JPH0726316A - 石灰石を用いた溶銑脱燐方法 - Google Patents

石灰石を用いた溶銑脱燐方法

Info

Publication number
JPH0726316A
JPH0726316A JP19424393A JP19424393A JPH0726316A JP H0726316 A JPH0726316 A JP H0726316A JP 19424393 A JP19424393 A JP 19424393A JP 19424393 A JP19424393 A JP 19424393A JP H0726316 A JPH0726316 A JP H0726316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot metal
dephosphorization
dephosphorizing
limestone
lime
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19424393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoto Fujiwara
清人 藤原
Mitsunobu Sato
光信 佐藤
Takeshi Okada
剛 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP19424393A priority Critical patent/JPH0726316A/ja
Publication of JPH0726316A publication Critical patent/JPH0726316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱燐処理における生石灰の溶融促進のために
添加する蛍石やソーダ灰を皆無とする。 【構成】 溶銑上に脱燐剤を上置きして酸素ガスで吹錬
する溶銑脱燐方法において、脱燐剤としての石灰源の4
0%以上を石灰石とする。 【効果】 蛍石、ソーダ灰の添加なしで、高脱燐効率が
達成でき、脱燐コストを安価にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶銑の脱燐予備処理
における石灰石を用いた溶銑脱燐方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉から出銑された溶銑中には、C、S
i、Mn、P、S、Ti、Vなどの元素が5〜8%程度
含有されており、また、溶銑の成分組成が製鋼過程にお
ける精錬能率や鋼の品質に大きく影響するので、製鋼工
程を合理化し、操業を容易とするため、溶銑の成分組成
や生産鋼種に応じて種々の形式の溶銑予備処理法が適宜
採用されている。一般に溶銑の予備処理は、脱硫が主体
であったが、溶銑の予備処理による鋼材の特性改善、特
に清浄鋼材の製造といった要請から、脱燐、脱珪等の予
備処理の重要性が認識され、広く実施されている。
【0003】上記溶銑の脱燐予備処理方法としては、混
銑車内で脱燐フラックスを使って脱燐処理を行い、溶銑
のみを転炉に装入し、次いで混銑車内に残留させた脱燐
ズラグを排滓させたのち、再び注銑、脱珪処理してさら
に脱珪スラグを除いてから脱燐処理を繰り返す方法(特
開昭55−34693号公報)、脱燐処理済みの溶銑を
取り出し、脱燐スラグを残留させた混銑車内に原料溶銑
を装入し、脱珪処理を行うと共に、引続いて除滓後脱燐
処理を行う方法(特開昭57−123911号公報)、
脱珪処理済みの溶銑に石灰系フラックス脱燐スラグの添
加に際し、溶融転炉スラグを該石灰系フラックス脱燐ス
ラグに添加する方法(特開昭60−218408号公
報)、溶鋼に生石灰分と酸素分を添加して脱燐する処理
において、フラックス中の生石灰重量と気体酸素および
/または酸化鉄中の酸素の重量との比CaO/O2
0.5〜1.5の範囲に維持しつつ、CaF2を生石灰
重量の0.20〜1.50倍量添加する方法(特開昭6
2−174316号公報)等が提案されている。
【0004】近年、溶銑脱燐法は、混銑車や溶銑鍋に脱
燐剤をインジェクションするものから、転炉や取鍋に媒
用剤を上置きし、主として酸素ガスにより吹錬する形式
に移行しつつある。その理由は、溶銑の脱燐処理比率の
増大に伴い、より高能率に、かつスクラップ比の変動に
も対応できることが必要条件となりつつあるためであ
る。これに対応して脱燐剤は、単純に塊状の生石灰を上
置きするのが一般的である。しかしながら、塊状の生石
灰を上置きする場合は、生石灰の溶融が困難で、蛍石
(CaF2)やソーダ灰(Na2CO3)の添加を余儀な
くされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭55−34
693号公報に開示の方法は、脱珪、脱燐そして転炉へ
の溶銑の装入はそれぞれ別個に行い、各処理操作の終点
時点で除滓を行わなければならない。また、特開昭57
−123911号公報に開示の方法は、脱燐スラグを脱
珪済みの溶銑に添加すると、溶銑中に復燐することは避
けられない。さらに、特開昭60−218408号公報
に開示の方法は、生石灰の投入量をある低減できるが、
蛍石の低減効果としては20%程度が限度である。さら
にまた、特開昭62−174316号公報に開示の方法
は、生石灰の溶融させるため生石灰重量の0.20〜
1.50倍量添加する必要があり、脱燐スラグの処理、
集塵設備の酸化、水処理等の問題を生じる。
【0006】この発明の目的は、転炉や取鍋に媒用剤を
上置きし、主として酸素ガスにより吹錬する形式の脱燐
処理において、生石灰の溶融促進のために添加する蛍石
やソーダ灰を皆無とできる石灰石を用いた溶銑脱燐方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、従来溶
銑の脱燐予備処理は、その反応特性から処理温度120
0〜1350℃程度の低温で行われており、この温度下
での生石灰の溶融反応は、脱珪反応により生じたSiO
2との反応によるもので、2CaO+SiO2=2CaO
・SiO2で現される。また、脱燐率を向上させるポイ
ントは、用いた生石灰に上記の溶融反応をいかに早く生
じさせるかである。しかし、生石灰を上置きする場合の
殆どは、撹拌は溶銑のガス撹拌によって行われており、
スラグ層の撹拌が不十分となって生石灰の溶融が遅いこ
とを解明した。
【0008】この問題を解決するには、石灰源として石
灰石を使用すれば、石灰石は、CaCO3=CaO+C
2の反応によりCO2ガスを放出し分解するので滓化し
易い。この性質から溶銑脱燐炉の溶銑上面に脱燐剤を塊
状で投入して上置きする場合、生石灰よりも石灰石の方
が有利であること、通常転炉においては、石灰石の分解
反応時の吸熱反応および過滓化によるスロッピングが問
題になるが、溶銑脱燐処理においては、処理温度が低温
であることから、これらの問題はなく、むしろ生石灰の
滓化剤である蛍石、ソーダ灰の削減が容易となることを
究明し、この発明に到達した。
【0009】すなわちこの発明は、溶銑上に脱燐剤を上
置きして酸素ガスで吹錬する溶銑脱燐方法において、脱
燐剤としての石灰源の40%以上を石灰石とすることを
特徴とする石灰石を用いた溶銑脱燐方法である。
【0010】
【作用】この発明においては、溶銑上に脱燐剤を上置き
して酸素ガスで吹錬する溶銑脱燐方法において、脱燐剤
としての石灰源の40%以上を石灰石とするから、石灰
源の滓化が促進され、脱燐率が向上すると共に、生石灰
の滓化剤である蛍石、ソーダ灰の使用を無くすことがで
きる。この発明において、脱燐剤としての石灰源の40
%以上を石灰石としたのは、石灰石が石灰源の40%未
満では石灰源の滓化率が低く、脱燐効率も低くなるから
である。
【0011】
【実施例】160Ton/チャージの転炉を脱燐炉とし
て用い、表1に示す脱燐処理条件で溶銑の脱燐処理を行
った。脱燐剤として添加する石灰源を100%生石灰か
ら100%石灰石まで変化させ、蛍石の添加なしで各々
溶銑中の炭素濃度が4.7%から4.0%になるまで酸
素吹錬した。その場合の石灰源に占める石灰石の比率と
滓化率および脱燐率との関係を測定した。その結果を図
1および図2に示す。
【0012】
【表1】
【0013】図1に示すとおり、蛍石の添加なしでスラ
グ中に4〜5%のFeOを生成させる条件下において
は、石灰源に占める石灰石比率を上げるほど滓化率が向
上する。また、図2に示すとおり、石灰源に占める石灰
石比率を上げるほど脱燐率が向上するが、石灰源に占め
る石灰石比率が40%以上となると優位性が認められな
い。これは石灰源に占める石灰石配合前提において、石
灰石配合効果の上限が存在し、それ以上の領域では石灰
石滓化時の熱損失との関係上、生石灰との使用選択が可
能な領域であるといえる。
【0014】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法によれ
ば、脱燐剤として添加する石灰源として添加する生石灰
の40%以上を石灰石と置換することによって、生石灰
の滓化剤である蛍石、ソーダ灰の添加なしで、高脱燐効
率が達成でき、脱燐コストを安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】石灰源に占める石灰石比率と滓化率との関係を
示すグラブである。
【図2】石灰源に占める石灰石比率と脱燐率との関係を
示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶銑上に脱燐剤を上置きして酸素ガスで
    吹錬する溶銑脱燐方法において、脱燐剤としての石灰源
    の40%以上を石灰石とすることを特徴とする石灰石を
    用いた溶銑脱燐方法。
JP19424393A 1993-07-08 1993-07-08 石灰石を用いた溶銑脱燐方法 Pending JPH0726316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19424393A JPH0726316A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 石灰石を用いた溶銑脱燐方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19424393A JPH0726316A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 石灰石を用いた溶銑脱燐方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0726316A true JPH0726316A (ja) 1995-01-27

Family

ID=16321367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19424393A Pending JPH0726316A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 石灰石を用いた溶銑脱燐方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0726316A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3557910B2 (ja) 溶銑脱燐方法と低硫・低燐鋼の溶製方法
JP3428628B2 (ja) ステンレス鋼の脱硫精錬方法
JPS60152611A (ja) スラグ改質方法
JPH0437132B2 (ja)
JP4765374B2 (ja) 含クロム溶銑の脱硫処理方法
JP2947063B2 (ja) ステンレス鋼の製造方法
JP2005015889A (ja) 転炉内スラグの流出防止方法
JP2653301B2 (ja) 低p転炉滓の再利用方法
JPH10237526A (ja) 溶銑の脱りん方法
JPH08157921A (ja) 溶銑の脱りん方法
JPS6154841B2 (ja)
KR100226901B1 (ko) 레이들 슬래그를 이용한 용선 탈황제
JP2833736B2 (ja) 溶銑の予備処理方法
JPH0726316A (ja) 石灰石を用いた溶銑脱燐方法
JP3158912B2 (ja) ステンレス鋼の精錬方法
JP3194212B2 (ja) 転炉製鋼法
JPH01147011A (ja) 製鋼法
JP2856106B2 (ja) 溶銑の脱硫方法
JP3419254B2 (ja) 溶銑の脱りん方法
JPS63195211A (ja) Mnロス少なく低燐低炭素鋼を製造する方法
JPH111714A (ja) 製鋼方法
JPS6154081B2 (ja)
JPH01147012A (ja) 製鋼方法
JP2755027B2 (ja) 製鋼方法
JPH01215917A (ja) ステンレス鋼の溶製方法