JPH0726107A - ブロック共重合体組成物 - Google Patents

ブロック共重合体組成物

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JPH0726107A
JPH0726107A JP17656493A JP17656493A JPH0726107A JP H0726107 A JPH0726107 A JP H0726107A JP 17656493 A JP17656493 A JP 17656493A JP 17656493 A JP17656493 A JP 17656493A JP H0726107 A JPH0726107 A JP H0726107A
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JP
Japan
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block copolymer
butyl
vinyl aromatic
amyl
hydroxyphenyl
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JP17656493A
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English (en)
Inventor
Kanako Ida
加奈子 位田
Tetsuo Yamaguchi
哲夫 山口
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブタジエンなどの共役ジエンとスチレンなど
のビニル芳香族炭化水素からなるブロック共重合体に特
定成分を配合することにより、高温加工時の熱安定性を
改良する。 【構成】 ビニル芳香族炭化水素含有量が60〜95重
量%であるブロック共重合体に、下式のアクリレート系
化合物および炭化水素ワックスを配合する。 上式中、R1 は水素または炭素数1〜3のアルキルを、
2 およびR3 はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキ
ルを、R4 は水素またはメチルを表す。 【効果】 高温加工時の熱安定性に優れるため、連続的
高温加工が可能となり、したがって生産性も向上する。
またリサイクル率を上げることも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共役ジエンとビニル芳
香族炭化水素からなるブロック共重合体をベースポリマ
ーとする組成物に関するものである。さらに詳しくは、
高温加工時の熱安定性の改良を図った上記ブロック共重
合体の組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】共役ジエンとビニル芳香族炭化水素から
なるブロック共重合体のうち、ビニル芳香族炭化水素の
含有量が比較的多いものは、透明性に優れ、ポリスチレ
ンよりも耐衝撃性が良好であることから、押出成型、ブ
ロー成型、射出成型などにより成型され、食品包装容
器、日用雑貨品、玩具類などの分野を中心に、近年その
使用量が増加している。しかし、これらのブロック共重
合体は、成型加工時に熱による劣化を受けやすく、架橋
やゲル化反応を起こして成型加工時の流動性が低下した
り、フィッシュアイゲルや光沢低下などにより外観特性
が悪化するといった問題があった。
【0003】従来、成型加工時の安定化を図る目的で、
種々のフェノール系、リン系、イオウ系などの酸化防止
剤を、ブロック共重合体の製造時あるいは加工時に添加
することはよく知られている。例えば、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール、n−オクタデシル
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、ペンタエリスリチル テトラキス
〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕、1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)ベンゼンなどのフェノール系酸化
防止剤を単独で用いたり、これらのフェノール系酸化防
止剤と、トリス(ノニルフェニル) フォスファイト、
ジステアリル ペンタエリスリトール ジフォスファイ
ト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル) フォ
スファイトなどのリン系酸化防止剤とを併用したり、あ
るいは前記のフェノール系酸化防止剤と、ジラウリル
チオジプロピオネート、ジミリスチル チオジプロピオ
ネート、ジステアリル チオジプロピオネート、ペンタ
エリスリチル テトラキス(3−ラウリルチオプロピオ
ネート)などのイオウ系酸化防止剤とを併用する方法な
どが知られている。
【0004】これら従来からの酸化防止剤を配合する方
法は、ブロック共重合体製造時の溶液から共重合体を分
離するために高温処理する際の、あるいはブロック共重
合体を高温加工する際の、特に無酸素下での熱劣化(ゲ
ル化)に対しては、充分な効果を発揮することができな
い。
【0005】そこで、特にブロック共重合体の無酸素下
での熱劣化を抑制するために、特開昭 63-27551 号公報
では、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル
アクリレートを含む特定のビスフェノールモノエステ
ルを、特定のフェノール系酸化防止剤と併用することが
提案されている。また特開平 1-168643 号公報には、
2,4−ジ−t−アミル−6−〔1−(3,5−ジ−t
−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニル
アクリレートが、ブタジエン系ポリマーの無酸素下で
の熱安定性を改良するのに有効であることが記載されて
いる。特開平 1-170626 号公報には、ブタジエン系ポリ
マーに、2,4−ジ−t−アミル−6−〔1−(3,5
−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル〕
フェニル アクリレートを含む特定のビスフェノールモ
ノ(メタ)アクリレートとリン系酸化防止剤を併用する
ことが、また特開平 2-279756 号公報には、スチレン含
有量の多いスチレン/ブタジエンブロック共重合体に、
2,4−ジ−t−アミル−6−〔1−(3,5−ジ−t
−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニル
アクリレートとリン系酸化防止剤を併用することが記
載されている。さらに特開平 1-172434 号公報には、ブ
タジエン系ポリマーに、2,4−ジ−t−アミル−6−
〔1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェ
ニル)エチル〕フェニル アクリレートを含む特定のビ
スフェノールモノ(メタ)アクリレートとイオウ系酸化
防止剤を併用することが、また特開平 3-88841号公報に
は、スチレン含有量の少ないスチレン/ブタジエンブロ
ック共重合体に対し、2,4−ジ−t−アミル−6−
〔1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェ
ニル)エチル〕フェニル アクリレートを、リン系酸化
防止剤、イオウ系酸化防止剤およびフェノール系酸化防
止剤のうちの一種以上と併用することが記載されてい
る。
【0006】上記の2−t−ブチル−6−(3−t−ブ
チル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メ
チルフェニル アクリレートや2,4−ジ−t−アミル
−6−〔1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキ
シフェニル)エチル〕フェニル アクリレートのような
特定のアクリレート系化合物を、単独であるいは他の酸
化防止剤と組み合わせて用いることにより、ブロック共
重合体を成型加工する際の流動性の低下や外観特性の悪
化はかなり改良されるものの、生産性向上を目的とし
て、近年ますます加工温度が高くなっていること、ま
た、リサイクル率が高くなるにつれて、熱履歴が増加し
ていることから、上記改良効果でも充分とはいえないの
が現状であった。これに対し、前述の特定構造のアクリ
レート系化合物、さらには他の酸化防止剤を増量して用
いることも試みられているが、高価な前記アクリレート
系化合物を多量に用いることは経済的でなく、現実的な
解決方法とはいえない。そこで、高温加工時における熱
安定性を経済的に改良するニーズは極めて強いものであ
った。
【0007】一方、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素
からなるブロック共重合体の離型性改良、流動性向上、
あるいはそこから得られるフィルムの印刷性改良のため
に、滑剤を用いることも知られている。例えば特開平 2
-206642 号公報は、スチレン含有量の多いスチレン/ブ
タジエンブロック共重合体に、2,4−ジ−t−アミル
−6−〔1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキ
シフェニル)エチル〕フェニル アクリレートととも
に、紫外線吸収剤または光安定剤を含有させたスチレン
系樹脂フィルムを開示しており、そのなかで、フィルム
の印刷性や溶剤シール性を向上させるためにエルカ酸ア
ミドなどの滑剤を添加してもよい旨記載している。また
特開平 1-304146 号公報には、共役ジエンとビニル芳香
族炭化水素とからなるブロック共重合体の離型性や透明
性を改良するために、炭化水素ワックスを添加すること
が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、共役ジ
エンとビニル芳香族炭化水素を共重合させてなるブロッ
ク共重合体を高温成型加工する際の熱安定性を改良すべ
く、鋭意研究を重ねた結果、特定のアクリレート系化合
物と炭化水素ワックスを併用することにより、炭化水素
ワックス単独での性能からは予測できない併用効果が発
揮され、しかも安価な炭化水素ワックスを使用すること
で、経済的に上記課題が解決されることを見出し、本発
明に至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、共役
ジエンとビニル芳香族炭化水素を共重合させてなり、ビ
ニル芳香族炭化水素含有量が60〜95重量%であるブ
ロック共重合体に、下記一般式
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1 は水素または炭素数1〜3の
アルキルを、R2 およびR3 はそれぞれ独立に炭素数1
〜9のアルキルを、R4 は水素またはメチルを表す)で
示されるアクリレート系化合物、および炭化水素ワック
スを含有せしめてなるブロック共重合体組成物を提供す
るものである。
【0012】本発明におけるベースポリマーは、共役ジ
エンとビニル芳香族炭化水素を共重合させてなり、ビニ
ル芳香族炭化水素含有量が60〜95重量%のブロック
共重合体である。ここで共役ジエンとは、1対の共役二
重結合を有するジオレフィンであり、例えば1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(いわゆる
イソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンなど
を包含するが、なかでも1,3−ブタジエンまたはイソ
プレンが一般的に用いられる。共重合体の製造にあたっ
て、これらの共役ジエンは、1種のみならず2種以上混
合して用いてもよい。
【0013】またビニル芳香族炭化水素とは、芳香族炭
化水素基とビニル基を有する化合物であり、例えばスチ
レン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、ビニルナ
フタレン、ビニルアントラセンなどを包含するが、なか
でもスチレンが一般的に用いられる。これらのビニル芳
香族炭化水素も、共重合体の製造にあたり、1種のみな
らず2種以上混合して使用することもできる。
【0014】本発明では、このような共役ジエンとビニ
ル芳香族炭化水素を共重合させてなるブロック共重合体
に、前記アクリレート系化合物と炭化水素ワックスとを
組み合わせて配合する。アクリレート系化合物を表す前
記一般式において、R1 は水素または炭素数1〜3のア
ルキルであるが、なかでも水素およびメチルが好まし
い。R2 は炭素数1〜9のアルキルであるが、なかでも
炭素数4〜8のものが好ましく、特に4級炭素でベンゼ
ン環に結合するアルキル、例えばt−ブチル、t−ペン
チルおよびt−オクチルがより好ましい。R3 は炭素数
1〜9のアルキルであるが、なかでも炭素数1〜6のも
のが好ましく、とりわけ好ましいものは、メチル、エチ
ル、t−ブチルおよびt−ペンチルである。R4 は水素
またはメチルであるが、特に水素が好ましい。
【0015】好適なアクリレート系化合物の具体例を挙
げると、次のようなものがある。
【0016】2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−
2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフ
ェニル アクリレート、2,4−ジ−t−ブチル−6−
〔1−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)エチル〕フェニル アクリレート、2,4−ジ−
t−アミル−6−〔1−(3,5−ジ−t−アミル−2
−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニル アクリレー
ト、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒド
ロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル
メタクリレート、2,4−ジ−t−アミル−6−〔1−
(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
エチル〕フェニル メタクリレート。
【0017】本発明で用いる炭化水素ワックスは、好ま
しくは融点が70〜120℃のものである。融点が70
℃未満のものを用いると、ブロック共重合体の耐ブロッ
キング性が充分でなく、また融点が120℃を越えるも
のを用いると、ブロック共重合体の透明性を損なうこと
になるので、好ましくない。好ましい炭化水素ワックス
としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックスなどの石油炭化水素ワックスが挙げらる。特に
好ましい炭化水素ワックスは、マイクロクリスタリンワ
ックスと呼ばれるものであり、このようなワックスは一
般に少量の芳香族化合物を含み、分岐パラフィンとシク
ロパラフィンを主成分とする複合混合物である。またブ
リードしにくいことも考慮に入れると、ASTM D 1321 に
従って測定した針入度(needle penetration)が1〜2
0ものが一般的に用いられる。
【0018】前述のように、共役ジエンとビニル芳香族
炭化水素とからなるブロック共重合体の離型性改良など
のために滑剤を用いることは公知であるが、高温加工に
おけるフィッシュアイゲルの低減や、リサイクル加工時
の熱安定性を改良する目的で滑剤を用いることは一般に
は知られていない。本発明によれば、前記特定のアクリ
レート系化合物を、滑剤として知られているもののなか
でも特定のもの、すなわち炭化水素ワックスと併用する
ことにより、高温成型加工時の熱安定性が飛躍的に改善
されるという、相乗効果が得られることが見出された。
一方、ブロック共重合体フィルムの印刷性などを改良す
るのに有効な滑剤であるとされているエルカ酸アミドで
は、先に定義したアクリレート系化合物と併用しても、
高温での熱安定性改良に対して、相乗的な効果を示さな
いことも、併せて見出された。
【0019】本発明において、前述のアクリレート系化
合物は、ブロック共重合体100重量部に対し0.01〜
1重量部の範囲で用いるのが好ましい。その配合量が
0.01重量部未満では熱安定性改良の効果が充分でな
く、また1重量部を越えて配合しても、それに見合うだ
けの効果の向上が得られないため、経済的に不利とな
る。一方、炭化水素ワックスは、ブロック共重合体10
0重量部に対し0.01〜3重量部の範囲で用いるのが好
ましい。炭化水素ワックスの配合量が0.01重量部未満
ではアクリレート系化合物との併用効果が充分でなく、
また3重量部を越えると、ワックスがブリードしたり、
ブロック共重合体組成物が透明性の低下をきたしたりす
るため、好ましくない。
【0020】本発明では、必要に応じてさらに他の添加
剤、例えば上記アクリレート系化合物以外のフェノール
系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止
剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、上記
炭化水素ワックス以外の滑剤、顔料、可塑剤、難燃剤、
帯電防止剤、無機充填剤などを配合してもよい。これら
添加剤の具体例を以下に列挙する。
【0021】フェノール系酸化防止剤としては、例えば
次のようなものが挙げられる。
【0022】n−オクタデシル 3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ペ
ンタエリスリチル テトラキス〔3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、トリエチレングリコール ビス〔3−(3−t−
ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピ
オネート〕、3,9−ビス〔2−{3−(3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニ
ルオキシ}−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ト
リス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメ
チルベンジル) イソシアヌレート、2,4−ビス(n
−オクチルチオ)−6−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル) イソシアヌレート、2,2′−エチリデンビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2′−メチレ
ンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
2,2′−エチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)。
【0023】リン系酸化防止剤としては、例えば次のよ
うなものが挙げられる。
【0024】ジステアリル ペンタエリスリトール ジ
フォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル) フォスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル) ペンタエリスリトール ジフォスファイ
ト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
4,4′−ビフェニレンジフォスフォナイト、ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル) ペ
ンタエリスリトール ジフォスファイト、2,2′−メ
チレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル) オク
チル フォスファイト、テトラトリデシル 4,4′−
ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル) ジフォスファイト、2,2′−エチリデンビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル) フルオロフォス
ファイト、ビス(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニ
ル) ペンタエリスリトール ジフォスファイト。
【0025】イオウ系酸化防止剤としては、例えば次の
ようなものが挙げられる。
【0026】ペンタエリスリチル テトラキス(3−ラ
ウリルチオプロピオネート)、ジラウリル 3,3′−
チオジプロピオネート、ジミリスチル 3,3′−チオ
ジプロピオネート、ジステアリル 3,3′−チオジプ
ロピオネート。
【0027】紫外線吸収剤としては、例えば次のような
ものが挙げられる。
【0028】2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノ
ン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メ
トキシフェニル)メタン、2,2′,4,4′−テトラ
ヒドロキシベンゾフェノン、2−(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒ
ドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタル
イミドメチル)−5−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾ
ール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−
オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5
−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,
α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
【0029】2,2′−メチレンビス〔6−(2H−ベ
ンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)フェノール〕、ポリ(3〜1
1)(エチレングリコール)と メチル 3−〔3−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネートとの縮
合物、2−エチルヘキシル 3−〔3−t−ブチル−5
−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート、オク
チル 3−〔3−t−ブチル−5−(5−クロロ−2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフ
ェニル〕プロピオネート、メチル 3−〔3−t−ブチ
ル−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2
−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート、
3−〔3−t−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニ
ル〕プロピオン酸、2,2′−メチレンビス〔4−t−
ブチル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)
フェノール〕。
【0030】ヒンダードアミン系光安定剤としては、例
えば次のようなものが挙げられる。
【0031】ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル) セバケート、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル) 2−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチ
ルマロネート、4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−1−
〔2−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) デカンジオ
エート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル) 1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル) 1,2,3,4−ブタン
テトラカルボキシレート、ジメチル サクシネートと
1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンとの重縮合物、ポ
リ〔(6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2,
4−ジイル){(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}〕、ポリ
〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ}〕、N,N′−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミンと 1,2−ジブロモエタンとの
重縮合物、
【0032】1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸
と 1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ノールおよび1−トリデカノールとの混合エステル化
物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と 2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールおよび
1−トリデカノールとの混合エステル化物、1,2,
3,4−ブタンテトラカルボン酸と 1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび3,9−
ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウン
デカンとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタン
テトラカルボン酸と 2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジノールおよび3,9−ビス(2−ヒドロキ
シ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカンとの混合エステ
ル化物、2−メチル−2−(2,2,6,6−テトメチ
ル−4−ピペリジルアミノ)−N−(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド、ビ
ス(1−アクリロイル−2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、N,N′,
4,7−テトラキス〔4,6−ビス{N−ブチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ア
ミノ}−1,3,5−トリアジン−2−イル〕−4,7
−ジアザデカン−1,10−ジアミン、N,N′,4−
トリス〔4,6−ビス{N−ブチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ}−
1,3,5−トリアジン−2−イル〕−4,7−ジアザデ
カン−1,10−ジアミン、N,N′,4,7−テトラ
キス〔4,6−ビス{N−ブチル−N−(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ}−
1,3,5−トリアジン−2−イル〕−4,7−ジアザ
デカン−1,10−ジアミン、N,N′,4−トリス
〔4,6−ビス{N−ブチル−N−(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ}−1,
3,5−トリアジン−2−イル〕−4,7−ジアザデカ
ン−1,10−ジアミン、ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル) サクシネート、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル メタクリレー
ト、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル メタクリレート。
【0033】炭化水素ワックス以外の滑剤としては、例
えば炭素数8〜22の高級脂肪酸、炭素数4〜22の高
級脂肪酸金属塩、炭素数8〜18の直鎖脂肪族1価アル
コール、1価または多価アルコールの脂肪酸エステル、
水添動植物油、エチレンビス脂肪酸アミド、高級脂肪酸
アミド、さらにはステアリルエルカアミドのような複合
型高級脂肪酸アミド類などが挙げられる。
【0034】また本発明のブロック共重合体組成物は、
他の重合体と組み合わせて使用することもできる。組み
合わせることができる重合体としては、ビニル芳香族炭
化水素の単独重合体、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエ
ン以外のビニルモノマー、例えばエチレン、プロピレ
ン、ブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニ
ル、アクリル酸メチルのようなアクリル酸エステル、メ
タクリル酸メチルのようなメタクリル酸エステル、アク
リロニトリルなどとの共重合体、ゴム変性耐衝撃性スチ
レン系樹脂(HIPS)、アクリロニトリル/ブタジエ
ン/スチレン共重合体(ABS)、メチルメタクリレー
ト/ブタジエン/スチレン共重合体、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカー
ボネート、ポリスルホン、ポリアミド、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸エステルなどが挙げ
られる。ブロック共重合体と組み合わせて用いるのに特
に好適なものは、ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチ
レン)、スチレン/α−メチルスチレン共重合体、スチ
レン/メタクリル酸メチル共重合体、HIPSなどの熱
可塑性樹脂である。
【0035】本発明のブロック共重合体組成物を得るに
あたっては、従来公知のあらゆる配合方法が採用でき
る。例えば、オープンロール、インテンシブミキサー、
二軸ローター付きの連続混練機、押出機などの一般的な
混和機を用いた溶融混練方法、各成分を溶剤に溶解また
は分散してブロック共重合体と混合後、溶剤を加熱除去
する方法などによって、ブロック共重合体組成物を製造
することができる。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。例中にある%は、特にことわらないかぎり重量基
準である。また以下の例では、ベースポリマー以外に次
の添加剤を用いた。
【0037】化合物1: 2,4−ジ−t−アミル−6
−〔1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフ
ェニル)エチル〕フェニル アクリレート 化合物2: 2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−
2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフ
ェニル アクリレート AO−1: オクタデシル 3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート W−1 : マイクロクリスタリンワックス(融点82
℃) W−2 : エルカ酸アミド
【0038】スチレンとブタジエンの重量比が75:2
5であるスチレン/ブタジエンブロック共重合体に対
し、表1に示した成分をそれぞれの量ブレンドし、口径
30mmの単軸押出機で200℃にて溶融混練し、ペレタ
イズした。得られたペレットを5.5オンスの射出成型機
に入れて270℃で15分間滞留後、射出成型し、滞留
後4ショット目の試験片について、表面のヘイズを測定
した。高温での滞留により試験片の表面がゲル化したも
のは、透明性が低下するためにヘイズ値が上昇する。し
たがって、ヘイズ値が低いほど熱安定性に優れる。結果
を表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明により、特定のアクリレート系化
合物と炭化水素ワックスを配合したブロック共重合体組
成物は、高温加工時の熱安定性に優れるため、連続的高
温加工が可能となり、したがって生産性の向上に寄与す
る。さらには、熱安定性の向上に伴って、ブロック共重
合体樹脂のリサイクル率を上げることが可能となり、経
済的観点からも、また地球環境問題の観点からも有益で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共役ジエンとビニル芳香族炭化水素を共重
    合させてなり、ビニル芳香族炭化水素含有量が60〜9
    5重量%であるブロック共重合体に、下記一般式 【化1】 (式中、R1 は水素または炭素数1〜3のアルキルを、
    2 およびR3 はそれぞれ独立に炭素数1〜9のアルキ
    ルを、R4 は水素またはメチルを表す)で示されるアク
    リレート系化合物、および炭化水素ワックスを含有せし
    めてなることを特徴とするブロック共重合体組成物。
  2. 【請求項2】炭化水素ワックスが70〜120℃の融点
    を有する請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】ブロック共重合体100重量部あたり、ア
    クリレート系化合物を0.01〜1重量部、および炭化水
    素ワックスを0.01〜3重量部含有する請求項1または
    2記載の組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002194097A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Sumitomo Chem Co Ltd ベンゾイン類を用いたスチレン−ブタジエン共重合体成形品の製造方法
JP2012021168A (ja) * 1999-09-29 2012-02-02 Kuraray Co Ltd 低臭性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる樹脂組成物
US9346940B2 (en) 1999-09-29 2016-05-24 Kuraray Co., Ltd. Resin composition of good long-run workability comprising ethylene-vinyl alcohol copolymer

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JP4608776B2 (ja) * 2000-12-22 2011-01-12 住友化学株式会社 ベンゾイン類を用いたスチレン−ブタジエン共重合体成形品の製造方法

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