JPH07251434A - 光学製品の射出成形方法 - Google Patents

光学製品の射出成形方法

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JPH07251434A
JPH07251434A JP25806394A JP25806394A JPH07251434A JP H07251434 A JPH07251434 A JP H07251434A JP 25806394 A JP25806394 A JP 25806394A JP 25806394 A JP25806394 A JP 25806394A JP H07251434 A JPH07251434 A JP H07251434A
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JP
Japan
Prior art keywords
temperature
cavity
injection molding
resin material
mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP25806394A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Nakagawa
順彦 中川
Hidenori Ito
英徳 伊藤
Shoichi Ebara
章一 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精密な光学製品を成形することのできる光
学製品の射出成形方法を提供することにあり、とくに、
直径が従来に較べて大きいプラスチックス製レンズであ
っても高精密なプラスチックス製レンズを成形すること
のできる光学製品の射出成形方法を提供する。 【構成】 本発明の光学製品の射出成形方法は、樹脂材
料の流動温度以下でかつガラス転移点温度以上の温度に
あらかじめ昇温された射出成形金型1のキャビティ6
に、溶融樹脂材料をスプルー4に連通するランナー5と
キャビティ6との間に形成されたゲート7を介してキャ
ビィティ6内の圧力が高圧となるように注入充填した
後、ゲート7をメカニカルに封止し、その後射出成形金
型1を急冷することなく、樹脂材料の流動温度以下でか
つガラス転移点温度以上の温度からガラス転移点温度以
下に加圧を加えずに徐冷しつつ温度降下させて、キャビ
ティ6に充填された溶融樹脂を硬化させて光学製品を成
形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックス製レン
ズ等の光学製品を射出成形により製作する光学製品の射
出成形方法に関するものであり、高精密な光学製品の射
出成形に応用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラスチックス製光学製品等
の高精密な光学製品の射出成形方法としては、高温射出
成形法、超高速射出成形法、超高圧射出成形法、射出圧
縮成形法等の各種の方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとした課題】しかしながら、いずれ
の射出成形法も高精密な光学製品を製作するのにいまだ
に十分ではなく、とくに、プラスチックス製レンズの製
作には不向きである。
【0004】たとえば、 高温射出成形法は、射出成形金型を樹脂材料のガラ
ス転移点温度近傍までに昇温させて、プラスチックス製
レンズの成形を行うのに使用されているが、高精密のプ
ラスチックス製レンズを得難い。
【0005】 超高速射出成形法は、直径の小さなプ
ラスチックス製レンズの製作に際しては高精密のプラス
チックス製レンズを得られるが、直径の大きいプラスチ
ックス製レンズを製作し難い不具合がある。
【0006】 超高圧射出圧縮成形法は、成形後の歪
の発生が大きいため、プラスチックス製レンズの成形に
は不向きである。
【0007】 これに対して射出圧縮成形法は、上記
〜の射出成形法に較べてプラスチックス製レンズを
高精密に成形することができる利点があるが、複写機用
レンズ、カメラの一眼レフ用レンズ等に使用されるプラ
スチックス製レンズのように直径の大きいプラスチック
ス製レンズを高精密に射出成形できるまでには至ってい
ない。たとえば、複写機用レンズ等に使用されるプラス
チックス製レンズの直径が40mmのものでは、その要求精
度はニュートンリング評価法で干渉縞の本数が3〜4本
とされているが、この射出圧縮成形法による場合、干渉
縞の本数がせいぜい10本程度のものしか製作できない。
また、この射出圧縮成形法では、キャビティとランナー
との間のゲート部の形状によってアスの発生もある。
【0008】そこで、本発明の目的は高精密な光学製品
を成形することのできる光学製品の射出成形方法を提供
することにあり、とくに、直径が従来に較べて大きいプ
ラスチックス製レンズであっても高精密なプラスチック
ス製レンズを成形することのできる光学製品の射出成形
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光学製品の射出
成形方法は、樹脂材料の流動温度以下でかつガラス転移
点温度以上の温度にあらかじめ昇温された射出成形金型
のキャビティに、溶融した樹脂材料をスプルーに連通す
るランナーと前記キャビティとの間に形成されたゲート
を介して前記キャビィティ内の圧力が高圧となるように
注入充填した後、該ゲートをメカニカルに封止し、その
後前記射出成形金型を急冷することなく、前記樹脂材料
の流動温度以下でかつガラス転移点温度以上の温度から
該ガラス転移点温度以下に加圧を加えずに徐冷しつつ温
度降下させて、前記キャビティに充填された溶融樹脂を
硬化させて光学製品を成形することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、射出機から溶融樹脂が射出さ
れる。射出成形金型は樹脂材料の流動温度以下でかつガ
ラス転移点温度以上の温度にあらかじめ昇温されてい
る。
【0011】射出された溶融樹脂材料はスプルーに連通
するランナーと前記キャビティとの間に形成されたゲー
トを介して前記キャビィティ内の圧力が高圧となるよう
にしてキャビティ内に注入充填される。その後、ゲート
がメカニカルに封止され、射出成形金型はその後急冷さ
れることなく、流動温度以下でかつガラス転移点温度以
上の温度からガラス転移点温度以下に加圧を加えずに徐
冷しつつ温度降下される。これにより、キャビティに充
填された溶融樹脂が硬化されて光学製品が成形される。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係る射出成形方法の実施例
を図面を参照しつつ説明する。
【0013】第1図において、1は射出成形金型として
の固定側金型を示し、この固定側金型1に対向する射出
成形金型としての可動側金型は図示が省略されている。
固定側金型1は回転体2と本体3とから構成され、回転
体2にはスプルー4とランナー5とが形成され、本体3
にはキャビティ6が形成されている。ここでは、このキ
ャビティ6はプラスチックス製レンズ成形用とされ、キ
ャビティ6は略半球形面形状とされ、その直径は略40mm
である。本体3は回転体2とキャビティ6との間がゲー
ト部7とされ、樹脂材料はスプルー4、ランナー5、ゲ
ート部7を通ってキャビティ6に注入充填されるもので
あり、ここでは、樹脂材料にはポリメチルメタアクリレ
ートが使用されている。このポリメチルメタアクリレー
トは図示を略す射出成形機から射出されるもので、その
樹脂温度は200〜260℃とされ、ポリメチルメタアクリレ
ートは可塑化されて溶融状態となっている。
【0014】射出成形金型としての固定側金型1と可動
側金型(図示を略す)とは、樹脂材料の射出充填前にあ
らかじめ樹脂材料の流動温度以下でかつガラス転移点温
度以上の温度に温度調節されているものであり、ここで
は、固定側金型1と可動側金型とは射出時の温度が130
℃に設定されている。射出後は充填状態を考慮して0.1
〜20secの保圧をかけながら回転体2を図1に示すラン
ナー5とキャビティ6との連通状態から図2に示す非連
通状態になるように矢印方向に回転させてメカニカルに
ゲート部7を封止し、キャビティ6の内圧が失われない
ようにする。この実施例のものでは、そのキャビティ6
の内圧は400〜1200kg/cm2である。その後、射出成
形金型の型温度を徐々に下降させてガラス転移点温度以
下まで徐冷する。この実施例では、樹脂材料のガラス転
移点温度が104〜105℃と想定されるので104〜90℃まで
射出成形金型としての固定側金型1と可動側金型(図示
を略す)とを徐冷する。
【0015】この射出成形金型の徐冷は図3に符号Aで
示すように直線的に行うものであってもよいし、また、
図3に符号Bで示すように自然に徐冷するものであって
もよいが、自然放置による徐冷は環境条件によって冷却
速度が大きく変化することがあるから、なるべく自然放
置によらずコントロ-ルしつつ徐冷することが望まし
い。なお、自然放置による場合、射出成形金型への樹脂
材料の充填によって温度調節された射出成形金型の型温
度が図3に符号Cで示すように若干上昇する。
【0016】この徐冷は、極めて冷却速度を遅くするの
が好ましく、実験的に冷却速度を1℃/min、2℃/min、
6℃/minに設定して行ってみたが、1℃/minの冷却速度
で射出成形金型を徐冷して得た光学製品の品質は他の冷
却速度で射出成形金型を徐冷して得た光学製品の品質よ
りも良好であった。しかし、光学製品の肉厚によって最
適な冷却速度が存在するものと考えている。要するに、
金型に接している溶融樹脂部分の樹脂材料の温度と中央
部分の樹脂材料の温度とに温度差が極力生じないように
して冷却させることである。
【0017】
【効果】本発明に係る射出成形方法は、以上説明したよ
うに、樹脂材料の流動温度以下でかつガラス転移点温度
以上の温度にあらかじめ昇温された射出成形金型のキャ
ビティに、溶融した樹脂材料をスプルーに連通するラン
ナーと前記キャビティとの間に形成されたゲートを介し
て前記キャビィティ内の圧力が高圧となるように注入充
填した後、該ゲートをメカニカルに封止し、その後前記
射出成形金型を急冷することなく、樹脂材料の流動温度
以下でかつガラス転移点温度以上の温度から該ガラス転
移点温度以下に加圧を加えずに徐冷しつつ温度降下させ
て、前記キャビティに充填された溶融樹脂を硬化させて
光学製品を成形することを特徴とするものであるから、
高精密な光学製品を成形でき、特に、レンズの製作にあ
っては成形精度がニュ-トンリング法で評価して1〜2
本のプラスチックス製レンズを成形することができる。
【0018】また、本発明によれば、射出成形金型の温
度が樹脂材料の流動温度以下でかつガラス転移点温度以
上の温度に設定されているので、いたずらに成形サイク
ルを長くすることがなくかつ成形品にバリが発生するの
を避けることができ、更に従来の射出成形法によるとア
スが発生しやすいが、本発明に係る光学製品の射出成形
方法によればこのアスの発生を抑制できる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学製品の射出成形方法に使用す
る射出成形金型の固定側金型を示す平面図である。
【図2】図1に示すゲートをメカニカルに封止した状態
を示す固定側金型の平面図である。
【図3】射出成形金型の徐冷の一例を示す冷却特性図で
ある。
【符号の説明】
1…固定側金型 2…回転体 3…本体 4…スプルー 5…ランナー 6…キャビティ 7…ゲート部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料の流動温度以下でかつガラス転
    移点温度以上の温度にあらかじめ昇温された射出成形金
    型のキャビティに、溶融した樹脂材料をスプルーに連通
    するランナーと前記キャビティとの間に形成されたゲー
    トを介して前記キャビィティ内の圧力が高圧となるよう
    に注入充填した後、該ゲートをメカニカルに封止し、そ
    の後前記射出成形金型を急冷することなく、樹脂材料の
    流動温度以下でかつガラス転移点温度以上の温度から該
    ガラス転移点温度以下に加圧を加えずに徐冷しつつ温度
    降下させて、前記キャビティに充填された溶融樹脂を硬
    化させて光学製品を成形することを特徴とする光学製品
    の射出成形方法。
JP25806394A 1994-10-24 1994-10-24 光学製品の射出成形方法 Pending JPH07251434A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0573570A (ja) * 1991-09-13 1993-03-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報処理装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0573570A (ja) * 1991-09-13 1993-03-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報処理装置

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