JPH0725484B2 - 仮設エレベータにおける仮設制御盤の結線装置 - Google Patents

仮設エレベータにおける仮設制御盤の結線装置

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JPH0725484B2
JPH0725484B2 JP63256289A JP25628988A JPH0725484B2 JP H0725484 B2 JPH0725484 B2 JP H0725484B2 JP 63256289 A JP63256289 A JP 63256289A JP 25628988 A JP25628988 A JP 25628988A JP H0725484 B2 JPH0725484 B2 JP H0725484B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、既設エレベータを改造して新規なエレベー
タにするときに、一時的に使用される仮設エレベータに
関するもので、特に、その仮設エレベータの仮設制御盤
を既設昇降路ケーブルに結線するのに適した仮設エレベ
ータにおける仮設制御盤の結線装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 最近のエレベータの性能は、電子技術の採用から制御の
向上による省電力、乗心地及び安全性の向上が著しく、
またエレベータの意匠面も現代感覚にマッチしたものと
なり、快適な輸送設備として重要視されている。
一方、十数年前に立てられた古い建物は、現代感覚に合
わせて改装工事が施され、イメーダアップが図られてい
るが、この建物に設置されているエレベータは、旧態の
ままの機能と意匠で使用されているのが普通であって、
利用者からはエレベータの性能の根本的なレベルアップ
が望まれている。
しかし、上記のようなエレベータの性能及び意匠の向上
を満足させるには、エレベータの全体を改造しなければ
ならず、このために、エレベータの既設部分の取り外し
から新しい機器の設置まで、長期間にわたりエレベータ
を停止させなければならなかった。
一方、エレベータの利用者側からすれば、当然のことな
がら停止時間は短いほうがよく、特に、住宅用エレベー
タ及び建物にエレベータが1台のみの事務所等では、エ
レベータの改造を極力短期間の停止で行うことが要望さ
れる。しかも、1日のうち、比較的エレベータの使用が
閑散な10時〜16時の間に、エレベータの停止が許される
程度である。また、住宅用エレベータの改造の場合に
は、就寝時間帯での騒音を発生する工事は許されない。
そこで、上記時間帯の6時間程度エレベータを休止して
改造工事を行い、他の時間帯はエレベータを運転できる
ようにすることが望ましい。
このような要望に対処するため、例えば、特開昭61-550
79号公報に掲載されているように、既設エレベータを改
造して新規なエレベータにするとき、一時的に仮設エレ
ベータを設置して、この仮設エレベータで昇降サービス
を行うようにした技術が提案されている。
第3図乃至第5図は従来のエレベータの改造を示すもの
で、第3図は既設エレベータを示す昇降路の縦断面図、
第4図は新設エレベータを示す第3図相当の縦断面図、
第5図は仮設エレベータの設置状態を示す第3図相当の
縦断面図である。
なお、図中、数字のみの符号が付された部分は既設エレ
ベータで使用された部品を示し、数字と「a」からなる
符号が付された部分は既設品が取替えられ、または追加
された構成部分を示し、数字と「S」からなる符号が付
された部分は改造期間中一時的に使用される仮設エレベ
ータの構成部分を示すものである。
第3図に示す既設エレベータにおいて、(1)は昇降
路、(2)はこの昇降路(1)の上部に設けられた機械
室、(3)及び(4)は機械室(2)内に機械台(5)
を介して設置された巻上げ機及びそらせ車、(6)は巻
上げ機(3)を駆動制御する制御盤、(7)は巻上げ機
(3)及びそらせ車(4)に巻き掛けられた主索であ
り、その一端にはかご(8)が取り付けられると共に、
他端には釣合い重り(9)が取り付けられ、昇降路
(1)内においてかご(8)を1階(101)から10階(1
10)に昇降サービスさせる(11)は各階に設けられた三
方枠、(12)は出入口を開閉する乗場の扉、(13)はこ
の乗場の扉(12)を案内する敷居、(14)はかご枠、
(15)及び(16)はかご(8)及び釣合い重り(9)用
のガイドレール、(17)及び(18)は同じく緩衝器であ
る。
そして、この既設エレベータにおいて、一部の部品が取
替えられると共に、一部の構成部品が追加されて、第4
図に示すような新設エレベータに改造される。すなわ
ち、取替えられる構成部品は、一般に消耗の程度の著し
い巻上げ機(3a)、そらせ車(4a)、主索(7a)、かご
(8a)及びかご枠(14a)である。また、追加される構
成部品は、乗心地及びサービスの向上を図るため、機械
台(5)の両端部を支持する浮かせ台(20a)、巻上げ
機(3a)が取り付けられる巻上げ機台(21a)、この巻
上げ機台(21a)と機械台(5)との間に設けられた防
振ゴム(22a)、及び制御盤(6a)である。
このエレベータの改造作業に際しては、第5図に示すよ
うに、昇降路(1)内に仮設エレベータが設置される。
すなわち、(3s)は9階(109)の床に相当する高さの
昇降路(1)内に仮設された巻上げ機、(4s)は仮設の
そらせ車、(5s)は一端において9階(109)の床に載
置されると共に他端において昇降路(1)の正面壁に当
接された機械台、(6s)はこの機械台(5s)上に設置さ
れた仮設の制御盤、(7s)は巻上け機(3s)及びそらせ
車(4s)に巻き掛けられた仮設の主索であり、その一端
には既設のかご(8)が取り付けられると共に、他端に
は既設の釣合い重り(9)が取り付けられている。
そして、第5図に示すように、機械室(2)内におい
て、巻上げ機(3a)及び制御盤(6a)等の取替え作業及
び巻上げ機台(21a)等の装着作業を行うと共に、10階
(110)の床付近の昇降路(1)内に設けた作業床(23
s)上において、新設のかご(8a)の組み立て作業を行
っている期間中は、前記仮設エレベータのかご(8)に
より昇降サービスが行われる。
このように、仮設エレベータによる昇降サービスを行い
ながら、新設エレベータの取り付け作業等が行われて、
その作業が終了すると、第4図に示すように、仮設エレ
ベータの諸構成部品及び既設かご(8)が昇降路(1)
から除去されると共に、新設の巻上げ機(3a)及びそら
せ車(4a)に新設の主索(7a)が巻き掛けられ、この主
索(7a)に新設のかご(8a)及び既設の釣合い重り
(9)が取り付けられて、エレベータの改造作業が終了
する。
したがって、この従来の技術によれば、新設エレベータ
における機械室内の機器及びかごが取り付けられるまで
の間は、仮設エレベータを使用することができ、ビル内
の交通が階段のみによる期間を大幅に短縮することがで
きる。
[発明が解決しようとする課題] ところが、前記の従来の技術においては、9階等の所定
の階の床と相当する高さの昇降路(1)内に仮設の機械
台(5a)を設けて、その機械台(5s)上の設置室内に仮
設の制御盤(6s)を設置した際、昇降路(1)に沿って
延長され、かつ、既設のかご(8)内に設けられた停止
階を指定する複数の呼出しスイッチや、各階に設けられ
たかご停止用のスイッチ等に接続されている既設昇降路
ケーブルを、既設機械室(2)内の既設の制御盤(6)
との接続状態から解離すると共に、設置室内の仮設の制
御盤(6s)に接続して結線する必要がある。
この仮設の制御盤(6s)に対する既設昇降路ケーブルの
接続結線方法としては、既設機械室(2)まで立ち上が
っているケーブルを仮設制御盤(6s)の設置室まで下降
させる方法と、既設機械室から設置室までの間に延長ケ
ーブルを設ける方法が考えられる。
しかしながら、前者の方法では、既設機械室(2)の床
のダクト内に収納されている昇降路ケーブルを、傷付け
ないように注意しながら、仮設制御盤(6s)の設置室ま
で引きずり下ろす必要があって、多大な作業時間がかか
った。また、後者の方法では、既設昇降路ケーブルの端
末処理が端子方式のものが大半を占めているため、この
昇降路ケーブルと延長ケーブルとの接続部に絶縁処理を
施すのに時間がかかった。
そこで、この発明は仮設制御盤に対する既設昇降路ケー
ブルの接続結線を、容易、かつ、短時間に行うことがで
きる仮設エレベータにおける仮設制御盤の結線装置の提
供を課題とするものである。
[課題を解決するための手段] この発明にかかる仮設エレベータにおける仮設制御盤の
結線装置は、既設機械室内に設けられ、既設昇降路ケー
ブルを既設制御盤上の端子から接続換えできる既設制御
盤上の端子と対応する複数の端子を備えた仮設結線盤
と、前記既設機械室から仮設制御盤の設置室に延長さ
れ、一端において前記仮設結線盤の端子に接続されると
共に、他端においてコネクタを介して仮設制御盤に接続
可能な接続ケーブルとから構成したものである。
[作用] この発明においては、既設機械室において、既設制御盤
の各端子に接続されている既設昇降路ケーブルの一端を
そこから外して、仮設結線盤の対応する各端子に接続す
ると共に、仮設制御盤の設置室において、仮設昇降路ケ
ーブルの他端をコネクタにより仮設制御盤に接続すれ
ば、仮設制御盤を昇降路ケーブルに対し短時間に結線す
ることができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を説明する。
〈第一実施例〉 第1図はこの発明を具体化した仮設エレベータにおける
仮設制御盤の結線装置の一実施例を示す昇降路の部分拡
大縦断面図である。なお、図中、従来例と同一符号及び
同一記号を付した部分は、従来例の構成部分と同一また
は相当する部分を示すものであるため、ここでは重複す
る説明を省略する。
図において、(6)は前述した従来構成と同様に既設の
機械室(2)内に設置された既設の制御盤、(5s)は9
階(109)等の所定の階の床に相当する高さの昇降路
(1)内に設けられた仮設の機械台、(6s)は仮設の機
械台(5s)上の設置室(30s)内に設置された仮設の制
御盤である。
(31)は前記既設制御盤(6)の外面に設けられた複数
の端子台であり、その表面には既設制御盤(6)内の図
示しない制御回路に接続された多数の端子(32)が配列
されている。(33)は昇降路(1)に沿って延長配置さ
れた既設の昇降路ケーブルであり、その一端が既設のか
ご(8)内に設けられた停止階を指定する複数の呼出し
スイッチ、各階(101)〜(110)に設けられたかご停止
用のスイッチ等に接続されている。そして、既設エレベ
ータの運転時には、この昇降路ケーブル(33)の他端
が、既設制御盤(6)上の端子(32)に接続されてい
る。
(34s)は仮設エレベータの設置時に、前記既設の制御
盤(6)に近接して機械室(2)内に設置される仮設結
線盤、(35s)は仮設結線盤(34s)の外面に設けられた
複数の端子台であり、その表面には前記既設制御盤
(6)上の各端子(32)に対応する多数の端子(36s)
が配列されている。そして、図示しないが、前記既設制
御盤(6)の各端子(32)と仮設結線盤(34s)との各
端子(36s)には、対応した同一の端子名称がそれぞれ
付されている。
(37s)は前記既設機械室(2)から仮設制御盤(6s)
の設置室(30s)に延長配置された接続ケーブルとして
のリード線であり、その一端が仮設結線盤(34s)の各
端子(36s)に接続されている。(38s)はリード線(37
s)の他端に設けられたコネクタ、(39s)は仮設制御盤
(6s)に設けられたリード線(37s)上のコネクタ(38
s)と接続可能なコネクタであり、制御盤(6s)内の図
示しない制御回路に接続されている。
次に、上記のように構成されたこの実施例の仮設エレベ
ータにおける仮設制御盤の結線装置の動作を説明する。
この結線装置を実施する際には、仮設エレベータの設置
時に、既設機械室(2)内に仮設結線盤(34s)が設置
されると共に、この仮設結線盤(34s)の端子(36s)か
ら延びるリード線(37s)が既設機械室(2)から仮設
制御盤(6s)の設置室(30s)に延長配置される。そし
て、既設機械室(2)において、既設制御盤(6)の各
端子(32)に接続されている既設昇降路ケーブル(33)
の一端をそこから外して、仮設結線盤(34s)の対応す
る各端子(36s)に接続すると共に、仮設制御盤(6s)
の設置室(30s)において、リード線(37s)の他端をコ
ネクタ(38s)及び(39s)により仮設制御盤(6s)に接
続すれば、仮設制御盤(6s)を昇降路ケーブル(33)に
対し、容易、かつ、短時間に結線することができる。
このように、上記実施例の仮設エレベータにおける仮設
制御盤の結線装置は、既設機械室(2)内に仮設結線盤
(34s)を設け、この仮設結線盤(34s)には、既設昇降
路ケーブル(33)を既設制御盤(6)上の端子(32)か
ら接続替えできるように、既設制御盤(6)上の端子
(32)と対応する複数の端子(36s)を設け、前記既設
機械室(2)から仮設制御盤(6s)の設置室(30s)に
接続ケーブルとしてのリード線(37s)を延長し、この
リード線(37s)の一端を前記仮設結線盤(34s)の端子
(36s)に接続すると共に、他端をコネクタ(38s)及び
(39s)により仮設制御盤(6s)に接続できるように構
成したものである。
したがって、この実施例の結線装置によれば、既設機械
室(2)において、既設制御盤(6)の各端子(32)に
接続されている既設昇降路ケーブル(33)の一端をそこ
から外して、仮設結線盤(34s)の対応する各端子(36
s)に接続すると共に、仮設制御盤(6s)の設置室(30
s)において、仮設昇降路ケーブル(33)の他端をコネ
クタ(38s)及び(39s)により仮設制御盤(6s)に接続
するのみの簡単な操作で、仮設制御盤(6s)を昇降路ケ
ーブル(33)に対し短時間に結線することができる。
〈第二実施例〉 次に、この発明にかかる仮設エレベータにおける仮設制
御盤の結線装置の他の実施例を、第2図に基づいて説明
する。
この実施例では、第1図の実施例におけるリード線(37
s)に代えて、接続ケーブルとしてのケーブルハーネス
(40s)が設けられている。そして、このケーブルハー
ネス(40s)の一端がコネクタ(41s)及び(42s)を介
して仮設結線盤(34s)の端子(36s)に接続されると共
に、他端がコネクタ(38s)及び(39s)を介して仮設制
御盤(6s)に接続可能に構成されている。
したがって、この第2図に示す実施例においても、前述
した第1図に示す実施例と同様に、仮設エレベータの設
置時において、仮設制御盤(6s)を既設昇降路ケーブル
(33)に対し、容易、かつ、短時間に結線することがで
きる。
なお、上記の実施例においては、既設制御盤(6)の各
端子(32)と仮設結線盤(34s)の各端子(36s)とに、
対応した同一の端子名称をそれぞれ付しているが、この
発明を実施する場合、この端子名称は必ずしも設ける必
要はない。しかしながら、端子(32)及び(34s)に同
一の端子名称を対応して付した場合には、既設制御盤
(6)の端子(32)から仮設結線盤(34s)の端子(36
s)への昇降路ケーブル(33)の接続替え作業を、正
確、かつ、能率的に行うことができ、結線作業時間を一
層短縮することができるものである。
[発明の効果] 以上のように、この発明の仮設エレベータにおける仮設
制御盤の結線装置は、既設機械室内に設けられ、既設昇
降路ケーブルを既設制御盤上の端子から接続替えできる
既設制御盤上の端子と対応する複数の端子を備えた仮設
結線盤と、前記既設機械室から仮設制御盤の設置室に延
長され、一端において前記仮設結線盤の端子に接続され
ると共に、他端においてコネクタを介して仮設制御盤に
接続可能な接続ケーブルで構成したものであるから、既
設機械室において既設制御盤の各端子に接続されている
既設昇降路ケーブルの一端を外し、仮設結線盤の対応す
る各端子に接続すると共に、仮設制御盤の設置室で仮設
昇降路ケーブルの他端をコネクタによって仮設制御盤に
接続すればよいから、仮設制御盤に対する既設昇降路ケ
ーブルの接続を、容易、かつ、短時間に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による仮設エレベータにおける仮設制
御盤の結線装置の一実施例を示す昇降路の部分縦断面
図、第2図はこの発明による仮設エレベータにおける仮
設制御盤の結線装置の他の実施例を示す昇降路の部分縦
断面図、第3図は従来のエレベータの改造を説明するた
めの既設エレベータを示す昇降路の縦断面図、第4図は
従来のエレベータの改造を説明するための新設エレベー
タを示す第3図相当の縦断面図、第5図は従来のエレベ
ータの改造を説明するための仮設エレベータの設置状態
を示す第3図相当の縦断面図である。 図において、 2:既設機械室、6:既設制御盤 6s:仮設制御盤、30s:仮設設置室 32:端子、33:既設昇降路ケーブル 34s:仮設結線盤、36s:端子 37s:リード線、38s:コネクタ 39s:コネクタ、40s:ケーブルハーネス である。 なお、図中、同一符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設機械室内に設けられ、既設昇降路ケー
    ブルを既設制御盤上の端子から接続替えできる既設制御
    盤上の端子と対応する複数の端子を備えた仮設結線盤
    と、 前記既設機械室から仮設制御盤の設置室に延長され、一
    端において前記仮設結線盤の端子に接続されると共に、
    他端においてコネクタを介して仮設制御盤に接続可能な
    接続ケーブルと を具備することを特徴とする仮設エレベータにおける仮
    設制御盤の結線装置。
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