JPH0229984Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、特定セーフ穴に対する入球に連動し
て入賞率が極端に高い状態を一定時間以上保持す
る電気役物を備えたパチンコゲーム機をそのパチ
ンコゲーム機からのデータに基づいて集中的に管
理するパチンコゲーム機の集中管理装置に関す
る。

パチンコホールにあつては、遊技中においてパ
チンコゲーム機の盤面に打ち込まれたパチンコ球
がその盤面で釘に引掛る等して落下不能になつた
場合には、パチンコホールの従業員が当該パチン
コゲーム機の盤面を覆うように設けられたガラス
扉を開放して落下不能となつたパチンコ球を除去
するようにしており、この場合、遊技客に対する
サービスとしてパチンコ球をセーフ穴に投入する
ことも行なわれている。一方、近年において、特
定セーフ穴に対する入球に連動して入賞率が極端
に高い状態を一定期間以上保持する電気役物を動
作させるようにしたパチンコゲーム機が大幅に普
及しつつあるが、このようなパチンコゲーム機に
てパチンコ球が盤面の途中で落下不能になつた状
態時に、そのパチンコゲーム機の遊技客と従業員
が顔見知りであつた場合等には、従業員が前記特
定セーフ穴にパチンコ球を投入して前記電気役物
を動作させるという不正を働くことがあり、この
ような不正が度々行なわれるとパチンコホールの
利益減少を招く。また、パチンコ球が盤面で落下
不能になつているか否かに拘らず従業員と遊技客
とが予め結託して前記特定セーフ穴にパチンコ球
を投入する虞もあつた。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、入賞率が極端に高い状態を一定
期間以上保持する電気役物を動作させるための特
定セーフ穴に対して、パチンコ球が故意に投入さ
れる等の不正が行なわれた場合に警報を発するこ
とができ、以て不正行為の抑止力を発揮し得る等
の効果を奏するパチンコゲーム機の集中管理装置
を提供するにある。

以下、本考案の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。

第１図において、１はパチンコゲーム機２の盤
面３を覆うように設けられたガラス扉であり、こ
のガラス扉１は、キーロツク機構４の解錠に応じ
て前方へ回動させ得る構成になされており、以て
盤面３を開放してその釘調整等を行ない得る構成
になされている。５はパチンコゲーム機２の裏面
に配置された検知手段たるマイクロスイツチで、
これはガラス扉１の開放に連動してオンされて検
知信号Saを出力する構成になされている。６は
パチンコゲーム機２の盤面３設けられた電気役物
であり、これは特定セーフ穴７に対するパチンコ
球の入球に応じて駆動されて例えば一定時間だけ
一対のアーム６ａ，６ａを二点鎖線で示す如く拡
開する。８は電気役物６のアーム６ａ，６ａが拡
開状態にあるときにそのアーム６ａ，６ａ上に落
下したパチンコ球がアーム６ａ，６ａに案内され
て入球するセーフ穴であり、従つて、このセーフ
穴８に対する入賞率は、電気役物が駆動された状
態時において、他のセーフ穴７及び９，…より極
端に高くなる。１０はパチンコゲーム機２の背面
上部に設けられたタンクであり、このタンク１０
内には賞球に供されるパチンコ球が図示しない球
供給管を介して所定個数ずつ供給される。１１は
タンク１０の下方に配置された計数手段たる第１
の計数器であり、これはタンク１０から賞球とし
て放出されるパチンコ球を計数し、その計数結果
を各セーフ穴７，８，９に対する入賞球数に応じ
た球数信号Sbとして出力する。尚、この場合、
各セーフ穴７，８，９に対する入賞球数を直接的
に計数する構成の計数手段を設けるようにしても
良い。一方、１２はパチンコゲーム機２の背面下
部に設けられた第２の計数器であり、これは盤面
３に打込まれたパチンコ球を回収するため引球通
路（図示せず）を流れるパチンコ球を計数し、そ
の計数結果をパチンコゲーム機２の打込球総数に
対応した引球信号Scとして出力する。また、１
３はパチンコ球の受皿、１４は受皿１３内のパチ
ンコ球を盤面３に発射するための図示しない球発
射装置の操作ダイアルである。

第２図には本考案に係る集中管理装置１５が示
されており、以下これについて述べる。即ち、１
６は球数信号Sb及び引球信号Scが入力される減
算回路で、これは入力された各信号Sb，Scに基
づいて賞球総数及び打込球総数の差（即ち、パチ
ンコゲーム機２の収支）を遂次演算し、その演算
結果を演算信号Sdとして出力する。１７は打止
設定数記憶回路であり、これは予め定められた打
止設定数に対応した打止設定信号Seを出力する。
１８は演算信号Sd及び打止設定信号Seを比較す
る比較回路であり、これはSd≧Seなる関係にな
つたとき、換言すればパチンコゲーム機２の収支
が予め定められた打止設定数に達したときに打止
信号Sfを発生して該パチンコゲーム機２を打止に
する。さて、１９は前記検知信号Sa及び球数信
号Sbが入力される警報手段たる警報回路であり、
以下これについて述べる。即ち、２０はタイマ回
路で、これは検知信号Saが入力された時点から
所定時間（電気役物６の駆動継続時間に応じて決
定される）のタイマ動作を実行し、そのタイマ動
作時間中だけタイマパルスPoを出力して信号発
生回路２１に与える。この信号発生回路２１は、
タイマパルスPoの入力期間中において、球数信
号Sbに対応した入賞球数が記憶回路２２に予め
記憶された一定値を越えたときに警報信号Sgを
発生し、その警報信号Sgによつてブザー等より
成る報知器２３を駆動する。

上記した構成の本実施例において、今、ガラス
扉１が開放されると、マイクロスイツチ５から検
知信号Saが出力されるため、この検知信号Saを
受けたタイマ回路２０が所定時間のタイマ動作を
開始してその間タイマパルスPoを出力する。そ
して、斯ようなタイマパルスPoの出力期間中に
おいて入賞球数が記憶回路２２に予め記憶された
一定値を越えた場合には、信号発生回路２１から
警報信号Sgが出力されて報知器２３が駆動され
る。従つて、タイマ回路２０のタイマ動作時間及
び記憶回路２２の記憶値を予め適宜に設定してお
けば、ガラス扉１が一旦開放された直後から入賞
球数が異常に増大した場合（換言すれば特定セー
フ穴７にパチンコ球が不正に入球した場合と考え
られる）にこれを報知することができ、従業員が
特定セーフ穴７に対し故意にパチンコ球を投入す
ることに対しての牽制を行なうことができる。

尚、上記実施例では、説明の便宜上、集中管理
装置１５は１台のパチンコゲーム機２についての
み信号処理する構成としたが、実際には複数台の
パチンコゲーム機の信号処理を行なうようにして
いる。

本考案によれば以上の説明によつて明らかなよ
うに、特定セーフ穴に対する入球に連動して入賞
率が極端に高い状態を一定期間以上保持する電気
役物を備えたパチンコゲーム機をそのパチンコゲ
ーム機からのデータに基づいて集中的に管理する
パチンコゲーム機の集中管理装置において、前記
特定セーフ穴に対してパチンコ球が故意に投入さ
れる等の不正が行なわれた場合に警報を発するこ
とができ、以て不正行為の抑止力を発揮し得る等
の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
はパチンコゲーム機の正面図、第２図は電気的構
成のブロツク図である。 図中、１はガラス扉、２はパチンコゲーム機、
３は盤面、５はマイクロスイツチ（検知手段）、
６は電気役物、７は特定セーフ穴、１１は第１の
計数器（計数手段）、１５は集中管理装置、１９
は警報回路（警報手段）である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 特定セーフ穴に対する入球に連動して入賞率が
   極端に高い状態を一定期間以上保持する電気役物
   を備えたパチンコゲーム機をそのパチンコゲーム
   機からのデータに基づいて集中的に管理するもの
   において、前記パチンコゲーム機の盤面を覆うよ
   うに設けられたガラス扉の開放状態を検知して検
   知信号を出力する検知手段と、前記パチンコゲー
   ム機の入賞球数に応じた球数信号を出力する計数
   手段と、前記検知信号及び球数信号が入力される
   ように設けられ該検知信号が入力された後の所定
   時間内に前記入賞球数が一定値を越えた場合に警
   報信号を発生する警報手段とを設けたことを特徴
   とするパチンコゲーム機の集中管理装置。