JP6737550B2 - 車両の前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などの車両の前部構造に関し、さらに詳しくは、車両の前突(前方衝突)時の衝撃吸収性能を高めることが可能な車両の前部構造に関する。
車両の前部構造の一例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の構造においては、車両前部のエンジンルーム内に配されたパワートレインの車両後方側に、フロントサスペンションのクロスメンバ(サスペンションメンバ)が設けられている。パワートレインの外面には、エンジンとトランスミッションとを結合する結合フランジ部が設けられており、この結合フランジ部には、車両後方斜め下を向く後面部を有する突起部が設けられている。車両の前突が発生し、その際の荷重入力によって、パワートレインが後退した際には、前記突起部がクロスメンバに当接し、このクロスメンバを下方へ押し下げることが可能とされている。
このような構成によれば、クロスメンバの車両後方側への後退量を少なくし、クロメンバが車室内側に進入することを抑制することが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、解決すべき課題がある。
すなわち、前記従来技術は、車両の前突時に、サスペンションメンバが車両後方側に大きく後退することを防止しようとするものであるが、乗員保護性能を高める観点からすると、車両の前突時の衝撃吸収性能を高めることに主眼をおきたい場合がある。ここで、前記従来技術においては、パワートレインの一部をサスペンションメンバに当接させてはいるものの、このサスペンションメンバを押し下げるだけである。したがって、良好な衝撃吸収性能を得ることは難しい。良好な衝撃吸収性能を得るには、パワートレインからサスペンションメンバに入力した荷重を、さらにクロスメンバから他の部材に分散伝達させるマルチロードパス化を図ることが望ましいが、前記従来技術においては、そのようなことは困難である。したがって、このような点において、解決すべき課題がある。
特開2016−112956号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、簡易な構成によって、車両の前突時における衝撃吸収性能を高めることが可能な車両の前部構造を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される車両の前部構造は、車両前部に搭載され、かつ外面には構成機器どうしを結合する結合フランジ部が設けられているパワートレインと、このパワートレインの車両後方側に設けられ、かつ上下高さ方向に起立した前側縦壁部を有するサスペンションメンバと、前記結合フランジ部に設けられ、かつ前記パワートレインが車両前方からの荷重入力によって後退したときに、前記前側縦壁部に当接可能な後面部、この後面部の下端に繋がった下向き面としての下面部、およびこれら後面部と下面部とが交差して繋がった角部を有する下向き突出状の突起部と、を備えている、車両の前部構造であって、前記突起部の前記後面部は、鉛直軸線に対する傾斜角が60度以下の車両後方斜め上を向く平面部とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
パワートレインの結合フランジ部に設けられている突起部の後面部は、鉛直軸線に対する傾斜角が0〜60度の範囲内であって、車両後方または車両後方斜め上を向く平面部であるため、車両の前突が発生してパワートレインが後退し、前記突起部の後面部がサスペンションメンバの前側縦壁部に当接した際には、前記従来技術とは異なり、サスペンションメンバが下方に押し下げられないようにし、突起部とサスペンションメンバとの当接状態を持続させることが可能となる。したがって、車両の前突時の入力荷重を、サスペンションメンバによって適切に受けさせることによる衝撃吸収作用が得られることに加え、サスペンションメンバに連結された他の車両構成部材に荷重を分散伝達させるマルチロードパス化を図ることも可能となる。その結果、車両の衝撃吸収性能を優れたものとすることができる。
前記突起部の後面部は、パワートレインを製作する際において、パワートレインの結合フランジ部を機械加工する際の基準面として利用することも可能である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
車両の前部構造の一例を示す要部概略平面図である。 (a)は、図1のIIa−IIa断面図であり、(b)は、(a)の要部拡大断面図である。 本発明の車両の前部構造の例を示す要部断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す車両の前部構造Aは、パワートレイン1と、フロントサスペンションSとを備えている。
パワートレイン1は、たとえばエンジン1a、トルクコンバータ1b、トランスミッション1cなどが互いに連結されたものであり、それらの連結手段としては、フランジ連結手段が適宜用いられている。たとえば、トランスミッション1cとトルクコンバータ1bとのフランジ連結を図るための手段として、複数のボルト19を介して互いに連結される結合フランジ部10,10aが設けられている。パワートレイン1は、車両Vの前部のエンジンルーム8内に組み込まれている。この組み込みは、適当なマウント用部材(不図示)を利用し、パワートレイン1を左右一対のフロントサイドメンバ40に支持させることにより図られている。フロントサイドメンバ40は、車体フレーム4の一部であり、車両Vの車幅方向両側に位置して車両前後方向に延びている。その前端部には、ラジエータサポート(不図示)を構成するクロスメンバ41が連結されている。
フロントサスペンションSは、クロスメンバとしてのサスペンションメンバ2、および左右一対のロアアーム3を備えている。一対のロアアーム3は、サスペンションメンバ2の車幅方向両側部に揺動可能に連結され、かつ車輪Wの支持を図る。
サスペンションメンバ2は、パワートレイン1の車両後方側に位置し、かつ車幅方向に延びる部材であり、ブラケット29,29aを介してフロントサイドメンバ40に取付けられている。図2に示すように、サスペンションメンバ2は、たとえば板金製のアッパ部
材2aとロア部材2bとが組み合わされて溶接された中空状である。アッパ部材2aおよびロア部材2bには、溶接が施される溶接用フランジ部20a,20bが適宜設けられている。サスペンションメンバ2の前部には、上下高さ方向に起立した前側縦壁部21が設けられている。この前側縦壁部21は、サスペンションメンバ2の前部において車幅方向に延びるように設けられている。ただし、このように車幅方向に延びた前側縦壁部21のうち、パワートレイン1の結合フランジ部10,10aの車両後方側に位置する領域(後述するように、突起部11が当接可能な領域)については、略鉛直方向に起立した前側縦壁部21とされている。
図2に示すように、トランスミッション1cの結合フランジ部10には、突起部11が一体的に形成されている(図2および図3では、トランスミッション1cの内部構造を省略している)。突起部11は、車両Vの前突時に前側縦壁部21に当接させるための部位である。この突起部11は、一対の結合フランジ部10,10aの双方に設けてもよく、また結合フランジ部10に代えて、他方の結合フランジ部10aのみに設けてもよい。
突起部11は、後面部11a、および下面部11bを有している。後面部11aは、結合フランジ部10の外周面の一部から下向きに延びて車両後方を向く平面状であり、サスペンションメンバ2の前側縦壁部21に対し、比較的接近した間隔で対向している。本実施形態においては、後面部11aは、鉛直軸線VLに対する傾斜角がゼロとされている。また、後面部11aの下端の高さは、前側縦壁部21の上部の丸み(半径rで示す)を帯びた角部21aよりも低く、かつ溶接用フランジ部20a,20bよりも高い高さとされている。
突起部11の下面部11bは、後面部11aの下端に繋がった平面状の下向き面である。好ましくは、この下面部11bと後面部11aとの夾角βは、90度以下とされている。
次に、前記した車両の前部構造Aの作用について説明する。
まず、車両Vの前突が発生し、衝突荷重Fの入力に起因してパワートレイン1が車両後方側に後退すると、このパワートレイン1の突起部11の後面部11aが、サスペンションメンバ2の前側縦壁部21に当接する。ここで、後面部11aは、鉛直軸線VLに対して傾きのない状態で車両後方側を向く平面部であるため、突起部11と前側縦壁部との当接により、サスペンションメンバ2が下方に押し下げられることはない。突起部11は、前側縦壁部21に食い込むようにして前側縦壁部21を変形させる。
このようなことから、本実施形態においては、サスペンションメンバ2の変形を利用して衝撃吸収を図ることができる。また、このようにしてサスペンションメンバ2に入力した荷重は、フロントサイドメンバ40などの車体フレーム4にも入力させることができ、マルチロードパス化による衝撃吸収を図ることもできる。したがって、車両Vの前突時における衝撃吸収性能、ひいては乗員保護性能を優れたものとすることができる。
また、突起部11の後面部11aは、結合フランジ部10を機械加工する際の基準面として利用することも可能である。
上述の実施形態においては、突起部11の後面部11aが、鉛直軸線VLに対して傾きのない状態で車両後方を向く面とされている。
これに対し、図3に示すように、本発明においては、後面部11aは、鉛直軸線VLに対する傾斜角度αが、60度以下の範囲内にあり、車両後方斜め上を向く平面部である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る車両の前部構造の各
部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
パワートレインは、エンジン自動車用のものに限らず、ハイブリッド車用、EV用、PHV用などのパワートレインとすることもできる。本発明でいう突起部は、そのようなパワートレインに設けられている結合フランジ部のいずれかに設けられていればよい。
また、突起部は、図3を参照して説明した後面部を有し、パワートレインが車両前方からの荷重入力によって後退したときに、サスペンションメンバの前側縦壁部に当接可能であればよく、突起部全体の具体的な形状、サイズなどは種々に設計変更可能である。突起部を複数箇所設けた構成とすることもできる。
サスペンションメンバは、上下高さ方向に起立した前側縦壁部を有していればよく、その具体的な形状、サイズ、材質、取付け方などは限定されない。
A 車両の前部構造
V 車両
1 パワートレイン
10,10a 結合フランジ部
11 突起部
11a 後面部(突起部の)
2 サスペンションメンバ
21 前側縦壁部

Claims (1)

  1. 車両前部に搭載され、かつ外面には構成機器どうしを結合する結合フランジ部が設けられているパワートレインと、
    このパワートレインの車両後方側に設けられ、かつ上下高さ方向に起立した前側縦壁部を有するサスペンションメンバと、
    前記結合フランジ部に設けられ、かつ前記パワートレインが車両前方からの荷重入力によって後退したときに、前記前側縦壁部に当接可能な後面部、この後面部の下端に繋がった下向き面としての下面部、およびこれら後面部と下面部とが交差して繋がった角部を有する下向き突出状の突起部と、
    を備えている、車両の前部構造であって、
    前記突起部の前記後面部は、鉛直軸線に対する傾斜角が60度以下の車両後方斜め上を向く平面部とされていることを特徴とする、車両の前部構造。
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