JPH07252268A - 1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物およびその製造方法 - Google Patents
1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物およびその製造方法Info
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- JPH07252268A JPH07252268A JP6068019A JP6801994A JPH07252268A JP H07252268 A JPH07252268 A JP H07252268A JP 6068019 A JP6068019 A JP 6068019A JP 6801994 A JP6801994 A JP 6801994A JP H07252268 A JPH07252268 A JP H07252268A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエ
ン環を有する新規ケイ素化合物およびその製造方法を提
供する。 【構成】 式(III)のケイ素化合物。 〔例えば、ポリ[m−フェニレン(1,1,3,4,
4,6−ヘキサメチル−1,4−ジシラシクロヘキサ−
2,5−ジエン−2,5−イレン)]ポリ[m−フェニ
レン(1,1,3,4,4,5−ヘキサメチル−1,4
−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン−2,6−イレ
ン)]〕
ン環を有する新規ケイ素化合物およびその製造方法を提
供する。 【構成】 式(III)のケイ素化合物。 〔例えば、ポリ[m−フェニレン(1,1,3,4,
4,6−ヘキサメチル−1,4−ジシラシクロヘキサ−
2,5−ジエン−2,5−イレン)]ポリ[m−フェニ
レン(1,1,3,4,4,5−ヘキサメチル−1,4
−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン−2,6−イレ
ン)]〕
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1,4−ジシラシクロ
ヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物および
その製造方法に関するものである。
ヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物および
その製造方法に関するものである。
【0002】本発明により提供されるケイ素化合物は、
熱的に安定なカルボシラン6員環骨格を有することか
ら、耐熱材料として利用できる。また、骨格にケイ素元
素を有することから、フォトレジストやシリコンカーバ
イド系プレセラミックス等としての用途も見込まれる。
さらに、1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン
環と共役π電子系より骨格が構成される系においては、
電導性材料としての応用も期待される。
熱的に安定なカルボシラン6員環骨格を有することか
ら、耐熱材料として利用できる。また、骨格にケイ素元
素を有することから、フォトレジストやシリコンカーバ
イド系プレセラミックス等としての用途も見込まれる。
さらに、1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン
環と共役π電子系より骨格が構成される系においては、
電導性材料としての応用も期待される。
【0003】
【従来の技術】1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−
ジエン−2,5−または2,6−イレン環と2価の有機
基との交互繰り返し構造を有するケイ素化合物は、従来
まったく知られていなかった。
ジエン−2,5−または2,6−イレン環と2価の有機
基との交互繰り返し構造を有するケイ素化合物は、従来
まったく知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来まった
く製造例のなかった前述のケイ素化合物の効率的な製造
方法およびそれにより得られる新規なケイ素化合物を提
供することをその課題とする。
く製造例のなかった前述のケイ素化合物の効率的な製造
方法およびそれにより得られる新規なケイ素化合物を提
供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、1,3−ジハロト
リシラン類(X−(SiR1 R2 )3 −X)がジイン類
とパラジウム触媒存在下容易に反応し、ジハロモノシラ
ン(X2 SiR1 R2 )類の生成を伴い、1,4−ジシ
ラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合
物を容易に与えるという新規な事実を見いだし(下記反
応式1参照)、それに基づいて本発明を完成するに至っ
た。反応式1
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、1,3−ジハロト
リシラン類(X−(SiR1 R2 )3 −X)がジイン類
とパラジウム触媒存在下容易に反応し、ジハロモノシラ
ン(X2 SiR1 R2 )類の生成を伴い、1,4−ジシ
ラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合
物を容易に与えるという新規な事実を見いだし(下記反
応式1参照)、それに基づいて本発明を完成するに至っ
た。反応式1
【0006】
【化3】 (式中、R1 〜R4 、X、m、nの意味は後述の通りで
ある。)
ある。)
【0007】すなわち本発明によれば、1,4−ジシラ
シクロヘキサ−2,5−ジエン環を有する新規なケイ素
化合物、および、1,3−ジハロトリシラン類とジイン
類とからのそれらケイ素化合物の製造方法が提供され
る。
シクロヘキサ−2,5−ジエン環を有する新規なケイ素
化合物、および、1,3−ジハロトリシラン類とジイン
類とからのそれらケイ素化合物の製造方法が提供され
る。
【0008】本発明において原料として用いる1,3−
ジハロトリシラン類は、一般式 X−(SiR1 R2 )3 −X (I) (式中、Xはハロゲン原子を表わし、R1 およびR2
は、アルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環
基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、あるいはアリ
ーロキシ基の中から選ばれる互いに同一あるいは相異な
る1価の基を表わす。)で表わされるトリシランであ
る。ハロゲン原子の例としては、塩素原子、フッ素原
子、臭素原子等が挙げられ、両端のXは互いに同じでも
異なっていてもよい。置換基R1 およびR2 の例として
は、メチル基、エチル基、イソブチル基、ベンジル基、
フェニル基、1−および2−ナフチル基、2−および3
−チエニル基、メトキシ基、ベンジルオキシ基、フェノ
キシ基等が挙げられる。したがって、それらの置換基等
を有する一般式(I)のトリシランを例示すれば、1,
3−ジクロロヘキサメチルトリシラン、1,3−ジブロ
モヘキサエチルトリシラン、1,3−ジクロロ−1,
2,3−トリイソブチル−1,2,3−トリメチルトリ
シラン、1,3−ジフルオロヘキサベンジルトリシラ
ン、1,3−ジクロロ−1,2,3−トリメチル−1,
2,3−トリフェニルトリシラン、1,3−ジクロロ−
1,2,3−トリエチル−1,2,3−トリ(1−およ
び2−ナフチル)トリシラン、1,3−ジクロロ−1,
2,3−トリメチル−1,2,3−トリ(2−および3
−チエニル)トリシラン、1,3−ジクロロヘキサメト
キシトリシラン、1,3−ジクロロヘキサ(ベンジルオ
キシ)トリシラン、1,3−ジクロロヘキサフェノキシ
トリシラン等が挙げられる。
ジハロトリシラン類は、一般式 X−(SiR1 R2 )3 −X (I) (式中、Xはハロゲン原子を表わし、R1 およびR2
は、アルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環
基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、あるいはアリ
ーロキシ基の中から選ばれる互いに同一あるいは相異な
る1価の基を表わす。)で表わされるトリシランであ
る。ハロゲン原子の例としては、塩素原子、フッ素原
子、臭素原子等が挙げられ、両端のXは互いに同じでも
異なっていてもよい。置換基R1 およびR2 の例として
は、メチル基、エチル基、イソブチル基、ベンジル基、
フェニル基、1−および2−ナフチル基、2−および3
−チエニル基、メトキシ基、ベンジルオキシ基、フェノ
キシ基等が挙げられる。したがって、それらの置換基等
を有する一般式(I)のトリシランを例示すれば、1,
3−ジクロロヘキサメチルトリシラン、1,3−ジブロ
モヘキサエチルトリシラン、1,3−ジクロロ−1,
2,3−トリイソブチル−1,2,3−トリメチルトリ
シラン、1,3−ジフルオロヘキサベンジルトリシラ
ン、1,3−ジクロロ−1,2,3−トリメチル−1,
2,3−トリフェニルトリシラン、1,3−ジクロロ−
1,2,3−トリエチル−1,2,3−トリ(1−およ
び2−ナフチル)トリシラン、1,3−ジクロロ−1,
2,3−トリメチル−1,2,3−トリ(2−および3
−チエニル)トリシラン、1,3−ジクロロヘキサメト
キシトリシラン、1,3−ジクロロヘキサ(ベンジルオ
キシ)トリシラン、1,3−ジクロロヘキサフェノキシ
トリシラン等が挙げられる。
【0009】一方、本発明において用いるジイン類は、
一般式 R3 −C≡C−R4 −C≡C−R3 (II) (式中、R3 は、水素原子、アルキル基、アラルキル
基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アラルキル
オキシ基、アリーロキシ基、ハロアルキル基(フルオロ
アルキル、クロロアルキルなど)、シロキシアルキル
基、あるいはアルコキシカルボニル基の中から選ばれる
1価の基を表わし、R4 は、芳香族炭化水素、複素環、
あるいは脂肪族炭化水素から2原子の水素原子を除外し
た構造の2価の基を表わす。)で表されるジインであ
る。1価の基R3 を、水素原子以外の場合について例示
すれば、メチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル基、
ベンジル基、フェニル基、2−および3−チエニル基、
2−および3−フリル基、メトキシ基、エトキシ基、ベ
ンジルオキシ基、フェノキシ基、トリフルオロメチル
基、クロロメチル基、(トリメチルシリルオキシ)メチ
ル基、メトキシカルボニル基等が挙げられる。両端のR
3 は互いに同じでも異なっていてもよい。また、2価の
基R4 は、さらに置換基を有していてもよい。R4 の具
体例を示すと、m−およびp−フェニレン基、シアノ−
2,6−および3,5−フェニレン基、メトキシ−2,
6−および3,5−フェニレン基、1,4−、1,5
−、2,4−および2,6−ナフチレン基、4,4’−
ビフェニレン基、2,5−、2,6−、および3,5−
ピリジレン基、2,5−チエニレン基、2,5−フリレ
ン基、エチレン基、テトラメチレン基、ビニレン基等が
挙げられる。したがって、一般式(II)のジインを例示
すると、m−およびp−ジエチニルベンゼン、m−およ
びp−ジ(1−プロピニル)ベンゼン、m−およびp−
ジ(3−フェニル−1−プロピニル)ベンゼン、m−お
よびp−ジ(2−フェノキシエチニル)ベンゼン、m−
およびp−ビス(3−トリメチルシリルオキシ−1−プ
ロピニル)ベンゼン、m−およびp−(3,3,3−ト
リフルオロ−1−プロピニル)ベンゼン、m−およびp
−ジ[2−(メトキシカルボニル)エチニル]ベンゼ
ン、2,6−および3,5−ジ(1−プロピニル)ベン
ゾニトリル、2,6−および3,5−ビス(3,3,3
−トリフルオロ−1−プロピニル)アニソール、1,4
−、1,5−、2,4−、および2,6−ジ(1−プロ
ピニル)ナフタレン、4,4’−ジ(2−メトキシエチ
ニル)ビフェニル、2,5−、2,6−、および3,5
−ジ(2−エトキシエチニル)ピリジン、2,5−、
2,6−、および3,5−ジ(1−プロピニル)ピリジ
ン,2,5−ジ(1−オクチニル)チオフェン、2,5
−ジ(2−ベンジルオキシエチニル)フラン、1,5−
ヘキサジイン、1,6−ジ(2−および3−チエニル)
−1,5−ヘキサジイン、1,6−ジメトキシ−1,5
−ヘキサジイン、1,7−オクタジイン、1,8−ジ
(2−および3−フリル)−1,7−オクタジイン、
1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−1,5−ジイン等
が挙げられる。
一般式 R3 −C≡C−R4 −C≡C−R3 (II) (式中、R3 は、水素原子、アルキル基、アラルキル
基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アラルキル
オキシ基、アリーロキシ基、ハロアルキル基(フルオロ
アルキル、クロロアルキルなど)、シロキシアルキル
基、あるいはアルコキシカルボニル基の中から選ばれる
1価の基を表わし、R4 は、芳香族炭化水素、複素環、
あるいは脂肪族炭化水素から2原子の水素原子を除外し
た構造の2価の基を表わす。)で表されるジインであ
る。1価の基R3 を、水素原子以外の場合について例示
すれば、メチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル基、
ベンジル基、フェニル基、2−および3−チエニル基、
2−および3−フリル基、メトキシ基、エトキシ基、ベ
ンジルオキシ基、フェノキシ基、トリフルオロメチル
基、クロロメチル基、(トリメチルシリルオキシ)メチ
ル基、メトキシカルボニル基等が挙げられる。両端のR
3 は互いに同じでも異なっていてもよい。また、2価の
基R4 は、さらに置換基を有していてもよい。R4 の具
体例を示すと、m−およびp−フェニレン基、シアノ−
2,6−および3,5−フェニレン基、メトキシ−2,
6−および3,5−フェニレン基、1,4−、1,5
−、2,4−および2,6−ナフチレン基、4,4’−
ビフェニレン基、2,5−、2,6−、および3,5−
ピリジレン基、2,5−チエニレン基、2,5−フリレ
ン基、エチレン基、テトラメチレン基、ビニレン基等が
挙げられる。したがって、一般式(II)のジインを例示
すると、m−およびp−ジエチニルベンゼン、m−およ
びp−ジ(1−プロピニル)ベンゼン、m−およびp−
ジ(3−フェニル−1−プロピニル)ベンゼン、m−お
よびp−ジ(2−フェノキシエチニル)ベンゼン、m−
およびp−ビス(3−トリメチルシリルオキシ−1−プ
ロピニル)ベンゼン、m−およびp−(3,3,3−ト
リフルオロ−1−プロピニル)ベンゼン、m−およびp
−ジ[2−(メトキシカルボニル)エチニル]ベンゼ
ン、2,6−および3,5−ジ(1−プロピニル)ベン
ゾニトリル、2,6−および3,5−ビス(3,3,3
−トリフルオロ−1−プロピニル)アニソール、1,4
−、1,5−、2,4−、および2,6−ジ(1−プロ
ピニル)ナフタレン、4,4’−ジ(2−メトキシエチ
ニル)ビフェニル、2,5−、2,6−、および3,5
−ジ(2−エトキシエチニル)ピリジン、2,5−、
2,6−、および3,5−ジ(1−プロピニル)ピリジ
ン,2,5−ジ(1−オクチニル)チオフェン、2,5
−ジ(2−ベンジルオキシエチニル)フラン、1,5−
ヘキサジイン、1,6−ジ(2−および3−チエニル)
−1,5−ヘキサジイン、1,6−ジメトキシ−1,5
−ヘキサジイン、1,7−オクタジイン、1,8−ジ
(2−および3−フリル)−1,7−オクタジイン、
1,6−ジフェニル−3−ヘキセン−1,5−ジイン等
が挙げられる。
【0010】反応に供されるトリシランのジインに対す
るモル比は、任意に選ぶことができるが、生成物の収率
を考慮すれば、1以上が望ましく、通常、1〜10であ
る。
るモル比は、任意に選ぶことができるが、生成物の収率
を考慮すれば、1以上が望ましく、通常、1〜10であ
る。
【0011】また、本反応においては、1,4−ジシラ
シクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物
の分子量を制御するために、適量のモノインを共存させ
て反応を行なうこともできる。そのモノインは、芳香
族、複素芳香族、あるいは脂肪族のモノインで、それら
を例示すれば、フェニルアセチレン、1−フェニル−1
−プロピン、3−および4−エチニルアニソール、2−
および3−(1−プロピニル)チオフェン、1−ヘキシ
ン、1−オクチン等を挙げることができる。モノインの
ジインに対するモル比は、任意に選ぶことができるが、
通常、0〜1である。
シクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物
の分子量を制御するために、適量のモノインを共存させ
て反応を行なうこともできる。そのモノインは、芳香
族、複素芳香族、あるいは脂肪族のモノインで、それら
を例示すれば、フェニルアセチレン、1−フェニル−1
−プロピン、3−および4−エチニルアニソール、2−
および3−(1−プロピニル)チオフェン、1−ヘキシ
ン、1−オクチン等を挙げることができる。モノインの
ジインに対するモル比は、任意に選ぶことができるが、
通常、0〜1である。
【0012】一方、反応に用いられるパラジウム触媒と
しては、パラジウム錯体、パラジウム塩、金属または担
持金属パラジウム触媒等、従来公知のものを含む各種の
ものが使用できる。それらの具体例を示すと、ビス(ジ
ベンジリデンアセトン)パラジウム、ジクロロビス(ベ
ンゾニトリル)パラジウム、ジ−μ−クロロビス(π-
アリル)二パラジウム、ジクロロ(η−1,5−シクロ
オクタジエン)パラジウム、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(メチルジフェ
ニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(ジメチル
フェニルホスホナイト)パラジウム、ジクロロビス(エ
チルジフェニルホスフィナイト)パラジウム、ジブロモ
ビス(トリフェニルホスファイト)パラジウム、ジクロ
ロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジヨー
ドビス[トリ(p−シアノフェニル)ホスフィン]パラ
ジウム、ジクロロビス[トリ(p−フルオロフェニル)
ホスフィン]パラジウム、ジブロモビス[トリ(p−フ
ェニルフェニル)ホスフィン]パラジウム、ジクロロビ
ス(フェニルジ−o−およびp−トリルホスフィン)パ
ラジウム、酢酸パラジウム、塩化パラジウム、活性炭担
持パラジウム等が挙げられる。これらの錯体、塩等は、
2種以上同時に用いたり、上記例示した金属錯体に含ま
れる配位子や1−ホスファ−2,6,7−トリオキサ−
4−エチルビシクロ[2.2.2]オクタンやトリメチ
ルホスファイト等の配位子と共存させて使用することも
できる。パラジウム触媒のトリシランあるいはジインに
対するモル比は、任意に選ぶことができるが、通常、
0.00001〜0.5である。
しては、パラジウム錯体、パラジウム塩、金属または担
持金属パラジウム触媒等、従来公知のものを含む各種の
ものが使用できる。それらの具体例を示すと、ビス(ジ
ベンジリデンアセトン)パラジウム、ジクロロビス(ベ
ンゾニトリル)パラジウム、ジ−μ−クロロビス(π-
アリル)二パラジウム、ジクロロ(η−1,5−シクロ
オクタジエン)パラジウム、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(メチルジフェ
ニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(ジメチル
フェニルホスホナイト)パラジウム、ジクロロビス(エ
チルジフェニルホスフィナイト)パラジウム、ジブロモ
ビス(トリフェニルホスファイト)パラジウム、ジクロ
ロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジヨー
ドビス[トリ(p−シアノフェニル)ホスフィン]パラ
ジウム、ジクロロビス[トリ(p−フルオロフェニル)
ホスフィン]パラジウム、ジブロモビス[トリ(p−フ
ェニルフェニル)ホスフィン]パラジウム、ジクロロビ
ス(フェニルジ−o−およびp−トリルホスフィン)パ
ラジウム、酢酸パラジウム、塩化パラジウム、活性炭担
持パラジウム等が挙げられる。これらの錯体、塩等は、
2種以上同時に用いたり、上記例示した金属錯体に含ま
れる配位子や1−ホスファ−2,6,7−トリオキサ−
4−エチルビシクロ[2.2.2]オクタンやトリメチ
ルホスファイト等の配位子と共存させて使用することも
できる。パラジウム触媒のトリシランあるいはジインに
対するモル比は、任意に選ぶことができるが、通常、
0.00001〜0.5である。
【0013】本発明の反応は、0℃以上、好ましくは0
〜200℃の反応温度で実施される。また、本発明の方
法は溶媒の有無にかかわらず実施できるが、溶媒を用い
る場合は、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、
デカリン等の炭化水素溶媒やジブチルエーテル等のエー
テル系溶媒の他、原料のトリシランまたはジインと反応
するものを除いた各種の有機溶媒を用いることができ
る。
〜200℃の反応温度で実施される。また、本発明の方
法は溶媒の有無にかかわらず実施できるが、溶媒を用い
る場合は、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、
デカリン等の炭化水素溶媒やジブチルエーテル等のエー
テル系溶媒の他、原料のトリシランまたはジインと反応
するものを除いた各種の有機溶媒を用いることができ
る。
【0014】反応混合物からの目的生成物の分離精製
は、一般に蒸留、クロマトグラフィー、再結晶または再
沈殿等の有機化学的に通常用いられる手段により、容易
に達せられる。本発明の方法により、下記一般式(III
)で表される構造を有するケイ素化合物が得られる。
は、一般に蒸留、クロマトグラフィー、再結晶または再
沈殿等の有機化学的に通常用いられる手段により、容易
に達せられる。本発明の方法により、下記一般式(III
)で表される構造を有するケイ素化合物が得られる。
【0015】
【化4】
【0016】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は前
記一般式(I)および(II)中におけるものと同じであ
る。またm,nは、m+n≧2の関係を満たす0以上の
整数である。)
記一般式(I)および(II)中におけるものと同じであ
る。またm,nは、m+n≧2の関係を満たす0以上の
整数である。)
【0017】本発明の反応により提供される新規なケイ
素化合物は、上記一般式(III )で表わされる化合物の
うち一般式
素化合物は、上記一般式(III )で表わされる化合物の
うち一般式
【0018】
【化5】
【0019】(式中、R5 およびR6 は、アルキル基、
アラルキル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、
アラルキルオキシ基、あるいはアリーロキシ基の中から
選ばれる互いに同一あるいは相異なる1価の基を表わ
し、R7 は、水素原子、アルキル基、アラルキル基、ア
リール基、複素環基、アルコキシ基、アラルキルオキシ
基、アリーロキシ基、フルオロアルキル基、シロキシア
ルキル基、あるいはアルコキシカルボニル基の中から選
ばれる1価の基を表わし、R8 は、芳香族炭化水素、複
素環、あるいは脂肪族炭化水素から2原子の水素原子を
除外した構造の2価の基を表わす。pおよびqは、p+
q≧2の関係を満たす0以上の整数である。)で表され
る構造を有するケイ素化合物である。ここでR5 〜R8
についての好ましい例、具体例などは、一般式(I)、
(II)中のR1 〜R4 について述べたものと同様であ
る。pおよびqは0以上の整数であり、pおよびqの一
方が0でもよい。それらの値の上限、下限に特に制限は
ないが、好ましくは0〜50,000である。また、得
られるケイ素化合物の溶解度を考慮すると、10,00
0以下が好ましい。また、一般式(III )において、
1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン−2,5
−イレン環をもつ繰り返し単位と1,4−ジシラシクロ
ヘキサ−2,5−ジエン−2,6−イレン環を持つ繰り
返し単位との結合方式に関しては、その単位が交互に結
合してもよく、また、それぞれの単位がpまたはq個結
合したものが互いに結合してもよく、さらには、ランダ
ムに結合していてもよい。
アラルキル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、
アラルキルオキシ基、あるいはアリーロキシ基の中から
選ばれる互いに同一あるいは相異なる1価の基を表わ
し、R7 は、水素原子、アルキル基、アラルキル基、ア
リール基、複素環基、アルコキシ基、アラルキルオキシ
基、アリーロキシ基、フルオロアルキル基、シロキシア
ルキル基、あるいはアルコキシカルボニル基の中から選
ばれる1価の基を表わし、R8 は、芳香族炭化水素、複
素環、あるいは脂肪族炭化水素から2原子の水素原子を
除外した構造の2価の基を表わす。pおよびqは、p+
q≧2の関係を満たす0以上の整数である。)で表され
る構造を有するケイ素化合物である。ここでR5 〜R8
についての好ましい例、具体例などは、一般式(I)、
(II)中のR1 〜R4 について述べたものと同様であ
る。pおよびqは0以上の整数であり、pおよびqの一
方が0でもよい。それらの値の上限、下限に特に制限は
ないが、好ましくは0〜50,000である。また、得
られるケイ素化合物の溶解度を考慮すると、10,00
0以下が好ましい。また、一般式(III )において、
1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン−2,5
−イレン環をもつ繰り返し単位と1,4−ジシラシクロ
ヘキサ−2,5−ジエン−2,6−イレン環を持つ繰り
返し単位との結合方式に関しては、その単位が交互に結
合してもよく、また、それぞれの単位がpまたはq個結
合したものが互いに結合してもよく、さらには、ランダ
ムに結合していてもよい。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されるもの
ではない。
説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0021】実施例1 ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
0.032mmol、1,3−ジクロロヘキサメチルト
リシラン 0.4mmol、m−ジ(1−プロピニル)
ベンゼン 0.4mmol、およびベンゼン 0.1m
lを窒素下、封管中120℃で16時間加熱した。生成
ケイ素化合物の末端部位のSi−Cl結合をSi−Me
結合に変換するため、褐色反応溶液にヨウ化メチルマグ
ネシウム4mmolの2mlエーテル溶液を加え、50
℃で16時間撹拌した。トルエンで生成物を抽出し、抽
出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し
た。褐色濃縮物を、テトラヒドロフラン−メタノールよ
り再沈澱させると、下記のポリ[m−フェニレン(1,
1,3,4,4,6−ヘキサメチル−1,4−ジシラシ
クロヘキサ−2,5−ジエン−2,5−イレン)]ポリ
[m−フェニレン(1,1,3,4,4,5−ヘキサメ
チル−1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン−
2,6−イレン)]構造を有するケイ素化合物(化合物
A)が、淡灰色固体として63mg得られた。化合物A
0.032mmol、1,3−ジクロロヘキサメチルト
リシラン 0.4mmol、m−ジ(1−プロピニル)
ベンゼン 0.4mmol、およびベンゼン 0.1m
lを窒素下、封管中120℃で16時間加熱した。生成
ケイ素化合物の末端部位のSi−Cl結合をSi−Me
結合に変換するため、褐色反応溶液にヨウ化メチルマグ
ネシウム4mmolの2mlエーテル溶液を加え、50
℃で16時間撹拌した。トルエンで生成物を抽出し、抽
出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し
た。褐色濃縮物を、テトラヒドロフラン−メタノールよ
り再沈澱させると、下記のポリ[m−フェニレン(1,
1,3,4,4,6−ヘキサメチル−1,4−ジシラシ
クロヘキサ−2,5−ジエン−2,5−イレン)]ポリ
[m−フェニレン(1,1,3,4,4,5−ヘキサメ
チル−1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン−
2,6−イレン)]構造を有するケイ素化合物(化合物
A)が、淡灰色固体として63mg得られた。化合物A
【0022】
【化6】
【0023】このケイ素化合物の物性値、スペクトルデ
ータ等は以下の通りであった。 軟化点:132〜148℃ 重量平均分子量(標準ポリスチレン基準):3.0×1
03 分子量分布指数(重量平均分子量/数平均分子量):
2.21 H−NMR(CDCl3 ):δ −0.27−−0.
01(br m,ジシラシクロヘキサジエン−2,6−
イレン環SiCHa 3), −0.01−0.20(br
m,ジシラシクロヘキサジエン−2,5−イレン環お
よび末端部位SiCHb 3), 0.20−0.50(b
r m,ジシラシクロヘキサジエン−2,6−イレン環
および末端部位SiCHc 3), 1.53−1.70
(br m,=CCHd 3), 2.03および2.05
(それぞれs,末端部位≡CCHe 3), 6.51−
7.41(br m,C6 H4 )ppm(積分面積比
は、Ha :Hb :Hc :Hd :He =5:15:11:
13:≦1)13 C−NMR(CDCl3 ):δ −3.04,−2.
97,−2.6,−2.5,および−2.1(環上Si
CH3 ), 1.3および1.8(末端部位SiCH
3 ), 4.3(末端部位C≡CCH3 ), 18.6
および18.7(環上C=CCH3 ), 22.6(末
端部位C=CCH3 ), 80.0(末端部位C≡CC
H3 ), 85.5(末端部位C≡CCH3 ), 12
3.6−132.2(フェニレン基2−,4,6−,お
よび5−C), 143.0−143.8および14
8.9−149.9(=CCH3 およびフェニレン基
1,3−C), 155.2−156.0(=CC6 H
4 )ppm29 Si−NMR(CDCl3 ):δ −24.7および
−21.1(ジシラシクロヘキサジエン−2,6−イレ
ン環Si), −22.9(ジシラシクロヘキサジエン
−2,5−イレン環Si), −9.5および−6.1
(末端部位Si)ppm IR(KBr):2240vw(C≡C),1591
m,1572m,1470m,1437m,1406
m,1247s(SiMe),1085m,922m,
901m,835s,764m(m−フェニレン),7
08m,656m cm-1 元素分析値 (C16H22Si2 )4 (C22.8H42.4Si
3.6 ) 実測値 C 69.66%, H 8.47% 計算値 C 69.51%, H 8.76%
ータ等は以下の通りであった。 軟化点:132〜148℃ 重量平均分子量(標準ポリスチレン基準):3.0×1
03 分子量分布指数(重量平均分子量/数平均分子量):
2.21 H−NMR(CDCl3 ):δ −0.27−−0.
01(br m,ジシラシクロヘキサジエン−2,6−
イレン環SiCHa 3), −0.01−0.20(br
m,ジシラシクロヘキサジエン−2,5−イレン環お
よび末端部位SiCHb 3), 0.20−0.50(b
r m,ジシラシクロヘキサジエン−2,6−イレン環
および末端部位SiCHc 3), 1.53−1.70
(br m,=CCHd 3), 2.03および2.05
(それぞれs,末端部位≡CCHe 3), 6.51−
7.41(br m,C6 H4 )ppm(積分面積比
は、Ha :Hb :Hc :Hd :He =5:15:11:
13:≦1)13 C−NMR(CDCl3 ):δ −3.04,−2.
97,−2.6,−2.5,および−2.1(環上Si
CH3 ), 1.3および1.8(末端部位SiCH
3 ), 4.3(末端部位C≡CCH3 ), 18.6
および18.7(環上C=CCH3 ), 22.6(末
端部位C=CCH3 ), 80.0(末端部位C≡CC
H3 ), 85.5(末端部位C≡CCH3 ), 12
3.6−132.2(フェニレン基2−,4,6−,お
よび5−C), 143.0−143.8および14
8.9−149.9(=CCH3 およびフェニレン基
1,3−C), 155.2−156.0(=CC6 H
4 )ppm29 Si−NMR(CDCl3 ):δ −24.7および
−21.1(ジシラシクロヘキサジエン−2,6−イレ
ン環Si), −22.9(ジシラシクロヘキサジエン
−2,5−イレン環Si), −9.5および−6.1
(末端部位Si)ppm IR(KBr):2240vw(C≡C),1591
m,1572m,1470m,1437m,1406
m,1247s(SiMe),1085m,922m,
901m,835s,764m(m−フェニレン),7
08m,656m cm-1 元素分析値 (C16H22Si2 )4 (C22.8H42.4Si
3.6 ) 実測値 C 69.66%, H 8.47% 計算値 C 69.51%, H 8.76%
【0024】実施例2 ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
0.004mmol、1,3−ジクロロヘキサメチルト
リシラン 0.4mmol、m−ジエチニルベンゼン
0.36mmol、フェニルアセチレン 0.08mm
ol、およびベンゼン 0.1mlを窒素下、封管中1
20℃で6.5時間加熱した。生成ケイ素化合物中のS
i−Cl結合をSi−Me結合に変換するため、褐色反
応溶液にヨウ化メチルマグネシウム 2mmolの1m
lエーテル溶液を加え、50℃で一晩撹拌した。ベンゼ
ンで生成物を抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下濃縮した。褐色濃縮物を、ベンゼン−イソ
プロピルアルコールより再沈澱させると、ポリ[m−フ
ェニレン(1,1,4,4−テトラメチル−1,4−ジ
シラシクロヘキサ−2,5−ジエン−2,5−イレ
ン)]ポリ[m−フェニレン(1,1,4,4−ヘキサ
メチル−1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン
−2,6−イレン)]構造を有するケイ素化合物が黄褐
色固体として90mg得られた。
0.004mmol、1,3−ジクロロヘキサメチルト
リシラン 0.4mmol、m−ジエチニルベンゼン
0.36mmol、フェニルアセチレン 0.08mm
ol、およびベンゼン 0.1mlを窒素下、封管中1
20℃で6.5時間加熱した。生成ケイ素化合物中のS
i−Cl結合をSi−Me結合に変換するため、褐色反
応溶液にヨウ化メチルマグネシウム 2mmolの1m
lエーテル溶液を加え、50℃で一晩撹拌した。ベンゼ
ンで生成物を抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下濃縮した。褐色濃縮物を、ベンゼン−イソ
プロピルアルコールより再沈澱させると、ポリ[m−フ
ェニレン(1,1,4,4−テトラメチル−1,4−ジ
シラシクロヘキサ−2,5−ジエン−2,5−イレ
ン)]ポリ[m−フェニレン(1,1,4,4−ヘキサ
メチル−1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン
−2,6−イレン)]構造を有するケイ素化合物が黄褐
色固体として90mg得られた。
【0025】このケイ素化合物の物性値、スペクトルデ
ータ等は以下の通りであった。 軟化点:130〜170℃ 重量平均分子量(標準ポリスチレン基準):7.3×1
04 分子量分布指数(重量平均分子量/数平均分子量):
3.21 H−NMR(CDCl3 ):δ −0.1−0.4
(br m,SiCH3 ), 6.5−7.4(br
m,C6 H4 および=CH)ppm29 Si−NMR(CDCl3 ):環内Siのδ値(pp
m)は、−24.1および−22.8(ジシラシクロヘ
キサジエン−2,6−イレン環)、および−21.9
(ジシラシクロヘキサジエン−2,5−イレン環) IR(KBr):1249s(SiMe),866s,
835s,795m,774m,760m,700m,
663m cm-1 元素分析値 (C14H18Si2 )m+n 実測値 C 69.40%, H 7.30% 計算値 C 69.35%, H 7.48%
ータ等は以下の通りであった。 軟化点:130〜170℃ 重量平均分子量(標準ポリスチレン基準):7.3×1
04 分子量分布指数(重量平均分子量/数平均分子量):
3.21 H−NMR(CDCl3 ):δ −0.1−0.4
(br m,SiCH3 ), 6.5−7.4(br
m,C6 H4 および=CH)ppm29 Si−NMR(CDCl3 ):環内Siのδ値(pp
m)は、−24.1および−22.8(ジシラシクロヘ
キサジエン−2,6−イレン環)、および−21.9
(ジシラシクロヘキサジエン−2,5−イレン環) IR(KBr):1249s(SiMe),866s,
835s,795m,774m,760m,700m,
663m cm-1 元素分析値 (C14H18Si2 )m+n 実測値 C 69.40%, H 7.30% 計算値 C 69.35%, H 7.48%
【0026】実施例3 ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
0.004mmol、1,3−ジクロロヘキサメチルト
リシラン 0.4mmol、p−ジエチニルベンゼン
0.36mmol、フェニルアセチレン 0.08mm
ol、およびベンゼン 0.1mlを窒素下、封管中1
20℃で6.5時間加熱した。実施例1と同様に処理し
て生成固体をベンゼンで洗浄し、真空下乾燥させると、
ポリ[p−フェニレン(1,1,4,4−テトラメチル
−1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン−2,
5−イレン)]ポリ[p−フェニレン(1,1,4,4
−ヘキサメチル−1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5
−ジエン−2,6−イレン)]構造を有するケイ素化合
物が、黄褐色固体として47mg得られた。
0.004mmol、1,3−ジクロロヘキサメチルト
リシラン 0.4mmol、p−ジエチニルベンゼン
0.36mmol、フェニルアセチレン 0.08mm
ol、およびベンゼン 0.1mlを窒素下、封管中1
20℃で6.5時間加熱した。実施例1と同様に処理し
て生成固体をベンゼンで洗浄し、真空下乾燥させると、
ポリ[p−フェニレン(1,1,4,4−テトラメチル
−1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン−2,
5−イレン)]ポリ[p−フェニレン(1,1,4,4
−ヘキサメチル−1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5
−ジエン−2,6−イレン)]構造を有するケイ素化合
物が、黄褐色固体として47mg得られた。
【0027】このケイ素化合物の物性値、スペクトルデ
ータ等は以下の通りであった。 軟化点:≧300℃ IR(KBr):1249m(SiMe),868s,
835s,770m cm-1 元素分析値 (C14H18Si2 )m+n 実測値 C 69.16%, H 6.59% 計算値 C 69.35%, H 7.48% このものの耐熱性を熱重量分析により試験したところ、
5%および10%重量減温度(ヘリウム中、10℃/分
昇温速度)は、それぞれ435℃および510℃であ
り、このものは優れた耐熱性を有することがわかった。
ータ等は以下の通りであった。 軟化点:≧300℃ IR(KBr):1249m(SiMe),868s,
835s,770m cm-1 元素分析値 (C14H18Si2 )m+n 実測値 C 69.16%, H 6.59% 計算値 C 69.35%, H 7.48% このものの耐熱性を熱重量分析により試験したところ、
5%および10%重量減温度(ヘリウム中、10℃/分
昇温速度)は、それぞれ435℃および510℃であ
り、このものは優れた耐熱性を有することがわかった。
【0028】
【発明の効果】本発明の方法により、入手容易なジイン
類、トリシラン類、およびパラジウム触媒を用いて、
1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有す
る新規なケイ素化合物を効率よく、しかも安全に製造で
き、その分離精製も容易である。また、本発明により、
それらの新規ケイ素化合物が提供される。従って、本発
明の工業的意義は多大である。
類、トリシラン類、およびパラジウム触媒を用いて、
1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有す
る新規なケイ素化合物を効率よく、しかも安全に製造で
き、その分離精製も容易である。また、本発明により、
それらの新規ケイ素化合物が提供される。従って、本発
明の工業的意義は多大である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式 X−(SiR1 R2 )3 −X (I) (式中、Xはハロゲン原子を表わし、R1 およびR2
は、アルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環
基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、あるいはアリ
ーロキシ基の中から選ばれる互いに同一あるいは相異な
る1価の基を表わす。)で表わされるジハロトリシラン
類と、一般式 R3 −C≡C−R4 −C≡C−R3 (II) (式中、R3 は、水素原子、アルキル基、アラルキル
基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アラルキル
オキシ基、アリーロキシ基、ハロアルキル基、シロキシ
アルキル基、あるいはアルコキシカルボニル基の中から
選ばれる1価の基を表わし、R4 は、芳香族炭化水素、
複素環、あるいは脂肪族炭化水素から2原子の水素原子
を除外した構造の2価の基を表わす。)で表されるジイ
ン類とを、パラジウム触媒存在下反応させることを特徴
とする、一般式 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 、およびR4 は前記一般式
(I)および(II)中におけるものと同じである。また
m,nは、m+n≧2の関係を満たす0以上の整数であ
る。)で表される構造を有するケイ素化合物の製造方
法。 - 【請求項2】 一般式 【化2】 (式中、R5 およびR6 は、アルキル基、アラルキル
基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アラルキル
オキシ基、あるいはアリーロキシ基の中から選ばれる互
いに同一あるいは相異なる1価の基を表わし、R7 は、
水素原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、複
素環基、アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アリーロ
キシ基、ハロアルキル基、シロキシアルキル基、あるい
はアルコキシカルボニル基の中から選ばれる1価の基を
表わし、R8 は、芳香族炭化水素、複素環、あるいは脂
肪族炭化水素から2原子の水素原子を除外した構造の2
価の基を表わす。pおよびqは、p+q≧2の関係を満
たす0以上の整数である。)で表される構造を有するこ
とを特徴とするケイ素化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6068019A JPH0826043B2 (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6068019A JPH0826043B2 (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07252268A true JPH07252268A (ja) | 1995-10-03 |
JPH0826043B2 JPH0826043B2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=13361697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6068019A Expired - Lifetime JPH0826043B2 (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0826043B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008544533A (ja) * | 2005-06-21 | 2008-12-04 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | 誘電体膜の形成方法及び該方法を実施するための新規な前駆体 |
CN113851642A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-28 | 珠海市赛纬电子材料股份有限公司 | 非水电解液及其锂离子电池 |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6068019A patent/JPH0826043B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008544533A (ja) * | 2005-06-21 | 2008-12-04 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | 誘電体膜の形成方法及び該方法を実施するための新規な前駆体 |
CN113851642A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-28 | 珠海市赛纬电子材料股份有限公司 | 非水电解液及其锂离子电池 |
CN113851642B (zh) * | 2021-09-24 | 2022-06-03 | 珠海市赛纬电子材料股份有限公司 | 非水电解液及其锂离子电池 |
WO2023045164A1 (zh) * | 2021-09-24 | 2023-03-30 | 珠海市赛纬电子材料股份有限公司 | 非水电解液及其锂离子电池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0826043B2 (ja) | 1996-03-13 |
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