JP2002276699A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2002276699A
JP2002276699A JP2001076900A JP2001076900A JP2002276699A JP 2002276699 A JP2002276699 A JP 2002276699A JP 2001076900 A JP2001076900 A JP 2001076900A JP 2001076900 A JP2001076900 A JP 2001076900A JP 2002276699 A JP2002276699 A JP 2002276699A
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JP
Japan
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slide pin
guide hole
axis
pin
mounting
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001076900A
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English (en)
Inventor
Masaki Wake
正樹 和気
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両走行時の車輪振動によるキャリパのコト
コト音を、低廉な方法で、従来より効果的に軽減する。 【解決手段】 スライドピン16の軸線とガイド孔13
cの軸線との間及びスライドピン17の軸線とガイド孔
13cの軸線との間に所定の傾き角度を持たせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドピンが摺
動可能に嵌合される有底のガイド孔を備えるとともに車
体の一部に組付けられるマウンティングと、マウンティ
ングに対してスライドピンを介してロータ軸方向へ摺動
可能に組付けられるキャリパとを含み、キャリパに形成
したシリンダ部にリトラクト作用ををなすピストンシー
ルを介してピストンがロータ軸方向に摺動可能に組付け
られるようにしてなるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】上記したディスクブレーキは、例えば、
実公平7−17862号公報に示されている。これらの
技術は、車両走行時の振動によって、ガイド孔とスライ
ドピンの間の衝突によるコトコト音を解消するため、ガ
イド孔とスライドピンとの間に弾性体を介在させ、衝撃
を緩和させるものであった。しかしながら、これらは、
一定範囲の車輪振動Gの領域において効果的であったも
のの、車両全体の静粛性が向上されてきたこともあり、
当然のことながら、弾性体の吸収能力を超える振動には
効果が及ばず、また弾性体による吸収領域を設けるため
に、かえって孔とピンとの隙間を一定量確保する必要が
あり、高Gでの衝撃音については効果的でない傾向もあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、スライド
ピンにリング状の溝の加工や低摩擦の弾性体の設置によ
りコストアップし、その割に限定的な効果であったこと
に対して、本発明は、溝や弾性体を不要とし、低コスト
で従来より高Gの領域でのコトコト音を解消することを
課題とするものである。
【0004】
【課題を解決する手段】上記技術的課題を解決するため
に、請求項1に記載のように、ガイド孔とスライドピン
の各軸心を角度を持たせて嵌合させるようにした。スラ
イドピンとガイド孔の最近接部は、その先端部(孔奥
部)となり、寸法管理は、極論すれば、ピッチ、径でな
く、最近接部距離でよく、隙間を最小化しやすくなる。
【0005】また、請求項2および請求項3に記載のよ
うに、スライドピンとガイド孔によって形成される円周
方向の隙間が管理縮小されることによって、振動による
衝撃音が軽減され、また、接触部分が公差のありかたに
より、どこが当たるか偶然的でなく、積極的にスライド
ピン先端の点または周線接触構成とすることにより、両
スライドピン間距離と両ガイド孔間距離の隙間がタイト
になっても、接触部が滑りやすく、こじりや制動効率の
低下を回避でき、併せてスライドピン側の片持ち梁弾性
効果による衝突音緩和の傾向も得られる。以上、スライ
ドピン溝加工や弾性体を付与することなく、より広いG
領域でのコトコト音の課題を解消できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基
いて説明する。図1及び図2は本発明の実施例にかかる
ディスクブレーキを示していて、同ディスクブレーキ
は、図示しない車輪と一体的に回転するディスクロータ
10の両側に配設された一対の摩擦パッド11,12
と、各摩擦パッド11,12をそれぞれロータ軸方向へ
摺動可能に支持するアーム部13a、13bを有して図
示しない車体の一部に固定されるマウンティング13
と、摩擦パット11をディスクロータ10に向けて押圧
するピストン14を周知のリトラクト作用を有するピス
トンシールSを介して内蔵するシリンダ部15aと摩擦
パッド12をディスクロータ10に向けて押圧する爪部
15bを一体的に有して一対のスライドピン16、17
を介してマウンティング13にロータ軸方向へ摺動可能
に支持されたキャリパ15を備えている。
【0007】なお、当該ディスクブレーキは、一般的
に、車軸に対して、概ね、車両進行方向前方または後方
に搭載される。すなわち、スライドピン16を上方また
は下方として車体に組付けられる。したがって、車輪が
発生する振動は、スライドピン、ガイド孔に対しロータ
円周方向に負荷されることになる。
【0008】図3は、本発明の詳細を説明するために、
マウンティング13とスライドピン16、17の関係を
示している。すなわち、スライドピン16、17はそれ
ぞれ、ガイド孔13cの軸心から、対称的にロータ円周
方向に一定角度を有して組み付けられることを特徴とし
ている。スライドピン16、17の先端部16a、17
aがガイド孔13cに最も近接し、図上左右すなわち、
車輪上下方向振動によるキャリパ荷重を最初に負担す
る。
【0009】従来は、スライドピン16,17と、ガイ
ド孔13cの間に弾性体を介在させるため、スライドピ
ンとガイド孔が接触するには、積極的に設けたピン隙間
が移動量となり、この隙間は最小化するにも、ピン、孔
自体の、径公差とピッチ公差の重複で、限度があった
が、本発明では、ピン16a、17a距離を管理するの
みで隙間を少なくできる。
【0010】スライドピン16、17の角度は、反対方
向に形成されてガイド孔への接近点が図上内側となって
もよい。マウンティングが、強大な制動力を受け弾性撓
みが生じ、ガイド孔ピッチが変化し、隙間がよりタイト
になっても、点に近い線接点であるため、こじりや摺動
抵抗の変化は微小に過ぎない利点がある。
【0011】図4から図7は、スライドピンとガイド孔
との傾斜角を設ける具体的製法例を示す。
【0012】第4図では、スライドピン自体の取付け端
面に傾斜角を形成し、キャリパピンアーム部15cに組
付け時、自ずと角度を発生させる例である。
【0013】図5は、キャリパピンアーム部15cに傾
斜角を設けてピンに角度を形成させる例である。
【0014】図6は、キャリパピンアームとスライドピ
ンの間に傾斜を有するスペーサを狭着して、スライドピ
ンに傾斜を持たせた例である。
【0015】図7は、ガイド孔自体をシリンダ、または
ロータ回転軸から傾斜させてマウンティングに形成させ
て、スライドピンは、ロータ回転軸に平行にした例であ
る。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、従来より低コストでコ
トコト音の少ない静粛性の高いディスクブレーキを提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるディスクブレー
キの平面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるスライドピン及びガイド孔の断面
図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるスライドピン及
びガイド孔の断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかるスライドピン及
びガイド孔の断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態にかかるスライドピン及
びガイド孔の断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態にかかるスライドピン及
びガイド孔の断面図である。
【符号の説明】
10 ロータ 11,12 摩擦パッド 13 マウンティング 13a、13b アーム部 13c ガイド孔 14 ピストン 15 キャリパ 15a シリンダ部 15b 爪部 15c キャリパピンアーム部 16、17 スライドピン 16a、17a 先端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドピンが摺動可能に嵌合される有
    底のガイド孔を備えるとともに車体の一部に組付けられ
    るマウンティングと、前記マウンティングに対して前記
    スライドピンを介してロータ軸方向へ摺動可能に組付け
    られるキャリパとを含み、前記キャリパに形成したシリ
    ンダ部にリトラクト作用をなすピストンシールを介して
    ピストンが前記ロータ軸方向に摺動可能に組付けられる
    ようにしてなるディスクブレーキにおいて、前記スライ
    ドピンの軸線は、前記ガイド孔の軸線に対して所定の傾
    き角度を有することを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記所定の傾き角度
    は、リーディング側及びトレーリング側の前記ガイド孔
    の軸線を含む平面上またはリーディング側及びトレーリ
    ング側の前記スライドピンの軸線を含む平面上における
    角度であることを特徴とするディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、リー
    ディング側における前記ガイド孔と前記スライドピンと
    の傾きとトレーリング側における前記ガイド孔と前記ス
    ライドピンとの傾きとが、前記シリンダの軸線に対して
    対称であることを特徴とするディスクブレーキ。
JP2001076900A 2001-03-16 2001-03-16 ディスクブレーキ Pending JP2002276699A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264477A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Hitachi Ltd ディスクブレーキ
CN103742569A (zh) * 2013-12-21 2014-04-23 柳州正菱集团有限公司 汽车制动装置

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JP2009264477A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Hitachi Ltd ディスクブレーキ
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