JPH04122258U - ステアリングホイール - Google Patents
ステアリングホイールInfo
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- JPH04122258U JPH04122258U JP2592491U JP2592491U JPH04122258U JP H04122258 U JPH04122258 U JP H04122258U JP 2592491 U JP2592491 U JP 2592491U JP 2592491 U JP2592491 U JP 2592491U JP H04122258 U JPH04122258 U JP H04122258U
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Landscapes
- Steering Controls (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ステアリングシャフト16に取付けるボス部12
内に設ける衝撃吸収体20は、底板26と上板27と前後の側
板28,29を有する本体30と、本体30内の補助板31を備
え、補助板31は、側面を左右に向けて左右に傾斜した状
態で、底板26及び上板27の一方に固定され、自由端部37
を底板26及び上板27の他方に対向する。 【効果】 ボス部12に衝撃が加わると、衝撃吸収体20が
塑性変形して衝撃を吸収し、垂直方向からの衝撃による
変形時には、補助板31は簡単に倒れて変形し、剛性を高
めず、前斜め方向からの衝撃による変形時には、補助板
31は本体30との係合で、ひねられるように変形して本体
30の剛性不足を補うため、垂直方向と前斜め上方向から
の衝撃エネルギの吸収特性の両方に理想的な特性を得る
ことができ、運転者の安全を確保することができる。
内に設ける衝撃吸収体20は、底板26と上板27と前後の側
板28,29を有する本体30と、本体30内の補助板31を備
え、補助板31は、側面を左右に向けて左右に傾斜した状
態で、底板26及び上板27の一方に固定され、自由端部37
を底板26及び上板27の他方に対向する。 【効果】 ボス部12に衝撃が加わると、衝撃吸収体20が
塑性変形して衝撃を吸収し、垂直方向からの衝撃による
変形時には、補助板31は簡単に倒れて変形し、剛性を高
めず、前斜め方向からの衝撃による変形時には、補助板
31は本体30との係合で、ひねられるように変形して本体
30の剛性不足を補うため、垂直方向と前斜め上方向から
の衝撃エネルギの吸収特性の両方に理想的な特性を得る
ことができ、運転者の安全を確保することができる。
Description
【0001】
〔考案の目的〕
【0002】
本考案は、ステアリングシャフトに取付ける中央のボス部の内部に衝撃吸収体
を設けたステアリングホイールに関するものである。
【0003】
ステアリングホイールのボス部に設ける衝撃吸収体は、衝撃が加わった際に、
塑性変形することにより、衝撃エネルギを吸収するもので、その衝撃エネルギの
吸収特性が、衝撃時に急速に所定の荷重(たとえば100〜120Kg程度の荷重
)に到達すること(初期荷重の立上りが良いこと)と、この所定の荷重を維持し
て所定の変形量(たとえば40mm程度の変形量)を確保すること(有効な衝撃吸
収ストロークを確保すること)が求められている。
【0004】
すなわち、衝撃エネルギの吸収量は、図7(A)及び図11(A)に示す特性
曲線の下側の面積で表わされるため、この面積を確保することが必要とされるが
、荷重が強すぎると、運転者に過大な反発力を与えることになるからである。
【0005】
この衝撃吸収体の基本型として、製造・加工の容易さから、図11(B)に示
すような上板1と前後一対の側板2,3を備えた鋼板製の断面コ字状のものと、
これに底板4を付加した断面ロ字状のものがある。
【0006】
この基本型の衝撃吸収体は、ステアリングシャフトの軸方向つまり垂直方向(
矢印a方向)からの衝撃に対する剛性に比べて、前斜め上方向(矢印b方向)か
らの衝撃に対する剛性が不足するため、図11(A)に示すように、垂直方向か
らの衝撃エネルギの吸収特性の曲線aを所定の範囲(2本の二点鎖線の間)に収
めると、前斜め上方向からの衝撃エネルギの吸収特性の曲線bが低すぎて、衝撃
を有効に吸収できなくなってしまう。
【0007】
したがって、この基本型では、両方の曲線a,bをともに所定の範囲(2本の
二点鎖線の間)に収めることができず、とくに、ステアリングホイールのボス部
に対する運転者の衝突は、ほとんどが垂直方向(矢印a方向)と前斜め上方向(
矢印b方向)であることから、安全性に問題がある。
【0008】
つぎに、特公平2−32173号公報には、図11(C)に示すように、基本
型に補強板5を付加し、前斜め上方向(矢印d方向)からの衝撃に対する剛性を
高めた改良型が示されている。
【0009】
この改良型の衝撃吸収体は、補強板5の両端部が相手部材に溶接等で一体化さ
れているため、垂直方向(矢印c方向)からの衝撃に対する剛性が高くなりすぎ
てしまい、図11(A)に示すように、前斜め上方向からの衝撃エネルギの吸収
特性の曲線dを所定の範囲(2本の二点鎖線の間)に収めると、垂直方向からの
衝撃エネルギの吸収特性の曲線cが高くなって、運転者に対する反力が強くなり
すぎてしまう。
【0010】
したがって、この改良型でも、両方の曲線c,dをともに所定の範囲(2本の
二点鎖線の間)に収めることができない。
【0011】
上述したように、従来の衝撃吸収体では、垂直方向からの衝撃エネルギの吸収
特性と、前斜め上方向からの衝撃エネルギの吸収特性に開きがあり、両方の特性
をともに所定の範囲(2本の二点鎖線の間)に収めることができず、とくに、ス
テアリングホイールのボス部に対する運転者の衝突は、ほとんどが垂直方向と前
斜め上方向であることから、安全性に問題がある。
【0012】
本考案は、このような点に鑑みなされたもので、垂直方向からの衝撃エネルギ
の吸収特性と、前斜め上方向からの衝撃エネルギの吸収特性の両方に理想的な特
性を得ることを目的とするものである。
【0013】
〔考案の構成〕
【0014】
本考案は、ステアリングシャフト16に取付ける中央のボス部12の内部に衝撃吸
収体20を設けたステアリングホイールに関するものであって、上記衝撃吸収体20
は、底板26と上板27と前後一対の側板28,29を有する本体30と、この本体30内に
設けられた補助板31,48,49とを備え、上記補助板31,48,49は、その側面を左
右に向けて左右方向に傾斜した状態で、上記底板26及び上板27の一方に固定され
、その自由端部37を底板26及び上板27の他方に対向し、上記本体30には、この本
体30が前斜め上方向からの荷重により変形した際に、上記補助板31,48,49の側
縁部と係合する係合部28,45を形成したものである。
【0015】
本考案のステアリングホイールは、ボス部12に衝撃が加わると、衝撃吸収体20
が塑性変形して衝撃を吸収し、とくに、垂直方向からの衝撃による変形時には、
補助板31,48,49は簡単に変形して剛性を高めることはなく、前斜め上方向から
の衝撃による変形時には、補助板31,48,49は、本体30の係合部28,45によって
、ひねられるように変形して本体30の剛性不足を補う。
【0016】
本考案のステアリングホイールの実施例を図面を参照して説明する。
【0017】
図3はステアリングホイールを示し、このステアリングホイールは円環状のリ
ム部11の中央にボス部12を配置し、このボス部12とリム部11を複数のスポーク部
13で連結した構造である。
【0018】
上記ボス部12は、図1に示すように、ステアリングシャフト16に嵌着されてナ
ット17で固定される鉄等の金属から成る筒状のボス18を備え、このボス18の上端
面に鉄等の金属から成るボスプレート19を溶接等により一体的に固着し、このボ
スプレート19の上部に衝撃吸収体20を複数の金属板ばねから成る取付具21により
取外し可能に取付け、これらを上側の合成樹脂製のパッド体22と下側のカバー体
23とで覆った構造である。
【0019】
上記衝撃吸収体20は、鋼板から成り、図2にも示すように、上記ステアリング
シャフト16側に配置される底板26と、この底板26と平行な上板27と、この上板27
と底板26を連結する前後一対の相対向した側板28,29とから成る断面ロ字状の本
体30と、この本体30内に設けられた補助板31とで構成されている。
【0020】
そして、上記本体30の側板28,29は上板27から波板状に折曲形成され、この側
板28,29の先端部に底板26が溶接され、この底板26の下面に上記複数の取付具21
がねじ32で取付けられている。
【0021】
また、上記補助板31は、ほぼV字状に成形され、その両方の側片35を左右に向
けた状態で、その底部36を本体30の底板26の上面に溶接され、これによって、そ
の側片35が左右に向いて左右方向に傾斜した状態となっている。そして、この左
右の側片35の先端部には外側に彎曲した円弧状の摺接部37が形成され、この摺接
部37が自由端部として上板27の下面にわずかな間隙を介して対向している。
【0022】
なお、この実施例では、上記本体30の前側の側板28が、上記補助板31の左右の
側片35の側縁部に対する係合部となっている。
【0023】
また、上板27に上記パッド体22が複数のねじ40で固定されている。
【0024】
以下に、この実施例の作用を説明する。
【0025】
まず、ボス部12に垂直方向からの衝撃が加わった場合、図4に示すように、衝
撃吸収体20は、垂直方向(矢印e方向)からの荷重により、塑性変形して衝撃エ
ネルギを吸収するが、このときには、本体30の変形にともなって、本体30の上板
27により、補助板31はV字状を拡開するように変形するだけで、補助板31の変形
は左右の側片35の根元部分だけに限られるため、簡単に変形して剛性は発揮しな
い。
【0026】
したがって、補助板31は衝撃の吸収にはほとんど寄与せず、もっぱら、本体30
の前後の側板28,29の変形により衝撃が吸収される。
【0027】
また、ボス部12に前斜め上方向からの衝撃が加わった場合、図5及び図6に示
すように、衝撃吸収体20は、前斜め上方向(矢印f方向)からの荷重により、塑
性変形して衝撃エネルギを吸収するが、このときには、本体30の変形にともなっ
て、本体30の前側の側板28が補助板31の左右の側片35の側縁部に係合するととも
に、本体30の上板27が補助板31の左右の側片35の摺接部37に係合し、これによっ
て、補助板31の左右の側片35がひねられるように変形し、側片35全体が次第に変
形していくため、補助板31が本体30の剛性不足を補う。
【0028】
したがって、補助板31が本体30の前後の側板28とともに変形して衝撃を吸収す
る。
【0029】
このため、図7(A)に示すように、垂直方向からの衝撃エネルギの吸収特性
の曲線eと、前斜め上方向からの衝撃エネルギの吸収特性の曲線fを、ともに、
所定の範囲(2本の二点鎖線の間)に収めて、両方に理想的な特性を得ることが
でき、運転者の安全を確保することができる。
【0030】
なお、上述した実施例では、本体30の前側の側板28を、補助板31の左右の側片
35の側縁部に対する係合部としたが、これに限らず、図8及び図9に示すように
、本体30の上板27から下方に左右一対の突片45を切り起こし、この左右一対の突
片45を、補助板31の左右の側片35の側縁部に対する係合部としてもよい。
【0031】
また、図10に示すように、一対の補助板48,49を前後に組合わせてその側縁
部を互いに係合してもよい。
【0032】
さらに、上述した実施例では、補助板31を本体30の底板26に固定して上板27に
対向させたが、この関係を逆転してもよい。
【0033】
上述したように、本考案によれば、ボス部に衝撃が加わると、衝撃吸収体が塑
性変形して衝撃を吸収し、とくに、垂直方向からの衝撃による変形時には、補助
板は簡単に変形して剛性を高めることはなく、前斜め上方向からの衝撃による変
形時には、補助板は、本体との係合によって、ひねられるように変形して本体の
剛性不足を補うため、垂直方向と前斜め上方向からの衝撃エネルギの吸収特性の
両方に理想的な特性を得ることができ、運転者の安全を確保することができる。
【図1】本考案のステアリングホイールの実施例の図3
のI−I視に相当するボス部の縦断面図である。
のI−I視に相当するボス部の縦断面図である。
【図2】同上実施例の衝撃吸収体の斜視図である。
【図3】同上実施例の平面図である。
【図4】同上実施例の衝撃吸収体が垂直方向からの衝撃
で変形した状態の斜視図である。
で変形した状態の斜視図である。
【図5】同上実施例の衝撃吸収体が前斜め上方向からの
衝撃で変形した状態の斜視図である。
衝撃で変形した状態の斜視図である。
【図6】図5の状態の側面図である。
【図7】同上実施例の衝撃吸収体の、(A)はエネルギ
吸収特性図、(B)はその試験の説明図である。
吸収特性図、(B)はその試験の説明図である。
【図8】本考案のステアリングホイールの他の実施例の
ボス部の縦断面図である。
ボス部の縦断面図である。
【図9】同上実施例の衝撃吸収体の斜視図である。
【図10】本考案のステアリングホイールのさらに他の
実施例の衝撃吸収体の補助板の斜視図である。
実施例の衝撃吸収体の補助板の斜視図である。
【図11】従来の衝撃吸収体の、(A)はエネルギ吸収
特性図、(B)および(C)はその試験の説明図であ
る。
特性図、(B)および(C)はその試験の説明図であ
る。
12 ボス部
16 ステアリングシャフト
20 衝撃吸収体
26 底板
27 上板
28 係合部を兼ねた側板
29 側板
30 本体
31,48,49 補助板
37 自由端部としての摺接部
45 係合部としての突片
Claims (1)
- 【請求項1】 ステアリングシャフトに取付ける中央の
ボス部の内部に衝撃吸収体を設けたステアリングホイー
ルであって、上記衝撃吸収体は、底板と上板と前後一対
の側板を有する本体と、この本体内に設けられた補助板
とを備え、上記補助板は、その側面を左右に向けて左右
方向に傾斜した状態で、上記底板及び上板の一方に固定
され、その自由端部を底板及び上板の他方に対向し、上
記本体には、この本体が前斜め上方向からの荷重により
変形した際に、上記補助板の側縁部と係合する係合部を
形成したことを特徴とするステアリングホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2592491U JPH0726208Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | ステアリングホイール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2592491U JPH0726208Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | ステアリングホイール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04122258U true JPH04122258U (ja) | 1992-11-02 |
JPH0726208Y2 JPH0726208Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31910553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2592491U Expired - Lifetime JPH0726208Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | ステアリングホイール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726208Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP2592491U patent/JPH0726208Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0726208Y2 (ja) | 1995-06-14 |
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