JPH07256953A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

Info

Publication number
JPH07256953A
JPH07256953A JP6079438A JP7943894A JPH07256953A JP H07256953 A JPH07256953 A JP H07256953A JP 6079438 A JP6079438 A JP 6079438A JP 7943894 A JP7943894 A JP 7943894A JP H07256953 A JPH07256953 A JP H07256953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
buffer
print
threshold value
load
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6079438A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Hattori
祐二 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP6079438A priority Critical patent/JPH07256953A/ja
Priority to US08/410,148 priority patent/US5654804A/en
Publication of JPH07256953A publication Critical patent/JPH07256953A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K2215/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data
    • G06K2215/0002Handling the output data
    • G06K2215/0005Accepting output data; Preparing data for the controlling system

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリントオーバーランの発生時に、印字イメ
ージバッファのバッファ容量を、印字データのデータ処
理の負荷の大きさに応じて最適に設定する。 【構成】 受信した印字データは受信データバッファを
介して中間バッファに格納され、ドットイメージにデコ
ードされ、印字イメージバッファに格納される。印字処
理が開始されると、印字イメージバッファのドットイメ
ージデータの1ドットライン毎に印字主走査方向と直交
する副走査方向の展開ラスター数と、印字処理された印
字ラスター数とを比較し、展開ラスター数と印字ラスタ
ー数との差が所定値よりも少ないプリントオーバーラン
を検出し、また、中間バッファの複数のバンドに各々格
納された圧縮印字データをデコードするデータ処理の負
荷を演算するため、プリントオーバーランが検出された
場合には、求められた負荷に応じて、印字イメージバッ
ファのバッファ容量を拡張する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタに関し、特に
受信した印字データのドットイメージデータを格納する
印字イメージバッファのバッファ容量を、プリントオー
バーランの発生時に、印字データの負荷の大きさに応じ
て拡張するようにしたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高速印字が可能なレーザプリンタ
などにおいては、ホストコンピュータやパーソナルコン
ピュータなどの外部機器から、文書データや画像データ
などの印字データを受信し、その印字データについて印
字可能なビットイメージデータに展開する一方、その展
開されたビットイメージデータを印字イメージバッファ
に格納し、その印字イメージバッファから1ラスター分
に対応する1ドットライン毎のビットイメージデータを
順次読出して、印字機構により文字や画像を印字媒体に
印字するようになっている。
【0003】ところで、前記印字イメージバッファとし
て、1頁分のビットイメージデータを格納し得るだけの
バッファ容量を固定的に専用に設ける場合には、印字イ
メージバッファのバッファ容量が大きく(例えば、1メ
ガバイト)なり、この大容量の印字イメージバッファの
為のメモリチップを設けることから、コスト高になる
上、そのメモリチップの為のスペースを必要とするの
で、最近では、その印字イメージバッファのバッファ容
量を、例えば1/n(nは正の整数)頁分に縮小した、
バンドバッファ方式を採用するとともに、プリントオー
バーランのエラーが発生したときには、その印字イメー
ジバッファのバッファ容量を適宜拡張するようにしたプ
リンタが種々提案されている。
【0004】例えば、特開平2─52763号公報に
は、受信した文書のデータを格納するテキストメモリ部
(中間バッファ)と、このテキストメモリ部の文書デー
タを展開したビットイメージデータを格納するビデオバ
ンドバッファ(印字イメージバッファ)とを同一メモリ
内に設けるとともに、このビデオバンドバッファのバン
ドバッファ容量として、約1/20頁分に相当する12
8ラスター分だけ固定的に設け且つ拡張可能に構成し、
印字データの印字処理途中において、プリントオーバー
ランのエラーが発生した場合、エラーが発生する毎に、
バンドバッファ容量を64ラスターずつ増加させるよう
にし、印字処理を複数回繰り返してエラー発生を繰り返
すことにより、そのバンドバッファ容量を順次増加させ
て、プリントオーバーランのエラー発生を防止するよう
にした印字装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、前記特開平2─52763号公報に記載の印
字装置においては、ビデオバンドバッファの初期バンド
バッファ容量を128ラスター分に設定し、プリントオ
ーバーランのエラーが発生する毎に、バンドバッファ容
量を64ラスターずつ増加させることで、そのエラー発
生を極力防止でき、バンドバッファ容量やコストの低減
を図ることができる。しかし、受信した圧縮されている
印字データの復号化処理やドットイメージ展開処理に多
くの処理時間を必要とする場合には、大容量のビデオバ
ンドバッファを必要するにもかかわらず、エラー発生毎
に、64ラスターずつしか増加しないので、印字処理を
多数回繰り返して多数回のエラーが発生しなければ、印
字データを印字することができず、印字処理操作が煩雑
化するとともに、印字処理能率が大幅に低下するという
問題がある。
【0006】そこで、仮に、エラー発生時の増加ラスタ
ー数を 64ラスターより大きい、例えば、100〜1
50ラスターに設定する場合には、データ処理の負荷が
大きい印字データの印字において、より少ないエラー発
生回数で印字できるが、増加ラスター数が大きな粗いピ
ッチとなるので、その印字データの負荷に最適なバッフ
ァ容量に精度よく設定することができないこと、必要以
上に大きく設定された場合には、このビデオバンドバッ
ファと共存するテキストメモリ部のメモリ容量を不用意
に減少させる結果になること、等の問題が残る。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
ためになされたものであり、プリントオーバーランの発
生時に、印字イメージバッファのバッファ容量を、印字
データのデータ処理の負荷に応じて適切に拡張し得るよ
うなプリンタを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1のプリンタは、外部機器から受信した印字
データを格納する受信データバッファと、この受信デー
タバッファから受ける印字データを格納する中間バッフ
ァと、この中間バッファの印字データをドットイメージ
にデコードしたドットイメージデータを格納する印字イ
メージバッファと、この印字イメージバッファからドッ
トイメージデータを受けて印字媒体に印字する印字手段
とを備えたプリンタであって、印字イメージバッファに
展開して格納されたドットイメージデータの1ドットラ
イン毎に印字する主走査方向と直交する副走査方向の展
開ラスター数と、印字手段で印字処理された印字ラスタ
ー数とを比較し、展開ラスター数と印字ラスター数との
差が所定値よりも少ないプリントオーバーランを検出す
るエラー検出手段と、中間バッファの複数のバンドの各
々に格納された圧縮印字データをデコードするデータ処
理の負荷を演算する負荷演算手段と、エラー検出手段で
プリントオーバーランが検出されたときに、前記負荷演
算手段により求められた負荷の大きさに応じて前記印字
イメージバッファのバッファ容量を拡張するバッファ拡
張手段とを備えたものである。
【0009】ここで、前記バッファ拡張手段は、負荷演
算手段で演算された負荷と比較する為の所定のしきい値
を記憶したしきい値記憶手段と、しきい値記憶手段に設
定したきい値と負荷演算手段の出力を受け、中間バッフ
ァの各バンド毎に、負荷がそのしきい値よりも大きいか
否かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果を受
け、負荷がしきい値よりも大きいと判定される毎に、負
荷としきい値との差に応じて、前記しきい値記憶手段の
しきい値を小さく変更するしきい値変更手段とを備えた
構成(請求項1に従属の請求項2)、前記バッファ拡張
手段に、前記判定手段の判定結果を受け、前記負荷の全
てがしきい値よりも小さいときには、しきい値よりも小
さく且つしきい値の所定割合に相当する準しきい値より
も大きい負荷の各々について、準しきい値に対する超過
分に応じて、前記しきい値記憶手段のしきい値を小さく
変更する補助しきい値変更手段を設けた構成(請求項1
に従属の請求項3)、前記負荷演算手段は、印字データ
が文書のデータのときには、キャラクタのコードや制御
コードなどのコード数に基いて負荷を演算するように構
成され、また印字データが画像データのときには、1ド
ットライン毎に印字する主走査方向と直交する副走査方
向のラスター数に基いて負荷を演算するように構成(請
求項2又は請求項3に従属の請求項4)、等の種々の態
様に構成することができる。
【0010】
【作用】上記構成を有する請求項1のプリンタにおいて
は、外部機器から受信した印字データは受信データバッ
ファに一時的に格納され、この受信データバッファから
受ける印字データは中間バッファに格納される。そし
て、印字処理が実行されると、先ずその中間バッファの
印字データはドットイメージにデコードされ、このデコ
ードされて作成されたドットイメージデータが印字イメ
ージバッファに格納され、この印字イメージバッファに
格納されたドットイメージデータが順次読出されて、印
字手段により印字媒体に印字される。
【0011】ところで、印字手段による印字処理が開始
されると、エラー検出手段は、印字イメージバッファに
展開して格納されたドットイメージデータの1ドットラ
イン毎に印字する主走査方向と直交する副走査方向の展
開ラスター数と、印字手段で印字処理された印字ラスタ
ー数とを比較し、展開ラスター数と印字ラスター数との
差が所定値よりも少ないプリントオーバーランを検出
し、また負荷演算手段は、中間バッファの複数のバンド
の各々に格納された圧縮印字データをデコードするデー
タ処理の負荷を演算するので、バッファ拡張手段は、エ
ラー検出手段でプリントオーバーランが検出されたとき
に、負荷演算手段により求められた負荷の大きさに応じ
て前記印字イメージバッファのバッファ容量を拡張す
る。
【0012】このように、ドットイメージデータの印字
処理途中にプリントオーバーランが検出されたときに
は、中間バッファの複数のバンドの各々に格納された圧
縮印字データのデータ処理の負荷が演算され、印字イメ
ージバッファのバッファ容量が、この求められた負荷の
大きさに応じて適切に拡張されるので、復号化などのデ
ータ処理の負荷が大きいためにドットイメージデータの
作成処理が遅くなった場合場合でも、印字イメージバッ
ファに印字処理の為のドットイメージデータがなくなる
ことがなく、プリントオーバーランを極力防止すること
ができる。
【0013】また、上記構成を有する請求項2のプリン
タにおいては、前記バッファ拡張手段には、しきい値記
憶手段と、判定手段と、しきい値変更手段とが設けられ
ており、しきい値記憶手段は、負荷演算手段で演算され
た負荷と比較する為の所定ののしきい値、つまり現在の
印字イメージバッファの初期バッファ容量によりプリン
トオーバーランのエラー発生することなく印字データを
印字し得る負荷の大きさに対応するしきい値を記憶して
いるので、判定手段は、しきい値記憶手段に設定したし
きい値と負荷演算手段の出力を受け、中間バッファの各
バンド毎に、負荷がそのしきい値よりも大きいか否かを
判定し、しきい値変更手段は、判定手段の判定結果を受
け、負荷がしきい値よりも大きいと判定される毎に、負
荷としきい値との差に応じて、前記しきい値記憶手段の
しきい値を小さく変更する。
【0014】その結果、判定手段により、より小さいし
きい値を用いて再度判定され、その小さいしきい値より
も大きな負荷に応じて印字イメージバッファのバッファ
容量が精度よく拡張して設定されるので、データ処理の
負荷が大きい印字データの印字に際して、1回目はエラ
ーが検出されるが、2回目以降、早い時期に、プリント
オーバーランのエラーなしに印字することができる。即
ち、種々の種類の印字データを受信する場合でも、受信
した印字データのデータ処理の負荷の傾向に応じて、印
字イメージバッファのバッファ容量を、学習的にしかも
エラー発生が極力少ない回数となるように拡張して設定
することができる。
【0015】また、上記構成を有する請求項3のプリン
タにおいては、前記バッファ拡張手段に、前記判定手段
の判定結果を受け、負荷の全てがしきい値よりも小さい
ときには、しきい値よりも小さく且つしきい値の所定割
合に相当する準しきい値よりも大きい負荷の各々につい
て、準しきい値に対する超過分に応じて、しきい値記憶
手段のしきい値を小さく変更する補助しきい値変更手段
を設けたので、しきい値近辺の大きさを有する負荷につ
いてもしきい値を小さくでき、前記請求項2と同様に、
印字データのデータ処理の負荷の傾向に応じて、印字イ
メージバッファのバッファ容量を、学習的にしかもエラ
ー発生が極力少ない回数となるように拡張して設定する
ことができる。
【0016】また、上記構成を有する請求項4のプリン
タにおいては、前記負荷演算手段は、印字データが文書
データのときには、キャラクタのコードや制御コードな
どのコード数に基いて負荷を演算し、また印字データが
画像データのときには、1ドットライン毎に印字する主
走査方向と直交する副走査方向のラスター数に基いて負
荷を演算するので、外部機器から受信した文書の印字デ
ータの復号化などのデータ処理の負荷を高精度に把握す
ることができるとともに、受信した画像データの復号化
などのデータ処理の負荷を高精度に把握することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基い
て説明する。本実施例は、外部機器から印字データを受
信してメモリに格納し、その印字データをプリントする
レーザプリンタ(レーザファクシミリ装置)に本発明を
適用した場合のものである。先ず、レーザプリンタ1に
設けられた印刷機構PMについて、図1に基いて簡単に
説明する。レーザプリンタ1には、レーザスキャナ装置
10と、プロセスカートリッジ20と、転写帯電器や除
電針などを備えた転写・分離装置25と、加熱ローラ3
1と加圧ローラ32などを備えた定着装置30と、給紙
ローラ36、レジストローラ37、搬送ローラ38及び
排紙ローラ39などを備えた搬送装置35などで構成さ
れている。
【0018】レーザスキャナ装置10には、半導体レー
ザ11と、6面体ミラー12と、結像レンズ13と、反
射ミラー14及び合成樹脂製のレンズ部材15などが設
けられている。プロセスカートリッジ20の内部には、
感光ドラム21、1次帯電器22、現像シリンダ23及
び露光ランプ24などが組込まれている。そして、半導
体レーザ11から出射され6面体ミラー12に入射した
レーザ光LBは、一定の高速度で回転する6面体ミラー
12のミラー面毎に所定角度偏向されることにより所定
角度範囲に亙って主走査され、結像レンズ13を経て反
射ミラー14で下方に反射され、レンズ部材15を経て
回転する感光ドラム21上に照射されて、静電潜像が形
成される。
【0019】感光ドラム21上に形成された静電潜像
は、現像シリンダ23から供給されるトナーにより現像
され、この可視像は、給紙カセット5から搬送装置35
で搬送される記録用紙Pに転写されて印字され、この印
字された記録用紙Pは、その後定着装置30を経て、こ
れら両ローラ38・39により排紙トレー6上に搬送さ
れる。
【0020】次に、レーザプリンタ1の制御系につい
て、図2のブロック図に基づいて説明するが、この制御
系は基本的には一般的なレーザプリンタの制御系と同様
なので簡単に説明するものとする。このレーザプリンタ
1のビデオコントローラ50は、CPU51と、種々の
制御プログラムが格納されたROM52と、パーソナル
コンピュータやホストコンピュータなどのデータ送信機
器80から送信された送信データを受けて格納する受信
バッファなどの各種メモリが設けられたRAM60と、
送信データを受信バッファに受信データとして書き込み
/読出すタイミングの為のタイミング信号を発生するタ
イミング制御回路(TC)53と、外部のデータ送信機
器80から送信される印字データを受信するシリアルイ
ンターフェース(S・I/F)54と、4Kバイトの2
つのスキャンバッファを有しビットイメージデータに変
換された印刷情報を順次DCコントローラ58へ出力す
るビデオインターフェース(V・I/F)55と、操作
パネル57からの信号を受けるパネルインターフェース
(P・I/F)56とを備えており、これらはバス59
を介してCPU51に夫々接続されている。
【0021】ここで、印刷機構PMには、前述したよう
に、レーザスキャナ装置10、プロセスカートリッジ2
0、転写・分離装置25、定着装置30、搬送装置35
が設けられる上、感光ドラム21や搬送装置35を駆動
する為のメインモータ、加熱ローラ31の為の定着ヒー
タ、その他の電装品回路などが設けられており、前記D
Cコントローラ回路58は、これらメインモータ、定着
ヒータ及び各種電装品回路に加えて、半導体レーザ1
1、6面体ミラー12を駆動するスキャナモータを駆動
制御するように構成されている。
【0022】前記ROM52には、通常のレーザファク
シミリ装置に設けられている種々の制御プログラムに加
えて、文字や記号などの多数のキャラクタに関する印字
用ドットパターンデータを格納したフォントメモリ、R
AM60に設けられた各メモリ61〜69のメモリ容量
及び先頭アドレスを管理するメモリ管理プログラム、図
3に示すように、演算された負荷LIがしきい値Kより
も大きいしきい値超過分ΔLに対応するしきい値減少量
Δkを求めるしきい値減少量マップと、後述する本願特
有の印刷制御の制御プログラムが予め格納されている。
【0023】更に、ROM52には、中間バッファ63
〜65の各バンドの各々に格納された圧縮印字データの
データ処理の負荷の大きさを判定し、印字イメージバッ
ファ69に加えて拡張用の後述する拡張印字イメージバ
ッファ68のバッファ容量を設定する為の初期しきい値
Kが格納されている。このしきい値Kとしては、印字デ
ータが文書のデータのときには、中間バッファ63〜6
5の各バンドに格納された印字データの負荷が大きい為
に、印字イメージバッファ69に展開したビットイメー
ジデータのデータ量だけではプリントオーバーランのエ
ラーが発生する可能性がある「160コード」が設定さ
れるとともに、印字データが画像データのときには、同
様にプリントオーバーランのエラーが発生する可能性が
ある「100ラスター」が設定されている。ここで、ラ
スターとは、レーザ光LBの1走査により1ドットライ
ンずつ印字される走査線である。
【0024】前記RAM60には、図4に示すように、
所定容量の制御用のメモリ61と、データ送信機器80
から受信した印字データを一時的に格納する受信データ
バッファ62と、その受信データバッファ62から受け
た1頁分の圧縮された印字データを格納する3つの中間
バッファ63〜65と、データ送信機器80から送信さ
れたフォントデータを受信して格納するロードフォント
メモリ66と、ROM52のフォントメモリから受けた
フォントデータ、或いはロードフォントメモリ66から
のフォントデータを変形させて作成した作り出しフォン
トデータを格納する作り出しフォントメモリ67と、拡
張印字イメージバッファ68と、所定容量(例えば、10
0 KB)の印字イメージバッファ69とが設けられてい
る。ここで、その制御用メモリ61には、CPU51で
演算した演算結果を一時的に格納する各種のポインタや
バッファなどが設けられている。
【0025】即ち、RAM60の先頭アドレスA0000 か
ら所定容量の制御用メモリ61が設けられ、アドレスB0
000 から所定容量の受信データバッファが設けられると
ともに、アドレスC0000 から末尾アドレスZ0000 に亙っ
て、これら3つの中間バッファ63〜65、ロードフォ
ントメモリ66、作り出しフォントメモリ67及び拡張
印刷イメージバッファ68とが、夫々隣接状態で共存し
て設けられている。ここで、これら中間バッファ63〜
65、ロードフォントメモリ66、作り出しフォントメ
モリ67及び拡張印刷イメージバッファ68は、受信し
た印字データの種類やデータ量に応じて、それらのバッ
ファ容量やメモリ容量が随時変更可能に構成されること
から、各バッファやメモリ63〜68の先頭アドレスに
ついても同様に、これらバッファ容量やメモリ容量の変
更に応じて随時変更される。
【0026】次に、前記第1〜第3中間バッファ63〜
65について説明するが、これら第1〜第3中間バッフ
ァ63〜65は同様の構成なので、図5に基いて第1中
間バッファ63について簡単に説明する。尚、第2中間
バッファ64は第1中間バッファ63に1頁分の印字デ
ータが格納されたときに次頁の印字データを格納する予
備用であり、また第3中間バッファ65は第2中間バッ
ファ64に1頁分の印字データが格納されたときに次頁
の印字データを格納する予備用である。第1中間バッフ
ァ63は、受信データバッファ62から受けた1頁分の
圧縮された印字データを格納する為のものであり、図示
のように、第1バンド〜第70バンドからなる70個の
バンドに分割されている。
【0027】これら70個のバンドの各々には、例え
ば、1頁の印字領域を70ブロックに分割した1つのブ
ロック分に対応する分割領域に印字する文字コードや制
御コードが格納できるように、通常、約1KBのバッフ
ァ容量を有している。即ち、文書のデータを受信したと
きには、各バンドには、印字制御に必要な文字サイズや
修飾などの各種制御コードやキャラクタコードが、約1
0pt(ポイント)の印字文字サイズのときには、文書
の約2行分に対応する120コード分格納される。
【0028】しかし、印字文字サイズが10ptより小
さいときには、バッファ容量は1KB以上に適宜拡張さ
れて、120コードよりも多い2行分に相当するコード
データが格納される。また、画像データを受信したとき
に、通常、約100ラスター分の画像データが格納され
るが、ポジションコマンドを伴って重ね印字の場合に
は、バッファ容量は1KB以上に適宜拡張されて、この
約100ラスターより多いラスター分のビットイメージ
データが格納される。
【0029】次に、前記印字イメージバッファ69及び
拡張印字イメージバッファ68について、図6に基いて
簡単に説明する。先ず、印字イメージバッファ69は、
10KBを基本容量とする100 KBのバッファ容量を固
定的に備えたものであり、前記各中間バッファ64〜6
6に格納された1頁分の印字データのデータ処理する負
荷が、前記しきい値K以下の場合には、印字処理に対し
てプリントオーバーランのエラーを発生することがない
ように、ビットイメージデータを格納することができ
る。
【0030】前記拡張印字イメージバッファ68は、各
中間バッファ64〜66に格納された印字データの負荷
が、前記しきい値Kよりも大きい場合に、プリントオー
バーランのエラーを防止する為に、ビットイメージデー
タの格納領域を拡大し得るように印字イメージバッファ
69のバッファ容量を拡張する為のものであり、10K
Bを基本容量とする拡張バンドずつ拡張可能である。こ
こで、図6においては、5個の拡張バンドに対応する5
0KB分のバッファ容量が設定された状態を示すもので
ある。即ち、ビットイメージデータが格納される印字イ
メージバッファの総合バッファ容量としては、これら印
字イメージバッファ69の100KBに拡張印字イメー
ジバッファ68の50KBを加算した150KB分設定
されたことになる。尚、フリーメモリ70は、RAM6
0の未使用領域であり、拡張印字イメージバッファ68
などとして使用される。
【0031】次に、レーザプリンタ1のビデオコントロ
ーラ50で行なわれる印字制御のルーチンについて、図
7〜図11のフローチャートに基いて説明する。尚、図
中Si(i=10、11、12、・・・)は各ステップ
を示すものである。レーザプリンタ1に対する電源の投
入とともにこの印字制御(図7参照)が開始されると、
先ずRAM60内の各バッファやメモリをクリアすると
ともに、印字機構PMを初期化する初期設定処理が実行
される(S10)。次に、外部のデータ送信機器80から
送信されるデータ送信開始信号に基づいて、印字データ
を受信したときには(S11:Yes )、その受信した印字
データが先ず受信データバッファ62に一時的に格納さ
れ(S12)、その受信データバッファ62に格納された
印字データが第1中間バッファ63に格納される(S1
3)。次に、1頁分の印字データの受信が終了しないと
きには(S14:No)、S11〜S14が繰り返して実行され
て、受信した印字データが第1中間バッファ63の各バ
ンド毎に順次格納される。
【0032】次に、第1中間バッファ63に1頁分の印
字データが格納されたときには(S14:Yes )、印字処
理制御(図8参照)が実行される(S15)。この制御が
開始されると、先ず制御用メモリ61に設けた展開ラス
ター数カウンタのカウント値TL、と印字ラスターカウ
ンタのカウント値PLとして、初期値「0」が夫々セッ
トされる(S20)。そして、第1中間バッファ63の印
字データに基いて、先ず所定量のαラスター分(例え
ば、1ラスター分)のドットイメージデータが印字イメ
ージバッファ69の先頭アドレスから展開され(S2
1)、展開ラスター数カウント値TLが所定量のα(例
えば、1つ)インクリメントされ(S22)、印字イメー
ジバッファ69の残容量が略「0」になるまでドットイ
メージデータを展開していないときには(S23:No)、
S21〜S23が繰り返して実行される。
【0033】そして、印字イメージバッファ69に、そ
の残容量が略「0」になるまでドットイメージデータを
展開したときには(S23:Yes )、印字処理及びエラー
検出処理制御(図9参照)が実行される(S24)。この
制御が開始されると、先ずDCコントローラ58による
メインモータの駆動を介して搬送装置35が駆動され
て、給紙カセット5の記録用紙Pが搬送経路上の印字開
始位置まで搬送される(S30)。そして、レーザ光LB
の1走査毎に出力される水平同期信号に基いて印字タイ
ミングのときには(S31:Yes )、印字イメージバッフ
ァ69から1ラスター分のドットイメージデータが読出
されて、DCコントローラ58によりこの1ラスター分
のビデオ信号が半導体レーザ11に出力され、感光ドラ
ム21上に1ラスター分の静電潜像が形成される(S3
2)。
【0034】次に、1ラスター分のビデオ信号が出力さ
れたのに伴って、印字ラスターカウント値PLが1つイ
ンクリメントされる(S33)。そして、第1中間バッフ
ァ63に未展開の印字データが存在するときには(S3
4:Yes )、その未展開の印字データについて、所定
量、例えば所定バイト数毎にドットイメージ展開されて
印字イメージバッファ69に格納され(S35)、印字タ
イミングでないときに(S36:No)、所定量のαラスタ
ー分(例えば、1ラスター分)のドットイメージデータ
が展開されていないときには(S37:No)、S35〜S3
7が繰り返して実行され、1ラスター分展開されたとき
には(S37:Yes )、展開ラスター数カウント値TLが
1つインクリメントされ(S38)、同様にS35〜S37
が繰り返して実行される。
【0035】ところで、S35〜S37の実行中に、印字タ
イミングになったときには(S36:Yes )、そのドット
イメージデータの展開処理が中断される(S39)。そし
て、展開ラスター数カウント値TLが、印字ラスターカ
ウント値PLに所定量β(例えば、数行分に対応するラ
スター数)を加算したラスター数よりも大きいとき、つ
まり印字処理する為のドットイメージデータが印字イメ
ージバッファ69に十分格納されており、プリントオー
バーランにならないときには(S40:Yes )、次の1ラ
スター分のビデオ信号が出力され(S41)、印字ラスタ
ーカウント値PLが1つインクリメントされ(S42)、
前記S34に戻る。
【0036】そして、前述したように、S34〜42が繰り
返して実行され、第1中間バッファ63内の印字データ
の全てについて展開が完了したときには(S34:No)、
印字イメージバッファ69に展開して格納されているド
ットイメージデータの全てについて、1ラスター分のビ
デオ信号ずつ順次出力され(S43)、受信した印字デー
タの静電潜像が感光ドラム21上に形成されたのに伴っ
て、搬送装置35の駆動により、その静電潜像が記録用
紙Pに転写されて印字され、排紙トレー6上に排出され
(S44)、この制御及び印字処理制御を終了して、印字
制御のS11にリターンする。
【0037】ところで、展開ラスター数カウント値TL
が、印字ラスターカウント値PLに所定量βを加算した
ラスター数以下のとき、即ち、第1中間バッファ63の
バンドに、データ処理の負荷が大きい印字データが格納
されている為に、デコード処理(復号化処理)に処理時
間を要した結果、ドットイメージデータの作成処理が遅
くなって、印字処理する為のドットイメージデータが印
字イメージバッファ69に殆ど格納されていないときに
は(S40:No)、プリントオーバーランが検出されてア
ラームが警告され(S45)、バッファ拡張処理制御(図
10参照)が実行される(S46)。
【0038】この制御が開始されると、先ず制御用メモ
リ61に設けられ、各中間バッファ63〜65に設けら
れた70個のバンドの各々を順次指示するバンドカウン
タのカウント値Iとして初期値「1」がセットされ(S
50)、制御用メモリ61に設けられたしきい値メモリの
しきい値Kが読まれる(S51)。ここで、図示はしない
が、データ送信機器80から、新規の印字データ送信に
先立って、しきい値メモリのしきい値Kをリセットする
しきい値クリア信号を受信したときに、ROM52に格
納された初期しきい値Kが読出されて、そのしきい値メ
モリにセットされる。
【0039】次に、そのバンドカウント値Iで指示する
第1中間バッファ63の第Iバンドに格納されているデ
ータ処理の負荷LIが演算される(S52)。ここで、こ
の第Iバンドに文書データの為のキャラクタコードや制
御コードが格納されているときには、そのコード数が負
荷LIとして演算され、また画像データが格納されてい
るときは、1ドットライン毎に印字する主走査方向と直
交する副走査方向のラスター数が負荷LIとして演算さ
れる。
【0040】次に、その負荷LIがしきい値メモリに格
納されたしきい値Kよりも大きいときには(S53:Yes
)、負荷LIとしきい値KとROM52に格納された
しきい値減少量マップとに基いて、しきい値減少量Δk
が求められる(S54)。即ち、しきい値超過分ΔLが、
ΔL=負荷LI−しきい値K、の演算式により求めら
れ、更にしきい値減少量マップからこのしきい値超過分
ΔLに対応するしきい値減少量Δkが求められる(S5
4)。次に、この小さく変更された新規のしきい値Kと
して、図示の演算式により求められ(S55)、この新規
のしきい値Kがしきい値メモリに更新して格納される
(S56)。
【0041】次に、バンドカウント値Iが最終の「7
0」に達していないときには(S57:No)、バンドカウ
ント値Iが1つインクリメントされ(S58)、S52に戻
る。そして、S52〜S58が繰り返して実行され、バンド
カウント値Iが最終の「70」に達したときには(S5
7:Yes )、拡張バッファ設定処理制御(図11参照)
が実行される(S59)。この制御が開始されると、前記
バンドカウント値Iとして初期値「1」がセットされる
とともに、制御用メモリ61に設けられた拡張バンド数
メモリの拡張バンド数Nとして初期値「0」がセットさ
れる(S70)。
【0042】次に、そのバンドカウント値Iで指示する
第1中間バッファ63の第Iバンドに格納されているデ
ータ処理の負荷LIが演算され(S71)、この負荷LI
がしきい値メモリに更新して格納された新規のしきい値
Kよりも大きいときには(S72:Yes )、拡張バンド数
Nが1つインクリメントされる(S73)。次に、バンド
カウント値Iが最終の「70」に達していないときには
(S74:No)、バンドカウント値Iが1つインクリメン
トされ(S75)、S71に戻る。
【0043】そして、S71〜S75が繰り返して実行さ
れ、バンドカウント値Iが最終の「70」に達したとき
には(S74:Yes )、メモリ管理プログラムにより、拡
張バンド数Nに対応する拡張印字イメージバッファ68
が設定され(S76)、この制御及びバッファ拡張処理制
御、印字処理及びエラー検出制御、印字処理制御を順次
終了して、印字制御のS11にリターンする。例えば、新
規のしきい値Kが小さく設定され、そのしきい値K以上
の負荷LIを有する拡張バンド数Nが「5」のときに
は、図6に示すように、拡張印字イメージバッファ68
には、5個の拡張バンドに対応する50KB分のバッフ
ァ容量が設定され、拡張印字イメージバッファ68の先
頭アドレスとして「X0000 」が設定される。
【0044】以上説明したように、印字処理時にプリン
トオーバーランのエラーが検出されたときには、負荷L
Iがしきい値Kよりも大きいと判定される毎に、負荷L
Iと現在のしきい値Kとの差に応じて、しきい値Kを小
さく変更するとともに、そのより小さいしきい値Kより
も大きな負荷LIに応じて拡張印字イメージバッファ6
8のバッファ容量が精度よく拡張して設定されるので、
種々の種類の印字データを受信する場合でも、1回目の
印字処理においてエラーが検出されるが、受信した印字
データのデータ処理の負荷LIの傾向に応じて、拡張印
字イメージバッファ68のバッファ容量を、学習的にし
かもエラー発生が極力少ない回数となるように拡張して
設定することができる。これにより、これら両印字イメ
ージバッファ68、69に、印字処理の為のドットイメ
ージデータがなくなることがなく、プリントオーバーラ
ンを極力防止することができる。
【0045】ところで、前記図10のバッファ拡張処理
制御を図12に示すように変更し、負荷Lの全てがしき
い値K以下のときには、しきい値Kよりも小さく且つし
きい値Kの90%に相当する準しきい値よりも大きい負
荷Lの各々について、この準しきい値に対する超過分Δ
Lに応じて、しきい値Kを小さく変更するようにしても
よい。尚、前記実施例と同様の処理については、その説
明を省略する。
【0046】即ち、バンドカウント値Iで指示する第1
中間バッファ63の第Iバンドの負荷LIがしきい値メ
モリに格納されたしきい値Kよりも大きいときには(S
103:Yes )、前記実施例のS54〜S56と同様に、S104
〜S106 が実行され、また第Iバンドの負荷LIがし
きい値Kよりも小さいときには(S103 :No)、制御用
メモリ61に設けられ、しきい値Kよりも小さい負荷L
の数をカウントする補助バンドカウンタのカウント値M
が1つインクリメントされ(S109 )、S107に移行す
る。
【0047】そして、バンドカウント値Iが最終の「7
0」に達したときには(S107 :Yes )、補助しきい値
変更処理制御(図13参照)が実行される(S110 )。
この制御が開始されたときに、補助バンドカウント値M
が「70」でないときには(S120 :No)、この制御を
直ぐに終了して、バッファ拡張処理制御のS111 にリタ
ーンする。しかし、補助バンドカウント値Mが「70」
のときには(S120 :Yes )、S121 〜S123 がS50〜
S52と同様に実行され、第Iバンドの負荷LIが、しき
い値Kの90%に相当する準しきい値「0.9 K」よりも
大きいときには(S124 :Yes )、前記S104 〜S106
と同様に、S125 〜S127が実行され、S128 〜S12
9 を経て、S123 に戻り、S123 〜S129 が繰り返して
実行される。
【0048】そして、バンドカウント値Iが最終の「7
0」に達したときには(S128 :Yes )、この制御を終
了して、バッファ拡張処理制御のS111 にリターンす
る。その後、バッファ拡張処理制御において、図11と
同様の拡張バッファ処理制御が実行され(S111 )、こ
の制御及びバッファ拡張処理制御、印字処理及びエラー
検出制御、印字処理制御を順次終了して、印字制御にリ
ターンする。
【0049】このように、負荷Lの全てがしきい値Kよ
りも小さいときには、しきい値Kよりも小さく且つ準し
きい値「0.9 K」よりも大きい負荷Lの各々について、
準しきい値「0.9 K」に対する超過分に応じて、しきい
値Kを小さく変更するようにしたので、しきい値K近辺
の大きさを有する負荷Lについてもしきい値Kを小さく
でき、印字データのデータ処理の負荷Lの傾向に応じ
て、拡張印字イメージバッファ68のバッファ容量を、
学習的にしかもエラー発生が極力少ない回数となるよう
に拡張して設定することができる。これにより、これら
両印字イメージバッファ68、69に、印字処理の為の
ドットイメージデータがなくなることがなく、プリント
オーバーランを極力防止することができる。
【0050】尚、実施例において用いた文書のデータの
ときの初期しきい値Kや画像データのときの初期しきい
値Kや、準しきい値「0.9 K」は一例に過ぎず、中間バ
ッファ63〜65の各バンドのバッファ容量に応じて適
宜設定することが可能である。尚、拡張バッファ設定処
理制御のS73において、しきい値Kよりも大きいと判定
されたバンドのバンド数に比例する容量だけ拡張印字イ
メージバッファ68のバッファ容量を拡張するようにし
てもよい。尚、本発明の技術的思想の範囲内において、
前記実施例の各装置や手段に、既存の技術や当業者に自
明の技術に基いて種々に変更を加えることもあり得る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のプリン
タによれば、受信データバッファ、中間バッファ、印字
イメージバッファ、印字手段を備えたプリンタに、エラ
ー検出手段と、負荷演算手段と、バッファ拡張手段とを
設け、ドットイメージデータの印字処理途中にプリント
オーバーランが検出されたときには、中間バッファの複
数のバンドの各々に格納された圧縮印字データのデータ
処理の負荷が演算され、この求められた負荷の大きさに
応じて印字イメージバッファのバッファ容量が拡張され
るので、復号化などのデータ処理の負荷が大きいために
ドットイメージデータの作成処理が遅くなった場合で
も、印字イメージバッファに印字処理の為のドットイメ
ージデータがなくなることがなく、プリントオーバーラ
ンを極力防止することができる。
【0052】また、請求項2のプリンタによれば、前記
バッファ拡張手段に、しきい値記憶手段と、判定手段
と、しきい値変更手段とを設け、印字処理時にエラーが
検出されたときには、負荷がしきい値よりも大きいと判
定される毎に、負荷と現在のしきい値との差に応じて、
しきい値を小さく変更するとともに、そのより小さいし
きい値よりも大きな負荷に応じて印字イメージバッファ
のバッファ容量が拡張して設定されるので、種々の種類
の印字データを受信する場合、1回目はエラーが検出さ
れるが、受信した印字データのデータ処理の負荷の傾向
に応じて、印字イメージバッファのバッファ容量を、学
習的にしかもエラー発生が極力少ない回数となるように
拡張して設定することができる。
【0053】また、請求項3のプリンタによれば、前記
バッファ拡張手段に、前記判定手段の判定結果を受け、
負荷の全てがしきい値よりも小さいときには、しきい値
よりも小さく且つしきい値の所定割合に相当する準しき
い値よりも大きい負荷の各々について、準しきい値に対
する超過分に応じて、しきい値記憶手段のしきい値を小
さく変更する補助しきい値変更手段を設けたので、しき
い値近辺の大きさを有する負荷についてもしきい値を小
さくでき、前記請求項2と同様に、印字データのデータ
処理の負荷の傾向に応じて、印字イメージバッファのバ
ッファ容量を、学習的にしかもエラー発生が極力少ない
回数となるように拡張して設定することができる。
【0054】更に、請求項4のプリンタによれば、前記
負荷演算手段は、印字データが文書データのときには、
キャラクタのコードや制御コードなどのコード数に基い
て負荷を演算し、また印字データが画像データのときに
は、1ドットライン毎に印字する主走査方向と直交する
副走査方向のラスター数に基いて負荷を演算するので、
外部機器から受信した文書の印字データの復号化などの
データ処理の負荷を高精度に把握することができるとと
もに、受信した画像データの復号化などのデータ処理の
負荷を高精度に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザープリンタの概略断面図である。
【図2】レーザープリンタの制御系のブロック図であ
る。
【図3】しきい値減少量マップの線図である。
【図4】RAMのメモリマップを説明する図である。
【図5】第1中間バッファのメモリ構造を説明する図で
ある。
【図6】印字イメージバッファ及び拡張印字イメージバ
ッファのメモリ構造を説明する図である。
【図7】印字制御のルーチンの概略フローチャートであ
る。
【図8】印字処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図9】印字処理及びエラー検出処理制御のルーチンの
概略フローチャートである。
【図10】バッファ拡張処理制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【図11】拡張バッファ設定処理制御のルーチンの概略
フローチャートである。
【図12】変形例に係る図10に相当する概略フローチ
ャートである。
【図13】変形例に係る補助しきい値変更処理制御のル
ーチンの概略フローチャートである。
【符号の説明】
1 レーザープリンタ 50 ビデオコントローラ 52 ROM 60 RAM 62 受信データバッファ 63 第1中間バッファ 68 拡張印字イメージバッファ 69 印字イメージバッファ 80 データ送信機器 PM 印字機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部機器から受信した印字データを格納
    する受信データバッファと、この受信データバッファか
    ら受ける印字データを格納する中間バッファと、この中
    間バッファの印字データをドットイメージにデコードし
    たドットイメージデータを格納する印字イメージバッフ
    ァと、この印字イメージバッファからドットイメージデ
    ータを受けて印字媒体に印字する印字手段とを備えたプ
    リンタにおいて、 前記印字イメージバッファに展開して格納されたドット
    イメージデータの1ドットライン毎に印字する主走査方
    向と直交する副走査方向の展開ラスター数と、前記印字
    手段で印字処理された印字ラスター数とを比較し、展開
    ラスター数と印字ラスター数との差が所定値よりも少な
    いプリントオーバーランを検出するエラー検出手段と、 前記中間バッファの複数のバンドの各々に格納された圧
    縮印字データをデコードするデータ処理の負荷を演算す
    る負荷演算手段と、 前記エラー検出手段でプリントオーバーランが検出され
    たときに、前記負荷演算手段により求められた負荷の大
    きさに応じて前記印字イメージバッファのバッファ容量
    を拡張するバッファ拡張手段と、 を備えたことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記バッファ拡張手段は、前記負荷演算
    手段で演算された負荷と比較する為の所定のしきい値を
    記憶したいしきい値記憶手段と、 前記しきい値記憶手段に記憶したしきい値と負荷演算手
    段の出力を受け、中間バッファの各バンド毎に、負荷が
    そのしきい値よりも大きいか否かを判定する判定手段
    と、 前記判定手段の判定結果を受け、前記負荷がしきい値よ
    りも大きいと判定される毎に、負荷としきい値との差に
    応じて、前記しきい値記憶手段のしきい値を小さく変更
    するしきい値変更手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記バッファ拡張手段に、 前記判定手段の判定結果を受け、前記負荷の全てがしき
    い値よりも小さいときには、しきい値よりも小さく且つ
    しきい値の所定割合に相当する準しきい値よりも大きい
    負荷の各々について、準しきい値に対する超過分に応じ
    て、前記しきい値記憶手段のしきい値を小さく変更する
    補助しきい値変更手段を設けたことを特徴とする請求項
    1に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記負荷演算手段は、前記印字データが
    文書のデータのときには、キャラクタのコードや制御コ
    ードなどのコード数に基いて前記負荷を演算するように
    構成され、また前記印字データが画像データのときに
    は、1ドットライン毎に印字する主走査方向と直交する
    副走査方向のラスター数に基いて負荷を演算するように
    構成されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記
    載のプリンタ。
JP6079438A 1994-03-24 1994-03-24 プリンタ Pending JPH07256953A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6079438A JPH07256953A (ja) 1994-03-24 1994-03-24 プリンタ
US08/410,148 US5654804A (en) 1994-03-24 1995-03-24 Printer with print image buffer expandable depending on load imposed when compressed print data is decoded

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6079438A JPH07256953A (ja) 1994-03-24 1994-03-24 プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07256953A true JPH07256953A (ja) 1995-10-09

Family

ID=13689891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6079438A Pending JPH07256953A (ja) 1994-03-24 1994-03-24 プリンタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5654804A (ja)
JP (1) JPH07256953A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148434A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US10147027B2 (en) 2016-08-18 2018-12-04 Konica Minolta, Inc. Image processing apparatus that performs different processes in parallel, method, and program

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1156146C (zh) * 1996-07-31 2004-06-30 富士写真胶片株式会社 打印机系统及其动作控制方法
JP3762496B2 (ja) * 1996-11-11 2006-04-05 株式会社沖データ ファクシミリ装置
JP3284464B2 (ja) * 1998-09-29 2002-05-20 セイコーエプソン株式会社 ページプリンタ及びページプリントシステム
KR100529330B1 (ko) * 2003-07-02 2005-11-17 삼성전자주식회사 에러 복구 가능한 인쇄 방법 및 장치와 컴퓨터 프로그램을저장하는 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록 매체
JP4421269B2 (ja) * 2003-11-25 2010-02-24 株式会社沖データ 画像形成装置及び印刷システム
JP5183349B2 (ja) * 2007-08-10 2013-04-17 キヤノン株式会社 画像読取装置及び該装置の制御方法および制御プログラム
CN102811863B (zh) * 2010-01-21 2015-07-22 惠普印迪戈股份公司 打印图像的自动检查
JP7288582B2 (ja) * 2019-05-23 2023-06-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3849592A (en) * 1973-02-05 1974-11-19 Litton Systems Inc Graphic data redundancy reduction for text and half-tone optical facsimile system
US4672186A (en) * 1981-10-01 1987-06-09 Banctec Inc. Digital document scanning system
US4591967A (en) * 1982-06-29 1986-05-27 Andover Controls Corporation Distributed drum emulating programmable controller system
JPH0757002B2 (ja) * 1982-10-05 1995-06-14 キヤノン株式会社 画像処理装置
US5163122A (en) * 1987-12-09 1992-11-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image processing system
EP0326137A3 (en) * 1988-01-27 1991-10-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image processing system
US5526128A (en) * 1989-06-19 1996-06-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image producing apparatus with memory unit having an image memory area of changeable storage capacity
US5146580A (en) * 1989-10-25 1992-09-08 Microsoft Corporation Method and system for using expanded memory for operating system buffers and application buffers
US5604846A (en) * 1994-10-13 1997-02-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer and method for developing print data

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148434A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US10147027B2 (en) 2016-08-18 2018-12-04 Konica Minolta, Inc. Image processing apparatus that performs different processes in parallel, method, and program

Also Published As

Publication number Publication date
US5654804A (en) 1997-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5604846A (en) Printer and method for developing print data
US7301677B2 (en) Image forming system, image distribution apparatus, and image forming method
US6462830B1 (en) Image processing apparatus and method, image forming system, image forming apparatus and method
JPH07256953A (ja) プリンタ
JP3247486B2 (ja) レーザビーム印刷装置
JPH07322056A (ja) 画像データ変換装置
JP3937864B2 (ja) 印刷装置及びその制御方法
US5668937A (en) Output method and apparatus
US5748862A (en) Image processing apparatus and method
US10656584B2 (en) Image forming apparatus and control method
US6473195B1 (en) Image forming apparatus and video data transmitting method therefor
US5703455A (en) Control device for a stepping motor included in an electronic apparatus
JP3466803B2 (ja) レーザビームプリンタと印刷制御方法及びその装置
JP3001081B2 (ja) プリンタ
JPH07178972A (ja) 画像記録装置及び方法
JP2910821B2 (ja) 印字装置
JP2002283616A (ja) 画像形成装置と画像形成装置のレーザダイオード制御方法
JP3377292B2 (ja) 印字装置
JP3612778B2 (ja) プリンタ
JP3555241B2 (ja) プリンタ
JP2932470B2 (ja) 電子機器の操作装置
JPH03213370A (ja) ページプリンタ
JPS60160264A (ja) ビツトマツプメモリの制御方式
JP3853970B2 (ja) 画像データ処理装置
JPH11165429A (ja) 電子写真プリンタ