JPH07251375A - 圧縮コイルばねのためのボールショットピーニング装置 - Google Patents

圧縮コイルばねのためのボールショットピーニング装置

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JPH07251375A JP7054684A JP5468495A JPH07251375A JP H07251375 A JPH07251375 A JP H07251375A JP 7054684 A JP7054684 A JP 7054684A JP 5468495 A JP5468495 A JP 5468495A JP H07251375 A JPH07251375 A JP H07251375A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 圧縮コイルばねのためのボールショットピー
ニング装置であって、単数又は複数の遠心ホイールを備
えたショットピーニング室と、圧縮コイルばねを供給し
かつ排出するための搬送装置と、ばね保持兼緊定装置と
を備えており、ばね保持兼緊定装置が、側方向でショッ
トピーニング室３内へ水平に運動可能な１つ又は２つの
クランプ装置５から成り、かつ、搬送装置が、ショット
ピーニング室３に平行に並んで配置されたＶブロックコ
ンベヤ６から成っている。 【効果】 圧縮コイルばねを予負荷状態で簡単かつ経済
的な形式でボールショットピーニング処理することがで
き、それと同時に、圧縮コイルばねのいわゆる摩擦線を
回避することができることにある。これら両方の措置に
より、圧縮コイルばねの耐用寿命が著しく増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮コイルばねのための
ボールショットピーニング装置であって、単数又は複数
の遠心ホイールを備えたショットピーニング室と、圧縮
コイルばねを供給しかつ排出するための搬送装置と、ば
ね保持兼緊定装置とを備えている形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】圧縮コイルばね、特に車両サスペンショ
ンばねのボールショットピーニング装置は今日において
は標準構造の遠心ホイール装置として多量に使用されて
いる。
【０００３】遠心ホイールのショットピーニング領域内
へかつこれを貫通して圧縮コイルばねを搬送することは
ドラグチェーンにより行われており、このドラグチェー
ンは同方向に回転する２つのローラに載着された圧縮コ
イルばねを水平方向にボールショットピーニング装置内
に押し通すか若しくは引き通す。
【０００４】圧縮コイルばねはローラにより摩擦によっ
て回転させられ、これによりランダムに圧縮コイルばね
の均一なショットピーニングが行われなければならな
い。
【０００５】この搬送機構の欠点とするところは、プロ
セスパラメータ、特にドラグチェーンの送り速度とロー
ラの回転数と圧縮コイルばねの外径との間の調和が最適
に調節されていない場合には、圧縮コイルばねとローラ
との間に多かれ少なかれ相対運動が生じてしまうことに
ある。
【０００６】この相対運動は、圧縮コイルばねとローラ
との間の線接触の領域内での極端な圧力と温度との挙動
に関連して、いわゆる摩擦線を生じ、この摩擦線は多く
の場合耐用寿命の著しい減少を招くものと考えなければ
ならない。
【０００７】付加的な搬送問題は、異形ばねにおいて
も、圧縮コイルばねのコイル直径の相違が大きいか又は
形状が円筒形から著しくずれている限りにおいて生じる
場合がある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
に記載したボールショットピーニング装置において、上
記欠点を回避し、かつ付加的に、予負荷された圧縮コイ
ルばねのボールショットピーニングのための現存の使用
可能性の経済的な拡大を構造的に簡単に達成することに
ある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の構成によれば、圧縮コイルばねのためのボールショ
ットピーニング装置であって、単数又は複数の遠心ホイ
ールを備えたショットピーニング室と、圧縮コイルばね
を供給しかつ排出するための搬送装置と、ばね保持兼緊
定装置とを備えている形式のものにおいて、ばね保持兼
緊定装置が、側方向でショットピーニング室内へ水平に
運動可能な１つ又は２つのクランプ装置から成り、か
つ、搬送装置が、ショットピーニング室に平行に並んで
配置されたＶブロックコンベヤから成っている。
【００１０】本発明に基づくボールショットピーニング
装置の有利な別の構成が請求項２から７までに記載され
ている。
【００１１】次に図示の実施例につき本発明に基づくボ
ールショットピーニング装置を以下に詳しく説明する。
【００１２】
【実施例】図１から図５までに示したように、圧縮コイ
ルばね２のボールショットピーニングのための本発明に
基づくボールショットピーニング装置１は主として遠心
ホイール４を備えた１つのショットピーニング室３と、
圧縮コイルばね２のための２つの対向して位置してタン
デム運転で水平方向に移動可能なクランプ装置５と、シ
ョットピーニング室３に対して平行に配置された２つの
Ｖブロックコンベヤ６とから成り、このＶブロックコン
ベヤ６はクランプ装置５のチャージ領域内で持ち上げ兼
位置決め装置７により圧縮コイルばねを搬送するのに役
立つ。
【００１３】図１から図３までに示したボールショット
ピーニング装置１では、両方の各クランプ装置５は１つ
の送りユニット８、１つのクランプシリンダ９、１つの
クランプブラケット１０、２つの回転可能なばね受容部
１１並びにショットピーニング室シール部材１２を備え
ている。
【００１４】水平方向に移動可能なクランプブラケット
１０の案内及び支持は直線案内機構１３により行われて
おり、この直線案内機構はショットピーニング作業の直
接の作用からの保護のため管状のカバー１４，１５を備
えている。カバー１４はショットピーニング室３内に位
置するクランプ装置５のためにショットピーニング室３
のシールをも受け持っている。ばね受容部１１のための
回転駆動装置１６の端面側はクランプブラケット１０及
びショットピーニング室シール部材１２の結合室内に配
置されている。
【００１５】送りユニット８の駆動装置はシールに必要
な閉鎖力がチャージ過程及びディスチャージ過程全体に
わたり維持されるように形成されている。
【００１６】図４及び図５に示したボールショットピー
ニング装置１は二重クランプ機構を備えており、この場
合には、クランプ装置５が共通の送りユニット１７を介
してじかに機械的に結合されている。
【００１７】
【発明の効果】本発明に基づくボールショットピーニン
グ装置の利点とするところは特に、圧縮コイルばねを予
負荷状態で簡単かつ経済的な形式でボールショットピー
ニング処理することができ、それと同時に、圧縮コイル
ばねのいわゆる摩擦線を回避することができることにあ
る。これら両方の措置により、圧縮コイルばねの耐用寿
命が著しく増大する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に基づくボールショットピーニング装置
の１実施例の横断面図である。
【図２】図１のＩ−Ｉ線に沿った断面図である。
【図３】図１及び図２に示したボールショットピーニン
グ装置のクランプ装置を示す図である。
【図４】本発明に基づくボールショットピーニング装置
の別の実施例の横断面図である。
【図５】図４のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面図である。
【符号の説明】
１ ボールショットピーニング装置、 ２ 圧縮コイル
ばね、 ３ ショットピーニング室、 ４ 遠心ホイー
ル、 ５ クランプ、 ６ Ｖブロックコンベヤ、 ７
持ち上げ兼位置決め装置、 ８ 送りユニット、 ９
クランプシリンダ、 １０ クランプブラケット、
１１ ばね受容部、 １２ ショットピーニング室シー
ル部材、 １３ 直線案内機構、 １４，１５ カバ
ー、 １６回転駆動装置、 １７ 送りユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 圧縮コイルばねのためのボールショット
    ピーニング装置であって、単数又は複数の遠心ホイール
    を備えたショットピーニング室と、圧縮コイルばねを供
    給しかつ排出するための搬送装置と、ばね保持兼緊定装
    置とを備えている形式のものにおいて、ばね保持兼緊定
    装置が、側方向でショットピーニング室（３）内へ水平
    に運動可能な１つ又は２つのクランプ装置（５）から成
    り、かつ、搬送装置が、ショットピーニング室（３）に
    平行に並んで配置されたＶブロックコンベヤ（６）から
    成っていることを特徴とする圧縮コイルばねのためのボ
    ールショットピーニング装置。
  2. 【請求項２】 ショットピーニング室（３）の両側にこ
    れに対して平行に作動するＶブロックコンベヤ（６）
    と、タンデム運転で作動するクランプ装置（５）とが配
    置されている請求項１記載のボールショットピーニング
    装置。
  3. 【請求項３】 Ｖブロックコンベヤ（６）がクランプ装
    置（５）のチャージ領域内に持ち上げ兼位置決め装置
    （７）を備えている請求項１又は２記載のボールショッ
    トピーニング装置。
  4. 【請求項４】 クランプ装置（５）がほぼばね軸線に対
    して平行に運動可能であり、かつそれぞれ１つのクラン
    プブラケット（１０）、クランプシリンダ（９）並びに
    ２つの回転可能なばね受容室（１１）を備えている請求
    項１から３までのいずれか１項記載のボールショットピ
    ーニング装置。
  5. 【請求項５】 クランプ装置（５）が、水平方向に移動
    可能に配置されたそれぞれ１つの送りユニット（８）又
    は共通の送りユニット（１７）に取り付けられている請
    求項１から４までのいずれか１項記載のボールショット
    ピーニング装置。
  6. 【請求項６】 クランプ装置（５）がそれぞれ、ショッ
    トピーニング室（３）の側方の開口をクランプ装置
    （５）の位置決めの最終位置で弾性的なパッキンにより
    閉鎖するショットピーニング室シール部材（１２）を備
    えている請求項１から５までのいずれか１項記載のボー
    ルショットピーニング装置。
  7. 【請求項７】 クランプ装置（５）が、機能制御及び工
    程制御のための力測定機構及び作動距離測定機構を備え
    ている請求項１から６までのいずれか１項記載のボール
    ショットピーニング装置。
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