JPH0726208Y2 - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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JPH0726208Y2
JPH0726208Y2 JP2592491U JP2592491U JPH0726208Y2 JP H0726208 Y2 JPH0726208 Y2 JP H0726208Y2 JP 2592491 U JP2592491 U JP 2592491U JP 2592491 U JP2592491 U JP 2592491U JP H0726208 Y2 JPH0726208 Y2 JP H0726208Y2
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JP
Japan
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plate
main body
shock absorber
steering wheel
shock
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JP2592491U
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JPH04122258U (ja
Inventor
誠一 兼岡
淳 渡辺
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】〔考案の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】本考案は、ステアリングシャフト
に取付ける中央のボス部の内部に衝撃吸収体を設けたス
テアリングホイールに関するものである。
【0003】
【従来の技術】ステアリングホイールのボス部に設ける
衝撃吸収体は、衝撃が加わった際に、塑性変形すること
により、衝撃エネルギを吸収するもので、その衝撃エネ
ルギの吸収特性が、衝撃時に急速に所定の荷重(たとえ
ば100〜120Kg程度の荷重)に到達すること(初期
荷重の立上りが良いこと)と、この所定の荷重を維持し
て所定の変形量(たとえば40mm程度の変形量)を確保
すること(有効な衝撃吸収ストロークを確保すること)
が求められている。
【0004】すなわち、衝撃エネルギの吸収量は、図7
(A)及び図11(A)に示す特性曲線の下側の面積で
表わされるため、この面積を確保することが必要とされ
るが、荷重が強すぎると、運転者に過大な反発力を与え
ることになるからである。
【0005】この衝撃吸収体の基本型として、製造・加
工の容易さから、図11(B)に示すような上板1と前
後一対の側板2,3を備えた鋼板製の断面コ字状のもの
と、これに底板4を付加した断面ロ字状のものがある。
【0006】この基本型の衝撃吸収体は、ステアリング
シャフトの軸方向つまり垂直方向(矢印a方向)からの
衝撃に対する剛性に比べて、前斜め上方向(矢印b方
向)からの衝撃に対する剛性が不足するため、図11
(A)に示すように、垂直方向からの衝撃エネルギの吸
収特性の曲線aを所定の範囲(2本の二点鎖線の間)に
収めると、前斜め上方向からの衝撃エネルギの吸収特性
の曲線bが低すぎて、衝撃を有効に吸収できなくなって
しまう。
【0007】したがって、この基本型では、両方の曲線
a,bをともに所定の範囲(2本の二点鎖線の間)に収
めることができず、とくに、ステアリングホイールのボ
ス部に対する運転者の衝突は、ほとんどが垂直方向(矢
印a方向)と前斜め上方向(矢印b方向)であることか
ら、安全性に問題がある。
【0008】つぎに、特公平2−32173号公報に
は、図11(C)に示すように、基本型に補強板5を付
加し、前斜め上方向(矢印d方向)からの衝撃に対する
剛性を高めた改良型が示されている。
【0009】この改良型の衝撃吸収体は、補強板5の両
端部が相手部材に溶接等で一体化されているため、垂直
方向(矢印c方向)からの衝撃に対する剛性が高くなり
すぎてしまい、図11(A)に示すように、前斜め上方
向からの衝撃エネルギの吸収特性の曲線dを所定の範囲
(2本の二点鎖線の間)に収めると、垂直方向からの衝
撃エネルギの吸収特性の曲線cが高くなって、運転者に
対する反力が強くなりすぎてしまう。
【0010】したがって、この改良型でも、両方の曲線
c,dをともに所定の範囲(2本の二点鎖線の間)に収
めることができない。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】上述したように、従来
の衝撃吸収体では、垂直方向からの衝撃エネルギの吸収
特性と、前斜め上方向からの衝撃エネルギの吸収特性に
開きがあり、両方の特性をともに所定の範囲(2本の二
点鎖線の間)に収めることができず、とくに、ステアリ
ングホイールのボス部に対する運転者の衝突は、ほとん
どが垂直方向と前斜め上方向であることから、安全性に
問題がある。
【0012】本考案は、このような点に鑑みなされたも
ので、垂直方向からの衝撃エネルギの吸収特性と、前斜
め上方向からの衝撃エネルギの吸収特性の両方に理想的
な特性を得ることを目的とするものである。
【0013】〔考案の構成〕
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、ステアリング
シャフト16に取付ける中央のボス部12の内部に衝撃吸収
体20を設けたステアリングホイールに関するものであっ
て、上記衝撃吸収体20は、底板26と上板27と前後一対の
側板28,29を有する本体30と、この本体30内に設けられ
た補助板31,48,49とを備え、上記補助板31,48,49
は、その側面を左右に向けて左右方向に傾斜した状態
で、上記底板26及び上板27の一方に固定され、その自由
端部37を底板26及び上板27の他方に対向し、上記本体30
には、この本体30が前斜め上方向からの荷重により変形
した際に、上記補助板31,48,49の側縁部と係合する係
合部28,45を形成したものである。
【0015】
【作用】本考案のステアリングホイールは、ボス部12に
衝撃が加わると、衝撃吸収体20が塑性変形して衝撃を吸
収し、とくに、垂直方向からの衝撃による変形時には、
補助板31,48,49は簡単に変形して剛性を高めることは
なく、前斜め上方向からの衝撃による変形時には、補助
板31,48,49は、本体30の係合部28,45によって、ひね
られるように変形して本体30の剛性不足を補う。
【0016】
【実施例】本考案のステアリングホイールの実施例を図
面を参照して説明する。
【0017】図3はステアリングホイールを示し、この
ステアリングホイールは円環状のリム部11の中央にボス
部12を配置し、このボス部12とリム部11を複数のスポー
ク部13で連結した構造である。
【0018】上記ボス部12は、図1に示すように、ステ
アリングシャフト16に嵌着されてナット17で固定される
鉄等の金属から成る筒状のボス18を備え、このボス18の
上端面に鉄等の金属から成るボスプレート19を溶接等に
より一体的に固着し、このボスプレート19の上部に衝撃
吸収体20を複数の金属板ばねから成る取付具21により取
外し可能に取付け、これらを上側の合成樹脂製のパッド
体22と下側のカバー体23とで覆った構造である。
【0019】上記衝撃吸収体20は、鋼板から成り、図2
にも示すように、上記ステアリングシャフト16側に配置
される底板26と、この底板26と平行な上板27と、この上
板27と底板26を連結する前後一対の相対向した側板28,
29とから成る断面ロ字状の本体30と、この本体30内に設
けられた補助板31とで構成されている。
【0020】そして、上記本体30の側板28,29は上板27
から波板状に折曲形成され、この側板28,29の先端部に
底板26が溶接され、この底板26の下面に上記複数の取付
具21がねじ32で取付けられている。
【0021】また、上記補助板31は、ほぼV字状に成形
され、その両方の側片35を左右に向けた状態で、その底
部36を本体30の底板26の上面に溶接され、これによっ
て、その側片35が左右に向いて左右方向に傾斜した状態
となっている。そして、この左右の側片35の先端部には
外側に彎曲した円弧状の摺接部37が形成され、この摺接
部37が自由端部として上板27の下面にわずかな間隙を介
して対向している。
【0022】なお、この実施例では、上記本体30の前側
の側板28が、上記補助板31の左右の側片35の側縁部に対
する係合部となっている。
【0023】また、上板27に上記パッド体22が複数のね
じ40で固定されている。
【0024】以下に、この実施例の作用を説明する。
【0025】まず、ボス部12に垂直方向からの衝撃が加
わった場合、図4に示すように、衝撃吸収体20は、垂直
方向(矢印e方向)からの荷重により、塑性変形して衝
撃エネルギを吸収するが、このときには、本体30の変形
にともなって、本体30の上板27により、補助板31はV字
状を拡開するように変形するだけで、補助板31の変形は
左右の側片35の根元部分だけに限られるため、簡単に変
形して剛性は発揮しない。
【0026】したがって、補助板31は衝撃の吸収にはほ
とんど寄与せず、もっぱら、本体30の前後の側板28,29
の変形により衝撃が吸収される。
【0027】また、ボス部12に前斜め上方向からの衝撃
が加わった場合、図5及び図6に示すように、衝撃吸収
体20は、前斜め上方向(矢印f方向)からの荷重によ
り、塑性変形して衝撃エネルギを吸収するが、このとき
には、本体30の変形にともなって、本体30の前側の側板
28が補助板31の左右の側片35の側縁部に係合するととも
に、本体30の上板27が補助板31の左右の側片35の摺接部
37に係合し、これによって、補助板31の左右の側片35が
ひねられるように変形し、側片35全体が次第に変形して
いくため、補助板31が本体30の剛性不足を補う。
【0028】したがって、補助板31が本体30の前後の側
板28とともに変形して衝撃を吸収する。
【0029】このため、図7(A)に示すように、垂直
方向からの衝撃エネルギの吸収特性の曲線eと、前斜め
上方向からの衝撃エネルギの吸収特性の曲線fを、とも
に、所定の範囲(2本の二点鎖線の間)に収めて、両方
に理想的な特性を得ることができ、運転者の安全を確保
することができる。
【0030】なお、上述した実施例では、本体30の前側
の側板28を、補助板31の左右の側片35の側縁部に対する
係合部としたが、これに限らず、図8及び図9に示すよ
うに、本体30の上板27から下方に左右一対の突片45を切
り起こし、この左右一対の突片45を、補助板31の左右の
側片35の側縁部に対する係合部としてもよい。
【0031】また、図10に示すように、一対の補助板
48,49を前後に組合わせてその側縁部を互いに係合して
もよい。
【0032】さらに、上述した実施例では、補助板31を
本体30の底板26に固定して上板27に対向させたが、この
関係を逆転してもよい。
【0033】
【考案の効果】上述したように、本考案によれば、ボス
部に衝撃が加わると、衝撃吸収体が塑性変形して衝撃を
吸収し、とくに、垂直方向からの衝撃による変形時に
は、補助板は簡単に変形して剛性を高めることはなく、
前斜め上方向からの衝撃による変形時には、補助板は、
本体との係合によって、ひねられるように変形して本体
の剛性不足を補うため、垂直方向と前斜め上方向からの
衝撃エネルギの吸収特性の両方に理想的な特性を得るこ
とができ、運転者の安全を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のステアリングホイールの実施例の図3
のI−I視に相当するボス部の縦断面図である。
【図2】同上実施例の衝撃吸収体の斜視図である。
【図3】同上実施例の平面図である。
【図4】同上実施例の衝撃吸収体が垂直方向からの衝撃
で変形した状態の斜視図である。
【図5】同上実施例の衝撃吸収体が前斜め上方向からの
衝撃で変形した状態の斜視図である。
【図6】図5の状態の側面図である。
【図7】同上実施例の衝撃吸収体の、(A)はエネルギ
吸収特性図、(B)はその試験の説明図である。
【図8】本考案のステアリングホイールの他の実施例の
ボス部の縦断面図である。
【図9】同上実施例の衝撃吸収体の斜視図である。
【図10】本考案のステアリングホイールのさらに他の
実施例の衝撃吸収体の補助板の斜視図である。
【図11】従来の衝撃吸収体の、(A)はエネルギ吸収
特性図、(B)および(C)はその試験の説明図であ
る。
【符号の説明】
12 ボス部 16 ステアリングシャフト 20 衝撃吸収体 26 底板 27 上板 28 係合部を兼ねた側板 29 側板 30 本体 31,48,49 補助板 37 自由端部としての摺接部 45 係合部としての突片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトに取付ける中央の
    ボス部の内部に衝撃吸収体を設けたステアリングホイー
    ルであって、上記衝撃吸収体は、底板と上板と前後一対
    の側板を有する本体と、この本体内に設けられた補助板
    とを備え、上記補助板は、その側面を左右に向けて左右
    方向に傾斜した状態で、上記底板及び上板の一方に固定
    され、その自由端部を底板及び上板の他方に対向し、上
    記本体には、この本体が前斜め上方向からの荷重により
    変形した際に、上記補助板の側縁部と係合する係合部を
    形成したことを特徴とするステアリングホイール。
JP2592491U 1991-04-17 1991-04-17 ステアリングホイール Expired - Lifetime JPH0726208Y2 (ja)

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JP2592491U JPH0726208Y2 (ja) 1991-04-17 1991-04-17 ステアリングホイール

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JPH04122258U JPH04122258U (ja) 1992-11-02
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