JPH07259901A - ディスクブレーキ用マウンティング部材 - Google Patents
ディスクブレーキ用マウンティング部材Info
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- JPH07259901A JPH07259901A JP6056362A JP5636294A JPH07259901A JP H07259901 A JPH07259901 A JP H07259901A JP 6056362 A JP6056362 A JP 6056362A JP 5636294 A JP5636294 A JP 5636294A JP H07259901 A JPH07259901 A JP H07259901A
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- F16D55/225—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with axially-movable discs or pads pressed against axially-located rotating members by clamping an axially-located rotating disc between movable braking members, e.g. movable brake discs or brake pads with a common actuating member for the braking members the braking members being brake pads
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Abstract
なディスクブレーキ用マウンティング部材を提供する。 【構成】 車両の前進時にインナパッドに加わる制動ト
ルクを受けるインナアーム31Aは、同インナアーム3
1Aのトルク受部31Aaを設けた側とは反対側寄りに
おいて同インナアーム31Aの取付部31Abから同イ
ンナアーム31Aのトルク受部31Aaのやや上部にわ
たり、インナ方向へ突出しており且つトルク受部31A
a寄り部分31Kaの突出量が取付部31Ab寄り部分
31Kbの突出量よりも大きくなっている補強リブ31
Kを有している。
Description
ブレーキとして使用される摺動キャリパー型ディスクブ
レーキに関し、詳しくは、低周波ブレーキ鳴きが発生し
にくいディスクブレーキ用マウンティング部材に関する
ものである。
摺動キャリパー型ディスクブレーキの構成は様々である
が、自動車の燃費や動力性能を向上せるために自動車構
成部品の軽量化が推進されている近年において主流とな
っている摺動キャリパー型ディスクブレーキは、例えば
トヨタ・アリスト修理書(1991年10月1日、トヨ
タ自動車・サービス部の発行)の8−37頁〜8−56
頁に記載されている如き構造のものである。
マウンティング部材は、図25〜図29で示したよう
に、車輪(図示省略)と一体回転するロータ(図示省
略)の内側面に圧接されるインナパッド(図示省略)に
加わる制動トルクを受けるトルク受部1Aa,1Baを
有しており、且つ、車両のナックル等の非回転部分(図
示省略)にボルト(図示省略)で締結して固定するため
の取付部1Ab,1Bbをロータ半径方向内端に有して
いる一対のインナアーム1A,1Bと、ロータの外側面
に圧接されるアウタパッド(図示省略)に加わる制動ト
ルクを受けるトルク受部1Ca,1Daを有している一
対のアウタアーム1C,1Dと、ロータの外周空間をロ
ータ軸方向に延在しており、両インナアーム1A,1B
のロータ半径方向外端と両アウタアーム1C,1Dのロ
ータ半径方向外端を一体に接続している一対の接続部1
E,1Fと、ロータ弦方向に延在していて両インナアー
ム1A,1Bのロータ半径方向内端を一体に接続してい
るインナブリッジ1Gと、ロータ弦方向に延在していて
両アウタアーム1C,1Dのロータ半径方向内端を一体
に接続しているアウタブリッジ1Hとから構成されてい
る単一部材である。
動車のブレーキ時にインナパッドおよびアウタパッドに
加わる制動トルクが自動車の進行方向が前方であるか、
或いは後方であるかに応じて、インナアーム1Aおよび
アウタアーム1C、またはインナアーム1Bおよびアウ
タアーム1Dに加わるが、アウタブリッジ1Hの存在に
よりインナアーム1Aおよびアウタアーム1C(または
インナアーム1Bおよびアウタアーム1D)に加わった
制動トルクがインナアーム1Bおよびアウタアーム1D
(またはインナアーム1Aおよびアウタアーム1C)に
分配されるものであり、インナパッドおよびアウタパッ
ドの制動トルクをインナアーム1Aおよびアウタアーム
1Cのみにより、またはインナアーム1Bおよびアウタ
アーム1Dのみにより受けるものに比べてマウンティン
グ部材1の弾性変形によるインナアーム1A,1B、ア
ウタアーム1C,1Dの変位量が少ないものである。
ング部材1において、インナアーム1A,1Bの形状
は、インナパッドに加わる制動トルクにより発生する曲
げモーメントへの対応を主眼にして決定されており、図
27により示されるようにインナアーム1A,1Bのロ
ータ軸方向の寸法は取付部1Aa,1Bbのロータ軸方
向の寸法よりも小さいものであり、車両の前進時に制動
トルクを受ける一方のインナアーム1Aのロータ半径方
向における各部が、インナパッドに加わる制動トルクに
よる曲げモーメントに対応しており且つ取付部1Aaに
近い部分ほど大きくなる断面二次モーメントIを持つよ
うに形成されていた。また、アウタブリッジ1Hの断面
形状は、アウタアーム1C,1Dを単に連結することを
主眼にして決定されており、基本的には一様の断面形状
であった。
ディスクブレーキに関しては、騒音とそれによる運転者
等の不快感を軽減する観点からブレーキ鳴きの抑制に努
力が注がれて来た。その結果、古来から多発していた高
周波ブレーキ鳴きについては、インナパッドとそれをロ
ータに押圧するピストンとの間およびアウタパッドとそ
れをロータに押圧するキャリパー爪部との間に、表面を
ゴムでコーティングしたシムを介在させたり、グリース
溜めを設けたシムを介在させたり、或いは各パッドの摩
擦ライニングのロータ周方向端を面取りすることによ
り、抑制できるようになった(前記トヨタ・アリスト修
理書、実開昭60−58936号、実開昭60−589
38号参照)。
〜図29に示したマウンティング部材やその他の構成部
品をスリム化することによる軽量化、摩擦ライニングの
非石綿化、自動車のシャシーの足回り部分の軽量化など
の推進により、低周波ブレーキ鳴き(高周波ブレーキ鳴
きに比べて音圧レベルが格段に高く、遠方まで到達す
る)が多発し始め、この低周波ブレーキ鳴きについて
は、軽量化や摩擦ライニングの非石綿化の推進を阻害し
ない有効な対策が開発されていない。
発生しにくく且つ比較的に軽量であるディスクブレーキ
用マウンティング部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、ブレーキ鳴き発生時のインナ
パッドおよびアウタパッドの振動モードの解析を手始め
とする様々な検討および評価を通じて、この出願の発明
を完成し、低周波ブレーキ鳴き軽減技術を開発したもの
である。
第2実施例、および図14〜図22の第3実施例に示し
たように、この出願の請求項1〜4のディスクブレーキ
用マウンティング部材(11,21,31)は、トルク
受部(11Aa,11Ba,21Aa,21Ba,31
Aa,31Ba)と取付部(11Ab,11Bb,21
Ab,21Bb,31Ab,31Bb)を有した一対の
インナアーム(11A,11B,21A,21B,31
A,31B)、トルク受部(11Ca,11Da,21
Ca,21Da,31Ca,31Da)を有した一対の
アウタアーム(11C,11D,21C,21D,31
C,31D)、これらインナアーム(11A,11B,
21A,21B,31A,31B)とアウタアーム(1
1C,11D,21C,21D,31C,31D)のロ
ータ半径方向外端を一体に接続している一対の連結部
(11E,11F,21E,21F,31E,31
F)、両インナアーム(11A,11B,21A,21
B,31A,31B)のロータ半径方向内端を一体に接
続しているインナブリッジ(11G,21G,31
G)、両アウタアーム(11C,11D,21C,21
D,31C,31D)のロータ半径方向内端を一体に接
続しているアウタブリッジ(11H,21H,31H)
とから構成される単一部材である点では従来のディスク
ブレーキ用マウンティング部材と同じであるが(ここ
で、インナアーム,アウタアームのトルク受部は、イン
ナパッド,アウタパッドの裏金のロータ弦方向における
端面に突設された略矩形の突出部が摺動可能に嵌まる溝
状の形態、或いは上記裏金の上記端面に形成された溝状
部に摺動可能に嵌まる突出部の形態などがある)、請求
項1のディスクブレーキ用マウンティング部材は、図1
〜図6の第1実施例及び図14〜図22の第3実施例に
より示されるように、両インナアーム(11A,11
B,31A,31B)のうちの少なくとも一方のインナ
アーム、例えば車両の前進時にインナパッドに加わる制
動トルクを受けるインナアーム(11A,31A)のロ
ータ半径方向における各部が、インナパッドに加わる制
動トルクによる曲げモーメントに対応しており且つ取付
部(11Ab,31Ab)に近い部分ほど大きくなる断
面二次モーメントIを持つとともに、アウタパッドに加
わる制動トルクによる捩じりモーメントに対応しており
且つ略一様の断面極モーメントJを持っていることを特
徴とするものであり、請求項2のディスクブレーキ用マ
ウンティング部材は、請求項1に記載のディスクブレー
キ用マウンティング部材において、図1〜図6の第1実
施例及び図14〜図22の第3実施例により示されるよ
うに、一方のインナアーム(11A,31A)のトルク
受部(11Aa,31Aa)がインナパッドの裏金のロ
ータ弦方向における端面に突設された略矩形の突出部が
摺動可能に嵌まる溝状を呈しており、同インナアーム
(11A,31A)のトルク受部(11Aa,31A
a)を設けた側とは反対側寄りにおいて同インナアーム
(11A,31A)の取付部(11Ab,31Ab)か
ら同インナアーム(11A,31A)のトルク受部(1
1Aa,31Aa)のやや上部にわたり、インナ方向へ
突出しており且つトルク受部(11Aa,31Aa)寄
り部分(11Ka,31Ka)の突出量が取付部(11
Ab,31Ab)寄り部分(11Kb,31Kb)の突
出量よりも大きくなっている補強リブ(11K,31
K)を有していることを特徴とするものであり、請求項
3のディスクブレーキ用マウンティング部材は、図7〜
図13の第2実施例および図14〜図22の第3実施例
により示されるように、アウタブリッジ(21H,31
H)のロータ半径方向の断面形状が、両アウタアーム
(21C,21D,31C,31D)のうちで車両の前
進時にアウタパッドに加わる制動トルクを受ける一方の
アウタアーム(21C,31C)に寄った部分(21H
a,31Ha)ではロータ半径方向長さAがロータ軸方
向長さBよりも大きい略矩形状であり、他方のアウタア
ーム(21D,31D)に寄った部分(21Hb,31
Hb)ではロータ半径方向長さが前記長さAよりも小さ
く且つロータ軸方向長さが前記長さBよりも大きい略矩
形状であり、一方のアウタアーム(21C,31C)か
ら他方のアウタアーム(21D,31D)に向かって徐
々に変化し切替わっていることを特徴とし、請求項4の
ディスクブレーキ用マウンティング部材は、図14〜図
22の第3実施例により示されるように、両インナアー
ム(31A,31B)のうちで車両の前進時にインナパ
ッドに加わる制動トルクを受ける一方のインナアーム
(31A)のロータ半径方向における各部が、インナパ
ッドに加わる制動トルクによる曲げモーメントに対応し
ており且つ取付部(31Ab)に近い部分ほど大きくな
る断面二次モーメントIを持つとともに、アウタパッド
に加わる制動トルクによる捩じりモーメントに対応して
おり且つ略一様の断面極モーメントJを持っており、且
つ、アウタブリッジ(31H)のロータ半径方向の断面
形状が、両アウタアーム(31C,31D)のうちで車
両の前進時にアウタパッドに加わる制動トルクを受ける
一方のアウタアーム(31C)に寄った部分(31H
a)ではロータ半径方向長さAがロータ軸方向長さBよ
りも大きい略矩形状であり、他方のアウタアーム(31
D)に寄った部分(31Hb)ではロータ半径方向長さ
が前記長さAよりも小さく且つロータ軸方向長さが前記
長さBよりも大きい略矩形状であり、一方のアウタアー
ム(31C)から他方のアウタアーム(31D)に向か
って徐々に変化し切替わっていることを特徴とするもの
である。
の作用を次に説明する。
するための手始めとして、ブレーキ鳴き発生時のインナ
パッドおよびアウタパッドの挙動を調査した。その結
果、ブレーキ鳴き発生時の各パッドの振動モードにはロ
ータ軸方向に繰り返し屈曲する曲げ振動モードと主とし
てロータ弦方向に繰り返し往復動する剛体振動モードと
があり、高周波ブレーキ鳴き発生時には曲げ振動モード
の占める割合が剛体振動の占める割合よりも遙かに多く
なり、低周波ブレーキ鳴き発生時は剛体振動モードの占
める割合が曲げ振動モードの占める割合よりも遙かに多
くなっていることが判明した。この剛体振動モードは制
動トルクによるマウンティング部材の弾性変形に起因す
るものであり、低周波ブレーキ鳴きを軽減するために
は、マウンティング部材の剛性向上が有効であることを
知見した。
の剛性向上策を探る手始めとして、自動車に装着したデ
ィスクブレーキのマウンティング部材の5箇所(一対の
接続部の各々の両端と、アウタブリッジの中央)に加速
度センサーを取付け、低周波ブレーキ鳴き発生時のマウ
ンティング部材の挙動を調査し解析した。その結果、低
周波ブレーキ鳴きが発生していない時には上記5箇所に
大した振れはないが、低周波ブレーキ鳴き発生時にはイ
ンナ側,アウタ側ともに大きな振れが発生し、アウタ側
の振れがインナ側の振れに対して格段に大きいことを知
見した。
れはインナアームの曲げ剛性不足、インナアームの捩じ
り剛性不足とアウタブリッジの剛性不足に起因するもの
ではないかと推測し、マウンティング部材の肉厚を大き
くし剛性を格段に高くした試作品を作り、自動車に装着
するとともに上記の如く加速度センサーを取付けて、マ
ウンティング部材の剛性の低周波ブレーキ鳴きへの影響
確認を行った。その結果、インナ側,アウタ側ともに振
幅が小さく、アウタとインナの振幅が同等である場合は
低周波ブレーキ鳴きが発生しにくいことを確認した。こ
の低周波ブレーキ鳴きが発生しなかった試作品の重量
は、低周波ブレーキ鳴きの発生率ブレーキ鳴きが発生し
たブレーキ試験回数/ブレーキ試験回数)が100%近
い従来のマウンティング部材の約2.1倍と重いもので
あり、軽量化の流れに対応できるものではない。
が固有振動数の違いによるものではないことを確認し
た。
適化を図るためのFEM解析におけるモデル図を示して
おり、K1はアウタパッドに加わる制動トルクによりイ
ンナアームが捩じれることで生じるパッド振れ量に関係
する弾性係数を、K2はインナパッドに加わる制動トル
クによりインナアームが曲がることで生じるパッド振れ
量に関係する弾性係数を、またK3はアウタブリッジの
変形により生じるパッド振れ量に関係する弾性係数をそ
れぞれ示している。これらK1,K2,K3を変数とし
て、インナ側,アウタ側での振幅量、振幅差を低周波ブ
レーキ鳴きが発生したものとの比較において小さくし且
つ様々な値に変えて、インナ側の振れ量,アウタ側の振
れ量と低周波ブレーキ鳴きの発生し易さとの関係を調べ
た結果、インナ側,アウタ側の振れ量が小さいほど低周
波ブレーキ鳴きの発生率が低くなり、また、インナ側の
振れ量とアウタ側の振れ量との差が少ないほど低周波ブ
レーキ鳴きの発生率が低くなることが判明した。そし
て、アウタ側の振れ量については、K1が大きく影響す
ることが判明した。
0%近い従来のマウンティング部材につき、各部の弾性
変形量を計算した結果、アウタブリッジについて、アウ
タパッドに加わる制動トルクを受ける一方のアウタアー
ムに寄った部分がロータ半径方向に湾曲変形し、他方の
アウタアームに寄った部分がロータ軸方向へ湾曲変形
し、このことがアウタパッド振れ量の増加を助長してい
ることが分かった。
ング部材の如く、両インナアーム(11A,11B,3
1A,31B)のうちで車両の前進時にインナパッドに
加わる制動トルクを受ける一方のインナアーム(11
A,31A)のロータ半径方向における各部が、インナ
パッドに加わる制動トルクによる曲げモーメントに対応
しており且つ取付部(11Ab,31Ab)に近い部分
ほど大きくなる断面二次モーメントIを持つとともに、
アウタパッドに加わる制動トルクによる捩じりモーメン
トに対応しており且つ略一様の断面極モーメントJを持
っていることにより、アウタブリッジの断面形状を従来
のマウンティング部材と同じように形成した場合でも、
インナアームの曲げ剛性および捩じり剛性が大幅に向上
してインナ側の振れ量,アウタ側の振れ量およびその両
者の差が従来のマウンティング部材に比べて大幅に小さ
くなり、低周波ブレーキ鳴きの発生率を約20%に抑制
でき、また重量増加は、低周波ブレーキ鳴き発生率が1
00%に近い従来のマウンティング部材の重量に対して
約1.25倍に抑えることができる。
ング部材においてはJ/I=2.0〜3.5であるのに
対し、低周波ブレーキ鳴き発生率が100%に近い従来
のマウンティング部材においてはJ/I=1.5〜1.
9である。
ング部材の如く、請求項1のマウンティング部材におい
て、一方のインナアーム(11A,31A)のトルク受
部(11Aa,31Aa)がインナパッドの裏金のロー
タ弦方向における端面に突設された略矩形の突出部が摺
動可能に嵌まる溝状を呈しており、同インナアーム(1
1A,31A)のトルク受部(11Aa,31Aa)を
設けた側とは反対側寄りにおいて同インナアーム(11
A,31A)の取付部(11Ab,31Ab)から同イ
ンナアーム(11A,31A)のトルク受部(11A
a,31Aa)のやや上部にわたり、インナ方向へ突出
しており且つトルク受部(11Aa,31Aa)寄り部
分(11Ka,31Ka)の突出量が取付部(11A
b,31Ab)寄り部分(11Kb,31Kb)の突出
量よりも大きくなっている補強リブ(11K,31K)
を有しているものとすることにより、効果的にインナア
ームの捩じり剛性および曲げ剛性を高めることができる
ものであり、重量は、低周波ブレーキ鳴き発生率が10
0%に近い従来のマウンティング部材の重量に対して約
1.25倍に抑えることができ、またマウンティング部
材の型成形性も良好である。
ンティング部材の如く、アウタブリッジ(21H,31
H)のロータ半径方向の断面形状が、両アウタアーム
(21C,21D,31C,31D)のうちで車両の前
進時にアウタパッドに加わる制動トルクを受ける一方の
アウタアーム(21C,31C)に寄った部分(21H
a,31Ha)ではロータ半径方向長さAがロータ軸方
向長さBよりも大きい略矩形状であり、他方のアウタア
ーム(21D,31D)に寄った部分(21Hb,31
Hb)ではロータ半径方向長さが前記長さAよりも小さ
く且つロータ軸方向長さが前記長さBよりも大きい略矩
形状であり、一方のアウタアーム(21C,31C)か
ら他方のアウタアーム(21D,31D)に向かって徐
々に変化し切替わっているものとすることにより、アウ
タブリッジ(21H,31H)はブレーキ時に屈曲変形
せず且つ無駄な肉付きのないものとなり、重量増加を抑
制しつつアウタ側の振れ量を低減して低周波ブレーキ鳴
きを軽減することができるものであり、J/I=1.5
〜1.9であっても、低周波ブレーキ鳴きの発生率を約
30%に低減し、また重量は、低周波ブレーキ鳴き発生
率が100%に近い従来のマウンティング部材の重量に
対して約1.05倍に抑えることができる。
ンティング部材の如く、両インナアーム(31A,31
B)のうちで車両の前進時にインナパッドに加わる制動
トルクを受ける一方のインナアーム(31A)のロータ
半径方向における各部が、インナパッドに加わる制動ト
ルクによる曲げモーメントに対応しており且つ取付部
(31Ab)に近い部分ほど大きくなる断面二次モーメ
ントIを持つとともに、アウタパッドに加わる制動トル
クによる捩じりモーメントに対応しており且つ略一様の
断面極モーメントJを持っており、且つ、アウタブリッ
ジ(31H)のロータ半径方向の断面形状が、両アウタ
アーム(31C,31D)のうちで車両の前進時にアウ
タパッドに加わる制動トルクを受ける一方のアウタアー
ム(31C)に寄った部分(31Ha)ではロータ半径
方向長さAがロータ軸方向長さBよりも大きい略矩形状
であり、他方のアウタアーム(31D)に寄った部分
(31Hb)ではロータ半径方向長さが前記長さAより
も小さく且つロータ軸方向長さが前記長さBよりも大き
い略矩形状であり、一方のアウタアーム(31C)から
他方のアウタアーム(31D)に向かって徐々に変化し
切替わっているものとすることにより、低周波ブレーキ
鳴きの発生率を約5%に低減し、また重量は、低周波ブ
レーキ鳴き発生率が100%に近い従来のマウンティン
グ部材の重量に対して約1.3倍に抑えることができ
る。
ング部材の重量と低周波ブレーキ鳴き発生率との関係を
示すものであり、黒丸印は図24〜図28のディスクブ
レーキ用マウンティング部材を、白四角印は図1〜図6
の第1実施例を、白三角印は図7〜図13の第2実施例
を、白丸印は図14〜図22の第3実施例を示す。
る。
スクブレーキ用マウンティング部材11は、車輪(図示
省略)と一体回転するロータ(図示省略)の内側面に圧
接されるインナパッド(図示省略)に加わる制動トルク
を受ける溝状のトルク受部11Aa,11Baを有して
おり、且つ、車両のナックル等の非回転部分(図示省
略)にボルト(図示省略)で締結して固定するための取
付部11Ab,11Bbをロータ半径方向内端に有して
いる一対のインナアーム11A,11Bと、ロータの外
側面に圧接されるアウタパッド(図示省略)に加わる制
動トルクを受ける溝状のトルク受部11Ca,11Da
を有している一対のアウタアーム11C,11Dと、ロ
ータの外周空間をロータ軸方向に延在しており、両イン
ナアーム11A,11Bのロータ半径方向外端と両アウ
タアーム11C,11Dのロータ半径方向外端を一体に
接続している一対の接続部11E,11Fと、ロータ弦
方向に延在していて両インナアーム11A,11Bのロ
ータ半径方向内端を一体に接続しているインナブリッジ
11Gと、ロータ弦方向に延在していて両アウタアーム
11C,11Dのロータ半径方向内端を一体に接続して
いるアウタブリッジ11Hとから構成されている単一部
材である。
パッドに加わるブレーキトルク(矢印で示す)はインナ
アーム11Aおよびアウタアーム11Cにより受けられ
るものであり、インナアーム11Aは、同インナアーム
11Aのトルク受部11Aaを設けた側とは反対側寄り
において同インナアーム11Aの取付部11Abから同
インナアーム11Aのトルク受部11Aaのやや上部に
わたり、インナ方向へ突出しており且つトルク受部11
Aa寄り部分11Kaの突出量が取付部11Ab寄り部
分11Kbの突出量よりも大きくなっている補強リブ1
1Kを有している。両インナアーム11Aのロータ半径
方向における各部が、インナパッドに加わる制動トルク
による曲げモーメントに対応しており且つ取付部11A
bに近い部分ほど大きくなる断面二次モーメントIを持
つ(図6の(a)参照)とともに、アウタパッドに加わ
る制動トルクによる捩じりモーメントに対応しており且
つ略一様の断面極モーメントJを持っている(図6の
(b)参照)。
る制動トルクによるインナアーム11Aの曲げモーメン
トを示しており、図6の(b)は、アウタパッドに加わ
る制動トルクによるインナアーム11Aの捩じりモーメ
ントを示している。
には一様の矩形であるが、アウタブリッジ11Hの断面
はアウタアーム11C寄り部分およびアウタアーム11
D寄り部分において低周波ブレーキ鳴きが100%近く
発生した従来のマウンティング部材に見られた弾性変形
が発生しない程度の剛性を有するように設定されてい
る。
は、低周波ブレーキ鳴きが100%近く発生した従来の
マウンティング部材に対して重量が約1.25倍であ
り、低周波ブレーキ鳴き発生率は約20%である。
クブレーキ用マウンティング部材21は、車輪(図示省
略)と一体回転するロータ(図示省略)の内側面に圧接
されるインナパッド(図示省略)に加わる制動トルクを
受ける溝状のトルク受部11Aa,11Baを有してお
り、且つ、車両のナックル等の非回転部分(図示省略)
にボルト(図示省略)で締結して固定するための取付部
21Ab,21Bbをロータ半径方向内端に有している
一対のインナアーム21A,21Bと、ロータの外側面
に圧接されるアウタパッド(図示省略)に加わる制動ト
ルクを受ける溝状のトルク受部21Ca,21Daを有
している一対のアウタアーム21C,21Dと、ロータ
の外周空間をロータ軸方向に延在しており、両インナア
ーム21A,21Bのロータ半径方向外端と両アウタア
ーム21C,21Dのロータ半径方向外端を一体に接続
している一対の接続部21E,21Fと、ロータ弦方向
に延在していて両インナアーム21A,21Bのロータ
半径方向内端を一体に接続しているインナブリッジ21
Gと、ロータ弦方向に延在していて両アウタアーム21
C,21Dのロータ半径方向内端を一体に接続している
アウタブリッジ21Hとから構成されている単一部材で
ある。
パッドに加わるブレーキトルクはインナアーム21Aお
よびアウタアーム21Cにより受けられるものであり、
インナアーム21Aのねじり剛性に関係する断面極モー
メントJと同インナアーム21Aの曲げ剛性に関係する
断面二次モーメントIとの比(J/I)は約1.9とな
っている。
アウタパッドに加わる制動トルクを受けるアウタアーム
部21Cに寄った部分21Haではロータ半径方向の長
さ(この長さをAとする)がブレーキディスク軸方向の
長さ(この長さをBとする)よりも大きい略矩形状であ
り、他方のアウタアーム部21Dに寄った部分21Hb
ではロータ半径方向の長さが前記長さAよりも小さく且
つロータ軸方向の長さが前記長さBよりも大きい略矩形
状であり、アウタアーム部21Cからアウタアーム部2
1Dに向かって徐々に変化し切替わっている。アウタブ
リッジ21Hの各部断面はアウタアーム21C寄り部分
およびアウタアーム21D寄り部分において低周波ブレ
ーキ鳴きが100%近く発生した従来のマウンティング
部材に見られた弾性変形が発生しない程度の剛性を有す
るように設定されている。
は、低周波ブレーキ鳴きが100%近く発生した従来の
マウンティング部材に対して重量が約1.05倍であ
り、低周波ブレーキ鳴き発生率は約30%である。
スクブレーキ用マウンティング部材31は、車輪(図示
省略)と一体回転するロータ(図示省略)の内側面に圧
接されるインナパッド(図示省略)に加わる制動トルク
を受ける溝状のトルク受部31Aa,31Baを有して
おり、且つ、車両のナックル等の非回転部分(図示省
略)にボルト(図示省略)で締結して固定するための取
付部31Ab,31Bbをロータ半径方向内端に有して
いる一対のインナアーム31A,31Bと、ロータの外
側面に圧接されるアウタパッド(図示省略)に加わるブ
レーキトルクを受ける溝状のトルク受部31Ca,31
Daを有している一対のアウタアーム31C,31D
と、ロータの外周空間をロータ軸方向に延在しており、
両インナアーム31A,31Bのロータ半径方向外端と
両アウタアーム31C,31Dのロータ半径方向外端を
一体に接続している一対の接続部31E,31Fと、ロ
ータ弦方向に延在していて両インナアーム31A,31
Bのロータ半径方向内端を一体に接続しているインナブ
リッジ31Gと、ロータ弦方向に延在していて両アウタ
アーム31C,31Dのロータ半径方向内端を一体に接
続しているアウタブリッジ31Hとから構成されている
単一部材である。
パッドに加わる制動トルクはインナアーム31Aおよび
アウタアーム31Cにより受けられるものであり、イン
ナアーム31Aは、同インナアーム31Aのトルク受部
31Aaを設けた側とは反対側寄りにおいて同インナア
ーム31Aの取付部31Abから同インナアーム31A
のトルク受部31Aaのやや上部にわたり、インナ向へ
突出しており且つトルク受部31Aa寄り部分31Ka
の突出量が取付部31Ab寄り部分31Kbの突出量よ
りも大きくなっている補強リブ31Kを有している。両
インナアーム31Aのロータ半径方向における各部が、
インナパッドに加わる制動トルクによる曲げモーメント
に対応しており且つ取付部31Abに近い部分ほど大き
くなる断面二次モーメントI(図22の(a)参照)を
持つとともに、アウタパッドに加わる制動トルクによる
捩じりモーメントに対応しており且つ略一様の断面極モ
ーメントJ(図22の(b)参照)を持っている。
わる制動トルクによるインナアーム31Aの曲げモーメ
ントを示しており、図22の(b)は、アウタパッドに
加わる制動トルクによるインナアーム31Aの捩じりモ
ーメントを示している。
アウタパッドに加わる制動トルクを受けるアウタアーム
部31Cに寄った部分31Haではロータ半径方向の長
さ(この長さをAとする)がブレーキディスク軸方向の
長さ(この長さをBとする)よりも大きい略矩形状であ
り、他方のアウタアーム部31Dに寄った部分31Hb
ではロータ半径方向の長さが前記長さAよりも小さく且
つロータ軸方向の長さが前記長さBよりも大きい略矩形
状であり、アウタアーム部31Cからアウタアーム部3
1Dに向かって徐々に変化し切替わっている。アウタブ
リッジ31Hの各部断面はアウタアーム31C寄り部分
およびアウタアーム31D寄り部分において低周波ブレ
ーキ鳴きが100%近く発生した従来のマウンティング
部材に見られた弾性変形が発生しない程度の剛性を有す
るように設定されている。
は、低周波ブレーキ鳴きが100%近く発生した従来の
マウンティング部材に対して重量が約1.3倍であり、
低周波ブレーキ鳴き発生率は約5%である。
ブレーキ鳴きの低減を要求されるような場合には、両イ
ンナアームの各々につき、上記の如きJ,Iとするもの
である。
ディスクブレーキ用マウンティング部材は、低周波ブレ
ーキ鳴きが発生しにくく、且つ、比較的に軽量であり、
自動車の燃費や動力性能をさほど悪化させることなく低
周波ブレーキ鳴きという騒音を大幅に低減できるもので
ある。
ウンティング部材の第1実施例の正面図(インナ側から
見た図)である。
る。
ウンティング部材の第2実施例の正面図(インナーから
見た図)である。
る。
る。
マウンティング部材の第3実施例の正面図(インナーか
ら見た図)である。
る。
る。
ある。
周波ブレーキ鳴き発生率との関係を示す図である。
材の第3実施例の正面図(インナーから見た図)であ
る。
材の平面図である。
材の底面図である。
材の右側面図である。
材の背面図である。
ング部材 11A,11B,21A,21B,31A,31B・・
・インナアーム 11Ab,11Bb,21Ab,21Bb,31Ab,
31Bb・・・取付部 11C,11D,21C,21D,31C,31D・・
・アウタアーム 11Aa,11Ba,11Ca,11Da,21Aa,
21Ba,21Ca,21Da,31Aa,31Ba,
31Ca,31Da・・・トルク受部 11E,11F,21E,21F,31E,31F・・
・一対の接続部 11G,21G,31G・・・インナブリッジ 11H,21H,31H・・・アウタブリッジ 11K,31K・・・補強リブ 11Ka,31Ka・・・補強リブのトルク受部寄り部
分 11Kb,31Kb・・・補強リブの取付部寄り部分
Claims (4)
- 【請求項1】 車輪と一体回転するロータの内側面に圧
接されるインナパッドに加わる制動トルクを受けるトル
ク受部を有しており、且つ、車両の非回転部分にボルト
で締結して固定するための取付部をロータ半径方向内端
に有している一対のインナアームと、 前記ロータの外側面に圧接されるアウタパッドに加わる
制動トルクを受けるトルク受部を有している一対のアウ
タアームと、 前記ロータの外周空間をロータ軸方向に延在しており、
且つ、前記両インナアームのロータ半径方向外端と前記
両アウタアームのロータ半径方向外端を一体に接続して
いる一対の接続部と、 ロータ弦方向に延在していて前記両インナアームのロー
タ半径方向内端を一体に接続しているインナブリッジ
と、 ロータ弦方向に延在していて前記両アウタアームのロー
タ半径方向内端を一体に接続しているアウタブリッジと
から構成されている単一部材状のディスクブレーキ用マ
ウンティング部材であり、 前記両インナアームのうちの少なくとも一方のインナア
ームのロータ半径方向における各部が、前記インナパッ
ドに加わる制動トルクによる曲げモーメントに対応して
おり且つ前記取付部に近い部分ほど大きくなる断面二次
モーメントIを持つとともに、前記アウタパッドに加わ
る制動トルクによる捩じりモーメントに対応しており且
つ略一様の断面極モーメントJを持っていることを特徴
とするディスクブレーキ用マウンティング部材。 - 【請求項2】 請求項1に記載のディスクブレーキ用マ
ウンティング部材において、前記一方のインナアームの
前記トルク受部が、前記インナパッドの裏金のロータ弦
方向における端面に突設された略矩形の突出部が摺動可
能に嵌まる溝状を呈しており、同インナアームの前記ト
ルク受部を設けた側とは反対側寄りにおいて同インナア
ームの前記取付部から同インナアームの前記トルク受部
のやや上部にわたり、インナ方向へ突出しており且つ前
記トルク受部寄り部分の突出量が前記取付部寄り部分の
突出量よりも大きくなっている補強リブを有しているこ
とを特徴とするディスクブレーキ用マウンティング部
材。 - 【請求項3】 車輪と一体回転するロータの内側面に圧
接されるインナパッドに加わる制動トルクを受けるトル
ク受部を有しており、且つ、車両の非回転部分にボルト
で締結して固定するための取付部をロータ半径方向内端
に有している一対のインナアームと、 前記ロータの外側面に圧接されるアウタパッドに加わる
制動トルクを受けるトルク受部を有している一対のアウ
タアームと、 前記ロータの外周空間をロータ軸方向に延在しており、
且つ、前記両インナアームのロータ半径方向外端と前記
両アウタアームのロータ半径方向外端を一体に接続して
いる一対の接続部と、 ロータ弦方向に延在していて前記両インナアームのロー
タ半径方向内端を一体に接続しているインナブリッジ
と、 ロータ弦方向に延在していて前記両アウタアームのロー
タ半径方向内端を一体に接続しているアウタブリッジと
から構成されている単一部材状のディスクブレーキ用マ
ウンティング部材であり、 前記アウタブリッジのロータ半径方向の断面形状が、前
記両アウタアームのうちで車両の前進時に前記アウタパ
ッドに加わる制動トルクを受ける一方のアウタアームに
寄った部分ではロータ半径方向長さAがロータ軸方向長
さBよりも大きい略矩形状であり、他方のアウタアーム
に寄った部分ではロータ半径方向長さが前記長さAより
も小さく且つロータ軸方向長さが前記長さBよりも大き
い略矩形状であり、前記両アウタアームの一方から他方
に向かって徐々に変化し切替わっていることを特徴とす
るディスクブレーキ用マウンティング部材。 - 【請求項4】 車輪と一体回転するロータの内側面に圧
接されるインナパッドに加わる制動トルクを受けるトル
ク受部を有しており、且つ、車両の非回転部分にボルト
で締結して固定するための取付部をロータ半径方向内端
に有している一対のインナアームと、 前記ロータの外側面に圧接されるアウタパッドに加わる
制動トルクを受けるトルク受部を有している一対のアウ
タアームと、 前記ロータの外周空間をロータ軸方向に延在しており、
且つ、前記両インナアームのロータ半径方向外端と前記
両アウタアームのロータ半径方向外端を一体に接続して
いる一対の接続部と、 ロータ弦方向に延在していて前記両インナアームのロー
タ半径方向内端を一体に接続しているインナブリッジ
と、 ロータ弦方向に延在していて前記両アウタアームのロー
タ半径方向内端を一体に接続しているアウタブリッジと
から構成されている単一部材状のディスクブレーキ用マ
ウンティング部材であり、 前記両インナアームのうちで車両の前進時に前記インナ
パッドに加わる制動トルクを受ける一方のインナアーム
のロータ半径方向における各部が、前記インナパッドに
加わる制動トルクによる曲げモーメントに対応しており
且つ前記取付部に近い部分ほど大きくなる断面二次モー
メントIを持つとともに、前記アウタパッドに加わる制
動トルクによる捩じりモーメントに対応しており且つ略
一様の断面極モーメントJを持っており、且つ、 前記アウタブリッジのロータ半径方向の断面形状が、前
記両アウタアームのうちで車両の前進時に前記アウタパ
ッドに加わる制動トルクを受ける一方のアウタアームに
寄った部分ではロータ半径方向長さAがロータ軸方向長
さBよりも大きい略矩形状であり、他方のアウタアーム
に寄った部分ではロータ半径方向長さが前記長さAより
も小さく且つロータ軸方向長さが前記長さBよりも大き
い略矩形状であり、前記両アウタアームの一方から他方
に向かって徐々に変化し切替わっていることを特徴とす
るディスクブレーキ用マウンティング部材。
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JP3465339B2 (ja) | 2003-11-10 |
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