JP3333643B2 - 1方向性絶縁型スイッチング回路と双方向性絶縁型スイッチング回路 - Google Patents

1方向性絶縁型スイッチング回路と双方向性絶縁型スイッチング回路

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JP3333643B2
JP3333643B2 JP21938994A JP21938994A JP3333643B2 JP 3333643 B2 JP3333643 B2 JP 3333643B2 JP 21938994 A JP21938994 A JP 21938994A JP 21938994 A JP21938994 A JP 21938994A JP 3333643 B2 JP3333643 B2 JP 3333643B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、変圧器、フォト・カプラー、発
光・受光ダイオード対あるいはピエゾ・カプラーなどの
アイソレーション手段を使わずに条件付きながらアイソ
レーション駆動することができ、しかも、順バイアス
(オン駆動)用のコンデンサ、コイル等のエネルギー蓄
積手段を使わないことによってターン・オフを速め、同
時に絶縁性能を向上させた1方向性絶縁型スイッチング
回路と双方向性絶縁型スイッチング回路に関する。な
お、これらの絶縁型スイッチング回路を複数個組み合わ
せると、スイッチ端子の数が3以上の各種の多端子絶縁
型スイッチング回路を構成することができるし、その双
方向性絶縁型スイッチング回路を利用すれば、「所定の
点火コイル(点火用昇圧変圧器)」つまり「その2次側
の点火用放電ギャップ」を選択できる点火配電回路を構
成することができる。
【0002】本発明を各種の絶縁型スイッチング手段の
他に電力変換装置のアーム、アナログ・スイッチ(=ア
ナログ・ゲート)、あるいは、ディジタル・スイッチ
(ディジタル・ゲート)等として使うことができる。も
ちろん、その2端子、3端子あるいは多端子の双方向性
絶縁型スイッチング回路などを2端子、3端子あるいは
多端子の交流スイッチとして使うことも可能である。従
って、本発明を2端子スイッチ、3端子スイッチ、多端
子スイッチの他に電力変換装置、リレー、有線通信・通
話の電子交換機、マルチプレクサ、論理回路などの分野
にも利用できる。その他に本発明の双方向性絶縁型スイ
ッチング回路などを利用すると、回路中の所定のインダ
クタンス又はキャパシタンスを変えたり、抵抗または負
荷を換えたり等することが容易なため、その利用分野は
広い。
【0003】例えば、出力電流制御のため共振周波数を
切り換える共振型電力変換装置、誘導加熱装置、放電灯
点灯装置あるいはオゾナイザー、出力電圧制御のため共
振周波数を切り換える共振型スイッチング電源、複数の
点火コイルのうちから少なくとも1つを選択できる電子
配電機能付き点火装置、有線通信・通話手段同士の切換
えを行う電子交換機などに本発明は大いに役に立つ。特
に、従来の絶縁スイッチはどれもその両出力スイッチ端
子間にシールド機能を持たないから、本発明でシールド
機能を持つものを電子交換機に使用すると、通信、通話
の漏洩防止に役に立つ。これは、伝達情報量の増大に伴
ってその信号周波数がどんどん高くなるとその両出力ス
イッチ端子間の静電容量などを通じた信号の漏洩が無視
できなくなる、からである。
【0004】
【背景技術】 参 考: 実開平3−80691号、 特開平5−226998号、 特開平5−268037号、 特開平5−304453〜4号。 先ず、本発明者の先行技術である1方向性または双方向
性の絶縁型スイッチング回路を図2に示す。この回路に
おいてトランジスタ(IGBT)8が無ければダイオー
ド13の有無に関係無くこの回路は1方向性であり、ト
ランジスタ8とダイオード13が有ればこの回路は双方
向性である。図2の回路が1方向性の場合その作用は次
の通りである。スイッチ2がオンのとき直流電源4がダ
イオード12等を介してトランジスタ7をゲート逆バイ
アス(オフ駆動)し、同時にコンデンサ14を充電する
ので、トランジスタ7はオフである。この時トランジス
タ7がそのコレクタ・エミッタ間に逆方向電圧を印加さ
れて逆導通したりも、ダイオード11が順方向電圧を印
加されて導通したりも、しない限り、つまり、スイッチ
端子st3、st4どちらの電位もその様な非導通条件
を満足する電位にある限り、スイッチ端子st3、st
4それぞれと直流電源4は絶縁状態に有る。
【0005】その後、スイッチ2をターン・オフさせる
と、コンデンサ14がトランジスタ7をゲート順バイア
ス(オン駆動)し、ターン・オンさせる。この時ダイオ
ード12が順方向電圧を印加されてオンとならない限
り、スイッチ端子st3、st4それぞれと直流電源4
は絶縁状態に有る。結局、「『ダイオード12の導通
と、トランジスタ7の逆導通またはダイオード11の導
通が同時に起こらない限り』、つまり、『スイッチ端子
st3、st4どちらの電位もその様な非導通条件を満
足する電位にある限り』という条件付きながら、スイッ
チ2、トランジスタ7の各オン、オフに関係無くスイッ
チ端子st3、st4それぞれと直流電源4が絶縁され
る」という作用がこの1方向性絶縁型スイッチング回路
に有る。図2の回路がトランジスタ8とダイオード13
の有る双方向性絶縁型スイッチング回路の場合も同様で
ある。
【0006】ただし、そのためにはダイオード11、1
2は方向を揃えて接続されていなければならないし、ダ
イオード13が有る場合もダイオード12、13は方向
を揃えて接続されていなければならないが、ダイオード
11、13の方向は互いに逆である。また、「ダイオー
ド11〜13(、6)の各アノード・カソード間静電容
量と各逆方向電流、トランジスタ7、8の各コレクタ・
エミッタ間静電容量と各遮断電流、及び、スイッチ2の
両端子間静電容量とオフ抵抗など」による絶縁インピー
ダンスは存在する。さらに、スイッチ2とトランジスタ
7(、8)の各オン、オフが切り換わるとき、これらが
同時にオンである間、前述した絶縁状態は一時的に崩れ
てしまい、もれ電流がスイッチ端子st3(又はst
4)と直流電源4の間に流れてしまう。
【0007】それから、等価的にダイオード6が有った
り、スイッチ2が逆阻止型でなかったり等する場合で
も、ダイオード12に逆方向電圧が印加されると、ダイ
オード12により電位が低いダイオード6にも当然なが
ら逆方向電圧が印加されて、両ダイオード12、6はオ
フとなるから、前述した条件付き絶縁作用は変わらな
い。そして、トランジスタ7又は8は通常ノーマリィ・
オフ型IGBTであるが、その内蔵MOS・FETをデ
ィプレッション・モード型にすれば、トランジスタ7又
は8はノーマリィ・オン型IGBTになる。
【0008】同様な事が図3〜図24の各絶縁型スイッ
チング回路にも言える。図3の回路は図2の回路におい
てトランジスタ7(、8)の代わりにノーマリィ・オン
のトランジスタ1(、3)を用いた回路である。図4の
回路は更に図3の回路においてコンデンサ14等をトラ
ンジスタ1のソース側に接続する等した回路である。図
3、図4の各回路では絶縁ゲート型ではないスイッチン
グ手段(例:接合型FET、SIT、SIサイリスタ
等)2つ、すなわち、トランジスタ1、3両方有る場
合、両特性が揃っていないと各ゲート順バイアス電流の
ばらつきによって各オン抵抗に違いが生じる結果、方向
によりスイッチのオン抵抗が違ってしまうという欠点が
有る。そこで図5の回路は抵抗15、16とダイオード
17、18等を使ってトランジスタ1、3の各ゲート順
バイアス電流の分配を改善した回路であるが、そのため
に回路構成が複雑になり、部品点数がかなり増えてしま
う。
【0009】図6の回路はコイル19によってトランジ
スタ1(、3)をゲート順バイアスする回路である。こ
の回路でも絶縁ゲート型ではないスイッチング手段2
つ、すなわち、トランジスタ1、3の両方が有る場合、
両特性が揃っていないと、各ゲート順バイアス電流のば
らつきによって各オン抵抗に違いが生じる結果、方向に
よりスイッチのオン抵抗が違ってしまうという欠点が有
る。そこで、図7の回路は定電流ダイオード20、21
とダイオード17、18等を使ってトランジスタ1、3
の各ゲート順バイアス電流の分配を改善した回路である
が、そのために回路構成が複雑になり、部品点数がかな
り増えてしまう。
【0010】図8の回路ではスイッチ2のオン時トラン
ジスタ1(、3)のゲート・ソース間静電容量とコンデ
ンサ14が直流電源4に並列的に接続されるので、その
ゲート逆バイアス電圧は定常的にはコンデンサ14の充
電電圧に影響されず、ほぼその電源電圧の大きさになる
利点が有るが、回路構成が複雑で、部品点数が多い。図
9の回路はゲート順バイアス電圧の異なるスイッチング
手段2つ、すなわち、トランジスタ1、22を用いた双
方向性絶縁型スイッチング回路であるが、そのマッチン
グにツェナー・ダイオード23(抵抗手段でも定電流ダ
イオードでも電圧降下手段でも良い。)が必要であり、
そのために部品点数が増えてしまう。
【0011】図10〜図20の各回路は、図2又は図3
の回路においてゲート逆バイアスのとき抵抗9による電
力消費を小さくしたり、あるいは、ゲート順バイアスの
ときコンデンサ14によるゲート順バイアス電流を大き
くしたりするために電流制限手段として抵抗9の代わり
にスイッチング手段など(図10の回路で言えばトラン
ジスタ24等の部分)を用いた回路である。そのため
に、これら電流制限手段は普通の抵抗と違ってスイッチ
2又はトランジスタ31、34又は85がオンの時より
オフの時の方がその電流制限機能が小さくなる。なお、
図2〜図19の各回路においてその構成要素となる各可
制御なスイッチング手段をそれと相補関係にある可制御
なスイッチング手段で1つずつ置き換え、(例えばNP
N型トランジスタをPNP型トランジスタで置き換
え、)直流電源やダイオードなど方向性の有る各回路構
成手段の向きを逆にした「電圧極性に関して元の回路に
対し対称関係にある回路」ももちろん可能である。
【0012】図20の回路は図19の回路において「コ
ンデンサ14と抵抗10の並列回路の接続」をトランジ
スタ38のゲート側からソース側へ変更した回路であ
る。つまり、その制御電極(例:ゲート、ベース。)側
から「これと駆動信号入力用に対を成す主電極(例:ソ
ース、エミッタ、カソード、アノード・ゲートに対する
アノード。)」側への接続変更である。同様に、図9〜
図18の各回路およびその対称関係にある回路において
も「コンデンサ14と抵抗10の並列回路の接続」をそ
の制御電極側から主電極側へ変更した回路が可能であ
る。これらの回路は元の図9〜図18等の各回路から派
生した派生回路と言える。
【0013】図21の回路は、図2の1方向性絶縁型ス
イッチング回路においてダイオード11と「後から追加
した3つのダイオード」でブリッジ接続型整流回路を形
成し、その両整流出力端子間にトランジスタ7を接続し
た双方向性絶縁型スイッチング回路である。同様に図
3、図4、図6、図8、図10〜図20の各1方向性絶
縁型スイッチング回路等においてダイオードを3つ追加
してブリッジ接続型整流回路を形成し、その両整流出力
端子間にトランジスタ1、7、22又は38を接続した
双方向性絶縁型スイッチング回路もまた可能である。こ
れら回路も元の回路から派生した派生回路と言うことが
できる。図22、図23の各回路も有る。
【0014】尚、図23の回路は図22の回路において
「コンデンサ14と抵抗10の並列回路の接続」をトラ
ンジスタ41のゲート側からソース側へ変更した回路で
ある。つまり、その制御電極側から「これと駆動信号入
力用に対を成す主電極」側への接続変更である。同様
に、前述の派生したブリッジ接続型整流回路を持つ各双
方向性絶縁型スイッチング回路でも「コンデンサ14と
抵抗10の並列回路の接続」をその制御電極側から主電
極側へ変更した回路(派生回路)が可能である。
【0015】図24の回路は図2の1方向性絶縁型スイ
ッチング回路2つをスイッチ端子のところで逆並列接続
した双方向性絶縁型スイッチング回路で、直流電源4と
スイッチ2は共通化されているが、しなくても構わな
い。同様に、図2〜図4、図6、図8、図10〜図20
の1方向性絶縁型スイッチング回路などのいずれか2
つ、異なる回路2つでも同じ回路2つでも構わないが、
をスイッチ端子のところで逆並列接続した双方向性絶縁
型スイッチング回路(派生回路)も可能である。
【0016】尚、「図2〜図24の各回路」、「その対
称関係にある回路」あるいは「その各派生回路」におい
てトランジスタ1、3、7、8、22、28、37、3
8又は41等の代わりにスイッチング手段としてそれぞ
れと同じ順逆バイアス電圧特性を持ち、自己ターン・オ
フ機能(=自己消弧機能)を持つスイッチング手段なら
何でも使うことができるし、スイッチ2又はトランジス
タ31、34、又は85の代わりにスイッチング手段と
してオン、オフさせることができるスイッチング手段な
ら機械的なスイッチでも半導体スイッチでも何でも使う
ことができる。また、「図10〜図20、図22、図2
3の各回路」、「その対称関係にある回路」あるいは
「その各派生回路」においてトランジスタ24、27、
29、32、35、36、39又は40等の代わりにス
イッチング手段としてそれぞれと同じ順逆バイアス電圧
特性を持ち、自己ターン・オフ機能を持つスイッチング
手段なら何でも使うことができる。但し、必要とする逆
バイアス電圧の大きさに応じて接続する電圧降下手段に
電圧降下の大きいものを使う必要が有る。
【0017】さらに、図10〜図20、図22、図23
の各回路またはその各派生回路においてベース逆バイア
ス用もしくはゲート逆バイアス用の電圧降下手段として
「ダイオード25又は30」又は「ツェナー・ダイオー
ド33」の他に抵抗、「抵抗とダイオードの直列回路ま
たは並列回路」、「ツェナー・ダイオード2つを逆向き
に直列接続したもの」、「その駆動信号入力用に対を成
さない制御電極と主電極(例:コレクタ電極とベース電
極、ドレイン電極とゲート電極、アノード電極とカソー
ド側ゲート電極。)を接続したスイッチング手段」、抵
抗手段、定電圧手段、そして、これらを組み合わせたも
の、等が有る。
【0018】それから、図10〜図20、図22、図2
3の各回路またはその各派生回路においてオン制御手段
として抵抗26の他に定電流ダイオード、定電流手段、
そのゲートとドレインを接続したMOS・FET、抵抗
手段、電流制限手段が有る。そして、図2〜図24の各
回路あるいはその各派生回路において、各可制御スイッ
チング手段をこれと相補関係にある可制御スイッチング
手段で置き換え、直流電源やダイオードなど方向性の有
る各回路構成手段の向きを逆にした、電圧極性に関して
元の回路に対し対称関係にある回路もまた当然ながら可
能である。
【0019】
【第1の問題点】しかしながら、図2〜図24の各種の
絶縁型スイッチング回路などでは『構成が複雑で、部品
点数が多い』という第1の問題点が有る。
【0020】
【第2の問題点】IC化する際コンデンサ、コイル等の
エネルギー蓄積手段を組み込む必要が有るので、『IC
製造工程が複雑になり、集積度が低く、高コストで、I
C化するのに都合が悪く、不便である』という第2の問
題点が有る。特に、そのエネルギー蓄積量を多くして順
バイアス(オン駆動)できる期間を長くする場合や、コ
イルを使う場合、その大きさが大きくなるから構成上、
スペース上かなり困難になる。
【0021】
【第3の問題点】図2〜図5の各回路などの様にエネル
ギー蓄積手段に順バイアス用コンデンサ(コンデンサ1
4)を使い、その順バイアス用コンデンサを介して『そ
の構成要素であるノーマリィ・オン型スイッチング手段
(例:トランジスタ1、3、7、8、22、28、3
7、38、41等)を逆バイアス(オフ駆動)する場
合、直流電源の電圧はその順バイアス用コンデンサの充
電電圧分だけ余計に大きくする必要が有る』という第3
の問題点が有る。つまり、その電源電圧の大きさはその
逆バイアス電圧(オフ駆動電圧)の大きさとその充電電
圧の大きさの和以上である必要が有る。しかも、その充
電電圧の大きさはその可制御スイッチの順バイアスを速
やかに行うためにはその順バイアス電圧(オン駆動電
圧)の大きさ以上である必要が有る。これは、両方が同
じ位の大きさだとその順バイアス電圧の立上りが鈍くな
り、その所定の順バイアス電圧に達するのに時間が掛か
る、からである。あるいは、その様に逆バイアスする場
合、その電源電圧がそのままであれば、その順バイアス
用のコンデンサ(コンデンサ14)の充電電圧分だけ逆
バイアス電圧が小さくなるので、スイッチ2あるいはト
ランジスタ31、34又は85がターン・オンしたと
き、『そのノーマリィ・オン型スイッチング手段のター
ン・オフが遅くなり、もれ電流が流れている時間が長引
いて、絶縁性能が低下してしまう』という第3の問題点
が有る。
【0022】
【第4の問題点】ノーマリィ・オン型スイッチング手段
を順バイアスしてオン駆動すると、ゼロ・バイアスでオ
ン駆動する場合に比べてオン抵抗が小さくなるという利
点が有る。しかし、その反面『そのスイッチング手段を
ターン・オフさせるのに順バイアスからゼロ・バイアス
に戻す時間分だけ余計な時間が掛かるので、そのターン
・オフ時に絶縁状態が一時的に崩れている時間が長引い
て、絶縁性能が低下してしまう』という第4の問題点が
有る。つまり、オン駆動のためにノーマリィ・オン型ス
イッチング手段を順バイアスすること自体が、絶縁性能
の低下に結び付いてしまうのである。
【0023】
【第5の問題点】『そのエネルギー蓄積手段、もしく
は、そのエネルギーが出入りするために必要な電流経路
構成手段が、その絶縁型スイッチング回路などのターン
・オフを遅らせる様に作用してしまい、同時に絶縁状態
が一時的に崩れている時間を長引かせて、絶縁性能を低
下させてしまう』という第5の問題点が有る。どういう
事かと簡単に言うと、例えば「図3、図4の各回路にお
いては抵抗9」が、「図6の回路においてはコイル1
9」が、そして、「図8の回路においてはコンデンサ1
4」が、スイッチ2をターン・オンさせてトランジスタ
1(、3)をターン・オフさせるとき、「過渡的にトラ
ンジスタ1(、3)のゲート逆バイアス電流となるもれ
電流などの一部」をゲート逆バイアス電流とならない様
にバイパスして、そのターン・オフを遅らせる様に作用
してしまう結果、その絶縁性能を低下させてしまうので
ある。
【0024】第5の問題点について詳しく述べる。図3
の回路においてスイッチ2をターン・オンさせると、前
述した絶縁機能を果たすための条件によってスイッチ端
子st5、st6の各電位は直流電源4のプラス端子電
位より高く設定されているからトランジスタ1(、3)
がターン・オフするまでダイオード12はオフのままで
あるか、あるいは、ダイオード12が同時にターン・オ
ンしてダイオード12等がトランジスタ1のソース電位
をほぼ直流電源4のプラス端子電位ぐらいにクランプす
る。どちらにしても、もれ電流(あるいは短絡電流)
が、スイッチ端子st5(又はst6)からトランジス
タ1(又は3)、そのゲート・ソース間静電容量と抵抗
5の並列回路およびコンデンサ14等を通って、あるい
は、スイッチ端子st5(又はst6)からトランジス
タ1(又は3)及び抵抗9を通って、スイッチ2の方へ
過渡的に流れてしまう。すなわち、スイッチ2のターン
・オン時にスイッチ端子st5又はst6と直流電源4
の間の絶縁状態が一時的に崩れてしまうのである。
【0025】その際、「そのもれ電流のうち」又は「そ
のもれ電流と直流電源4からの電流の両方のうち」抵抗
5側を流れる電流だけがトランジスタ1(、3)をゲー
ト逆バイアスし、ターン・オフさせる。一方、抵抗9を
流れる電流はその様なゲート逆バイアス作用を全くせ
ず、トランジスタ1(、3)のターン・オフに寄与しな
い。これは、抵抗9の電圧がトランジスタ1(、3)を
ゲート逆バイアスするのをコンデンサ14の電圧が妨げ
ているからである。そのターン・オフに寄与しないどこ
ろか、抵抗9は抵抗5側へ流れて欲しい電流の一部をバ
イパスしてしまう。しかも、抵抗9の電流は抵抗99や
スイッチ2のオン抵抗での電圧降下を増大させて抵抗5
側での電圧降下を減少させてしまう。だから、もし抵抗
9の電流が増えて抵抗5側の電流が減れば、トランジス
タ1(、3)のターン・オフが遅れることになるし、反
対にその全電流が抵抗5側を流れれば、トランジスタ1
(、3)のターン・オフが速まることになるから、抵抗
9(コンデンサ14の放電の電流経路構成手段)の存在
がそのターン・オフ遅れの原因になることが分かる。
【0026】さらに、そのターン・オフ遅れはスイッチ
端子st5又はst6と直流電源4の間の絶縁状態が一
時的に崩れている時間を長引かせるので、絶縁性能の低
下に繋がる。これらの事は図2の回路でトランジスタ7
又は8に前述したノーマリィ・オン型IGBTを使った
場合や図9の回路でも同じであるし、図14の回路の様
に電流経路構成手段として抵抗9の代わりに「トランジ
スタ24、29、ダイオード25、30及び抵抗26で
形成される電流経路構成手段」を使う場合も同じであ
る。なぜなら、トランジスタ31がターン・オンしても
トランジスタ24又は29は直ぐにターン・オフしない
ので、トランジスタ24又は29がもれ電流の一部をバ
イパスしてしまう、からである。
【0027】また、図4の回路においてもスイッチ2を
ターン・オンさせたとき、スイッチ端子st7、st8
の各電位は前述と同様に高く設定されているからトラン
ジスタ1(、3)がターン・オフするまでダイオード1
2がオフのままだと、コンデンサ14は、トランジスタ
1(、3)をゲート順バイアスし続け、スイッチ端子s
t7(又はst8)からのもれ電流がトランジスタ
1(、3)をゲート逆バイアスするのを妨げ、そのター
ン・オフを遅らせてしまい、その絶縁性能を低下させて
しまう。別の見方をすれば、コンデンサ14の充電電圧
の向きがそのもれ電流の向きと同じで、抵抗5等と抵抗
9等は並列的に接続されているから、そのもれ電流は
「そのゲート・ソース間静電容量と抵抗5の並列回路」
よりも「コンデンサ14等と抵抗9の直列回路」の方へ
多く流れ、そのもれ電流によるトランジスタ1(、3)
のゲート逆バイアス作用は弱くなり、そのターン・オフ
は遅れ、その絶縁性能が低下する。
【0028】あるいは、図4の回路においてスイッチ2
のターン・オンと同時にダイオード12がターン・オン
すれば、直流電源4がコンデンサ14を充電するので、
コンデンサ14によるゲート順バイアス作用は無くな
る。しかし、直流電源4からの電流は抵抗9の方へ分流
し、その分直流電源4から抵抗5側へ流れる電流が減る
上に、抵抗9の電流が抵抗99やスイッチ2のオン抵抗
での電圧降下を増大させて抵抗5側での電圧降下を減少
させるので、直流電源4によるトランジスタ1(、3)
のゲート逆バイアス作用は弱くなり、やはりそのターン
・オフは遅れてしまう。この事は図5、図20、図23
等の各回路においても同様である。
【0029】さらに、図6の回路においてもスイッチ2
をターン・オンさせたとき、スイッチ端子st9、st
10の各電位は絶縁条件により直流電源4のプラス端子
電位より高く設定されているからトランジスタ1(、
3)がターン・オフするまでダイオード12がオフのま
まだと、コイル19はトランジスタ1(、3)をゲート
順バイアスし続けてスイッチ端子st9(又はst1
0)からのもれ電流がトランジスタ1(、3)をゲート
逆バイアスするのを妨げるので、コイル19はそのター
ン・オフを遅らせ、その絶縁性能を低下させてしまう。
別の見方をすれば、コイル19の電流方向がそのもれ電
流の向きと同じで、抵抗5等と抵抗9等は並列的に接続
されているから、そのもれ電流は「そのゲート・ソース
間静電容量と抵抗5の並列回路」よりも「コイル19と
抵抗9の直列回路」の方へ流れ、その分そのもれ電流に
よるトランジスタ1(、3)のゲート逆バイアス作用は
弱くなり、そのターン・オフは遅れてしまい、その絶縁
性能は低下してしまう。
【0030】あるいは、図6の回路においてスイッチ2
のターン・オンと同時にダイオード12がターン・オン
すれば、直流電源4がコイル19を励磁するので、コイ
ル19によるゲート順バイアス作用は無くなる。しか
し、直流電源4からの電流は抵抗9の方へ分流し、その
分直流電源4から抵抗5側へ流れる電流が減る上に、コ
イル19の励磁電流が抵抗99やスイッチ2のオン抵抗
での電圧降下を増大させて抵抗5側での電圧降下を減少
させるので、直流電源4によるトランジスタ1(、3)
のゲート逆バイアス作用は弱くなる。従って、やはりそ
のターン・オフは遅れてしまい、その絶縁性能は低下し
てしまう。この事は図7の回路においても同様である。
【0031】それから、図8の回路の様にスイッチ2が
オンの時トランジスタ1(、3)のゲート・ソース間静
電容量とコンデンサ14が並列的に接続される回路の場
合、図6の回路でスイッチ2がオンの時そのゲート・ソ
ース間静電容量とコイル19が並列的に接続される場合
と同様以上の事が言える。スイッチ2をターン・オンさ
せた直後、コンデンサ14が「そのゲート・ソース間静
電容量の充電に過渡的に影響を与える遅延素子」として
働くため、トランジスタ1(、3)のターン・オフは遅
れてしまい、その絶縁性能が低下してしまう。
【0032】
【発明の目的】そこで、本発明は『前述した5つの問題
点(段落番号0019〜0023)を解決することがで
きる』条件付きながら絶縁機能を持つ1方向性絶縁型ス
イッチング回路を提供することを目的としている。ま
た、この1方向性絶縁型スイッチング回路を応用した双
方向性絶縁型スイッチング回路を提供することも目的と
している。尚、これらの絶縁型スイッチング回路を応用
すると各種の絶縁型スイッチング回路と点火配電回路を
構成することができる。
【0033】
【発明の開示】即ち、本発明は請求項1に記載した通り
の1方向性絶縁型スイッチング回路である。その第1の
スイッチング手段にノーマリィ・オン型を使うが、その
順バイアス用のエネルギー蓄積手段を使わず、そして、
その第1のスイッチング手段のオフ駆動時その逆バイア
ス用電源手段が「直接」つまり「直列的にも並列的にも
上記エネルギー蓄積手段無しで」その制御端子ct1・
主端子mt1a間を逆バイアスする一方、その第1のス
イッチング手段のオン駆動時その第1の放電手段がその
制御端子ct1・主端子mt1a間の電荷を放電してそ
の制御端子ct1・主端子mt1a間をゼロ・バイアス
又はほぼゼロ・バイアスしている。
【0034】このことによって、その第2のスイッチン
グ手段がオンときその逆バイアス用電源手段(例:直流
電源など。)がその第2の非可制御スイッチング手段を
介してその制御端子ct1・主端子mt1a間を逆バイ
アスし、その第1のスイッチング手段をターン・オフさ
せる。このとき、「その第1の非可制御スイッチング手
段が順方向電圧を印加されて導通したりも、その第1の
スイッチング手段が逆方向電圧を印加されて逆導通した
りもしない限り」つまり「その両スイッチ端子となるそ
の第1のスイッチング手段およびその第1の非可制御ス
イッチング手段の各開放端の電位がその様な非導通条件
を満足する電位である限り」、その各スイッチ端子とそ
の逆バイアス用電源手段は絶縁状態に有る。
【0035】一方、その第2のスイッチング手段がオフ
のとき、その第1の放電手段がその制御端子ct1・主
端子mt1a間の逆バイアス電圧を低下させたり、ある
いは、ゼロにしたりして、ノーマリィ・オンのその第1
のスイッチング手段をターン・オンさせる。このとき
「その第2の非可制御スイッチング手段が順方向電圧を
印加されて導通とならない限り」、上述した各スイッチ
端子とその逆バイアス用電源手段は絶縁状態に有る。結
局『その第2の非可制御スイッチング手段の導通と、そ
の第1のスイッチング手段の逆導通もしくはその第1の
非可制御スイッチング手段の導通が同時に起こらない限
り』つまり『上述したスイッチ端子どちらの電位もその
様な非導通条件を満足する電位にある限り』という条件
付きでその第1、第2のスイッチング手段の各オン、オ
フに関係無く上述した各スイッチ端子とその逆バイアス
用電源手段は絶縁される。
【0036】但し、「その第1、第2のスイッチング手
段、その第1、第2の非可制御スイッチング手段それぞ
れの両主端子間静電容量、遮断時のもれ電流あるいは逆
方向のもれ電流などによる絶縁インピーダンス」は存在
する。また、本発明の回路を使用する回路において前述
した絶縁条件を一時的に外して、本発明の回路を一時的
に非絶縁で使う使い方をしても一向に構わないさらに、
その逆バイアス用電源手段として直流電源、「交流電圧
を整流、平滑した電源」などが有る。要するに、そのオ
フ駆動時その第1のスイッチング手段をオフに保つのに
必要な逆バイアス電圧を供給できるものなら何でも構わ
ない。
【0037】
【発明の効果】本発明はその第1のスイッチング手段の
オン駆動にエネルギー蓄積手段などを使用していないの
で、本発明は前述した5つの問題点(段落番号0019
〜0023)を解決することができる。従って、以下5
つの効果が本発明に有る。 a)構成が簡単になり、部品点数が少なくなる。 b)IC製造工程が簡単になり、集積度が高く、低コス
トで、IC化するのに都合が良く、便利になる。 c)その逆バイアス用電源手段の電圧は、その第1のス
イッチング手段に逆バイアス電圧を供給できる大きさで
有れば良く、従来の様なコンデンサの充電電圧分を余計
に必要としない。あるいは、その電源電圧が同じなら、
それがそのまま逆バイアス電圧に利用されるので、その
第1のスイッチング手段のターン・オフが速くなる。さ
らに、そのターン・オフ時に一時的にその第1、第2の
スイッチング手段が同時オンとなって絶縁状態が崩れて
いる時間が短くなるので、絶縁性能が向上する。
【0038】d)ノーマリィ・オン型スイッチング手段
の場合、そのオン駆動時に順バイアスしていないこと自
体がそのターン・オフを速くさせる要因になるので、そ
の第1のスイッチング手段のターン・オフが速くなる。
その上、そのターン・オフ時に一時的にその第1、第2
のスイッチング手段が同時オンとなって絶縁状態が崩れ
ている時間が短くなるので、絶縁性能が向上する。なぜ
なら、接合型FET、SIT、SIサイリスタ等の場合
ゲート順バイアス時の蓄積電荷によってターン・オフが
遅れるし、MOS・FET、IGBT等の場合ゲート電
圧が順バイアス電圧から電圧ゼロまで小さくなる時間分
だけ余計に時間が掛かり、ターン・オフが遅れる、から
である。
【0039】e)過渡的にその制御端子ct1・主端子
mt1a間の逆バイアス電流となってその制御端子ct
1・主端子mt1a間静電容量を逆バイアス方向に充電
する筈の電流の一部を、そうできない様にバイパスして
ターン・オフを遅らせる様に作用する「エネルギー蓄積
手段」又は「そのエネルギーが出入りするために必要だ
が同様にターン・オフ遅延作用をする電流経路構成手
段」が無いので、その第1のスイッチング手段のターン
・オフが速くなる。加えて、その第1のスイッチング手
段のターン・オフ時に一時的にその第1、第2のスイッ
チング手段が同時にオンとなって絶縁状態が崩れている
時間が短くなる結果、絶縁性能が向上する。これら5つ
の効果は勿論「本発明の1方向性絶縁型スイッチング回
路を応用した双方向性絶縁型スイッチング回路」及び
「これらの絶縁型スイッチング回路を使って構成された
各種の絶縁型スイッチング回路と点火配電回路」にも有
る。
【0040】
【追加される効果1】順バイアス用の駆動エネルギーが
要らないので、エネルギーの節約となる。
【0041】
【追加される効果2】オン期間が無制限という追加効
果。本発明はノーマリィ・オンのスイッチング手段をそ
の第1のスイッチング手段などに使っているので、その
第2のスイッチング手段がオフである限り、そのオン期
間はノーマリィ・オフ型IGBTを使った図2の回路な
どと違い無制限である。
【0042】
【追加される効果3】オン抵抗が一定という追加効果。
図3〜図8の各回路やノーマリィ・オン型IGBTを使
った図2の回路などの場合、オン駆動時コンデンサ1
4、コイル19又はエネルギー蓄積手段が順バイアスの
ためその蓄積エネルギーを放出するのに伴い、その順バ
イアス電圧または順バイアス電流が小さくなり、各ノー
マリィ・オン型スイッチング手段のオン抵抗などが変化
してしまう。
【0043】
【追加される効果4】「請求項4記載の双方向性絶縁型
スイッチング回路」又は「これを使った各種の絶縁型ス
イッチング回路などのその回路部分」を除くと、本発明
にはシールド効果が有る。その逆バイアス用電源手段の
電源端子を一定電位に固定すれば、例えばアースすれ
ば、本発明の1方向性絶縁型スイッチング回路などがオ
フの時、その両スイッチ端子の間に有るその制御端子c
t1とその主端子mt1aはその第2のスイッチング手
段などによって一定電位に固定される。その結果、その
両スイッチ端子間がオフの時、その両スイッチ端子間の
絶縁インピーダンスが無視できない場合でもその両スイ
ッチ端子間を直接電流が流れることは無い。
【0044】このシールド効果は有線通信または有線通
話同士の切換え等を行う電子交換機などでは通信または
通話の漏洩防止という効果に結び付く。特に、情報量の
増大に伴い、通信または通話の信号周波数が増加する
と、例えば、従来の発光・受光ダイオード対とMOS・
FETを組み合わせた絶縁スイッチ等の場合、そのドレ
イン・ソース間静電容量やドレイン・ゲート間静電容量
などを通じてその信号が他の回線などに漏洩する量も増
大してしまう。従って、この場合の本発明固有のこの独
特な効果は本発明の大きな利点となる。
【0045】請求項2記載の双方向性絶縁型スイッチン
グ回路は、請求項1記載の1方向性絶縁型スイッチング
回路のスイッチ部にその第3のスイッチング手段とその
第3の非可制御スイッチング手段を追加接続して双方向
性化し、そして、その駆動制御部に「その第3のスイッ
チング手段をオン・オフ駆動するためその第2の閉回
路、その第2の電流制限手段およびその第2の放電手
段」を設けたスイッチング回路である。但し、制御端子
ct1と制御端子ct3を直接接続し、「その第1、第
2の電流制限手段を1つの電流制限手段に、その第1、
第2の閉回路を1つの閉回路に、その第1、第2の放電
手段を1つの放電手段に」それぞれまとめて共通化する
こともできる。(後述の図1、図25〜図35、図6
8、図71、図72、図75の各実施例)
【0046】
【追加される効果5】本発明が請求項2記載の双方向性
絶縁型スイッチング回路に対応する場合、その2方向可
制御スイッチング手段部を構成するその第1、第3のス
イッチング手段どちらも非絶縁ゲート型などであって
も、各オン駆動はゼロ・バイアスだから『順バイアス電
流の分配のために気を遣う必要が無い』という効果が有
る。従来の図3、図4、図6、図8の各双方向性絶縁型
スイッチング回路と違ってオン駆動の定常時にその制御
端子ct1・主端子mt1a間にもその制御端子ct3
・主端子mt3a間にも順バイアス電流を流さないの
で、順バイアス電流の分配のために気を遣う必要が無
く、その第1、第3のスイッチング手段に特性の揃った
ものを使ったり、図5、図7の各回路の様に構成したり
せずに済む。例えば、オン抵抗が同じならその第1、第
3のスイッチング手段は接合型FETとノーマリィ・オ
ン型SITという具合に異種類でも構わない。
【0047】
【追加される効果6】本発明が請求項2記載の双方向性
絶縁型スイッチング回路に対応する場合、『その2方向
可制御スイッチング手段部が非絶縁ゲート型と絶縁ゲー
ト型スイッチング手段2つ等(例:接合型FETとMO
S・FET)で構成されていたとしても、各オン駆動は
ゼロ・バイアスだから順バイアス電圧の印加のために気
を遣う必要が無い』という効果が有る。従来の図9の双
方向性絶縁型スイッチング回路と違って2方向可制御ス
イッチング手段を構成する第1、第3のスイッチング手
段がたとえ異種類であっても、その制御端子ct1・主
端子mt1a間にもその制御端子ct3・主端子mt3
a間にも順バイアス電圧を印加することは無く、せいぜ
いゼロ・バイアス電圧なので、順バイアス電圧印加のた
めに気を遣う必要は無く、各順バイアス電圧をマッチン
グさせるために図9回路中のツェナー・ダイオード23
等の様にツェナー・ダイオードや抵抗などを接続せずに
済む。 (後述する図25の実施例)
【0048】請求項3記載の双方向性絶縁型スイッチン
グ回路は、請求項2記載の双方向性絶縁型スイッチング
回路の駆動制御部において「その第1、第2の電流制限
手段を1つの電流制限手段に、その第1、第2の閉回路
を1つの閉回路に、及び、その第1、第2の放電手段を
1つの放電手段に」それぞれまとめて共通化し、そし
て、そのスイッチ部において「その第1、第3のスイッ
チング手段とその第1、第3の非可制御スイッチング手
段の接続体が形成する2方向可制御スイッチング手段」
を4端子のその第4のスイッチング手段で置き換えたス
イッチング回路である。
(後述する図36〜図46の各実施例)
【0049】
【追加される効果8】従って、本発明が請求項3記載の
双方向性絶縁型スイッチング回路に対応する場合、その
構成要素となる2方向可制御スイッチング手段を半導体
スイッチ1つで構成できるので、『さらに構成が簡単に
なり、部品点数が少なくなる』という効果が有る。その
第4のスイッチング手段としては例えば「ゲート、バッ
ク・ゲート、ドレイン及びソースを持つ、ノーマリィ・
オンのMOS・FETや絶縁ゲート型FET」が有る。
【0050】尚、請求項4記載の双方向性絶縁型スイッ
チング回路は、請求項1記載の1方向性絶縁型スイッチ
ング回路のスイッチ部で「その第1、第4〜第6の非可
制御スイッチング手段4つでブリッジ接続型整流回路を
形成し、その両整流出力端子間にその第1のスイッチン
グ手段を接続して双方向性化したスイッチング回路であ
る。 (後述する図47〜図5
7、図69の各実施例)また、請求項5記載の双方向性
絶縁型スイッチング回路は、請求項1記載の1方向性絶
縁型スイッチング回路2つ(同じ回路2つでも違う回路
2つでも構わないが、)をそのスイッチ端子のところで
逆並列接続して双方向性化したスイッチング回路であ
る。 (後述する図58〜図60の
各実施例)
【0051】
【発明を実施するための最良の形態】本発明をより詳細
に説明するために以下添付図面に従ってこれを説明す
る。図1の実施例においてトランジスタ3とダイオード
13が無ければ、図1の実施例は請求項1記載の1方向
性絶縁型スイッチング回路に対応し、トランジスタ1と
ダイオード11の直列回路が可制御な1方向性スイッチ
ング手段を構成する。また、図1の実施例においてダイ
オード13が有れば、トランジスタ1とダイオード13
の並列回路は1方向可制御2方向性スイッチング手段を
構成する。さらに、図1の実施例においてトランジスタ
3とダイオード13が有れば、図1の実施例は請求項2
記載の双方向性絶縁型スイッチング回路に対応し、トラ
ンジスタ1、3とダイオード11、13は2方向可制御
スイッチング手段を構成する。尚、トランジスタ1、3
はノーマリィ・オンの接合型FETである。
【0052】図1の実施例の各構成要素は次の通り請求
項1記載の1方向性絶縁型スイッチング回路の各構成手
段に相当する。 a)トランジスタ1がその第1のスイッチング手段に。 b)トランジスタ1のゲート端子とソース端子がその制
御端子ct1と主端子mt1aに。 c)ダイオード11がその第1の非可制御スイッチング
手段に。 d)トランジスタ1とダイオード11の直列回路がその
(可制御な)1方向性スイッチング手段に。 e)スイッチ2がその第2のスイッチング手段に。 f)ダイオード12がその第2の非可制御スイッチング
手段に。 g)直流電源4がその逆バイアス用電源手段に。 h)「直流電源4、(抵抗99、)ダイオード12、ト
ランジスタ1のゲート端子・ソース端子間部分およびス
イッチ2が形成する閉回路」がその第1の閉回路に。但
し、ダイオード12はトランジスタ1のゲート側ではな
くダイオード11側(つまり、そのソース側)に来てお
り、しかも、ダイオード11、12の両方向は揃ってい
る。 i)抵抗99がその第1の電流制限手段に。 j)抵抗5がその第1の放電手段に。 k)スイッチ端子st1、st2がその各スイッチ端子
に。
【0053】また、図1の実施例の各構成要素は次の通
り請求項2記載の双方向性絶縁型スイッチング回路の各
構成手段に相当し、その第1、第3の「電流制限手段、
閉回路、放電手段」それぞれは1つずつにまとめて共通
化されている。 l)トランジスタ3がその第3のスイッチング手段に。 m)トランジスタ3のゲート端子とソース端子がその制
御端子ct3と主端子mt3aに。 n)ダイオード13がその第3の非可制御スイッチング
手段に。 o)トランジスタ1、3とダイオード11、13の接続
体がその2方向可制御スイッチング手段に。 p)「直流電源4、(抵抗99、)ダイオード12、ト
ランジスタ3のゲート端子・ソース端子間部分およびス
イッチ2が形成する閉回路」がその第2の閉回路に。 q)抵抗99がその第2の電流制限手段に。 r)抵抗5がその第2の放電手段に。尚、ダイオード1
1、13は互いに向きが逆でも、ダイオード11、12
の向きは同じであり、ダイオード12、13の向きも同
じである。
【0054】図1の実施例が1方向性絶縁型スイッチン
グ回路の場合その作用は次の通りである。スイッチ2が
オンとき、直流電源4がダイオード12等を介してトラ
ンジスタ1をゲート逆バイアスするので、トランジスタ
1はオフである。この時、「トランジスタ1がドレイン
・ソース間に逆方向電圧を印加されて逆導通したりも、
ダイオード11が順方向電圧を印加されて導通したり
も、しない限り」つまり「スイッチ端子st1、st2
どちらの電位もその様な非導通条件を満足する電位にあ
る限り」、スイッチ端子st1、st2それぞれと直流
電源4は絶縁状態に有る。一方、スイッチ2がオフのと
き、抵抗5がトランジスタ1のゲート・ソース間静電容
量を放電させ、そのゲート・バイアス電圧をゼロにする
ので、ノーマリィ・オンのトランジスタ1がオンとな
る。この時、ダイオード12が順方向電圧を印加されて
オンとならない限り、スイッチ端子st1、st2それ
ぞれと直流電源4は絶縁状態に有る。
【0055】結局『ダイオード12の導通と、トランジ
スタ1の逆導通またはダイオード11の導通が同時に起
こらない限り』つまり『スイッチ端子st1、st2ど
ちらの電位もその様な非導通条件を満足する電位にある
限り』という条件付きながら、スイッチ2、トランジス
タ1の各オン、オフに関係無くスイッチ端子st1、s
t2それぞれと直流電源4が絶縁される。但し、「ダイ
オード11、12、13、6の各アノード・カソード間
静電容量と各逆方向もれ電流、トランジスタ1、3の各
ドレイン・ソース間静電容量と各オフ抵抗、あるいは、
スイッチ2の両端子間静電容量とオフ抵抗による絶縁イ
ンピーダンス」は存在する。けれども、後述する様に両
スイッチ端子st1、st2間がオフ状態のとき両スイ
ッチ端子st1、st2間をシールドするシールド効果
が有るので、信号の漏洩に関しては大丈夫である。
【0056】尚、等価的にダイオード6が有ったり、ス
イッチ2が逆阻止型でなかったり等する場合でも、ダイ
オード12に逆方向電圧が印加されると、ダイオード1
2により電位が低いダイオード6にも自動的に逆方向電
圧が印加されるので、両ダイオード12、6はオフとな
り、前述した絶縁作用は変わらない。また、図1の絶縁
型スイッチング回路において、ダイオード13が有る1
方向性絶縁型スイッチング回路の場合でも、トランジス
タ3とダイオード13両方有る双方向性絶縁型スイッチ
ング回路の場合でも、各絶縁作用は同様である。さら
に、本発明の回路を使用する回路の動作中に前述した絶
縁条件を一時的に外して、本発明の回路を一時的に非絶
縁で使う使い方をしても一向に構わない。
【0057】それから、請求項1記載中の第1のスイッ
チング手段または請求項2記載中の第3のスイッチング
手段として、トランジスタ1又は3の代わりにその駆動
電圧極性が同じでノーマリィ・オンの可制御なスイッチ
ング手段なら何でも使うことができる。従って、その様
に各スイッチング手段の置換えによって図1の実施例か
ら新しい実施例(派生実施例)がいくつも派生する。ち
なみに、ノーマリィ・オンの可制御なスイッチング手段
としては例えば接合型FET、ディプレッション・モー
ドのMOS・FETと絶縁ゲート型FET、ノーマリィ
・オンのSITとSIサイリスタ、「その内蔵MOS・
FETをノーマリィ・オン型としたIGBT」、「ノー
マリィ・オンのスイッチング手段を前段にしてノーマリ
ィ・オフのスイッチング手段とカスケード接続したスイ
ッチング手段」等が有る。
【0058】そして、図1の実施例と前述の派生実施例
において前述した第2のスイッチング手段としてスイッ
チ2の代わりにオン、オフできるスイッチング手段なら
機械的なスイッチでも半導体スイッチでも何でも使うこ
とができる。従って、その様なスイッチング手段の置換
えによって図1の実施例とその派生実施例からさらに新
しい実施例(別の派生実施例)が派生する。ところで、
図1の実施例または各派生実施例においてその構成要素
となる可制御スイッチング手段(例:トランジスタ、サ
イリスタ。)をその相補関係にある可制御スイッチング
手段で置き換え、方向性のある各回路構成手段(例:直
流電源、ダイオード、ツェナー・ダイオード等。)の向
きを逆にした「電圧極性に関して元の実施例に対し対称
関係にある実施例」ももちろん可能である。
【0059】それはそうとして、図1の実施例はスイッ
チ作用の際トランジスタ1(、3)のオン駆動にコンデ
ンサ、コイル等のエネルギー蓄積手段などを使っていな
いので、以下5つの効果を持つ。 a)構成が簡単になり、部品点数が少なくなる。エネル
ギー蓄積手段だけでなくその付属品(例:図3、図4の
各回路中の抵抗9、10。)も要らない。 b)IC化の際にIC製造工程が簡単になり、集積度が
高く、低コストで、IC化するのに都合が良く、便利に
なる。 c)直流電源4の電圧はトランジスタ1(、3)にゲー
ト逆バイアス電圧を供給できる大きさで有れば良い。そ
の電源電圧は従来の図3、図4の各回路などの様にコン
デンサ14の充電電圧分だけ余計に大きくする必要は無
い。あるいは、その電源電圧が同じならば、その電源電
圧がほぼそのままトランジスタ1(、3)のゲート逆バ
イアス電圧になるので、そのゲート逆バイアス電圧の立
下りが鋭くなり、そのターン・オフが速くなる。その
上、図2、図3等の従来回路と違いスイッチ端子st1
からのもれ電流などは全て「トランジスタ1(、3)の
ゲート・ソース間静電容量と抵抗5の並列回路」に流
れ、ゲート逆バイアス電流となるため、トランジスタ1
(、3)のターン・オフ時に一時的にトランジスタ
1(、3)とスイッチ2が同時オンとなって絶縁状態が
崩れている時間が短くなるので、絶縁性能が向上する。
【0060】d)トランジスタ1(、3)のオン駆動が
ゲート順バイアスではなくゲート・ゼロ・バイアスであ
ること自体が、ゲート順バイアス時の蓄積電荷の影響を
無くし、そのターン・オフを速くする。その結果、c)
項で述べた様に絶縁状態が崩れている時間が短くなるの
で、絶縁性能が向上する。 e)従来の様に「トランジスタ1(、3)のゲート逆バ
イアス電流となるもれ電流などの一部をバイパスしてト
ランジスタ1(、3)のターン・オフを遅らせる様に作
用するエネルギー蓄積手段」又は「そのエネルギーが出
入りするために必要だが、同じくそのもれ電流などの一
部をバイパスして同様にターン・オフ遅延作用をする電
流経路構成手段」が無いので、トランジスタ1(、3)
のターン・オフが速くなる。その結果、c)項で述べた
様に絶縁状態が崩れている時間が短くなるので、絶縁性
能が向上する。尚、「抵抗5を流れる電流が抵抗5に生
じる電圧降下」はトランジスタ1(、3)のゲート逆バ
イアス電圧として作用し、役に立つ。
【0061】また、図1の実施例はゲート順バイアス用
エネルギー蓄積手段を使わないので『駆動エネルギーを
節約できる』という追加効果が有る。さらに、図1の実
施例はトランジスタ1(、3)にノーマリィ・オン型を
使っているので、スイッチ2がオフである限り、ノーマ
リィ・オフ型IGBTを使った場合の図2の回路などと
違って『そのオン期間は無期限である』という追加効果
が有る。しかも、図3〜図8の各回路などがコンデンサ
14やコイル19のエネルギー残量によってそのオン抵
抗などが変化するのに対して『オン抵抗が一定である』
という追加効果も有る。もちろん図1の実施例とその派
生実施例を含め、本発明の1方向性絶縁型スイッチング
回路にも、これらを応用した本発明の各種絶縁型スイッ
チング回路および点火配電回路などにも前述した5つの
効果とこれらの追加効果が有る。
【0062】さらに、図1の実施例にはシールド効果が
有る。直流電源4の一方の電源端子を一定電位に固定す
れば、例えばアースすれば、このスイッチング回路がオ
フ(両スイッチ端子st1・st2間がオフ)の時、両
スイッチ端子st1・st2間に有るトランジスタ
1(、3)のゲート端子とソース端子は抵抗99、ダイ
オード12又はスイッチ2によって一定電位に固定され
る。だから、両スイッチ端子st1・st2間がオフの
とき両スイッチ端子st1・st2間の絶縁インピーダ
ンスが無視できない場合でも、両スイッチ端子st1・
st2間を直接もれ電流が流れることは無い。この効果
は有線通信(又は有線通話)同士の切換え等を行う電子
交換機などでは通信(又は通話)の漏洩防止という効果
に結び付く。こういう追加効果は「請求項4記載の双方
向性絶縁型スイッチング回路」又は「これを使った各種
絶縁型スイッチング回路などのその回路部分」を除き、
図1の実施例を含め、本発明の1方向性絶縁型スイッチ
ング回路、これらを応用した本発明の各種の絶縁型スイ
ッチング回路、点火配電回路などにも有る。
【0063】それから、図1の実施例が前述した双方向
性絶縁型スイッチング回路の場合も含め、本発明が請求
項2記載の双方向性絶縁型スイッチング回路の場合、そ
の2方向可制御スイッチング手段を構成する可制御なス
イッチング手段2つが非絶縁ゲート型であっても、『オ
ン駆動時に順バイアス電流分配のため気を遣う必要が無
い』という追加効果が有る。図3、図4の各双方向性絶
縁型スイッチング回路などの場合と違って2方向可制御
スイッチング手段を構成するトランジスタ1、3それぞ
れにゲート順バイアス電流を流さないから、ゲート順バ
イアス電流分配のために気を遣う必要は無く、トランジ
スタ1、3に特性の揃ったものを使ったり、図5、図7
の各回路の様に構成したりせずに済む。ゲート・ゼロ・
バイアスでオン駆動するとき両オン抵抗が同じなら、両
スイッチング手段は接合型FETとノーマリィ・オン型
SITという具合に異種類でも構わない。
【0064】図25の実施例は『ゲート順バイアス電圧
の印加のために気を遣う必要が無い』という追加効果を
持つ。図25の実施例は、図9の双方向性絶縁型スイッ
チング回路と違って2方向可制御スイッチング手段を構
成する異種類の各スイッチング手段のオン駆動時にゲー
ト順バイアス電圧を印加せず、ゲート・ゼロ・バイアス
するため、各順バイアス電圧の印加のために気を遣う必
要は無い。つまり、図9の回路の様に各ゲート順バイア
ス電圧をマッチングさせるためにツェナー・ダイオード
23等の様にツェナー・ダイオードや抵抗などを接続せ
ずに済む。この追加効果は、本発明が請求項2記載の双
方向性絶縁型スイッチング回路などの場合で、かつ、図
25の回路の様に非絶縁ゲート型と絶縁ゲート型スイッ
チング手段2つで2方向可制御スイッチング手段を構成
した場合など両順バイアス電圧が違っている場合に有
る。
【0065】ところで、図1の実施例において抵抗5の
値を小さくしてスイッチ2のターン・オフ時にトランジ
スタ1(、3)のゲート・ソース間静電容量の放電を速
めてトランジスタ1(、3)のターン・オンを速めよう
とすると、スイッチ2がオンのとき抵抗5による電流消
費が大きくなってしまう。あるいは、その逆に抵抗5に
よる電流消費を小さくしようとして抵抗5の値を大きく
すると、トランジスタ1(、3)のターン・オンが遅く
なってしまう。こういう問題点が図1、図25の各実施
例と後述する図36、図47、図58の各実施例などに
有る。これを解決したのが、前述した第1の放電手段と
して抵抗5の代わりに「第5のスイッチング手段、電圧
降下手段およびオン駆動手段などが形成する第3の電流
制限手段(図26の回路で言えばトランジスタ24、ダ
イオード25及び抵抗26等の部分)」を用いた図26
〜図35の各実施例である。その第3の電流制限手段は
「前述の第2のスイッチング手段に相当するスイッチ2
又はトランジスタ31又は85」がオンの時よりオフの
時の方がその電流制限作用が小さくなる電流制限手段で
ある。代わりに負性抵抗手段を用いても良い。
【0066】その様に電流制限作用が変化する様に本発
明者は「上記第5のスイッチング手段(図26の回路で
言えばトランジスタ24)を逆バイアス駆動するための
上記電圧降下手段(図26の回路で言えばダイオード2
5等)」を「前述したオフ駆動するための閉回路」に含
ませており、その閉回路の電流がその電圧降下手段に流
れて電圧降下を生じ、その第5のスイッチング手段を逆
バイアスし、オフ駆動する。一方、その閉回路の電流が
流れず、電圧降下がその電圧降下手段に生じず、その第
5のスイッチング手段がオフ駆動されないとき、上記オ
ン駆動手段(図26の回路で言えば抵抗26)がその第
5のスイッチング手段をオン駆動する。その結果、図2
6〜図35の各実施例は『スイッチ2又はトランジスタ
31又は85がオンのとき抵抗26等による電流消費が
減ったり、あるいは、スイッチ2又はトランジスタ31
又は85がターン・オフしたときトランジスタ1、22
又は38等のゲート・ソース間静電容量の放電が速やか
に行われてトランジスタ1、22又は38等のターン・
オンが速まったり』するという追加効果を持つ。
【0067】図36〜図46の各実施例は請求項3記載
の双方向性絶縁型スイッチング回路に対応する。図1、
図26〜図35の各実施例が双方向性絶縁型スイッチン
グ回路の場合、可制御スイッチング手段2つと非可制御
スイッチング手段(その可制御スイッチング手段が内蔵
する非可制御スイッチング手段も含む。)2つが2方向
可制御スイッチング手段を構成するため、「まだ構成が
複雑で、部品点数が多い」という問題点が有る。これを
解決したのが、2方向可制御スイッチング手段として
「4端子でノーマリィ・オン型のMOS・FETまたは
絶縁ゲート型FET」又は「請求項3記載中の第4のス
イッチング手段」を用いた図36〜図46の各実施例で
ある。この場合その構成要素となる2方向可制御スイッ
チング手段が4端子の絶縁ゲート型FET等で形成され
るので、『さらに構成が簡単になり、部品点数が少なく
なる』という追加効果が有る。(参考:特開昭60−1
70322号の図1と図2)
【0068】更に、図37〜図46の各実施例は、図2
6〜図35の各実施例と同様に前述した放電手段として
「その電流制限作用が変化する第3の電流制限手段」を
用いた双方向性絶縁型スイッチング回路である。従っ
て、図37〜図46の各実施例は『トランジスタ42又
は43がゲート逆バイアスされるとき抵抗26等による
電流消費が減ったり、あるいは、トランジスタ42また
は43がゲート・ゼロ・バイアスでオン駆動されるとき
そのゲート・バックゲート間静電容量が速やかに放電さ
せられてトランジスタ42または43のターン・オンが
速まったり』するという追加効果も持つ。
【0069】図47〜図57の各実施例は請求項4記載
の双方向性絶縁型スイッチング回路に対応する。図47
の実施例は図1の1方向性絶縁型スイッチング回路にお
いて、その両整流出力端子間にトランジスタ1が接続さ
れる様にダイオード11と「後から追加した3つのダイ
オード」計4つでブリッジ接続型整流回路を形成したも
のである。同様に「図26〜図35の各実施例」もしく
は「それと電圧極性に関して対称関係にある各実施例」
もしくは「その各構成要素を同等の機能を持つ別の構成
要素で置き換えた各派生実施例」で1方向性のものに後
から3つのダイオードを追加してダイオード・ブリッジ
接続型整流回路を形成して、双方向性絶縁型スイッチン
グ回路へ発展させたもの(別の派生実施例)もまた可能
である。
【0070】それから、図48〜図57の各実施例は、
図26〜図35、図37〜図46の各実施例と同様に前
述した第1の放電手段として「その電流制限作用が変化
する第3の電流制限手段」を用いた双方向性絶縁型スイ
ッチング回路であるので、『トランジスタ1、22、3
8、41又は44がゲート逆バイアスされるとき抵抗2
6等による電流消費が減ったり、あるいは、トランジス
タ1、22、38、41又は44がオン制御されるとき
そのゲート・ソース間静電容量が速やかに放電させられ
てそのターン・オンが速まったり』するという追加効果
も持つ。
【0071】図58、図59の各実施例は請求項5記載
の双方向性絶縁スイッチング回路に対応する。図58の
実施例は「図1の実施例で1方向性のものを2つスイッ
チ端子のところで逆並列接続し、直流電源4とスイッチ
2を共通化したもの」であるが、直流電源4とスイッチ
2は共通化しなくても構わない。同様に「図1、図26
〜図35の実施例」もしくは「それと電圧極性に関して
対称関係にある実施例」もしくは「その派生実施例で1
方向性のもの」いずれか2つ、違った実施例2つでも同
じ実施例2つでも構わないが、を逆並列接続した双方向
性絶縁スイッチング回路(派生実施例)もまた可能であ
る。
【0072】尚、「図26〜図35の実施例とその派生
実施例などで1方向性のものいずれか2つ(違った実施
例2つでも構わないが)を逆並列接続した双方向性絶縁
スイッチング回路」と「図59の実施例」は、「図26
〜図35、図37〜図46、図48〜図57の各実施
例」と同様に前述した第1の放電手段として「その電流
制限作用が変化する第3の電流制限手段」を用いた双方
向性絶縁型スイッチング回路であるので、前述した通り
『電流消費が減ったり、あるいは、ターン・オンが速ま
ったり』するという追加効果も持つ。
【0073】また、図34、図35の両実施例ではトラ
ンジスタ1とトランジスタ38の両ゲート順逆バイアス
電圧極性は互いに反対であるが、図34、図35の両実
施例の様な2つの1方向性絶縁型スイッチング回路を逆
並列接続した場合、前述した絶縁のための条件を満足さ
せるためには、その各スイッチ端子の電位は、図34の
回路中に有る直流電源のプラス電源端子の電位より高
く、そして、図35の回路中に有る直流電源のマイナス
電源端子の電位より低くなければならない。その1例と
して「図34の回路中にある直流電源のプラス電源端
子」と「図35の回路中に有る直流電源のマイナス電源
端子」の間に第3の直流電源を「その2つの直流電源と
同一方向にして」接続する実施例が有る。同様の事が複
数の各種の実施例を組み合わせた各実施例についても言
える。
【0074】図60の実施例は、「図1の実施例で1方
向性のもの」と「従来の図2の回路で1方向性のもの」
をスイッチ端子のところで逆並列接続し、直流電源4と
スイッチ2を共通化した双方向性絶縁スイッチング回路
であるが、直流電源4とスイッチ2は共通化しなくても
構わない。同様に、「図1、図26〜図35の実施例も
しくはその派生実施例で1方向性のもの等いずれか1
つ」と「従来の図2〜図4、図6、図8、図10〜図2
0の回路もしくはその派生回路で1方向性のもの等いず
れか1つ」を逆並列接続した双方向性絶縁スイッチング
回路もまた可能である。
【0075】図61の実施例は「図27の実施例で1方
向性のものと電圧極性に関して対称関係にある1方向性
絶縁スイッチング回路」を利用した3端子スイッチング
回路である。図61の実施例では、トランジスタ38と
スイッチ45がオフのとき、条件付きながらスイッチ端
子st14はスイッチ端子st13、st15と絶縁さ
れ、オープン・コレクタの様にフローティング状態にな
る。図62、図63の各実施例もまた可能である。尚、
図61のトランジスタ38のオン駆動時トランジスタ3
8を図3の従来回路の様にコンデンサ14等によってゲ
ート順バイアスする様にすると、前述した理由によりト
ランジスタ38のターン・オフが遅れてしまう。その結
果、そのターン・オフ時スイッチ端子st14がダイオ
ード11を介してスイッチ端子st15と接続状態のま
まとなる時間が長くなるために、スイッチ端子st14
のフローティングが遅れ、絶縁性能が低下することにな
る。それに対して、図61〜図63の各実施例にはコン
デンサ14等が無いから、国61〜図63の各実施例も
本発明の前述した5つの効果を持つことが分かる。
【0076】図64〜図67の各実施例は3端子絶縁型
スイッチング回路である。図64の実施例は1方向性絶
縁型スイッチング回路2つを同じ方向に直列接続したも
のであるが、その2つを内向き又は外向きに直列接続し
た実施例もまた可能である。図65の実施例は1方向性
絶縁型スイッチング回路2つを同じ方向に直列接続した
ものを利用した3端子スイッチング回路である。図6
6、図67の各実施例は1方向性絶縁型スイッチング回
路2つを内向きに直列接続したものであるが、その2つ
を外向き又は同じ方向に直列接続した実施例(派生実施
例)もまた可能である。同様に、図1、図26〜図35
の実施例もしくはその派生実施例などで1方向性のもの
いずれか2つ(違った実施例2つでも同じ実施例2つで
も構わないが)を同じ方向に又は内向きに又は外向きに
直列接続した3端子絶縁型スイッチング回路(派生実施
例)もまた可能である。
【0077】尚、図64の実施例中の各1方向性絶縁型
スイッチング回路は前述した第1の放電手段として「段
落番号0065〜0066のところで述べた第5のスイ
ッチング手段、電圧降下手段およびオン駆動手段が形成
する第3の電流制限手段」を1つずつ用いている。その
各第5のスイッチング手段に相当するのが「PNP、N
PN両トランジスタが形成するサイリスタの等価回路」
それぞれであり、その各電圧降下手段に相当するのが
「そのドレインとゲートを接続したトランジスタ(MO
S・FET)46とダイオード(制御端子が2つ有るた
め電圧降下手段も2つ有る。)」各組であり、その各オ
ン駆動手段に相当するのが「そのサイリスタの等価回路
の両ベース間抵抗」それぞれである。また、図65の実
施例は、そのスイッチ端子の1つが直流電源4に直接接
続されており、図63の実施例をさらに発展させた派生
実施例と見ることもできる。さらに、図67の実施例で
は、各トランジスタ22はオンの時そのゲート・バイア
ス電圧がゼロであるとは限らない。と言うのは、トラン
ジスタ47、48それぞれのオン電圧が各ツェナー・ダ
イオード33のツェナー電圧ぐらいになるからである。
このため、各トランジスタ22はそのツェナー電圧ぐら
いのゲート・逆バイアス電圧でも充分にターン・オンす
る必要が有る。つまり、ゲート・逆バイアス電圧の大小
によって各トランジスタ22はオン、オフすることにな
る。
【0078】図68、図69の各実施例は双方向性絶縁
型スイッチング回路2つを直列接続した3端子双方向性
絶縁型スイッチング回路である。同様に、「図1、図2
6〜図35の実施例またはその派生実施例などで双方向
性のもの」、「図25、図36〜図60の実施例または
その派生実施例」などのいずれか2つ(違った実施例2
つでも同じ実施例2つでも構わないが)を直列接続した
3端子双方向性絶縁型スイッチング回路(新派生実施
例)もまた可能である。尚、「図1、図26〜図35の
実施例もしくはその派生実施例などで1方向性のものい
ずれか1つ」と、「図1、図26〜図35の実施例もし
くはその派生実施例などで双方向性のもの、図25、図
36〜図60の実施例もしくはその派生実施例など、の
いずれか1つ」を直列接続した3端子絶縁型スイッチン
グ回路(新派生実施例)もまた可能である。
【0079】図70の実施例は、請求項1記載の1方向
性絶縁型スイッチング回路に対応する多端子絶縁型スイ
ッチング回路で、「3を含む3つ以上」の1方向性絶縁
型スイッチング回路を1箇所に接続したものである。図
70の実施例ではどの1方向性絶縁型スイッチング回路
もスイッチ端子st16から図右側の各スイッチ端子に
向かって接続されているが、そのうち任意の数(1つ、
いくつか又は全部でも良いが。)の1方向性絶縁型スイ
ッチング回路を図右側の各スイッチ端子からスイッチ端
子st16へ向かって接続し直した実施例もまた可能で
ある。この場合スイッチ端子st16が無い実施例も有
る。同様に、図1、図26〜図35の実施例もしくはそ
の派生実施例などで1方向性のもの複数個(複数の違っ
た実施例でも複数の同じ実施例でも構わないが)を1箇
所に接続した多端子絶縁型スイッチング回路(新しい派
生実施例)もまた可能である。ただし、前述した通り各
1方向性絶縁型スイッチング回路の向きによってその派
生実施例は何種類にもなる。
【0080】図71の実施例は、請求項2記載の双方向
性絶縁型スイッチング回路に対応する多端子双方向性絶
縁型スイッチング回路で、「3を含む3つ以上」の双方
向性絶縁型スイッチング回路を1箇所に接続したもので
ある。この場合スイッチ端子st17を使わない使用方
法も有る。図71の実施例は複数の双方向性絶縁型スイ
ッチング回路だけで構成されているが、そのうち任意の
数(1つ、いくつか又は全部でも構わないが。)の双方
向性絶縁型スイッチング回路それぞれを1方向性絶縁型
スイッチング回路で1つずつ入れ換えた派生実施例もま
た可能である。この場合、各1方向性絶縁型スイッチン
グ回路の向きによってその派生実施例はいくつにもな
る。
【0081】同様に「図1、図26〜図35の実施例も
しくはその派生実施例などで双方向性のもの」、「図2
5、図36〜図60の実施例もしくはその派生実施例」
などのいずれか複数個(複数の違った実施例でも複数の
同じ実施例でも構わないが)を1箇所に接続した多端子
双方向性絶縁型スイッチング回路の派生実施例もまた可
能である。さらに同様に、そのうち任意の数(1つ、い
くつか又は全部でも構わないが。)の双方向性絶縁型ス
イッチング回路それぞれを1方向性絶縁型スイッチング
回路で1つずつ入れ換えた派生実施例もまた可能であ
り、各1方向性絶縁型スイッチング回路の向きによって
いくつもの派生実施例ができる。
【0082】図72の実施例は、請求項2記載の双方向
性絶縁型スイッチング回路に対応する多端子切換え型双
方向性絶縁型スイッチング回路で、「切換え対象となる
回路構成手段(又は回路又は負荷)49と本発明の双方
向性絶縁型スイッチング回路を直列接続した直列回路」
を所定数だけ並列接続したものである。その直列接続す
る双方向性絶縁型スイッチング回路(違ったものでも同
じものでも良いが)としては他に例えば「図1、図26
〜図35の実施例またはその派生実施例などで双方向性
のもの」、「図25、図36〜図60の実施例またはそ
の派生実施例」などが有る。尚、ノーマリィ・オンの各
トランジスタ36のオン駆動手段としてそのドレイン・
ゲート間に抵抗が1つずつ接続されているが、その代わ
りにそのゲート・ソース間に抵抗を1つずつ接続した派
生実施例もまた可能である。図71のトランジスタ35
についても同様である。 参考:特開昭50−36062号、 特開昭53−68066号、 実開昭55−29972号、 米国特許4,492,883号、 特開昭63−99616号、 特開昭63−153916号。
【0083】図73〜図76に4分割して示す電子配電
機能付き点火回路は、「本発明の双方向性絶縁型スイッ
チング回路を利用した点火配電回路」を内蔵しており、
図75の回路部がその点火配電回路の1例である。図中
P、G、M、s、t、uは同じ符号同士が接続され、5
0は昇圧回路、51はマイナス電圧を出力するDC−D
Cコンバータ回路、52は点火コイル、53は点火用放
電ギャップである。この点火回路は直列インバータ回路
を利用しており、点火コイル52とコンデンサ54等が
直列共振回路を構成する。(参考:特開昭63−302
217号)図76の回路部はコンデンサ54等の静電容
量を切り換える部分で、その静電容量を大きくすると、
スパーク電流が大きくなり、スパークが強力になる。
【0084】尚、図75の点火配電回路部は、点火用放
電ギャップ53をその2次コイルに接続した点火コイル
52の1次コイルと本発明の双方向性絶縁型スイッチン
グ回路を直列接続した直列回路を所定の数(2を含む2
以上の数)だけ並列接続したものである。その直列接続
する双方向性絶縁型スイッチング回路として他に例えば
「図1、図26〜図35の実施例またはその派生実施例
などで双方向性のもの」、「図25、図36〜図60の
実施例またはその派生実施例」などが有る。各双方向性
絶縁型スイッチング回路は違ったもの複数個でも同じも
の複数個でも構わない。また、昇圧回路50として例え
ば特開平5−199738号の回路、DC−DCコンバ
ータ回路として例えば特開平2−119575号の第7
図の回路、特開平2−146265号の第17図〜第1
9図の各回路が有る。さらに、点火回路として特開平2
−146265号の第20図の回路を使い、これと本発
明の図75の点火配電回路を組み合わせることもでき
る。
【0085】図77〜図79の各スイッチング手段は本
発明の1構成手段である放電手段になる第3の電流制限
手段(参照:段落番号0065〜0066)の1構成要
素である第5のスイッチング手段の例である。絶縁ゲー
ト型スイッチング手段2つを図77の様に接続したスイ
ッチング手段などの場合、トランジスタ35、36だけ
では直流に対してスイッチング手段を構成することはで
きず、トランジスタ35、36及びダイオード92又は
93で直流に対して1つのスイッチング手段を構成して
いる。と言うのは、ダイオード92、93どちらも接続
されていないと、トランジスタ35、36がオンになっ
ても、各ゲート・ソース間静電容量が直流電流の通流を
邪魔するので、そのスイッチング手段の両主端子となる
両ソース端子間は順方向の直流電圧に対して導通状態と
ならない、からである。
【0086】そのため、ダイオード92又は93の接続
が必要となるが、ダイオード92又は93の代わりに直
流電流を通す回路素子としては他に例えば抵抗、「その
コレクタとベースを接続したバイポーラ・トランジス
タ」、「そのドレインとゲートを接続したMOS・FE
T」、「その駆動信号入力用に対を成さない制御端子と
主端子を接続したスイッチング手段」、抵抗手段、非可
制御スイッチ、定電流手段、ツェナー・ダイオード、定
電圧手段、電圧降下手段、電流制限手段、通流手段、あ
るいは、これらを組み合わせたもの、等が有る。
【0087】一方、図78、図79の各スイッチング手
段の場合、トランジスタ39のゲート・ソース間PN接
合あるいはトランジスタ29のベース・エミッタ間PN
接合(エミッタ接合)が有るため、トランジスタ36、
39あるいはトランジスタ36、29だけで直流に対し
てスイッチング手段を構成することができる。もちろ
ん、図78、図79の様に各スイッチング手段中のトラ
ンジスタ36のソース・ゲート間にダイオード93を1
つずつ接続した各スイッチング手段も有る。
【0088】「図80〜図82に示す、スイッチング手
段を使った各電流制限手段」は、本発明の1構成手段で
ある第1の放電手段に相当する第3の電流制限手段の例
である。図80〜図82の各電流制限手段では抵抗2
6、94〜97はどれも各電流制限手段中に有る各スイ
ッチング手段が逆バイアスされない時そのスイッチング
手段をオン駆動するオン駆動手段であり、ダイオード3
0又はツェナー・ダイオード33はそのスイッチング手
段の逆バイアス用の電圧降下手段である。
【0089】尚、図80〜図82の各電流制限手段にお
いて前述した各オン駆動手段として複数の抵抗が接続さ
れてるが、そのうちの少なくとも1つが接続されていれ
ば、もちろん、図80〜図82の各電流制限手段は前述
した第3の電流制限手段つまり放電手段として作用す
る。また、図81、図82の各電流制限手段では、各ツ
ェナー・ダイオード33は双方向の定電圧手段として働
き、その順方向の定電圧手段は図77に示すスイッチン
グ手段のダイオード92又は93のそれと同じで通流手
段として働き、そのツェナー電圧方向の定電圧手段は逆
バイアス用電圧降下手段として働く。抵抗94、97は
双方向の電圧降下手段として働くので、これらが接続さ
れていればツェナー・ダイオード33は無くても良い
が、過電圧対策として有った方が良い。
【0090】さらに、図80〜図82の各電流制限手段
において、トランジスタ29、32、35、36それぞ
れの代わりにその駆動電圧の順逆バイアス電圧極性が同
じで、自己ターン・オフ機能を持つ可制御なスイッチン
グ手段ならノーマリィ・オン、ノーマリィ・オフに関係
無く何でも使うことができる。ただし、必要とする逆バ
イアス電圧値に応じて逆バイアス用の電圧降下手段に電
圧降下の大きいものを使う必要がある。そして、MOS
・FETやIGBTや絶縁ゲート型スイッチング手段の
様にその駆動信号入力用に対を成す制御端子と主端子の
間が直流に対して絶縁されているなら、図77〜図79
の各スイッチング手段の説明で述べた様にスイッチとし
て機能するためにその順バイアス方向の通流手段が必要
である。
【0091】それから、図80の電流制限手段ではトラ
ンジスタ29、32がサイリスタの等価回路を形成する
が、この等価回路を本物のプラス・ゲートとマイナス・
ゲートを持つGTOサイリスタ又はノーマリィ・オフの
SIサイリスタで置き換えても良いし、図81の電流制
限手段でもトランジスタ35、36がノーマリィ・オン
のSIサイリスタの等価回路を形成するが、これらをプ
ラス・ゲートとマイナス・ゲートを持つノーマリィ・オ
ンのSIサイリスタで置き換えても良い。さらに、前述
したオン駆動手段のバリエーションは図34、図35、
図45、図46、図56、図57、図59、図63〜図
69、図75の各実施例などについても当てはまる。
【0092】最後に、以下の事を補足する。 a)図1、図25〜図35、図47〜図76の各実施例
において請求項1記載中の第1のスイッチング手段また
は請求項2記載中の第3のスイッチング手段としてトラ
ンジスタ1、3、22、28、37、38、41、4
4、55、56、90又は91等の代わりに同じ駆動電
圧極性でノーマリィ・オンの可制御スイッチング手段な
ら何でも使うことができる。従って、その様に各スイッ
チング手段の置換えにより各実施例などから派生する派
生実施例がいくつも可能である。尚、ノーマリィ・オン
の可制御スイッチング手段として例えば接合型FET、
「ディプレッション・モードのMOS・FETと絶縁ゲ
ート型FET」、「ノーマリィ・オンのSITとSIサ
イリスタ」、「その内蔵MOS・FETがノーマリィ・
オンであるIGBT」、「ノーマリィ・オンのスイッチ
ング手段を前段にしてノーマリィ・オフのスイッチング
手段とカスケード接続したスイッチング手段」等が有
る。
【0093】b)図36〜図46の各実施例において請
求項3記載中の第4のスイッチング手段としてトランジ
スタ42、43の代わりにその駆動端子対のバイアス電
圧極性が同じでノーマリィ・オンの可制御な4端子型ス
イッチング手段なら何でも使うことができる。従って、
その様なスイッチング手段の置換えによって各実施例な
どから派生する派生実施例がいくつも可能である。 c)「図1、図25〜図76の各実施例」及び「先の
a)項、b)項で述べた各派生実施例」などにおいて、
請求項1記載中の第2のスイッチング手段としてスイッ
チ2又はトランジスタ31、34、85、86、87、
88又は89等の代わりにオン、オフできるスイッチン
グ手段なら機械的なスイッチでも半導体スイッチでも何
でも使用できる。従って、その様なスイッチング手段の
置換えによって各実施例と各派生実施例等からさらに派
生する派生実施例がいくつも可能である。
【0094】d)請求項1記載中の第1の放電手段また
は請求項2記載中の第2の放電手段としては例えば抵
抗、「そのドレインとゲートを接続したMOS・FE
T」、抵抗手段、定電流ダイオード、「そのコレクタ・
ベース間に定電流ダイオード又は抵抗を接続したバイポ
ーラ・トランジスタ」、定電流手段、電流制限手段、又
は、「これらのうち少なくとも2つを組み合わせたも
の」等が有る。従って、その様な放電手段の置換えによ
って各実施例と各派生実施例などから派生する派生実施
例がさらにいくつも可能である。尚、前述した第3の電
流制限手段の1例としては負性抵抗手段などが有る。
【0095】e)「図26〜図35、図37〜図46、
図48〜図57、図59、図61、図63〜図76の各
実施例」及び「先のa)項、b)項、c)項で述べた各
派生実施例」などにおいて、前述した電流制限作用が変
化する第3の電流制限手段中の第5のスイッチング手段
(参照:段落番号0065〜0066)として、「トラ
ンジスタ24、27、29、32、35、36、39、
40、47又は48」、「トランジスタ29、32が形
成する等価サイリスタ」、「トランジスタ24、27、
29、32のうち2つがダーリントン接続されたスイッ
チング手段」あるいは「トランジスタ35、36又は3
9、40又は47、48又は24、36がサイリスタの
様に接続されたスイッチング手段」などの代わりに、そ
の駆動電圧極性(制御端子が複数ある場合は各駆動電圧
極性)が同じで自己ターン・オフ機能を持つスイッチン
グ手段なら何でも使うことができる。ただし、必要とす
る逆バイアス電圧の大きさに応じて接続する電圧降下手
段の電圧降下を大きくする必要が有る。従って、その様
に各スイッチング手段の置換えによって各実施例などか
ら派生する派生実施例がいくつも可能である。
【0096】f)前述した、電流制限作用が変化する第
3の電流制限手段中の電圧降下手段(参照:段落番号0
065〜0066)としては例えば、抵抗、「そのコレ
クタとベースを接続したバイポーラ・トランジスタ」、
「そのドレインとゲートを接続したMOS・FET」、
「その駆動信号入力用に対を成さない制御端子と主端子
を接続したスイッチング手段」、抵抗手段、ダイオー
ド、PN接合、非可制御スイッチ、「ダイオード又は非
可制御スイッチ2つを逆並列接続したもの」、ツェナー
・ダイオード、「ツェナー・ダイオード2つを逆向きに
直列接続したもの」、「ツェナー・ダイオードとダイオ
ードの直列回路」、定電圧手段、「抵抗とダイオードの
直列回路もしくは並列回路」、「抵抗と非可制御スイッ
チの直列回路もしくは並列回路」、「抵抗と非可制御ス
イッチの直列回路2つを逆並列接続したもの」、「抵抗
と非可制御スイッチの直列回路と非可制御スイッチを逆
並列接続したもの」又は「これらのうち少なくとも2つ
を組み合わせたもの」等が有る。従って、その様な各電
圧降下手段の置換えによって各実施例と各派生実施例な
どから派生する派生実施例がいくつも可能である。
【0097】g)前述した、電流制限作用が変化する第
3の電流制限手段中のオン駆動手段(参照:段落番号0
065〜0066)としては例えば、抵抗、「そのドレ
インとゲートを接続したMOS・FET」、抵抗手段、
定電流ダイオード、定電流手段、電流制限手段、又は、
「これらのうち少なくとも2つを組み合わせたもの」等
が有る。従って、その様なオン駆動手段の置換えによっ
て各実施例と各派生実施例などから派生する派生実施例
がいくつも可能である。
【0098】h)本発明の1方向性絶縁型スイッチング
回路と図2〜図20の様な従来の1方向性絶縁型スイッ
チング回路をスイッチ端子同士で同じ向きに、内向き
に、または、外向きに直列接続した3端子絶縁型スイッ
チング回路も可能であるし、あるいは、両方を図60の
実施例の様に逆並列接続した双方向性絶縁型スイッチン
グ回路もまた可能である。また、本発明の1方向性絶縁
型スイッチング回路と図2〜図24の様な従来の双方向
性絶縁型スイッチング回路をスイッチ端子同士で直列接
続した3端子絶縁型スイッチング回路もまた可能である
し、その反対に本発明の双方向性絶縁型スイッチング回
路と図2〜図20の様な従来の1方向性絶縁型スイッチ
ング回路をスイッチ端子同士で直列接続した3端子絶縁
型スイッチング回路もまた可能である。さらに、本発明
と従来両方の双方向性絶縁型スイッチング回路をスイッ
チ端子同士で直列接続した3端子双方向性絶縁型スイッ
チング回路もまた可能である。
【0099】i)複数の回路構成手段(例:能動素子、
受動素子など)又は回路(例:有線通信手段、有線通話
手段、アンプなど)又は負荷(例:ACモーター、スピ
ーカーなど)との接続を切り換える際にロータリー・ス
イッチの様な多端子切換えスイッチが必要になるが、本
発明の双方向性絶縁型スイッチング回路のいずれか1つ
とその切換えの対象となる回路構成手段または回路また
は負荷を直列接続した直列回路を所定の数だけ揃え、こ
れらを並列接続すれば、多端子切換え型双方向性絶縁型
スイッチング回路ができる。
【0100】j)本発明の双方向性絶縁型スイッチング
回路の利用分野として電子交換機中で回線同士の接続を
切り換える回線切換え手段が有る。例えば、所定数の導
線を上から見て縦(斜めでも良いが。)に並べ、さらに
接触しない様にそこに別の所定数の導線を上から見て横
(斜めでも良いが。)に並べ、上から見て縦と横の各導
線が交叉する各交叉箇所近辺を本発明の双方向性絶縁型
スイッチング回路で1つずつ接続するのである。その双
方向性絶縁型スイッチング回路にシールド機能を持つも
のを使えば、各スイッチのオフ抵抗、絶縁抵抗、端子間
静電容量または電極間静電容量を通じた通信や通話の漏
洩を防止することができる。
【0101】k)各実施例または各派生実施例などにお
いて、その構成要素となる各可制御スイッチング手段を
その相補関係にある可制御スイッチング手段で1つずつ
置き換え、(例えば、NPNトランジスタをPNPトラ
ンジスタで置き換え、)方向性のある各回路構成手段
(例:直流電源、ダイオード。)の向きを逆にした電圧
極性に関して元の回路に対し対称関係にある回路ももち
ろん可能である。 l)本発明の絶縁型スイッチング回路を特開平2−32
758号、特開平2−146955号、特願平5−24
7638号に開示されている各絶縁給電手段中の各絶縁
スイッチに用いた絶縁給電手段も可能である。
【0102】m)蛇足ながら、図5の回路において抵抗
16を取り外した双方向性絶縁型スイッチング回路が可
能であるし、図7の回路において、定電流ダイオード2
1を取り外し、トランジスタ3のゲート・ソース間に放
電手段(例:図の様な抵抗。)を接続した双方向性絶縁
型スイッチング回路も可能である。前者は「トランジス
タ1、スイッチ2、直流電源4、ダイオード11、1
2、コンデンサ14及び抵抗10、15等が構成する従
来の1方向性絶縁型スイッチング回路」に後からトラン
ジスタ3と抵抗5等を接続したものと考えることができ
るし、後者は「トランジスタ1、スイッチ2、直流電源
4、ダイオード11、12、コイル19及び定電流ダイ
オード20等が構成する従来の1方向性絶縁型スイッチ
ング回路」に後からトランジスタ3とそのゲート・ソー
ス間放電手段などを接続したものと考えることができ
る。参考:特開平5−226998号)
【0103】
【先行技術】 a)実開平3−80691号 b)特開平5−226998号 c)特開平5−268037号 d)特開平5−304453〜4号
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1方向性または双方向性絶縁型スイッ
チング回路の1実施例を示す回路図である。
【図2〜図4】各図は従来の1方向性または双方向性絶
縁型スイッチング回路を1つずつ示す回路図である。
【図5】従来の双方向性絶縁型スイッチング回路を示す
回路図である。
【図6】従来の1方向性または双方向性絶縁型スイッチ
ング回路を示す回路図である。
【図7】従来の双方向性絶縁型スイッチング回路を示す
回路図である。
【図8】従来の1方向性または双方向性絶縁型スイッチ
ング回路を示す回路図である。
【図9】従来の双方向性絶縁型スイッチング回路を示す
回路図である。
【図10〜図20】各図は従来の1方向性または双方向
性絶縁型スイッチング回路を1つずつ示す回路図であ
る。
【図21〜図24】各図は従来の双方向性絶縁型スイッ
チング回路を1つずつ示す回路図である。
【図25】本発明の双方向性絶縁型スイッチング回路の
1実施例を示す回路図である。
【図26〜図35】各図は本発明の1方向性または双方
向性絶縁型スイッチング回路の実施例を1つずつ示す回
路図である。
【図36〜図60】各図は本発明の双方向性絶縁型スイ
ッチング回路の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図61〜図63】各図は本発明の1方向性絶縁型スイ
ッチング回路の実施例を用いた3端子スイッチング回路
を1つずつ示す回路図である。
【図64】本発明の3端子絶縁型スイッチング回路の1
実施例を示す回路図である。
【図65】本発明の3端子絶縁型スイッチング回路の1
実施例を用いた3端子スイッチング回路を示す回路図で
ある。
【図66〜図67】各図は本発明の3端子絶縁型スイッ
チング回路の実施例を1つずつ示す回路図である。
【図68〜図69】各図は本発明の3端子双方向性絶縁
型スイッチング回路の実施例を1つずつ示す回路図であ
る。
【図70】本発明の多端子絶縁型スイッチング回路の1
実施例を示す回路図である。
【図71】本発明の多端子双方向性絶縁型スイッチング
回路の1実施例を示す回路図である。
【図72】本発明の多端子切換え型双方向性絶縁型スイ
ッチング回路の1実施例を示す回路図である。
【図73〜図76】各図は本発明の点火配電回路の1実
施例を用いた電子配電機能付き点火回路を示す回路図を
左右に4分割したうちの左から1〜4番目の各部分であ
る。
【図77〜図79】各図は本発明の1構成要素であるス
イッチング手段を1つずつ示す回路図である。
【図80〜図82】各図は本発明の1構成要素である電
流制限手段を1つずつ示す回路図である。
【符号の説明】
st1〜st17 スイッチ端子 3、39〜41、89 トランジスタ(接合型FET) 7、8 トランジスタ(IGBT) 20、21 定電流ダイオード 42、43 トランジスタ(4端子ノーマリィ・オン型
MOS・FET) 44 トランジスタ(ノーマリィ・オン型SIT) 49 回路構成手段(又は回路又は負荷) 50 昇圧回路 51 DC−DCコンバータ 52 点火コイル 53 点火用放電ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−36062(JP,A) 特開 昭53−68066(JP,A) 特開 平5−206380(JP,A) 特開 平5−226998(JP,A) 特開 平5−268037(JP,A) 特開 平5−304453(JP,A) 実開 平3−80691(JP,U) 実開 平3−82931(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/687 H02M 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己ターン・オフ機能を持つ、ノーマリ
    ィ・オンの第1のスイッチング手段が有って、その駆動
    信号入力用に対を成す制御端子と主端子を制御端子ct
    1と主端子mt1aと呼ぶとしたときに、 主端子mt1aに第1の非可制御スイッチング手段を接
    続して可制御な1方向性スイッチング手段を構成し、 第2のスイッチング手段と第2の非可制御スイッチング
    手段が逆バイアス用電源手段を挟む様にこれら3つを方
    向を揃えて直列接続し、 前記第2のスイッチング手段がオンのとき前記逆バイア
    ス用電源手段が前記第2の非可制御スイッチング手段を
    介して制御端子ct1・主端子mt1a間部分に逆バイ
    アス電圧を供給する第1の閉回路をこれら4つで、前記
    第2の非可制御スイッチング手段が前記第1の非可制御
    スイッチング手段側に来る様に、しかも、両前記非可制
    御スイッチング手段の方向を揃えて形成し、 前記第1の閉回路の中にその逆バイアス電流の大きさを
    制限する第1の電流制限手段を設け、 前記第2のスイッチング手段がオフのとき制御端子ct
    1・主端子mt1a間の静電容量を放電させる第1の放
    電手段を設けたことを特徴とする1方向性絶縁型スイッ
    チング回路。
  2. 【請求項2】 自己ターン・オフ機能を持つ、ノーマリ
    ィ・オンの第3のスイッチング手段が有って、その駆動
    信号入力用に対を成す制御端子と主端子を制御端子ct
    3と主端子mt3aと呼び、制御端子ct1・主端子m
    t1a間と制御端子ct3・主端子mt3a間の逆バイ
    アス電圧極性が同じとしたときに、 請求項1記載の1方向性絶縁型スイッチング回路におい
    て、 第3の非可制御スイッチング手段を前記第1の非可制御
    スイッチング手段に対して逆向きにして前記第1のスイ
    ッチング手段に並列に設け、前記第3のスイッチング手
    段を前記第1の非可制御スイッチング手段に並列に設け
    て前記第1、第3のスイッチング手段と前記第1、第3
    の非可制御スイッチング手段で2方向可制御スイッチン
    グ手段を構成し、 前記第2のスイッチング手段がオンのとき前記逆バイア
    ス用電源手段が前記第2の非可制御スイッチング手段を
    介して制御端子ct3・主端子mt3a間部分に逆バイ
    アス電圧を供給する第2の閉回路をこれら4つで形成
    し、 前記第2の閉回路の中にその逆バイアス電流の大きさを
    制限する第2の電流制限手段を設け、 前記第2のスイッチング手段がオフのとき制御端子ct
    3・主端子mt3a間の静電容量を放電させる第2の放
    電手段を設けたことを特徴とする双方向性絶縁型スイッ
    チング回路。
  3. 【請求項3】 制御端子ct1と制御端子ct3を直接
    接続し、 前記第1、第2の電流制限手段、前記第1、第2の閉回
    路および前記第1、第2の放電手段それぞれを1つずつ
    にまとめて共通化し、 前記第1、第3のスイッチング手段と前記第1、第3の
    非可制御スイッチング手段の接続体の代わりに「その駆
    動信号入力用に対を成す駆動端子対とその駆動信号に従
    って双方向にオン、オフするスイッチ端子対の4端子を
    持ち、一方の駆動端子を制御端子ct1として扱い、他
    方の駆動端子を主端子mt1aとして扱い、他方の駆動
    端子とそのスイッチ端子それぞれとの間にPN接合が1
    つずつ互いに逆向きに形成され、その両駆動端子間と制
    御端子ct1・主端子mt1a間の逆バイアス電圧極性
    が同じであるノーマリィ・オンの第4のスイッチング手
    段」を用いたことを特徴とする請求項2記載の双方向性
    絶縁型スイッチング回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の1方向性絶縁型スイッチ
    ング回路において、前記第1の非可制御スイッチング手
    段と第4〜第6の非可制御スイッチング手段4つでブリ
    ッジ接続型整流回路を構成し、その両整流出力端子間に
    前記第1のスイッチング手段を接続したことを特徴とす
    る双方向性絶縁型スイッチング回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の1方向性絶縁型スイッチ
    ング回路と請求項1記載の1方向性絶縁型スイッチング
    回路をスイッチ端子のところで逆並列接続したことを特
    徴とする双方向性絶縁型スイッチング回路。
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