JPH0725991Y2

JPH0725991Y2 - パチンコホール用集中管理装置

Info

Publication number: JPH0725991Y2
Application number: JP1986010782U
Authority: JP
Inventors: 新治栢森
Original assignee: ダイコク電機株式会社
Priority date: 1986-01-28
Filing date: 1986-01-28
Publication date: 1995-06-14
Anticipated expiration: 2001-01-28
Also published as: JPS62122684U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、パチンコ玉の打込みに応じて特定状態を呈し
たときに入賞率を高めた状態を所定の条件が成立するま
で保持する電気役物を備えたパチンコゲーム機をそのパ
チンコゲーム機からのデータに基づいて集中的に管理す
るようにしたパチンコホール用集中管理装置に関する。

［従来技術］最近のパチンコゲーム機にあっては、パチンコ玉の打込
みに応じて特定の状態となったとき（例えば特定の入賞
孔に入賞したとき、或は特定の入賞孔に対する入賞に応
じて駆動されるルーレットの数字が揃ったとき等）に動
作されて入賞率を大幅に高めた状態を呈する電気役物を
備えたものが主流になっており、斯様な電気役物は、そ
の後に所定の条件が成立したとき（例えば電気役物に対
する入賞が途絶えたとき、或は一定の時間が経過したと
き等）に動作停止されて元の状態に戻るように構成され
ている。ところで、このようなパチンコゲーム機の釘調
整を行なう場合には、上記電気役物の稼働頻度、即ち電
気役物が動作停止してから再動作するまでの期間におけ
る稼働時間（或はその期間における打込みパチンコ玉
数）を知ることがその釘調整を緻密に行なう上で重要で
あるが、従来では、釘調整用のデータとして、パチンコ
ホールの営業終了後に当日の最終的な集計結果として得
られるパチンコゲーム機毎の差玉数，出玉率等を釘調整
用データとしているに過ぎず、このため前記のような電
気役物を備えたパチンコゲーム機の釘調整を緻密に行な
い得ないのが実情であった。

［考案の目的］本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、パチンコ玉の打込みに応じて特定状態を呈したと
きに入賞率を高めた状態を所定の条件が成立するまで保
持する電気役物を備えたパチンコゲーム機が管理対象で
ありながら、そのパチンコゲーム機の釘調整をより緻密
に行なうためのデータを確実に得ることができる等の効
果を奏するパチンコホール用集中管理装置を提供するに
ある。

［考案の要約］本考案は上記目的を達成するために、パチンコ玉の打込
みに応じて特定状態を呈したときに動作されて入賞率を
高めた状態を所定の条件が成立するまで保持する電気役
物を備えたパチンコゲーム機をそのパチンコゲーム機か
らのデータに基づいて集中的に管理するための装置にお
いて、前記パンチコゲーム機側に設けられ前記電気役物
の動作期間中を表す検知信号を発生する信号発生手段
と、前記パチンコゲーム機側に設けられパチンコ玉の打
込み数に応じた数の計数パルスを発生するパルス発生手
段と、前記検知信号により示される前記電気役物の動作
停止期間中における前記計数パルスの発生数を計数する
計数手段と、この計数手段による計数結果を単位時間当
たりの平均的な打込みパチンコ玉数により除算すること
により前記電気役物の動作停止期間中における前記パチ
ンコゲーム機の稼働時間を演算する動作を行う検出手段
を設ける構成としたものである。

［実施例］以下、本考案の一実施例について図面を参照しながら説
明する。

第２図において、１はパチンコゲーム機で、その背面上
部に設けられたタンク２内には賞球に供されるパチンコ
玉が玉供給管３を介して所定個数ずつ供給される。４は
パチンコゲーム機１の背面下部に設けられた第１の計数
器（本考案でいうパルス発生手段に相当）で、この第１
の計数器４は、パチンコゲーム機１の盤面1aに打込まれ
たパチンコ玉（以下アウト玉と称する）を計数するよう
に設けられており、一定数（例えば10個）のアウト玉を
計数する毎に１個の計数パルスP₁を発生する。５はタン
ク２へ新規に供給されるパチンコ玉（以下セーフ玉と称
する）を計数する第２の計数器であり、これは一定数
（例えば10個）のセーフ玉を計数する毎に１個の計数パ
ルスP₂を発生する。６はパチンコゲーム機１の盤面1aに
設けられた電気役物で、これが開放されたときにはパチ
ンコゲーム機１全体の入賞率が大幅に高くなる。７は同
じく盤面1aに設けられた例えば３桁のルーレットで、こ
のルーレット７は盤面1aに打込まれたパチンコ玉の特定
入賞孔8,…への入賞に連動して動作開始するように設け
られている。そして、このルーレット７の動作は、一定
時間経過後或はパチンコゲーム機１の前面に遊技者によ
って操作可能に設けられたストップスイッチ９によって
任意時期に停止されるように設けられており、その停止
に応じて特定状態を呈したとき、具体的には上記３桁の
数字が所定の状態に揃ったときにはルーレット７からス
タート信号が出力されて電気役物６が動作される。そし
て斯様に電気役物６が動作されたときには、例えば、電
気役物６が開放され且つその開放後に電気役物６に対し
10個のパチンコ玉が入賞したときにこれが閉鎖されると
いう開閉動作が10回繰返されるものであり、以て電気役
物６の動作期間中にはパチンコゲーム機１の入賞率が大
幅に高められた状態になると共に、このような状態を所
定の条件が成立するまで、即ち上述のように開閉動作が
10回繰返されるまで保持するように構成されている。ま
た、10はパチンコゲーム機１の裏面に設けられた信号発
生手段で、これは電気役物６が動作中の期間（入賞率が
高められた状態にある期間）においてハイレベル信号よ
り成る検知信号Sdを継続的に発生するように構成されて
いる。尚、11は盤面1aに設けられた通常の入賞孔、12は
タンク１からの賞球が放出される受皿、13は受皿12内の
パチンコ玉を盤面1aに発射するための図示しない発射装
置の操作ダイアルである。

第１図には本考案に係わる集中管理装置14の電気的構成
のうち、１台のパチンコゲーム機１の管理内容に対応し
た部分が要部のみ示されており、以下これについて説明
する。尚、第１図中の各回路要素は実際にはコンピュー
タのプログラムによって構成されている。即ち、15は第
１の計数器４からの計数パルスP₁を計数する第１の計数
回路で、その計数結果をパチンコゲーム機１のアウト玉
数を示す数値信号S₁として出力する。16は第２の計数器
５からの計数パルスP₂を計数する第２の計数回路で、そ
の計数結果をパチンコゲーム機１のセーフ玉数を示す数
値信号S₂として出力する。そして、図示はしないが、上
記各数値信号S₁，S₂に基づいて、パチンコゲーム機１に
おけるアウト玉数，セーフ玉数及びその差玉数の累計，
出玉率の演算，打止制御等が実行されるようになってい
る。

一方、17はトランスファゲートで、これはそのゲート端
子17aにハイレベル信号を受けた状態で第１の計数器４
からの計数パルスP₁を通過させるように設けられてい
る。このとき、トランスファゲート17のゲート端子17a
には信号発生手段10から電気役物６が動作中の期間に出
力される検知信号Sd（ハイレベル信号）がインバータ18
を介して与えられるようになっている。従って、検知信
号Sd（ハイレベル信号）が出力された期間には、トラン
スファゲート17のゲート端子17aに対してインバータ18
により反転されたローレベル信号が与えられることにな
り、当該トランスファゲート17は信号の通過を阻止する
ようになる。つまり、トランスファゲート17は、検知信
号Sdが出力停止された期間においてのみ計数パルスP₁の
通過を許容するようになっている。この結果、トランス
ファゲート17は、検知信号Sdが出力停止されてから再出
力されるまでの期間（即ち電気役物６が非動作状態にあ
る期間）のみ計数パルスP₁を通過させる。19はトランス
ファゲート17を通過した計数パルスP₁、つまり電気役物
６が非動作状態にある期間においてパチンコゲーム機１
で発生した計数パルスP₁を計数する第３の計数回路（本
考案でいう計数手段に相当）で、そのリセット端子Ｒに
ハイレベル信号を受ける毎に計数内容を初期化するよう
に構成されている。20は入力された信号を若干時間だけ
遅延させて出力する遅延回路で、これは信号発生手段10
からの検知信号Sdを第３の計数回路19のリセット端子Ｒ
に与えるように設けられている。21は信号発生手段10か
らの検知信号Sdを書込み端子Ｗに受けるように設けられ
た記憶回路で、これは書込み端子Ｗに検知信号Sdを受け
る毎、つまり電気役物６が動作開始されたタイミング毎
に第３の計数回路19の計数内容を順次記憶するように構
成されている。従って、記憶回路21は、第３の計数回路
19の計数内容、特には、当該第３の計数回路19が遅延回
路20の出力により初期化される若干時間前の計数内容
を、電気役物６が非動作状態にある期間（計数信号Sdが
出力停止されてから再出力されるまでの期間）における
計数パルスP₁の数を示すデータとして記憶するようにな
る。要するに、このような第３の計数回路19,遅延回路2
0及び記憶回路21等が設けられた結果、記憶回路21の各
記憶内容は、検知信号Sdが出力停止されてから再出力さ
れるまでの間のアウト玉数（打込みパチンコ玉）に相当
したものとなる。

22はパチンコゲーム機１において１分間に発射される平
均的なパチンコ玉数に対応した数値Ｎを記憶して成る記
憶部である。23は前記トランスファゲート17,第３の計
数回路19,記憶回路21等と共に検出手段24を構成する除
算回路で、これは外部操作に応じて発生される印字指令
信号Spを受けたときに前記記憶回路21の各記憶内容を上
記数値Ｎにて順次除算し、その各除算結果をプリンタ25
により印字させる。従って、上記各印字結果は、検知信
号Sdが出力停止されてから再出力されるまでの間、換言
すれば電気役物６が動作停止してから再動作するまでの
期間におけるパチンコゲーム機１の稼働時間に対応する
ようになる。

このように本実施例によれば、電気役物６の稼働頻度に
対応したデータ、即ち電気役物６が動作停止してから再
動作するまでの各期間毎におけるパチンコゲーム機１の
稼働時間を確実に得ることができるものであり、これに
よってパチンコゲーム機１の釘調整を緻密に行ない得
る。

尚、上記実施例において、記憶回路21が記憶したデータ
（電気役物６が動作停止してから再動作するまでの間に
おけるパチンコゲーム機１の稼働時間）から最長のもの
及び最短のものを選び出したり、或は上記データの平均
値を算出する構成としても良い。さらに上記実施例にお
いて、記憶回路21の記憶内容、即ち検知信号Sdが出力停
止されてから再出力されるまでの期間毎におけるアウト
玉数をプリンタ25によって印字し、これを釘調整データ
とするようにしても良い。

また、上記実施例ではルーレット７により動作される電
気役物６を備えたパチンコゲーム機１について述べた
が、他の電気役物を備えたパチンコゲーム機についても
同様の管理を行ない得るものである。さらに、上記実施
例では、電気役物６が動作停止してから再動作するまで
の間におけるパチンコゲーム機１の稼働時間を、その期
間毎におけるアウト玉数を１分間に発射される平均的な
パチンコ玉数Ｎにて除算することにより得るようにした
が、これに限られるものではなく、例えば、検知信号Sd
が出力されていない状態において計数パルスP₁が周期的
に連続出力される期間をタイマ手段にて測定することに
より、上記稼働時間を得るようにしても良いものであ
る。

［考案の効果］本考案によれば以上の説明によって明らかなように、パ
チンコ玉の打込みに応じて特定状態を呈したときに入賞
率を高めた状態を所定の条件が成立するまで保持する電
気役物を備えたパチンコゲーム機が管理対象でありなが
ら、そのパチンコゲーム機の釘調整をより緻密に行なう
ためのデータを確実に得ることができるという実用的な
効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は電気的
構成の要部を示すブロック図、第２図はパチンコゲーム
機の正面図である。図中、１はパチンコゲーム機、４は第１の計数機（パル
ス発生手段）、５は第２の計数器、６は電気役物、７は
ルーレット、８は特定入賞孔、10は信号発生手段、14は
集中管理装置、19は第３の計数回路（計数手段）、24は
検出手段を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】パチンコ玉の打込みに応じて特定状態を呈
したときに動作されて入賞率を高めた状態を所定の条件
が成立するまで保持する電気役物を備えたパチンコゲー
ム機（１）をそのパチンコゲーム機（１）からのデータ
に基づいて集中的に管理するための装置（14）におい
て、前記パチンコゲーム機（１）側に設けられ前記電気役物
の動作期間中を表す検知信号（Sd）を発生する信号発生
手段（10）と、前記パチンコゲーム機（１）側に設けられたパチンコ玉
の打込み数に応じた数の計数パルス（P1）を発生するパ
ルス発生手段（４）と、前記検知信号（Sd）により示される前記電気役物の動作
停止期間中における前記計数パルス（P1）の発生数を計
数する計数手段（19）と、この計数手段（19）による計数結果を単位時間当たりの
平均的な打込みパチンコ玉数（Ｎ）により除算すること
により前記電気役物の動作停止期間中における前記パチ
ンコゲーム機（１）の稼働時間を演算する動作を行う検
出手段（24）とを備えたことを特徴とするパチンコホー
ル用集中管理装置。