JPH0726163Y2 - キャスタの取り付け穴への固定装置 - Google Patents

キャスタの取り付け穴への固定装置

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JPH0726163Y2
JPH0726163Y2 JP1989077780U JP7778089U JPH0726163Y2 JP H0726163 Y2 JPH0726163 Y2 JP H0726163Y2 JP 1989077780 U JP1989077780 U JP 1989077780U JP 7778089 U JP7778089 U JP 7778089U JP H0726163 Y2 JPH0726163 Y2 JP H0726163Y2
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【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、キャスタを装着する部材に形成したキャスタ
の取り付け穴(以下、単に取付穴という)にキャスタの
ピボット軸を挿嵌して、キャスタを固定する固定装置に
関し、特に、キャスタのピボット軸に拡開固定具を挿嵌
し、ピボットの先端部に螺合したナットを締め付けるこ
とにより、拡開固定具を径方向に拡開させて拡開固定具
を取付穴の内面に圧接させてピボット軸の取付穴からの
抜け出しを防止するようにしたキャスタの固定装置に関
する。
《従来技術》 従来、この種の固定装置として、本出願人が先に提案し
た実開昭61−165204号公報に示されたものがある。
これは、合成樹脂製の拡開固定筒に複数の拡開用スリッ
トを上端縁から下端縁に亘って刻設し、このスリット部
における拡開筒の対向面部同士を弾性変形可能な連結片
で連結することにより拡開筒の一体性を保持し、ナット
の締め込みによって拡開筒を拡開させるようにしてい
た。
《解決しようとする課題》 拡開固定具を合成樹脂で形成した場合には、その使用個
所での温度変化により、樹脂成型品が熱膨張で寸法変化
をおこし、その圧接力を低下させることがあった。ま
た、この拡開固定具を形成する樹脂としては、機械強
度、耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性等の面から、ポリアミ
ド樹脂が使用されることが多いが、ポリアミド樹脂の成
型品は水分が作用すると寸法変化する性質があり、取付
穴に固定した後に水分が作用すると、軟化変化して圧接
力を減少させることになり、キャスタが取付穴から抜け
出すことがあるという問題のあることが判った。
本考案はこのような点に着目してなされたもので、どう
のような使用状態におかれても長期に亘ってしっかりと
固定することのできるキャスタ固定装置を提供すること
目的とする。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために本考案は、キャスタのピボッ
ト軸に挿嵌した拡開固定具を取付穴の内周面に圧接する
ことにより、キャスタを固定するものにおいて、周面に
複数の拡開用スリットをその上端縁から下端縁に亘って
刻設した拡開筒と拡開筒の上下各端部に内嵌して拡開筒
を拡開させる上・下各駒とで拡開固定具を構成し、拡開
用スリット部における拡開筒の対向壁部同士を弾性変形
可能な連結片で連結するとともに、拡開筒の肉壁で取り
付け穴の内面と対向する外面にパッキン嵌着溝を上下に
形成し、パッキン嵌着溝に弾性材製パッキンを拡開筒の
肉壁外に露出させる状態で装着し、拡開筒の内面におけ
る上下端部と上下各駒の周側面との少なくとも一方をテ
ーパー面に形成し、上下各駒と拡開筒とを互いに係合さ
せて相対回転不能に組み付け、上駒の上面にナットの回
り止め手段を設けたことを特徴としている。
《作用》 本考案では、キャスタのピボット軸に挿嵌した拡開固定
具を取付穴の内周面に圧接することにより、キャスタを
固定するものにおいて、周面に複数の拡開用スリットを
その上端縁から下端縁に亘って刻設した拡開筒と拡開筒
の上下各端部に内嵌して拡開筒を拡開させる上・下各駒
とで拡開固定具を構成し、拡開用スリット部における拡
開筒の対向壁部同士を弾性変形可能な連結片で連結する
とともに、拡開筒の肉壁で取り付け穴の内面と対向する
外面にパッキン嵌着溝を上下に形成し、パッキン嵌着溝
に弾性材製パッキンを拡開筒の肉壁外に露出させる状態
で装着し、拡開筒の内面における上下端部と上下各駒の
周側面との少なくとも一方をテーパー面に形成し、上下
各駒と拡開筒とを互いに係合させて相対回転不能に組み
付け、上駒の上面にナットの回り止め手段を設けている
ので、圧接力の一部を拡開筒の外周面に装着した弾性材
製パッキンの弾性復元力で受け持つことになるから、温
度変化や水分の作用によって拡開固定具が軟化変形する
ことがあっても、弾性材製パッキンの弾性復元力でキャ
スタを取付穴に固定しておくことができるようになる。
《実施例》 図面は本考案の実施例を示し、第1図は拡開固定具の分
解斜視図、第2図は取付穴へのキャスタ取付状態を示す
要部縦断面図、第3図は、拡開固定具の縦断面図、第4
図は拡開固定筒の平面図である。
図において(C)はキャスタを示し、このキャスタ
(C)は二又枢支枠(1)の二つの脚部(2)間に車輪
(3)を回転自在に支持させ、二又枢支枠(1)をピボ
ット軸(4)に転回自在に支持させて構成してある。ピ
ボット軸(4)は二又枢支枠(1)よりも上方に突出す
る部分の基端寄り部にスパナ等の工具を受け止める工具
受面(5)を形成するとともに、上端寄り部に締付けナ
ット(6)と螺合する雄ネジ(7)が形成してある。
このキャスタ(C)をキャスタ装着部材に形成した取付
穴(8)に固定する場合には、ピボット軸(4)にポリ
アミド樹脂等の合成樹脂製の拡開固定具(9)を挿嵌
し、ピボット軸(4)の雄ネジ(7)に螺合させたナッ
ト(6)を拡開固定具(9)に相対回転不能に受け止め
させた状態でピボット軸(4)を取付穴(8)に内挿
し、工具受面(5)を工具で回転させることにより、ピ
ボット軸(4)を回転させ、拡開固定具(9)を拡開さ
せて拡開固定具(9)の周面部分を取付穴(8)の内面
に圧接させて固定する。
拡開固定具(9)は、周面に3つの拡開用スリット(1
0)を有する拡開筒(11)と、この拡開筒(11)の上下
端部に嵌合する上駒(12)及び下駒(13)とで構成され
ている。拡開用スリット(10)は拡開筒(11)の上端縁
から下端縁に亘って形成してあり、拡開筒(11)は拡開
用スリット(10)によって三分割された押圧片(14)を
U字状の弾性連結片(15)で連結した状態に一体形成し
てあり、弾性連結片(15)は各押圧片(14)の側端面
(16)同士を上下方向中央部で連結している。また、各
押圧片(14)の内面は上下端縁部(17)(18)での内径
が中央部での内径よりも大径となる外開きテーパー面
(19)に形成してある。
そしてこの拡開筒(11)における各押圧片(14)の外周
面にはパッキン嵌着溝(20)がその上端縁から下端縁に
亘って縦向きに刻設してあり、このパッキン嵌着溝(2
0)にゴムロッド製のパッキン(21)が嵌着してある。
上駒(12)と下駒(13)とはそれぞれ円錐台状に形成さ
れており、その周側面を拡開筒(11)におけるテーパー
面(19)に対応するテーパー面(22)に形成するととも
に、その周側面に係合突起(23)が形成してある。この
係合突起(23)は拡開筒(11)のスリット(10)の嵌ま
り込み、かつ、押圧片(14)の側端面(16)で回り止め
状に受け止められるようになっている。また、円錐台状
各駒(12)(13)の底面には、ナット(6)の回り止め
手段としてのナット嵌着穴(24)が凹設されるととも
に、係合用凸片(25)が形成してあり、上駒(12)のナ
ット嵌着穴(24)にはピボット軸(4)に螺着するナッ
ト(6)が嵌着し、下駒(13)の係合用凸片(25)が受
座金(26)の底壁から突設した係止突部(27)で受け止
められるようになっている。
なお、上記実施例では各押圧片(14)の外周面にパッキ
ン(21)をそれぞれ嵌着しているが、パッキン(21)は
少なくとも1つの押圧片(14)の外周面に嵌着すればよ
い。また、拡開固定具(9)を形成する合成樹脂として
はポリアミド樹脂のほか、ポリアセタール樹脂やポリカ
ーボネート樹脂等のエンジニアリングプラスチックを使
用することができる。
《効果》 本考案では、キャスタのピボット軸に挿嵌した拡開固定
具を取付穴の内周面に圧接することにより、キャスタを
固定するものにおいて、周面に複数の拡開用スリットを
その上端縁から下端縁に亘って刻設した拡開筒と拡開筒
の上下端部に内嵌して拡開筒を拡開させる上・下各駒と
で拡開固定具を構成し、拡開用スリット部における拡開
筒の対向壁部同士を弾性変形可能な連結片で連結すると
ともに、拡開筒の肉壁で取り付け穴の内面と対向する外
面にパッキン嵌着溝を上下に形成し、パッキン嵌着溝に
弾性材製パッキンを拡開筒の肉壁外に露出させる状態で
装着し、拡開筒の内面における上下端部と上下各駒の周
側面との少なくとも一方をテーパー面に形成し、上下各
駒と拡開筒とを互いに係合させて相対回転不能に組み付
け、上駒の上面にナットの回り止め手段を設けているの
で、圧接力の一部を拡開筒の外周面に装着した弾性材製
パッキンの弾性復元力で受け持つことになるから、温度
変化や水が作用して拡開固定具が軟化変形することがあ
っても、弾性材製パッキンの弾性復元力でキャスタを取
付穴に固定しておくことができ、キャスタの抜け出しを
防止することができる。しかも、拡開筒の肉壁の外面に
上下に形成したパッキン嵌着溝に弾性材製パッキンを装
着したので、拡開筒を拡開しても弾性材製パッキンが伸
びることがない。従って、拡開筒を拡開して取り付け穴
の内面に圧接したときに十分な弾性復元力を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は拡開固定具の分
解斜視図、第2図は取付穴へのキャスタ取付状態を示す
要部縦断面図、第3図は、拡開固定具の縦断面図、第4
図は拡開固定筒の平面図である。 C…キャスタ、4…ピボット軸、6…ナット、8…取り
付け穴、9…拡開固定具、10…拡開用スリット、11…拡
開筒、12…上駒、13…下駒、15…連結片、16…(11)の
対向壁、19・22…テーパー面、20…パッキン嵌着溝、21
…弾性材製パッキン、24…(12)のナット嵌着穴(ナッ
トの回り止め手段)、25…係合用凸片(係止手段)、27
…係止突部(係止手段)。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャスタ(C)のピボット軸(4)に合成
    樹脂で形成した拡開固定具(9)を挿嵌し、 係止手段(25)(27)で上記拡開固定具(9)を回り止
    めするとともに、上記ピボット軸(4)の先端部に螺合
    しているナット(6)の締め付けにより上記拡開固定具
    (9)を拡開させて、取り付け穴(8)の内面に上記拡
    開固定具(9)を圧接するように構成したキャスタの取
    り付け穴への固定装置において、 周面に複数の拡開用スリット(10)をその上端縁から下
    端縁に亘って刻設した拡開筒(11)と、この拡開筒(1
    1)の上下各端部に内嵌して上記拡開筒(11)を拡開さ
    せる上下各駒(12)(13)とで上記拡開固定具(9)を
    構成し、 各拡開用スリット(10)部における上記拡開筒(11)の
    対向壁(16)部同士を弾性変形可能な連結片(15)で連
    結するとともに、上記拡開筒(11)の肉壁で上記取り付
    け穴(8)の内面と対向する外面にパッキン嵌着溝(2
    0)を上下に形成し、 このパッキン嵌着溝(20)に弾性材製パッキン(21)を
    上記拡開筒(11)の肉壁外に露出させる状態で装着し、
    上記拡開筒(11)の内面における上下端寄部と上記上下
    各駒(12)(13)の周側面との少なくとも一方をテーパ
    ー面(19)(22)に形成し、上記上下各駒(12)(13)
    と上記拡開筒(11)とを互いに係合させて相対回転不能
    に組み付け、 上記上駒(12)の上面に上記ナット(6)の回り止め手
    段(24)を設けたことを特徴とするキャスタの取り付け
    穴への固定装置。
  2. 【請求項2】前記拡開固定具(9)をポリアミド樹脂で
    形成した請求項1に記載したキャスタの取り付け穴への
    固定装置。
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