JPH07251741A - 分散型列車運行管理システム - Google Patents

分散型列車運行管理システム

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JPH07251741A
JPH07251741A JP4461094A JP4461094A JPH07251741A JP H07251741 A JPH07251741 A JP H07251741A JP 4461094 A JP4461094 A JP 4461094A JP 4461094 A JP4461094 A JP 4461094A JP H07251741 A JPH07251741 A JP H07251741A
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JP
Japan
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train
station
time
delay
track
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JP4461094A
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Kazuya Udono
一也 鵜殿
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自駅における列車の到着時刻,発車時刻のみ
ならず、次駅までの途中における列車遅延も正確に検出
する。 【構成】 列車における自駅12の発車予定時刻及び次
駅13の到着予定時刻等の列車ダイヤを記憶する列車ダ
イヤメモリ22と、自駅から次駅までの軌道に沿って形
成された複数の軌道回路17の各軌道回路における列車
の在線/非在線を検出する複数の軌道回路リレー18
と、列車ダイヤメモリから各軌道回路における列車の予
定存在時刻を示す予定走行曲線29および許容遅延時間
を加味した許容存在時刻を示す許容走行曲線30を算出
する走行曲線算出手段26と、各起動回路リレーリから
入力した各在線/非在線情報に基づいて列車の実績走行
曲線31を求める実績走行曲線算出手段26と、実践走
行曲線が許容走行曲線以上遅れたときに列車遅延と判断
する列車遅延判断手段27とを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、列車運行上の各駅に設
けられ、自駅に到着する列車及び自駅から次駅へ出発す
る列車の進路制御を行う分散型列車運行管理システムに
係わり、特に、各列車の遅延検出手法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の駅が配設された軌道上を運行され
る列車の運行状態を管理する列車運行管理システムに
は、その規模によって種々の種類がある。最も小規模な
列車運行管理システムとして、各駅毎にそれぞれ個別に
配設された分散型列車運行管理システムがある。
【0003】この分散型列車運行管理システムにおいて
は、自駅に到着する各列車の時刻管理と自駅から次駅へ
出発する列車の発車時刻管理を行う。具体的には、自駅
の駅ホームへの到着実績時刻tA と、駅ホームからの出
発実績時刻tS とを検知し、それぞれ予め決定されてい
る列車ダイヤ上の到着予定時刻tAN及び出発予定時刻t
SNとの各差ΔtA ,ΔtS を計算する。
【0004】図6(a)(b)は実際の駅を示す模式図
である。駅構構内には駅ホーム1が設けられており、駅
ホーム1の両側にホーム軌道2a,2bが敷設されてお
り、ホーム軌道2a,2bは駅外において本線3a,3
bに接続されている。駅構内の各線路(軌道)3a,2
a,2b.3bは複数の軌道回路に分割されており、各
軌道回路には該当軌道回路に列車5が在線(存在する)
であるか非在線(存在しない)かを検出する各軌道回路
リレー4a〜4fが設けられている。
【0005】そして、例えば図6(a)に示すように、
列車5がこの駅の駅ホーム1のホーム軌道2aに到着し
た場合における到着実績時刻tA は、軌道回路リレー4
bが列車5の在線を検出した時刻tD にこの列車5が駅
ホーム1の中央部まで移動するに要する時間αを加算し
た時刻としている。
【0006】 tA =tD +α …(1) また、例えば図6(b)に示すように、列車5がこの駅
の駅ホーム1のホーム軌道2bから発車した場合におけ
る発車実績時刻tS は、出発信号機6がG(青)からR
(赤)に変化し、かつ、軌道回路リレー4fが列車5の
在線を検出した時刻tD から列車5全体が軌道回路リレ
ー4f位置から進行方向側の軌道回路へ出るまでに要す
る時間βを減算した時刻としている。
【0007】 tS =tD −β …(2) このようにして検出された到着実績時刻tA と列車ダイ
ヤ上における到着予定時刻tAN及び出発予定時刻tBN
比較対照して、列車5が遅れて自駅に到着したこと、及
び遅れて自駅から出発したことを判断して、必要あれ
ば、電光表示器に表示して乗客の注意を促していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような分散型列車運行管理システムにおいてもまだ改
良すべき次のような課題があった。すなわち、この分散
型列車運行管理システムにおいては、あくまでも各駅に
おける列車5の到着実績時刻tA 又は発車実績時刻tS
が通着予定時刻tAN又は発車予定時刻tBNに対してどの
程度正確であったか否かを検出する機能しか有していな
い。
【0009】したがって、自駅を列車5が列車ダイヤに
設定された出発予定時刻tBNより大幅に遅れて発車した
場合は、駅員が次駅へ電話等を利用して、その遅れを連
絡している。そして、次駅の駅員は、次に到着すべき列
車が前駅を大幅に遅れて出発したことを確認すると、乗
客に該当列車が予定時刻より大幅に遅れて到着する可能
性があることを放送又は電光表示器で知らせる。
【0010】逆に、列車がたとえ自駅を列車ダイヤに設
定された発車予定時刻tBNにほほ一致する発車実績時刻
S で出発したとしても、自駅から次駅までの軌道を走
行中に何等かの要因によって列車5に遅れが発生したと
しても、自駅の分散型列車運行管理システム及び次駅の
分散型列車運行管理システムは、該当列車5が駅相互間
で遅れたことを全く検出できない。その結果、次駅でこ
の列車の到着を待っている乗客に対して、列車遅延に対
する適切な情報を提供できない問題が生じる。
【0011】また、たとえ自駅を大幅に遅れて出発した
列車が途中で速度を上げて遅れを取り戻して次駅に到着
したした場合、次駅の乗客は、該当列車が遅れて到着す
るであろと思っていために、該当列車に乗り遅れる懸念
もある。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、自駅から次駅までの軌道に沿って形成され
た各軌道回路の各情報に基づいて自駅を出発した列車の
現在位置を把握することによって、列車が駅間走行期間
中に遅延した場合に、遅延を検知できることができ、必
要に応じて、次駅に列車遅延を知らせることができ、よ
り綿密な列車運行管理が実施でき、かつ次駅以降の各駅
の乗客に対するサービスを向上できる分散型運行管理シ
ステムを提供することを目的とする。
【0013】また、現在時点において、次駅に到着する
列車の到着時刻を予測でき、次駅にの乗客により正確な
列車遅延に関する情報を提供できる分散型運行管理シス
テムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の分散型運行管理システムにおいては、列車に
おける自駅の発車予定時刻及び次駅の到着予定時刻等の
列車ダイヤを記憶する列車ダイヤメモリと、自駅から次
駅までの軌道に沿って形成された複数の軌道回路の各軌
道回路における列車の在線/非在線を検出する複数の軌
道回路リレーと、列車ダイヤメモリから各軌道回路にお
ける前記列車の予定存在時刻を示す予定走行曲線および
許容遅延時間を加味した許容存在時刻を示す許容走行曲
線を算出する走行曲線算出手段と、各起動回路リレーか
ら入力した各在線/非在線情報に基づいて列車の実績走
行曲線を求める実績走行曲線算出手段と、実践走行曲線
が許容走行曲線以上遅れたときに列車遅延と判断する列
車遅延判断手段とを備えている。
【0015】また、請求項2の発明においては、上述し
た各手段に加えて、列車遅延と判断されたとき、現在時
点までの実績走行曲線及び予定走行曲線から次駅におけ
る到着時刻を予測する到着時刻予測手段を設けている。
【0016】さらに、請求項3の発明においては、請求
項2の発明の各手段に加えて、予測された現在時点にお
ける次駅の到着予測時刻を次駅へ送信する到着予測時刻
送信手段と、一つ手前の駅から受信した到着予測時刻を
を遅延メッセージとともに列車案内表示器に表示する遅
延情報表示制御手段とを設けている。
【0017】
【作用】このように構成された分散型列車運行管理シス
テムにおいては、自駅から次駅までの軌道に沿って形成
された複数の軌道回路の各軌道回路における列車の在線
/非在線を検出する複数の軌道回路リレーを設けて、自
駅を次駅へ向かって出発した列車が現在どの位置(軌道
回路)に位置しているかを検出して、自駅を出発してか
ら現在時刻までの実績走行曲線を求めている。
【0018】したがって、この現在時点における実績走
行曲線と予め設定されている列車ダイヤから得られる許
容遅延時間を加味した許容走行曲線とを比較して、実績
走行曲線が許容走行曲線以上に遅れた場合は、列車遅延
と判断される。
【0019】また、請求項2の発明においては、実績走
行曲線と予定走行曲線とから現在時点における該当列車
の次駅に到着する時刻を予測している。さらに、請求項
3の発明においては、時々刻々予測される次駅に対する
該当列車の到着予測時刻は次駅に送信されて、次駅の列
車案内表示器に表示される。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は実施例の分散型列車運行管理システムの概略
構成を示すブロック図である。
【0021】列車の軌道11に沿って自駅(駅名A)1
2と次駅13(駅名B)が設置されている。自駅(駅名
A)12内において、駅ホーム14の両側に各ホーム軌
道15a,15bが敷設されている。自駅12内の各ホ
ーム軌道15a,15bには複数の軌道回路16が形成
されている。同様に自駅12と次駅13とを接続する軌
道11に沿って、7個の軌道回路17が形成されてい
る。
【0022】各軌道回路17の長さは互いに等しく設定
されており、各軌道回路17は自駅12から次駅13ま
で順番に1T,2T,3T,4T,5T,6T及び7T
の番号が付されている。そして、各軌道回路17の自駅
12側の開始位置には軌道回路リレー18が設けられて
いる。この軌道回路リレー18は自己の軌道回路17に
列車が在線しているか否かを検出し、在線/非在線情報
を軌道回路入力部19へ送出する。また、軌道回路入力
部19には、自駅構内の各軌道回路16における列車の
在線/非在線情報も入力される。
【0023】したがって、軌道回路入力部19は1T〜
T7までの各軌道回路17及び自駅12の各軌道回路1
6における在線/非在線情報を収集して演算処理部20
へ送出する。
【0024】演算処理部20は一種のコンピュータで構
成されている。この演算処理部20は、受信部21a,
送信部21b及び公衆電話回線又は専用回線から構成さ
れる伝送路21を介して、一つ前の駅及び次駅13と情
報交換を行う。また、演算処理部20には、軌道11を
運行される各列車における列車番号,行先,前駅から自
駅12への到着予定時刻tAN,次駅13への発車予定時
刻tSA、及び次駅13への到着予定時刻tAN1 等からな
る列車ダイヤを記憶するHDD等で構成された列車ダイ
ヤメモリ22、及び表示処理部23が接続されている。
【0025】表示処理部23は自駅12の待合室や駅ホ
ーム14に配設された各列車案内表示器24a,24
b,24cに演算処理部20から送出された各種情報を
表示する。
【0026】各列車案内表示器24a,24b,24c
には、図5に示す出発案内表示器24a,24bと図示
しない到着案内表示器24cとがある。出発案内表示器
24a,24bには、図5に示すように、自駅12を出
発する各列車に対する発車予定時刻tSN,行先、及該当
列車に遅れが発生した場合における、遅れ発生メッセー
ジ、遅れ時間、発車予測時刻等の遅延に関する各種のメ
ッセージが表示される。
【0027】また、到着案内表示器24cには、自駅1
2に到着する各列車の到着予定時刻tAN,該当列車に遅
れが発生した場合における、遅れ発生メッセージ、遅れ
時間、到着予測時刻等の遅延に関する各種のメッセージ
が表示される。
【0028】前記演算処理部20内には、プログラム上
における各ソフト的手法で形成された、走行曲線算出部
25,実績走行曲線算出部26,列車遅延判断部27及
び到着時刻予測部28等が設けられている。
【0029】次に、上述した演算処理部20内の各部2
5〜28の動作を順番に説明する。 (1) 走行曲線算出部25は、列車ダイヤメモリ22内
に記憶されている多数の列車ダイヤのうち、現在時刻t
が自駅12の発車予定時刻tSNに最も近い列車の列車ダ
イヤを読出して、図2に示す予定走行曲線29及び許容
走行曲線30を作成する。
【0030】具体的には、該当列車の自駅12の発車予
定時刻tSN,次駅13への到着予定時刻tANは列車ダイ
ヤより既知であり、また、自駅12と次駅13との間の
軌道11の距離も既知であり、さらに、軌道回路17数
も既知である。そして、列車は等速で駅相互間を走行す
ると仮定すると、1T〜7Tの各軌道回路17に該当列
車が在線している各予定時刻tN (予定存在時刻)が一
義的に定まる。よって、自駅12から次駅13まで前記
各時刻tN を接続すると、一つの予定走行曲線29が得
られる。
【0031】また、一般的に列車は進むより遅れる傾向
にあるので、前記予定走行曲線29における各軌道回路
17位置における各予定時刻tN からの許容遅れ時間Δ
ARを加算した時刻を許容時刻tARとして、1T〜7T
の各軌道回路17位置における許容時刻tAR(許容存在
時刻)を接続すると一つの許容走行曲線30が得られ
る。 (2) 走行曲線算出部25において、自駅12から次に
出発する列車に対する予定走行曲線29及び許容走行曲
線30の作成処理が終了すると、該当列車の発車待ちと
なる。 (3) 該当列車が自駅12を出発したことを、自駅12
の各軌道回路16に配設された各軌道回路リレーの在線
/非在線情報及び前述した出発信号機の動作によって確
認すると、同じく前述した(1) 式で該当列車の発車実績
時刻tS を算出する。
【0032】 tA =tD +α …(1) (4) 該当列車が自駅12を次駅13方向へ出発する
と、例えば1分等の一定周期T0 経過する毎に、前記実
績走行曲線算出部26が起動され、軌道回路入力部19
を介して自駅12と次駅13との間の軌道11に形成さ
れた各軌道回路17の在線/非在線情報を読取って、現
在時点において、この現在時刻tを、非在線情報から在
線情報に変化している軌道回路17の走行実績時刻t1
と決定する。
【0033】そして、図3に示すように、現在時点で既
に求まっている、自駅12側の番号の小さい各軌道回路
17の各走行実績時刻t1 相互間を接続して、現在時刻
tまでの実績走行曲線31を作成する。 (5) 自駅12の発車実績時刻tS から現在時刻tまで
の実績走行曲線31の算出処理が終了すると、列車遅延
判断部27が起動される。列車遅延判断部27は、現在
時刻tにおける走行実績時刻tS と先に求めた同一軌道
回路17における許容時刻tARとを比較する。そして、
走行実績時刻tS が許容時刻tARに達していない場合は
列車は正常に運行されていると判断してなにもしない。 (6) 列車遅延判断部27は、現在の走行実績時刻tS
が許容時刻tARを越えている場合、列車に許容以上の遅
れが生じていると判断する。 (7) 許容以上の遅れが発生している場合、到着時刻予
測部28が起動される。到着時刻予測部28は、図4に
示すように、現在時点(現在時刻t)で作成されている
実績走行曲線31における各軌道回路17の各走行実績
時刻t1 と、予定走行曲線29が指定する同一軌道回路
17の予定時刻tN とを比較する。そして、軌道回路1
7の番号1T〜7Tの小さい順番に各遅れ時間Δt1
Δt2 ,Δt3 …を算出していく。 (8) 各遅れ時間Δt1 ,Δt2 ,Δt3 .…がほぼ等
しい場合は、該当列車が自駅12をΔt1 (=Δt2
Δt3 ,…)だけ遅れて出発し、その後はほぼ指定され
た速度で運行されていると判断できる。したがって、こ
の場合は、次駅13に対して、自駅12の発車実績時刻
SAから発車予定時刻tSNを差引いた出発遅れ時間(t
SA−tSN)に到着予定時刻tAN1 を加算した到着予測時
刻を送信部21bおよび伝送路21を介して送信する。 (9) 各遅れ時間Δt1 ,Δt2 ,Δt3 .…が図4に示
すように、順次大きくなる場合は、該当列車の速度が指
定速度より低いと判断して、各遅れ時間が最後の7Tの
起動回路17まで一定割合で増大していくと判断する。
そして、最後の7Tの起動回路17における最終遅れ時
間Δt17を算出して、最終遅れ時間Δt17に次駅13の
到着予定時刻tAN1 を加算した到着予測時刻を次駅13
へ送信する。 (10) 各遅れ時間Δt1 ,Δt2 ,Δt3 .…相互間に
一定の関係が見い出せない場合は、列車に何等かの異常
が発生して、遅れたと判断する。この場合は、列車はこ
の遅れを回復するか、又はさらに遅れるかを判断できな
いので、現在時刻tにおける遅れ時間Δtがそのまま継
続すると判断して、この遅れ時間Δtに到着予定時刻t
AN1 を加算した到着予測時刻を次駅13へ送信する。
【0034】演算処理部20は、上述した(1) 〜(10)の
処理を1分等の一定周期T0 毎に実行する。したがっ
て、許容以上の遅れが発生した場合には、次駅13に対
して、1分毎の最新の到着予想時間が送信される。
【0035】自駅12は一つ前の駅にとっては次駅とな
るので、自駅12に対する列車の到着時刻に許容以上の
遅れが発生しそうであると予想される場合は、一つ前の
駅から伝送路21及び受信部21aを介して該当列車名
(列車番号),到着予測時刻が1分毎に演算処理部20
へ入力される。
【0036】演算処理部20は1分毎に受信した最新の
到着予測時刻を表示処理部23へ送出する。表示処理部
23は、到着案内表示器24cに対して、列車ダイヤメ
モリ22から読出されて既に表示中の該当列車の到着予
定時刻tAN及び行先の他に、到着遅れのメヰージと受領
した到着予測時刻とを表示する。
【0037】また、表示処理部23は、図5に示す出発
案内表示器24a,24bに対して、列車ダイヤメモリ
22から読出されて既に表示中の該当列車の発車予定時
刻tSN及び行先の他に、発車遅れのメッセージと発車予
測時刻を表示する。なお、発車予測時刻は、受信した到
着予測時刻に停止所要時間を加算した時刻としている。
また、出発遅れ時間のみを表示してもよい。
【0038】このように構成された分散型列車運行管理
システムによれば、一つ前駅から自駅12に到着する列
車の到着時刻管理及び自駅12から次駅13へ出発する
列車の発車時刻管理のみでなく、自駅12から次駅13
までの軌道11に沿って形成された複数の軌道回路17
の各軌道回路17における列車の在線/非在線情報を検
出している。そして、この検出された各軌道回路17に
おける列車の在線/非在線情報から、列車の現在位置を
自駅12側で検出すると共に、該当列車が予め設定され
た列車ダイヤに対して許容以上遅れているか否かを検出
している。
【0039】このように、各駅に設置された分散型列車
運行管理システムでもって次駅13へ向かう列車の遅れ
情報を検出できるので、たとえ自駅を定刻に発車した列
車であっても、途中で遅れが発生した場合は、その遅れ
情報を次駅13へ伝達することができる。
【0040】したがって、従来システムに比較して、次
駅13に待機している乗客に対する情報提供のサービス
を大幅に向上できる。また、列車が許容時間以上遅れた
場合は、自動的に現在時点における遅れ時間と、次駅1
3に対する到着予測時刻を算出している。したがって、
この到着予想時刻を次駅13へ伝送することによって、
次駅13に待機している乗客に対する情報提供サービス
をさらに向上できる。
【0041】さらに、先発の列車が途中で大幅に遅れた
場合は、自駅から次に出発させる後発列車の発車時刻を
故意に送らせる等の列車事故発生の場合と同様に発車時
刻調整、又は後発列車を運休する等の緊急的な列車管理
を実施できる。
【0042】また、許容時間を越える遅れが発生した場
合は、次駅13においては、出発案内表示器24a,2
4b及び到着案内表示器24cに、正規の発車予定時刻
SN,正規の到着予定時刻tANが表示されると共に、遅
れメッセージ及び発車予測時刻,到着予測時刻が同時に
表示される。しかも、その遅れ情報は1分毎に最新の情
報に更新される。したがって、各駅で列車の到着を待つ
人、及び列車の出発を待つ乗客に対する情報提供サービ
スをさらに向上できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の分散型列車
運行管理システムにおいては、自駅から次駅までの軌道
に沿って形成された各軌道回路における列車の各在線/
非在線情報に基づいて自駅を出発した列車の現在位置を
把握している。そして、現在時点において列車が列車ダ
イヤから許容以上遅れているか否かを判断している。
【0044】したがって、列車が駅相互間を走行してい
る期間に遅延すると、この遅延を検知することができ、
必要に応じて、次駅に列車遅延を知らせることができ、
より綿密な列車運行管理が実施でき、かつ次駅以降の乗
客に対するサービスを向上できる。
【0045】また、許容範囲を越える遅延が生じた場合
は、時々刻々変化する現在時点において、次駅に到着す
る列車の到着時刻を予測でき、次駅の乗客により正確な
列車遅延に関する情報を提供できる。さらに、この遅延
情報を用いて自駅における後発列車の適切な時間調整を
含む列車管理を実施できる。
【0046】さらに、許容範囲を越える遅延が生じた場
合は、次駅の列車案内表示器にその遅延情報を表示して
いるので、乗客に対する情報提供サービスをより一層向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる分散型列車運行管
理システムの概略構成を示すブロック図
【図2】 同実施例システムの走行曲線算出部で作成さ
れる予定走行曲線及び許容走行曲線を示す図
【図3】 同実施例システムの実績走行曲線算出部で作
成される実績走行曲線を示す図
【図4】 同実施例システムの到着時刻予測部の動作を
説明するための図
【図5】 同実施例システムの出発案内表示器の表示内
容を示す図
【図6】 一般的な列車の到着実績時刻及び発車実績時
刻を算出するための駅構内図
【符号の説明】
11…軌道、12…自駅、13…次駅、16,17…軌
道回路、18…軌道回路リレー、19…軌道回路入力
部、20…演算処理部、21…伝送路、22…列車ダイ
ヤメモリ、23…表示処理部、24a〜24c…列車案
内表示器、25…走行曲線算出部、26…実績走行曲線
算出部、27…列車遅延判断部、28…到着時刻予測
部、29…予定走行曲線、30…許容走行曲線、31…
実績走行曲線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車運行上の各駅に設けられ、自駅に到
    着する列車及び自駅から次駅へ発車する列車の進路制御
    を行う分散型列車運行管理システムにおいて、 前記列車における自駅の発車予定時刻及び次駅の到着予
    定時刻等の列車ダイヤを記憶する列車ダイヤメモリと、 自駅から次駅までの軌道に沿って形成された複数の軌道
    回路の各軌道回路における列車の在線/非在線を検出す
    る複数の軌道回路リレーと、 前記列車ダイヤメモリから前記各軌道回路における前記
    列車の予定存在時刻を示す予定走行曲線および許容遅延
    時間を加味した許容存在時刻を示す許容走行曲線を算出
    する走行曲線算出手段と、 前記各起動回路リレーから入力した各在線/非在線情報
    に基づいて前記列車の実績走行曲線を求める実績走行曲
    線算出手段と、 前記実践走行曲線が前記許容走行曲線以上遅れたときに
    列車遅延と判断する列車遅延判断手段とを備えた分散型
    列車運行管理システム。
  2. 【請求項2】 前記列車遅延と判断されたとき、現在時
    点までの実績走行曲線及び予定走行曲線から次駅におけ
    る到着時刻を予測する到着時刻予測手段を備えた請求項
    1記載の分散型列車運行管理システム。
  3. 【請求項3】 前記予測された現在時点における次駅の
    到着予測時刻を次駅へ送信する到着予測時刻送信手段
    と、一つ手前の駅から受信した到着予測時刻をを遅延メ
    ッセージとともに列車案内表示器に表示する遅延情報表
    示制御手段とを備えた請求項2記載の分散型列車運行管
    理システム。
JP4461094A 1994-03-16 1994-03-16 分散型列車運行管理システム Pending JPH07251741A (ja)

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JP4461094A JPH07251741A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 分散型列車運行管理システム

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JP4461094A JPH07251741A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 分散型列車運行管理システム

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