JPH07253995A - 自己診断機能付き伝送装置 - Google Patents

自己診断機能付き伝送装置

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JPH07253995A
JPH07253995A JP6042371A JP4237194A JPH07253995A JP H07253995 A JPH07253995 A JP H07253995A JP 6042371 A JP6042371 A JP 6042371A JP 4237194 A JP4237194 A JP 4237194A JP H07253995 A JPH07253995 A JP H07253995A
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JP
Japan
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data
transmission
terminal device
terminal
test
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Application number
JP6042371A
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Inventor
Shinji Igawa
慎司 井川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、伝送異常の発生箇所を自己診断で特
定でき、信頼性及び保守性の向上とシステム稼働率の改
善を図ることを目的とする。 【構成】データ端末装置10Aの伝送コントローラ12
から他データ端末装置10Bへ伝送データを出力し、他
から送られてくるデータを伝送コントローラ12の受信
端子から入力する伝送装置であり、テストデータを他の
データ端末装置10Bへ向けて送出し且つ返信データか
ら異常診断を行う診断手段11と、伝送コントローラ1
2の受信端子の前段に設けられ他のデータ端末装置10
Bから送られてきたデータがテストデータか否か判別す
るデータ検出手段13と、伝送コントローラ12の送信
端子の前段に設けられデータ検出手段13でテストデー
タと判別されたならば他のデータ端末装置10Bから送
られてきたデータを伝送元のデータ端末装置10Bへ返
す返送手段14とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ伝送路を介して
接続された複数のデータ端末装置間でデータの送受信を
行うための伝送装置に係り、さらに詳しくはデータ端末
装置若しくはデータ伝送路の異常検出により自己診断を
行う伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所等に設置されるデジタル放
射線監視システムでは、原子炉内の各所に設置した多数
の検出器を所定個数単位で複数のLPRMユニットに接
続し、LPRMユニット間で検出値,係数設定情報等を
データ伝送している。
【0003】図5には、ユニット間伝送システムの原理
図が示されている。かかる伝送システムでは、各ユニッ
トA,B内に実装されたメインCPUカードによって制
御される伝送カードによってデータ伝送が行われる。例
えば、ユニットAの伝送カードによって送信されたデー
タはデータ線L1を介して相手ユニットBの伝送カード
に入力されユニットB内に取り込まれる。また、ユニッ
トBからユニットAに対しても同様にデータ線L2を介
してデータ伝送が行われる。
【0004】以上のようなユニット間伝送システムにお
いて、伝送異常が発生した場合にはシステムを停止した
後に、伝送異常が伝送カードの故障によるものか、又は
伝送ラインの断線によるものか等を個々に判断してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のユ
ニット間伝送システムは、伝送異常の発生時にシステム
の運転を中断した後に異常箇所を特定し、異常部品の交
換又は修理を行っているため、システムの稼働率が低下
する等の問題があった。
【0006】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、システム運転中に伝送異常の発生箇所を自
己診断で特定することができ、信頼性及び保守性を向上
させると共にシステム稼働率を改善できる自己診断機能
付き伝送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次のような手段を講じた。請求項1に対
応する本発明は、データ端末装置に備えた伝送コントロ
ーラの送信端子から他のデータ端末装置へ伝送データを
出力し、他のデータ端末装置から送られてくる伝送デー
タを自データ端末装置の伝送コントローラの受信端子か
ら入力するものにおいて、前記データ端末装置に備えら
れ特定パターンのテストデータを他のデータ端末装置へ
向けて送出し、且つ当該テストデータを受信した他のデ
ータ端末装置からの返信データから異常診断を行う診断
手段と、前記伝送コントローラの受信端子の前段に設け
られ、他のデータ端末装置から送られてきたデータがテ
ストデータか否か判別するデータ検出手段と、前記伝送
コントローラの送信端子の前段に備えられ、前記データ
検出手段でテストデータと判別されたならば、他のデー
タ端末装置から送られてきた前記伝送データを伝送元の
データ端末装置へ返す返送手段とを具備する構成とし
た。
【0008】請求項2に対応する本発明は、第1のデー
タ端末装置に接続された第1のデータ伝送路と第2のデ
ータ端末装置に接続された第2のデータ伝送路とをレベ
ル変換部を介して接続し、前記レベル変換部が第1のデ
ータ伝送路から入力される伝送データを前記第2のデー
タ伝送路に合せた第2のレベルへ変換し、且つ第2のデ
ータ伝送路から入力される伝送データを前記第1のデー
タ伝送路に合せた第1のレベルへ変換するものにおい
て、前記各データ端末装置に備えられ特定パターンのテ
ストデータを他のデータ端末装置へ向けて送出し、且つ
当該テストデータに対する返信データから診断を行う診
断手段と、前記レベル変換部において前記第1のデータ
伝送路が接続された第1の入力端子の前段に設けられ、
前記第1のデータ端末装置から送られてきたデータがテ
ストデータか否か判別する第1のデータ検出手段と、前
記レベル変換部において前記第2のデータ伝送路が接続
された第2の入力端子の前段に設けられ、前記第2のデ
ータ端末装置から送られてきたデータがテストデータか
否か判別する第2のデータ検出手段と、前記レベル変換
部において前記第1のデータ伝送路が接続された第1の
出力端子の前段に設けられ、前記第1のデータ検出手段
でテストデータと判別されたならば、第1のデータ端末
装置から送られてきた伝送データを当該第1のデータ端
末装置へ返す第1の返送手段と、前記レベル変換部にお
いて前記第2のデータ伝送路が接続された第2の出力端
子の前段に設けられ、前記第2のデータ検出手段でテス
トデータと判別されたならば、第2のデータ端末装置か
ら送られてきた伝送データを当該第2のデータ端末装置
へ返す第2の返送手段とを備える構成とした。
【0009】請求項3に対応する本発明は、データ端末
装置に備えた伝送コントローラの送信端子から他のデー
タ端末装置へ伝送データを出力し、他のデータ端末装置
から送られてくる伝送データを自データ端末装置の伝送
コントローラの受信端子から入力するものにおいて、前
記データ端末装置に備えられ特定パターンのテストデー
タを他のデータ端末装置へ向けて送出し、且つ当該テス
トデータを受信した他のデータ端末装置からの返信デー
タから診断を行う診断手段と、前記伝送コントローラの
受信端子の前段に設けられ、他のデータ端末装置から送
られてきたデータがテストデータか否か判別するデータ
検出手段と、前記データ端末装置に備えられ、そのデー
タ端末装置に発生した異常を検出し、その検出した異常
の種類を表す異常検知データを出力する異常検出手段
と、前記伝送コントローラの送信端子の前段に設けら
れ、通常は伝送コントローラの送信端子を選択し、前記
データ検出手段でテストデータと判別されたならば他の
データ端末装置からの伝送データを伝送元のデータ端末
装置へ返す返送端子を選択し、前記異常検出手段で異常
が検出されたならば前記異常検知データを他のデータ端
末装置へ送出する異常情報送信端子を選択する送信回線
選択手段とを具備する構成とした。
【0010】
【作用】本発明は、以上のような手段を講じたことによ
り、次のような作用を奏する。請求項1に対応する本発
明では、あるデータ端末装置の診断手段からテストデー
タが送出されると、他のデータ端末装置のデータ検出手
段で受信されテストデータか否か判断される。テストデ
ータであると判断されると、そのテストデータが返送手
段により伝送元のデータ端末装置へ返される。データ端
末装置の診断手段では、送信したテストデータに対して
他のデータ端末装置から返信されてきた返信データを分
析して異常箇所,異常内容等の診断を行っている。例え
ば、他のデータ端末装置から返信されてきたテストデー
タがそのままの状態であれば、少なくともテストデータ
の経路には異常は発生していないと判断できる。また、
テストデータが返信されなかったり、返信データに異常
があればテストデータの経路に異常が発生していると判
断できる。
【0011】請求項2に対応する本発明では、第1のデ
ータ端末装置の第1のデータ検出手段からテストデータ
が第2のデータ端末装置へ向けて送出される。そのテス
トデータは第2のデータ端末装置へ到達する前にデータ
伝送路上に設けられた第1のデータ検出手段に入力す
る。第1のデータ検出手段ではテストデータの場合には
第1の返送手段により第1のデータ端末装置へ戻され
る。レベル変換部の第1の返送手段からテストデータを
受信した診断手段ではそのテストデータの状態から異常
診断を実行する。この結果、第1のデータ端末装置とレ
ベル変換部との健全性が診断される。
【0012】また、第2のデータ端末装置の診断手段か
ら第1のデータ端末装置へ向けてテストデータが伝送さ
れると、レベル変換部の第2のデータ検出手段で検出さ
れ、第2の返送手段により第2のデータ端末装置へ送り
返される。そして、第2のデータ端末装置の診断手段に
おいて返信データに基づいて故障診断が行われる。
【0013】このように、各データ端末装置とレベル変
換部との間の健全性がそれぞれ判断可能となるので、多
数のデータ端末装置が複雑に接続されているような場合
であっても、簡単に故障箇所を特定することができる。
【0014】請求項3に対応する本発明では、上記同様
の自己診断が実施されると共に、データ端末装置の異常
検出手段で装置内の異常が検出されると、送信回線選択
手段で異常情報送信端子が選択され、異常検知データが
他のデータ端末装置へ強制的に送信される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1には、本発明の一実施例に係るユニット間伝送システ
ムの構成が示されている。本実施例のユニット間伝送シ
ステムは、データ端末装置としてのユニット10Aとユ
ニット10Bとが伝送ラインL1,L2を介して接続さ
れている。ユニット10A,10Bは、各ユニット内の
動作を管理するメインCPUカード11から制御された
伝送カード12によってデータの送受信を行う。
【0016】ユニット10Aに備えた伝送カード12の
受信端子の前段にデータ検出部13Aが設けられ、伝送
カード12の送信端子の前段にマルチプレクサ14Aが
設けられている。データ検出部13Aは、伝送ラインL
2から入力するデータが特定パターンと一致するか否か
判断し、その判断結果に応じてマルチプレクサ14Aを
制御する。すなわち、伝送ラインL2から入力するデー
タがテストデータのパターンと一致するとき、伝送ライ
ンL2に接続されている返送端子14aを選択するよう
に切換え制御する。マルチプレクサ14Aは、通常時は
伝送カード12の送信端子14bを選択し、データ検出
部13A及び後述する異常検知データ作成部16からの
指令により返信端子14a,異常情報送信端子14cを
選択するように送信回線を切換える。
【0017】また、ユニット10Aには、電圧低下検出
部15と異常検知データ作成部16とが設けられてい
る。電圧低下検出部15は、電源電圧が所定値以下にな
ると異常検知データ作成部16に対してハイレベルの電
源電圧低下信号を出力する。異常検知データ作成部16
は、電圧低下検出部15から入力する電源電圧低下信号
と、メインCPUカード11から入力するWDTエラー
等の各種異常検出信号に応じたパターンの異常検知デー
タを作成してマルチプレクサ14Aへ出力する。
【0018】なお、もう一方のユニット10Bにも、ユ
ニット10Aと同様に、データ検出部13B,マルチプ
レクサ14B,不図示の電圧低下検出部15及び異常検
知データ作成部16が設けられている。
【0019】図2は、一方のユニット10Aのデータ検
出部13A及びマルチプレクサ14Aの具体的な構成が
示されている。データ検出部13Aは、他方のユニット
10Bから伝送ラインL2を介して送られてくる伝送デ
ータを、当該伝送データのデータ長に応じた数のアドレ
スを有するシフトレジスタ21に格納する。シフトレジ
スタ21の各アドレスに格納されたビット値はコンパレ
ータ22の一方の入力端子に入力し、このコンパレータ
22の他方の入力端子に設定されている特定パターンの
ビットデータと比較される。ここで、コンパレータ22
の他方の入力端子には、後述するテストデータと同一パ
ターンのビットデータが設定される。コンパレータ22
の両方の入力端子のビットパターンが一致したときロー
レベルのテストデータ検出信号をフリップフロップ23
のクロック端子に入力する。フリップフロップ23は、
クロック端子にテストデータ検出信号が入力している間
だけQ出力端子からLレベル信号をマルチプレクサ14
Aに対して出力する。すなわち、コンパレータ22で伝
送ラインL2のデータと設定パターンと一致した場合に
Lレベル信号をマルチプレクサ14Aへ出力する。な
お、シフトレジスタ21は、クロック回路24のクロッ
ク信号に同期して伝送ラインL2上の伝送データを先頭
ビットから順に取り込んでシフトさせるよう動作する。
【0020】マルチプレクサ14Aは、第1のANDゲ
ート25の一方の入力端子にフリップフロップ23のQ
出力を反転入力し、他方の入力端子に伝送ラインL2の
データを入力し、フリップフロップ23のQ出力端子か
らLレベル信号が出力されている間だけ、伝送ラインL
2のデータを伝送ラインL1上に送出する。また、マル
チプレクサ14Aは、第2のANDゲート26の一方の
入力端子にフリップフロップ23のQ出力端子を接続
し、他方の入力端子に伝送カード12の送信端子を接続
し、フリップフロップ23のQ出力端子からHレベル信
号が出力されている間は伝送カード12の伝送データを
伝送ラインL1上に送出する。
【0021】なお、図2にはマルチプレクサ14Aと異
常検知データ作成部16との関係が省略されている。図
3には、ユニット10Aのマルチプレクサ14A及び異
常検知データ作成部16との関係が具体的に示されてい
る。異常検知データ作成部16は、ORゲートに上記電
源電圧低下信号,WDTエラー信号及びその他の異常検
出信号が反転入力し、そのRO反転出力をマルチプレク
サ14Aの第3のANDゲート28に入力すると共に第
4のANDゲート29に反転入力している。
【0022】また、異常検知データ作成部16は、OR
ゲートへ入力したのと同じ異常検出信号を異常情報生成
部32に反転入力している。異常情報生成部32は入力
した各異常検出信号に応じたパターンの異常検知データ
を生成してマルチプレクサ14Aの第4のANDゲート
29に入力している。
【0023】一方、マルチプレクサ14Aは、第3のA
NDゲート28及び第4のANDゲート29の各AND
出力をORゲート30を介して伝送ラインL2上に送出
している。
【0024】以上の説明はユニット10Aに関するもの
であるが、もう一方のユニット10Bも同様に構成され
ているものとする。次に、以上のように構成された本実
施例の動作について説明する。
【0025】ユニット10Aからユニット10Bへデー
タを伝送する場合は以下のような動作となる。通常はマ
ルチプレクサ14Aにより伝送カード12の送信端子1
4bと伝送ラインL1とが接続されている。このような
状態でメインCPUカード11から制御された伝送カー
ド12が送信端子14bからユニット10Bに向けてあ
るデータが伝送される。伝送カード12から出力された
伝送データはマルチプレクサ14Aを介して伝送ライン
L1上に送出され、送信先であるユニット10Bのデー
タ検出部13Bを介して伝送カード12へ入力する。
【0026】次に、ユニット10Aがユニット10Bか
らの伝送データを受信する場合は以下のような動作とな
る。ユニット10Bから伝送ラインL2を介して送られ
てきた伝送データがデータ検出部13A及びマルチプレ
クサ14Aに入力される。
【0027】データ検出部13Aでは、ユニット10B
からの伝送データが全ビット、シフトレジスタ21に格
納されると、コンパレータ22でテストデータと同一パ
ターンのビットデータと比較される。ここで、ユニット
10Aにおけるデータ検出部13Aのコンパレータ22
にはユニット10Bが自己診断を行うときに送出するテ
ストデータと同一パターンのデータを設定しておくもの
とする。この様にすることにより、データ検出部13A
でユニット10Bからのテストデータを受信した場合は
フリップフロップ23からマルチプレクサ14Aに対し
てテストデータ検出信号が出力される。また、テストデ
ータ以外の伝送データを受信した場合はマルチプレクサ
14Aに対してテストデータ検出信号の出力が停止され
る。
【0028】マルチプレクサ14Aでは、第1のAND
ゲート25にユニット10Bからの伝送データが入力さ
れる。第1のANDゲート25がデータ検出部13Aか
らのテストデータ検出信号によりアクティブとなったな
らば、ユニット10Bからの伝送データをORゲート2
7を介して第3のANDゲート28に入力する。この第
3のANDゲート28は異常検知データ作成部16に異
常検知データが入力されていない期間は常にアクティブ
となっているので、ユニットBからの伝送データはこの
第3のANDゲート28及びORゲート30を通過して
伝送ラインL1上に送出される。この伝送ラインL1は
ユニット10Aからユニット10Bへデータ伝送するラ
インであるので、ユニットBからの伝送データは再びユ
ニット10Bへ送り返されることとなる。
【0029】一方、マルチプレクサ14Aでは、データ
検出部13Aからテストデータ検出信号が送出されてい
ない間は、第2のANDゲート26がアクティブとなっ
ている。この第2のANDゲート26にはユニット10
Aの伝送カード12から送出された伝送データが入力さ
れるため、ユニット10Bからテストデータを受信して
おらず、且つユニット内の異常が発生していない条件の
下で、伝送カード12から伝送データの出力があれば、
その伝送データが伝送ラインL1上へ送出される。
【0030】また、ユニット10Bから送られてきた伝
送データが、データ検出部13Aを介して伝送カード1
2の入力端子からユニット10A内に入力されると、そ
の伝送データがメインCPUカード11へ渡される。
【0031】次に、ユニット10AのメインCPUカー
ド11による自己診断処理について説明する。自己診断
を実施する場合は、メインCPUカード11が予め定め
られたビットパターンのテストデータを伝送カード12
に指示してユニット10Bに向けて送出する。このテス
トデータは伝送ラインL1を通ってユニット10Bのデ
ータ検出部13Bに入力する。データ検出部13Bでは
上記したのと同様の動作でテストデータを判別してマル
チプレクサ14Bから伝送ラインL2を介してユニット
10Aのデータ検出部13Aに入力する。ここで、各ユ
ニット10A,10Bが出力するテストデータのパター
ンを異ならしめておけば、自ユニットから出力したテス
トデータが自ユニットのデータ検出部に戻ってきても、
さらに返送されることはない。メインCPUカード11
は、この様にして戻ってきたテストデータを分析するこ
とにより伝送ラインL1,L2及び伝送カード12の健
全性を確認する。テストデータが所定時間内に戻ってこ
ない場合や、戻ってきたテストデータにエラーが含まれ
ているような場合は、その異常情報をメインCPUカー
ド11を介してフロントパネルに取り付けられた表示器
へ表示する。
【0032】また、ユニット10Aの電源電圧が所定値
以下に低下すると、その状態が電圧低下検出部15で検
出されて電源電圧低下信号が異常検知データ作成部16
に入力される。また、メインCPUカード11が暴走す
ると、その動作を監視しているWDT回路からWDTエ
ラー信号が出力される。
【0033】いずれかの異常検知信号が発生すると、そ
の異常検知信号がORゲート31で反転されてマルチプ
レクサ14Aの第3及び第4のANDゲート28,29
に入力される。マルチプレクサ14Aの第3のANDゲ
ート28は異常検出信号によりノンアクティブにされ伝
送カード12からの送信またはテストデータの返送が禁
止される。マルチプレクサ14Aの第4のANDゲート
28は,異常検出信号によりアクティブにされ,異常情
報データ作成部32で作成された異常情報データをOR
ゲート30を介して伝送ラインL1上に送出する。この
ような動作によりユニット10Aで発生した異常情報が
他のデータ伝送を禁止した状態で強制的に他のユニット
10Bへ送信される。
【0034】この様に本実施例によれば、各ユニット1
0a,10Bの伝送カード12の送受信端子の前段にデ
ータ検出部13A,13B及びマルチプレクサ14A,
14Bを設け、データ検出部13A,13Bでテストデ
ータを検出した場合にはマルチプレクサ14A,14B
を切換えてテストデータを折り返し出力するようにした
ので、各ユニット単位で自己診断を行うことができ、簡
単に異常箇所を特定できる。その結果、異常箇所を直ち
に修理又は交換することが可能となり、システム稼働率
の向上及びMTTRの短縮を図ることができ、システム
の保守性,信頼性を向上させることができる。
【0035】また、本実施例によれば、各ユニット10
a,10Bに各種の異常検出部及び異常検知データ作成
部16を設け、異常発生時には強制的にマルチプレクサ
14A,14Bを切換えて他のユニットへ異常情報を送
信するようにしたので、相手ユニットの異常の種類を容
易に判断することができる。
【0036】次に、本発明の第2実施例について図4を
参照して説明する。本実施例のユニット間伝送システム
は、ユニット10Aに接続されたデータ伝送路L11の
他端にE/O変換部41を設け、また他方のユニット1
0Bに接続されたデータ伝送路L13の他端にE/O変
換部42を設け、2つのE/O変換部41,42間をデ
ータ伝送路L11,L12とは伝送路のレベルが異なる
データ伝送路L12で接続している。
【0037】E/O変換部41は、ユニット10A側か
らデータ伝送路L11を介して入力する電圧パルス信号
からなる伝送データを光パルス信号に変換し、且つデー
タ伝送路L12から入力する光パルスからなる伝送デー
タを電圧パルス信号からなる伝送データに変換する。E
/O変換部42も同様の電気/光変換を行う変換器であ
る。また、データ伝送路L12は光パルス信号を送信す
るための伝送路であり、データ伝送路L11,13は電
圧パルス信号用の伝送路である。
【0038】E/O変換部41の両側の入出力端子に
は、その前段に上述したデータ検出部及びマルチプレク
サと同様に構成されたテストデータ検出/返送回路4
3,44が設けられている。また、E/O変換部42の
両側の入出力端子にも、その前段に同じ構成のテストデ
ータ検出/返送回路45,46が設けられている。
【0039】すなわち、各テストデータ検出/返送回路
43〜46は、各々対応するE/O変換部の入出力端子
で送受信される伝送データに対して前述した実施例と同
様に動作するようにしている。
【0040】このような本実施例によれば、データ伝送
路上に設けられた各変換部41,42の前後までテスト
データを使って健全性を確認できるので、データ伝送路
上の各ポイントの健全性を確認することができる。
【0041】なお、上記実施例ではデータ伝送路におけ
るE/O変換部の前後にテストデータ検出/返送回路4
3〜46を設けたが、それ以外にもデータ伝送路上にお
いてTTLレベルからRS−232Cレベル相互間への
レベル変換を行うレベル変換部、及びその他のレベル変
換部に対して設けることもできる。
【0042】また、以上の説明ではシリアル伝送を例に
説明したが、パラレル伝送(バイト転送)の場合であっ
ても同様に適用できる。さらに、転送データをデータ検
出部13のシフトレジスタ21に格納することなく、直
接的にコンパレータ22に入力してテストデータの検出
を行うようにすることもできる。或いは、マルトプレク
サ14を各ビット毎に設けるように構成しても良い。本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施可能である。
【0043】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、シ
ステム運転中に伝送異常の発生箇所を自己診断で特定す
ることができ、信頼性及び保守性を向上させると共にシ
ステム稼働率を改善できる自己診断機能付き伝送装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るユニット間伝送シス
テムの全体構成図である。
【図2】第1実施例のユニット間伝送システムに備えた
データ検出部及びマルチプレクサの構成図である。
【図3】第1実施例のユニット間伝送システムに備えた
マルチプレクサ及び異常検知データ作成部の構成図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例に係るユニット間伝送シス
テムの全体構成図である。
【図5】従来のユニット間伝送システムの概略的な構成
図である。
【符号の説明】
10A,10B…ユニット、11…メインCPUカー
ド、12…伝送カード、13A,13B…データ検出
部、14A,14B…マルチプレクサ、15…電圧低下
検出部、16…異常検知データ作成部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ端末装置に備えた伝送コントロー
    ラの送信端子から他のデータ端末装置へ伝送データを出
    力し、他のデータ端末装置から送られてくる伝送データ
    を自データ端末装置の伝送コントローラの受信端子から
    入力する伝送装置において、 前記データ端末装置に備えられ特定パターンのテストデ
    ータを他のデータ端末装置へ向けて送出し、且つ当該テ
    ストデータを受信した他のデータ端末装置からの返信デ
    ータから異常診断を行う診断手段と、 前記伝送コントローラの受信端子の前段に設けられ、他
    のデータ端末装置から送られてきたデータがテストデー
    タか否か判別するデータ検出手段と、 前記伝送コントローラの送信端子の前段に設けられ、前
    記データ検出手段でテストデータと判別されたならば、
    他のデータ端末装置から送られてきた前記伝送データを
    伝送元のデータ端末装置へ返す返送手段とを具備したこ
    とを特徴とする自己診断機能付き伝送装置。
  2. 【請求項2】 第1のデータ端末装置に接続された第1
    のデータ伝送路と第2のデータ端末装置に接続された第
    2のデータ伝送路とをレベル変換部を介して接続し、前
    記レベル変換部が第1のデータ伝送路から入力される伝
    送データを前記第2のデータ伝送路に合せた第2のレベ
    ルへ変換し、且つ第2のデータ伝送路から入力される伝
    送データを前記第1のデータ伝送路に合せた第1のレベ
    ルへ変換する伝送装置において、 前記各データ端末装置に備えられ特定パターンのテスト
    データを他のデータ端末装置へ向けて送出し、且つ当該
    テストデータに対する返信データから異常診断を行う診
    断手段と、 前記レベル変換部において前記第1のデータ伝送路が接
    続された第1の入力端子の前段に設けられ、前記第1の
    データ端末装置から送られてきたデータがテストデータ
    か否か判別する第1のデータ検出手段と、 前記レベル変換部において前記第2のデータ伝送路が接
    続された第2の入力端子の前段に設けられ、前記第2の
    データ端末装置から送られてきたデータがテストデータ
    か否か判別する第2のデータ検出手段と、 前記レベル変換部において前記第1のデータ伝送路が接
    続された第1の出力端子の前段に設けられ、前記第1の
    データ検出手段でテストデータと判別されたならば、第
    1のデータ端末装置から送られてきた伝送データを当該
    第1のデータ端末装置へ返す第1の返送手段と、 前記レベル変換部において前記第2のデータ伝送路が接
    続された第2の出力端子の前段に設けられ、前記第2の
    データ検出手段でテストデータと判別されたならば、第
    2のデータ端末装置から送られてきた伝送データを当該
    第2のデータ端末装置へ返す第2の返送手段とを具備し
    たことを特徴とする自己診断機能付き伝送装置。
  3. 【請求項3】 データ端末装置に備えた伝送コントロー
    ラの送信端子から他のデータ端末装置へ伝送データを出
    力し、他のデータ端末装置から送られてくる伝送データ
    を自データ端末装置の伝送コントローラの受信端子から
    入力する伝送装置において、 前記データ端末装置に備えられ特定パターンのテストデ
    ータを他のデータ端末装置へ向けて送出し、且つ当該テ
    ストデータを受信した他のデータ端末装置からの返信デ
    ータから異常診断を行う診断手段と、 前記伝送コントローラの受信端子の前段に設けられ、他
    のデータ端末装置から送られてきたデータがテストデー
    タか否か判別するデータ検出手段と、 前記データ端末装置に備えられ、そのデータ端末装置に
    発生した異常を検出し、その検出した異常の種類を表す
    異常検知データを出力する異常検出手段と、 前記伝送コントローラの送信端子の前段に設けられ、通
    常は伝送コントローラの送信端子を選択し、前記データ
    検出手段でテストデータと判別されたならば他のデータ
    端末装置からの伝送データを伝送元のデータ端末装置へ
    返す返送端子を選択し、前記異常検出手段で異常が検出
    されたならば前記異常検知データを他のデータ端末装置
    へ送出する異常情報送信端子を選択する送信回線選択手
    段とを具備したことを特徴とする自己診断機能付き伝送
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102541700A (zh) * 2010-12-16 2012-07-04 卓望数码技术(深圳)有限公司 一种终端测试方法、测试设备及终端代理

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