JPH07233176A - 含ケイ素5環性化合物、含ケイ素ラダーポリマー及びその製造方法 - Google Patents
含ケイ素5環性化合物、含ケイ素ラダーポリマー及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07233176A JPH07233176A JP6324906A JP32490694A JPH07233176A JP H07233176 A JPH07233176 A JP H07233176A JP 6324906 A JP6324906 A JP 6324906A JP 32490694 A JP32490694 A JP 32490694A JP H07233176 A JPH07233176 A JP H07233176A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- compound
- silicon
- general formula
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規な含ケイ素5環性化合物、および耐燃焼
性材料などとして好適な、完全なラダー構造を持つ含ケ
イ素ラダーポリマーを提供する。 【構成】 (イ)1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼ
ン類(I)と環状ジイン類(II)とを、(ロ)1,2,
4,5−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類(III
)と環状ジイン類(II)とを、それぞれ白金化合物の
存在下に反応させる。(イ)の方法により含ケイ素5環
性化合物を、(ロ)の方法により完全なラダー構造を有
する含ケイ素ラダーポリマーを効率的に製造する。
性材料などとして好適な、完全なラダー構造を持つ含ケ
イ素ラダーポリマーを提供する。 【構成】 (イ)1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼ
ン類(I)と環状ジイン類(II)とを、(ロ)1,2,
4,5−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類(III
)と環状ジイン類(II)とを、それぞれ白金化合物の
存在下に反応させる。(イ)の方法により含ケイ素5環
性化合物を、(ロ)の方法により完全なラダー構造を有
する含ケイ素ラダーポリマーを効率的に製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐燃焼性材料、耐熱性
材料、導電性材料等の原料として有用な含ケイ素5環性
化合物の製造方法、およびそれにより得られる新規な含
ケイ素5環性化合物に関するものである。また本発明
は、耐燃焼性材料、耐熱性材料、導電性材料および非線
形光学材料としての用途が見込まれる、完全なラダー構
造を有する含ケイ素ラダーポリマー類の製造方法、およ
びそれにより得られる新規な含ケイ素ラダーポリマー類
に関するものである。
材料、導電性材料等の原料として有用な含ケイ素5環性
化合物の製造方法、およびそれにより得られる新規な含
ケイ素5環性化合物に関するものである。また本発明
は、耐燃焼性材料、耐熱性材料、導電性材料および非線
形光学材料としての用途が見込まれる、完全なラダー構
造を有する含ケイ素ラダーポリマー類の製造方法、およ
びそれにより得られる新規な含ケイ素ラダーポリマー類
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般式
【0003】
【化13】
【0004】(式中、R1は1価の基であり、R2およびR3
は2価の基である。)で表わされる含ケイ素5環性化合
物とその製造方法は知られていない。従来のポリマーは
主鎖が1本鎖で構成されているのに対し、ラダーポリマ
ーは主鎖が2本鎖で構成されることから耐熱性、機械的
強度及び耐薬品性に優れることが以前から期待されてい
た。また、近年共役型ラダーポリマーは電子材料、非線
形光学材料としても注目されている。しかし、従来の技
術では完全なラダー構造を有するポリマーの製造は困難
であった。ごく最近になり、ディールス・アルダー反応
等を利用した方法がいくつか報告されている(例えば、
Adv.Mater.,3,282(1991);Ma
clomolecules,26,5528(199
3))。
は2価の基である。)で表わされる含ケイ素5環性化合
物とその製造方法は知られていない。従来のポリマーは
主鎖が1本鎖で構成されているのに対し、ラダーポリマ
ーは主鎖が2本鎖で構成されることから耐熱性、機械的
強度及び耐薬品性に優れることが以前から期待されてい
た。また、近年共役型ラダーポリマーは電子材料、非線
形光学材料としても注目されている。しかし、従来の技
術では完全なラダー構造を有するポリマーの製造は困難
であった。ごく最近になり、ディールス・アルダー反応
等を利用した方法がいくつか報告されている(例えば、
Adv.Mater.,3,282(1991);Ma
clomolecules,26,5528(199
3))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容易に入手
可能な原料である1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼ
ン類と環状ジイン類とを、温和な条件で脱水素的に反応
させることによる、含ケイ素5環性化合物の効率的製造
方法、およびそれにより得られる新規な含ケイ素5環性
化合物を提供することをその目的とする。また本発明
は、容易に入手可能な原料である1,2,4,5−テト
ラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環状ジイン類と
を、温和な条件で脱水素的に反応させることによる、完
全なラダー構造を有する含ケイ素ラダーポリマー類の効
率的製造方法、およびそれにより得られる新規な含ケイ
素ラダーポリマー類を提供することをその目的とする。
可能な原料である1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼ
ン類と環状ジイン類とを、温和な条件で脱水素的に反応
させることによる、含ケイ素5環性化合物の効率的製造
方法、およびそれにより得られる新規な含ケイ素5環性
化合物を提供することをその目的とする。また本発明
は、容易に入手可能な原料である1,2,4,5−テト
ラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環状ジイン類と
を、温和な条件で脱水素的に反応させることによる、完
全なラダー構造を有する含ケイ素ラダーポリマー類の効
率的製造方法、およびそれにより得られる新規な含ケイ
素ラダーポリマー類を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の1,2−ビス
(ヒドロシリル)ベンゼン類と特定の環状ジイン類と
が、白金化合物の存在下、温和な条件下に迅速に反応
し、含ケイ素5環性化合物を与えるという事実を見い出
した。さらに、特定の1,2,4,5−テトラキス(ヒ
ドロシリル)ベンゼン類と特定の環状ジイン類が、白金
化合物の存在下、温和な条件下に迅速に反応し、完全な
ラダー構造を有する含ケイ素ラダーポリマー類を与える
という事実を見い出した。そしてこれらの発見に基づい
て、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明は、 (1)(a)一般式(I)
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の1,2−ビス
(ヒドロシリル)ベンゼン類と特定の環状ジイン類と
が、白金化合物の存在下、温和な条件下に迅速に反応
し、含ケイ素5環性化合物を与えるという事実を見い出
した。さらに、特定の1,2,4,5−テトラキス(ヒ
ドロシリル)ベンゼン類と特定の環状ジイン類が、白金
化合物の存在下、温和な条件下に迅速に反応し、完全な
ラダー構造を有する含ケイ素ラダーポリマー類を与える
という事実を見い出した。そしてこれらの発見に基づい
て、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明は、 (1)(a)一般式(I)
【0007】
【化14】
【0008】(式中、R1は1価の基である)で表わされ
る1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼン類と(b)一
般式(II)
る1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼン類と(b)一
般式(II)
【0009】
【化15】
【0010】(式中、R2およびR3は2価の基である。)
で表わされる環状ジイン類とを、(c)白金化合物の存
在下に反応させることを特徴とする、一般式(III )
で表わされる環状ジイン類とを、(c)白金化合物の存
在下に反応させることを特徴とする、一般式(III )
【0011】
【化16】
【0012】(式中、R1、R2およびR3はそれぞれ前記と
同じ意味をもつ。)で表わされる含ケイ素5環性化合物
の製造方法(以下、第1発明という)、および (2)(a)一般式(IV)
同じ意味をもつ。)で表わされる含ケイ素5環性化合物
の製造方法(以下、第1発明という)、および (2)(a)一般式(IV)
【0013】
【化17】
【0014】(式中、R4およびR5は1価の基である。)
で表わされる1,2,4,5−テトラキス(ヒドロシリ
ル)ベンゼン類と(b)一般式(II)
で表わされる1,2,4,5−テトラキス(ヒドロシリ
ル)ベンゼン類と(b)一般式(II)
【0015】
【化18】
【0016】(式中、R2およびR3はそれぞれ前記と同じ
意味をもつ。)で表わされる環状ジイン類とを、(c)
白金化合物の存在下に反応させることを特徴とする、一
般式(V)
意味をもつ。)で表わされる環状ジイン類とを、(c)
白金化合物の存在下に反応させることを特徴とする、一
般式(V)
【0017】
【化19】
【0018】(式中、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ前
記と同じ意味をもち、nは正の整数である。)で表わさ
れる含ケイ素ラダーポリマー類の製造方法(以下、第2
発明という)に関するものである。また、前記の第2発
明において環状ジイン類として3環性の環状ジイン類を
用いることができ、同様に含ケイ素ラダーポリマーを製
造することができる。すなわち、本発明は、 (3)(a)一般式(IV)
記と同じ意味をもち、nは正の整数である。)で表わさ
れる含ケイ素ラダーポリマー類の製造方法(以下、第2
発明という)に関するものである。また、前記の第2発
明において環状ジイン類として3環性の環状ジイン類を
用いることができ、同様に含ケイ素ラダーポリマーを製
造することができる。すなわち、本発明は、 (3)(a)一般式(IV)
【0019】
【化20】
【0020】(式中、R4およびR5はそれぞれ前記と同じ
意味をもつ。)で表わされる1,2,4,5−テトラキ
ス(ヒドロシリル)ベンゼン類と(b)一般式(VI)
意味をもつ。)で表わされる1,2,4,5−テトラキ
ス(ヒドロシリル)ベンゼン類と(b)一般式(VI)
【0021】
【化21】
【0022】(式中、R6、R7、R8およびR9は2価の基で
あり、R10 は1価の基である。)で表わされる3環性の
環状ジイン類とを、(c)白金化合物の存在下に反応さ
せることを特徴とする、一般式(VII )
あり、R10 は1価の基である。)で表わされる3環性の
環状ジイン類とを、(c)白金化合物の存在下に反応さ
せることを特徴とする、一般式(VII )
【0023】
【化22】
【0024】(式中、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR
10 はそれぞれ前記と同じ意味をもち、mは正の整数で
ある。)で表わされる含ケイ素ラダーポリマー類の製造
方法(以下、第3発明という)に関するものである。
10 はそれぞれ前記と同じ意味をもち、mは正の整数で
ある。)で表わされる含ケイ素ラダーポリマー類の製造
方法(以下、第3発明という)に関するものである。
【0025】また本発明は前記一般式(III )、(V)
または(VII )で表わされる化合物に関する。上記の本
発明(第1発明、第2発明および第3発明)の製造方法
において、反応は次式に従って進むものと考えられる。
または(VII )で表わされる化合物に関する。上記の本
発明(第1発明、第2発明および第3発明)の製造方法
において、反応は次式に従って進むものと考えられる。
【0026】
【化23】
【0027】(式中、 R1 、R2およびR3はそれぞれ前記
と同じ意味をもつ。)、
と同じ意味をもつ。)、
【0028】
【化24】
【0029】(式中、 R2 、R3、R4、R5およびn はそれ
ぞれ前記と同じ意味をもつ。)、または
ぞれ前記と同じ意味をもつ。)、または
【0030】
【化25】
【0031】(式中、 R4 、R5、R6、R7、R8、R9、R10
およびmはそれぞれ前記と同じ意味をもつ。)。
およびmはそれぞれ前記と同じ意味をもつ。)。
【0032】上記反応式中、nは正の整数であり、好ま
しくは1〜20000、さらに好ましくは3〜2000
である。またmは正の整数であり、好ましくは1〜20
000、さらに好ましくは5〜2000である。
しくは1〜20000、さらに好ましくは3〜2000
である。またmは正の整数であり、好ましくは1〜20
000、さらに好ましくは5〜2000である。
【0033】本発明の第1発明で用いる1,2−ビス
(ヒドロシリル)ベンゼン類は一般式(I)
(ヒドロシリル)ベンゼン類は一般式(I)
【0034】
【化26】
【0035】で表わされる。式中 R1 は1価の基であ
り、例えば、炭素数1〜12のアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基等が挙げられる。この
ような置換基を有する一般式(I)で表わされる1,2
−ビス(ヒドロシリル)ベンゼン類を例示すると、1,
2−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン、1,2−ビス
(ジエチルシリル)ベンゼン、1,2−ビス(ジヘキシ
ルシリル)ベンゼン、1,2−ビス(ジフェニルシリ
ル)ベンゼン、1,2−ビス(ジベンジルシリル)ベン
ゼン、1,2−ビス(ジメトキシシリル)ベンゼン、
1,2−ビス(ジイソプロポキシシリル)ベンゼン等が
挙げられる。
り、例えば、炭素数1〜12のアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基等が挙げられる。この
ような置換基を有する一般式(I)で表わされる1,2
−ビス(ヒドロシリル)ベンゼン類を例示すると、1,
2−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン、1,2−ビス
(ジエチルシリル)ベンゼン、1,2−ビス(ジヘキシ
ルシリル)ベンゼン、1,2−ビス(ジフェニルシリ
ル)ベンゼン、1,2−ビス(ジベンジルシリル)ベン
ゼン、1,2−ビス(ジメトキシシリル)ベンゼン、
1,2−ビス(ジイソプロポキシシリル)ベンゼン等が
挙げられる。
【0036】本発明の第1発明および第2発明で用いる
環状ジイン類は一般式(II)
環状ジイン類は一般式(II)
【0037】
【化27】
【0038】で表わされる。式中 R2 およびR3は2価の
基であり、例えば、アルキレン基、アリーレン基、アラ
ルキレン基、-CH2OCH2- 、-CH2CH2OCH2CH2- 、-CH2OCH2
CH2OCH2-、-CH2OCH2CH2OCH2CH2OCH2- 、-CH2NRCH2-、-
(CH3)2Si-O-Si(CH3)2- 、1,1’−フェロセニレン基
等が挙げられる。これらの置換基を有し一般式(II)で
表される環状ジイン類を例示すると、1,8−シクロテ
トラデカジイン、1,8−シクロペンタデカジイン、
1,5−シクロウンデカジイン、オキサシクロテトラデ
カ−4,11−ジイン、1,6−ジイソプロピル−1,
6−ジアザシクロデカ−3,8−ジイン、5,6,1
1,12−テトラデヒドロジベンゾ[a,e]シクロオ
クテン、2,2,5,5,7,7,10,10−オクタ
メチル−1,6−ジオキサ−2,5,7,10−テトラ
シラシクロデカ−3,8−ジイン、[2.2]フェロセ
ノファン−1,13−ジイン、7,8,12,13−テ
トラデヒドロ−9H,11H−ナフト[1,8−ef]
オキセシン等が挙げられる。本発明の第2発明および第
3発明で用いる1,2,4,5−テトラキス(ヒドロシ
リル)ベンゼン類は一般式(IV)
基であり、例えば、アルキレン基、アリーレン基、アラ
ルキレン基、-CH2OCH2- 、-CH2CH2OCH2CH2- 、-CH2OCH2
CH2OCH2-、-CH2OCH2CH2OCH2CH2OCH2- 、-CH2NRCH2-、-
(CH3)2Si-O-Si(CH3)2- 、1,1’−フェロセニレン基
等が挙げられる。これらの置換基を有し一般式(II)で
表される環状ジイン類を例示すると、1,8−シクロテ
トラデカジイン、1,8−シクロペンタデカジイン、
1,5−シクロウンデカジイン、オキサシクロテトラデ
カ−4,11−ジイン、1,6−ジイソプロピル−1,
6−ジアザシクロデカ−3,8−ジイン、5,6,1
1,12−テトラデヒドロジベンゾ[a,e]シクロオ
クテン、2,2,5,5,7,7,10,10−オクタ
メチル−1,6−ジオキサ−2,5,7,10−テトラ
シラシクロデカ−3,8−ジイン、[2.2]フェロセ
ノファン−1,13−ジイン、7,8,12,13−テ
トラデヒドロ−9H,11H−ナフト[1,8−ef]
オキセシン等が挙げられる。本発明の第2発明および第
3発明で用いる1,2,4,5−テトラキス(ヒドロシ
リル)ベンゼン類は一般式(IV)
【0039】
【化28】
【0040】で表わされる。式中 R4 およびR5は1価の
基であり、R4としては例えば、炭素数1〜12のアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられ、R5とし
ては水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基、アルコキシメチル
基、およびアルケニル基等が挙げられる。これらの置換
基を有し一般式(IV)で表される1,2,4,5−テト
ラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類を例示すると、1,
2,4,5−テトラキス(ジメチルシリル)ベンゼン、
1,2,4,5−テトラキス(ジエチルシリル)ベンゼ
ン、1,2,4,5−テトラキス(ジヘキシルシリル)
ベンゼン、3,6−ジメチル−1,2,4,5−テトラ
キス(ジメチルシリル)ベンゼン、3,6−ジオクチル
−1,2,4,5−テトラキス(ジメチルシリル)ベン
ゼン、3,6−ジオクチルオキシ−1,2,4,5−テ
トラキス(ジメチルシリル)ベンゼン、3,6−ビス
[(オクチルオキシ)メチル]−1,2,4,5−テト
ラキス(ジメチルシリル)ベンゼン等が挙げられる。
基であり、R4としては例えば、炭素数1〜12のアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられ、R5とし
ては水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基、アルコキシメチル
基、およびアルケニル基等が挙げられる。これらの置換
基を有し一般式(IV)で表される1,2,4,5−テト
ラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類を例示すると、1,
2,4,5−テトラキス(ジメチルシリル)ベンゼン、
1,2,4,5−テトラキス(ジエチルシリル)ベンゼ
ン、1,2,4,5−テトラキス(ジヘキシルシリル)
ベンゼン、3,6−ジメチル−1,2,4,5−テトラ
キス(ジメチルシリル)ベンゼン、3,6−ジオクチル
−1,2,4,5−テトラキス(ジメチルシリル)ベン
ゼン、3,6−ジオクチルオキシ−1,2,4,5−テ
トラキス(ジメチルシリル)ベンゼン、3,6−ビス
[(オクチルオキシ)メチル]−1,2,4,5−テト
ラキス(ジメチルシリル)ベンゼン等が挙げられる。
【0041】本発明の第3発明で用いる環状ジイン類は
一般式(VI)
一般式(VI)
【0042】
【化29】
【0043】で表わされる。式中R6、R7、R8およびR9は
互いに同じでも異なっていてもよい、2価の基であり、
例えば、アルキレン基、アリーレン基、アラルキレン
基、−CH2 OCH2 −、−CH2 CH2 OCH2 CH
2 −、−CH2 OCH2 CH2 OCH2 −、−CH2 O
CH2 CH2 OCH2 CH2 OCH2 −、CH2 NRC
H2 −、−(CH3)2 Si−O−Si(CH3)2 −、
1,1’−フェロセニレン基等が挙げられる。この内、
好ましくは炭素数3から12のアルキレン基、1,2−
フェニレン基、4−アルキル−1,2−フェニレン基、
4,5−ジアルキル−1,2−フェニレン基、1,8−
ナフチレン基、2,3−ナフチレン基、−CH2 OCH
2 −、−CH2 CH2 OCH2 CH2 −、−CH2 OC
H2 CH2 OCH2 −、−(CH3)2 Si−O−Si
(CH3)2 −、1,1’−フェロセニレン基であり、さ
らに好ましくは炭素数3から8のアルキレン基、1,2
−フェニレン基、1,8−ナフチレン基、2,3−ナフ
チレン基、−CH2 OCH2 −、−CH2 CH2 OCH
2 CH2 −、−CH2 OCH2 CH2 OCH2 −、−
(CH3)2 Si−O−Si(CH3)2 −、1,1’−フ
ェロセニレン基である。また式中、R10 は1価の基であ
り、例えば、炭素数1〜50のアルキル基、アリール
基、アラルキル基等が挙げられる。この内、好ましくは
炭素数3〜40のアルキル基、アリール基、アラルキル
基であり、さらに好ましくは炭素数4〜30のアルキル
基、アリール基、アラルキル基である。
互いに同じでも異なっていてもよい、2価の基であり、
例えば、アルキレン基、アリーレン基、アラルキレン
基、−CH2 OCH2 −、−CH2 CH2 OCH2 CH
2 −、−CH2 OCH2 CH2 OCH2 −、−CH2 O
CH2 CH2 OCH2 CH2 OCH2 −、CH2 NRC
H2 −、−(CH3)2 Si−O−Si(CH3)2 −、
1,1’−フェロセニレン基等が挙げられる。この内、
好ましくは炭素数3から12のアルキレン基、1,2−
フェニレン基、4−アルキル−1,2−フェニレン基、
4,5−ジアルキル−1,2−フェニレン基、1,8−
ナフチレン基、2,3−ナフチレン基、−CH2 OCH
2 −、−CH2 CH2 OCH2 CH2 −、−CH2 OC
H2 CH2 OCH2 −、−(CH3)2 Si−O−Si
(CH3)2 −、1,1’−フェロセニレン基であり、さ
らに好ましくは炭素数3から8のアルキレン基、1,2
−フェニレン基、1,8−ナフチレン基、2,3−ナフ
チレン基、−CH2 OCH2 −、−CH2 CH2 OCH
2 CH2 −、−CH2 OCH2 CH2 OCH2 −、−
(CH3)2 Si−O−Si(CH3)2 −、1,1’−フ
ェロセニレン基である。また式中、R10 は1価の基であ
り、例えば、炭素数1〜50のアルキル基、アリール
基、アラルキル基等が挙げられる。この内、好ましくは
炭素数3〜40のアルキル基、アリール基、アラルキル
基であり、さらに好ましくは炭素数4〜30のアルキル
基、アリール基、アラルキル基である。
【0044】本発明の第1発明の製造方法において、反
応原料の1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環
状ジイン類の比は、通常1,2−ビス(ヒドロシリル)
ベンゼン類と環状ジイン類のモル比で1:50〜10
0:1の範囲で実施され、好ましくは2:5〜5:1の
範囲である。本発明の第2発明の製造方法において、反
応原料の1,2,4,5−テトラキス(ヒドロシリル)
ベンゼン類と環状ジイン類の比は、通常1,2,4,5
−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環状ジイン
類のモル比で1:100〜200:1の範囲で実施さ
れ、好ましくは1:5〜5:1の範囲である。本発明の
第3発明の製造方法において、反応原料の1,2,4,
5−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環状ジイ
ン類の比は、通常1,2,4,5−テトラキス(ヒドロ
シリル)ベンゼン類と環状ジイン類のモル比で、1:1
00〜100:1の範囲で実施され、好ましくは1:5
〜5:1の範囲である。
応原料の1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環
状ジイン類の比は、通常1,2−ビス(ヒドロシリル)
ベンゼン類と環状ジイン類のモル比で1:50〜10
0:1の範囲で実施され、好ましくは2:5〜5:1の
範囲である。本発明の第2発明の製造方法において、反
応原料の1,2,4,5−テトラキス(ヒドロシリル)
ベンゼン類と環状ジイン類の比は、通常1,2,4,5
−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環状ジイン
類のモル比で1:100〜200:1の範囲で実施さ
れ、好ましくは1:5〜5:1の範囲である。本発明の
第3発明の製造方法において、反応原料の1,2,4,
5−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環状ジイ
ン類の比は、通常1,2,4,5−テトラキス(ヒドロ
シリル)ベンゼン類と環状ジイン類のモル比で、1:1
00〜100:1の範囲で実施され、好ましくは1:5
〜5:1の範囲である。
【0045】本発明の第1発明、第2発明および第3発
明の製造方法において触媒として用いられる白金化合物
としては、従来公知の各種のものを使用することができ
るが、反応系に少なくとも一部は可溶の化合物を用いる
のが反応速度的には好ましい。これらの化合物としては
有機配位子を含む錯体が特に好ましく用いられる。本発
明に用いられる配位子を例示すると、ホスフィン、ホス
ホナイト、ホスフィナイト、ホスファイト、オレフィ
ン、アセチレン、β- ジケトナト配位子、共役ケトン、
アミン、一酸化炭素等が挙げられる。これらを具体的に
例示すると、トリメチルホスフィン、トリブチルホスフ
ィン、トリエチルホスフィン、トリシクロヘキシルホス
フィン、トリフェニルホスフィン、トリ(p−トリル)
ホスフィン、トリ(p−アニシル)ホスフィン、ジフェ
ニルメチルホスフィン、フェニルジメチルホスフィン等
の鎖状ホスフィン、P−メチルホスホレン、P−メチル
ホスホール、9−メチル−9−ホスファビシクロ[4.
2.1]ノナン等の環状ホスフィン、1,2−ビス(ジ
メチルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジメチルホ
スフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジメチルホスフィ
ノ)ブタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エ
タン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、
1,1’−ビス(ジメチルホスフィノ)フェロセン、
1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、
α,α’−ビス(ジメチルホスフィノ)−o−キシレ
ン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)ベンゼン等の
ビスホスフィン、ジメチル メチルホスホナイト、ジメ
チル フェニルホスホナイト等のホスホナイト、メチル
ジメチルホスフィナイト、フェニル ジフェニルホス
フィナイト等のホスフィナイト、およびトリエチルホス
ファイト、トリフェニルホスファイト、1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサ−4−エチルビシクロ[2.
2.2]オクタン等のホスファイト、エチレン、プロぺ
ン、シクロオクテン、無水マレイン酸、1,5−ヘキサ
ジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,3−シクロ
ペンタジエン、2、5−ノルボルナジエン、1,3,
5,7−シクロオクタテトラエン等のオレフィンやジエ
ン、アセチルアセトナト等のβ−ジケトナト配位子、ジ
ベンジリデンアセトン等の共役ケトン、エチレンジアミ
ン、2,2’−ビピリジル等のアミン、および一酸化炭
素が挙げられる。従って本発明に用いられる白金化合物
を具体的に例示すると、(η- エチレン)ビス(トリフ
ェニルホスフィン)白金、テトラキス(ジフェニルメチ
ルホスフィン)白金、ジクロロビス(フェニルジメチル
ホスフィン)白金、クロロヒドリドビス(トリブチルホ
スフィン)白金、ジクロロ(テトラメチルエチレンジア
ミン)白金、ジブロモビス(トリエチルホスファイト)
白金、ビス(η−1,5−シクロオクタジエン)白金、
ジクロロ(η−1,5−シクロオクタジエン)白金、ジ
カルボニルビス(トリブチルホスフィン)白金、カルボ
ナトビス(トリシクロヘキシルホスフィン)白金、ビス
(ジベンジリデンアセトン)ビス(トリフェニルホスフ
ィン)白金、ビス(ジベンジリデンアセトン)白金等が
挙げられるが、これに制限されるものではない。
明の製造方法において触媒として用いられる白金化合物
としては、従来公知の各種のものを使用することができ
るが、反応系に少なくとも一部は可溶の化合物を用いる
のが反応速度的には好ましい。これらの化合物としては
有機配位子を含む錯体が特に好ましく用いられる。本発
明に用いられる配位子を例示すると、ホスフィン、ホス
ホナイト、ホスフィナイト、ホスファイト、オレフィ
ン、アセチレン、β- ジケトナト配位子、共役ケトン、
アミン、一酸化炭素等が挙げられる。これらを具体的に
例示すると、トリメチルホスフィン、トリブチルホスフ
ィン、トリエチルホスフィン、トリシクロヘキシルホス
フィン、トリフェニルホスフィン、トリ(p−トリル)
ホスフィン、トリ(p−アニシル)ホスフィン、ジフェ
ニルメチルホスフィン、フェニルジメチルホスフィン等
の鎖状ホスフィン、P−メチルホスホレン、P−メチル
ホスホール、9−メチル−9−ホスファビシクロ[4.
2.1]ノナン等の環状ホスフィン、1,2−ビス(ジ
メチルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジメチルホ
スフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジメチルホスフィ
ノ)ブタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エ
タン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、
1,1’−ビス(ジメチルホスフィノ)フェロセン、
1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、
α,α’−ビス(ジメチルホスフィノ)−o−キシレ
ン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)ベンゼン等の
ビスホスフィン、ジメチル メチルホスホナイト、ジメ
チル フェニルホスホナイト等のホスホナイト、メチル
ジメチルホスフィナイト、フェニル ジフェニルホス
フィナイト等のホスフィナイト、およびトリエチルホス
ファイト、トリフェニルホスファイト、1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサ−4−エチルビシクロ[2.
2.2]オクタン等のホスファイト、エチレン、プロぺ
ン、シクロオクテン、無水マレイン酸、1,5−ヘキサ
ジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,3−シクロ
ペンタジエン、2、5−ノルボルナジエン、1,3,
5,7−シクロオクタテトラエン等のオレフィンやジエ
ン、アセチルアセトナト等のβ−ジケトナト配位子、ジ
ベンジリデンアセトン等の共役ケトン、エチレンジアミ
ン、2,2’−ビピリジル等のアミン、および一酸化炭
素が挙げられる。従って本発明に用いられる白金化合物
を具体的に例示すると、(η- エチレン)ビス(トリフ
ェニルホスフィン)白金、テトラキス(ジフェニルメチ
ルホスフィン)白金、ジクロロビス(フェニルジメチル
ホスフィン)白金、クロロヒドリドビス(トリブチルホ
スフィン)白金、ジクロロ(テトラメチルエチレンジア
ミン)白金、ジブロモビス(トリエチルホスファイト)
白金、ビス(η−1,5−シクロオクタジエン)白金、
ジクロロ(η−1,5−シクロオクタジエン)白金、ジ
カルボニルビス(トリブチルホスフィン)白金、カルボ
ナトビス(トリシクロヘキシルホスフィン)白金、ビス
(ジベンジリデンアセトン)ビス(トリフェニルホスフ
ィン)白金、ビス(ジベンジリデンアセトン)白金等が
挙げられるが、これに制限されるものではない。
【0046】またこれらの白金化合物を単独でなく、2
種以上を共存させて実施してもよく、さらに白金化合物
と共に該白金化合物にふくまれるものと同一、もしくは
異なる有機配位子を添加して実施することも、本発明の
有利な態様に含まれる。これら白金化合物の使用量は、
1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼン類または1,
2,4,5−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類1
モルに対し、0.00001〜5モルの範囲で使用され
るが、好ましくは0.005〜2モルの範囲である。ま
た有機配位子は、白金原子1モルに対し1〜20モルの
範囲で用いられ、好ましくは1〜4モルの範囲である。
種以上を共存させて実施してもよく、さらに白金化合物
と共に該白金化合物にふくまれるものと同一、もしくは
異なる有機配位子を添加して実施することも、本発明の
有利な態様に含まれる。これら白金化合物の使用量は、
1,2−ビス(ヒドロシリル)ベンゼン類または1,
2,4,5−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類1
モルに対し、0.00001〜5モルの範囲で使用され
るが、好ましくは0.005〜2モルの範囲である。ま
た有機配位子は、白金原子1モルに対し1〜20モルの
範囲で用いられ、好ましくは1〜4モルの範囲である。
【0047】本発明の反応は特に溶媒を使用することな
く、反応に供すべき1,2−ビス(ヒドロシリル)ベン
ゼン類と環状ジイン類の混合物、または1,2,4,5
−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と、環状ジイ
ン類との混合物を用いることにより容易に実施される。
しかし、溶媒を用いることは本反応の生起にとって障害
となるものでなく、必要に応じ溶媒中で実施される。こ
れらの溶媒の選択は、反応させるべき1,2−ビス(ヒ
ドロシリル)ベンゼン類、または1,2,4,5−テト
ラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類、または環状ジイン
類との反応性や溶解度等を考慮して、一般に用いられる
溶媒、例えば炭化水素系、またはエーテル系の溶媒の中
から選ぶのが好ましい。本発明の各製造方法において反
応は0°C以下でも進行するが、好ましい速度を達する
ためには250°Cまでの温度に加熱することもでき
る。原料物質の構造にもよるが、一般的に好ましい温度
領域は0〜150°Cである。本発明の製造方法におい
ては、反応時間、圧力に特に制限はない。好ましくは反
応時間は10分〜100時間である。反応は常圧下で行
うことができる。本発明の製造方法において、反応は窒
素、アルゴンまたはヘリウム等の不活性ガス雰囲気下で
行われることが好ましい。反応後の生成物の分離は、通
常の蒸留、再結晶、クロマトグラフィー、溶媒による抽
出、または再沈等の有機化学的に通常用いられる手段に
より、容易に実施される。
く、反応に供すべき1,2−ビス(ヒドロシリル)ベン
ゼン類と環状ジイン類の混合物、または1,2,4,5
−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と、環状ジイ
ン類との混合物を用いることにより容易に実施される。
しかし、溶媒を用いることは本反応の生起にとって障害
となるものでなく、必要に応じ溶媒中で実施される。こ
れらの溶媒の選択は、反応させるべき1,2−ビス(ヒ
ドロシリル)ベンゼン類、または1,2,4,5−テト
ラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類、または環状ジイン
類との反応性や溶解度等を考慮して、一般に用いられる
溶媒、例えば炭化水素系、またはエーテル系の溶媒の中
から選ぶのが好ましい。本発明の各製造方法において反
応は0°C以下でも進行するが、好ましい速度を達する
ためには250°Cまでの温度に加熱することもでき
る。原料物質の構造にもよるが、一般的に好ましい温度
領域は0〜150°Cである。本発明の製造方法におい
ては、反応時間、圧力に特に制限はない。好ましくは反
応時間は10分〜100時間である。反応は常圧下で行
うことができる。本発明の製造方法において、反応は窒
素、アルゴンまたはヘリウム等の不活性ガス雰囲気下で
行われることが好ましい。反応後の生成物の分離は、通
常の蒸留、再結晶、クロマトグラフィー、溶媒による抽
出、または再沈等の有機化学的に通常用いられる手段に
より、容易に実施される。
【0048】前記一般式(III )で表わされる含ケイ素
5環性化合物はラダー型の故に、炭素原子からなる単な
る鎖状構造をとるものに比べ本来的に熱安定性が大きく
向上している。この一般式(III )で表わされる化合物
を耐熱性材料のモノマー原料として用いることができ
る。例えば、両末端に臭素原子等のハロゲン原子を導入
し、これを反応部としてポリマー化する。本発明の前記
一般式(V)で表わされる含ケイ素ラダーポリマーの分
子量は、通常1,000〜10,000,000、好ま
しくは2,000〜1,000,000であるが、これ
に限定されるものではない。本発明の前記一般式(VII
)で表わされる含ケイ素ラダーポリマーの分子量は、
通常1,000〜500万、好ましくは5,000〜1
00万であるが、これに限定されるものではない。一般
式(IV)または(VII )で表わされるポリマーの末端基
は、水素原子又は三重結合であると考えられる。第2発
明および第3発明の製造方法により、ヘリウム雰囲気下
での熱重量分析で、重量減少が5%になる温度が400
℃以上の含ケイ素ラダーポリマーを製造することができ
る。このような含ケイ素ラダーポリマーそれ自体を、耐
熱性材料または耐燃焼性材料として用いることができ
る。
5環性化合物はラダー型の故に、炭素原子からなる単な
る鎖状構造をとるものに比べ本来的に熱安定性が大きく
向上している。この一般式(III )で表わされる化合物
を耐熱性材料のモノマー原料として用いることができ
る。例えば、両末端に臭素原子等のハロゲン原子を導入
し、これを反応部としてポリマー化する。本発明の前記
一般式(V)で表わされる含ケイ素ラダーポリマーの分
子量は、通常1,000〜10,000,000、好ま
しくは2,000〜1,000,000であるが、これ
に限定されるものではない。本発明の前記一般式(VII
)で表わされる含ケイ素ラダーポリマーの分子量は、
通常1,000〜500万、好ましくは5,000〜1
00万であるが、これに限定されるものではない。一般
式(IV)または(VII )で表わされるポリマーの末端基
は、水素原子又は三重結合であると考えられる。第2発
明および第3発明の製造方法により、ヘリウム雰囲気下
での熱重量分析で、重量減少が5%になる温度が400
℃以上の含ケイ素ラダーポリマーを製造することができ
る。このような含ケイ素ラダーポリマーそれ自体を、耐
熱性材料または耐燃焼性材料として用いることができ
る。
【0049】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、もとより本発明は、これら実施例に限定されるも
のではない。 実施例1 Pt(CH2 =CH2 )(PPh3 )2 を0.012m
モル、1,2−ビス(ジメチルシリル)ベンゼンを0.
56mモル及び、1,8−シクロテトラデカジインを
0.28mモル含むトルエン溶液3.6mlを、アルゴ
ン雰囲気下100℃にて13時間反応させた。反応混合
物を薄層クロマトグラフィーで分離することにより92
%の収率で下記式で表わされる化合物を得た。
るが、もとより本発明は、これら実施例に限定されるも
のではない。 実施例1 Pt(CH2 =CH2 )(PPh3 )2 を0.012m
モル、1,2−ビス(ジメチルシリル)ベンゼンを0.
56mモル及び、1,8−シクロテトラデカジインを
0.28mモル含むトルエン溶液3.6mlを、アルゴ
ン雰囲気下100℃にて13時間反応させた。反応混合
物を薄層クロマトグラフィーで分離することにより92
%の収率で下記式で表わされる化合物を得た。
【0050】
【化30】
【0051】(この化合物は、一般式(III) においてR
1 がメチル基であり、R2 及びR3 がペンタメチレン基
である化合物である。)
1 がメチル基であり、R2 及びR3 がペンタメチレン基
である化合物である。)
【0052】本化合物は文献に未収載の新規化合物であ
り、その物性値、スペクトルデータは以下の通りであっ
た。 融点:191−193℃1 H−NMR(CDCl3 ): δ 0.39(24
H,s),1.64(12H,br s),2.48
(8H,br s),7.42(4H,dd,J=3.
3,5.4Hz),7.63(4H,dd,J=3.
3,5.4Hz)13 C−NMR(CDCl3 ): δ −0.29,2
6.55,28.84,29.83,128.09,1
32.89,145.27,152.7429 Si−NMR(CDCl3 ): δ −20.84 IR(KBr):2946,1458,1408,12
45,1127,1002,830,770,739,
648cm-1 元素分析 C34H52Si4 (理論値)C 71.25%; H 9.15%: (実測値)C 71.38%; H 9.37%
り、その物性値、スペクトルデータは以下の通りであっ
た。 融点:191−193℃1 H−NMR(CDCl3 ): δ 0.39(24
H,s),1.64(12H,br s),2.48
(8H,br s),7.42(4H,dd,J=3.
3,5.4Hz),7.63(4H,dd,J=3.
3,5.4Hz)13 C−NMR(CDCl3 ): δ −0.29,2
6.55,28.84,29.83,128.09,1
32.89,145.27,152.7429 Si−NMR(CDCl3 ): δ −20.84 IR(KBr):2946,1458,1408,12
45,1127,1002,830,770,739,
648cm-1 元素分析 C34H52Si4 (理論値)C 71.25%; H 9.15%: (実測値)C 71.38%; H 9.37%
【0053】実施例2 Pt(CH2 =CH2 )(PPh3 )2 を0.052m
モル含むトルエン溶液1mlに1,2−ビス(ジメチル
シリル)ベンゼン0.052mモルを加え、窒素雰囲気
下室温で15分間攪拌した。次に5,6,11,12−
テトラデヒドロジベンゾ[a,e]シクロオクテン0.
026mモルを加え、窒素雰囲気下室温で12時間反応
させた。反応混合物を薄層クロマトグラフィーで分離す
ることにより59%の収率で下記式で表わされる化合物
を得た。
モル含むトルエン溶液1mlに1,2−ビス(ジメチル
シリル)ベンゼン0.052mモルを加え、窒素雰囲気
下室温で15分間攪拌した。次に5,6,11,12−
テトラデヒドロジベンゾ[a,e]シクロオクテン0.
026mモルを加え、窒素雰囲気下室温で12時間反応
させた。反応混合物を薄層クロマトグラフィーで分離す
ることにより59%の収率で下記式で表わされる化合物
を得た。
【0054】
【化31】
【0055】(この化合物は、一般式(III) においてR
1 がメチル基であり、R2 及びR3 が1,2−フェニレ
ン基である化合物である。)
1 がメチル基であり、R2 及びR3 が1,2−フェニレ
ン基である化合物である。)
【0056】本化合物は文献に未収載の新規化合物であ
り、その物性値、スペクトルデータは以下の通りであっ
た。 融点:226−228℃1 H−NMR(CDCl3 ): δ 0.10(12
H,s),0.47(12H,s),6.93(4H,
dd,J=3.3,5.9Hz),7.02(4H,d
d,J=3.3,5.9Hz),7.32(4H,d
d,J=3.3,5.4Hz),7.52(4H,d
d,J=3.3,5.4Hz)13 C−NMR(CDCl3 ): δ −1.29,2.
30,125.06,126.23,128.06,1
32.65,142.50,145.09,158.6
329 Si−NMR(CDCl3 ): δ −20.91 IR(KBr):3056,2956,1468,14
12,1249,1125,990,897,864,
832,812,775,739,687,652cm
-1 元素分析 C36H40Si4 (理論値)C 73.91%; H 6.89%: (実測値)C 73.81%; H 6.85%
り、その物性値、スペクトルデータは以下の通りであっ
た。 融点:226−228℃1 H−NMR(CDCl3 ): δ 0.10(12
H,s),0.47(12H,s),6.93(4H,
dd,J=3.3,5.9Hz),7.02(4H,d
d,J=3.3,5.9Hz),7.32(4H,d
d,J=3.3,5.4Hz),7.52(4H,d
d,J=3.3,5.4Hz)13 C−NMR(CDCl3 ): δ −1.29,2.
30,125.06,126.23,128.06,1
32.65,142.50,145.09,158.6
329 Si−NMR(CDCl3 ): δ −20.91 IR(KBr):3056,2956,1468,14
12,1249,1125,990,897,864,
832,812,775,739,687,652cm
-1 元素分析 C36H40Si4 (理論値)C 73.91%; H 6.89%: (実測値)C 73.81%; H 6.85%
【0057】実施例3 Pt(CH2 =CH2 )(PPh3 )2 を0.0067
mモル、1,2,4,5−テトラキス(ジメチルシリ
ル)ベンゼンを0.38mモル及び、1,8−シクロテ
トラデカジインを0.38mモル含むトルエン溶液4m
lを、アルゴン雰囲気下100℃にて12時間反応させ
た。懸濁した反応液をメタノール(40ml)中に注
ぎ、沈殿物をろ過、乾燥することにより97%の収率で
下記式で表わされる白色ポリマーを得た。
mモル、1,2,4,5−テトラキス(ジメチルシリ
ル)ベンゼンを0.38mモル及び、1,8−シクロテ
トラデカジインを0.38mモル含むトルエン溶液4m
lを、アルゴン雰囲気下100℃にて12時間反応させ
た。懸濁した反応液をメタノール(40ml)中に注
ぎ、沈殿物をろ過、乾燥することにより97%の収率で
下記式で表わされる白色ポリマーを得た。
【0058】
【化32】
【0059】(このポリマーは、一般式(V)において
R2 及びR3 がペンタメチレン基、R4 がメチル基、R
5 が水素原子である含ケイ素ラダーポリマーである。)
R2 及びR3 がペンタメチレン基、R4 がメチル基、R
5 が水素原子である含ケイ素ラダーポリマーである。)
【0060】本化合物は文献に未収載の新規化合物であ
り、その物性値、スペクトルデータは以下の通りであっ
た。 融点:300℃以上 分子量:約3000(IRによる末端基定量法により見
積もった値である。) IR(KBr):2956、1251、828、764
cm-1 元素分析 (C28H46Si4 )n (理論値)C 67.94%; H 9.37%: (実測値)C 67.74%; H 9.85% 熱重量分析(ヘリウム雰囲気下、10℃/分の昇温速度
で900℃まで加熱): 360℃ 残存率99% 435℃ 残存率95%
り、その物性値、スペクトルデータは以下の通りであっ
た。 融点:300℃以上 分子量:約3000(IRによる末端基定量法により見
積もった値である。) IR(KBr):2956、1251、828、764
cm-1 元素分析 (C28H46Si4 )n (理論値)C 67.94%; H 9.37%: (実測値)C 67.74%; H 9.85% 熱重量分析(ヘリウム雰囲気下、10℃/分の昇温速度
で900℃まで加熱): 360℃ 残存率99% 435℃ 残存率95%
【0061】実施例4 Pt(CH2 =CH2)(PPh3)2 を0.00071m
モル、1,2,4,5−テトラキス(ジメチルシリル)
ベンゼンを0.175mモル及び、環状ジイン
モル、1,2,4,5−テトラキス(ジメチルシリル)
ベンゼンを0.175mモル及び、環状ジイン
【0062】
【化33】
【0063】を0.175mモル含むトルエン溶液4m
lを、窒素雰囲気下30℃にて12時間、50℃にて4
時間、さらに110℃にて24時間加熱し反応させた。
反応液を室温に冷却後、メタノール(100ml)中に
注ぎ、沈殿物をろ過、乾燥することにより97%の収率
で下記式で表わされる白色ポリマーを得た。
lを、窒素雰囲気下30℃にて12時間、50℃にて4
時間、さらに110℃にて24時間加熱し反応させた。
反応液を室温に冷却後、メタノール(100ml)中に
注ぎ、沈殿物をろ過、乾燥することにより97%の収率
で下記式で表わされる白色ポリマーを得た。
【0064】
【化34】
【0065】本化合物は文献に未収載の新規化合物であ
り、その物性値、スペクトルデータは以下の通りであっ
た。 融点:300℃以上1 H−NMR(CDCl3): δ 0.20−0.45
(br),0.86(t),1.26(s),1.4−
1.9(br),2.0−3.0(br),3.7−
4.2(br),7.7(br)13 C−NMR(CDCl3): δ −0.42,−0.
35,14.16,22.72,26.3(br),2
7.4,28.4(br),29.30,29.38,
29.64,29.68,29.72,31.95,4
4.98(br),116.45,127.76,13
6.84,142.29,144.23,149.0
1,152.16(br),152.73,153.0
3,162.30 IR(KBr):2926,2856,1638,15
84,1533,1249,1149,824,76
6,661cm-1 重量平均分子量(標準ポリスチレン基準、40℃):
1.0×105 分子量分布指数(重量平均分子量/数平均分子量):
4.1 元素分析(C61H103 NOSi4)n (理論値)C 74.85%; H 10.61%;
N 1.43% (実測値)C 74.01%; H 10.57%;
N 1.41% 熱重量分析(ヘリウム雰囲気下、10℃/分の昇温速度
で900℃まで加熱): 370℃ 残存率99% 402℃ 残存率95%
り、その物性値、スペクトルデータは以下の通りであっ
た。 融点:300℃以上1 H−NMR(CDCl3): δ 0.20−0.45
(br),0.86(t),1.26(s),1.4−
1.9(br),2.0−3.0(br),3.7−
4.2(br),7.7(br)13 C−NMR(CDCl3): δ −0.42,−0.
35,14.16,22.72,26.3(br),2
7.4,28.4(br),29.30,29.38,
29.64,29.68,29.72,31.95,4
4.98(br),116.45,127.76,13
6.84,142.29,144.23,149.0
1,152.16(br),152.73,153.0
3,162.30 IR(KBr):2926,2856,1638,15
84,1533,1249,1149,824,76
6,661cm-1 重量平均分子量(標準ポリスチレン基準、40℃):
1.0×105 分子量分布指数(重量平均分子量/数平均分子量):
4.1 元素分析(C61H103 NOSi4)n (理論値)C 74.85%; H 10.61%;
N 1.43% (実測値)C 74.01%; H 10.57%;
N 1.41% 熱重量分析(ヘリウム雰囲気下、10℃/分の昇温速度
で900℃まで加熱): 370℃ 残存率99% 402℃ 残存率95%
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、入手容易な1,2−ビ
ス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環状ジイン類から、耐
燃焼性材料、耐熱性材料および導電性材料等の原料とし
て有用な含ケイ素5環性化合物が一段の反応で得られ
る。また、本発明によれば、入手容易な1,2,4,5
−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と、環状ジイ
ン類とから耐燃焼性材料、耐熱性材料、導電性材料およ
び非線形光学材料としての用途が見込まれる、完全なラ
ダ−構造を有する含ケイ素ラダーポリマー類が一段の反
応で得られる。また特定の環状ジインを用いれば溶解性
が高く、成形性、加工性に優れた含ケイ素ラダーポリマ
ーを得ることができる。従って本発明の産業的意義は多
大である。
ス(ヒドロシリル)ベンゼン類と環状ジイン類から、耐
燃焼性材料、耐熱性材料および導電性材料等の原料とし
て有用な含ケイ素5環性化合物が一段の反応で得られ
る。また、本発明によれば、入手容易な1,2,4,5
−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン類と、環状ジイ
ン類とから耐燃焼性材料、耐熱性材料、導電性材料およ
び非線形光学材料としての用途が見込まれる、完全なラ
ダ−構造を有する含ケイ素ラダーポリマー類が一段の反
応で得られる。また特定の環状ジインを用いれば溶解性
が高く、成形性、加工性に優れた含ケイ素ラダーポリマ
ーを得ることができる。従って本発明の産業的意義は多
大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B01J 31/24 X C07B 61/00 300
Claims (6)
- 【請求項1】 (a)一般式(I) 【化1】 (式中、R1は1価の基である。)で表わされる1,2−
ビス(ヒドロシリル)ベンゼン類と(b)一般式(II) 【化2】 (式中、R2およびR3は2価の基である。)で表わされる
環状ジイン類とを、(c)白金化合物の存在下に反応さ
せることを特徴とする、一般式(III ) 【化3】 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ前記と同じ意味をも
つ。)で表わされる含ケイ素5環性化合物の製造方法。 - 【請求項2】 (a)一般式(IV) 【化4】 (式中、R4およびR5は1価の基である。)で表わされる
1,2,4,5−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン
類と(b)一般式(II) 【化5】 (式中、R2およびR3は2価の基である。)で表わされる
環状ジイン類とを、(c)白金化合物の存在下に反応さ
せることを特徴とする、一般式(V) 【化6】 (式中、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ前記と同じ意味
をもち、nは正の整数である。)で表わされる含ケイ素
ラダーポリマー類の製造方法。 - 【請求項3】 (a)一般式(IV) 【化7】 (式中、R4およびR5は1価の基である。)で表わされる
1,2,4,5−テトラキス(ヒドロシリル)ベンゼン
類と(b)一般式(VI) 【化8】 (式中、R6、R7、R8およびR9は2価の基であり、R10 は
1価の基である。)で表わされる環状ジイン類とを、
(c)白金化合物の存在下に反応させることを特徴とす
る、一般式(VII ) 【化9】 (式中、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10 はそれぞれ
前記と同じ意味をもち、mは正の整数である。)で表わ
される含ケイ素ラダーポリマー類の製造方法。 - 【請求項4】 一般式(III ) 【化10】 (式中、R1は1価の基であり、R2およびR3は2価の基で
ある。)で表わされる含ケイ素5環性化合物。 - 【請求項5】 一般式(V) 【化11】 (式中、R2およびR3は2価の基であり、R4およびR5は1
価の基であり、nは正の整数である。)で表わされる含
ケイ素ラダーポリマー類。 - 【請求項6】 一般式(VII ) 【化12】 (式中、R4およびR5は1価の基であり、R6、R7、R8およ
びR9は2価の基であり、R10 は1価の基であり、mは正
の整数である。)で表わされる含ケイ素ラダーポリマー
類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6324906A JP2535794B2 (ja) | 1993-12-27 | 1994-12-27 | 含ケイ素5環性化合物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35315893 | 1993-12-27 | ||
JP5-353158 | 1993-12-27 | ||
JP6324906A JP2535794B2 (ja) | 1993-12-27 | 1994-12-27 | 含ケイ素5環性化合物及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08065634A Division JP3101706B2 (ja) | 1993-12-27 | 1996-03-22 | 含ケイ素ラダーポリマー及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07233176A true JPH07233176A (ja) | 1995-09-05 |
JP2535794B2 JP2535794B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=26571663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6324906A Expired - Lifetime JP2535794B2 (ja) | 1993-12-27 | 1994-12-27 | 含ケイ素5環性化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535794B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009082914A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Wacker Chemie Ag | 硬化可能なシリコーン組成物 |
JP2011184410A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Okayama Univ | シラフルオレン誘導体の製造方法 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP6324906A patent/JP2535794B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009082914A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Wacker Chemie Ag | 硬化可能なシリコーン組成物 |
JP2011184410A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Okayama Univ | シラフルオレン誘導体の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2535794B2 (ja) | 1996-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4709054A (en) | Silylation method and organic silanes made therefrom | |
US20030065117A1 (en) | Modified silicone compound, process of producing the same, and cured object obtained therefrom | |
US5449800A (en) | Silicon-containing pentacyclic compound, a silicon-containing ladder polymer, and methods for producing the same | |
JPH07233176A (ja) | 含ケイ素5環性化合物、含ケイ素ラダーポリマー及びその製造方法 | |
JP3041424B1 (ja) | カルボシランボラジン系ポリマ―およびその製造方法 | |
JP3062737B2 (ja) | 含ケイ素ラダーポリマー及びその製造方法 | |
JP3101706B2 (ja) | 含ケイ素ラダーポリマー及びその製造方法 | |
JP3713537B2 (ja) | カルボシラン系共重合ポリマー | |
Majchrzak et al. | An efficient catalytic synthesis and characterization of new styryl-ferrocenes and their trans-π-conjugated organosilicon materials | |
JP3564536B2 (ja) | シリレン基を有するポリカルボシランの製造方法 | |
JP2500383B2 (ja) | ポリカルボシラン類、その製造方法及びそれを用いた材料 | |
JP3567250B2 (ja) | 芳香族ポリカルボシラン類 | |
JPH06256526A (ja) | 主鎖にケイ素を含む有機ポリマーとその製造方法 | |
JP2560246B2 (ja) | 有機白金ポリマーおよびその製造法 | |
JP3713536B2 (ja) | カルボシランボラジン系共重合ポリマー及びその製造方法 | |
JP2644683B2 (ja) | 含ケイ素化合物、その製造方法、およびその用途 | |
JPH0692972A (ja) | 含ケイ素化合物、その製造方法、およびその用途 | |
JP3479681B2 (ja) | 可溶性含ケイ素ステップラダー型ポリマーとその製造方法 | |
JP3673855B2 (ja) | 官能基を持つポリカルボシラン類及びその製造方法 | |
JP2003261680A (ja) | ビナフチルシロキサン系ポリマーおよびその製造方法 | |
JPH05310752A (ja) | ビス(1,2−ビスシリルエチレン)類、含ケイ素ステップラダーポリマー及びその製造方法とそれを用いた材料 | |
JPH06271591A (ja) | ビス(シロキシ)芳香環骨格を有するケイ素化合物の製造方法 | |
JP2721860B2 (ja) | ポリシラン化合物の製造方法 | |
JPH07252268A (ja) | 1,4−ジシラシクロヘキサ−2,5−ジエン環を有するケイ素化合物およびその製造方法 | |
JPH11116687A (ja) | カルボラン含有ケイ素系重合体及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |