JPH0725770Y2 - 光ピツクアツプ光学系の光分割器 - Google Patents

光ピツクアツプ光学系の光分割器

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JPH0725770Y2
JPH0725770Y2 JP16990386U JP16990386U JPH0725770Y2 JP H0725770 Y2 JPH0725770 Y2 JP H0725770Y2 JP 16990386 U JP16990386 U JP 16990386U JP 16990386 U JP16990386 U JP 16990386U JP H0725770 Y2 JPH0725770 Y2 JP H0725770Y2
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JP
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optical
light
splitter
adhesive
ultraviolet rays
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JP16990386U
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和夫 岩田
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、オーディオ機器等に用いられる記録再生装置
光ピックアップ光学系用光分割器の改良に関するもので
ある。
[従来の技術] 近年、レーザダイオードからの出射ビームを利用し、情
報記録媒体上の記憶情報を光学的に読み取ったり、情報
記録媒体上に光学的に情報を書き込んだりするための記
録再生装置における重要要素技術として光ピックアップ
光学系が知られている。
第3図は、従来の記録再生装置光ピックアップ光学系に
おける光分割器を固定する構成を示す断面概要図であ
る。図において、(1)は光分割器、(2)は光分割器
を固定するためのホルダーの一部、(3)は接着剤、
(4)は接着剤を固着させるための紫外線を発生させる
装置、(5)は該光分割器に入射する光情報記録媒体デ
ィスクからの反射光、(6)は光分割器によって反射さ
れる光情報記録媒体ディスクからの反射光、(7)は光
分割器によって透過される光情報記録媒体ディスクから
の反射光、(8)及び(9)は光分割器に蒸着されてい
る光学薄膜である。
第3図において、光分割器(1)、またはホルダーの一
部(2)の光分割器(1)が接合する範囲に紫外線硬化
型の接着剤(3)を塗布し、装置(4)によって紫外線
を発生させ、この紫外線を接着剤塗布部に照射すること
によって接着剤(3)層を硬化かつ光分割器(1)を固
定させる。また、光学薄膜(8)は、入射光(5)を反
射光(6)と透過光(7)に分割する機能を有し、光学
薄膜(9)は、透過光(7)が内部で反射されることな
く、光分割器の外に出射させる機能を有する。ただし、
光学薄膜(8),(9)は、膜の屈折率とコーティング
される光媒質の屈折率の大小関係・膜厚と作用させる光
の波長λとの関係により特定の波長でその光分割機能を
有効に発揮するものであり、光ピックアップ光学系装置
においては、使用されるレーザ光の波長である760nm〜8
50nmでその機能を発揮するよう薄膜の各条件が設定され
ている。従って、紫外線の波長域である300nm〜400nmの
光はこれらの光ピックアップ光学系光分割器(1)のた
めの光学薄膜(8),(9)をほとんど透過できないも
のとなっていた。
第4図は、一般の光学薄膜(9)の分光特性を具体的に
示すものであり、これによっても780nmで最も透過率が
高く、紫外線領域の300nm〜400nmではほとんど光透過を
しないことがわかる。
[考案が解決しようとする問題点] 以上説明したように、接着剤(3)を硬化させて光分割
器(1)の固定をするためには、紫外域光がほとんど透
過しないため、非常に長時間紫外線を照射させることに
なり、光分割器(1)のアセンブリに際し、非常に多く
の工数を要するという基本的問題点があった。
さらに、上記の従来例に示す光学部品を接着する場合に
は、接着剤が使用する領域にはみ出さないようにするこ
とと、接着歪を避けるために光の照射によって接着部の
温度が上昇しないようにすることが重要となる。従っ
て、従来例のように、長い紫外域光の照射時間をもって
接着剤を硬化させた場合、接着剤がはみ出して情報記録
媒体ディスクからの反射光をさえぎってしまったり、接
着歪みによって光の伝送特性に支障をきたし、光ピック
アップ光学系としての性能が充分に得られなかったりす
る問題点があった。また、長い紫外線の照射時間は、作
業時間の増大という問題を引き起し、光ピックアップ光
学系装置の製作コストの上昇を派生するという問題点も
あった。
本考案は、上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、短時間の紫外線照射によって光分割器を固定
する接着剤が充分硬化する光ピックアップ光学系におけ
る光分割器を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本考案に関する記録装置光ピックアップ光学系の光分割
器は、保持部に接着剤を用いて接着固定させる際、接着
剤を硬化させる紫外線が通過する部分に光分割のための
光学薄膜をコーティングさせずして光分割機能が必要な
領域のみ光分割用光学薄膜を形成することによって成る
ものである。
[作用] 本考案における光ピックアップ光学系の光分割器は、接
着剤を硬化させる紫外線が通過する面に紫外線領域の光
をほとんど透過させない光学薄膜をつけていないため、
紫外線が接着剤に十分に照射され、短時間で硬化される
作用がある。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図,第2図を参照して説明
する。第1図は本考案の一実施例を示す断面図である。
図において、(1)は光分割器、(2)は該光分割器を
固定するためのホルダーの一部、(3)は接着剤、
(4)は接着剤を固着させるための紫外線を発生させる
ための装置、(5)は光情報記録媒体ディスクからの反
射光、(6)は光分割器によって反射される光情報記録
媒体ディスクからの反射光、(7)は光分割器によって
透過される光情報記録媒体からの反射光である。また、
(8)は光ディスクから反射した入射光を、反射と透過
光に分割する光学薄膜、(9)は透過した光ディスクか
らの反射光が光分割器内で反射しないようにする反射防
止機能を持った光学薄膜である。
第2図は、本考案実施例に関する第1図の接着部分を拡
大して示した断面図である。図において、光分割器
(1)の接着する部分に光学薄膜がないので、この面に
到達した紫外線(10)は、効率よく接着剤(3)に照射
されることになる。又、光分割器(1)の表面に、光学
薄膜をつけない部分を設けたので、光分割器全体に照射
された紫外線(10)は効率よく光分割器内に透過し、さ
らに接着面に照射されることになる。それにより、接着
剤は短い紫外線の照射時間で硬化する。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、光分割器の接着部分と、
その反対側の表面に光分割に関する機能を有し、紫外線
をさえぎる機能も有する光学薄膜をコーティングしない
部分を設けたので、効率良く紫外線を接着剤に照射する
ことができる。これにより、本考案に関する光ピックア
ップ光学系の光分割器は、短時間で接着剤を硬化させる
ことができるため、接着剤の光分割器内へのはみ出しを
防止することができ、また硬化に際して温度上昇がほと
んどないために、接着歪みがなく良好な光ピックアップ
光学性能を保証する硬化を奏する。また組立製作時の工
数を短縮することにより、光ピックアップ光学装置全体
のコスト低減に寄与する効果も有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す断面図、第2図は第
1図に示す本考案実施例の接着部を示す拡大断面図、第
3図は従来例に関する光分割器を固定する部分を示す断
面図、第4図は一般的な光学薄膜の分光特性を示す特性
図である。 図において、(1)は光分割器、(3)は接着剤、
(4)は紫外線発生装置、(8),(9)は光学薄膜で
ある。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光情報記憶媒体ディスクからの戻り光を、
    一対の反射光と透過光とに分割する光分割器を有する記
    録・再生装置の光ピックアップ光学系において、前記光
    分割器を所定の保持部に対し、紫外線等の光により硬化
    する接着剤を用いて接合する際、前記光分割器の接合保
    持部分に入射光を反射光と透過光とに分割する光学薄膜
    をコーティングしないことを特徴とする光ピックアップ
    光学系の光分割器。
  2. 【請求項2】光分割器を紫外線等により硬化する接着剤
    を用いて接合保持する際、紫外線等の接合のための光が
    通過する保持部分と反対側の表面部分に入射光と反射光
    を分割する光学薄膜をコーティングしないことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の光ピックアッ
    プ光学系の光分割器。
JP16990386U 1986-11-05 1986-11-05 光ピツクアツプ光学系の光分割器 Expired - Lifetime JPH0725770Y2 (ja)

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JPS6374724U JPS6374724U (ja) 1988-05-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3375429B2 (ja) * 1994-09-06 2003-02-10 株式会社リコー 光源装置及びレンズとレーザとの固定方法
JP3829717B2 (ja) * 2000-02-29 2006-10-04 株式会社大真空 光学装置

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JPS6374724U (ja) 1988-05-18

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