JPH0726160Y2 - 飾り物の構造 - Google Patents

飾り物の構造

Info

Publication number
JPH0726160Y2
JPH0726160Y2 JP8992492U JP8992492U JPH0726160Y2 JP H0726160 Y2 JPH0726160 Y2 JP H0726160Y2 JP 8992492 U JP8992492 U JP 8992492U JP 8992492 U JP8992492 U JP 8992492U JP H0726160 Y2 JPH0726160 Y2 JP H0726160Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
substrate
ornament
resin layer
design
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8992492U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0646999U (ja
Inventor
廣道 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuda Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuda Co Ltd filed Critical Fukuda Co Ltd
Priority to JP8992492U priority Critical patent/JPH0726160Y2/ja
Publication of JPH0646999U publication Critical patent/JPH0646999U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0726160Y2 publication Critical patent/JPH0726160Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、図柄が立体的に見え
るようにした飾り物の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】銘板、記章、装飾品などの飾り物には、
従来、表面に図柄を設けた基板と、この基板の表面に設
けられる透明の樹脂層とを備えたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記飾り物
の見栄えを向上させるための一つの方策として、上記飾
り物を見たときに、図柄が立体的に見えるようにするこ
とが考えられる。そこで、上記図柄を立体的にすること
が考えられるが、このようにすると、飾り物の厚さが大
きくなるという問題を生じる。
【0004】
【考案の目的】この考案は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、飾り物の図柄が立体的に見えるよう
にして、その見栄えを向上させると共に、このようにし
た場合でも、上記飾り物の厚さが薄いままに保たれるよ
うにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの考案の特徴とするところは、表面に図柄を設けた
基板と、この基板の表面に設けられる透明の樹脂層とを
備えた飾り物の構造において、上記図柄の表面にV字状
溝を多数並設して、これらV字状溝の表面を鏡面にする
と共に、このV字状溝の表面とは異なる色の着色部を上
記図柄の周りの基板の表面に設けた点にある。
【0006】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。な
お、下記した括弧内の用語は、実用新案登録請求の範囲
の用語に対応するものである。表面に図柄3を設けた基
板2と、この基板2の表面に設けられる透明の樹脂層6
とを備えた銘板(飾り物)1の構造において、上記図柄
3の表面にV字状溝9を多数並設して、これらV字状溝
9の表面を鏡面にすると共に、このV字状溝9の表面と
は異なる色の着色部7を上記図柄3の周りの基板2の表
面に設けてある。
【0007】このため、図1で示すように、上記銘板
(飾り物)1を見る者が、この銘板(飾り物)1からあ
る高さHにその眼12を置いたときには、樹脂層6を通
り直接的に上記眼12に達する着色部7の第1光線13
(符号a,b,cで示すもの)と、樹脂層6の表面14
で一旦反射して図柄3の表面に向い、次いで、この図柄
3の表面であるV字状溝9の表面に反射して同上樹脂層
6を通り間接的に同上眼12に達する着色部7の第2光
線15(符号d,e,f,g,hで示すもの)とが存在
することとなる。
【0008】そして、上記の場合、第1光線13により
見える着色部7の図柄3側の端縁17と、上記第2光線
15により見える同上着色部7の端縁17とが互いにず
れた部分は、図柄3の影18のように見える。つまり、
第2光線15を見たとき、この第2光線15が上記樹脂
層6の表面14で一旦反射した分、上記着色部7を第1
光線13で直接的に見たよりも薄い色となり、これが、
上記したように、図柄3の側部に生じて、この図柄3の
影18のように見え、この影18の存在により、上記図
柄3が立体的に見えることとなる。
【0009】また、このような立体感は、上記図柄3を
あまり立体的にしないで、ほぼ平坦なままで得られる。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。各図中符号1は、飾り物たる銘板1であって、この
銘板1はアルミニウム製の基板2を有し、この基板2の
表面には文字図柄たる図柄3が設けられている。この図
柄3は上記基板2の表面の一般面4よりも一段高く一体
成形されている。上記基板2の表面には、透明の樹脂層
6が設けられている。この樹脂層6はポリエステル等の
樹脂製とされ、上記基板2と樹脂層6とは互いに強固に
固着されている。
【0011】上記図柄3の表面には多数のV字状溝9が
並設されている。なお、図2では、便宜上、V字状溝9
を図柄3の一部に設けたものを示したが、実際には、全
体にほぼ均等に設けられる。上記V字状溝9は、ある回
転中心10を中心として回転する切削工具により成形さ
れたもので、その表面にアルマイト加工が施されて、金
色もしくは銀色等の鏡面とされている。なお、ここでい
う鏡面とは、完全に光を反射するものに限らず、ある程
度の曇りをもったものも包含する。
【0012】なお、上記V字状溝9は、その切削中に、
上記回転中心10に対し上記基板2を徐々に一定速度で
相対接近(もしくは離反)させることにより成形され、
つまり、上記各V字状溝9は、厳密には、一本の仮想螺
旋上に形成されており、それぞれ上記回転中心10を中
心とする半径Rの円弧形をなしている。
【0013】また、上記V字状溝9を構成する両対向面
たる表面はそれぞれ平坦面で、これらは垂直線に対して
傾斜角α,βで傾いている。この場合、α=β=20°
〜60°程度である。また、α=30°、β=50°の
ようにα≠βであってもよく、このようにすれば、図柄
3の左右各端縁17,17に生じる両影18,18の幅
寸法を左右で互いに相違させることができる。
【0014】上記一般面4には、上記図柄3の周りを含
み、全体的に塗料が施されて、これが着色部7とされて
いる。この着色部7はエポキシ等の樹脂製で、その色
は、上記図柄3の色とは異なる黒や緑等の暗色とされて
いる。
【0015】図1で示すように、上記銘板1を見る者
が、この銘板1からある高さHにその眼12を置いたと
きには、樹脂層6を通り直接的に上記眼12に達する着
色部7の第1光線13(符号a,b,cで示すもの)
と、樹脂層6の表面14で一旦反射して図柄3の表面に
向い、次いで、この図柄3の表面であるV字状溝9の表
面に反射して同上樹脂層6を通り間接的に同上眼12に
達する着色部7の第2光線15(符号d,e,f,g,
hで示すもの)とが存在する。
【0016】そして、上記第1光線13により見える着
色部7の図柄3側の端縁17と、上記第2光線15によ
り見える同上着色部7の端縁17とが互いにずれた部分
は、図柄3の影18のように見える。つまり、第2光線
15を見たとき、この第2光線15が上記樹脂層6の表
面14で一旦反射した分、上記着色部7を第1光線13
で直接的に見たよりも薄い色となり、これが、上記した
ように図柄3の側部に生じて、この図柄3の影18のよ
うに見え、この影18の存在により、上記図柄3が立体
的に見えることとなる。
【0017】しかも、この場合、銘板1に対する眼12
の高さHを少し変化させたり、この眼12に対する銘板
1の角度を少し変化させると、その分、上記影18の幅
寸法が変化するため、図柄3に対する外観上の立体感が
動的に変化することから、上記銘板1の見栄えが飛躍的
に向上することとなる。そして、上記した見栄えの向上
は、上記図柄3をあまり立体的にしないで、ほぼ平坦な
ままで得られるため、上記銘板1の厚さは薄いままに保
たれる。
【0018】なお、図1中仮想線で示すように、図柄3
の表面が従来のように平坦であると、樹脂層6の表面1
4で反射し図柄3の表面に向った第2光線15は、この
図柄3の表面で眼12から離れる方向に反射する(図1
中符号i,jで示すもの)ことから、上記影18が生じ
ることはなく、図柄3に外観上の立体感が得られること
はない。以上は、図示の例によるが、銘板1は記章や、
その他、単なる装飾品であってもよい。また、図柄3は
絵や数字等の図柄であってもよい。更に、基板2はV字
状溝9を含めて樹脂成形品とし、V字状溝9の表面に金
属メッキを施して、鏡面にしてもよい。
【0019】
【考案の効果】この考案によれば、表面に図柄を設けた
基板と、この基板の表面に設けられる透明の樹脂層とを
備えた飾り物の構造において、上記図柄の表面にV字状
溝を多数並設して、これらV字状溝の表面を鏡面にする
と共に、このV字状溝の表面とは異なる色の着色部を上
記図柄の周りの基板の表面に設けたため、上記飾り物を
見る者が、上記飾り物からある高さにその眼を置いたと
きには、樹脂層を通り直接的に上記眼に達する着色部の
第1光線と、樹脂層の表面で一旦反射して図柄の表面に
向い、次いで、この図柄の表面であるV字状溝の表面に
反射して同上樹脂層を通り間接的に同上眼に達する着色
部の第2光線とが存在することとなる。
【0020】そして、上記第1光線により見える着色部
の図柄側の端縁と、上記第2光線により見える同上着色
部の端縁とが互いにずれた部分は、第2光線が上記樹脂
層の表面で一旦反射した分、上記着色部を第1光線で直
接的に見たよりも薄い色となり、これが、図柄の側部に
生じて、この図柄の影のように見え、この影の存在によ
り、上記図柄が立体的に見えることとなる。
【0021】しかも、この場合、飾り物に対する眼の高
さを少し変化させたり、この眼に対する飾り物の角度を
少し変化させると、その分、上記影の幅寸法が変化する
ため、図柄に対する外観上の立体感が動的に変化するこ
とから、上記飾り物の見栄えが飛躍的に向上することと
なる。そして、上記した見栄えの向上は、上記図柄をあ
まり立体的にしないで、ほぼ平坦なままで得られるた
め、上記飾り物の厚さは薄いままに保たれる。よって、
この飾り物はその厚さが薄いものでありながら、図柄が
立体的に見えるというアンバランスな外観により、従来
のものとは異質なものとして、見栄えの向上が達成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の部分拡大作用説明図である。
【図2】銘板の平面図である。
【図3】図2の3‐3線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 銘板(飾り物) 2 基板 3 図柄 6 樹脂層 7 着色部 9 V字状溝 12 眼 13 第1光線 14 表面 15 第2光線 17 端縁 18 影

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に図柄を設けた基板と、この基板の
    表面に設けられる透明の樹脂層とを備えた飾り物の構造
    において、 上記図柄の表面にV字状溝を多数並設して、これらV字
    状溝の表面を鏡面にすると共に、このV字状溝の表面と
    は異なる色の着色部を上記図柄の周りの基板の表面に設
    けた飾り物の構造。
JP8992492U 1992-12-04 1992-12-04 飾り物の構造 Expired - Lifetime JPH0726160Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8992492U JPH0726160Y2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 飾り物の構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8992492U JPH0726160Y2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 飾り物の構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0646999U JPH0646999U (ja) 1994-06-28
JPH0726160Y2 true JPH0726160Y2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=13984254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8992492U Expired - Lifetime JPH0726160Y2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 飾り物の構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0726160Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008302616A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Tefuko Aomori Kk 微小金属パターンおよびその製造方法
WO2012150695A1 (ja) * 2011-05-02 2012-11-08 独立行政法人産業技術総合研究所 立体外面表示のある物品および立体外面表示用金型
JP5799431B2 (ja) * 2012-07-12 2015-10-28 独立行政法人 国立印刷局 立体表示形成体
JP6167351B2 (ja) * 2013-11-26 2017-07-26 独立行政法人 国立印刷局 立体表示形成体
JP7368192B2 (ja) * 2019-11-15 2023-10-24 ファナック株式会社 加工方法及び物品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0646999U (ja) 1994-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4876121A (en) Cosmetic artificial nails
US4546019A (en) Works of visual and sculptural art and methods of making them
JPH0726160Y2 (ja) 飾り物の構造
US4138515A (en) Geometric iridescent image
CN210444633U (zh) 装饰壳及具有该装饰壳的电子设备
JP3080912B2 (ja) 装身具用装飾体
US3173985A (en) Method of reflection for producing a pleasing image
US3039280A (en) Ornamental stone consisting of glass, transparent plastics or the like
CN110039838A (zh) 装饰膜
CN109151109B (zh) 装饰膜及手机后盖
JPH08171357A (ja) 虹色を表示する装置及びその製造方法
JP4104971B2 (ja) 合成樹脂製装飾体
JPS6118540Y2 (ja)
CN209505118U (zh) 装饰片材
JPH1044700A (ja) 3次元効果を有する表面装飾品
JPS6332000Y2 (ja)
JPH0333557Y2 (ja)
JPH0753658Y2 (ja) 遊技機用装飾フィルム
JP2772482B2 (ja) 透視材及び透視材製ドア又は窓等の装飾方法
JPS6329120Y2 (ja)
JPS6339108Y2 (ja)
JPS6029121Y2 (ja) 装飾照明装置
JPS62919Y2 (ja)
JP2569698Y2 (ja) 光輝性装飾転写箔
JPH0614634Y2 (ja) ステンドグラス風装飾付き鏡

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term