JP2002053044A - 自動運転車両の運行制御システム、運行管理装置及び自動運転車両 - Google Patents

自動運転車両の運行制御システム、運行管理装置及び自動運転車両

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JP2002053044A
JP2002053044A JP2000241822A JP2000241822A JP2002053044A JP 2002053044 A JP2002053044 A JP 2002053044A JP 2000241822 A JP2000241822 A JP 2000241822A JP 2000241822 A JP2000241822 A JP 2000241822A JP 2002053044 A JP2002053044 A JP 2002053044A
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JP
Japan
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departure
time
station
vehicle
timing
Prior art date
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Application number
JP2000241822A
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English (en)
Inventor
Masashi Mizukoshi
雅司 水越
Toru Tanaka
徹 田中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、特にダイヤの変更を行わなく
ても、車両の遅れを容易に解消できるようにした自動運
転車両の運行制御システムを提供することである。 【解決手段】上記課題は、各駅に停車しながら予め定め
たコースを自動走行運転を行なって走行する自動運転車
両の運行制御システムにおいて、各駅における自動運転
車両の発車タイミングを決定する発車タイミング決定手
段と、各駅において上記発車タイミング決定手段にて決
定された発車タイミングにて自動運転車両に発車指示を
行なう発車指示制御手段と、上記発車タイミングに基づ
いた時刻と次駅での到着予定時刻に基づいて次駅まで走
行する際の速度パターンを決定する走行計画手段とを有
し、自動運転車両は、発車指示制御手段からの発車指示
を契機に発車して上記走行計画手段にて決定された速度
パターンに従って走行制御を行ないながら次駅まで走行
するようにした運行制御システムにて達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動走行車両の速
度制御システムに係り、詳しくは、予め定められたコー
ス路を駅毎に停車しながら走行する自動運転車両の運行
制御システムに関する。
【0002】また、本発明は、そのような運行制御シス
テムに用いられる運行管理装置及びそのような運行制御
システムにて運行制御のなされる自動運転車両に関す
る。
【0003】
【従来の技術】従来、次のような列車自動運転システム
が提案されている(特開平8−156794号)。
【0004】この従来の列車自動運転システムでは、前
後の列車の発着に支障がでない走行限界条件と、発車時
刻と、到着時刻とを制約条件として、列車性能と線路条
件に基づいて運転曲線(走行位置と速度の関係を表す曲
線)が作成される。列車はこのように作成された運転曲
線に従って運転制御を行なって走行する。
【0005】事故などによりダイヤが乱れた場合、列車
の変更後のダイヤと各駅毎の当該列車の前後列車ダイヤ
とが変更情報として当該列車に送信される。そして、当
該列車は受信した変更情報を新たな制約条件として運転
曲線を作成し、当該列車ではその新たに作成された運転
曲線に従って運転制御が行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の列
車自動運転システムでは、列車の遅れが生じた場合、ダ
イヤを変更し、その変更後のダイヤに基づいてその列車
の運転曲線が変更される。そして、その変更された運転
曲線に基づいて列車の運転制御が行なわれる。
【0007】このように従来の列車自動運転システムで
は、列車の遅れが生じた場合、その列車のダイヤを変更
しなければならない。このように車両のダイヤを変更す
る場合、他の列車の運行にも影響があり、各列車の適正
なダイヤを決定することが難しい。
【0008】また、ダイヤを変更しなくても、列車の各
駅での停止時間を調整することによてって遅れを解消す
ることも可能である。しかし、ダイヤが過密になると、
その停止時間の調整幅も十分とることができず、なかな
か列車の遅れを解消することができない。1つの駅で停
止時間で遅れが解消できないと、駅間の運転曲線が一定
であるのでその遅れは次の駅に持ち越されてしまい、更
に遅れを解消することができない。また、各駅や駅間で
少しずつ遅れが生じた場合には、その遅れが累積されて
しまい、結局上述したようなダイヤ変更を行わなければ
ならなくなってしまう。
【0009】そこで、発明の第一の課題は、特にダイヤ
の変更を行わなくても、車両の遅れを容易に解消できる
ようにした自動運転車両の運行制御システムを提供する
ことである。
【0010】また、本発明の第二の課題は、そのような
自動運転車両の運行制御システムに用いられる運行管理
装置を提供することである。
【0011】更に、発明の第三の課題は、そのような運
行制御システムにて運行制御のなされる自動運転車両を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るため、本発明は、請求項1に記載されるように、各駅
に停車しながら予め定めたコースを自動走行運転を行な
って走行する自動運転車両の運行制御システムにおい
て、各駅における自動運転車両の発車タイミングを決定
する発車タイミング決定手段と、各駅において上記発車
タイミング決定手段にて決定された発車タイミングにて
自動運転車両に発車指示を行なう発車指示制御手段と、
上記発車タイミングに基づいた時刻と次駅での到着予定
時刻に基づいて次駅まで走行する際の速度パターンを決
定する走行計画手段とを有し、自動運転車両は、発車指
示制御手段からの発車指示を契機に発車して上記走行計
画手段にて決定された速度パターンに従って走行制御を
行ないながら次駅まで走行するように構成される。
【0013】このような自動運転車両の運行制御システ
ムでは、各駅において、決定された発車タイミングにな
ると自動運転車両に発車指示がなされる。そして、その
発車指示を契機に自動運転車両は発進し、上記発車タイ
ミングに基づいた時刻と次駅での到着予定時刻に基づい
て決定される速度パターンに従って走行制御を行ないな
がら次駅まで走行する。このような運行制御がなされる
自動運転車両に遅れが生じて発車タイミングと次駅での
到着予定時刻との間の時間が短縮されたとしても、その
発車タイミングに基づいた時刻と次駅での到着予定時刻
とに基づいて決定された速度パターン従って自動運転車
両の走行制御がなされるので、自動運転車両が次駅まで
走行する過程で、その遅れが吸収されて到着予定時刻に
より近い時刻に当該自動運転車両は次駅に到着できるよ
うになる。
【0014】上記速度パターンは、走行位置に対する制
御目標速度を表すものである。
【0015】上記自動運転車両は、少なくとも上記速度
パターンに従った走行制御により予め定めたコースを走
行する機能を有していれば、自動車、列車などの種別は
問わない。
【0016】上記速度パターンを決定するための基礎と
なる発車タイミングに基づいた時刻とは、その発車タイ
ミングに起因して決められる時刻であって、その決定さ
れた発車タイミングそれ自体、発車指示が実際になされ
た時刻、その発車指示により実際に自動運転車両が発車
すべき時刻などいずれであってもよい。
【0017】上記走行計画手段は、自動運転車両の外部
にあってもよいし、請求項2に記載されるように、上記
走行計画手段は、自動運転車両に設けられ、上記発車タ
イミングにて発車指示が当該自動運転車両になされたと
きに、上記速度パターンを決定するようにしてもよい。
【0018】前者の場合、走行計画手段にて決定された
速度パターンは、自動運転車両に通信手段を用いて通知
することになる。
【0019】また、後者の場合、自動運転車両が各駅で
の到着予定時刻を保持し、その到着予定時刻に基づいて
速度パターンを決定するようにしてもよいし、請求項3
に記載されるように、上記運行制御システムにおいて、
各駅において次駅での到達予定時刻を自動運転車両に指
示する到達予定時刻通知手段を有し、自動運転車両に設
けられた上記走行計画手段は、上記到着予定時刻通知手
段にて通知された次駅での到着予定時刻に基づいて上記
速度パターンを決定するよう構成するようにしてもよ
い。
【0020】更に、後者の場合、本発明は、請求項4に
記載されるように、上記運行制御システムにおいて、運
行管理装置と、該運行管理装置と所定のネットワークに
て接続される各駅に設置された路側通信機とを備えると
共に、上記自動運転車両は、各駅に設置された路側通信
機と情報通信を行なう車載通信機を有し、上記発車タイ
ミング決定手段、発車指示制御手段及び到着予定時刻通
知手段は、運行管理装置に設けられ、上記発車指示制御
手段及び到着予定時刻通知手段は、発車指示及び到着予
定時刻を運行管理装置からネットワーク及び路側通信機
を介して自動運転車両の車載通信装置に送信するように
し、上記走行計画手段は、上記車載通信機にて発車指示
及び次駅での到着予定時刻を受信したときに、その受信
した到着予定時刻に基づいて上記速度パターンを決定す
るように構成することができる。
【0021】自動運転車両が各駅において所定時間停車
できるようにするという観点から、本発明は、請求項5
に記載されるように、上記各運行制御システムにおい
て、上記発車タイミング決定手段は、自動運転車両が駅
に到着した到着時刻から所定停車時間後の時刻を発車タ
イミングとして決定するように構成することができる。
【0022】また、各駅において発車予定時刻に発車し
て到着予定時刻に到着できるように自動運転車両の運行
制御ができると共に、所定時間以上の停車時間を確保で
きるという観点から、本発明は、請求項6に記載される
ように、上記運行制御システムにおいて、上記発車タイ
ミング決定手段は、上記到着時刻から所定停車時間後の
時刻が予め定めた発車予定時刻を超えない場合に、当該
発車予定時刻を発車タイミングとして決定するように構
成することができる。
【0023】速度パターンをできるだけ容易に決定する
ことができるという観点から、本発明は、請求項7に記
載されるように、上記各運行制御システムにおいて、上
記走行計画手段は、発車予定時刻と次駅の到着予定時刻
とに基づいて予め定めた標準速度パターンを記憶した記
憶手段を有し、上記発車タイミングに基づいた時刻と上
記発車予定時刻との関係に基づいて上記標準速度パター
ンを変更して使用すべき速度パターンを決定するように
構成することができる。
【0024】また、上記第二の課題を解決するため、本
発明は、請求項8に記載されるように、各駅に停車しな
がら予め定めたコースを自動走行運転を行なって走行す
る自動運転車両の運行制御を行う運行管理装置におい
て、各駅における自動運転車両の発車タイミングを決定
する発車タイミング決定手段と、各駅において上記発車
タイミング決定手段にて決定された発車タイミングにて
自動運転車両に発車指示を行なう発車指示制御手段と、
その発車指示と共に次駅での到着予定時刻の指示を自動
運転車両に行なう到着予定時刻通知手段とを有し、自動
運転車両が、上記発車指示制御手段からの発車指示を受
けたときに、その発車指示のタイミングと指示された次
駅での到着予定時刻に基づいて決定し、その発車指示を
契機にして発車してその決定した速度パターンに従って
走行制御を行ないながら次駅まで走行できるように構成
される。
【0025】更に、上記第三の課題を解決するため、本
発明は、請求項12に記載されるように、各駅に停車し
ながら予め定めたコースを自動走行運転を行なって走行
する自動運転車両において、各駅において、運行管理装
置にて決定された発車タイミングにて発車指示を受けた
ときに、次駅での到着予定時刻に基づいて次駅まで走行
する際の速度パターンを決定する走行計画手段を有し、
上記発車指示を契機に発車して上記走行計画手段にて決
定された速度パターンに従って走行制御を行ないながら
次駅まで走行するように構成される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0027】本発明の実施の一形態に係る自動運転車両
の運行制御システムは、例えば、図1に示すように構成
される。
【0028】図1において、予め定められたコース路R
上に駅(例えば、A駅、B駅)が設けられている。各駅
には、車両200(自動運転車両)に搭載された車載通
信機と通信を行なう路側通信機150が設置されてい
る。各駅に設置された路側通信機150は、所定のネッ
トワークNWを介して管制センタ100に設置された車
両の運行管理装置に接続されている。なお、以下、この
運行管理装置を管制センタ100と称する。管制センタ
100からの各種情報は、ネットワークNWを介して各
駅に設置された路側通信機150に送られ、車両200
は、各駅にて路側通信機150から送信されるその各種
情報を車載通信機によって受信できるようになってい
る。
【0029】車両200は、例えば、図2に示すような
構成によりコース路Rを自動走行できるようになってい
る。
【0030】図2において、この車両200は、制御ユ
ニット201、各種センサ202、メモリユニット20
3及び車載通信機204を有している。上記各種センサ
2002は、車速を検出するための車速センサ、コース
路Rに所定間隔にて敷設されたマーカ(磁気ネール)を
検出するためのマーカセンサを含む。メモリユニット2
03には、コース路R上の各駅の位置などを表す地図情
報や後述するような各駅間における走行位置と車速との
関係を表した速度パターンがされている。制御ユニット
201は、車載通信機204にて受信した情報、各種セ
ンサ202からの検出信号及びメモリユニット203に
記憶した情報に基づいて、自動走行の制御系に対して制
御信号を出力する。
【0031】この車両200は、上記自動走行の制御系
として、駆動制御ユニット210、制動制御ユニット2
20及び操舵制御ユニット230を有している。駆動制
御ユニット210は、エンジンなどの車両200の駆動
機構215を制御して車両の走行制御を行う。制動制御
ユニット220は、各車輪の制動力の調整を行なう制動
機構225を制御して車両の走行制御を行う。この駆動
制御ユニット210及び制動制御ユニット220は、メ
モリユニット203に記憶された速度パターンに従って
決定される制御ユニット201からの速度制御信号に基
づいて各走行位置に対応した車速が得られるように駆動
機構215及び制動機構225を制御する。操舵制御ユ
ニット230は、マーカセンサ(各種センサ220)に
よる検出信号に基づいた制御ユニット201からの操舵
制御信号に基づいて車両200がコース路Rに敷設され
たマーカに沿って走行するように操舵輪を駆動する操舵
機構235を制御する。
【0032】なお、制御ユニット201は、車速センサ
202からの検出信号(車輪速パルス)に基づいて各駅
からの距離を演算して車両200の各駅間での走行位置
を検出すると共に、予め定めた位置に敷設された基準マ
ーカを検出する毎にその走行位置の確認調整を行なって
いる。
【0033】メモリユニット203には各駅間に対応し
て予め定めた標準速度パターンが記憶されている。この
標準速度パターンは、各駅間のコース路Rの形状、勾
配、走行制限(制限速度など)の条件、他の車両の運行
に影響を与えないための条件等に基づいて、例えば、図
3(a)に示すように定められる。図3(a)に示すA
駅とB駅間の標準速度パターンは、A駅と地点P1との
間は第一の速度V1まで加速され、地点P1と地点P2
との間はその第一の速度V1が維持され、地点P2と地
点P3との間は第一の速度V1から第二の速度V2まで
減速され、地点P3と地点P4との間はその第二の速度
V2が維持され、地点P4と地点P5との間は第二の速
度V2から第三の速度V3まで加速され、地点P5と地
点P6との間はその第三の速度V3が維持され、更に、
地点P6とB駅との間は第三の速度V3から減速されて
停止に至るように、各走行位置と車速との関係を定めて
いる。
【0034】管制センタ100は、コース路R上の各駅
での車両200の到着及び発車を、例えば、図4に示す
ようなダイヤを基準にして管理している。
【0035】図4に示すダイヤにおいて、A駅では、車
両200の発車予定時刻tAS1、tAS2、…が定め
られている。B駅では、A駅を発車予定時刻tAS1
S2、…にて発車した車両200のB駅での到達予
定時刻tBA1、tBA2、…が上記標準速度パターン
にて車両200が走行した際の駅間所要時間に基づいて
定められている。そして、各到着予定時刻tBA1、t
BA2、…から標準停止時間Δt後に当該B駅での発車
予定時刻tBS1、tBS2、…が定められる。以下、
同様にしてC駅での到着予定時刻tCA1、tCA1
…及び発車予定時刻tCS1、tCS2、…、更に、C
駅以降の駅での車両200の到着予定時刻及び発車予定
時刻が定めれる。
【0036】なお、上記A駅での発車予定時刻
AS1、tAS2、…も上記と同様に、A駅の前の駅
での発車予定時刻とその駅間所要時間に基づいて決定さ
れる到着予定時刻tAA1、tAA2、…と標準停止時
間Δtに基づいて定められる。
【0037】上記のようなダイヤは、例えば、A駅を発
車予定時刻tAS1に発車した車両200が、図3
(a)に示す標準速度パターンに従って走行して到着予
定時刻t BA1にB駅に到着することを表し、更に、そ
の到着予定時刻tBA1から標準停車時間Δt後の発車
予定時刻tBS1にB駅を発車した車両200がB駅と
C駅との間で定められた標準速度パターンに従って走行
して到着予定時刻tCA1にC駅に到着することを表し
ている。
【0038】上記のようなダイヤを基準にして管制セン
タ100は、次のようにして車両200の運行制御を行
っている。
【0039】管制センタ100は、各駅に到着した車両
200に対して上記ダイヤに基づいて決定される発車タ
イミングになると、発車指示と次駅の到着予定時刻を路
側通信機150を介して車両200に送信する。例え
ば、A駅を例に、発車タイミングの決定手法について図
5を参照して説明する(他の駅についても同様であ
る)。この手法では、発車予定時刻を優先してその発車
タイミングを決定している。
【0040】図5において、到着予定時刻tAA1と略
同じ時刻TAA1に到着した車両200の発車タイミン
グは、実際の到着時刻TAA1から略標準停車時間Δt
後の発車予定時刻tAS1に決められる。大文字の
「T」は、実際の時刻を表し、小文字の「t」は予定時
刻を表す(以下、同様)。この場合、管制センタ100
からは発車予定時刻tAS1(発車タイミング
AS1)にて発車指示と次駅(B駅)での到着予定時
刻tBA1が車両200に送信される。
【0041】車両200の到着が何らかの理由で遅れ、
例えば、到着予定時刻tAA2から時間D1だけ遅れた
時刻TAA2に到着した車両200の発車タイミング
は、実際の到着時刻TAA2から予め定めた最小停車時
間Δtmin(標準停車時間Δtより小さい)後の時刻
AS2に決められる。この発車タイミングとなる時刻
AS2が発車予定時刻tAA2より後になっても、A
駅での上記最小停車時間Δtminは維持される。そし
て、管制センタ100からはその発車タイミングT
AS2にて発車指示と次駅(B駅)での到着予定時刻t
BA2が車両200に送信される。
【0042】車両200が到着予定時刻tAA3より前
の時刻TAA3に到着した車両200の発車タイミング
は、その実際の到着時刻TAA3から上記標準停車時間
より長い停車時間ΔT後の発車予定時刻tAS3に決め
られる。この場合も、管制センタ100からは発車予定
時刻tAS3(発車タイミングTAS3)にて発車指示
と次駅(B駅)での到達予定時刻tBA3が車両200
に送信される。
【0043】上記のようにして、管制センタ200は、
車両200の実際の到着時刻Tから最小停車時間Δt
min後の時刻が発車予定時刻tを超えていなけれ
ば、その発車予定時刻tを発車タイミングとして車両
200に発車指示と次駅での到着予定時刻を送信する。
また、車両200の実際の到着時刻Tから最小停車時
間Δtmin後の時刻が発車予定時刻tを超えていれ
ば、その到着時刻Tから最小停車時間Δtmin後の
時刻(T+Δtmin)を発車タイミングとして車両
200に発車指示と次駅での到着時刻を送信する。
【0044】管制センタ100でのこのような運行制御
(発車指示)により、車両200に特に遅れがない状態
では、各駅において各発車予定時刻にて車両200に発
車指示と次駅での到着予定時刻が送信される。その結
果、各駅ではその発車指示に従って車両200が発車予
定時刻tに発車することになる。また、車両200の
駅への到着が遅れた場合は、その駅での停車時間は最低
限最小停車時間Δtmi が確保される。その結果、遅
れを取り戻すために車両200の駅での停車時間が極端
に減ってしまうという事態が生ずることはない。
【0045】上記のようにして各駅において発車指示と
次駅での到着予定時刻を管制センタ100から路側通信
機150を介して通知される車両200の制御ユニット
201は、例えば、図6に示す手順に従って処理を行
う。
【0046】図6において、制御ユニット201は、上
述したように管制センタ100から発車指示と次駅の到
着予定時刻を車載通信機204にて受信すると(S
1)、内部時計にて測定される現在時刻(発車タイミン
グに対応)と受信した到着予定時刻との間の時間と、上
記標準速度パターンに従って予め定められた次駅までの
駅間所要時間とに基づいて、速度パターンを決定する
(S2)。現在時刻と到着予定時刻との間の時間と上記
駅間所要時間との差が所定時間以下であれば、メモリユ
ニット203に記憶される図3(a)に示すような標準
速度パターンが使用すべき速度パターンとして決定され
る。
【0047】発車タイミングが発車予定時刻より遅れて
現在時刻と到着予定時刻との間の時間が上記駅間所要時
間より短くなり、その短くなった時間が上記所定時間を
超えると、到着予定時刻に車両200が次駅に到着でき
るように、標準速度パターンが変更される。例えば、図
3(b)に示すように所定の領域(地点P1と地点P2
との間の領域及び地点P5と地点P6との間の領域)で
の速度を上げるように図3(a)に示す標準速度パター
ンが変更される。そして、その変更後の速度パターンが
使用すべき速度パターンとして決定される。
【0048】この速度パターンの変更は、各位置での速
度制限の制約を遵守しつつ決定される。従って、到達予
定時刻に車両200が次駅に到着できるために必要な速
度が制限速度を超える場合には、その制限速度にて速度
パターンが決められる。この場合、次駅まで車両200
が走行する間に完全には遅れを解消することができな
い。
【0049】上記のようにして次駅までの速度パターン
が決定されると、その速度パターンがメモリユニット2
03に格納され、制御ユニット201は、発進指示を駆
動制御ユニット210、制動制御ユニット220及び操
舵制御ユニット230に送る(S3)。そして、制御ユ
ニット201は、次駅への到着を確認しつつ(S5)、
上記のように決定された速度パターンに従って走行制御
を行なう(S4)。この走行制御では、制御ユニット2
01からの指令に基づいて駆動制御ユニット210及び
制動制御ユニット220が、上記速度パターンに従った
速度特性(走行位置と速度との関係)が得られるように
駆動機構215及び制動機構225の制御を行うと共
に、操舵制御ユニット230がコース路Rから逸脱しな
いように操舵制御を行う。
【0050】このように走行制御がなされて、車両20
0が次駅に向かって走行する過程で、走行距離あるいは
駅センサからの検出信号に基づいて制御ユニット201
が次駅への到着を検出すると(S5でYES)、制御ユ
ニット201は、停止指示を駆動制御ユニット210、
制動制御ユニット220及び操舵制御ユニット230に
送る(S6)。その結果、車両200が到着した駅にて
停止される。そして、車両2200が停止されると、制
御ユニット201での制御のもと車載通信機204が到
着報告信号を当該駅の路側通信機150に対して送信し
(S7)、その到着報告が路側通信機150から管制セ
ンタ100に送信される。
【0051】この到着報告により、管制センタ100
は、当該車両200の当該駅への到着時刻Tを認識す
る。そして、その到着時刻と当該駅での発車予定時刻t
との関係から、上述したようなアルゴリズムに従って
発車タイミングが決定され、その発車タイミングになる
と、上述したのと同様に、発車指示及び次駅での到着予
定時刻が管制センタ100から路側通信機150を介し
て車両200に送信される。車両200は、この発車指
示をうけると(S1)、その時点の時刻と到着予定時刻
との間の時間と次駅までの駅間所要時間に基づいて速度
パターンを決定し(S2)、上記と同様にその速度パタ
ーンに従った速度特性にて次駅に向けて走行する。
【0052】各駅において発車予定時刻tを発車タイ
ミングとして発車指示と次駅の到着予定時刻の指定がな
された場合、上述したような走行制御により、車両20
0は、予め定めた標準速度パターン(図3(a)参照)
に従って駅間を走行し、その到着予定時刻に次駅に到着
することができる。この場合、図4に定めたダイヤ(発
車予定時刻、到着予定時刻)に従った車両200の運行
制御がなされる。
【0053】一方、例えば、図5に示すように、車両2
00が到着予定時刻tAA2より時間D1遅れた時刻T
AA2にA駅に到着すると、その時刻TAA2から最小
停車時間Δtmin後の時刻TAS2が発車予定時刻t
AS2より遅れた発車タイミングとして決定され、その
時刻TAS2に発車指示と次駅(B駅)での到着予定時
刻tBA2の指示が車両200になされる。この場合、
その発車指示のなされた現在時刻(TAS2)とB駅で
の到着予定時刻tBA2との間の時間とA駅とB駅の駅
間所要時間との差に基づいて変更された速度パターン
(図3(b)参照)に従って車両200の走行制御がな
される。すると、車両200がA駅からB駅まで走行す
る間に、上記遅れが吸収され、当該車両200は、例え
ば、時刻T BA2にB駅に到着する。
【0054】車両200がA駅からB駅まで走行する間
に上記遅れD1が十分解消できずに、車両200がB駅
に到着した時刻TBA2がB駅での到着予定時刻t
BA2よりまだ時間D2遅れていると、再度、その実際
の到着時刻TBA2から最小停車時間Δtmin後の時
刻TBS2が発車予定時刻tBS2より遅れた発車タイ
ミングとして決定される。そして、その時刻TBS2
発車指示と次駅(C駅)での到着予定時刻tCA2の指
示が車両200になされる。この場合、その発車指示の
なされた現在時刻(TBS2)とC駅での到着予定時刻
CA2との間の時間とB駅とC駅の駅間所要時間との
差に基づいて変更された速度パターン(図3(b)参
照)に従って車両200の走行制御がなされる。する
と、車両200がB駅からC駅まで走行する間に、上記
遅れが更に吸収され、当該車両200は、時刻TCA2
にC駅に到着する。
【0055】車両200がB駅からC駅まで走行する間
に上記遅れD2が解消できずに、車両200がC駅に到
着した時刻TCA2がC駅での到着予定時刻tCA2
りまだ時間D3だけ遅れていると、更に、その実際の到
着時刻TCA2から最小停止時間Δtmin後の時刻T
CS2とC駅での発車予定時刻tCS2とを比較して発
車タイミングが決定される。この場合、C駅での停車時
間にて遅れD3が吸収され、発車予定時刻tCS2と上
記到着時刻TCS2から最小停止時間Δtmi が略同
時刻となる。その結果、発車予定時刻tCS2(=T
CS2+Δtmi )が発車タイミングとなり、その発
車予定時刻tCS2にて車両200に対して発車指示と
次駅(D駅)での到着予定時刻の指示がなされる。車両
200は、発車予定時刻tCS2にて発車指示がなされ
るので、予め定めた標準速度パターン(図3(a)参
照)に従った走行制御によりC駅から次駅(D駅)まで
の走行を行なう。その結果、車両200は、D駅に略到
着予定時刻に到着し、以後、上記A駅で発生した遅れD
1が完全に解消した状態で、図4に示すようなダイヤに
従った車両200の運行制御が行なわれる。
【0056】上述したような車両200の運行制御によ
れば、各駅での到着時刻に遅れが生じたとしても、その
遅れに応じて駅間での速度パターンが変更されて車両2
00の走行制御がなされるようになるので、発生した遅
れは、各駅間を車両200が走行する間に解消されるよ
うになる。従って、ダイヤ(図4参照)を変更すること
なく、車両200の遅れを容易に解消できるようにな
る。
【0057】また、車両200が駅間を走行する過程で
発生した遅れは、車両が次の駅間を走行する際に少なく
とも一部が解消されるので、その発生した遅れがそのま
ま累積されることもない。
【0058】更に、発車タイミングの決定手法の他の例
を図7を参照して説明する。この手法では、実際の到着
時刻を優先してその発車タイミングを決定している。
【0059】上述した例では、実際の到着時刻Tから
最小停車時間Δtmin後の時刻が発車予定時刻t
超えていなければ、発車予定時刻tが発車タイミング
として決定されたが、この例では、実際の到着時刻T
から最小停車時間Δtmin後の時刻が常に発車タイミ
ングとして決定される。
【0060】前の例と同様に、各駅での到着予定時刻t
は、前駅での発車予定時刻tと駅間を標準速度パタ
ーン(図3(a)参照)で走行した際の駅間所要時間に
基づいて決められている。図7において、A駅では、車
両200が時刻TAA1に到着すると、その到着時刻T
AA1から最小停車時間Δtmin後の時刻TAS1
発車タイミングとして決定される。例えば、車両200
が到着予定時刻tAA より早い時刻TAA4にA駅に
到着した場合であっても、その到着時刻TAA から最
小停車時間Δtmin後の時刻TAS4が発車タイミン
グとして決定される。
【0061】このようにして決定される各駅での発車タ
イミングに基づいてなされる運行制御では、上述した例
と同様に、各駅においてその発車タイミングにて管制セ
ンタ100から路側通信機150を介して車両200に
対して発車指示がなされると共に次駅での到着予定時刻
の指示がなされる。そして、車両200の制御ユニット
201は、図6に示す手順と同様の手順に従って走行制
御を行う。
【0062】例えば、図7に示すように、時刻TAA2
に車両200がA駅に到着すると、その到着時刻T
AA2から最小停車時刻Δtmin後の時刻が発進タイ
ミングとして決定され、その発進タイミングに発車指示
SIと共にB駅(次駅)での到着予定時刻tBA2の指
示が車両200になされる。車両200は、発車指示S
Iがなされたにも係わらず、例えば、A駅での人の乗降
が遅れてその発車時刻が時間D1だけ遅れた時刻T
AS2になると、その発車時刻TSA2とB駅(次駅)
での到着予定時刻tBA2との間の時間とA駅とB駅と
の間の駅間所要時間との差に基づいて、前述した例と同
様のアルゴリズムに従って速度パターンが決定される。
この場合、上記のような遅れを解消するために、速度パ
ターンは、A駅での本来の発車予定時刻tAS2とB駅
での到着予定時刻tBA2に基づいて定められた標準速
度パターン(図3(a)参照)に対して、所定の領域で
の速度を増やすように変更されたものに決定される(図
3(b)参照)。
【0063】そして、車両200は時刻TAS2から発
進して上記のように決定された速度パターンに従って走
行制御される。この速度パターンでの走行制御の結果、
車両200がA駅からB駅まで走行する過程で、上記遅
れD1が吸収され、例えば、車両200は、B駅に到着
予定時刻tBA2より僅かに遅い時刻TBA2にて到着
する。
【0064】このようにしてB駅に車両200が到着す
ると、管制センタ100は、その到着時刻TBA2から
最小停車時間Δtmin後の時刻TBS2を発車タイミ
ングとして決定する。この発車タイミングにて管制セン
タ100からB駅の車両200に対して発車指示と共に
C駅(次駅)での到着予定時刻tCA2の指示がなされ
る。この発車タイミングにて車両200が正常に発車す
る場合、例えば、この発車タイミングTBS2が本来の
発車予定時刻tBS2より早くなることから、その発車
タイミングTBS2とC駅(次駅)での到着予定時刻t
CA2との間の時間は、B駅とC駅との間の駅間所要時
間より長くなる。その結果、速度パターンは、そのB駅
とC駅との間の駅間所要時間に対応して定められた標準
速度パターン(図3(a)参照)に対して、例えば、図
3(c)に示すように、所定の領域(地点P5の直前か
ら地点P6の直後の領域)での速度が減らされるように
変更されたものに決定される。
【0065】そして、車両200は時刻TBS2にてB
駅を発進して上記のように決定された速度パターンに従
って走行制御される。この速度パターンでの走行制御の
結果、車両200がB駅からC駅まで走行する過程で、
本来の発車予定時刻tBS2に対する実際の発車時刻T
BS2の進みが吸収されて、例えば、車両200は、C
駅に到着予定時刻tCA2と略同時刻となる時刻t
CA2にて到着する。このように、C駅に到着した車両
200は、上記と同様に、到着時刻TCA2から最小停
車時間Δtmin後の時刻TCS2に管制センタ100
から発車指示と次駅の到着予定時刻の指示がなされる
と、その発車指示のなされた時刻(現在時刻)と到着予
定時刻との間の時間と駅間所要時間との差に基づいて決
定される速度パターンに従って走行制御がなされながら
次駅に向かう。
【0066】また、図7において、車両200が到着予
定時刻tAA4より早い時刻TAA にA駅に到着する
と、その到着時刻TAA4から最小停車時間Δtmin
後の時刻TAS4に管制センタ100から当該車両20
0に対して発車指示と共に次駅(B駅)での到着予定時
刻TBA4の指示がなされる。すると、車両200で
は、その発車指示がなされた時刻TAS4(現在時刻)
とB駅での到着予定時刻TBA4との間の時間とA駅と
B駅との間での駅間所要時間との差に基づいて速度パタ
ーンが決定される。この場合も、発車予定時刻tAS4
より早い時刻T S4にて車両200が発車するので、
その速度パターンは、予め定めた標準速度パターン(図
3(a)参照)の所定の領域での速度が低下されるよう
に決定される(図3(c)参照)。
【0067】そして、この決定された速度パターンに従
って走行制御されながら車両200はA駅からB駅に向
かって走行する。この車両200は、上記のように決定
された速度パターンに従って走行制御される結果、B駅
には、到着予定時刻tBA4と略同時刻となる時刻T
BA4に到着する。従って、上記のような発車タイミン
グの進み(発車予定時刻tAS4に対する実際の発車タ
イミングTAS4の進み)は、車両200がA駅からB
駅まで走行する過程で吸収される。
【0068】上述したような車両の運行制御によれば、
車両200は、常に到着予定時刻にて次駅に到着するよ
うに走行し、その次駅に到着した際には、発車予定時刻
に係わりなく、実際の到着時刻から最小停車時間Δt
min後の時刻に発車されるようになる。また、各駅で
の到着時刻や発車時刻に遅れや進みが生じたとしても、
その遅れや進みに応じて駅間での速度パターンが変更さ
れて車両200の走行制御がなされるようになるので、
発生した遅れや進みは、各駅間を車両200が走行する
間に解消されるようになる。従って、ダイヤ(図4参
照)を変更することなく、車両200の遅れや進みを容
易に解消することができるようになる。そして、車両2
00は、各駅に予め定めた到着予定時刻に到着するよう
に運行制御されることになる。
【0069】なお、上記の例では、車両の発車タイミン
グと次駅の到着予定時刻に基づいて速度パターンが決定
されており、車両200の走行中にはその速度パターン
の変更がなされなされないが、車両200の走行中に速
度パターンの変更を行うこともできる。例えば、コース
路Rの任意の位置にて路−車間通信が可能となる通信施
設を設置し、車両200がその走行状態を所定時間毎に
管制センタ100に報告する。管制センタ100は、そ
の報告に基づいて遅れが生じていると判断すると、速度
パターンの変更指示を路−車間通信にて車両200に通
知する。車両200は、通知を受けた時刻と到着予定時
刻及び通知を受けた際の検出地点から次駅までの距離に
基づいて到着予定時刻に車両200が到着するように以
後の速度パターンを変更する。この速度パターンの変更
も、各種制限条件(制限速度、車両100の走行性能
等)を遵守しつつ行なわれる。また、安全性の観点から
速度パターンの変更を行なうことが好ましくない領域、
例えば、次駅に向かう減速領域(図3(a)における地
点P6からB駅までの領域)にて上記変更指示をう受け
た場合には、速度パターンの変更を行なわない。
【0070】車両100の走行中に速度パターンの変更
は、車両100で走行状態の履歴に基づいて遅れを検出
した際に、その検出位置から次駅までの距離と次駅での
到着予定時刻に基づいて行なうこともできる。
【0071】上記例では、単一の車両200についての
運行制御について説明したが、複数の車両が隊列して走
行するようにした車群に対しても同様の運行制御を行な
うことができる。また、車両200は、コース路R(道
路)を自動走行するものであったが、モノレール、通常
の線路上を走行する列車であってもよい。
【0072】上記例において、図5及び図7に示すタイ
ミングチャートに従って発車タイミングを決定すると共
に発車指示を行なう運行管理装置(管理センタ100)
の機能が発車タイミング決定手段及び発車指示制御手段
に対応し、図6に示すS2での処理が走行計画手段に対
応する。また、図5及び図7に示すタイミングチャート
に従って次駅の予定到着時刻を通知する運行管理装置
(管理センタ100)の機能が到着予定時刻通知手段に
対応する。図2に示すメモリユニット203が基準パタ
ーンを記憶した記憶手段に対応する。
【0073】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1乃至7
記載の本願発明によれば、自動運転車両に遅れが生じて
その発車タイミングと次駅での到着予定時刻との間の時
間が短縮されたとしても、その発車タイミングに基づい
た時刻と次駅での到着予定時刻とに基づいて決定された
速度パターンに従って自動運転車両の走行制御がなされ
るので、自動運転車両が次駅まで走行する過程で、その
遅れが吸収されて到着予定時刻により近い時刻に当該自
動運転車両が次駅に到着できるようになる。従って、特
にダイヤの変更を行わなくても、車両の遅れを容易に解
消できるようにした自動運転車両の運行制御システムを
実現することができるようになる。
【0074】また、請求項8乃至11記載の本願発明に
よれば、そのような自動運転車両の運行制御システムに
用いられる運行管理装置を提供することができる。
【0075】更に、請求項12乃至14記載の本願発明
によれば、そのような運行制御システムにて運行制御の
なされる自動運転車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る自動運転車両の運
行制御システムの構成例を示す図である。
【図2】自動運転車両の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】自動運転車両の走行制御に用いられる速度パタ
ーンの例を示す図である。
【図4】車両の運行制御の基礎になるダイヤの一例を示
す図である。
【図5】運行制御される車両の各駅での発車時刻、到着
時刻の一例(その1)を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】車両においてなされる処理の手順の一例を示す
フローチャートである。
【図7】運行制御される車両の各駅での発車時刻、到着
時刻の一例(その2)を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
100 管制センタ(運行管理装置) 150 路側通信装置 200 車両(自動運転車両) 201 制御ユニット 202 各種センサ 203 メモリユニット 204 車載通信機 210 駆動制御ユニット 215 駆動機構 220 制動制御ユニット 225 制動機構 230 操舵制御ユニット 235 操舵機構

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各駅に停車しながら予め定めたコースを自
    動走行運転を行なって走行する自動運転車両の運行制御
    システムにおいて、 各駅における自動運転車両の発車タイミングを決定する
    発車タイミング決定手段と、 各駅において上記発車タイミング決定手段にて決定され
    た発車タイミングにて自動運転車両に発車指示を行なう
    発車指示制御手段と、 上記発車タイミングに基づいた時刻と次駅での到着予定
    時刻に基づいて次駅まで走行する際の速度パターンを決
    定する走行計画手段とを有し、 自動運転車両は、発車指示制御手段からの発車指示を契
    機に発車して上記走行計画手段にて決定された速度パタ
    ーンに従って走行制御を行ないながら次駅まで走行する
    ようにした運行制御システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の運行制御システムにおい
    て、 上記走行計画手段は、自動運転車両に設けられ、上記発
    車タイミングにて発車指示が当該自動運転車両になされ
    たときに、上記速度パターンを決定するようにした運行
    制御システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の運行制御システムにおい
    て、 各駅において次駅での到達予定時刻を自動運転車両に指
    示する到達予定時刻通知手段を有し、 自動運転車両に設けられた上記走行計画手段は、上記到
    着予定時刻通知手段にて通知された次駅での到着予定時
    刻に基づいて上記速度パターンを決定するようにした運
    行制御システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載の運行制御システムにおい
    て、 運行管理装置と、該運行管理装置と所定のネットワーク
    にて接続される各駅に設置された路側通信機とを備える
    と共に、上記自動運転車両は、各駅に設置された路側通
    信機と情報通信を行なう車載通信機を有し、 上記発車タイミング決定手段、発車指示制御手段及び到
    着予定時刻通知手段は、運行管理装置に設けられ、上記
    発車指示制御手段及び到着予定時刻通知手段は、発車指
    示及び到着予定時刻を運行管理装置からネットワーク及
    び路側通信機を介して自動運転車両の車載通信装置に送
    信するようにし、 上記走行計画手段は、上記車載通信機にて発車指示及び
    次駅での到着予定時刻を受信したときに、その受信した
    到着予定時刻に基づいて上記速度パターンを決定するよ
    うにした運行制御システム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4いずれか記載の運行制御シ
    ステムにおいて、 上記発車タイミング決定手段は、自動運転車両が駅に到
    着した到着時刻から所定停車時間後の時刻を発車タイミ
    ングとして決定するようにした運行制御システム。
  6. 【請求項6】請求項5記載の運行制御システムにおい
    て、 上記発車タイミング決定手段は、上記到着時刻から所定
    停車時間後の時刻が予め定めた発車予定時刻を超えない
    場合に、当該発車予定時刻を発車タイミングとして決定
    するようにした運行制御システム。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6いずれか記載の運行制御シ
    ステムにおいて、 上記走行計画手段は、発車予定時刻と次駅の到着予定時
    刻とに基づいて予め定めた標準速度パターンを記憶した
    記憶手段を有し、 上記発車タイミングに基づいた時刻と上記発車予定時刻
    との関係に基づいて上記標準速度パターンを変更して使
    用すべき速度パターンを決定するようにした運行制御シ
    ステム。
  8. 【請求項8】各駅に停車しながら予め定めたコースを自
    動走行運転を行なって走行する自動運転車両の運行制御
    を行う運行管理装置において、 各駅における自動運転車両の発車タイミングを決定する
    発車タイミング決定手段と、 各駅において上記発車タイミング決定手段にて決定され
    た発車タイミングにて自動運転車両に発車指示を行なう
    発車指示制御手段と、 その発車指示と共に次駅での到着予定時刻の指示を自動
    運転車両に行なう到着予定時刻通知手段とを有し、 自動運転車両が、上記発車指示制御手段からの発車指示
    を受けたときに、その発車指示のタイミングと指示され
    た次駅での到着予定時刻に基づいて決定し、その発車指
    示を契機にして発車してその決定した速度パターンに従
    って走行制御を行ないながら次駅まで走行できるように
    した運行管理装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の運行管理装置において、 当該運行管理装置は所定のネットワークを介して各駅に
    設置された路側通信機に接続され、上記発車指示制御手
    段及び到着予定時刻通知手段からの発車指示及び次駅で
    の到着予定時刻が上記ネットワーク及び路側通信機を介
    して自動運転車両に送信されるようにした運行管理装
    置。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載の運行管理装置に
    おいて、 上記発車タイミング決定手段は、自動運転車両が駅に到
    着した到着時刻から所定停車時間後の時刻を発車タイミ
    ングとして決定するようにした運行管理装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の運行制御システムにお
    いて、 上記発車タイミング決定手段は、上記到着時刻から所定
    停車時間後の時刻が予め定めた発車予定時刻を超えない
    場合に、当該発車予定時刻を発車タイミングとして決定
    するようにした運行管理装置。
  12. 【請求項12】各駅に停車しながら予め定めたコースを
    自動走行運転を行なって走行する自動運転車両におい
    て、 各駅において、運行管理装置にて決定された発車タイミ
    ングにて発車指示を受けたときに、次駅での到着予定時
    刻に基づいて次駅まで走行する際の速度パターンを決定
    する走行計画手段を有し、 上記発車指示を契機に発車して上記走行計画手段にて決
    定された速度パターンに従って走行制御を行ないながら
    次駅まで走行するようにした自動運転車両。
  13. 【請求項13】請求項12記載の自動運転車両におい
    て、 上記走行計画手段は、上記運行管理装置から次駅での到
    着予定時刻の指示を受け、その指示された次駅での到着
    予定時刻に基づいて上記速度パターンを決定するように
    した自動運転車両。
  14. 【請求項14】請求項12または13記載の自動運転車
    両において、 上記走行計画手段は、発車予定時刻と次駅の到着予定時
    刻とに基づいて予め定めた標準速度パターンを記憶した
    記憶手段を有し、 上記発車指示を受けたタイミングに基づいた時刻と上記
    発車予定時刻との関係に基づいて上記標準速度パターン
    を変更して使用すべき速度パターンを決定するようにし
    た自動運転車両。
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