No.9(半導体電力変換装置)、コロナ社発行。 半導体電力変換回路 (社)電気学会発行。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1方向性または双方向性絶縁型スイッ
チング回路の1実施例を示す回路図である。
【図2〜図4】各図は従来の1方向性または双方向性絶
縁型スイッチング回路を1つずつ示す回路図である。
【図5】従来の双方向性絶縁型スイッチング回路を示す
回路図である。
【図6】従来の1方向性または双方向性絶縁型スイッチ
ング回路を示す回路図である。
【図7】従来の双方向性絶縁型スイッチング回路を示す
回路図である。
【図8】従来の1方向性または双方向性絶縁型スイッチ
ング回路を示す回路図である。
【図9】従来の双方向性絶縁型スイッチング回路を示す
回路図である。
【図10〜図20】各図は従来の1方向性または双方向
性絶縁型スイッチング回路を1つずつ示す回路図であ
る。
【図21〜図24】各図は従来の双方向性絶縁型スイッ
チング回路を1つずつ示す回路図である。
【図25】本発明の双方向性絶縁型スイッチング回路の
1実施例を示す回路図である。
【図26〜図35】各図は本発明の1方向性または双方
向性絶縁型スイッチング回路の実施例を1つずつ示す回
路図である。
【図36〜図60】各図は本発明の双方向性絶縁型スイ
ッチング回路の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図61〜図63】各図は本発明の1方向性絶縁型スイ
ッチング回路の実施例を用いた3端子スイッチング回路
を1つずつ示す回路図である。
【図64】本発明の3端子絶縁型スイッチング回路の1
実施例を示す回路図である。
【図65】本発明の3端子絶縁型スイッチング回路の1
実施例を用いた3端子スイッチング回路を示す回路図で
ある。
【図66〜図67】各図は本発明の3端子絶縁型スイッ
チング回路の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図68〜図69】各図は本発明の3端子双方向性絶縁
型スイッチング回路の実施例を1つずつ示す回路図であ
る。
【図70】本発明の多端子絶縁型スイッチング回路の1
実施例を示す回路図である。
【図71】本発明の多端子双方向性絶縁型スイッチング
回路の1実施例を示す回路図である。
【図72】本発明の多端子切換え型双方向性絶縁型スイ
ッチング回路の1実施例を示す回路図である。
【図73〜図76】各図は本発明の点火配電回路の1実
施例を用いた電子配電機能付き点火回路を示す回路図を
左右に4分割したうちの左から1〜4番目の各部分であ
る。
【図77〜図79】各図は本発明の1構成要素であるス
イッチング手段を1つずつ示す回路図である。
【図80〜図82】各図は本発明の1構成要素である電
流制限手段を1つずつ示す回路図である。
【符号の説明】
st1〜st17 スイッチ端子 3、39〜41、89 トランジスタ(接合型FET) 7、8 トランジスタ(IGBT) 20、21 定電流ダイオード 42、43 トランジスタ(4端子ノーマリィ・オン型
MOS・FET) 44 トランジスタ(ノーマリィ・オン型SIT) 49 回路構成手段(又は回路又は負荷) 50 昇圧回路 51 DC−DCコンバータ 52 点火コイル 53 点火用放電ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 5/257 (54)【発明の名称】 1方向性絶縁型スイッチング回路、 双方向性絶縁型スイッチング回路、 3端子絶縁型スイッ チング回路、 3端子双方向性絶縁型スイッチング回路、 多端子絶縁型スイッチング回路、 多端子双方向性絶縁型スイッチング回路、 多端子切換え型双方向性絶縁型スイッチング回路、 及び、点火配電回路

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノーマリィ・オンの第1のスイッチング
    手段の駆動信号入力用に対を成す制御端子と主端子をc
    t1、mt1aとしたときに、前記主端子mt1aに第
    1の非可制御スイッチを接続して可制御な1方向性スイ
    ッチを構成し、第2のスイッチング手段と第2の非可制
    御スイッチが逆バイアス電源手段を挟む様にこれらを方
    向を揃えて直列接続し、前記第2のスイッチング手段が
    オンのとき前記逆バイアス電源手段が前記第2の非可制
    御スイッチを介して前記制御端子ct1・前記主端子m
    t1a間に逆バイアス電圧を供給する第1の閉回路を、
    前記第2の非可制御スイッチが前記第1の非可制御スイ
    ッチ側に来る様に、しかも、両前記非可制御スイッチの
    方向を揃えて形成し、前記第2のスイッチング手段がオ
    フのとき前記制御端子ct1・前記主端子mt1a間の
    静電容量を放電させる第1の放電手段を設けたことを特
    徴とする1方向性絶縁型スイッチング回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の放電手段として、抵抗、その
    ドレインとゲートを接続したMOS・FET、抵抗手
    段、定電流ダイオード、そのコレクタ・ベース間に定電
    流ダイオード又は抵抗を接続したバイポーラ・トランジ
    スタ、定電流手段、電流制限手段、又は、これらのうち
    少なくとも2つを組み合わせたもの、を用いたことを特
    徴とする請求項1記載の1方向性絶縁型スイッチング回
    路。
  3. 【請求項3】 前記第1の放電手段として、前記第2の
    スイッチング手段がオンの時よりオフの時の方がその電
    流制限機能が小さくなる電流制限手段を用いたことを特
    徴とする請求項1記載の1方向性絶縁型スイッチング回
    路。
  4. 【請求項4】 前記電流制限手段として負性抵抗手段を
    用いたことを特徴とする請求項3記載の1方向性絶縁型
    スイッチング回路。
  5. 【請求項5】 自己ターン・オフ機能を持つ第3のスイ
    ッチング手段の制御端子、主端子をct3a、mt3
    a、mt3bとし、その駆動信号入力用に前記制御端子
    ct3aと前記主端子mt3aが対を成すとしたとき
    に、前記電流制限手段として、前記制御端子ct3a・
    前記主端子mt3a間に逆バイアス用に前記第1の閉回
    路に含まれる第1の電圧降下手段を構成し、前記第3の
    スイッチング手段がオフ制御されていないときこれをオ
    ン制御するオン制御手段を設けたものを用いたことを特
    徴とする請求項3記載の1方向性絶縁型スイッチング回
    路。
  6. 【請求項6】 もう1つ駆動信号入力用に前記主端子m
    t3bと対を成す制御端子があって、これを制御端子c
    t3bとしたときに、前記制御端子ct3b・前記主端
    子mt3b間に逆バイアス用に前記第1の閉回路に含ま
    れる第2の電圧降下手段を構成したことを特徴とする請
    求項5記載の1方向性絶縁型スイッチング回路。
  7. 【請求項7】 前記第3のスイッチング手段としてその
    制御端子ct3b・主端子mt3b間電圧がゼロのとき
    オンであるノーマリィ・オン型を用い、前記オン制御手
    段として前記制御端子ct3b・主端子mt3b間に抵
    抗、そのドレインとゲートを接続したMOS・FET、
    抵抗手段、定電流ダイオード、定電流手段、電流制限手
    段、放電手段、又は、これらのうち少なくとも2つを組
    み合わせたもの、を接続したことを特徴とする請求項6
    記載の1方向性絶縁型スイッチング回路。
  8. 【請求項8】 前記オン制御手段として前記制御端子c
    t3b・前記主端子mt3a間に抵抗、そのドレインと
    ゲートを接続したMOS・FET、抵抗手段、定電流ダ
    イオード、定電流手段、電流制限手段、又は、これらの
    うち少なくとも2つを組み合わせたもの、を接続したこ
    とを特徴とする請求項6又は7記載の1方向性絶縁型ス
    イッチング回路。
  9. 【請求項9】 前記オン制御手段として前記両制御端子
    ct3a・ct3b間に抵抗、そのドレインとゲートを
    接続したMOS・FET、抵抗手段、定電流ダイオー
    ド、定電流手段、電流制限手段、又は、これらのうち少
    なくとも2つを組み合わせたもの、を接続したことを特
    徴とする請求項6、7又は8記載の1方向性絶縁型スイ
    ッチング回路。
  10. 【請求項10】 前記第3のスイッチング手段としてそ
    の制御端子ct3a・主端子mt3a間電圧がゼロのと
    きオンであるノーマリィ・オン型を用い、前記オン制御
    手段として前記制御端子ct3a・主端子mt3a間に
    抵抗、そのドレインとゲートを接続したMOS・FE
    T、抵抗手段、定電流ダイオード、定電流手段、電流制
    限手段、放電手段、又は、これらのうち少なくとも2つ
    を組み合わせたもの、を接続したことを特徴とする請求
    項5、6、7、8又は9記載の1方向性絶縁型スイッチ
    ング回路。
  11. 【請求項11】 前記オン制御手段として前記制御端子
    ct3a・前記主端子mt3b間に抵抗、そのドレイン
    とゲートを接続したMOS・FET、抵抗手段、定電流
    ダイオード、定電流手段、電流制限手段、又は、これら
    のうち少なくとも2つを組み合わせたもの、を接続した
    ことを特徴とする請求項5〜10のいずれか1項に記載
    の1方向性絶縁型スイッチング回路。
  12. 【請求項12】 前記第2の電圧降下手段として、抵
    抗、そのコレクタとベースを接続したバイポーラ・トラ
    ンジスタ、そのドレインとゲートを接続したMOS・F
    ET、その駆動信号入力用に対を成さない制御端子と主
    端子を接続したスイッチング手段、抵抗手段、ダイオー
    ド、PN接合、非可制御スイッチ、ダイオード又は非可
    制御スイッチ2つを逆並列接続したもの、ツェナー・ダ
    イオード、ツェナー・ダイオード2つを逆向きに直列接
    続したもの、ツェナー・ダイオードとダイオードの直列
    回路、定電圧手段、抵抗とダイオードの直列回路もしく
    は並列回路、抵抗と非可制御スイッチの直列回路2つを
    逆並列接続したもの、抵抗と非可制御スイッチの直列回
    路もしくは並列回路、抵抗と非可制御スイッチの直列回
    路と非可制御スイッチを逆並列接続したもの、又は、こ
    れらのうち少なくとも2つを組み合わせたもの、を用い
    たことを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記
    載の1方向性絶縁型スイッチング回路。
  13. 【請求項13】 前記第1の電圧降下手段として、抵
    抗、そのコレクタとベースを接続したバイポーラ・トラ
    ンジスタ、そのドレインとゲートを接続したMOS・F
    ET、その駆動信号入力用に対を成さない制御端子と主
    端子を接続したスイッチング手段、抵抗手段、ダイオー
    ド、PN接合、非可制御スイッチ、ダイオード又は非可
    制御スイッチ2つを逆並列接続したもの、ツェナー・ダ
    イオード、ツェナー・ダイオード2つを逆向きに直列接
    続したもの、ツェナー・ダイオードとダイオードの直列
    回路、定電圧手段、抵抗とダイオードの直列回路もしく
    は並列回路、抵抗と非可制御スイッチの直列回路2つを
    逆並列接続したもの、抵抗と非可制御スイッチの直列回
    路もしくは並列回路、抵抗と非可制御スイッチの直列回
    路と非可制御スイッチを逆並列接続したもの、又は、こ
    れらのうち少なくとも2つを組み合わせたもの、を用い
    たことを特徴とする請求項5〜12のいずれか1項に記
    載の1方向性絶縁型スイッチング回路。
  14. 【請求項14】 第3の非可制御スイッチを前記第1の
    非可制御スイッチと逆向きにして前記第1のスイッチン
    グ手段に並列に設けたことを特徴とする請求項1〜13
    のいずれか1項に記載の1方向性絶縁型スイッチング回
    路。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の1方向性絶縁型スイ
    ッチング回路において、ノーマリィ・オンの第4のスイ
    ッチング手段があって、その駆動信号入力用に対を成す
    制御端子と主端子を制御端子ct4、主端子mt4aと
    し、前記制御端子ct1・前記主端子mt1a間と前記
    制御端子ct4・前記主端子mt4a間のバイアス電圧
    極性が同じであるとしたときに、前記第4のスイッチン
    グ手段を前記第1の非可制御スイッチに並列に設けて前
    記第1、第4のスイッチング手段と前記第1、第3の非
    可制御スイッチで2方向可制御スイッチを構成し、前記
    第2のスイッチング手段がオンのとき前記逆バイアス電
    源手段が前記第2の非可制御スイッチを介して前記制御
    端子ct4・前記主端子mt4a間に逆バイアス電圧を
    供給する第2の閉回路を形成し、前記第2のスイッチン
    グ手段がオフのとき前記制御端子ct4・前記主端子m
    t4a間の静電容量を放電させる第2の放電手段を設け
    たことを特徴とする双方向性絶縁型スイッチング回路。
  16. 【請求項16】 前記第1、第2の放電手段を共通にし
    たことを特徴とする請求項15記載の双方向性絶縁型ス
    イッチング回路。
  17. 【請求項17】 前記第1、第4のスイッチング手段と
    前記第1、第3の非可制御スイッチの代わりに、その駆
    動信号入力用に対を成す駆動端子対とその入力駆動信号
    に従って双方向に対しオン、オフするスイッチ端子対の
    4端子を持ち、その一方の駆動端子と前記各スイッチ端
    子との間にPN接合が1つずつ逆向きに形成されている
    ノーマリィ・オンの第5のスイッチング手段を、用いた
    ことを特徴とする請求項16記載の双方向性絶縁型スイ
    ッチング回路。
  18. 【請求項18】 前記第5のスイッチング手段として、
    ゲート、バック・ゲート、ドレイン及びソースを持つノ
    ーマリィ・オンのMOS・FET又は絶縁ゲート型FE
    Tを用いたことを特徴とする請求項17記載の双方向性
    絶縁型スイッチング回路。
  19. 【請求項19】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の1方向性絶縁型スイッチング回路において、その両整
    流出力端子間に前記第1のスイッチング手段が接続され
    る様に前記第1の非可制御スイッチと第4〜第6の非可
    制御スイッチの4つでブリッジ接続型整流回路を構成し
    たことを特徴とする双方向性絶縁型スイッチング回路。
  20. 【請求項20】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の1方向性絶縁型スイッチング回路と請求項1〜14の
    いずれか1項に記載の1方向性絶縁型スイッチング回路
    を逆並列接続したことを特徴とする双方向性絶縁型スイ
    ッチング回路。
  21. 【請求項21】 両方の前記制御端子ct1・主端子m
    t1a間のバイアス電圧極性が同じであることを特徴と
    する請求項20記載の双方向性絶縁型スイッチング回
    路。
  22. 【請求項22】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の1方向性絶縁型スイッチング回路と請求項1〜14の
    いずれか1項に記載の1方向性絶縁型スイッチング回路
    を同じ方向に、又は、内向きに、又は、外向きに直列接
    続したことを特徴とする3端子絶縁型スイッチング回
    路。
  23. 【請求項23】 両方の前記制御端子ct1・主端子m
    t1a間のバイアス電圧極性が同じであることを特徴と
    する請求項22記載の3端子絶縁型スイッチング回路。
  24. 【請求項24】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の1方向性絶縁型スイッチング回路と請求項15〜21
    のいずれか1項に記載の双方向性絶縁型スイッチング回
    路を直列接続したことを特徴とする3端子絶縁型スイッ
    チング回路。
  25. 【請求項25】 両方の前記制御端子ct1・主端子m
    t1a間のバイアス電圧極性が同じであることを特徴と
    する請求項24記載の3端子絶縁型スイッチング回路。
  26. 【請求項26】 請求項15〜21のいずれか1項に記
    載の双方向性絶縁型スイッチング回路と請求項15〜2
    1のいずれか1項に記載の双方向性絶縁型スイッチング
    回路を直列接続したことを特徴とする3端子双方向性絶
    縁型スイッチング回路。
  27. 【請求項27】 両方の前記制御端子ct1・主端子m
    t1a間のバイアス電圧極性が同じであることを特徴と
    する請求項26記載の3端子双方向性絶縁型スイッチン
    グ回路。
  28. 【請求項28】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の1方向性絶縁型スイッチング回路と請求項1〜14の
    いずれか1項に記載の1方向性絶縁型スイッチング回路
    を接続し、さらに、その接続箇所に請求項1〜14のい
    ずれか1項に記載の1方向性絶縁型スイッチング回路を
    接続し、同様に所定数その接続箇所に接続したことを特
    徴とする多端子絶縁型スイッチング回路。
  29. 【請求項29】 すべての前記制御端子ct1・主端子
    mt1a間のバイアス電圧極性が同じであることを特徴
    とする請求項28記載の多端子絶縁型スイッチング回
    路。
  30. 【請求項30】 請求項15〜21のいずれか1項に記
    載の双方向性絶縁型スイッチング回路と請求項15〜2
    1のいずれか1項に記載の双方向性絶縁型スイッチング
    回路を接続し、さらに、その接続箇所に請求項15〜2
    1のいずれか1項に記載の双方向性絶縁型スイッチング
    回酪を接続し、同様に所定数その接続箇所に接続したこ
    とを特徴とする多端子双方向性絶縁型スイッチング回
    路。
  31. 【請求項31】 すべての前記制御端子ct1・主端子
    mt1a間のバイアス電圧極性が同じであることを特徴
    とする請求項30記載の多端子双方向性絶縁型スイッチ
    ング回路。
  32. 【請求項32】 切換えの対象となる回路構成手段、回
    路または負荷と請求項15〜21のいずれか1項に記載
    の双方向性絶縁型スイッチング回路を直列接続した直列
    回路を所定の数だけ並列接続したことを特徴とする多端
    子切換え型双方向性絶縁型スイッチング回路。
  33. 【請求項33】 すべての前記制御端子ct1・主端子
    mt1a間のバイアス電圧極性が同じであることを特徴
    とする請求項32記載の多端子切換え型双方向性絶縁型
    スイッチング回路。
  34. 【請求項34】 その2次コイルに点火用放電ギャップ
    を接続した点火コイルの1次コイルを請求項15〜21
    のいずれか1項に記載の双方向スイッチング回路に直列
    接続した直列回路を所定の数だけ並列接続したことを特
    徴とする点火配電回路。
  35. 【請求項35】 すべての前記制御端子ct1・主端子
    mt1a間のバイアス電圧極性が同じであることを特徴
    とする請求項34記載の点火配電回路。
JP21938994A 1993-08-09 1994-08-09 1方向性絶縁型スイッチング回路と双方向性絶縁型スイッチング回路 Expired - Fee Related JP3333643B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21938994A JP3333643B2 (ja) 1993-08-09 1994-08-09 1方向性絶縁型スイッチング回路と双方向性絶縁型スイッチング回路

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5055993 1993-08-09
JP6020751A JPH07193480A (ja) 1993-08-09 1994-01-01 1方向性絶縁型スイッチング回路、双方向性絶縁型スイッチング回路、3端子絶縁型スイッチング回路、3端子双方向性絶縁型スイッチング回路、多端子絶縁型スイッチング回路、多端子双方向性絶縁型スイッチング回路、多端子切換え型双方向性絶縁型スイッチング回路、及び、点火配電回路
JP6-20751 1994-01-01
JP5-50559 1994-01-01
JP21938994A JP3333643B2 (ja) 1993-08-09 1994-08-09 1方向性絶縁型スイッチング回路と双方向性絶縁型スイッチング回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07264030A true JPH07264030A (ja) 1995-10-13
JP3333643B2 JP3333643B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=27283153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21938994A Expired - Fee Related JP3333643B2 (ja) 1993-08-09 1994-08-09 1方向性絶縁型スイッチング回路と双方向性絶縁型スイッチング回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3333643B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110635799A (zh) * 2019-10-25 2019-12-31 北京机械设备研究所 一种基于光耦的模拟信号隔离电路
JP2021510902A (ja) * 2017-12-28 2021-04-30 インテレソル,エルエルシー 電子スイッチおよび調光器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021510902A (ja) * 2017-12-28 2021-04-30 インテレソル,エルエルシー 電子スイッチおよび調光器
CN110635799A (zh) * 2019-10-25 2019-12-31 北京机械设备研究所 一种基于光耦的模拟信号隔离电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP3333643B2 (ja) 2002-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4366522A (en) Self-snubbing bipolar/field effect (biofet) switching circuits and method
US5936387A (en) Gate drive circuit for power converters that reduces surge voltages
US5847548A (en) Current-sharing passive snubber for parallel-connected switches and high power boost converter employing the same
US11482919B2 (en) Gate drive apparatus and control method for switched capacitor converter
Xie et al. Study of 1200 V SiC JFET cascode device
US4298809A (en) Gate circuit for gate turn-off thyristor
US4902921A (en) Drive circuit for driving cascode bipolar-MOS circuit
US9531252B2 (en) Snubber circuit
US6683777B2 (en) Semiconductor protective control unit for controlling output transistors connected to inductive load
JP3333643B2 (ja) 1方向性絶縁型スイッチング回路と双方向性絶縁型スイッチング回路
JP6184107B2 (ja) 中性点クランプ式電力変換装置
JPH07193480A (ja) 1方向性絶縁型スイッチング回路、双方向性絶縁型スイッチング回路、3端子絶縁型スイッチング回路、3端子双方向性絶縁型スイッチング回路、多端子絶縁型スイッチング回路、多端子双方向性絶縁型スイッチング回路、多端子切換え型双方向性絶縁型スイッチング回路、及び、点火配電回路
JP3423780B2 (ja) 絶縁型スイッチと絶縁型スイッチング回路
JP3756616B2 (ja) スイッチング回路、3端子スイッチング回路、スイッチング回路、3端子スイッチング回路、スイッチング回路、3端子スイッチング回路、スイッチング回路、3端子スイッチング回路およびスイッチング回路
JP3321203B2 (ja) 絶縁型スイッチング回路、シールド機能を持つ絶縁型スイッチング回路および絶縁型スイッチング回路
JP3553666B2 (ja) 電源手段
JP3650229B2 (ja) オン・オフ検出回路、3端子スイッチング手段、3端子スイッチング手段の駆動装置、共振型電力変換装置、点火装置、ブリッジ接続型スイッチング手段、ブリッジ接続型スイッチング手段の駆動装置、ブリッジ接続型共振型電力変換装置、ブリッジ接続型スイッチング手段、ブリッジ接続型スイッチング手段の駆動装置、ブリッジ接続型共振型電力変換装置、連携スイッチング回路、ブリッジ接続型スイッチング手段、ブリッジ接続型スイッチング手段の駆動装置、ブリッジ接続型共振型電力変換装置、双方向性スイッチング手段、双方向性3端子スイッチングング手段、双方向性3端子スイッチングング手段の駆動装置、ac−acコンバータ装置、双方向性ブリッジ接続型スイッチング手段、及び、組合せスイッチング手段
US4636653A (en) High voltage semi-conductor switching apparatus and method
JP4122689B2 (ja) バッファ回路及びそれを用いた半導体電力変換装置
JPH10164826A (ja) 電源手段、容量性負荷の駆動回路、 可制御スイッチング手段の駆動回路、 及び、電源手段
JPH05268037A (ja) 駆動回路、スイッチング回路、3端子スイッチング 回路、1方向絶縁型スイッチング回路、 双方向絶縁型スイッチング回路、 絶縁型3端子スイッチング回路、点火配電回路、 スイッチング回路、及び、3端子スイッチング回路
JP3657676B2 (ja) 切換えスイッチング手段と双方向性切換えスイッチング手段
JP3321218B2 (ja) 駆動回路、1方向性絶縁型スイッチング回路、及び、双方向性絶縁型スイッチング回路
JP3155272B2 (ja) スイッチング回路
JPH1169832A (ja) インバータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees