JPH07259958A - デファレンシャル装置 - Google Patents
デファレンシャル装置Info
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- JPH07259958A JPH07259958A JP4577794A JP4577794A JPH07259958A JP H07259958 A JPH07259958 A JP H07259958A JP 4577794 A JP4577794 A JP 4577794A JP 4577794 A JP4577794 A JP 4577794A JP H07259958 A JPH07259958 A JP H07259958A
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- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims abstract description 12
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims abstract description 12
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims abstract description 12
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
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- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘリカルピニオンギヤとヘリカルサイドギヤ
との干渉を防止する。 【構成】 この発明のデファレンシャル装置7は、エン
ジンにより回転駆動されるデフケース21の収納孔4
1,43に収納された第1と第2のヘリカルピニオンギ
ヤ45,47と、これらのギヤを介して連結されたヘリ
カルサイドギヤ37,39と、ハウジング61がギヤ3
7と一体にされ、ハブ63がギヤ39と軸方向移動自在
に連結された回転差感応型差動制限カップリング59
と、ハブ63に装着されギヤ39との間で各ギヤ37,
39の離隔方向に所定の移動幅aを有するサークリップ
97とを備えたことを特徴とする。
との干渉を防止する。 【構成】 この発明のデファレンシャル装置7は、エン
ジンにより回転駆動されるデフケース21の収納孔4
1,43に収納された第1と第2のヘリカルピニオンギ
ヤ45,47と、これらのギヤを介して連結されたヘリ
カルサイドギヤ37,39と、ハウジング61がギヤ3
7と一体にされ、ハブ63がギヤ39と軸方向移動自在
に連結された回転差感応型差動制限カップリング59
と、ハブ63に装着されギヤ39との間で各ギヤ37,
39の離隔方向に所定の移動幅aを有するサークリップ
97とを備えたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のデファレンシ
ャル装置に関する。
ャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】FR 2 566 080−A1に図5
のようなデファレンシャル装置201が記載されてい
る。これは、エンジンの駆動力により回転駆動されるデ
フケース203と、互いに噛合ったヘリカルピニオンギ
ヤ205,207とこれらを介して連結された一対の車
輪側ヘリカルサイドギヤ209,211とを備えてお
り、各ヘリカルサイドギヤ209,211の間にはヘリ
カルギヤの噛合いスラスト力を受けて差動制限力を発生
すると共に、ヘリカルサイドギヤ209,211の位置
決めをするストッパ213が設けられている。
のようなデファレンシャル装置201が記載されてい
る。これは、エンジンの駆動力により回転駆動されるデ
フケース203と、互いに噛合ったヘリカルピニオンギ
ヤ205,207とこれらを介して連結された一対の車
輪側ヘリカルサイドギヤ209,211とを備えてお
り、各ヘリカルサイドギヤ209,211の間にはヘリ
カルギヤの噛合いスラスト力を受けて差動制限力を発生
すると共に、ヘリカルサイドギヤ209,211の位置
決めをするストッパ213が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のストッ
パ213は相対回転するヘリカルサイドギヤ209,2
11間に配置されているから耐久性に難があり、ストッ
パ213が摩耗するとヘリカルサイドギヤ209,21
1が軸方向に内向きに移動してそれぞれヘリカルピニオ
ンギヤ207,205と干渉し、装置201の差動ロッ
クやギヤの破損が生じる。
パ213は相対回転するヘリカルサイドギヤ209,2
11間に配置されているから耐久性に難があり、ストッ
パ213が摩耗するとヘリカルサイドギヤ209,21
1が軸方向に内向きに移動してそれぞれヘリカルピニオ
ンギヤ207,205と干渉し、装置201の差動ロッ
クやギヤの破損が生じる。
【0004】そこで、この発明は、ヘリカルピニオンギ
ヤとヘリカルサイドギヤとの干渉を長期に亘って防止す
ることができるデファレンシャル装置の提供を目的とす
る。
ヤとヘリカルサイドギヤとの干渉を長期に亘って防止す
ることができるデファレンシャル装置の提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明のデファレンシ
ャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデ
フケースと、第1と第2のギヤ部及びこれらを連結する
小径の軸部を有する第1のヘリカルピニオンギヤと、軸
方向一側半部が第2のギヤ部と噛合った第2のヘリカル
ピニオンギヤと、デフケースに設けられこれらのヘリカ
ルピニオンギヤを摺動自在に収納する収納孔と、第1の
ギヤ部と噛合った第1のヘリカルサイドギヤと、第2の
ヘリカルピニオンギヤの他側半部と噛合った第2のヘリ
カルサイドギヤと、これら各ギヤの軸方向他側に配置さ
れ、ハウジングが第1のヘリカルサイドギヤに連結さ
れ、ハブが第2のヘリカルサイドギヤの内周に軸方向移
動自在に連結された回転差感応型差動制限カップリング
と、ハブと第2のヘリカルサイドギヤの一方に装着され
他方との間で各ヘリカルサイドギヤの離隔方向に所定の
移動幅を有するストッパリングとを備えたことを特徴と
する。
ャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデ
フケースと、第1と第2のギヤ部及びこれらを連結する
小径の軸部を有する第1のヘリカルピニオンギヤと、軸
方向一側半部が第2のギヤ部と噛合った第2のヘリカル
ピニオンギヤと、デフケースに設けられこれらのヘリカ
ルピニオンギヤを摺動自在に収納する収納孔と、第1の
ギヤ部と噛合った第1のヘリカルサイドギヤと、第2の
ヘリカルピニオンギヤの他側半部と噛合った第2のヘリ
カルサイドギヤと、これら各ギヤの軸方向他側に配置さ
れ、ハウジングが第1のヘリカルサイドギヤに連結さ
れ、ハブが第2のヘリカルサイドギヤの内周に軸方向移
動自在に連結された回転差感応型差動制限カップリング
と、ハブと第2のヘリカルサイドギヤの一方に装着され
他方との間で各ヘリカルサイドギヤの離隔方向に所定の
移動幅を有するストッパリングとを備えたことを特徴と
する。
【0006】第2発明のデファレンシャル装置は、スト
ッパリングが第2のヘリカルサイドギヤ側に装着された
請求項1記載のデファレンシャル装置である。
ッパリングが第2のヘリカルサイドギヤ側に装着された
請求項1記載のデファレンシャル装置である。
【0007】第3発明のデファレンシャル装置は、スト
ッパリングがハブ側に装着された請求項1記載のデファ
レンシャル装置である。
ッパリングがハブ側に装着された請求項1記載のデファ
レンシャル装置である。
【0008】第3発明のデファレンシャル装置は、スト
ッパリングがサークリップである請求項3記載のデファ
レンシャル装置である。
ッパリングがサークリップである請求項3記載のデファ
レンシャル装置である。
【0009】
【作用】トルクの伝達中は噛合い反力と噛合いスラスト
力によるギヤ同士及びギヤと他部材間の摩擦抵抗により
トルク感応型の差動制限力が得られ、回転差感応型差動
制限カップリングにより差動回転速度感応型の差動制限
力とが得られる。
力によるギヤ同士及びギヤと他部材間の摩擦抵抗により
トルク感応型の差動制限力が得られ、回転差感応型差動
制限カップリングにより差動回転速度感応型の差動制限
力とが得られる。
【0010】回転差感応型差動制限カップリングのハブ
と第2ヘリカルサイドギヤの一方に装着されたストッパ
リングと他方との間には各ヘリカルサイドギヤが離れる
方向に所定の移動幅が設けられている。第1ヘリカルピ
ニオンギヤの第2ギヤ部と第2ヘリカルサイドギヤとの
間には互いの干渉を避けるための隙間が必要であり、前
記の移動幅をこの隙間よりわずかに小さくすることによ
り、この隙間で干渉が生じる前にストッパリングが前記
の他方側に当たり、ストッパが作動する。
と第2ヘリカルサイドギヤの一方に装着されたストッパ
リングと他方との間には各ヘリカルサイドギヤが離れる
方向に所定の移動幅が設けられている。第1ヘリカルピ
ニオンギヤの第2ギヤ部と第2ヘリカルサイドギヤとの
間には互いの干渉を避けるための隙間が必要であり、前
記の移動幅をこの隙間よりわずかに小さくすることによ
り、この隙間で干渉が生じる前にストッパリングが前記
の他方側に当たり、ストッパが作動する。
【0011】こうして、ギヤの干渉による装置のロック
や破損が避けられると共に、従来例と異なって、ストッ
パリングは相対回転不能に連結された第2ヘリカルサイ
ドギヤとハブとの間に配置されているから、耐久性に問
題は生じない。
や破損が避けられると共に、従来例と異なって、ストッ
パリングは相対回転不能に連結された第2ヘリカルサイ
ドギヤとハブとの間に配置されているから、耐久性に問
題は生じない。
【0012】第2発明ではストッパリングを第2のヘリ
カルサイドギヤ側に装着し、第3発明ではストッパリン
グをハブ側に装着し、第4発明ではストッパリングとし
てサークリップをハブ側に装着して、それぞれ第1発明
と同じ効果を得ている。
カルサイドギヤ側に装着し、第3発明ではストッパリン
グをハブ側に装着し、第4発明ではストッパリングとし
てサークリップをハブ側に装着して、それぞれ第1発明
と同じ効果を得ている。
【0013】
【実施例】図1乃至図4により第4発明の一実施例の説
明をする。図4はこの実施例を用いた車両の動力系を示
す。左右の方向はこの車両及び図1,2,3での左右の
方向である。
明をする。図4はこの実施例を用いた車両の動力系を示
す。左右の方向はこの車両及び図1,2,3での左右の
方向である。
【0014】図4のように、この動力系はエンジン1、
トランスミッション3、プロペラシャフト5、リヤデフ
7(後輪側に配置された実施例のデファレンシャル装
置)、後車軸9,11、左右の後輪13,15、左右の
前輪17,19などから構成されている。
トランスミッション3、プロペラシャフト5、リヤデフ
7(後輪側に配置された実施例のデファレンシャル装
置)、後車軸9,11、左右の後輪13,15、左右の
前輪17,19などから構成されている。
【0015】リヤデフ7のデフケース21はデフキャリ
ヤ23内に配置され、デフケース21にはリングギヤ2
5が固定されている。リングギヤ25はドライブピニオ
ンギヤ27と噛合っており、ドライブピニオンギヤ27
はプロペラシャフト5側に連結されたドライブピニオン
シャフト29と一体に形成されている。
ヤ23内に配置され、デフケース21にはリングギヤ2
5が固定されている。リングギヤ25はドライブピニオ
ンギヤ27と噛合っており、ドライブピニオンギヤ27
はプロペラシャフト5側に連結されたドライブピニオン
シャフト29と一体に形成されている。
【0016】こうして、エンジン1の駆動力はトランス
ミッション3とプロペラシャフト5とを介してデフケー
ス21を回転駆動する。
ミッション3とプロペラシャフト5とを介してデフケー
ス21を回転駆動する。
【0017】デフケース21はカバー31とケーシング
本体33とがボルト35で固定されて構成されている。
デフケース21の内部には第1と第2のヘリカルサイド
ギヤ37,39が配置されている。図2のように、ケー
シング本体33に形成された長短の収納孔41,43に
はそれぞれ第1と第2のヘリカルピニオンギヤ45,4
7が摺動自在に収納されている。
本体33とがボルト35で固定されて構成されている。
デフケース21の内部には第1と第2のヘリカルサイド
ギヤ37,39が配置されている。図2のように、ケー
シング本体33に形成された長短の収納孔41,43に
はそれぞれ第1と第2のヘリカルピニオンギヤ45,4
7が摺動自在に収納されている。
【0018】第1ヘリカルピニオンギヤ45は第1と第
2のギヤ部49,51とこれらを連結する小径の軸部5
3とからなり、第1のギヤ部49は第1ヘリカルサイド
ギヤ37と噛合っている。又、第2ヘリカルピニオンギ
ヤ47の右側半部(一側半部)は第2ギヤ部51と噛合
い、左側半部(他側半部)は第2のヘリカルサイドギヤ
39と噛合っている。ケーシング本体33の右端側には
ヘリカルピニオンギヤ45,47のスラスト力を受ける
ワッシャ55と止め輪57,57が装着されている。
2のギヤ部49,51とこれらを連結する小径の軸部5
3とからなり、第1のギヤ部49は第1ヘリカルサイド
ギヤ37と噛合っている。又、第2ヘリカルピニオンギ
ヤ47の右側半部(一側半部)は第2ギヤ部51と噛合
い、左側半部(他側半部)は第2のヘリカルサイドギヤ
39と噛合っている。ケーシング本体33の右端側には
ヘリカルピニオンギヤ45,47のスラスト力を受ける
ワッシャ55と止め輪57,57が装着されている。
【0019】各ギヤの左側には回転差感応型差動制限カ
ップリング59が配置されている。
ップリング59が配置されている。
【0020】ハウジング61は左の後車軸9にスプライ
ン連結されると共に、第1ヘリカルサイドギヤ37と一
体にされている。又、ハブ63にはハウジング61の隙
間71を貫通する連結部73が形成され、図3に拡大し
て示すように、この連結部73はスプライン75により
第2ヘリカルサイドギヤ39内周のスプライン77に軸
方向移動自在に係合している。ヘリカルサイドギヤ39
は右の後車軸11にスプライン連結されている。ハウジ
ング61とハブ63の間及び連結部73と第1ヘリカル
サイドギヤ37との間には作動室65からのオイル洩れ
を防ぐシールリング79,81が配置されている。
ン連結されると共に、第1ヘリカルサイドギヤ37と一
体にされている。又、ハブ63にはハウジング61の隙
間71を貫通する連結部73が形成され、図3に拡大し
て示すように、この連結部73はスプライン75により
第2ヘリカルサイドギヤ39内周のスプライン77に軸
方向移動自在に係合している。ヘリカルサイドギヤ39
は右の後車軸11にスプライン連結されている。ハウジ
ング61とハブ63の間及び連結部73と第1ヘリカル
サイドギヤ37との間には作動室65からのオイル洩れ
を防ぐシールリング79,81が配置されている。
【0021】ハウジング61と第2ヘリカルサイドギヤ
39はそれぞれ軸支部87,89によりデフケース21
に支承されている。又、ハウジング61とデフケース2
1との間にはワッシャ91が、又各ヘリカルサイドギヤ
37,39の間にはワッシャ93が配置されている。
39はそれぞれ軸支部87,89によりデフケース21
に支承されている。又、ハウジング61とデフケース2
1との間にはワッシャ91が、又各ヘリカルサイドギヤ
37,39の間にはワッシャ93が配置されている。
【0022】図3に示すように、ハブ63の連結部73
には円周溝95が形成されサークリップ97が装着され
ている。このサークリップ97とヘリカルサイドギヤ3
9のスプライン77との間には連結部73(ハブ63)
がヘリカルサイドギヤ37と共に矢印99のようにヘリ
カルサイドギヤ39から離れる方向に所定の移動幅aが
設けられている。又、ヘリカルサイドギヤ39とヘリカ
ルピニオンギヤ45の第2ギヤ部51との間には隙間b
(本実施例においては1mm)が設けられており、移動幅
aはこの隙間b=1mmより小さく設定されている。従っ
て、ヘリカルギヤの噛合いスラスト力により各ヘリカル
サイドギヤ37,39が軸方向外向き(離隔方向)に移
動しても隙間bでヘリカルサイドギヤ39と第2ギヤ部
51とが接触する前にサークリップ97がスプライン7
7と接触してストッパとなり、ヘリカルサイドギヤ39
とギヤ部51の破損や喰い付きが避けられる。
には円周溝95が形成されサークリップ97が装着され
ている。このサークリップ97とヘリカルサイドギヤ3
9のスプライン77との間には連結部73(ハブ63)
がヘリカルサイドギヤ37と共に矢印99のようにヘリ
カルサイドギヤ39から離れる方向に所定の移動幅aが
設けられている。又、ヘリカルサイドギヤ39とヘリカ
ルピニオンギヤ45の第2ギヤ部51との間には隙間b
(本実施例においては1mm)が設けられており、移動幅
aはこの隙間b=1mmより小さく設定されている。従っ
て、ヘリカルギヤの噛合いスラスト力により各ヘリカル
サイドギヤ37,39が軸方向外向き(離隔方向)に移
動しても隙間bでヘリカルサイドギヤ39と第2ギヤ部
51とが接触する前にサークリップ97がスプライン7
7と接触してストッパとなり、ヘリカルサイドギヤ39
とギヤ部51の破損や喰い付きが避けられる。
【0023】デフケース21を回転させるエンジン1の
駆動力は各ヘリカルピニオンギヤ45,47からヘリカ
ルサイドギヤ37,39を介して左右の後輪13,15
に分配され、旋回時あるいは片輪空転時などのように後
輪間に駆動抵抗差が生じるとヘリカルピニオンギヤ4
5,47の自転によりエンジン1の駆動力は左右各側に
差動分配される。
駆動力は各ヘリカルピニオンギヤ45,47からヘリカ
ルサイドギヤ37,39を介して左右の後輪13,15
に分配され、旋回時あるいは片輪空転時などのように後
輪間に駆動抵抗差が生じるとヘリカルピニオンギヤ4
5,47の自転によりエンジン1の駆動力は左右各側に
差動分配される。
【0024】車両の走行中は、ヘリカルピニオンギヤ4
5,47はヘリカルサイドギヤ37,39との噛合い反
力により収納孔41,43の壁面に押付けられて摩擦抵
抗が生じる。又、ヘリカルサイドギヤ37,39には車
両の前進時ヘリカルピニオンギヤ45,47から受ける
矢印101,101方向の力により外向きの噛合いスラ
スト力が生じる。この噛合いスラスト力によりヘリカル
サイドギヤ37は回転差感応型差動制限カップリング5
9のハウジング61とワッシャ91とを介してデフケー
ス21のカバー31に押付けられて摩擦抵抗が生じ、ヘ
リカルサイドギヤ39はケーシング本体33の右ハブ部
103に押付けられて摩擦抵抗が生じる。又、エンジン
ブレーキの作動時や後進時は内向きの噛合いスラスト力
によりヘリカルサイドギヤ37,39はワッシャ93を
介して互いに押し合って摩擦抵抗が生じる。これらの摩
擦抵抗によりトルク感応型の差動制限力が得られる。
5,47はヘリカルサイドギヤ37,39との噛合い反
力により収納孔41,43の壁面に押付けられて摩擦抵
抗が生じる。又、ヘリカルサイドギヤ37,39には車
両の前進時ヘリカルピニオンギヤ45,47から受ける
矢印101,101方向の力により外向きの噛合いスラ
スト力が生じる。この噛合いスラスト力によりヘリカル
サイドギヤ37は回転差感応型差動制限カップリング5
9のハウジング61とワッシャ91とを介してデフケー
ス21のカバー31に押付けられて摩擦抵抗が生じ、ヘ
リカルサイドギヤ39はケーシング本体33の右ハブ部
103に押付けられて摩擦抵抗が生じる。又、エンジン
ブレーキの作動時や後進時は内向きの噛合いスラスト力
によりヘリカルサイドギヤ37,39はワッシャ93を
介して互いに押し合って摩擦抵抗が生じる。これらの摩
擦抵抗によりトルク感応型の差動制限力が得られる。
【0025】又、回転差感応型差動制限カップリング5
9はオイルの剪断抵抗やオイルの吐出抵抗によってヘリ
カルサイドギヤ37,39間で差動回転を制動し、速度
感応型の差動制限力を発生する。
9はオイルの剪断抵抗やオイルの吐出抵抗によってヘリ
カルサイドギヤ37,39間で差動回転を制動し、速度
感応型の差動制限力を発生する。
【0026】こうして、リヤデフ7が構成されている。
【0027】図4の車両は、大トルクを掛ける発進時や
加速時はリヤデフ7のトルク感応型差動制限力により直
進安定性が向上し、悪路などでの片輪空転時は速度感応
型差動制限力によりグリップ側後輪に駆動力が送られ
て、走破性が向上する。
加速時はリヤデフ7のトルク感応型差動制限力により直
進安定性が向上し、悪路などでの片輪空転時は速度感応
型差動制限力によりグリップ側後輪に駆動力が送られ
て、走破性が向上する。
【0028】上記のように、サークリップ97による移
動量aを第2ヘリカルサイドギヤ39とヘリカルピニオ
ンギヤ45の第2ギヤ部51との隙間bより小さくして
あるから、ワッシャ91の摩耗によりヘリカルピニオン
ギヤ45が左のサイドギヤ37と共に左に移動してもサ
ークリップ97のストッパ機能により隙間bでの接触が
防止され、ヘリカルサイドギヤ39とギヤ部51の破損
及びこれらの喰い付きによるリヤデフの差動ロックが避
けられる。
動量aを第2ヘリカルサイドギヤ39とヘリカルピニオ
ンギヤ45の第2ギヤ部51との隙間bより小さくして
あるから、ワッシャ91の摩耗によりヘリカルピニオン
ギヤ45が左のサイドギヤ37と共に左に移動してもサ
ークリップ97のストッパ機能により隙間bでの接触が
防止され、ヘリカルサイドギヤ39とギヤ部51の破損
及びこれらの喰い付きによるリヤデフの差動ロックが避
けられる。
【0029】サークリップ97は、従来例と異なって、
相対回転しないハブ63側とヘリカルサイドギヤ39と
の間に配置されるから摩耗によって設定移動幅aが変化
することがなく、長期に亘ってギヤの接触を防止でき
る。
相対回転しないハブ63側とヘリカルサイドギヤ39と
の間に配置されるから摩耗によって設定移動幅aが変化
することがなく、長期に亘ってギヤの接触を防止でき
る。
【0030】
【発明の効果】この発明のデファレンシャル装置は、エ
ンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースの収納
孔に収納され互いに噛合った第1と第2のヘリカルピニ
オンギヤと、これら第1と第2のヘリカルピニオンギヤ
と各別に噛合った第1と第2の車輪側ヘリカルサイドギ
ヤと、ハウジングが第1ヘリカルサイドギヤと一体に形
成され、ハブが第2ヘリカルサイドギヤと軸方向移動自
在に連結された回転差感応型差動制限カップリングとを
備え、ハブと第2ヘリカルサイドギヤと一方に装着した
ストッパリングと他方側との間でヘリカルサイドギヤの
離隔方向に所定の移動幅を設けることにより、第2ヘリ
カルサイドギヤと第1ヘリカルピニオンギヤのギヤ部と
の接触を防止し、これらのギヤの破損と差動ロックとを
防止した。又、ストッパリングを相対回転しないハブと
第2ヘリカルサイドギヤとの間に配置したから、ストッ
パリングが摩耗することがなく長期に亘ってギヤの接触
を防止する。
ンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースの収納
孔に収納され互いに噛合った第1と第2のヘリカルピニ
オンギヤと、これら第1と第2のヘリカルピニオンギヤ
と各別に噛合った第1と第2の車輪側ヘリカルサイドギ
ヤと、ハウジングが第1ヘリカルサイドギヤと一体に形
成され、ハブが第2ヘリカルサイドギヤと軸方向移動自
在に連結された回転差感応型差動制限カップリングとを
備え、ハブと第2ヘリカルサイドギヤと一方に装着した
ストッパリングと他方側との間でヘリカルサイドギヤの
離隔方向に所定の移動幅を設けることにより、第2ヘリ
カルサイドギヤと第1ヘリカルピニオンギヤのギヤ部と
の接触を防止し、これらのギヤの破損と差動ロックとを
防止した。又、ストッパリングを相対回転しないハブと
第2ヘリカルサイドギヤとの間に配置したから、ストッ
パリングが摩耗することがなく長期に亘ってギヤの接触
を防止する。
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】この実施例のギヤ部を示す断面図である。
【図3】この実施例の要部を示す拡大断面図である。
【図4】図1の実施例を用いた車両の動力系を示すスケ
ルトン機構図である。
ルトン機構図である。
【図5】従来例の断面図である。
7 リヤデフ(デファレンシャル装置) 21 デフケース 37 第1のヘリカルサイドギヤ 39 第2のヘリカルサイドギヤ 41,43 収納孔 45 第1のヘリカルピニオンギヤ 47 第2のヘリカルピニオンギヤ 49 第1のギヤ部 51 第2のギヤ部 53 軸部 59 回転差感応型差動制限カップリング 61 ハウジング 63 ハブ 97 サークリップ(ストッパリング) a 移動幅
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンの駆動力により回転駆動される
デフケースと、第1と第2のギヤ部及びこれらを連結す
る小径の軸部を有する第1のヘリカルピニオンギヤと、
軸方向一側半部が第2のギヤ部と噛合った第2のヘリカ
ルピニオンギヤと、デフケースに設けられこれらのヘリ
カルピニオンギヤを摺動自在に収納する収納孔と、第1
のギヤ部と噛合った第1のヘリカルサイドギヤと、第2
のヘリカルピニオンギヤの他側半部と噛合った第2のヘ
リカルサイドギヤと、これら各ギヤの軸方向他側に配置
され、ハウジングが第1のヘリカルサイドギヤに連結さ
れ、ハブが第2のヘリカルサイドギヤの内周に軸方向移
動自在に連結された回転差感応型差動制限カップリング
と、ハブと第2のヘリカルサイドギヤの一方に装着され
他方との間で各ヘリカルサイドギヤの離隔方向に所定の
移動幅を有するストッパリングとを備えたことを特徴と
するデファレンシャル装置。 - 【請求項2】 ストッパリングが第2のヘリカルサイド
ギヤ側に装着された請求項1記載のデファレンシャル装
置。 - 【請求項3】 ストッパリングがハブ側に装着された請
求項1記載のデファレンシャル装置。 - 【請求項4】 ストッパリングがサークリップである請
求項3記載のデファレンシャル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4577794A JPH07259958A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | デファレンシャル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4577794A JPH07259958A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | デファレンシャル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07259958A true JPH07259958A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12728731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4577794A Pending JPH07259958A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | デファレンシャル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07259958A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010223295A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Jtekt Corp | 車両用差動装置 |
-
1994
- 1994-03-16 JP JP4577794A patent/JPH07259958A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010223295A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Jtekt Corp | 車両用差動装置 |
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